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せんだって、髪がずいぶん伸びたことに気がついた。 ここ半年、モンスターを狩る合間に仕事をする生活を続けてたらひどい有様だ。 行きつけの床屋の僕の担当の人は、身長と口の大きな美人で、性格が男前のいいオンナなのでわりと好きなんだけど。 床屋で注文をするのは難しいし、いつまでたっても慣れるものではない。「頭大盛り、汁ダク、ギョク」なんてふうにスラスラ注文できる男を僕は信用しない。 僕はいつも「モテるようにしてください」っつて、つまりはお任せにするんだけど。 せっかく伸びた髪なので今回はいつもと違うようにして欲しかった。美人の担当さんに、いつもと違うようにして欲しかった。 ですから「ガクトみたいな髪型にしてください」と言った。 いや。待ってくれ聞いてくれ。 予定では、直後にふたりで「わっはっはー」と笑ってモテ髪カットを始めるって感じで考えてたんだ。 だけど、ちょうど忙しい時だったので、「ガクトみたいな髪…」としゃべったくらいで美人が他の店員に呼ばれてしまった。 戻ってきた彼女に「すいませんでした。どういうふうにするんでしたっけ?」と聞かれた。 二度は言えねえ。 「あ、えーと。ガクト?」 二度目はネタにならねえ。マジでワナビーみたいになってしまった。アホか。誰がガクトだ。Gacktだ。こんなこと二回言うなよ。つまり下短め、トップと前髪長め、そういうこった。 好きな子の前で恥をかいた。 今度は別のネタを用意していこう。 切る前の髪型は35歳童貞って感じだったのが、カット後は22歳草食みたいになった。さすが俺の美人担当。
2008.12.17
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せんだって、お芝居を観に行きました。 サンプルという劇団の『伝記』という公演です。 この劇団の公演を観に行ったのは三度目で、今回がいちばん良かったと思うのです。どうしてかというと、観やすかったのです。つまりポップである。このへん、妻と意見が分かれるところだったのですが、妻の場合は分かりにくくてももっと圧倒的なスケールを感じさせた前々回のほうが好みのようです。つまり、俺のほうがヌルい観かたなんですな。 今回感心したのは分かりやすさもあったのですが、いやあ軽い軽い、衝動が軽い。 脚本の衝動が軽い、役者の身体の衝動が軽い、演出の発想が軽い。 軽い軽い、うらやましいほど軽い。 衝動が軽いということはつまり自由なのです。 いかなる観念からも自由でいられる軽い身体を持った役者がいるから、軽い思いつきそのままで繋がっていくお話を書くことができたんだろうし、いかなる約束事からも自由になった新鮮な演出ができたのだろう。 いや実際はぜんぜん違うのかもしれないけどな。 「人間はこんなふうに話さない」 「こういう人はこういう話し方をするはず」 「話の展開が突飛過ぎて観客がついてこれないのではないか」 「この小道具をこんなふうに見立てたら分かりにくいのではないか」 なんていう約束事や常識から自由になれる軽さ。 でも、そこまで自由にやりたい放題してても、結果的にすげえ分かりやすかったわけです。ここがすごい。普通は破綻するって。 ごっこ遊びのような演出、酒の席の戯言みたいな脚本、悪ふざけ的なじゃれ合い演技。 これ全部、俺らやるじゃん。 わかるよ。分かりやすいよ。 特にお芝居なんて「こうあるべき」みたいな観念を持って観られがちなもの。なぜか観客側が古典的な「べき」像を抱えて期待してしまってるところがありますし、業界にもそういう空気がありますわな。 芸術をありがたがる心理の底だから、それはしょうがない。伝統を壊せばいいってものじゃない。見世物に大事なことは面白いってことなんす。 固定観念や「べき」像がダメってことじゃない。 自由で速い発想で書かれた物語が気持ちいいし、自由さを許す軽さを持った演出が結果的にオシャレ(笑)に見えるし、軽くて自由な俳優のカラダが気持ちいい。 文法や約束事ってのは「わかりやすくする」ために守られてるものなんだけど、そこを全部無視して、分かりやすくなるはずがないことばかりしているのに、もろもろが「軽い」ことによって結果的に分かりやすくなってしまっていることがすっげえ面白かったのだ。 ああ、だから面白かったのか、すっきりした。 軽いって自由。軽さって速度。ああ軽いっていいな。
2008.12.16
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せんだって、当然買った。書店予約だぜ。月刊 加護亜依/加護亜依[DVD]
2008.12.15
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せんだって始まったフジテレビの月9ドラマ『VOICE』。 医大法医学ゼミの話なので「むむ、この傷口は…凶器はコルク抜き!」とか「自殺に見せかけた殺人事件です!」みたいなセリフが飛び交う肉と血の医療モノだと思ったらなんですか、探偵モノじゃないですか。 足を使った地道な調査と天性のカン、類い稀な感情移入能力で死亡状況を推理するゼミ生。 何で死んだか分からない人が実は人助けしてた的なハートウォームミステリなんですね。 構造がミステリであるからには情報を出す順番や出し方、ヒントのほのめかし方が重要となるわけですけど、脚本も演出も情報丸出しでヒネリ無し。 視聴者は、謎がほどけて気がついてっていうアハ体験が欲しいのに、すでに分かっている謎解きを延々見せられるハメになるというお陳腐ミステリになってしまっている。キャストはがんばっているだけに、MOTTAINAI。 画作りやカメラワークもひどいもので、退屈で説明的でありきたりで意味不明。