組織は多重アイデンティティ
自分たちらしさ、組織アイデンティティ自体も
変えられるのです。
従来は、個人のアイデンティティのイメージを
組織にもそのまま当てはめ、
組織アイデンティティも同様に、
?@1つの組織にはただ1つ、
?A他の組織と比べユニーク、
?B時を経ても変わらない、と
いう暗黙の基準を満たすものだと思われてきました。
ところが1985年に、
アルバート 氏と ウェッテン 氏の
画期的な論文が登場します。
この論文では、
組織アイデンティティは、
?@宣言されていれば、
1つでなくて複数存在してもいい、
?A他者と比較可能で自己分類できれば、
ユニークでなくてもいい、
?B連続的であれば、
時が経つにつれて変化してもいい、
とアイデンティティ概念を大幅に拡張したのです。
多数の人間からなる組織ですから。
例えば、2つのアイデンティティをもつ組織が、
一方から他方へと
アイデンティティに連続的に変化させて、、、
組織アイデンティティが
変化していくというわけなのです。
この考え方により、
組織アイデンティティに
関する実証的に研究が一気に
展開していくことになるのですが、
革新的すぎたのか、
この論文を引用する研究の多くが、
未だに 個人アイデンティティの
イメージから脱し切れていません。
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