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2014年11月09日

★【お好み焼き・道とん堀】でプロ教師修業「ポンポコポ〜ン!」〈担任odakasanの学級通信〉

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★勤務先・サムライ中からの帰りに、乱氏Tと【お好み焼き・道とん堀】に寄った。

 山傘を被り徳利を下げたタヌキの横に立ち、暖簾をくぐると、スタッフの「いらっしゃいませぇ〜、ポンポコポ〜ン! ポンポコポ〜ン!」という声が、あちらこちらから、こだまのように響いた。
 「ポンポコポ〜ン!」は、乱氏Tと僕が座敷に腰をおろすまでつづいた。

 挨拶も「いらっしゃいませ! ポンポコポン!」
 返事も「ありがとうございます! ポンポコポン!」
 徹底している(*^_^*)。
 「これはおもしろい、学校で使えるなァ!」
 と乱氏Tが大喜び!

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★僕らのサムライ中は【教師修業】の中学校だ。
 今年度の修業の重点=【授業力向上の5原則・?bS=1人1人のがんばりに気づき、認める】を究める【註1】。

 「いいですね」とほめるにしても、5通り、10通り……。
 「すごい」だって、5通り、10通り……。
 ひとりひとりをほめる(評定する)、短い言葉を、30種類、いや、40種類、50種類と用意する。
 それを瞬間、瞬間に、ポンポンと発する教師をめざす。

★乱氏Tの発言「これはおもしろい、学校で使えるなァ!」の解説(=乱氏Tの頭の中)。
 「ポン!」=いい!
 「ポンポコ!」=すごい!
 「ポンポコポ〜ン!」=最高!
 これを社会科の授業でやろうと考えているにちがいない。

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★道とん堀はメニューが豊富だ。
 僕にはイメージできないものもあった。
 「ネギ爆」か「モダン焼きミックス」か迷って「ネギ爆」。 
 乱氏Tは「豚吉」。
 画像付きのド派手なメニューのわりに、味は素朴。
 キャベツの使い方が新鮮。
 関東地方出身の女優さんが、ほぼ完璧にマスターした「大阪弁」といった感じの、きりっとした魅力がある。

【註1】サムライ中の〈授業力向上の5原則〉
 ?bP=授業の目標、ねらいを明確にする。
 ?bQ=指示・発問は全員に、短く限定して述べる。
 ?bR=達成状況を確認して授業を進める。
 ?bS=1人1人のがんばりに気づき、認める。 
 ?bT=全員に50分間の学習活動を保証する。(授業力向上の5原則、以上)


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2014年11月10日

★先週、2人のお母さんから学校部活動について【静かな抗議】!〈担任odakasanの学級通信〉

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★僕は、【大阪市(橋下徹市長)の中学校運動部部活動の民間委託構想】について、これまで、この「学級通信」で何度か自分の考えを述べた。

 粗くまとめると——
 大阪市の構想は、なんでもかんでも抱え込んでパンク状態=【学校の教育丸抱え体制】に陥った公立中学校に対して、抱え込んだ【重荷】はそのままにして、【支援】しようという方策にとどまっている。
 僕は、そうではなく、【重荷】を【分担】する方策を検討しなくてはいけない……という主張だ。

★こういう論議を枕に、僕自身を取り巻いている【学校の教育丸抱え体制】について、主に【学校部活動問題】にしぼり、状況を報告し、同時に【大阪市(橋下徹市長)の中学校運動部部活動の民間委託構想】を一歩進めた改革案を提示しようと思いながら、HP環境の変更、ブログの変更等で、バタバタしていて、なかなかやれなかった。
 少し落ち着いたので、これから何回かにわけて(1000字×5回)報告していきたい。

 そんなに【おもしろい】内容ではないと思うが——ま、「学級通信」というのはそんな【オモロイ】もんではないですよm(_ _)m——つきあってもらって、意見などいただければ、ホンマ、幸いです。

 【報告】スタート——


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★先週、2人のお母さんから本校の学校部活動について相談があった。
 正確にいえば、怒りをグッと抑えた【静かな抗議】だった。
 それぞれ単独に来校。

 Aさんの相談は、現在の学校部活動が家庭生活や学習活動を圧迫している。早急な見直し・改善が必要だ……というものだった。

 〈Aさんの主な主張〉
・月曜日から金曜日までほぼ毎日、活動がある。それに土曜日や日曜日の活動が長い。家庭の行事がほとんどつぶれる。読書や趣味の時間も確保できない。活動は3回〜4回に改めるべきだ。
・そもそも、限られた部活動の種類しかないのに「全員強制加入」は変だ。まちがっていると思う。早急に「任意加入制」に改めるべきだ。

 Bさんの相談は、(Aさんの意見とは逆に)学校部活動を、時間的にも内容的にも現状以上に充実してほしい……というものだった。

 〈Bさんの主な主張〉
・他校にくらべて練習時間が短い。「部活動のない日」がある。朝練習が認められていない。放課後の延長活動も認められていない。
・各種大会の出場に制限がある。他校が参加しているのにサムライ中は参加できない大会がある。
・顧問の指導力、練習内容に疑問がある。専門のコーチを採用してほしい。

★【つづく】——これまでの「職員室通信」は2000字程度がひとつの目安だったが、今回はじまった「学級通信」は、僕自身の修業のため1000字を目安にする。今回=993字。
 画像=玄関のカリン収穫の光景。


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2014年11月11日

★学校部活動に対する、2人のお母さんの【静かな抗議】!《その2》〈担任odakasanの学級通信〉

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☆この記事の主材=【学校部活動へのお母さんの静かな抗議】【太宰治『富岳百景』の「新田」の「必死の勇」】【学校部活動の現状】【学校部活動に対する保護者アンケート結果】

★それぞれ単独でやってきた、2人のお母さんの、本校の学校部活動に対する、怒りをグッと抑えた【静かな抗議】記事のつづき。

 それぞれのお母さんは、けっして【独り】でやってきたわけではない。
 お母さんの背後には、10人、20人の同調者がいる。
 同調はするけれども、学校に直接、【抗議】に行くのは抵抗があったのか?
 あるいは、みんなで「行こう! 行こう!」と盛りあがったが、そのお母さんが「いや、ここはわたしが代表して」と制したのか?
 それはわからない。
 ただ、お母さんの毅然とした態度に接して、僕は太宰治『富岳百景』の次の場面を想起した。
 「新田といふ二十五歳の温厚な青年」が、峠の茶屋にいる「太宰」を訪ねる場面だ。

 新田「実は、もう二、三人、僕の仲間がありまして、皆で一緒にお邪魔にあがるつもりだつたのですが、いざとなると、どうも皆、しりごみしまして」
 太宰「それでは、君は、必死の勇をふるつて、君の仲間を代表して僕を偵察に来たわけですね」
 新田「決死隊でした」(太宰治『富岳百景』から抜粋)

 お母さんは、新田の「必死の勇」の10000倍の「勇」で学校にやってきたのだ。

★まず、部活動に関するサムライ中の現状を確認することにしよう。

【1】活動時間は——
 前期(4/1〜10/31)=平日は午後6時15分活動終了、午後6時30分完全退下。
 後期(11/1〜3/31)=平日は午後5時45分活動終了、午後6時完全退下。

 土曜日・日曜日については、第1・3日曜日は部活動休止日。
 他の週の土曜日・日曜日については、土曜日・日曜日のいずれかを休止日とする。

 なお、土曜日・日曜日の活動時間については、3〜4時間を目安とする。(ただし、練習試合等を計画した場合は、これを超えることがある。)

 また、職員会議・学年会議等で本校の教職員が指導にあたれない日は、部活動休止日(=「家庭・地域で、部活動以外の活動をする日」)とする。
 「部活動休止日」は月初めに発行する「学校通信」で連絡する。

【2】この活動時間について昨年度末、全保護者からアンケートをとった結果が、次の通りである。
 ・ちょうどよい=77%
 ・やりすぎる=13%
 ・もう少しやれ=8%
 ・もっとやれ=2%
 これをみると、おおむねご理解いただいているものの——
 【Aさん】とほぼ同意見(やりすぎる)と考える方が【13%】(約50人の保護者)。 【Bさん】とほぼ同意見(もう少しやれ&もっとやれ)と考える方が【10%(8%+2%)】(約40人の保護者)。
 いずれも決して少なくはないことがわかる。

★次号に【づつく】
 画像=収穫したあと室内に置いておいたカリン。
 黄色みが増し、表面に油が吹き、香りが強くなってきた。
 ああ、朝に夕にサムライ中生の【音読】を聞き【合唱】を聴き、成長したカリン!









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★学校部活動に対する【静かな抗議】に菅官房長官的な答弁!《その3》〈担任odakasanの学級通信〉

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☆この記事の主材=【部活動朝練習禁止】【部活動休止日】【部活着けを廃す】【学習指導要領の内容の徹底が第一】【部活動全員強制加入制か任意加入制か】☆主想=【菅義偉官房長官的答弁に終始m(_ _)m】

★『富岳百景』の新田の「必死の勇」の10000倍の【勇】をふるったAさんにも、Bさんにも、おおよそ、次のように回答申しあげた。

【1】部活動の時間の量については、市内中学校のなかでは平均的、もしくは【やや少な目の量】である。
 しかし、土曜日・日曜日の活動については部によって長時間になっているケースもある。
 Aさんの指摘のとおりだ。
 これは、今後、改める。

 朝練習は、部活動だけではなく、他の生徒会活動、教科活動等も含め、一切、認めていない(これについては例外はない)。
 活動延長は、中体連「夏季大会」に限り、30分間の延長を認めている。

 なお、【やや少な目の量】というあいまいに表現をしたが、本校が、職員会議・学年会議等で教職員が指導にあたれない日を、【家庭・地域の日】(=部活動休止日)としている分の「時間」のことを指している。
 生徒の安全保証という観点からやむを得ない措置と考えている。

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【2】Bさん指摘の「各種大会の出場に制限がある。他校が参加しているのにサムライ中は参加できない大会がある」について。
 各種文化・スポーツ団体の判断で、これまでなかった大会が次々に新設される。
 野放図に増えると、学校・家庭・地域の教育活動に大きな影響が出る。
 放っておくと、本校も部活動漬け状態に陥る。
 子どもも親も教師も生活が壊れる。
 きわめて不合理である。
 全体的なバランスを考え、どこかでだれかが「ハドメ」をかけないと、安定した快適な日常&学習生活が維持できなくなる。
 生活のすじみちを守るのは、現時点では学校の役目だと考えている。
 今後、学校・家庭・地域が連携して展開している【教育コミュニティづくり・サムライネット】の話題としても取り上げたい。
 (これまでに制限をかけた種目=サッカー・テニス・ソフトボール・合唱)

【3】学校部活動が生徒の学習活動に影響を与えているということについては、次の観点から、大きな問題があると考えている。
 毎日の50分間の授業でつまずく生徒がでてくる。
 それを放課後などの時間を使って適切な補習を行えば、つまずきを克服することができる。
 経験的に、全員100点にすることが可能だ。
 しかし、現状は部活動の時間になったら、勉強がわかってもわからなくても一斉に部活動をはじめる。
 また教師にしても、自分が担当する部活動の指導にあたらなければならないから(事故等から生徒を守らなければならないという問題もからんで……)、補習がやりたくともやれない。

 義務教育の中学校はあくまでも学習指導要領の内容の徹底が第一であり、これをクリアーした上での部活動という原則を重く受けとめている。
 しかし、この点について、具体的な改善策を示せないでいる。
 「補習」を学習ボランティアに託す……という実践も聞いているが、これは本末転倒だ。
 「補習」は教師が行うべきで、「部活動」こそボランティアに、あるいは社会教育&民間社会教育に託すべきだと考えている。

