メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領
Cubadebate、2024年4月9日、 IMER Noticias
大統領は、朝の定期会見において、今回の事件に関する映像の一部を提示した。映像では、どのようにしてエクアドルの警察がメキシコ大使館臨時代表のロベルト・カンセコに銃口を向け、同大使館に政治亡命していたエクアドルの元副大統領ホルヘ・グラスを連行したか、見てとれた。
大統領は、この襲撃についてはすでに国際司法裁判所(ICJ)に提出する告発文書が用意されているところである、と述べたが、一方で、メキシコは今回の件について報復的態度はとらない、と説明した。
「きょう、ラテンアメリカとカリブ地域の姉妹国の代表機関であるCELACのアリシア・バルセナ外交事務局長に、このビデオの情報を発表するよう依頼していた。しかし、われわれはこの場にいて、もうこれについて話してしまったので、いまここで発表とし、比類なき、すぐれた外交事務局長のアリシア・バルセナには、法的手続きから何がおこなえるか、CELAC会議で補足してもらうこととしよう。われわれはフアレス主義者であり、決して暴力によってではなく、すべては理性と法にしたがう。」
「これは、エクアドルの兄弟たち、われわれの兄弟である彼らに向けたものだ。何も心配することがないように。いつも言っているとおり、われわれは同じではない、われわれは権威主義者ではない、われわれはファシストではない」。
また大統領は、CELAC加盟国に対して、今回の事件に関して意思表示をし、メキシコとの連帯を表明するようよびかけた。
これは、米国やカナダといった一部の政府がひじょうにあいまいな態度を表明したことを批判したものである。
そのため、ある国の主権に対するこの種の侵害を非難しないことは、国際法遵守における悪い兆候であり、横暴や服従を容認するメッセージを送ることになる、と大統領は警告した。
「今回の件が、われわれが行っているように非難されなければ、国際法に関係する今後の悪い兆候になる。もし条約や協定が守られないなら、今回の場合ウィーン条約やその他の協定だが、もはや国際法はなく、主権への尊重もなく、強者の法になり、次のような二重言説になる。「わたしは自由を支持し、民主主義を支持するが、権威主義、横暴、強要、寡頭政治支配、経済的利益による服従は容認する」。
大統領は、メキシコはいかなる国の干渉を認めない、と繰り返し、この種の侵害をおこなうためのいかなる正義も存在しない、と述べるとともに、われらの国家は尊重されなければならない、と断じた。
きょう召集されている緊急会合で、CELAC加盟国は、ウィーン国際条約違反の疑いでエクアドルに制裁を課すことを承認する、と予想されている。
エル・パイスによる報道(2024年4月9日)
AMLO 朝の定例記者会見全編(2024年4月9日) *本件テーマ開始時間設定済み
López Obrador revela videos del asalto a Embajada de México en Ecuador
http://www.cubadebate.cu/noticias/2024/04/09/lopez-obrador-revela-videos-del-asalto-a-embajada-de-mexico-en-ecuador/