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第151回『直木賞』の候補作が出揃って、7月17日に受賞作が発表される。 今回の候補者の中で、馴染み深いのが黒川博行さんと貫井徳郎さんの二人。 黒川さんはサントリーミステリー大賞を『キャッツアイ転がった』で受賞し、 もはや新人ともいえない存在で、まだ直木賞を受賞していないのが不思議なほど。 今回の候補作である『破門』は、 やくざの桑原と建設コンサルタントの二宮というコンビによる『疫病神』シリーズの最新刊。 この二人の、馬鹿だなこいつらと思いながらも、つい身びいきしたくなる言動と 社会の実像を照射するストーリー、そして練りに練られた構成とで、 寝るのを忘れさせられるほど、作品世界にくぎ付けになってしまう。 『国境』、『大博打』、『螻蛄』とどれも面白かったが、 候補作の『破門』はまだ未読なので、 今回、日本に帰ったら、真っ先に読みたい本の一つ。 もう一人応援している貫井徳郎さんは、 創元社のコンテストで佳作だった『慟哭』でデビューし、やはり作家歴は長い。 『慟哭』は、読んだ時に、「あっ!」と声が出てしまうような 驚きのトリックが使われていて、当時の新本格ムーブメントの一つにくくられていたが、 それ以後、人間の内面を描くようになって、作品にもどんどん奥行きが出てきた。 『症候群』3部作や、歴史もの、ユーモア推理など、幅広い作風の氏だが、 特に気に入っているのが『乱反射』と『灰色の虹』の2作。 『乱反射』は、誰も何も悪いことをしていないのに、 それらがすべて事件に向かって収束していくという構成が斬新で、強い印象が残っている。 黒川さんも貫井さんも、私が推理作家になりたいという夢を持っていた頃に ともにデビューした作家なので、 勝手に親しみを覚えているということもあるのだけど、 それを抜きにしても、日本を代表するストーリーテラーだと思うので、 そろそろ今回は、直木賞作家という栄誉を得てもいいのではないか、と応援している。。。
2014年06月28日
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来学期、北京の政府による教育関係の検査が行われるということもあってか、 試験は非常に厳しい体制で行われています。 試験会場での試験監督は教師2名が、ネームプレートを付けて立ち会い、 座席に番号表が置かれて、学生の顔と名前をチェックし、 試験が始まれば、3人の係員が教室を見回って、 その後、更に別の一人が教室からの退出者を書き留めています。 トイレに行く時は、教師が同行して、 教室の上部には、2機の監視カメラが、不正行為がないかどうか目を光らせています。 試験が適正に行われたか、 問題の質と量はどうかか、 どういう意図で、どういう問題が出され、 学生たちの得点状況はどうなっているのか、 など、非常に厳格です。 学生たちは子供の頃からこういう試験にはすっかり慣れているようですが、 私は興味深く、体験させていただきました。。。
2014年06月25日
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学生たちは試験期間中で、ほぼ毎日、試験を受けています。 中国の学生たちの勉強に費やす時間は、 日本の学生とは比べ物にならないほど長くて、 試験とあらば「朝から夜まで」という言葉が嘘ではないくらい、 自習室に閉じこもって試験の準備をしています。 とはいっても、どこの世界にも例外はあるもので、 3年生のある男の学生は、試験があろうがなかろうが、 どこかぼんやりした表情で、幽霊のようにゆらゆらと漂っています。 1年生、2年生と、過去の2年間で相当数の単位を落としているので、 今学期の試験で一つでも不合格になれば、 進級できないという事態になるのですが、 そういう危機感があるのか、ないのか(きっとないのでしょうが)、 3年生の先生が試験の前日に、補習をしても、何も反応がなく、試験当日は、 「ネットカフェで寝ていました」 という理由で、試験時間に1時間も遅刻をしてきました。 今学期の試験もすでに3科目が不合格になり、 進級はほぼ不可能になっています。 (「ほぼ」というのは、お金を払いさえすれば、進級できる可能性があるからです) このまま留年して、来年度、もう一度、3年生をするにしても、 また1科目でも落とせば、進級できないという状況に変わりはないわけで、 多分、2年生に戻ってやり直すことになりそうです。 来年度、2年生からやり直すということになれば、 今の1年生と同じクラスで勉強をするということになるのですが、 さて、どうなりますか。。。
2014年06月24日
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先週までの、なにがどうなってるのか、わからないくらいの忙しさが まるで、嘘のような、穏やかな日が続いています。 あとは水曜日に2年生の『作文』の試験をして、 成績を書き、関係書類を仕上げれば、今学期の仕事はすべて終わります。 とはいっても、試験の時は、我々、教師が二人で、試験監督をするほかに 検査官が試験の様子をチェックし、 しかも、教室に備えられているカメラで監視され、 関係書類も幾重にもチェックされるという厳戒態勢です。 この頃は、学生たちも試験モードで、 朝早くから自習室に行って、夜遅くまで試験の準備に余念がありません。 それでも、 「自習ばかりでつまらないから、会いたくなりました」 などと言って、食事に誘ってくれる学生もいて、心を和ませてくれます。 時間があるので、最近は「youku」でドラマを見ています。 「太陽にほえろ」、「寺内貫太郎一家」、「富豪刑事」、「眠狂死郎」、「西部警察」などなど。 「太陽にほえろ」は松田優作のシリーズが有名ですが、 私は何といっても、ショーケンの「マカロニ刑事編」です。 ボスも現場に出て、アクションをしているし、 山さんも、ゴリさんも、長さんも、みんな若いです(当たり前だけど)。 まあ、こんなドラマを見て時間を潰すくらいなら、 はやく日本に帰りたいというのが本音なんですけどね。。。