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【4】学校週5日制や新しい学習指導要領を提言した中央教育審議会答申『21世紀を展望したわが国の教育の在り方について』は、学校依存の現状——僕が「学級通信」でいつもくりかえしくりかえし述べている言い方だと「学校の教育独占体制(学校の教育丸抱え体制)」——を改善しなければならないとして、特に【校外での生徒指導】と、この【部活動の問題】を取りあげている。

 【部活動の問題】については、学校が「すべての子どもにその参加を義務づけ画一的に活動を強制したり、勝利至上主義的な考え方から長時間の活動を強制するようなあり方は改善を図る必要がある」とすると同時に、「学校は学習指導面の指導により集中すべき」と指摘している。

 本校では、中央教育審議会で指摘する「長時間の活動の強制」についてはかなり改善が進んでいる。
 しかし、Aさんも指摘する【全員加入制】の問題については従来と変わっていない。

 「全員加入制」について昨年度末、全保護者からアンケートをとった結果、「23%」の保護者が、全員加入制を廃し、任意加入制への移行を希望している。
 今後の重要な検討課題である。

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【5】部活動の意義は十分承知している。
 部活動は、教育課程外活動であるため、部活動を実施する・しないについては校長の判断とされている。
 任意加入制についても同じ。
 だから、理屈のうえでは「来年度から本校は部活動は実施しない」という選択も可能である。
 同じく「来年度から本校は部活動は任意加入制とする」という選択も可能である。
 しかし、部活動の教育的意義を考え、生徒の実態、保護者の方々の意見を踏まえ、現在の体制を選択している。

 部活動を実施する以上は、Bさんの意見のように、内容的に充実したものにしたい。
 そのひとつの方策として、以前にもお知らせしたように、小学校・中学校と家庭と地域が協働して、教育コミュニティづくり・サムライネット【ボランティア人材バンク】を設置している。
 対象は、PTA会員、PTAのOB、地域の人々(原則として学区内)である。
 ボランティアの活動については次のような部門(例)がある。
 ・〈教科指導(含 総合的な学習・道徳等)の支援部門〉
 ・〈学校行事の支援部門〉
 ・〈読み聞かせ等図書館活動支援部門〉
 ・〈花壇づくり、校舎修理等環境づくり部門〉
 ・〈登下校の安全確保、学区巡視部門〉
 ・〈部活動の支援部門〉
 ・〈ボランティアセンター部門(人材バンクの管理・コーディネート)〉等々……。

 この中の【部活動の支援部門】の方々のお力を借りて、より質の高い部活動にしたい。
 ただし、職員会議・学年会議等で本校の教職員が指導にあたれない日に、部活動支援部門のボランティアの方に全面的に指導をお願いすることは、事故等の責任問題との関連でできない。
 この点はご理解いただきたい。

★以上、Aさん、Bさんの相談(あるいは「抗議」)にこたえるという形で、部活動に関する学校側の(実に歯切れの悪い)考えを、クドクドと述べた。

 「疲れました。菅官房長官の気分……」←僕のつぶやき。

★次号に【つづく】
 画像=図書室の光景。
 子どもたちが少ない(ノ△・。)。






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★学校部活動問題は【教育改革の本丸】、これを動かさないと何も動かない《その4》〈担任odakasanの学級通信〉

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☆この記事の主材=【生徒数減少と部の維持】【学校部活動はレクリエーション志向と競技志向が混在】【部活動改革つなぎ4項目】☆主想=【学校部活動問題は公立中学校・教育改革の本丸】

★画像=サムライ中の夕景。
 夕景にカラダを浸し、僕の身の上、来し方を想い、しみじみとした気持ちになる。
 長い過去からの連なりの、カタツムリの這い跡に似た、僕の軌跡の、いちばん端っこ……、次の一歩が「行く末」(=未来)側という地点に、僕は立っているのだなぁ〜と思う。

 ただ、そうは思うものの「行く末」のことは、あまり考えていない(ノ△・。)。
 やっぱり「次の一歩」が恐いのかなぁ〜。

★『富岳百景』の新田青年の「必死の勇」の10000倍の【勇】をふるって来校したAさん、Bさんに、心より感謝申しあげる。
 僕も常日頃、部活動については早急な見直し・改善が必要だと考えている。
 ここを動かさないと、何も動かない。
 ここを動かさないで、他を動かしてもほとんど意味がない。
 【学校部活動問題】は【公立中学校・教育改革の本丸】なのだ。
 Aさん、Bさんの来校に意を強くして【改革の本丸】に踏み込んでいくつもりだ。

★部活動は、Aさん、Bさんとの間で取り上げた以外にも、多くの問題をかかえている。
 たとえば、生徒数が徐々に減少する。
 現在ある部の維持がむずかしくなっている。
 【3年間、ボール拾い】問題も切実な問題だ。
 ひとつの運動部に、レクリエーション派と競技志向派が混在している。
 これをひとつの部として運営せざるをえないところにこの問題が生じる。
 これらをどう改善していくか?
 なかなかシンドイ問題である。

 今後——
 ?@校区の実態を見据え、
 ?A学校と保護者と地域の方々とで改善・改革の理念を共有しつつ、
 ?B具体的な改善・改革の「一歩」を踏み出していくつもりだ。
 教育コミュニティづくり・サムライネットの多くの方々の参画を期待している。

★サムライ中では、【部活動改善・改革】に向けた取り組み&努力事項として【部活動改革つなぎ4項目】を定めている。

【1】学年・学級(学年教員)で、あるいは、部活動(顧問)で、個々の生徒の社会教育活動(民間社会教育=学習塾・稽古塾を含む)の実態を、可能な限り把握する。
 そのうえで、個々の生徒の社会教育活動が円滑に行われるように配慮する。

【2】地域で行われる社会教育活動や公的な社会教育活動への参加を奨励する。
 部活動と時間的に重なる場合も多いと思うが、各部顧問は、ここで充分、教員としての「学社コーディネート力」を発揮し調整に努める。
 子どもたちは学校教育ではとても育てられない力を社会教育で獲得する可能性がある。

【3】部活動の休止日については、冒頭でも述べたとおりである。
 くわえて、長期休業中の土・日は可能な限り休止日とし、生徒はもちろん、教職員自身も自身の家庭や地域で過ごすようにする。

★【部活動改革つなぎ4項目】の【1】【2】【3】について述べたところで紙幅が尽きた。
 【4】は次号で述べる。
 この【4】こそが、本・サムライ中で開発した、サムライ中の未来を託す、部活動改革の【奥の手、秘策】だ。
 「つづく」——






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2014年11月12日

★総合文化部は学校部活動改革の「秘策」「奥の手」「うら技」《その5》〈担任odakasanの学級通信〉

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★「学校部活動改革」をスムースに進めるための【部活動改革つなぎ4項目】の【4】

【4】サムライ中では、学校部活動に対する生徒・保護者の多様な要望への対応・改善策として、【総合文化部】を新設した。
 これまでの美術部、科学部、IT部等を統合したのだ。

 生徒が減少し、毎年、部の数を減らしている。
 【総合文化部】も新設といえば聞こえはいいが、3つの部を1つの部に統合するのだから、ある意味で、削減策の一環だった。

 活動内容は——
 美術・文芸・パソコン(含=報道活動・ブログ活動)・科学等。
 生徒の希望によって、本校顧問の管理のもとに、教育コミュニティづくり=サムライネットの「サポータークラブ」の方々に協力してもらい、メニューを徐々に増やしている。
 日本舞踊=サポータークラブ
 文芸=僕
 和楽器演奏=サポータークラブ
 絵手紙=サポータークラブ
 アクセサリーづくり=サポータークラブ
 地域の郷土史=サポータークラブ
 花壇づくり=サポータークラブ
 学校装飾(主に玄関ロビー)=サポータークラブ等々……。

 活動は、原則として、週3日程度(土曜・日曜の活動はなし)。
 顧問教師は2名体制。

 この【部活動改革つなぎ4項目】の【4】「総合文化部」のポイントは次の3点である。

(1)社会教育との連携・融合により、メニューを豊かにして、さまざまなニーズに応える。

(2)活動日に幅をもたせ——(くりかえしになるが)週3日程度、土曜・日曜の活動はなし——民間社会教育団体を含む社会教育活動との両立を可能にする。

(3)学校外活動(他の学校部活動や地域社会教育活動)のガイダンス、あるいはコーディネート機能を果たす。(地区の公民館や地域の社会教育活動との連携・融合が着実に進んでいる。これまでの学校は、ひとつの部活動の継続指導に力を入れ、ガイダンス機能、コーディネート機能は弱かった。)

 (1)〜(3)が提示するコンセプトは、これまでのサムライ中にはない新しいものだった。
 ただ、これがどのくらいの生徒に受け入れられるかは、あまり期待していなかった。
 また「学校部活動改革」という観点からは、ま、広い意味ではその範疇に入るが、僕らが進めようとする「改革(=社会教育への移行)」とは切り離して考えていた。(正直にいうと、【部活動改革つなぎ4項目】は当初は【3項目】だった。)

★だが、実際に活動が始まると、【総合文化部】は予期しなかった様相を呈してきた。
 とにかく、とにかく、大人気なのだ。
 入部者が殺到!
 入部予約をしてきた小学6年生までいる。
 既存の運動部・文化部の中には存続が危ぶまれる部も出てきた。

 ここまで書くと、既に気づいた方もあるのではないか?
 大人気の「総合文化部」が、僕らが進める【部活動改革】の「秘策」「奥の手」「うら技」となる目が出てきたのだ。

 歴史を振り返ると、「学校部活動」のスタートは、現在の保育所&幼稚園の「一時預かり事業」に似ている。
 当時、放課後は、たいていの子どもは家庭や地域に居場所があった。
 ところが、都市部では居場所がなく、繁華街をぶらつく、たむろする子どもたちがいた。
 見かねた商店主たちが学校に「めんどうを見てやってもらえないだろうか」と相談を持ちかけたのが始まりだ。
 これが、50年後、100年後、「巨大な文化・スポーツ総合ランド」に変貌した。
 学校が本務の学習活動とは別に、(全員強制加入の)【巨大文化・スポーツ総合ランド】を丸抱えすることになった。

 「一時預かり」レベルなら、他に引き受け手はある。
 だが、(全員強制加入の)【巨大ランド】となると、とてもではないが、どこにも引き受け手はない。

 これまでの経験から、日本全国の公立中学校で【全員強制加入制から任意加入制への切り替え】が実現すると、【巨大ランド】は、2、3年で「2分の1」程度、数年で「3分の1」程度の規模になる。
 「3分の1」くらいになれば、社会教育側で引き受けることも可能になる。
 ところが、この【任意加入制】への切り替えがなかなかむずかしい。
 《その3》で示したように、【任意加入制】を支持する保護者は【23%】にすぎない。
 校長会だと、もっと厳しい数値になるかもしれない。
 何年かかっても僕はこの数値を動かすことができない。
 【23%】の反対、すなわち【77%】が、今、僕の前に大きく立ちはだかっている。

★【総合文化部】は、この【全員強制加入から任意加入制への転換】なしに、巨大ランドの「2分の1」化、「3分の1」化を実現する。
 スゴイことではないか!
 「秘策」「奥の手」「うら技」といったのは、こういう意味だ。
 半分冗談だ。
 しかし、半分本気だ。
 このことについて、今、僕のうちに【2つの声】がある。

 ——というところで紙幅が尽きた。
 【つづき】は次回の「学級通信」に書くことにする。
 なお、「学校部活動に対する、2人のお母さんの【静かな抗議】」シリーズは、この【その5】をもって終了する。
 Aさん、Bさん、ほんとうにありがとうございました。

