1980年代に世界から注目を集めた日本の企業文化
日本は敗戦国なので、戦後は敗戦処理の一環として
日本的経営が取り上げられ、批判されました。
日本の工場では雇い主は従業員を解雇しようとしないし
従業員もまたやめようとはしないという意味での
終身コミットメントを指摘した
アメリカの経営学者氏の『 日本の経営 』も、
「これだから日本の工場の生産性は低いのだ」というものでした。
そんな流れが変わったのは、
日本経済が高度経済成長を遂げて迎た1970年代です。
終身雇用、年功賃金、企業労働組合は、
三種の神器とまで呼ばれました。
日本的経営に成功の要因を求めたのです。
実は当時のアメリカ企業の多くは経営が
うまくいっていませんでした。
日本企業は従業員が一体感を持ち、
その役割を共鳴しながら果たしているように見えたのです。
そしてアメリカの企業も日本企業と
同じような 企業文化を持っているとして、
『 セオーリZ 』『 シンボリック・マネージャー 』が出版され、
企業文化や組織文化が時代のキーワードになります。
それは同時にビジネススクール出身の
MBA取得者ばかりを重用し
長年勤めた生え抜きを冷遇してきた反省でもあったのです。
アメリカの経済学者。
戦後の日本企業の経営手法を研修し、その発展根幹には
「終身コミットメント」にがあると唱えた。
後に日本国籍を取得し、日本に永住する。
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