効果がわからないカメラのハンドブラーとか、つまらねえだらだらロングショットとか。そんなカットが目立ちます。ああ、MOTTAINAI。 第一話ではせいしろう(大河ドラマで与六役の子役)を観ることができてよかったです。かわいいなあ、せいしろう。からだであそぼのせいしろう。 第二話では元ジョビジョバの坂田さんがこれまた嬉しかったです。ジョビジョバではマギーなんかよりも坂田さんが面白かっただけに、解散後に初めて観て、しかもいい芝居してて、思わぬ拾い物をした気分です。 このドラマは、医療モノのようで探偵モノなんですが、中でやってることは、法医学を通した「憑き物落とし」なんです。そう、京極堂シリーズ。 妖怪を使うと京極堂になって、霊魂スピリチュアルを使うと江原啓之になる。 カウンセリングは、相手のニーズを先回りして読んで、欲しがっている言葉や情報を与えてあげ、それによって「憑き物(後悔、思い込み、自責、不安、自己否定など)」を落とすわけです。 そのために妖怪や幽霊という道具立てを用いるわけです。 タチの悪いスピリチュアル系は、自分でクライアントに不安を与えてから解消してみせるという自作自演で金儲けをするのですね。 このドラマの道具立ては法医学。 科学なので、客観性や再現性があるのがよろしい。勉強すれば自分でも「憑き物落とし」ができるもの。 だから、このドラマは江原よりマシかなと思う。 誰でも出来る方法で、誰もが同じ結論に至るやり方で、江原と同じことができる。 最も視聴率を取る枠で、そのメッセージを伝えてくれてはいるからね。少なくとも、スピリチュアルカウンセリングは特殊な能力ではないという印象操作をしてくれている。まあ、江原啓之は非常に能力の高いカウンセラーであることは事実なんだけど。つまり、ダースモール的な。 テレビを観ながら「江原よりマシかな」と僕がひとりごちたら、妻は「江原のほうがマシだよ」と言った。 それは、ドラマの出来がひどすぎるから。あはは、その通りだけど。 ああ、なぜ月9ドラマを観たかっていうと、僕は、生田斗真が13歳の時から好きなのです。かわいいかわいいよ斗真。
2008.12.14
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せんだって日記の妻が結婚した時に友達からもらった白いほうのル・クルーゼ鍋が焦げた。 ル・クルーゼとは、フランス製の鋳鉄ホーローコートの鍋です。 ル・クルーゼは鋳物の鍋なので重い。落とすと割れる。 ホーローってのはつまりガラスコートなので、焦げの対応を間違えると傷がついたりホーローが剥げたりする。 わりかし気を使う鍋なのです。 大事なものなので大事に使っていたのだが、女房がボンクラこいて真っ黒のコゲコゲだ。 大変だ。頂き物だからウチにあるんで、自分で買うことなんかできない高級な鍋だぞ。 妻はあわてて中にある野菜をつまみ出している。 私も負けじとあわててググッた。 【ホーロー こげ】 出た。 さすがインターネット。IT革命万歳。全国の学生諸君、立ち上がれ。 ●ホーロー鍋の焦げを落とす方法 1)「重曹」「サラダ油」「水」を入れて、数時間放置。 2)そのまま煮立てる。 3)普通に洗う。 なんと、これだけで! 焦げがものすごく落ちた。すごい、こんなの初めて。ありがとうインターネット。 どうですか奥さん! 重曹(NaHCO3)と脂肪酸(RCOOH)が反応して脂肪酸ナトリウム(石鹸:RCOONa)が発生。RCOOH + NaHCO3 → RCOONa + H2O + CO2脂肪酸 重曹 石鹸 水 二酸化炭素 あ、あれ? もっと炭素を要求する反応があると思ったらそうでもない。なにか見落としてるかな。サラダ油に入ってる分子群はデカイのでなにかを見落としているはずですね。でも、水と重曹だけよりは発泡効果が高いのかな。 まあ界面活性作用と発泡効果、暖めて反応を促して、結果的に焦げが落ちちゃうということでよろしいか。※ このエントリは、こんど焦がした時用のメモです。▲重曹▲ル・クルーゼ
2008.12.13
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せんだっての日記にも書いたように、カスパルという団体があって、この団体の構成員の価値観が等しく偏向している。あえて言えば狂っている。 子供を守るためという理由で「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律」なるものを求める署名を国会議員に提出しているが、この法律は法益を間違っているので、もし通ってしまったら、子供はむしろ不幸になると思われる。 どうしてこんな残酷なことができるのかわからないのだが、おそらくは価値観が狂っているとか、判断力が足りていないとか、考えが間違っているとか、宗教道徳で法律を作るべきだと思っているとか、そういったことが原因なのであろう。 こういう連中のいうことを聞いて法律なんか立ててしまったら、憲法は無視され、子供は安全ではなくなり、個人の内心を国家に統治される、そういう世界に成り果ててしまう。 安全な社会を維持するためには、絶対に許してはいけない団体である。 下記にあるのは、カスパル構成員・さいきゆみの日記だ。さいきのドジ日記3:ハウゼンだか何だか知らんが母親は子どもを殺している http://dojisaiki.blogspot.com/2009/01/blog-post_18.html> 病名ついたら言いように(原文ママ)聞こえるから困る。> 4人に同じことをしていたとしたら死刑になると思うが、たぶんならない。> > どうも日本は親が精神的に追い詰められて子どもを殺したとしても罪が軽いような気がしてしかない。 代理ミュンヒハウゼン症候群は精神疾患である。 