★画像=CD「バッハのチェンバロ名曲集」。
 最近、バッハばかり聴いている。
 スピーカーがバッハに合ってきた。

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2014年11月14日

★乱氏Tといっしょに須藤Tの学活の授業(1年3組)を参観〜やわらかく・メリハリがきき・リズムがある語り〜

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★教師にとって
授業の教室は舞台だ。

その舞台の裏で毎日
せっせと授業を記録し、
A4判用紙2枚(2000字)に
まとめ発行していきたい。

発行したものを「読む人々」が
「観客」だと考えると
僕はいわば
「教室」という「劇場」の
【座付作者】ということになる。

これまでもポツポツとは発行してきた。
でも、ポツポツとではダメなのだ。
ポツポツと発行する「スタイル」は
僕のうちに既にできている。
しかし、毎日せっせと発行しつづける「スタイル」はできていない。
今年度じゅうに完成させたいと思っている。
うれしくても、悲しくても、せっせと発行しつづける。
発行しつづけることによって、教育の課題を乗りこえていく。


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★11/13 2時間目、乱氏Tといっしょに須藤Tの学活の授業(1年3組)を参観した。

 以前にも紹介したが、本校では、全教員がひとつの教室に参集して授業を観るという設定はない。
 研究授業は、教科部会でやるか、「○○Tの授業を観る会」というカタチでやるかの2本立てだ。
 本日は後者だ。
 空き時間の教員が参観する。
 放課後、15分間、研究協議の場を設定する。
 協議に参加できない場合は「授業評価票&メモ」を提出する。
 他には、保護者参観日の授業と、模擬授業がある。
 これら、教科部会の授業、○○Tの授業を観る会、保護者参観日の授業、模擬授業を合計して年間150回以上というのが、本校の修業計画だ。

 なお、全教員が参集するカタチも得るものが多い。
 しかし、他教室の生徒が自習になる。
 安全管理上、教育課程管理上、これは絶対に考えられない。

 本日の授業の題材名は「自分の特徴を知ろう」(3時間計画のうちの2時間目)。
 エゴグラム(←この検査の説明は省略する。ご存じない方はインターネットで検索をかけて調べてみてほしい)を使い、自分で思っている「自己」と他者からみられている「自己」の相違から、自分を分析し、さらに高めるために必要なことを考えよう……という授業だ。

★いい授業だった。
 僕は今は【座付作者】だが、元々は舞台の上の【授業者】だ。
 だから、参観していると、カラダが自然に反応する。
 マズイ授業だと、フリーズする。
 ドドドッ〜と、汗が吹きでる。
 この点、きょうの須藤Tの授業は、参観していて——そのとき自分のうちに浮かびあがったことばをそのまま記述するとすれば——自分の精神が心地よいリズムで歩行&ダンスしているのがわかった。

 今、手元に『教務通信57号(文責 乱氏)』がある。
 ここでも、今回の授業が取り上げられている。

 ——「発問・指示等の基本が基準レベルを超えているので授業が安定している」
 ——「教師の表情がよい。笑顔がすばらしい。生徒の表情もとてもよく、楽しい雰囲気で授業が行われていた」(乱氏)とある。
 僕の感覚を裏付ける記述だ。

 「発問・指示等の基本が基準レベルを超えている」の具体例として、
 ?@作業内容、作業時間&作業開始等の指示が的確だ。
 ?A「達成状況をきちんと確認している(乱氏)〈教57〉」。
 挙手の数え方も、「1(人)、2、3、4」ではなく、2人ずつ、「2、4、6」と数えるために速い。
 ?B「終わった人は、グラフを……」と次の課題を提示し、空白をつくらない工夫をしている。

★もう1つの要素が「語り」だ。
 「語り口調がやわらかで聞きやすい(国士舘T)〈教57〉」。
 同感である。
 夏期休業中の模擬授業大会では、声質がやや高く、かつ大きいという印象を受けた。
 でも、きょうは、かなり抑えられている。
 やわらかい。
 かつ、メリハリがきき、リズムがあった。

 発表する生徒に対する感謝、ねぎらい、感動のことばも自然だ。

 そして、「あの〜」「えぇ〜ッと」などは一切ない。
 ふと一瞬、授業の名人、野口芳宏氏の語りが僕の頭をかすめた。

 また〈授業の展開前半〉自分がよいと思っている点をチェックカードに書かせる場面で、「はい、1分たちました。まだ書いている人がいます。書きあげた人は手を置いて……もう少し待って」という指示を出すとき、通常よりぐっと声量を落としている。
 これだと作業を継続している生徒はほとんど気にならない。

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★課題を2点。
 1つが「青い山脈型授業」に流れることだ。
 〈教57〉にも同じ指摘がある。
 (断っておくが、青い山脈型がすべて悪いとは思わない。青い山脈型でいい場面もある。)

 導入の場面だった。
 まず、(1)生徒に教師(=須藤T)のよい点をあげさせる。
 →(2)そのあと教師自身が自分でよいと思っている点をあげる。
 →(3)この2つを比較して、自分が思っている自己と他者からみられている自己に相違があることを気づかせる……という場面(2分間)だ。



 須藤Tは、ここを、いわゆる青い山脈型でサラッと流したのだが、もっと鮮明に「違い」を印象づける工夫が必要だ。
 くわえて、もっと確実に生徒全員に「参加(作業)」させる保証の手立てが必要だ。

 僕だったら「わたしが自分でよいと思っている点」を3つ書いた張り物を用意し、黒板に伏せておく。
 生徒には30秒間考えさせたあと、列指名などで発表させて、対比し、「違い」を鮮明にする。

★課題の2つ目が、生徒が主役になる場面が一度もなかったことだ。
 もちろん教師が主役でいいし、授業は教師が主役でなければならないと、僕は考えている。

 だが、その教師が主役という枠の中で、生徒が主役になる場面をどんどん創出、開発しなければいけない。

 「黒い線(自己評価)、赤い線(他者の評価)を見くらべてどう思うか?の発問に対して何人かに発表させるべきだ(葉田T)〈教57〉」は、このことを指摘している。
 同じく「終末が説教みたいな感じになったが、それでいいのか?(乱氏T)」もそうだ。

 作業内容の密度が高い授業なので、説明→作業→説明→作業……という流れはやむをえないが、生徒が主役になる場面を設定するとすれば、葉田T、乱氏が指摘する場面だった。

★なお、「青い山脈型授業」という語だが、僕はてっきり教育学用語として定着しているものと思っていたが、念のために今、インターネット(Yahoo!)で検索したら、僕の記事しかひっかかってこなかった。

 で、簡単に説明すると——
 教師が発問し、生徒が答える。
 適切な答えに至るまで「ほかの人?」「ほかに?」と、くりかえし指名していくスタイルのことだ。
 映画「青い山脈」にこの場面があるから、「青い山脈型」と呼ばれるようになったらしい。
 今頃、こんな授業があるのか?と思う人もいると思うが、結構、あちこちの教室で見られる。
 僕は、児童・生徒全員に「参加(作業)」させるべきなのに、その手立てを講じていない場面に対して、否定的に用いている。






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2014年11月15日

★スーザンに1日6時間以上、接して接して接して接しつづけた。すると、8ヶ月後に

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★先日、教育コミュニティづくり・サムライネットで地域教育講演会を開いた。
 講師は、アビトレ代表・木下晴弘氏。
 講演の終末部分で「母性愛欠乏症候群」と診断された女の子の話が出てきた。

 スーザン(仮名)というアメリカの2歳児で、成長が生後5ヶ月でストップしてしまっている。
 診察した医師団は、すぐに看護士やカウンセラーなどでチームをつくり——

スーザンに
1日6時間以上
接して
接して
接して
接しつづけた。


 すると、8ヶ月後に、通常の姿(月齢どおりの身長、体重、言語能力等……)に戻ったという実話だ。

 木下氏は「人間はかまわれないと成長が止まる。放置されると弱っていく生き物だ」と力説した。

★僕は聞きながら
 ——これは中学3年間の子どもたちについても同じことがいえる
 ——子どもたちひとりひとりは、(ちょっと斜めに構えている子どもも含めて)みんな「先生にかまってもらいたい」と思っているにちがいない……と思った。
 もちろん、この「かまう」は過度な監視・管理や「過保護」とは次元が異なる。

 話がやや脱線するが、保護者も、先生方にうちの子をもっとかまってもらいたいと思っているにちがいない。
 いや、かまい方が不足していると不満をもっている保護者も多いのではないか。
 下のグラフは、昨年度末の保護者アンケートの結果の一部だ。

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 他の項目(「学校の情報発信」「保護者と教職員の話し合う機会」「授業・行事等の参観機会」「授業の質」等)は〈◎+○〉=80%〜90%なのに、この項目は54%にとどまっている。
 僕たちの学校の大きな課題だと思う。

 かまって、かまって、かまいつづけてやる。
 かまってやる「量」だと、サムライ中は、日本一だ!!といわれるくらいかまってやる。

★今、サムライ中の教職員がひとつのチームとして、この「かまいつづける」ことに取り組む場合、僕が思いつく、その具体例をアトランダムに、いくつか挙げることにする。

(1)かまう場は「授業」だ。
 他の場も大事だが、まず「授業」だ。
 これを間違えて、部活動の場だ……とか、生活指導の場だとか言い出すと、学校は必ず、必ず、必ず、落とし穴に落ちる。
 僕たちの「指導力(授業力)向上の5原則」は、言い換えると、「かまい方」の技術でもあるのだ。

 【1】「授業の目標、ねらいを明確にする」技術。
 【2】「指示・発問は全員に、短く限定して述べる」技術。
 【3】「達成状況の確認をして授業を進める」技術。
 【4】「1人1人の生徒のがんばりに気づき、認める」技術。
 【5】「全員に50分間の学習活動を保証する」技術。

 このことについて、僕自身、3点、再点検したい。

 1つは、はっきりいって、僕は「?C=ひとりひとりのがんばりに気づき、認める」が弱点だ。
 50分間のなかで、必ず、最低、ひとりに1回、そのがんばりを認めるシグナルを送ろう。
 「いいですね」とほめるにしても、5通り、10通りはもちたい。
 「すごいね」だって、5通り、10通り。
 ひとりひとりを認める短い言葉を、30、40、50種類と保有しておき、それを瞬間、瞬間、ポンポンと発することができる教師になりたい。
 僕はまだまだ修業不足だ。

 2つ目は、50分間のなかで、必ず全員を指名したい。
 もちろん、列指名もOKだ。
 ちょっとしたことだけど、これが、毎日、毎日、「かまう量」に加算されていく。

 3つ目は、授業中の指導者としての目線。
 指導者としての僕の目線の配り方に偏りはないか?
 宙を泳いでいないか?
 目線は確実に「かまう量」に加算される。
 仮に授業後、「わたしと目があった人?」と質問したら、全員の手が挙がるような目の配り方をしたい。

(2)来週末は2学期末定期試験の返却がはじまる。
 返却の際は、ひとりひとりに具体的なコメントを送ろう。
 ポイントをしぼって、一言。
 【1】具体的にほめる。
 【2】あるいは、(ほめるところがない、または、ほめるよりも辛口のコメントのほうがいいと判断した場合は)具体的にアドバイスを送ろう。

(3)宿題にひとりひとり一言、(自然に手が動くというような)手書きのコメントを。
 僕の中学時代に、宿題の最後に「OK!」と力強くサインする恩師(英語)がいた。
 その「OK!」が積み重なり、今でも頭に刻み込まれている(^_^)v。

