武蔵野航海記

武蔵野航海記

2009年01月09日
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私は、禅宗というのは仏教がインドから支那に伝わった後に、支那人がこの教えを自分たちなりに消化して作り上げた仏教だと理解しています。

ですから禅宗というのはインドにはないのです。

今から1400年前の唐の時代に、支那で興った仏教系の新興宗教が禅宗だ、という言い方も可能だと考えます。

昨日の臨済宗の高僧は色々な話をしてくださいました。

自力本願というのは、自分は仏になれるのだと信じて、自分の力で悟ろうとするもので禅宗はこの考え方です。

一方仏の力に頼ろうというのが他力本願で、念仏を唱えることによって極楽浄土に往生できるという浄土宗や浄土真宗はこの考え方です。

今、あなたが急に思い立って、憧れのエーゲ海に行くとします。

スーツケースと「地球の歩き方」を持って、あなたはエーゲ海のロードス島の港に上陸しました。

とりあえず宿を見つなくてはなりません。

「地球の歩き方」を見て設備や値段・場所を検討し、あなたが自分で宿を決めるのが自力本願です。

あなたが「地球の歩き方」を読んでいる時に、男がやって来て「ヘイ! ユー ホテル? カムカム」と話しかけてきました。

どうやら彼は旅館の客引きのようです。

彼はあなたのスーツケースを持って先に歩き始めました。

彼の後に付いて行って宿を決めるというのが他力本願です。

これを素直に出来る人は少ないでしょう。

彼が旅館の客引きではなく、本当は強盗かもしれません。

女性など恐怖で素直について行くことなど出来ないでしょう。

またその宿が気に入らなかった時はどうしようという心配もあります。

だから付いて行くにしても「地球の歩き方」を見ながら腰が引けた状態になるでしょう。

その客引きらしき男が阿弥陀様だというのが他力本願なのです。

そして自分の力で何とかしようという気持ちを捨て、すべてを阿弥陀様にお任せするのです。

「他力本願というのは自力本願より難しい。私などはとても他力本願は出来ない」と、その高僧は仰いました。





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最終更新日  2009年01月09日 10時49分08秒
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