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カテゴリ: 文学・芸術
▼悪の華と薔薇9(緑の目のヴィーナス2)


「女の爪と残忍な歯」とは、ジャンヌの爪と歯の思い出でしょうか(笑)。ジャンヌとの諍いに疲れ、心がボロボロになった詩人の姿が浮かびますね。酒と犯罪に満ちた現実世界の喧騒から離れて漂ってくるのは、マリーが放つ芳香。詩人のインスピレーションを刺激する美なのでしょう。心身ともに疲弊したボードレールの心を燃え上がらせ、かつ癒してくれると言っていますね。

ボードレールの詩における薔薇の使い方によって、彼がそれぞれの女性にどのようなイメージを持っていたかが伝わってきます。最初は「黒いヴィーナス」のジャンヌ。「バルコニー」では、過去の美しい思い出の中でのみ、薔薇の香りとともにありました。別れて初めて、彼女の大切さに気づいたんですね。おそらく一緒にいたときには、薔薇の花の美しさよりも棘の痛みのほうが強かったのでしょう。爪は「短剣」にたとえられ、「女戦士」と形容されたこともありました(「決闘」)。

「白いヴィーナス」のサバチエ夫人は、肉体の美しさが「薔薇色のもの」と形容されました。その女性美は、そのまま天界の妙なる音楽にたとえられ、神聖化され、この上なく賛美されます。

そして今回紹介した「緑の目のヴィーナス」のマリー・ドーブランは、詩人の理想である空を「薔薇色」に染める女性です。

ボードレールは、マリーに首ったけになります。特に詩人の心を捕まえたのは、その緑色がかった眼でした。ボードレールはマリーに次のような手紙を送っています。

「あなたは私の崇拝の対象です。汚したりすることなんかできません。あなたのすべてが美しく、芳しい。(中略)それと言うのも、その眼のせいです。詩人に不滅の愛を吹き込むその眼の」

ここでは紹介しませんが、「曇った空」の中でマリーの眼は、「靄に包まれながら」「空の蒼さと非情さとを映し出します」。やはりマリーは、理想の象徴である空のイメージと結びつくんですね。

続いてマリーのことを詠った、薔薇が登場する詩「美しき船」を紹介しますが、長いので明日のブログに全文を掲載します。







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最終更新日  2008.03.27 11:09:54
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緑の目のヴィーナス2  
furafuran  さん
こんにちは。

手紙が何よりも必要で、大切にされてきた時代だったこともあるでしょうが、詩人さんはどうしてこうも熱烈で、ストレートな賛美の仕方をしてくれるのでしょう。「緑の目のヴィーナス」に送った恋文は、ボードレールの友人のことなど、頭の中にはないのだろうと思ってしまいます。

かつて『決闘』を繰り広げていたジャンヌに、届けたふみのことを思い、後悔していたりするのは、いったいどんなときだったのかと思ってしまいます。ボードレールも面白い方です(笑)。 (2008.03.27 11:54:24)

Re:緑の目のヴィーナス2(03/27)  
白山菊理姫  さん
furafuranさん


>手紙が何よりも必要で、大切にされてきた時代だったこともあるでしょうが、詩人さんはどうしてこうも熱烈で、ストレートな賛美の仕方をしてくれるのでしょう。「緑の目のヴィーナス」に送った恋文は、ボードレールの友人のことなど、頭の中にはないのだろうと思ってしまいます。

しかもサバチエ夫人に書いた手紙や詩の内容と似ているんですね。宛名だけ書き換えたのではないかと疑ってしまいます。

そういえばポーも、ヘレン・ホイットマンに送った最初の「ヘレンに」という詩は、少年時代に淡い恋心を持った友人の母親を思って書いた詩でしたが、あたかもホイットマンに捧げた詩であるかのように装っているんですね。名前の付け替えは、詩人の常套手段かもしれません(笑)。

友人のことも目に入らなくなるとは、「恋は盲目」は、まさに詩人のためにあるような言葉ですね。

>かつて『決闘』を繰り広げていたジャンヌに、届けたふみのことを思い、後悔していたりするのは、いったいどんなときだったのかと思ってしまいます。ボードレールも面白い方です(笑)。

子供のころ、最愛の母親を継父に取られたトラウマが背景にあったようです。決して得ることのなかった母の愛情を、多くの女性に求め、その心の傷の本質に迫ったのがジャンヌだったのでしょうか。ほかの二人は、頭の中だけに存在した母親像の投影のような気がします。 (2008.03.27 12:35:12)

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