(4)子どもたちひとりひとりのよい点をみつけよう。
 見つけられない場合は、欠点をよい点に置き換えることができないか考察してみよう。
 先日、ある講演会で「夕刻、わたしが仕事で保育園を訪問したとき、迎えにきた保護者ひとりひとりに保育士が近づき、きょうあったいいことを告げているのを見て、感動した。こういう経営をしなくては……と思った」という話をしたら、たまたまその場に居合わせた元保育士の方が「それは、たぶん経営の方針とかではなく、保育士という仕事は、いいことがあったら、もううれしくて、うれしくてしようがないんです。それを早く保護者に伝えたくて伝えたくて待ちきれないくらいなんです」と指摘があった。
 さらに感動した。
 保護者に伝えたくて伝えたくてしようがないと思うくらい、子どもたちのいい点を、毎日、見つけよう。

(5)授業の外では、(これもいろいろな説があるが)あいさつは教職員のほうから積極的にしよう。
 加えて、脱線になるが、またこれもいろいろな説があるが、授業開始と終了のあいさつは、徹底してやろう……やらせよう。
 心をこめて、はっきり発声させる。
 こちらもはっきり発声する。
 (先日、1年の研究授業で「お願いします」の「ね」がきちんと発声されていなかった。こういう場合はやり直そう。)

★冒頭の画像(パワーポイントスライド)は、近時、僕がある講演会で使ったものの1枚た。
 スライドにもあるように、今のサムライネットは「こういう講演会が軽々とやれる。ちょっと力がついてきたかな?という実感」があり……感慨深いものがある。
 「力」とは、僕たちが追究しつづけている、地域における学校・家庭・地域間の「コーディネート力」、プラス「運営力」である。
 このことについては、いずれ別の号で語るつもりだ。






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2014年11月16日

★社会科・理科・数学科など他の【いい授業】が、僕の【ひどい授業】を支えている

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★子どもたちが受けている授業が「いい授業」なのか? どうか?
 学校は絶えずチェックしなくてはいけない。
 サムライ中の場合は、どうしているのか?
 方策を粗く3点述べる——

 【1】1点目は、【修業システム】だ。
 本校の修業計画は——
 A=教科部会内の研究授業
 B=○○Tの授業を観る会
 C=保護者参観日の授業(保護者評価実施)
 D=模擬授業
 これらを合計して150回以上やることになっている。
 150回の修業機会=教師が腕を上げて「いい授業」ができるようになる機会であると同時に、はっきりいうと「いい授業ができる教師であるかどうか?」のチェック機会でもある。

 【2】2点目は、いい授業かどうかの評価の観点だ。
 サムライ中には、教師用の【授業力向上の5原則】と生徒用の【学力向上の5原則〈註1〉】がある。

 《授業力向上の5原則》
 ?bP=授業の目標、ねらいを明確にする。
 ?bQ=指示・発問は全員に、短く限定して述べる。
 ?bR=達成状況を確認して授業を進める。
 ?bS=1人1人のがんばりに気づき、認める。 
 ?bT=全員に50分間の学習活動を保証する。(授業力向上の5原則、以上)

 この「5原則」に沿って修業し、教師の腕を上げる。
 と同時に、この「5原則」がいい授業かどうかの評価の観点になる。
 あえて言い切る——「いい授業」とは、本校の教師用・生徒用〈註1〉の「5原則」に即した授業のことだ。

 【3】3点目は、簡単にいえば【巡回】だ。
 学級担任は、自分の学級の子どもが、「いい授業」を受けているかどうかを自分の目でチェックすべきだ。
 学年主任は、自分の学年の子どもが、いい授業を受けているかどうかを自分の目でチェックすべきだ。
 教室に入って観てもいい。
 廊下から観てもいい。
 他の主任(校長・教頭・教務主任・研修主任等も含む)も同じだ。
 授業の【巡回】は、問題点を早期に発見し、具体的な手立てを検討する上で、きわめて重要だ。

★もうひとつ、気をつけなくてはいけないのが、「いい授業」と「いい授業とはいえない授業」との関係だ。

 教師1年目の僕の授業(国語)は、とても授業といえるようなものではなかった。
 でも、驚いたことに学力は高かった。
 当時の僕は内心「僕もたいしたもんだ」と思っていた。
 しかし、それはまったく違う。
 他の社会・数学・理科・英語・音楽・美術・技術家庭・保健体育の、それこそ「いい授業」「名人級の授業」が、僕のひどい「国語」を支えていたのだ。

 僕の経験からいうと、「いい授業」が50%でも学校や学年が荒れるということはない。
 50%の「いい授業」が、「いい授業」とはいえない、残りの50%の授業を支えている。
 だから、ぼんやりみていると、学校・学年全体としては、安定しているようにみえる。

 でも、「いい授業」が40%に減ると、やや不安定に。
 30%にまで落ち込むと、もう——要するに30%で70%は——支えきれず、だれの目にもはっきりと荒れの兆候が見えるようになる。

 今、自分の学校・学年は、どういう状況にあるのか?
 「いい授業」が——
 100%なのか?
 90%なのか?
 80%なのか?
 70%なのか?
 60%なのか?
 50%なのか?
 50%の場合は、すぐ隣に学校危機がある。

 チェックの結果、ダメだとなったら——ま、いい授業が90%なら、残りの10%を——絶対にいいかげんに済ませない。
 「10%」を見過ごさないで、10%に対して、組織として具体的な手だてを検討する。
 いい授業は転移する。
 しかし、悪い授業も転移する。
 いい授業を転移させると、いい学校になる。
 日本一の学校になる。
 学校・学年経営のおもしろいところだ。

 〈註1〉=サムライ中の生徒用「学力向上の5原則」〈力のある生徒への道〉
 ?bP=授業の目標やねらいをしっかりとつかもう。
 ?bQ=話し手にへそを向けて聞こう。
 ?bR=正しい発声をし、適切な声量で発言しよう。
 ?bS=ノートは速くていねいに書こう。
 ?bT=作業・活動に素早く取り組もう(学力向上の5原則、以上)






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2014年11月17日

★国語のウィンターワークに魂がグラグラ! ページをめくると「おお! 富嶽百景だ!」

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★2学年・国語科担当の
今江田Tの机の上に
「ウィンターワーク」の見本が
数冊
のっている

こういう問題集に掲載された
いわゆる「名作」で
人生を変えられた経験を持つ僕は
これに鋭く反応!


 すぐそばに若い理科担当の福士Tがいた。
 僕「僕は受験用の問題集を読んでいるうちに文学にひかれだした人間だから、こういうワークブックを見ていると、魂がグラグラするよ……」。
 福士「わたしも試験の問題文がおもしろいので、試験のあとでその本を買ったことがあります……」
 理科教師らしくない、うれしいことを言うではないか!

★そのうちの一冊を手に取る。
 ページをペラペラ、めくると——

 十一月にはいると、もはや御坂の寒気、堪へがたくなった。
 茶店では、ストーブを備えた。
 「お客さん、二階はお寒いでしょう。お仕事のときは、ストーブのそばでなさったら。」と、おかみさんは言うのであるが、私は、人の見ているまえでは、仕事のできないたちなので、それは断った。
 おかみさんは心配して、峠の麓の吉田へ行き、炬燵をひとつ買って来た。
 私は二階の部屋でそれにもぐって、この茶店の人たちの親切には、しんからお礼を言いたく思って、けれども、もはやその全容の三分の二ほど、雪をかぶった富士の姿を眺め、また近くの山々の、蕭条たる冬木立に接しては、これ以上、この峠で、皮膚を刺す寒気に辛抱していることも無意味に思われ、山を下ることに決意した。……

 「おお! 富嶽百景だ!」
 隣にいる福士Tのことは忘れて、声に出してしまった。

 ここでやめておけばいいのに、設問をみる。
 こういうワークの設問はみてはいけない……と自分に言い聞かせているのに、やはり職業柄、みてしまう。
 対抗意識が燃え上がるのだろう(*^_^*)。

 山を下る、その前日、私は、どてらを二枚かさねて着て、茶店の椅子に腰かけて、熱い番茶をすすっていたら、冬の外套着た、タイピストでもあらうか、若い知的の娘さんがふたり、トンネルの方から、何かキャッキャッ笑いながら歩いて来て、ふと眼前に真白い富士を見つけ、打たれたように立ち止り、それから、ひそひそ相談の様子で、そのうちのひとり、眼鏡かけた、色の白い子が、にこにこ笑いながら、私のほうへやって来た。
「相すみません。シャッター切って下さいな。」
 私は、へどもどした。
 私は機械のことには、あまり明るくないのだし、写真の趣味は皆無であり、しかも、どてらを二枚もかさねて着ていて、茶店の人たちさへ、山賊みたいだ、といって笑っているような、そんなむさくるしい姿でもあり、多分は東京の、そんな華やかな娘さんから、はいからの用事を頼まれて、内心ひどく狼狽したのである。
 けれども、また思い直し、こんな姿はしていても、やはり、見る人が見れば、どこかしら、きゃしゃなおもかげもあり、写真のシャッターくらい器用に手さばき出来るほどの男に見えるのかも知れない、などと少し浮き浮きした気持も手伝い、私は平静を装い、娘さんの差し出すカメラを受け取り、何気なさそうな口調で、シャッターの切りかたをちょっとたずねてみてから、わななきわななき、レンズをのぞいた。
 まんなかに大きい富士、その下に小さい、けしの花ふたつ。
 ふたり揃ひの赤い外套を着ているのである。
 ふたりは、ひしと抱き合ふように寄り添い、きっとまじめな顔になつた。
 私は、おかしくてならない。
 カメラ持つ手がふるえて、どうにもならぬ。
 笑いをこらえて、レンズをのぞけば、けしの花、いよいよ澄まして、固くなっている。
 どうにもねらいがつけにくく、私は、ふたりの姿をレンズから追放して、ただ富士山だけを、レンズいっぱいにキャッチして、富士山、さようなら、お世話になりました。
 パチリ。
「はい、うつりました。」
「ありがとう。」
 ふたり声をそろえてお礼を言う。……

★メインの設問、傍線6「二人の姿をレンズから追放して、ただ富士山だけを、レンズいっぱいにキャッチして」とあるが、富士山だけを写した理由として最も適当なものを次から選び、記号で答えなさい。

 解答をみると、正解は「女性たちにねらいが定まらないうちに、『私』の関心が富士山に移っていったため」となっている。

 私はおかしくてならない。
 カメラ持つ手がふるえて、どうにもならぬ。
 笑いをこらえて、レンズをのぞけばけしの花、いよいよ澄まして、固くなっている。……

 この直後、「私」の心が、ガラリと変化する。
 問題作成者はこの変化がまったく読めていない。
 また、当然のこととして、その前段階の「私」の自己認識の変化、すなわち——「私」=「機械に明るくない」「山賊」「むさくるしい姿」→「きゃしゃなおもかげもあり、写真のシャッターくらい器用に手さばき出来るほどの男」も読めていない。

 「私」は、「二人の姿」をレンズから追放すると同時に、「きゃしゃな」自分をも追放するのだ。
 いや、正確には「きゃしゃな」自分を追放した瞬間、「二人の姿」をもレンズから追放するのだ。

 中学生には、中学生が「ひゃあぁぁぁ〜!」と声をあげるくらいの、もっと魂を揺さぶる設問をぶっつけないと、アカンよ。

★画像=DAKA古書店片隅。
 このホームページ、あるいはブログの拠点だ。
 この「拠点」に、もう少し、なんといったらいいか……ま、リアルな活気がほしいと思い、今度、ホームページの右サイドに【DAKA本通り商店街】を設置した。
 商店はぜんぶ、現在、実際に営業中。
 取引も可能だ。
 【商店街】とこのHPがともに元気になっていけばいいなぁ〜と思っている。
 【DAKA本通り商店街】をよろしく!






