組織の内外をつなぐ役割
ゲートキーパー
アレン 氏は『技術の流れ管理法』の中で、
コミュニケーション・パターンが
研究開発パフォーマンスに与える影響を調べました。
すると、どの研究開発組織にも、
コミュニケーションのカギとなる
スター的な人間がいることが分かったのです。
彼らは一般の技術者よりも
技術専門紙の読書量が圧倒的に多く、
外部情報との接触頻度が多かったのです。
このコミュニケーション・スターこそが
ゲートキーパーというわけです。
各研究開発組織には、その組織固有の文化、
考え方、用語があり、それらの違いが
セマンティック・ノイズ(意味上の雑音)となり、
外部とのコミュニケーションを阻害していたのです。
ですから、組織内部と組織外部との
コミュニケーションの文字通り門番として
機能していたのが、このゲートキーパーだったのです。
つまり、ゲートキーパーは、組織内の誰とでも
何らかの形で接触しているスター的な存在であるとともに、
組織外部との接触もきわめて多い人間だったわけです。
アレン氏は、ゲートキーパーの特徴として、
?@高度の技術者、?A大半は第一線の管理者、
?B技術系の経営者なら、ちょっと気をつければ
正確に見分けられるとしています。
ただ、ゲートキーパーとパフォーマンスの関係は
よくわかっていません。
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