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えー、なんであんなちっこい玉を棒っ切れで打つのが難しいのだ?
さて、フィルターについてあれやこれや調べていて疑問に思ったことをメーカーのお客様相談室へ電話をして聞いてみました。少々有益と思える情報かもしれないので、共有する意味でアップします。
まず、 フジフイルムさん
です。
Q1:「様々な濃度のNDフィルターを扱っていますが、さすがに濃度の高いフィルターには細かい設定がありません。では、6と1/3段落としたい場合、6段用と1/3段用の組み合わせと3段用と3と1/3段用を組み合わせるのと、どちらが正確でしょうか?」
A1:「弊社の製造の問題ですが、特に濃度の高いフィルターの場合は製品のばらつきが発生しています。高濃度NDフィルターの許容範囲内としてプラスマイナス1/3段程度です。従って質問の様な場合は、濃度の近い組み合わせの方がより正確に落とせるといえます。念のため露出計で計測してみることをお勧めします。またこれはNDフィルターに限ったことではなく、CCフィルター等の高濃度の場合も同様のことが言えます」
難しい アホな
質問だったので、いったん電話を切って調べた上でかけ直してくれました。自身の製品についてある程度の製造公差を認めた上で、より ユーザーの求める情報をきちんと提供する姿勢
に好感が持てました。
次に ケンコーさん
です。
Q2:「ゼラチンやトリアセテートフィルターのガラスでサンドイッチする特注についてお尋ねします。72ミリ径のフィルターをオーダーするには75ミリ角と100ミリ角のどちらから作りますか?」
A2:「72ミリであれば75ミリ角フィルターで製作が可能です」
Q3:「何枚程度なら張り合わせが可能ですか?」
A3:「3枚は可能です」
Q4:「NDフィルターについてお尋ねします。御社ではND8の次がND400ですが、露光調整倍数が32で5段落とすND32をND8と同様に真空蒸着による製作は可能でしょうか?」
A4:「できません」
Q5:「では御社ではハーフNDやセンターフィルターなどのある程度グラデーションがついたNDフィルターを製作されています。そこで、周辺光量を落とすためにグラデーションがセンターフィルターの逆になっている、逆センターフィルターというか周辺光量落とし用フィルターを製作することは可能でしょうか?」
A5:「できません」
Q6:「周辺光量を落とすフィルターを作りたいのですが、先ほどのサンドイッチで、3枚をサイズが異なる同心円状にカットしたものを張り合わせて作ることは可能でしょうか?」
A6:「お客様がカットしたモノを弊社で張り合わせることは可能です。弊社にてカットをすることはできません」
無理難題について調べるとかの前向きな姿勢はみじんも無く 即答
でした。ちょっとつまらない回答でしたし、 企業姿勢として非常に残念
ですね。
実は 「周辺光量について考えるシリーズ」
の最終兵器はこれだと思っていたのですが、あまりにあっけない 撃沈
ぶりをしてしまいました。ごめりんこ。
最後に マルミさん
にも聞いてみました。マルミさんでは極薄フィルターの挟み込みオーダーはやっていないと思ったので、 ケンコーで悔しい思いをした
Q4とQ5の質問をぶつけてみました。
A4&5:「うーん。かなり難しいです。難しいというのはコストの問題で、基本的に製作は可能だと思います。ただし、ND32を1枚作ったとしてかなりの金額・・・え?具体的ですか。なんとも言えないですし計算をしてみないと正確には言えませんがすくなくとも1枚作るのに10万円以上かかると思います。ただし逆センターフィルターのようなかなり高度な技術を要する製作については、いったいいくらかかるのか即答できません。何枚オーダーがあればコストを下げられるかですか?そうですね。これもコスト計算をしてみないと具体的には言えませんが、100枚とか200枚とかの枚数になってしまうと思います。それでも1枚あたり1万円になるか難しいところだと思います」
なるほど、ふむふむ、それでは、と、結構噛み付いてみました(笑)が、「無理です」の一言ではなくてきちんと対応してくれました。仮に僕がお金に糸目を付けないで「おー。10万なら安いから作ってよ」ってお金持ちさんだったとしたら、と考えると マルミさんの企業イメージ度がかなりアップ
しました。HOYAクリスタルが好きだったのでケンコーファンでしたが、マルミに鞍替えすることにします(爆)。
ということで、NDフィルターについての質問はこんな感じでした。はい。
約60倍面積のフィルム 2011.02.01 コメント(5)
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