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2014年11月19日

★目標の達成状況に応じて【ステップの質】あるいは【発想】を変え、トロトロと堪え忍ぶ

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★新しい人物と出会う時、あるいは新しい土地に赴任する時など、僕は他の人物から情報を得ようとしないタイプの人間だった。
 【自分の目】で見る。
 【自分の目】で確かめる。
 徹底していたと思う。
 ところが、最近、ガラッと変わった。
 前任者から、いや、前々任者、いや、そのもっともっと前の担当者からも話を聞こうとするようになった。
 どちらもまちがっていない。
 ただ、2つをはかりにかけると、これまで生きてきた範囲においては、「情報は徹底して収集する」ほうがいいと判断している。
 【自分の目】などというのは「幻覚」にすぎないと気がついたからかもしれない。

 しかし、ここで、僕の場合、ひとつ、大きな矛盾が生じる。
 以前は「他から情報を得ない」かわりに「他にも情報を出さな」かった。
 だから、「知っていたクセに言ってくれないから、こういうことになった」とよく恨まれた。

 実はこちら、すなわち「他に情報を出さない」ほうは今も変わっていないのだ。
 僕はボロボロ、情報を出すヤツがきらいだ。
 極端な例だが、犯罪を犯した昔の同級生のことをTVカメラの前でボロボロしゃべるヤツが僕は大キライ……というか、許せない……とTVの前で、いつも激昂する。

 結論、今の僕は「他から情報を得よう」とするクセに「他には情報を出さない」。
 まちがっているのかな?
 少し悩んでいる。

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◆学校経営のアドバイザーは地域のキーパーソン

★本日のodakasanの「学級通信」は前者「情報を徹底して収集」する話だ。

 本校では、校区在住の4人の方を【学校経営アドバイザー】(任期2年)として委嘱している。
 助言をいただく主なテーマは——
 ?@授業改善、教師修業
 ?A教育コミュニティ(学校部活動改革を含む)

 本校区は、3つの地域から構成されている。
 S地区=昭和45年頃に開発された住宅団地。人口約3000人。
 M地区=昭和56年頃に開発された住宅団地。人口約2500人。
 O地区=古くからの地域で、東部には農地・山林が、西部には住宅地が広がっている。人口約6000人。
 アドバイザーをお願いするとき、それぞれの方の専門分野、ご経験とともに、S・M・O3つの地区の住民であり、地域のキーパーソンであるということも考慮した。

 アドバイザーが一堂に会する場は設定していない。
 学校行事および学社連携・融合事業(主に教育コミュニティネット事業)についてご案内を申しあげ、都合のよいときにご参加いただき、ご意見を伺う方式だ。
 報酬はない。
 完全ボランティアである。
 ホンマ、申しわけないことである。
 ホンマ、ありがたいことである。 

★先週の水曜日、および昨日の火曜日と、お二人ずつ来校された。

 先週のお二人は、M地区、O地区東部に住んでいる。
 お二人とも地域団体のリーダーである。
 昨日のお二人は、S地区とO地区西部に住んでいて、本校PTAのOB(正しくはOG)で、ともにPTA総務委員長の経験者だ。
 PTA総務委員長というのは複数いるPTA副会長の筆頭で、総務委員会(PTA会長・副会長、各実行委員長、各学年委員長等)のまとめ役である。
 だから、PTAのことは、なんでも経験している、なんでも知っているという存在だ。

 アドバイザーに提出した資料〈註1〉等に基づいて、授業を中心とした学校の状況、あるいは学校と地域・家庭の状況についての説明&授業参観後、ご意見をいただいた。
 くわえて、各地域の状況に関する諸情報の提供もいただいた。

 本日の「学級通信」では、スペースと僕のエネルギーの関係から、「学校部活動改革」に限定して、アドバイザーの意見を紹介する。

 〈アドバイザーの意見〉

(1)経営上、当然、目標とか、ねらいどころとか、目安とか、目算とかがあるのだが、本校では、多面的に評価軸を設定し、いろいろな評価場面を設定し、その評価が経営に生かされるように工夫されている。
 こういう評価は、もちろんすべてが数値化できるとは思わないが、教育活動の充実、組織の活性化、教職員の資質の向上に有効である。
 ただし、達成目標の20%、30%で評価が低い段階のものと、70%、80%と高い段階のものでは、当然、今後の施策の打ち出し方を変えていかなくてはいけない。
 学校部活動の「任意加入制への転換」については達成目標の27%にとどまっている。
 これを他と同じようにやっていると行き詰まる。
 この点の判断を間違えないでほしい。

(2)部活動の全員加入制(全員強制加入制)は改めるべきだと考える。
 学校も、多くの保護者も、おそらく全員加入制を解除すると、非行に走る生徒が増えると考えていると思うし、その考えもわらかないわけではないが、そのことよりも、全員に加入を強制して、生徒の活動の幅を狭めていること、家庭生活や地域活動に影響を与えていること等のマイナス面のほうが大きい。
 青少年の課外活動は、学校部活動も選択のひとつ、地域における青少年団体活動、民間教育団体の活動も選択のひとつ……という幅広い構えで臨んでほしい。
 もちろん、市内の全中学校で全員加入制を採用していて、1校だけの改善・改革はむずかしい。
 教育委員会がはっきりとした考えを打ち出す時期がきていると思う。

(3)学校部活動全員加入制とも関連するが、学校部活動はレギュラーとレギュラーに選ばれなかった生徒の問題、競技性を追求する生徒と、レクリエーションとしての活動を求める生徒との問題等、多くの問題を内包している。
 また、指導および管理責任を、教員がぜんぶ背負う格好になっているが、これも問題だ。
 従来から言われつづけている社会教育への移行も含めて抜本的な改善策を打ち出す必要がある。

(4)学校部活動については、当然のことだが、活動の種類を今以上に充実することは困難だし、また、現状では、特に文化系の部活動の活動内容が、合唱・総合文化(美術・科学・IT等)と限られている。
 こういう状況で、「全員強制加入制」をつづけることには、やはり問題があると思う。
 学校外の社会教育活動とのコーディネート機能を向上させつつ、「全員強制加入制」から「任意加入制」に切りかえるべきだ。
 現在の総合文化部(顧問教師2人、教育コミュニティネットのサポータークラブ員数名の指導体制)が、その橋渡し的な位置づけであるという説明だったが、この総合文化部の活動内容をさらに充実させることによって、いい方向が開けるのではないかと考える。
 (以上、「アドバイザーの意見」のうち、学校部活動改革に関連するもののみ紹介)

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◆目標達成に向かってステップの刻みを鋭く、かつ厳しく、あるいは発想の転換を

★よいアドバイスをいただいた。
 「達成目標の20%、30%のものと、70%、80%のものとを同じようにやっていると行き詰まる」という指摘には、ハッとした。
 アドバイザーは「同じようにやっているからダメなのだ」と助言してくれている。
 なるほど!
 はずかしながら、僕は「同じようにやってい」て「行き詰ま」っている。
 経験的にいうと、70%、80%に至っているものをさらに前進させるのは、なかなかむずかしい。
 もう悪い状態ではない……ここまでやれた……という安心感&満足感が、慢心につながる。
 さらに改善を進めるためには、やはりステップの刻みを鋭く、かつ、厳しくしなくてはいけない。
 また、達成目標の20%、30%のものについては、粗く2種類ある。
 目標達成率は低いが、しっかりとした見通しが立っているものと、ほとんど行きづまっているもの。
 後者の代表が学校部活動改革だ。
 「学校部活動全員強制加入制から任意加入制へ」という目標を唱えているだけでは、何も変わらない。
 ステップの「質」……というより、ステップの「発想」をガラリと変えなければいけないのかもしれない。

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◆学校部活動改革に手をつけないと、日本の中学校教育は変わらない

★このブログでくりかえし述べているように、中学校改革の本丸は、学校部活動改革だ。
 これに手をつけないと、日本の中学校教育は何も変わらない。
 悲しいことに——これを読んでいる方には「ナンヤネン、それェ(*^_^*)」と笑われるかもしれないが——僕の学校は「学校部活動全員強制加入制」という、トンデモない体制をとっている。
 正確には、ま、弁解めくが、「とらされている」。
 大きなことをいう前に、まずこれに手をつけなくてはいけない。
 全員強制加入制から任意加入制への転換。
 任意加入制にさえ転換すれば、学校・家庭・地域それぞれの教育がバランスのとれた、豊かな教育環境創出に向けて、一気に改革を進めることができる。
 全員強制加入制では、身動きがとれない。

 しかし、年度末の保護者アンケートにおいて、「部活動の全員加入制か任意加入制か」についてはたずねたところ、
 全員加入制支持=73%
 任意加入制支持=27%……という結果だった。
 この傾向は、ここ数年、変わっていない。
 もちろん、自由記述欄には、次のような指摘も多い。
 「部活動が全員強制加入だと聞き驚いている。」
 「やりたい部活動がないのに全員強制加入はおかしい。やりたい人が入る任意加入制を支持する。」

 ただ、数値的には「全員加入制支持」が圧倒している。
 したがって、現時点では、学校部活動については、現在の体制を維持していかざるをえない。
 僕は、ずっと次のように言ってきた——
 今後、(ひとつの目安として)任意加入制支持が3分の1を超えた段階で、
 ?@本校区の実態を見据え、
 ?A学校と保護者と地域の方々とで改善・改革の理念を共有しつつ、
 ?B具体的な改善・改革の「一歩」を進めたいと考えている——と。

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◆まるで念仏を唱えるように、こう述べるばかりで、改革の具体的な方策は何ひとつ打ち出せていない。

★もちろん、絶望しているわけではない。
 このブログの前の、前のブログの名前は「断念の上に語りつづける600字の教育学」だ。
 断念した上でも、なお「一歩」を歩もうとしてこそ「ホンマもん」が生まれる。
 生きがいもある。
 焦ってはいけない。
 焦って強引に出ると、これまで学校・家庭・地域が連携して取り組んできたものがぜんぶ吹っ飛んでしまう。
 僕はこれまでこのことで2度「吹っ飛」ばしている。
 1度は、教職員同士の関係を。
 もう1度は、保護者・地域との関係を。
 特に2度目は、「告げ口」作戦と「外圧」作戦で、未熟な僕は四面楚歌状態に陥った。
 「告げ口」が好きなのは、よその国の人だけではない。
 日本人も大好きである。

 こんなふうに立ち往生している僕に、アドバイザーの「達成目標の20%、30%のものと、70%、80%のものでは、当然、施策の打ち出し方を変えていかなくてはいけない。同じようにやっていると行き詰まる」は、大きなヒントになった。

 ——記事が尻切れトンボだが、本日は、これで終わる。

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★画像=校舎のまわりは冬が駆け足で近づいている。
 寒いのが苦手で、かつ、今年は、僕がもっとも活動的になれる夏に体調を崩し、無為徒食の生活を強いられたので、おお、何もできないうちに、もうこんな時期になったのかぁ〜と、やや暗い気持ちになっている(ノ△・。)。
 しかし、この時期を突き抜け、極寒の時期になると、僕は居直って強くなる。
 それまでトロトロ「トロ火」で、トロトロと堪え忍ぶことにする。

 〈註1〉=アドバイザーに提出した資料——
 ・学校内部評価資料
 ・学校外部評価資料
 ・保護者による授業評価資料
 ・教育コミュニティネット地域情報交換会資料(7月実施分)
 ・教育コミュニティネットOB会設立に関する資料
 ・生徒による授業評価など学校目標達成状況に関する資料
 ・今年度の「マニフェスト」に関する資料(以上)