「精神的に追い詰められて」子供を害するのではない。そうせずにはいられないから、病気なのである。 さいきゆみは、精神疾患を分かっていない。 あと、厳罰化したところで体感治安は向上しない。 さいきゆみは法律の効果や効率も分かっていない。> 「自分をけなげな母親にすることで注目されたい」なんていう衝動は、もう重罪中の重罪だと思う。> その精神の汚らしさを精神病なんて言わせないし。単なる甘えだと思うけどな。 代理ミュンヒハウゼン症候群は精神疾患である。 病気であるから、正しい処方しか対策は無い。 「単なる甘え」ではない。 癌細胞が大きくなるのは「甘え」だろうか。 アルコール中毒患者の譫妄は「甘え」だろうか。 盲人の目が見えないのは「甘え」だろうか。 病気を説教で治せるのだろうか。 さいきゆみは、そういうことを言っている。 子供を害した事実は重罪ではあるが、疾患によって引き起こされる衝動を「汚い」とはどういうことか。「汚い」という言葉を選ぶあたりに、さいきゆみの誤りの根があるように思われる。精神疾患はケガレとして社会から駆除すべきという、強烈な差別意識の存在がみられる。 さいきゆみは「精神病なんて言わせないし」と書いている。精神科医でも裁判官でも神でもないのに、こういうことを平気で書ける神経を疑う。妄想性人格障害なのかもしれない。だったらすみません。> いろんな人がいる。でも、相対的に言えるのは、お子様ね=ってことだね。> しっかりした大人を育てないといかん。> > 最近の事件見ていてそう思う。 代理ミュンヒハウゼン症候群は精神疾患である。 「お子様」なのではない。 知的障害の場合、子供のような振る舞いをすることがあるけれど、育て方で根本的な解決はできない。 育て方で病気は治せないし、障害をなくすこともできない。 「しっかりした大人を育てないといかん」とはどういう意味で言っているのだろうか。信じられない残酷さだ。 カスパルが求めるコンテンツ規制法は、結局はこのような事実誤認と判断の誤りを根拠にしているのである。 問題を解決できないだけではなく、危ないのである。 精神疾患の親が子供を害する事件を減らそうとするのなら、周囲の人間がその障害や病気のことをちゃんと知って、適切に対応する以外になにができるだろう。厳罰で病気の症状は抑えられない(アトピー性皮膚炎は懲役3年!)。障害や精神疾患がある人間をあらかじめ拘禁すればいいとでも言うのだろうか。さいきゆみのような善人なら言いかねないし、カスパルの詐欺的署名を受け取る国会議員がいる状況では安心もできない。 どのようなきっかけからでも、ここを読んでくれた人には、ぜひとも正しい理解と適切な判断を望む。
2008.12.12
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せんだって妻に薦められて読んだ小説が面白かった。終わりの街の終わり ど面白かった。 いまやネットで検索すれば感想文がどっさり出てくる時代ですけれど、そんなことはしないで、できるだけ情報を取らず、先入観ナシで読まれたい。ネット感想文には、ひどいネタバレが多すぎる。 先入観ナシのときに最も楽しむことができる小説だ。 つまり本当に面白いのだ。 どんな話かというと「終わりの街の終わりの話」です。 終わる世界が愛おしい。だから今いる世界が愛おしい。 リアリズムの文体で、淡々とおごそかに終わりを語っていく。喩えるなら、薄い陽の光に満ちた冬の冷たく長い長い午後が、夕方にすっと終わる。そんな感じ。 寡黙な文体は設定や世界観を必要以上に語らない。読者の察しのよさを信じているのだ。世界設定とかをくどくど語るのってダサいでしょう。不確かな手触りって、この世界そのものじゃないですか。 この作家はアメリカで「新しい」部類の中に入れられているらしい。ジャンルに依存しないというかジャンル分けできない作品を書くという。 本作の新しさは構成にある。出来事のどこを、どのように語っていくのか。ごくごく普通の文体で描かれているだけに、出来事との距離のとられ方が新鮮だ。 メタ性や特殊文体なんていう小技に頼らんでも、小説は新しくいられる。新しさと面白さは似ているけど全然違う。サブカル批評界隈がつまらん物を「新しい」っつってありがたがって痛々しく盛り上がるのはここを見誤っている、だって自分が知らないものは「新し」く見えるでしょ、とこれは余談。 そうそう。本作にジャンル分けは無意味である。 ラノベなんかでは、作中でこれ見よがしにSFとかホラーとか伝奇とかミステリを混ぜてみせるけど、そんでそれを語りまくるけど、それは設定とかが好きなオタク向け商品だからであって、作品を洗練させる方向ではない。ペダントリーは楽しいけどね。我々は『マトリックス』も『感染列島』も同列に観て楽しめるでしょ。現代の読者の察しのよさって、バカにできないものなんです。 『終わりの街の終わり』において、ジャンルの横断は、始める前に終わってる。作中で説明されんでも、読めばわかることなんだもんね。 なんで読めば分かるかっていうと、本作は文学の歴史に連続しているからだ。これまで作り上げられてきた、読み物と読者の関係の上にしっかり乗っかっている。我々と本作は、すでにツーカーの仲なんだ。少ない言葉でも伝わるのだ。新しい作家群というのはつまり、歴史の中の最新、という意味で新しいのですね。 どうやらこの小説が映画化されるらしいけど、読み物じゃなきゃ見えない風景の描写がある。[読み物じゃなきゃ見えない]、これポイントね。他にもたとえば、ラテンアメリカ小説風のマジックリアリズムを踏まえた場転なども見事なのだ。ここらへん、川上弘美が似ているかも。 伝染病、ディザスターなど、映画映えする題材ではあるけれど、では映画がどのようにこの語り方を描くのか、期待して待ちたい。ウソ、全然期待しねえ。 まあ、僕の眼を信じてくれる人にオススメします。 どうか、冬のうちに読まれたいものです。この長い長い午後に。
