“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

2017.06.21
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テーマ: 日本料理(373)
日の出 @桑名  立夏に抱卵しはじめ、芒種の頃に肥大化して旬を迎え、小暑でパンパンになる桑名の蛤の旨さを堪能できる蛤料亭



こちら『日の出』は言わずもがな、全国に知れ渡る蛤の名店。全国から食通が年に一度訪れる名店。

 蛤には汽水域に生息するヤマトハマグリ、外湾に生息するチョウセンハマグリ《汀線蛤》、シナハマグリの三つの種類があり、こちらの桑名の蛤は、塩分濃度か薄く、波が小さい汽水域に生息する希少品のヤマトハマグリです。


こちらがチョウセンハマグリの殻

ヤマトハマグリは、殻が薄く、身が柔らかく、加熱すると身から出る乳白したエキスには旨味がある。
平成7年に年間1トンまで漁獲高が落ちたが、多大なる努力にて、25トンまで復活した。
 因みに、現在、漁業権者ひとりの1日あたりの漁獲高は、総枠一人20キロ、中小合わせて5キロと制限があり、大一人15キロの漁獲制限となる。
中サイズが浜値2300円くらいで、築地に入ると3500円くらいとなります。
(参考: https://plaza.rakuten.co.jp/yumeakinai/diary/201701290000/


本日の蛤


まずは、先付から。


トマトのもずく、ハマグリのはんぺい、酒盗チーズ、玉葱の鮪巻き、オクラ


さて、ナプキンをおいて・・

まずは、一の浜鍋・・


あっさりした味わいです。
この味を覚えておきましょう。

東京の和食店で蛤は上巳の節供をターゲットに使われますね。多くは、立夏前に抱卵して、漁も終わります。

一方、桑名の蛤は、立夏に抱卵しはじめ、芒種の頃に肥大化して旬を迎え、小暑でパンパンになり、最盛期を迎えます。
そのため、その事情を知っている食通は芒種から小暑にかけて予約を入れ、予約が困難となるわけです。

素材そのものを味わう、とてもシンプルな店故、食べ歩いて、食材の知識が高い人ほど、美味しさがわかるのではないかと思います。




少しずつ、濃厚になります。
シンプルな料理ゆえ、同じ浜鍋でもこの変化が楽しい。


ところてん

私はいつも、いろいろな角度から、蛤の美味しさを発見したく、コース外の裏メニューをいつもお願いします。
その1つが、バター焼きであり、蛤のグラタンです。





このおいしさを伝えたいですね。


続いて、蛤のグラタンです。


これも、何時食べてもうまいです。
バターやクリームと合わせた美味しさは格別ですね~

いよいよ、最後の蛤の鍋、三の鍋です。


三の鍋
かなり濃厚に凝縮しています。


蛤の天ぷら


豆腐とお野菜。


今日は最後に焼き蛤ですね。
今日は、三年ものと七年ものの大と小




七年ものほ蛤は卵がぱんぱんで濃厚、いや、凄い。


〆は雑炊と、


平打ち麺に。



本日のデザートはマンゴープリン。


毎回、デザートも工夫されていて楽しいです。

また、再来週 『新橋水産アカデミー』の課外授業 で、校長とやっくる再来週が楽しみです。

日の出
三重県桑名市川口町19
電話 0594-22-0657







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Last updated  2024.09.12 07:45:53


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