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えー、デジタル撮影してフォトショップで白黒にするってやり方の続きをもー少しやるです。
ひとまず、フォトショップの「チャンネルミキサー」はカラー画像を白黒にするにはよい方法だとおわかりいただけたかと思います。
え?
チャンネルミキサーが無いって?
という声が来るかと思っていましたが無かったので、強引に次へ行きます(汗)。
もしかするとフォトショップエレメンツには「チャンネルミキサー」がないかもしれないので、別の違う方法をご紹介します。ちょっと面倒ですが似たような感じになると思います。
赤のチャンネルと緑のチャンネルのグレー画像を「チャンネルミキサー」で操作したので、同じようなことをレイヤーでシミュレーションすればよいのです。
まず、カラー画像を開きます。
次にチャンネルウィンドウを開きます。
この場合、RGB全部がアクティブになっていますから、フルカラーで見えています。ここからレッドチャンネルのみを選択します。
そして画像を見るとレッドチャンネルのみのグレー画像になっています。全てを選択してコピーします。いったんRGBアクティブに戻ってからペーストします。すると自動的に背景画像の上へ新しいレイヤーができ、そこへ先ほどコピーしたレッドチャンネルが「レイヤー 1」として出現します。後でわかりやすいように「レッド」と名前を変えておくとよいでしょう。
同様にグリーンチャンネルもコピー&ペーストします。
この状態で単にグリーンレイヤーの不透明度を下げるだけでもレッド成分のこの画像に似合いそうなコントラストになります。でもなんだか昨日の「チャンネルミキサー白黒」に比べるとちょっと黒に締まりがないというか、浮いています。
んじゃ黒を作るために「明るさ・コントラスト」や「レベル補正」や「トーンカーブ」で調子を整える。というのが通常のやり方でしょう。先にこちらをご覧ください。
これはグリーンレイヤーの不透明度を40%にしてレッドレイヤーと重ねた状態とそのヒストグラムです。ヒストグラムの山は奇麗になっています。ここで先のコントラストを付ける方法を使うとどうでしょう。ひとまずトーンカーブでやってみました。
ヒストグラムを見ると櫛形にトーンが抜けてしまったことがわかると思います。つまり黒が欲しいためにコントラストを調整すると、それに対応してトーン全体に多少の狂いが生じているというか、美味しいトーンが消えてしまった、ということを示しています。これは デジタルデータが劣化していくひとつ
なのです。
それではデータの劣化を最小限に、レッドの白トーンを生かし、グリーンの黒トーンを倍増させるにはどうしたらよいのでしょうか。
それは レイヤーの描画モードを「乗算」にする
方法を使ってみましょう。
「乗算」を大雑把に説明すると、レイヤーの白情報は変化させずに黒情報のみを下のレイヤーに掛け合わせる、というものです。結果、全体的に白はそのまま黒は倍加して黒くなります。
しかしそのまま100パーセントでは単に暗い写真になってしまうので、不透明度で黒の出方を調整します。先ほどの40パーセントにした画像のヒストグラムを見てみましょう。
このように先ほどの「通常モード」のヒストグラムと比べてみると、ハイライト部のヒストグラムはほぼそのままに、シャドー部のトーン情報がピッと立ってきたのがわかると思います。またトーンカーブで黒を締めたヒストグラムと比べて、データの劣化が少ないこともわかると思います。
ということで、「チャンネルミキサー」が無くてもデータの劣化を最小限にしながらトーンのととのったコントラストがある画像が手に入る、というわけです。
こんな感じです。昨日の「チャンネルミキサー」と比べていかがでしょうか?
つづく・・・
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