2008.12.11
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せんだってWiiFitをさせてもらった。 スノーボードとか、本物をやったことが無いのに滑ってる気にしてもらって、これまたWiiボードの感度とチューニングに驚いた。重心移動やふんばりが画面にそのまま反映される。これって凄い技術なんですよ。 で、ワイアードヴィジョンの記事。http://wiredvision.jp/news/200901/2009011321.html『バランスWiiボード』と『Google Earth』で地球をサーフィン:動画 も、もう、泣ける! 早く実装してくれ! サーフィンとかまったく興味が無いけど、地球をWiiボードで滑るのは夢があるじゃないか。 技術はすでにあった。敏感なボードも、地球のテクスチャデータもあった。この二つを結びつけるのがGEEKのセンスですよねー。 サーフィンとネットは相性がいいなあ。 なあ、みんなでアイ、キャン、フラーーイ! と叫ぼう。 ポリネシアから黒潮に乗ってアラスカまでライドしよう。 ナスカをなぞろう。 アルプスを跳ね回り、マッターホルンでカットバックドロップターンを決めよう。 だってこれもうまるでエウレカセブンのリフボードそのものじゃないか。 なので、僕は地球のどこかにいるエウレカを探そうと思う。そして、君じゃなきゃダメなんだ、と言おう。タンデムもしよう。そうしよう。 ヒゲもじゃのオッサンハッカーが、ポケットが虹でいっぱいになるほどステキな遊びをこさえてくれたという、すっごくイイ話だ。
2008.12.10
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せんだって正月明けてから仕事もしないでジーンズの繕いをしてました。 裏から布を当てて、刺し子糸でちくちくちくちくちくちくちくちく。 ああ、忘我。 持っているジーンズは一丁しかない。 これが出来上がらないと外出できないので、僕にとって必要な作業なのだ。 さあ、明日は出かけよう。出かけよう。
2008.12.09
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やあ新成人のみなさん。 おめでとうございます。 今日はテレビを見てたら、あらゆるチャンネルで成人式の取材をしていましたね。 若さとバカさは似ているので、成人式で浮かれた19、20歳の愚かしいはしゃぎっぷりを撮りたくて、あらゆるテレビ局が「荒れろ、荒れろ」と期待を込めた視線を注ぎつつ取材をするわけです。 雇用不安や暗い将来への希望を聞かれていましたね。答えられるはずもない風体の新成人ばかりを選んで聞いている取材陣がおかしかったです。 僕が期待したのは「俺たちにこんな世の中を用意しててくれてありがとよ」とニヤリと笑ってレポーターの頭を一升瓶でカチ割るとか、「俺に聞くなぁぁぁぁ!」と現場ディレクターの首を絞めるとか、「そんなことよりこれを見て欲しい」とカメラの前でケツを出すとか、なんかそういった青春の熱量なんですが、おりこうさん発言か極バカ発言かどちらかでしたな。 世間体を守ることができるくらいの不景気なのでしょうな。守るものがあるというのはすばらしいことです。 まあいいでしょう。 新成人のみなさんも、これからは我々と同じように責任を取らされる身分です。 さあ、一緒にがんばりましょう。せいぜい微力を尽くしましょう。
2008.12.08
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せんだって、ありがたいことにチケットを譲ってくれた方がおりまして、渋谷のシアターコクーンで野田秀樹作・演出のお芝居『パイパー』を観ました。ありがとうございました。 パンフレットに、野田秀樹と岡田武史(サッカー日本代表監督)の対談が載っていて、すばらしい発言がありました。岡田 僕は野球少年だったんですよ。でも、中学に入って野球部の練習をのぞくと、下級生が正座させられて先輩にバットでこんこん殴られている。これは嫌だなと思って、ふと横を見たら、サッカー部の連中が無邪気にプロレスごっこをいていてね。こっちの方が断然楽しそうなので、入部を決めました。 あのジョホールバルの奇跡、ワールドカップ初出場、左サイドふたりがゲームメーカーという世界に例を見ないスタイル、などなど。 フランス1998の日本代表は、嫌いじゃないぜ。 いまだに本気で世界に勝とうと言っている岡ちゃんを僕はちょっと信頼しているんだけど、こんなサッカー人がいるのは、中学の野球部が前近代的でダメなおかげだったのだなあ。ありがとう、ダメ野球部。 いい話だなあ。 芝居の感想についてはまた今度、会ったときにでも。 あ、松たか子はホントにきれいな芝居をするね。人間、家柄っつうか育ちですよねー。
2008.12.07
