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posted by fanblog
2018年08月25日
「有益」なだけでは、その技術は選ばれない
進歩の足かせにもなりうる特許
一般的には、その有益さを理由にして
説明するのが普通かもしれません。
実は、社会学でも、 技術の社会的構成
( social construction of technology:SCOT)の研究では、
それが有益とみなされるに至った社会で
説明しようとします。
具体的には、SCOTでは、まず技術合理的な
定説を取り上げて、
それとは別の社会的な説明が
可能であることを示そうとします。
ネットワークを構成するアクターとして、
社会的存在も物的存在も同列に扱って
説明するアクター・ネットワーク理論
というのも同様です。
ただ、経営の現場では、当たり前のことです。
安直に物理的限界のせいで性能向上が
S字曲線になるのかと思っていたら
実は、ライセンス契約の内容が足かせになっていて
ライセンス契約が切れた途端、
S字曲線だったはずの性能向上が
爆発的に進んだケースも多々あります。
有名なジェームス・ワットの蒸気機関も、
ワットの特許機関25年間は
ほとんど向上しなかったのに、
特許が切れた次の25年間で
5倍になったという話もあります。
進歩の停滞は特許のせいだったといえます。