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2015年05月08日

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書) 新書  荒木 飛呂彦



一体どのようにしてあれ程魅力的な漫画を書くことができるのだろうか?と吸い込まれるように手に取ってみました。
「最初のページをめくらせろ!」
「押さえておきたい漫画の『基本四大構造』」
「キャラクターの作り方」
「ストーリーの作り方」
・・・
など、ジョジョの力強さ、非日常さからは想像がつかない理論的な見出しが目に入り、あ、これは良い意味で期待を裏切る本だなと感じ、そのままレジへ持ち込みました。
読んでみると、著者の漫画に対する真摯な思い、情熱が込められながら、具体的にどのような手法で漫画を作っていくかという事が分かりやすく書かれています。
漫画術といっても、絵の技術的な解説ということではなく、ストーリーやキャラクターや構成のしかたなど漫画という作品をどう組み立てていくかという解説が主となっています。「基本四大構造」という言い方がされていますね。これらの解説が実際の例を挙げながら詳細に解説されています。

私は漫画を書くわけではありませんが、ストーリーや普段のちょっとした文書を作るときにも、かなり参考になる内容だと思いました。
人に読んでもらう文章をどう作るか?と自分に問いかけると、この本で解説されている手法がそのまま運用できると思います。

また、こういう視点で漫画家は作品を作っているんだと考えると、漫画を読む楽しみが深くなりますね。分析する楽しみが追加されるといったところでしょうか。

手塚治虫の「マンガの描き方」はとても面白く、勉強になった本で「さすが手塚先生だなあ・・・」と感動しましたが、この本にも同じような感覚を覚えました。
手塚先生の本よりかはライトな書き方がされているので読みやすいと思います。

漫画好きなら損はない。
ジョジョ好きなら必須!というくらい、おすすめできる本ですね。
いろいろ参考にしたいところがあるので、何度も読み返したいと思います。
posted by 霧島もとみ at 2015年05月08日 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本:実用書
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霧島もとみ
他人との距離感をいつも遠く感じながら生きてきました。高校の体育祭のフィナーレでは、肩を抱き合って大はしゃぎする光景に「何でこんなに盛り上がれるんだろう・・・?」と全く共感できませんでした。共感できない自分が理解できず、いつも悩んでいます。そんな私でも面白いと思うことはこの世界に一杯あります。それが私の生きる糧でした。面白いことが増えていけば、よりたくさんの人が楽しく生きられるはず。そんな世界を夢見ています。
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