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せんだっての昨年末、忘年会にお呼ばれした。 なんでそこにるのかわからないフランス人とアメリカ人が日本語でオタク話をしているのが面白かったのでそこでダメ人間仲間に入れてもらったのだが。 アメリカ人が言うには、どうして日本のクリスマスはケンタのフライドチキンとショートケーキなんだ? とのこと。 あっ、ほんとだ。 ターキーの代わりだよね。鶏肉である必要性が無い。うはあ、これは情けない感じ。 みたいなことを言ったら、アメリカ人は「まあターキーはサンクスギビング(感謝祭:11月下旬)の食べ物だけどね」と来たもんだ。 そ、そうか。 アメリカは多民族国家なので、クリスマスの様式は家によって違うらしい。「クリスマスと言えば七面鳥」というイメージは、そもそもからしてズレているのだ。 ちなみにこのアメリカ人のお家はドイツ系なので、クリスマスは鵞鳥を喰うという。当然、父親が焼く。さらに、鵞鳥は父親が狩ってくるらしい。保守的というか伝統的な家ですね。フランス人も鵞鳥とブッシュドノエルだって言ってました。 僕は友達のクリスマスパーティで生まれて初めてターキーの丸焼きを食べておいしかったもので浮かれてましたが、鵞鳥のほうが肉が硬いけどおいしいと言われてしまったわ。食べたくなるじゃないか。鉛の散弾混じりの鵞鳥肉。 で、話題は流れで「ドイツ語でしゃべらナハト」や「フランス語でしゃべらニュイ」になってった訳ですけど。 つっても「ド変態」の「ド」は「de」だから俺は貴族なんだぜ、とかそういう話ばっかりなんですが。 ここでもまた眼から鱗を掻き落とす出来事が! しばしばドイツ語のつもりで「マインファーター、マインムッター」とかしゃべっちゃう事があるけど、「俺の母ちゃん」は「マイン“ナ”ムッター」なんだって、ってなんだって!? そうだ、女性格変化するんだ。ムッターは当然女性名詞なので、所有格は変わらねばならない。女性名詞男性名詞めんどくせえ! なにしろ僕は『銀河英雄伝説』でドイツ語をかじった気になってた井の中の蛙。 銀英伝では「撃て!」という号令を「ファイエル!」と表記してたけど、これはドイツ語ではなくドイツ語っぽいだけだったりして。半可通な高校生に勘違いさせた罪深いベストセラーなのだ。 正しいドイツ語は「フォイヤー(フォイアー)」なんだそうですね。くそう。 それはともかく「フランス語でしゃべらニュイ?」は教育テレビであってもいいのではないか。誘っている感じで、印象がよろしい。
2008.12.06
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せんだって某所で見つけたんだけど。【30歳未婚男性から】女性に求める条件 http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2008/1231/218711.htm 【30歳未婚女性から】私の条件は高望みですか? http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2008/0423/180130.htm 男性と女性からの同じような相談なのに、小町女性からの回答がまるっきり正反対で、心が裂けてしまいそうに痛い! 酷すぎる(笑)。 晩婚化の正体見たりというか、婚活ってなんなのというか。 いわゆるガールズトークというのかしらん。「あたしー、太ってるから…」「そんなことないよー、イモ子ちゃんかわいいよー」「ナス子ちゃんだって肌つやつやだよー」「そんなことないよー、○○のチョコ食べ過ぎて吹き出物だらけなんだよー」 そんな感じで、実はウソを吐かれているのは女性相談者のほう。「高望みでは無いと思います」とかデタラメの慰めされてかわいそうなんだけど、男性相談者もまた「年収550万のくせに結婚に条件を出すとはおこがましい」とか言われてかわいそう。 こういった、ひどい掌返しというか二枚舌は女性コミュニティの中では当たり前にあることかもしれないけど、インターネットは世界に開かれているので、そこんとこをわきまえておかないといけないと思いまーす。 見えないところでやれ。女便とか更衣室で話せ。それがガールズトークのルールだ。 男は変にピュアでバカなので、こんなふうに裏切られているのを目の当たりにするとカンタンに女性不信、人間不信に陥ります。裏切りは見えないところでやれ。 どこに行っても自分ルールで押し通す空気の読めないヤツをイナカモノというんだけど、このイナカモノな回答者たちのように「みんなの知恵袋」を「女子更衣室」みたいにしちゃいけないと思いまーす。ホントに発言小町は質が最低の掃き溜めだな。ネットリテラシーの低い人がお茶の間感覚で書き込んでいるのだろうか。 この「発言小町」は日本最大の新聞社が開設している知恵袋サイトなんですけど、この程度の人間が巣食っていて、それが「世論」となってしまったりするんでしょうか。 もう低レベルってレベルじゃねーぞ。 発言小町界隈では、これまでも人間の醜い部分がいろいろと頻出していて、ぶっちゃけもう2ちゃん以上に裏サイトなんだけど、有害論のターゲットにはなかなかならない。読売がやっているからかもしれない。 どうして2ちゃんでは「スイーツ(笑)」のように、童貞による女性嫌悪が盛んなのかと思っていたが、きっとこういうことではないだろうか。 ネットの発達によって情報の総量は増えたけどそこに偏りができました。 モテない男は女性が「酸っぱい葡萄」であるという願望を補強してくれる情報を喜びます。情報誌の言いなりになって情けない消費をする「スイーツ(笑)」女性の姿など、モテない男が喜ばないわけがないです。だからモテないのです。 男を年収と学歴と顔、身長で値踏みする女性の姿は、これまでもなぜか好意的に報道されてきました。まるで家電かなにかを選ぶかのように男を選別し、条件をクリアできた男に対して「合格、妥協、許す」などの言葉をもって遇してきた姿を、我々はネットやテレビでさんざっぱら見てきました。愛があれば若さや顔立ちなどの条件は関係ないはずなのに! 「勝ち組女性のステキな生活」のような、真似できるはずも無い成功例を女性は喜びます。そこには夢があるからです。でも、現実感は皆無。 偏った情報で射幸心を煽られて、年収2000万以上の男を捜すわけです。そこには当然激しい倍率の競争が起こるわけですが、愛や運命があれば勝てるとか思ってるのでしょうか。