青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2019.09.10
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『プロフェッショナル仕事の流儀』で
認知症ケアのプロたちについての
番組を見ました。

施設に勤める大谷るみこさんという方が
高橋保子さんという94歳の認知症の方を
寄り添うように介護されていました。

高橋さんは今は毎日眠っていらっしゃることが
多いようですが、
大谷さんが話しかけると


12年前の大谷さんと高橋さんも
映像に残っているのですが、
その頃は高橋さんは、
しきりに家に帰りたがっていたようでした。

大谷さんは一緒に外に出ながら、
高橋さんに話しかけて
高橋さんの気持ちを引き出します。

高橋さんは、息子さん二人を亡くし
ご主人も亡くしてつらい気持ちでいる方でした。

大谷さんは、ご主人がどんな方だったのか
話を聞き、素晴らしい方だったと同意し、

高橋さんにも同意してもらう方向に
話をしていきました。
そのころには高橋さんも笑顔で
施設に戻る気持ちになってきて
嬉しそうにただいまと施設に入っていきました。


嬉しそうに褒めていました。

そんな生活を12年以上も続けての
今の穏やかな表情の高橋さんなのです。

そんな高橋さんは、50代の頃
年輪と言う題で、随筆を投稿して
新聞に載った事があるそうです。

年齢というよりも、努力の年輪を重ねて
しっかり生きて行きたい、という内容の随筆です。

今の高橋さんを見ただけだと
お年を召したおばあちゃま、だけの印象ですが、
新聞にしっかりした文を投稿されている
向上心ある真面目で知的な方なのです。
そして息子さん二人を育て
旦那様と親子4人で仲良く暮らしていたのだと思います。

高橋さんは息子さん達の事を話すとき、
長男を死なせ、次男を死なせた、と
繰り返し言っていました。

息子2人が亡くなった、ではないんです。
高橋さんにとって、長男は長男、次男は次男、
二人ともそれぞれ大事で、ひとくくりにできないし、
何とか助けられなかったか、自分は何も出来なかった
その思いが強くて
そんな話し方になったのでしょう。

とてもつらい思いをされたのだと思います。

高齢でも、認知症になられても、
高橋保子さんという方の唯一無二の暮らし。

この番組では、その人の人生や尊厳を
大事にする介護を取り上げていました。

最近は、高齢者が長生きする事を無駄扱いする考え方が
当然のように語られることが多いのですが
そうではない、その人その人の人生はその人のもの、
その人が幸せであるべきで、周囲が決めるものではない
という当たり前のことをちゃんと伝える番組だったので
ほっとしました。




評価が良い本を載せておきます。

私の母は認知症ではなかったのですが
老人性の脳萎縮があり、その後脳梗塞で失語症になりました。
しかし、以前こういった本を読んでいたので
母が不安にならない、安心できる話し方・対応が出来たと思います。
おかげで、いつも母と笑いあって幸せに介護する事が出来ました。

画像をクリックしてすると詳細が見られます。





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Last updated  2021.04.08 11:52:31
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