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2014年11月21日

★保護者参観日——「そこの方、もう少し窓側に寄っていただいて」と誘導したらジロッとにらまれた

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★先週の日曜日は、保護者参観日だった。
 参観日のねらいは、粗く、次の2点だ。

(1)参観日は、自分の子どもが毎日、サムライ中で受けている授業の質を保護者自身の目で確認する日だ。
 知的で楽しい授業なのか?
 学習内容がしっかり身につく授業なのか?
 これ以上の機会はない。
 絶好のチャンスだ。

(2)学年あるいは学級保護者集会等は——
 【1】子どもに関する情報獲得の場。
 【2】子育てに関する学習機会の場。
 【3】親同士の交流・学びあいの場。
 くわえて、【4】わたしたち大人が生涯にわたり自己の啓発・向上をめざすとともに、心のふれあいを深め、豊かで住みよいサムライ学区を創りだしていくための、ネットワークの核になる場〈註1〉」。

 まず、(1)について。
 「保護者が、自分の子どもが受けている授業が、知的で楽しい授業なのか? 学習内容がしっかり身につく授業なのか?……」をチェックする機会……ということは、すなわち、僕らにとっても【授業修業】の絶好のチャンスということである。
 本校の修業計画は——
 【1】教科部会内の研究授業
 【2】○○Tの授業を観る会
 【3】保護者参観日の授業
 【4】模擬授業
 これらを合計して150回以上(1人あたり7回程度)ということになっている。

 僕の粗い認識を示すなら、【1】【2】【4】は、どんな失敗をしてもかまわない。
 いや、むしろ思いきった挑戦をして大失敗をするくらいのほうがいい。
 けれども、参観日の授業だけは絶対に失敗できない。
 ひどい授業をして、あちこちで「指示もまともにできない」「プロ教師のクセにあんな下手クソな説明をして」等といわれるのは、自動車会社が【あそこの自動車は火を噴く】といわれるようなもんだ。
 打撃が大き過ぎる。
 ということで、当日は——
 「ああ、さすがにプロ教師の指示だ、発問だ、語りだ、ほめ方だ」
 「ああ、うちの子をこの学校に入学させてよかった」
 「ああ、ひさしぶりに自分も授業を受けた。いい授業だった。元気が出た!」……と感じていただけるように気合いを入れて授業に臨んだつもりだ。

 今回も「保護者による授業評価」を実施した。
 現在、研修部で分析中だ。
 ただ、パラパラッとみたところ、保護者の評価は結構、厳しそうだ(ノ△・。)。
 まとまりしだい、このページでもお知らせしたい。

(2)について。
 紙幅がないので短く述べる。
 子育てに困っている保護者(特に「お母さん」)をイメージして保護者集会を設計した。
 僕は若い頃、苦い経験がある。
 保護者集会がはじまるなり、「うちの子はよく手伝いをするようになった」「勉強もいちいち言わなくとも自分からやっている」「なにも問題はない」という発言が出て、以後、「なにも問題はない」「なにも問題はない」という発言がつづき、そのまま集会が終わってしまった。
 大失敗だった。
 そんなはずはないだろう!?
 保護者はみんな困っている!
 きょうはその子育ての勉強に来たのだ!
 なのに、こんないいかげんな集会運営を僕はやってしまった。
 ホンマに申しわけない。
 「保護者はひとり残らず全員、子育てに困っている……」という前提で保護者集会を設計・運営するというのが、今のサムライ中の方針だ。

★当日の日程——
 (1)授業参観 08:50〜09:40
 (2)短学活参観 09:45〜10:00
 (3)学年保護者集会 10:10〜11:00
 (4)学級懇談 11:10〜11:50

 参加率が——
 1学年=73%
 2学年=70%
 3学年=77%
 全学年=73%

 経営の重点2〈学校・家庭・地域のバランスがとれたトータルシステムの開発 〜保・幼・小・中の体制(時間軸)に依拠した学社連携・融合(空間軸)の推進〜〉の達成状況は、実は、保護者集会・参観日等の【保護者の参加率】で測定している。

 学社連携推進の評価軸の設定は、なかなかむずかしい。
 ずっと模索しつづけているものの、これといった評価軸にはたどりつけていない。
 この「参観日などの保護者の参加率」で評価する方法も、ベストだとは思っていない。
 ただ、教育現場で、他の参加率がどんなによくても、参観日の保護者の参加率が低くてはなにもならないから、これだけははずせないという意味で、設定している。

 これを読んでくださっている方で、「学社連携推進」に関する「評価軸」のいい例をご存じの方は、ぜひ、教えていただきたい。
 僕のホームページの最上部のバーにある「メール」というところから送信してください。
 よろしく頼みます。

 5段階評価で
 参加率40%=評価1
 参加率50%=評価2
 参加率60%=評価3
 参加率70%=評価4
 参加率80%=評価5

 今回は73%だったから、評価4ということになる。
 今回の参観日への構えとして、80%はムリかもしれないが、70%台には乗るはずだ……もう一歩で80%だぁ〜というところ、すなわち、76〜78%にはいきたかったので、やや残念な結果だ。
 でも、もう一息だ。

★余談だが、授業参観のとき、本校では、各学年に2名ずつ「授業参観コーディネート係」を設けている。
 せっかく来ていただいたのに廊下にあふれ出た格好になってしまった保護者を教室に入れる係だ。
 あいているスペースにお1人お1人を案内することもあれば、教室内の保護者全体を移動してスペースをつくることもある。
 結構、力業だ。

 今回、僕は今回、コーディネート係をやった。
 ある教室で「全体にもう少し奥に入っていただき、窓側の方はL字型に入っていただきます」と手で誘導しながら、「そこの方、もうしわけありません。もう少し窓側に寄ってください」と言ったら、ジロッとにらまれてしまった。
 きっと「せっかく早くからやってきて、いい場所——子どもからは見えない、しかし、自分からは子どもがよく見えるポイントを——を確保したのに」ということだろう。
 ほんとうに申しわけない。
 にらまれたとき、花火大会の会場整理・来場者誘導のアルバイトをやっている気分になった。

〈註1〉=サムライ校区(人口14000人)では、小学校・中学校と家庭と地域が協働して、教育コミュニティづくり・サムライネット事業を展開しているが、その中核エネルギーとして獅子奮迅の活躍をしているのが、小・中合同のPTAだ。






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★僕の、ナマの、すべては、 僕の公式ホームページにぜひどうぞ!!

2014年11月23日

★八戸批判のコメントは僕のしわざか?

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★ある地域の掲示板をのぞいたら、次のようなcommentに出くわした。

【4】《けど、けど、よそから八戸に来た人間にとって、この板、あたたかいわ(*^_^*)。
 けど、けど、わたし、ここ(はちのへ)、ホンマ、アカンと思います。
 地元の人が、わが町を、愛する気概が、全然、感じられまヘン。
 信じられまヘン。
 ここ、アカンわ^^;^^;^^;^^;^^;。
 ゴメン。
 きょうの、今の、わたしの心境でした。》
 (掲示板の引用 以上)

 このcommentの前が——
【1】《さむい》
【2】《八戸市、明日最高気温11度、明後日10度》
【3】《人の心がな》←【1】に対するcomment

 【4】のcommentは【1】〜【3】を受けたcommentだ。

★一瞬、これ、僕のcommentではないのか?……と思った。
 もう一度、読み返す。
 「僕のcommentではないのか?」ではない。
 まちがいなく、僕のcommentだ。

 大阪弁の使い方→「感じられまヘン」。僕は「ヘン」とカタカナ書きする。
 句読点の使い方→僕は句読点「。」「、」過多人間だ。
 顔文字の使い方→僕が常用する顔文字だ。
 謝り方とそのタイミング→「ゴメン」の使い方。
 なによりも感じ方……これ、まったく、僕の感じ方だ。

 いつも、酔っぱらって、あちこちの掲示板&チャットを訪れて、いろいろ書き込むように、昨夜、僕はここに来たのだろうか?

 しかし、変だ。
 たしかに、昨晩は、発泡酒のあと、ひさしぶりにウィスキー・余市を飲んだ。
 ただ、酔う度合いを——
(1)爽快期
(2)ほろ酔い期
(3)酩酊初期
(4)酩酊期
(5)泥酔期
(6)昏睡期
 とした場合、昨晩は、(1)から(2)に突入しかけたあたりだ。
 掲示板&チャットのハイカイが始まるのは、(3)→(4)→(5)だ。

 だから、昨晩、僕がここに来て、こういうcommentをして、それを僕が覚えていないということはあり得ないのではないか?

 似たヤツ、というか、おんなじヤツ^^;^^;^^;が、おんネンなぁぁ〜(*^_^*)(*^_^*)……ということか?

 1点、はっきりと違うところがある。
 この人は、文と文を改行するときに、1行スペースを空けている(引用する際、そのスペースは削除したが……)。
 僕は、段落的な意味をもたせるときに空けるが、単なる文と文との間では、それはやらない。

★3、4日前に次の記事を見た。
《先日、海外へ養子縁組に出された子どもたちは、たとえ生まれて間もない頃に聞いた言葉を覚えていなくても、脳の中にその言葉が刻まれ続けているとした研究論文が17日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に掲載された。【11月19日 AFP】》

 論文は、生まれたばかりの頃に形作られた「知性のひな形」は新たな情報を取り込んだとしても書き換えられないことをMRIの画像は示していると説明している。

 【4】のcommentの主と僕は、きわめて似た「知性のひな形」をもっているということなのかもしれない^^;^^;^^;^^;^^;。






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2014年11月24日

★僕の口上【その1】「生まれも育ちも葛飾柴又です」学校はパンパカパンパンパンの、パンク状態論

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★僕の演説は、いつでもどこでも——【ここ】から始まる。
 まったく、寅さんの口上《わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んで、フーテンの寅と発します》と同じだ。

 【僕の口上】→→→

 《日本の教育危機の元凶は、学校の教育独占体制(あるいは「学校の教育丸抱え体制」)にある。
 教育独占、教育丸抱え、学校は、社会の求めに応じ、何でもかんでも抱え込み、抱え込み、既に身動きがとれない状況に陥っている。

 たとえば、理科の教師は肝心要のあすの授業における実験の準備に割く時間も見出せないくらいに、授業以外の仕事を抱え込み——もうFUNKの「パンク寸前」ではないが、パンパカパンパンパンの、パンク状態。
 学校の教育力が極端に低下している。

 また、学校が(好むと好まざるとにかかわらず)授業以外のことを、どんどん抱え込んでしまうものだから、当然のこととして、家庭の教育力、地域の教育力も低下していく。

 これを修正し、学校・家庭・地域、それぞれの教育力がバランスよくならないかぎり、どんな教育力向上施策を打ち出しても、あまり、いや、ほとんど効果はあがらない。
 逆にいうと、バランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだだいじょうぶだ。
 そのためには……》
 ——という口上から始まる。(【僕の口上】、以上)

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★僕が今、教育コミュニティ・サムライネットの点検項目のトップに「部活動改革」をあげている。
 サムライ中の部活動の現状が日本の「学校の教育独占体制」の象徴である……という認識があるからだ。
 これに手をつけないで、他をいくらいじくっても、ほんとうの改革は進まない。
 たとえば「他をいじくる」例として「学校事務の組織化から学校改革へ」。
 やらないよりはいい。
 いや、やるべきだ。
 しかし、これにとどまっている限り、日本の「学校の教育独占体制」は変わらない。

★教育コミュニティ・サムライネットの眼目は「学校・家庭・地域の3者が連携・融合・協働して、それぞれの教育がバランスよく行われる教育環境をつくろう」ということだ。

 しかし、いきなり、こういうことができるわけではない。
 バランスをよくしようと、これは今まで学校でやってきたけれども、本来、家庭・地域でやるべきことだから……とやると、大ゲンカになる。
 実際に僕はその「大ゲンカ」を何度が経験している。