ハーレクインはマーケティングの産物ですが、そういうことですか。 ここまでは情報の偏り。この先に、フィードバック効果があるわけです。偏った情報はさらなる偏りを産むのですな。 「発言小町」などに見られるように、フェミニズム運動の中絶によって権利と被害者意識を履き違えてついに餓鬼となってしまった一部の嫉妬深い女性がインターネットで書き込んでいる内容は、いわゆる「マスゴミ」発の情報とは違って信用が高いわけです。 つまり、信用が高いとされるネット掲示板でもまた、「マスゴミ」情報の裏打ちをするがごとく、利己的で不寛容、自分に甘く他人に残酷な女性の生の声が、女性の手によって書き込まれているのです。 愛に人一倍餓えているモテない男は、発言小町にあるような女性の「生の声」を読んで「ああ、現実の女性に純情は無い、愛は無い、打算と自己愛しかない。少なくとも二次元なら自分を裏切ったりしない」と、半分ネタ半分マジで二次元純愛に走ります。内心はきっと妬んでます。 愛が欲しいはずの女性は、やれ年収だの会社のランクだの、スペックで男を足切りします。なあ教えてくれないか。お前の愛はどこへいった? 発言小町みたいなのはただのガールズトークなんだから笑ってりゃいいものなんですが、異性の嫉妬コメントって双方にとってキツイんだよね。笑って流す経験が少ないから、うまく処理できない。 「女性は男を金と顔で選んでる」とか「550万ぽっちの年収」とか。 もともとは偏った情報に過ぎないんだけど、それがフィードバック効果によって固定化、内面化されてってしまう。 こんなもの、異性とちょっと話すだけで解ける呪いなのになあ。 まとめとしては。・ガールズトークは見えないところでコソコソやりなさい。慎みがない。親の顔が見たい。・n速は情報が偏っています。自家中毒。「マスゴミ」を笑えないぞ。・発言小町の中で、脊髄反射(せきずいはんしゃ)で他人を傷つけるコメントを書いてる女性は最低。旦那が気の毒。・愛を与える者にしか愛は返ってこない。・発言小町は2ちゃん以下。
2008.12.05
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せんだって、紅白歌合戦に触れて、演歌の魅力について書きました。 もともと演歌好きだし、雌豚閣下の『津軽海峡冬景色』とかを聴いては、歌い手と魂と歌う喜びについて思っている。雌豚には鼻フックをかけてあげたい、きっとかわいいいいい。俺はなにを興奮しているのか。 CDを買った。 『エンカのチカラ』を発売日に2枚だ。12月頭のことだ。特設サイト【http://columbia.jp/enkanochikara/】視聴もできるよ。 歌がうまい、とはどういうことか。 聴くものの魂を濡らすような、ガツンと来る歌唱とはどんなものか。 カバーが売れる時代です。カバーに堪えうる歌は、基本が強くできている。 そんな構造の強い歌に、仏像が開眼するかのごとく、さいとうたかおがゴルゴに最後の仕上げをするがごとく、歌い手が魂を入れていくのだ。 同じ材料でも、カレーになったり豚汁になったりするわけじゃないですか。カバーは面白いし、それが優れた歌い手ならなおさらだ。そんなわけでEXILEは今すぐカヴァーを辞めたまえ。童貞のホストが喘いでいるみたいで気持ち悪いからな。 以下は俺のお気に入り。▼エンカのチカラ 70's●氷の世界 / ちあきなおみ(オリジナル:井上陽水) 「♪ふぶきふぶきこおりのせかひぃぃぃ」 この「せかひぃぃぃ」が凄い。背筋が凍るようだ。●わたしの城下町 / 大川栄策(オリジナル:小柳ルミ子) 女歌を男がカヴァーするのはどうしても面白くなる。大川栄策の巧さも際立つ。巧いわこの人。●夢先案内人 / 香西かおり(オリジナル:山口百恵) しなやかに歌っている。それは別の歌だが、このころの歌謡曲は演歌と未分化なので、演歌の歌唱と非常にフィットすることがよくわかる好例。●思秋期 / 坂本冬美(オリジナル:岩崎宏美) 岩崎宏美は歌が巧いのでこの人のカヴァーをするのは難しい戦(いくさ)なんだけど、冬美ちゃんは見事に新しい価値を付加している。俺が冬美ちゃんファンだからかもしれないが、歌詞への感情の乗り方など、泣けるものがある。声が太いままでときどきクルックルッと返るのがこの人の官能なのだ。アタックが気持ちいい。ちょいセルフユニゾンなのかな。●季節の中で / 新沼謙治(オリジナル:松山千春) 新沼謙治はキー高いですか。すげえカッコイイ。松山千春のこねくり回し唱法とは違うアプローチで「♪めーぐーるーめーぐるー」と決めてくれる。いやあ、鳩飼ってても彼はカッコイイんだな。●いとしのエリー / 八代亜紀(オリジナル:サザンオールスターズ)「♪笑ってもっとベイビーっイ」 この「ベイビーっイ」が笑える。笑えるだけでなく、なんといいますか炙ったスルメの味がする。でも、しっかりブルースになってるなあ。▼エンカのチカラ 80's&90's●TSUNAMI / 五木ひろし(オリジナル:サザンオールスターズ) まず笑ってしまうのだが、どこから切っても五木ひろし。完全に乗っ取り成功なのだ。サビよりもAメロBメロが凄い、ひろしの凄さにビビる。歌に余裕がある。これはつまり、実力を使い切らないで歌えちゃっているということだ。●Dear…again / 川中美幸(オリジナル:広瀬香美)「♪クリスマスまでには間に合うように私の元へ帰ってきてね」 バブル期のバカな歌なのに、川中美幸が歌うと「小料理屋、割烹着、男は刑務所に服役中」ってビジョンが浮かんできてしまうという場末感が気持ちいい。 川中美幸はコブシを回しまくるんだけど、トラックに入ってる香美のコーラスは原曲ピッチなので派手にズレるところがもうたまらないです。●HOWEVER / 前川清(オリジナル:GLAY) まず笑ってしまうのだが、かなりクールだぞ。