2014年06月22日
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中国と日本の時差は1時間。 日本が7時の時、中国は6時。 ということで、今朝は5時半に起きて、6時からのW杯を見ていました。 8時から3年生の試験監督を担当しなければならなかったので、 7時45分(日本時間8時45分)までしか、見られませんでしたが、 結局、スコアレスドローだったようで、 これで予選リーグ敗退が決定したというわけではないにしろ、 ほぼ絶望的な状況になりました。 さあ、次はプロ野球の交流戦でジャイアンツが優勝するかどうか、 その後は夏の高校野球、 お楽しみはまだまだ続きます。 とはいっても、サッカー日本代表の次の試合、 コロンビア戦は是非、勝ってほしいのですが。。。
2014年06月20日
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期末の予定も順調に消化しているところですが、 やっぱり、というか、さすが、というかZ大学、やってくれます。 私が担当する科目の期末試験が6月25日に終わり、 その後、試験に関する書類を作成し終われば、 6月29日には余裕を持って日本に帰れる予定でした。 その旨、国際交流所にも伝えて、飛行機のチケットを予約してもらうよう、 前もってお願いをしていました。 それが、今日になって、突然、 「あなたは6月29日には帰れない」 と、無言担当者からメールが来ました。 理由も、いつなら帰れるのか、何も書いてないメールです。 いつなら帰れるのか、と返信を送ると、 「7月5日」 とだけ、返事が来ました。 理由は、やはり書いてありません。 帰国日が遅れる理由は、 彼女が公安局に提出する書類が遅れたために、 居留許可の発行が遅くなるからで、 そうなったのは、彼女のせいなのですが、 そのことについては、なに一言言及せず、 上記のようなメールだけで済まそうといています。 去年も、なんだかんだで、帰国日が1か月も遅くなりました。 どうなっているの、Z大学は!
2014年06月17日
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私は中国では外国人ですから、 いろいろな人の世話にならなければ、快適な生活はできません。 実際は一人でやることも多いのですが、 困った時には、たいていの場合、学生が手伝ってくれます。 それでも、法律で定められたことや、規則などの点では 専門の人の力を借りねばならず、 そういう時は外事弁公室の職員が、私たち外国人の世話をしてくれます。 先月から、新しくZ大学の外事弁公室の担当になった女性は、 どういうわけか、私たちに何も話しかけてくれません。 初めて会った時も、挨拶もなく、名乗りもせず、 こちらが挨拶をしても、返事をしてくれません。 事務室にパスポートを持って来てくれと、彼女からメールがあり、 同僚の日本人の先生と事務室を訪ねた時も、 挨拶もなく、無言でパスポートを受け取り、無言で調べて、 無言で返して、無言で書類を差し出し、 私たちに、それを読んだら、サインをしなさいと、 それも無言で指示しただけでした。 こちらは中国語で話しているので、 我々が中国を話せることは、彼女もわかっていると思うのですが、 パントマイムのような指示が続きました。 私もパントマイムの練習をしようかな(笑)。。。
2014年06月16日
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ジャイアンツが負けません。 今日も8回まで1安打に抑えられていて、負け試合の様相だったのに、 9回に3点入れて、終わってみれば、また勝っていました。 決して絶好調のチームではないのですが、 負けません。 サッカーのW杯では、 開催前に学生(女です)と賭けをしていました。 スペインとオランダとは、どちらが勝つかという賭けで、 外れた方がご飯を奢るという他愛のないものですが、 オランダの勝利を予想した私が賭けに勝ち、 今日の晩御飯は、学生食堂で彼女にご馳走になりました。 と、喜びたいところですが、 肝心の日本が初戦を落としたとあって、 なんだか、嬉しさも半分ほどです。 しかも、日本が試合をしている時に、 私は3年生たちの『会話』の試験をやっていて、 試合そのものも見ることができませんでした。 めでたさも 中ぐらいなり おらが夏。。。
2014年06月15日
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やべえ。 風邪を引いちまったよ。 先月からずっと、仕事に追われ、寝不足が続いていたことで、 体と気持ちが疲れていたことと、 最近の暑さで、部屋でずっとエアコンをつけていたことで、 二日前あたりから、頭が痛くなって、鼻水が出るようになりました。 以前も、二学期が終わりに近づく頃には、 体調を崩すことがあったのですが、 また今年も同じことをやってしまいました。 まあ、それはともかく、 いよいよ、ワールドカップの開催です。 日本で応援できないのは残念ですが、 とにかく、 頑張れ、ニッポン!
