武蔵野航海記

武蔵野航海記

2009年06月08日
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彼はお釈迦様が大好きでした。

仏教を創めた偉い人だからとか彼の思想に共鳴して尊敬するとかそういう感じではなく、お釈迦様に「恋をした」という感じなのです。

とにかくお釈迦様が好きで好きでたまらないので会いに行こうとしたのです。

とはいってもお釈迦様は明恵上人が生まれる1500年前に亡くなってしまったから、せめて彼を偲ぶ遺跡に入ってみようと思ったのです。

日本人でインドまでいった人は明治になるまでいなかったのです。

何とかいう天皇の息子のなんとか法親王が本気になって行こうとしたのですが、今のベトナムあたりで消息不明になったことはありました。

今の日本人の何人かは宇宙に行ったことがありますから、明恵上人の企んだ事は、今で言えば「火星に行こう」とでもいうようなことでした。

彼は「大唐西域記」などの旅行記を調べ、「一日七里いけば3年で着く」などと計算していたのです。

「明恵上人がインドに行こうとしているらしい」という噂が広がって、皆は心配して思いとどまらせようとしました。

最後には神様までが止めに入ったのです。

春日明神が、明恵上人の叔母様に取り付いて「行ってはいけない。日本にいて皆を導くのだ」と叫んだのです。

こういうことが二度あり、おば様は真っ白い顔になって不思議な良い匂いを漂わせたのです。

明恵上人もさすがに春日明神が反対したので行くのを中止しました。

1193年、明恵上人が20歳の時、ナーランダー寺院というインド最大のお寺が、イスラム教徒によって破壊され、多くのお坊様が殺害されました。

ナーランダー寺院は、教授と学生合わせて数千人が仏教を勉強していた、お寺というより大学だったのです。

ナーランダー寺院が破壊された1193年はインドの仏教が滅びた年とされています。

明恵上人が苦労してインドに行っても彼を悲しませただけだったでしょうね。





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最終更新日  2009年06月08日 21時51分54秒
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