 だから、そういうことに着手できる環境づくりとして、まず「子どもの教育に、互いに参加・参画できる仕組みをつくりあげよう」としているのだ。
 「子どもの教育に、互いに参加・参画できる仕組みをつくりあげる」ために、サムライネットでは——
 ・学校・家庭・地域の情報交換会
 ・情報誌の発行
 ・地域ぐるみで行うあいさつ運動
 ・小・中、公民館合同文化祭
 ・地域環境美化活動
 ・地域防災・防犯訓練
 ・地域巡回活動
 ・学校支援ボランティア活動——等々、さまざまな連携・融合・協働活動に取り組んでいる。

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★活動内容をみるとわかるように——ま、はっきりと、あるいは、アイロニカルにいうと——サムライネット創設以来、意識的に、ターゲットを「子どもの健全育成・安全確保」に限定してきた。
 これだと、家庭や地域の諸団体が合意しやすいし、取り組みやすいからだ。

 が、しかし、これらは、みんな、それぞれ、大切なことではあるが、改革の本丸ではない。
 これらは、改革のレベルでは、「学校事務の組織化、効率化」といっているのとなんら変わらない。

 やはり、次の段階として、これらの活動と並行しながらも——これまで意識的にターゲットを「子どもの健全育成・安全確保」に限定してきた、その「限定」を解除し——意識的に新たなテーマ、すなわち、「改革の本丸=部活動改革」に取り組んでいかなければいけない。

 ただし、ターゲットを変えると、すなわち、「荷の軽い協働」から「荷の重い協働」にギアを切り替えると、ネットワークの質が大きく変わる。
 よほど慎重にやらないと、一瞬のうちにネットが崩壊することになる。(僕の口上【その1】、以上。口上【その2】につづく。)

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★画像=サムライ小・中連携授業研究会の授業参観の場面。
 小・中学校の連携がしっかりしていることが、学校側、地域側(含家庭)、双方向の連携推進の条件である。
 小・中学校の方針がバラバラだと、継続的な学社連携はほとんど進まない。
 この点、サムライ小・中の連携具合は、僕の評価基準では、5段階の「4」。






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★僕の口上【その2】「結構毛だらけ猫灰だらけ、尻の周りはクソだらけ」改革の本丸(=学校部活動改革)論

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★「結構毛だらけ猫灰だらけ、尻の周りはクソだらけってねぇ」
 寅さんの口上だ。
 僕の口上も出だしは威勢がいい。
 だが、これまでの人生、失敗つづき。
 臆病がしみついている。
 終わりの口上はいつも、聞き取れないほどに、かすんでいく。——

 【僕の、逃げ口上】

 《教育に関していちばん荷を抱え込もうとしているのが学校です。
 学校の教育丸抱え体制。
 学校の教育独占体制。
 この学校が、ダムの水を徐々に、計画的に放流するように、アウトソーシング計画をもたなければ事態は改善しません。
 この「アウトソーシング推進計画」が、やがてサムライネットのターゲットになる日を夢見ています。》——

 アウトソーシングの本丸が【学校部活動】だ。
 その本丸が、ああ、「夢見ております」なのかぁ〜(ノ△・。)。
 ホンマに泣けてくる。
 泣けてくるほどに、僕はビクついている(ノ△・。)。

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★先日、サムライネットの中心人物である、地域の某男性と、ある懇親会で雑談した——
 彼は僕を「ベタほめ」してくれた。
 こちらがはずかしくなるくらいに。
 僕の理念を、手法を。
 が、最後の最後に声のトーンをドス〜ンと落とし(=ドスをきかせて)「ただし……」といって——
 「不満がひとつあります。学校部活動のやり方です」とつけくわえた。

 場所がお祝いの席上だったので、互いにそれ以上の展開は避けたが、【朝練禁止】【延長禁止】【土・日の活動禁止】【「家庭・地域の日」の活動禁止】【新しい大会への出場禁止】……等々に対し、日頃、積極的に学校部活動にかかわっている彼の怒りは、もう爆発寸前なのだ。
 アウトソーシングに一歩踏み出せば爆発するに違いない。

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★僕は「学校通信」「学校通信」「地域ネットワーク通信」等に、ことあるごとに【改革の本丸=学校部活動改革】のストラテジーを提示している。
 表のトーンは、いつも述べる「本校区の実態を見据え、学校と保護者と地域の方々とで改善・改革の理念を共有しつつ……」というあいまい路線なのだが、よく読めば、【部活動は学校外活動】と位置づけ(←元々、「学校外活動」なのだが……)、教職員の本務から切り離そうと(←元々、「本務」ではないのだが……)していることがわかるようになっている。
 僕は原稿を書くとき、読み手を次のように想定している。
 【1】多くの保護者は読まないかもしれない。
 【2】しかし、わずかながら熟読する人もいる。
 【3】熟読する人は、【積極的学校部活動推進派】と【学校部活動廃止派】に分類できる……と。
 彼と話をすると、いつも「ああ、熟読してくれている」と感激する。
 しかし、もちろん、彼は僕とは正反対の「積極的学校部活動推進派」なのだ。

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★サムライネットは、何もないところから、「まだ見ぬサムライに会おう」を合い言葉に創設し、ここまでやってきた。
 ここまでやれたのは、中核エネルギーとして獅子奮迅の活躍をしたPTA幹部(彼もその一人)のおかげだ。
 前回(僕の口上【その1】)、「よほど慎重にやらないと、一瞬のうちにネットが崩壊することになる」といったが、彼との激突による「崩壊」も念頭においている。

 ああ、シンドイ話だ。
 日暮れて道遠し。
 足元の石垣すら固まっていない。
 しかし、ここで絶望してはいけない。
 まず【学校部活動】の全員強制加入制から任意加入制への転換。
 任意加入制にさえ転換すれば、学校・家庭・地域それぞれの教育がバランスのとれた、豊かな教育環境創出に向けて、一気に改革を進めることができる。
 現在、学校部活動全員加入制支持=73%
 学校部活動任意加入制(あるいは廃止)支持=27%
 もちろん、学校部活動任意加入制(あるいは廃止)支持「50%」までには相当な隔たりがある。
 しかし、千里の道も一歩から……学校部活動任意加入制(あるいは廃止)支持=27%を30%に……というと、明日からやることが次々に見えてくる。
 僕のうちに、鋭いエッジによる「疾駆感」が満ち満ちてくる。
 ビクついて、停滞と逡巡の感傷に酔っている場合ではない。






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2014年11月25日

★僕のおすすめ!【ウイスキー余市・ブレスト】!ちょっと恐いけど、おもしろい……逆か?

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★先日、ある地域の掲示板をのぞいたら、僕がcommentした記憶がないのに、どう見ても僕のcommentとしか思えないcommentに出くわした……という話をした。
 【大阪弁の表記の仕方】!
 【句読点の使い方】!
 【顔文字の使い方】!
 そして、なにより、その【感じ方】!!!
 まったく僕そのものだった。
 しかし、1箇所だけ違っていた。
 commentの主は、文と文を改行するときに、文と文の間に、1行分のスペースを空けている。
 僕は絶対にやらない。
 だから、commentは僕ではない。
 commentの主と僕は別人だ。
 僕は僕である。
 なんだか、ホッとした。
 ホッとしたんだけれども、それは理屈の上でホッとしたのである。
 感覚的には、胡蝶の夢(こちょうのゆめ)——夢の中で蝶としてひらひらと飛んでいた所、目が覚めたが、はたして自分は蝶になった夢をみていたのか、それとも今の自分は蝶が見ている夢なのか……に酷似した混乱が残った。

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★僕には、何かひと仕事終えたとき、完成を祝し、マーラーの『大地の歌』を聴きながらウィスキーを飲む習慣がある。
 そのとき、よくメモを取る。
 【ウイスキー・メモ】とか、【余市・ブレスト】とか称している。
 音楽を聴き、余市を飲み、決意、憧れ、諦め、自棄、絶望……を【メモ】する。

 酔う度合い——
 (1)爽快期
 (2)ほろ酔い期
 (3)酩酊初期
 (4)酩酊期
 (5)泥酔期
 (6)昏睡期

 (4)以降が、僕の内部の、薄明の、ハイカイだ。
 記憶と夢の無限ブレスト(*^_^*)。
 やがて酔いつぶれる。
 翌朝の【メモ跡】は、粗く、3つに分類できる。

 【1】=「僕は僕である」完全知覚領域メモ。
 例=「大阪城の下に埋まる大阪城」。
 例=「TV放送制作部ともう一度話し合おう」。
 例=「文学上で17歳の再生」

 【2】=「書いたのは僕かなぁ〜? ま、ほぼ僕だろうけど」知覚領域と無意識領域の境目メモ。
 例=「アリランはん、いつか、いっしょにホンマの学校、作ろう!」
 例=「教育行政の編集長」。
 例=「5%ずつの大革命」。
 例=「諸会議と諸宴会で形成された僕」。

 【3】=「これ、僕が書いたのか?」完全無意識領域メモ。 
 例=「ロッキーの奥さん!」
 例=「帰れ!」

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★「帰れ!」が心に残っている。
 僕が、僕の中の僕に叫んだのか?
 あるいは別の誰かに叫んだのか?
 いや、僕の中の僕か、あるいは別の誰かが、僕に叫んだのか?
 朝、乱れた文字を見たとき、人生の悲痛さを感じた。

 冒頭に紹介した「ある地域の掲示板のcomment」は、理屈では【2】知覚領域と無意識領域の境目感覚なのだが、感覚では【3】分類だ。
 ま、きょうは紙幅と僕のエネルギーの関係から、あまり深く追究するのはやめるm(_ _)m。

 なお、学生時代は、「大地の歌」ではなく、ベルリオーズの『幻想交響曲』だった(*^_^*)。
 ウイスキーは、サントリーレッドだった。

 ウイスキーの選び方、曲の選び方で、知覚領域と無意識領域の境目を、ある程度、コントロールできるかもしれない。
 今度、試してみるつもりだ。






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2014年11月26日

★お父さん、中学の授業ってスゴイよ。一度見にきて!

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★さっき、DAKA古書店跡で段ボール箱に詰められた、古い絵本を整理していたら、この『ごろりん ごろん ころろろろ』に出てきた。

 【〈うさぎさんが テーブルをつくりました。
 みんなで つかえるように、まるい かたちに つくりました。
 「さて、この テーブル、どこに おこうかな。」】
 ……と、くるまにのせて、はこんでいるところだ。

 うさちゃんの表情がいい。
 教育における僕の「理想のこども像」だ(^_^)v。
 このブログ「odakasanの学級通信」のマスコットキャラクターにしたい。


★プロ教師修業シリーズ・リンク集


★プロ教師の資格!夕食時「お父さん、中学校の授業ってスゴイよ。一度見に来て」と言わせられるかどうか?

プロ教師・乱氏Tの授業!テンポのよい指示と発問!