2014年06月13日
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先月からずっと先の見えない慌ただしさに追われていましたが、 やっと峠を越したような感じです(まだ安心できませんが)。 卒業論文のなんだかんだ、試験問題の作成とチェック、そして印刷、 慌ただしさにかかわらずやって来る授業の準備、 切れ目なく続く、学生との会話練習……。 昨日は夕方6時から夜10時半まで、 「1年生だけのスピーチコンテスト」のために、 56人の発音を直していました。 そんなこんなで、寝不足と疲れとで、気合が入らない日がありましたが、 そんな時、元気づけてくれるのは、やっぱり学生です。 特に1年生たちは無邪気で陽気な学生が多く、 キャンパスで会った時に、駆け寄って来ますから、 つい癒されます。 先日は、毎週、部屋に来てくれる1年生とキャンパスを歩きながら、 いろいろな写真を撮りました。 「先生、疲れた時は、遠慮しないでください。 私たちが先生を元気にします」 なんて、言ってもらうと、つい笑いがこぼれてしまいます。。。
2014年06月12日
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ここ数日、ネットがつながらなくて困っていました。 原因はよくわかりませんが、 中国で以前起きたある大事件の報道をシャットアウトするためだろう、 などとと囁かれています。 それでも、私が若い頃はネットや携帯電話がなくても、 それで不便だと思ったことはなかったのですが、 いろいろなものが便利になって、 生活が豊かになると同時に、 不便さも多くなっているのだと、 あらためて実感しました。 ネットがつながらなかったおかげで、 その他のいろいろなことに使う時間が増えましたし、 それはそれで、時間の有効活用ができたから、 災い転じて福となす、といったところでしょうか。。。
2014年06月09日
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残念! 先週の週末に行われた『第81回日本ダービー』のこと。 蛯名正義ジョッキーが騎乗したイスラボニータは惜しくも2着でした。 28回目のダービー騎乗でしたが、 今年もダービージョッキーの栄誉を得ることはできませんでした。 私が蛯名騎手に会ったのは、彼がデビューした直後。 まだ競馬学校を卒業したばかりで、坊主頭のういういしい少年(?)の頃でした。 社台ファームのパーティで会った、蛯名騎手にサインをお願いすると、 「僕でいいんですか?」 と戸惑いながら、恥ずかしそうにサインをしてくれたものです。 あれから、もう30年が経ちました。 彼の同期にが武豊騎手がいて、 デビュー以来、数々の大レースを制覇し、名実ともに日本一の騎手に駆け上がった武騎手と比べると、 蛯名騎手は地味な存在でした。 それでも関東の新人賞を取り、やはり彼もその後、日本のトップジョッキーになりました。 何より、世界の競馬の最高峰のレースと言われる『凱旋門賞』で2回も2着になったのは、 武豊騎手にもできなかったことで、 世界のトップジョッキーに混じって、活躍を続ける蛯名騎手を頼もしく見ていたものです。 そんな蛯名騎手が、まだ一度も勝ったことがないのが『日本ダービー』です。 今年は皐月賞を制したイスラボニータで参戦し、 今年こそと思われていたのですが、 結果は僅差の2着。 それでも、レース後の蛯名騎手のコメントを聞く限りでは、 また来年、という意欲が感じられましたし、 私もまた来年、というより、 彼が念願のダービージョッキーになる日まで、 期待しながら応援したいと思っています。。。
2014年06月03日
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中国では『端午節』で休みです。 昨日は、学生が中華チマキを持って、私の部屋に来てくれました。 おばあさんの手作りのちまきだそうで、 中には茹でたピーナッツや棗などが入っていました。 もちもちとした食感とピーナッツの歯応えが絶妙で、 そこに棗のあまさが加わり、とてもおいしくいただきました。 さて、10時から4年生が卒業論文を持って、部屋に来ます。 いまだに、いつ終わるかわかりませんが、 それでも、次第に終わりが見えてきたという感じがします。。。
2014年06月01日
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