サビに駆け上がるところのしっかりした声のアタックは見事だし「♪幼さの残るその声を」あたりの優しい歌い方など、若造には出せない味だ。この人も凄い歌い手なのだ。●聖母たちのララバイ/ 都はるみ(オリジナル:岩崎宏美) 岩崎宏美に負けた戦。はるみはマドンナになれんかった。●for you… / 吉幾三(オリジナル:高橋真梨子) イヤホォォォ! IKZO! 44193! 演歌と言えばむせび泣くチョーキングギターだが、この曲でもぎゅうぎゅう締め付けるギターの音色が利きまくり、結果的に演歌だ。ポップスの単なるチョーキングがド演歌になってしまうIKZOワールドの怪。五所川原訛りの「♪あンなたがほしーいー」はこれ以上無いほど切実。幾三のいい声を再確認しよう。 気になった方はぜひお買い求めになってください。笑えるだけじゃない何かがあるぜ。 「アーティスト」と歌手は、根本が違う職業なのだ。 というか、「アーティスト」は仕事で、歌手は役割。 歌手には、神から才能が与えられる。 そのつど、役割に対して、与えられる。 つまり誰にでも歌手になれる瞬間がある。素敵な事ですね。 ああ、歌はすばらしい。 シンガーソングライターを「アーティスト」なんて言って崇めているうちは気がつかないだろうけど、歌うことの快感、歌う喜び、つまり自分でPLAYすることの愉悦は、これからの世界を生きていくための大事な要素になると思う。思わない。あ、思うかも。エンカのチカラ SONG IS LOVE 80's-90'sエンカのチカラ SONG IS LIFE 70's
2008.12.04
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せんだって、仕事先で田淵さんからもらった雑誌が面白かった。今まで買わずに損した気分。http://moura.jp/scoop-e/courrier/ クーリエジャポンは、外国の新聞や雑誌から記事を翻訳して載せている。この翻訳がすばらしい。知性と慎みとナナメの視点。ちょっと言い表しにくいことが、すとんすとんと収まるところに収まっていくこの感じ。ボキャブラリー選択の妙技。気持ちいいなあ。 先月は宗教の話で、しこたま面白かった。 特集のアタマは「ジーザス・フリークス」の話。 ヨーロッパのヘビメタやパンクスなど「挑発的な外見の若者たち」もキリストにすがりたがっているけれど、教会のミサは堅苦しいし、参加しにくいと。で、街頭補導員をしていた人が「社会の周縁部をさまよっている若者たちに向けて」野外ロックフェスのようなミサを始めたんだけど…、というお話なんですが。 ふむふむ。「社会の周縁部をさまよっている」「挑発的な外見の若者たち」という語彙がすばらしい。これは腑に落ちまくるじゃないか。どんな若者なのか手に取るようだ。未だ帰らぬ放蕩息子なわけだ。 この特集では他にもサウジのテロリスト厚生施設とか、ユダヤ教の食戒律にまつわる巨大利権のあれこれ、豊かさと信仰の関係など、眼から鱗が落ちても落ち足りないくらいのすばらしいレポートと論考が満載。毎月書店で購読決定だ。ありがとう田淵さん。 さてクーリエジャポンでは、尊敬する山形浩生も連載しているのだが、これがまたすばらしかった。 オランダが売春合法の国であることは有名だけど、それがあまりうまくいってないという話なんです。 売春は絶対に無くならない商売なので、我々の住む社会は売春(感染症、人身売買が絡む)となんとか折り合いをつけてかなければいけません。 スウェーデンなんかだと、買った側が犯罪者で売った側は被害者という禁止策をとったんだけど、そしたら当然、地下に潜って売春はより危険な商売になったという。人身売買は横行するわ、売春窟で未成年を見ても逮捕を恐れて通報さえしなくなるということで、なんでも禁止、なんでも規制っていうのはあまり賢い方法じゃない。日本の出会い系サイト対策でも、スウェーデンと同じような対策がなされましたね。くわばらくわばら。 オランダの場合は、売春婦だけでなく売春を管理する側も合法とした(そしたら税金を取れる)のがトピックだったわけだけど、ここで問題が起こったんだそうだ。 売春宿のオーナーが犯罪的なアレだった。売春婦たちはウソの借金を負わされ、むちゃくちゃなシフトで客を取らされ、むちゃな豊胸手術をさせられ、「所有者」の刺青を施されていたという。ああ、どこにでもある光景なんだな。薦められた豊胸手術にかかった借金を返すためということで労働を遠まわしに強制される例が、まあ、あるんですよ。辞めるためには負債を返したということにしないといけないので、最後に幾らも残らないという。 こんな搾取がなくなるように願っての合法化だったはずなのに、どうしたことなんだろう。 実は合法とはいえ、完全な自由ではなかったんだそうで。 商売をしてもいい場所が決められてた。するとセックス取引の窓口は管理する側や宿のオーナーに一元化されるわけで、ここに搾取が生まれたんだそうです。 なるほどね~。 で、ニュージーランドではオランダ以上に大胆な自由化をして、これが案外うまくいっているという。 売春婦は自宅でも街頭でも、どこで商売をしてもかまわないのだそうだ。 すると、怖い人に上前をハネられることもなく、危険なプレイや危ない客は断ることができ、仕事を強制もされない。いわゆる「元締め」が不要なので人身売買が起こる環境でもない。 売春婦サイドからみても上々の策なんだそうだ。 興味がある人はぜひ買って読んで欲しい。ほかにも面白い記事が一杯なのだ。サイエントロジーとか。 ニュージーランド型が完璧な売春への対応ではないだろう。思わぬ問題は、思わぬところから出てくるものだ。 でも、禁止策に出ている国がより厄介な問題を引き起こしている一方で、完全な自由化に出た国がいまのとこうまくいっちゃってるという事実は、いろんなことのヒントになると思う。 という興味深い記事でいっぱいのクーリエジャポン、しばらく買いますよ。