★プロの技術の修得法!技術は見え見えで使う!「わかっていても打てない」ところまで磨く

★プロ教師の褒め方!どんどんほめる!「いいね」にしても5通り10通り。多彩な言葉がけが人を変える

★模擬授業開きは公民・サザエさん一家の系図〜転入教員へのデモンストレーション〜



ふなっしーグッズ売り場はこちら


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2014年11月27日

★サムライネットは胸突き八丁!青息吐息! 難題【中核エネルギー】と【運営システム】問題

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★けさも少しだけ、憑依的に(*^_^*)、【サムライネット】の話をする。
 順序よく、論理的に語っていければいいのだが、その場の必要に応じて語るから、どうしても、あっちを語り、こっちを語り……と途切れ途切れの内容になってしまう。

ま、あっちを語り
こっちを語りつつ……
かつ憑依的に語りつつ……
いってみれば
ラセン的に
前進し
やがて
ゴールに
——僕には未だゴールのカタチは見えていないのだが——
至ることが
できればいいと考えている。
どうか長い目で見ていただきたい。
勝手なことをいうが
助言はジャンジャンいただきたいm(_ _)m。


★きょうは、近々開催される【サムライネット事業推進委員会】で話題の中心になる3点(【?T】【?U】【?V】)について復習する。

【?T】まず、サムライネットの【理念】から。〈↑上図〉

 (a)子どもの成長を親と教師と地域の人で見守る。
 (b)子どもの成長にあわせて、大人自身も成長する。
 (c)子どもの課題に力をあわせて対処する。
 (d)子どもの課題から見えてくる地域の課題に取り組む。

★学校だけで問題を抱え込むのはやめよう。
 同じように、家庭もまた家庭だけで問題を抱え込むのはやめよう。
 子育てという点では、特に「お母さん」に負担がかかりすぎていると僕は思っている。

 こういう状況から脱して、日常生活圏域である地域を基盤として、そこに住む地域の人びと、子どもの保護者、学校の教職員等で、協働して子どもの成長や教育のことを考えよう。
 ——そのために
(1)具体的な活動を展開していくしくみをつくりあげよう
(2)学校、家庭、地域、それぞれの教育のバランスをよくするしくみをつくりあげよう
 ——というのが、すこやかみなみネットの目指すところだ。

★本市はこれまで、(1)中学校区を単位として、(2)地区公民館を設置し、また青少年生活指導協議会を組織し、小・中学校、家庭、地域の連携・融合・協働を促す仕組みづくりを進めてきた。
 (1)が形成されたら(2)を設置する……というルール。
 すなわち、【学校教育エリア】と【社会教育エリア】をぴったりと重ね合わせて教育を構想してきたのだ。
 同時に、義務教育9年間を見通し、計画的・継続的な学習指導と生活指導をめざして、小・中学校連携推進事業を展開している。

 サムライ小・中の強い連携・融合を軸(時間・垂直軸)に、学校および地域における関係諸団体とのあいだに広くゆるやかにネットワーク(空間・水平軸)を形成しようとする、サムライネットは、まさに本市・教育コミュニティづくりの典型といえるだろう。

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★ただし、本サムライ校区が他校区の取組と大きく違う点が2点ある。
 ひとつは、サムライ小・中のPTAが主体(中核エネルギー)となって、学校および地域における関係諸団体とのあいだに広くゆるやかにネットワークを形成していること。
 もうひとつは、組織を(1)企画・運営グループと(2)連携・協働グループに分けて活動していること。

【?U】小・中合同のPTAが中核エネルギー!

 これまでも何度も述べてきたが、PTAがネットワークの中核エネルギーになったのは、「地域の子どもは地域で育てるネットワークの中核は、子どもの親であるPTAが担うべきだ」「PTAが本気にならなくてだれが本気になるのか」というPTA会員の気概が根底にあったからだ。

 くわえて、PTAには次のような強みがある。

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(1)PTAはネットワークの要だ。
 PTA会員は、子どもの保護者である。
 学校に最も近い存在であり、かつ地域の住民である。
 PTAの存在自体が、学校・家庭・地域のネットワーク形成の「芽」を内包しているといっていい。

(2)PTAは自主自立の精神に富み、高い実践力を有する社会教育団体だ。
 社会教育団体にもピンからキリまである。
 中には、別号でも述べたように(過渡期的に行われてきた)行政からの指導・助言・支援におんぶにだっこの団体もないわけではない。
 この点、日本の各小・中学校のPTA(連合PTAに対して単PTAと呼ぶ。「単P」と略すこともある)は、正真正銘、ホンモノの社会教育団体だ。
 こんなふうにいうと、学校の「教頭」におんぶにだっこの単Pもある……と学校教育関係者からツッコミが入りそうだが、ま、それは論外。
 一刻も早く、おんぶにだっこ状況から脱し、力いっぱい独立へと舵をきってもらいたい。

 中核エネルギーの質がネットワークの質を決定する。
 「教頭」におんぶにだっこのネットワークに未来はない。
 「役場の職員(公民館の職員を含む)」におんぶにだっこのネットワークに、僕は意味を感じない。

(3)常に新しい人材が確保できる。
 毎年、ほぼ「自動的?」に30代〜40代の会員を多数獲得できる(サムライ校区=人口11000人、4300世帯、児童600人、生徒400人……の場合)。
 僕らは「中核エネルギー候補」から学校を除いた。
 行政を除いた。
 地域とPTAが残った。
 残った2つから、深慮遠謀の末に「PTA」を選んだ。
 いちばんの理由が、この(3)だった。
 「地域」はスーパーマン(スーパーウーマン)がいるうちはいい。
 だが、不在になったとき、後継者の【保証】はない。
 後継者に苦しむ地域ネットワークを多く見てきた。
 それが原因で消滅したネットワークもある。
 この点、PTAはシステムとして常に新しい人材が【保証】されている。
 サムライネットの行く末(継続性)を考えるとき、どうしてもこの【保証】が必要だった。

 本市には47の公立小学校と25の公立中学校があるが、PTAの歴史が学校の歴史より先に途絶えたという話は聞いたことがない。
 教育コミュニティの形成・継続という結構な難題に向かおうとするとき、この息の長さは魅力である。

(4)組織の維持・継続のシステムが優れている。
 リーダーから次のリーダーへという人のつながりが形成しやすいシステムだ。
 これにはPTA独特の「規約」が大きな役割を果たしている。
 僕は熟読した。
 書き写した。
 実によくできている。
 (「規約」の中味の詳細は、この号では割愛する。)

(5)前例主義の威力。
 皮肉っぽく聞こえるかもしれないが、「前例主義」はPTAの魅力だ。
 PTA会員の在籍期間は、小学校で6年、中学校で3年と短い。
 Pにとっても、またTにとっても、「前例」どおりこなせるようになるのがせいいっぱいだ。
 変革を……と思ったところで「卒業」だ。
 こんなモン、やめてしまえ……と思ったところで転勤だ。
 よくいわれるようにマンネリ化というマイナス面をもっている。
 しかし、反面、とんでもなくシンドイものでも、途絶えることなく受け継がれ、大きな成果をあげるというプラス面ももっている。
 サムライネット=地域教育コミュニティーの「中核エネルギー」でありつづけることなどは、とんでもなくシンドイことである。
 でも、PTAなら、多少の困難はあっても「まずわたしが歩く」「わたしは歩きつづける」と100年、守りつづけてくれることだろう。

 以上、(1)〜(5)、粗く、教育コミュニティーの中核にPTAを選択する理由だ。

【?V】(1)企画・運営グループと(2)連携・協働グループに分ける

 組織運営の効率に関する問題だ。
 サムライネットは、人口10000人を超える地域の数多くの団体を構成団体としている。
 構成団体のすべてが組織運営に携わる【なんでも全員参加方式】だと、なかなか身動きがとれない(会議ひとつ開くにしても、その調整とセッティングはなかなかたいへんな話だ)。
 そこで、議論の結果、思いきって、実際に組織を動かし事業を運営していく(1)【企画・運営グループ】と(2)【連携・協働グループ】に分けて活動することにした。

 (1)【企画・運営グループ】は、小・中学校PTA役員から構成される「すこやかみなみネット事業推進委員会」で、すこやかみなみネットの運営に関して、ほとんどすべてを検討する。
 メンバーは——
 小・中PTAの会長・副会長、PTA各実行委員会委員長等。
 小・中学校の校長、教頭、教務主任、サムライネット担当教職員等。
 約30名。
 年間5回開催。

 (2)【連携・協働グループ】は、町内会・公民館・交番・保護司・子ども会・安全協会・防犯協会等、PTA以外の構成メンバー。

 子どもの親であるPTAの「気概」を、地域諸団体が「地域をあげて教育コミュニティづくりに取り組もう」と支え、応援するカタチになっている。

 この絶妙、微妙な役割分担により、それぞれの立場から、気軽に自由に参加・参画できる、ゆるやかな関係としてのネットワークを維持している。
 また、サムライネットの会長は中学校PTA会長、副会長は小学校PTA会長が務める。
 運営費として小・中学校のPTAが5万円ずつ拠出している。

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 くりかえすが、近々開催される「サムライネット事業推進委員会」では、この【?T】【?U】【?V】が話題になる。
 【?T】は、ま、このことさえ、しっかりと押さえておけば道を間違うことはない……という確認。
 【?U】【?V】は、今後に向けての改善策。

 きょうは紙幅も僕のエネルギーも尽きかけているので、もうこれ以上、述べることはやめるが、【?U】【?V】は、「壁」に近い「急坂」に差しかかっている。
 胸突き八丁、青息吐息状態。
 さあ、改善策は!
 「サムライネット事業推進委員会」のブレスト的協議が楽しみである。


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2014年11月30日

★戦力外通告の【食卓】には、人生・時空間の悲喜交々がたっぷりとしみ込んでいる

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★この食卓は、一旦は【戦力外通告!】を受けた。
 新食卓候補——
 【1】もっと木の手触り、木のぬくもり。
 【2】もっと重量感。
 【3】もっとダーク。
 朝ドラ『てっぱん』の舞台・田中荘にあった、どっしりとした食卓に影響を受けたのかもしれない。
 僕は、デスクが必要な仕事をしていないという理由で、学生時代から今日まで、自分のデスクを持っていない。
 今も食器戸棚から張り出した小さなカウンターでモバイルに向かっている。
 食卓でカタカタやることも、多い。
 だから、一杯(発泡酒&ビール&ウィスキー)やるときも、食事のときも、モバイルに向かうときも、田中荘にあるような食卓だと、フラつく精神を落ち着かせることができるかもしれないと思ったのだろう(*^_^*)。

★しかし、ある夜、食卓についている時、頭上でかすかな気配がした。
 白い蛾だった。(→下の画像)
 これで思い直した。

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 パートナーがあり合わせの布で背もたれの部分を張り替え、僕が、グラグラするテーブルの脚を補強した。
 100年くらいもつほど、ガッチリと補強した。

★こういうことって、人生において、しばしば起こることなのだ。
 ひとつの刺激で——今回の場合は【蛾】の登場——忘れ去っていた過去の光景が怒涛のように蘇る。
 僕らは無数の過去に支えられている、フチ取られている。
 【意識している過去】より【忘れ去ってしまった過去】のほうが、圧倒的に多い。

 【食卓】には、これらがぜんぶしみ込んでいる。



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★ ★ ★
プロフィール
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【Profile画像】
 僕とパートナー。家の売買のことでケンカしたときの絵だ。二人ともプリプリしている、アッハハハハ(*^_^*)。
【ホームページ】
 ★ http://www.htv-net.ne.jp/~odaka599/
【棲息場所】
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【人生のテーマ】
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【影響を受けた文学者】
 ?@堀辰雄
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 ?A伊東静雄
 ?B江藤淳
【趣味】
 ?@アマ無線 ?A大型自動二輪 ?Bお好み焼き修業
【現在の顕著な精神状況】
 ?@団地ともおロス(重症)
 ?A手洗い病(発症30年徐々に重症化(ノ△・。)
 ?B(工事中)
【今、欲しいモノ】
 ?@新しいパソコン
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 ?B大失速脱出!!記念時計

【好きな現存の男性】
 ?@高橋大輔
 ?A橋下徹
 ?B安倍晋三
 ?C東尾 修
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【好きな現存の女性】
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