2008.12.03
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せんだってテレビで見たんだけど、年越し派遣村でボランティアしてた女子高生、かわいかったですね。 でもなんかこう。 かわいそうだからって子犬を拾ってきて、飼い切れなくなって保健所に持ってった。 そんな流れに似てませんか。 こういう慈善行為がなんか抜けてる感じがするのは、ミッションの終わりを設定してないように見えるから。 年越したら解散する。 そのために必要な兵站は用意しておく。ここがボランティア、慈善家、篤志家の出番。 どのような解散が望ましいかと言えば、再就職。 必要なのは元派遣社員の新しい住所。 ハロワには寮つきの求人がファイル数十冊ぶんあるというじゃないですか。あ、それじゃ元通りになるのかな。でも住所があれば再就職への道筋はできる。 だったら、今までナニをすべきだったかは明白。 無論、派遣制度の見直しはされるべきだし、財界にも責任と反省を問うべきではありますが。だって人って消費者じゃん。雇用問題は景気対策でしょう。 村をこさえた左翼は、講堂や廃校を占領、アジト化して安心するんではなく、最優先で住所を模索するべきだったのではないか。その後で雇用と雇用制度な。 まあ、なんだ。 ペットは最後まで責任を持って飼え、という教訓でよろしいか。
2008.12.02
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せんだっては大晦日で紅白歌合戦でしたな。 僕は紅白が好きで、それは歌手の一世一代のパフォーマンスが現れることがあるからなんです。 美川憲一の『さそり座の女』は毎年毎年ヘビメタであったりオペラであったり、奇妙なアレンジをしてはしぶとく歌われるわけだが、サンバ調の今回をゲイパレードと言わずしてなんと言おう。 憲一はみずからドラァグクイーンであることをカミングアウトしたってことでいいのかな。 ついに保守の牙城・紅白でゲイパレードが実現しちゃったのだ。 もうこうなったらDJ OZMAも赦されていい気がする。宙吊りでの高速振り子は最高に面白かったし、あれを越えるエンターテインメントは紅白史上無いじゃないか。お笑いウルトラクイズみたいだったもんな。紅白では盛り上げようとしていろいろ企画するけど、だいたいが寒い茶番にしかならないのに、オズマはたいしたものだったよ。 見世物としての紅白といえば小林幸子。RPGのラスボスのコスプレをして歌う幸子。中ボスは天童よしみ。【ラスボス】でググると幸子の写真が出てくる幸子は今回も三段変化。幸子はまるでサルーインのようだが、どうせ第一、第二、最終形態と変化するのであれば、どうだろう。いのうえひでのり演出でバトルするのは。 白組の男子vs幸子。 いのうえ歌舞伎定番のレーザーと弾着、CO2や火花で「魔法」を見せる。 幸子がダメージを受けると小爆発が起こって衣装が剥がれ落ちていき、幸子の高笑いとともに目潰しフラッシュ&衣装変形。ドライアイスを流して「いてつく波動」、白組にかかっていた補助魔法がキャンセル、幸子の指先から雷撃が放たれ、白組男子が次々に吹っ飛ぶ。白組男子の派手な飛び道具が十字砲火で幸子に当たりまくり、爆発の中で幸子は歌いまくる。サビ前の間奏で最終形態に変化。巨大な六枚の翼を羽ばたかせて舞い上がり歌う幸子に飛びかかる氷川きよし。剣を振るうたびに翼が折れ、レーザーが飛び交う。会場内はもうオゾン臭くてたまらない。幸子は歌を最後まで朗々と歌いきり、そのことで氷川きよしは力尽き、舞台奥の奈落に消える。舞台に残ったのは、衣装を脱いで普段着になった幸子。これでどうですか。 ところで最近僕は「歌手」を再評価しております。とくに演歌が好きです。 歌手としてプライドを持っていらっしゃるはずの和田アキ子の歌がつまらなかったのが痛快だったけれど、アキ子以外の歌手の仕事は見ごたえがある。 平原綾香が誰かの歌を歌ったときがあったと思うのだけど、なんだっけな、まあ一緒にいきものがかりとテルマも歌ったんだけど、なんの歌だったかな。まあアレです。声楽をしっかり基礎で持ってる人の歌唱はモノが違うという。「クラスの中で歌が巧いレベル」の連中のつまらなさが際立ってしまった局面であった。 歌がうまい、だけじゃオレのハートは濡れないぜ。 たとえば、曲と歌詞が合わさって歌があって。 歌う行為は、魂を入れる作業。 歌い手の魂によって歌は色と香りを変えていく。ああ、歌はすばらしい。 そんな観点でニコ動とか観てると大変面白いんです。 石川さゆりの『天城越え』を観たかい? 俺が今まで観た中で最高のパフォーマンス。歌いきったら死ぬんじゃないかってほどのバリバリテンション。燃える山が見えたぜ、さゆり。一流の歌手は毎回毎回歌が違うのだから飽きないわ。 五木ひろしを観たかい? ひとりであの広い舞台をぎっしり埋めているのがすばらしい。彼の間合いの広さよ。空間支配力よ。ああ、歌はすばらしい。 愛するPerfumeの初紅白はめでたいのだけどなんでああいう扱いなのか。出すなら去年だろって気もするし、演目が『DreamFighter』じゃなかったのもかわいそう。新曲のフルレングス、高速ダンスでお茶の間を圧倒するところが観たかったな。 紅白歌合戦は、変におもねることなく、ブランド化してって欲しいと思うのです。和田アキ子や美川憲一みたいなのがいくら出たくても出られない、そんなステータスの高い舞台になってこその「晴れ舞台」となりましょう。
2008.12.01
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