ユスネイリス・グスマン、キューバ人女性初のレスリング五輪メダリストになる
Cubadebate、2024年8月7日、Oscar Figueredo Reinaldo記者(文)、Roberto Morejón Rodríguez記者(写真)
自身の誕生日の前日、この若きキューバ人女性は、準決勝での相手だったインドのビネシュ・フォガトが体重超過のため失格となったあと、キューバの女子レスリングで初の五輪メダリストになるという歴史的快挙を成し遂げた。
戦いに恐れはなかった。彼女の目の前にはサラ・ヒルダーブラントがおり、この米国人選手が世界選手権で何度もメダルを取っており、五輪で表彰台に上がることがどういうことかも知っていることを考慮すれば、ひじょうに厳しい試合になった。
ヒルダーブラントは、2023年5月のブエノスアイレスで開催されたレスリングパンアメリカン大会ですでにグスマンを破っていた。その大会では、10対0の圧倒的勝利をあげ、そのあと判定で3勝して最も高い表彰台に上った。一方、グスマンは3位に終わっていた。
しかし「ラ・チキ」(グスマンの愛称)は祝う。今回はヒルダーブラントの3対0という結果で、五輪メダルを獲得するという夢を達成した。「わたしはすでにパンアメリカンと中米選手権のメダルを取っており、これらもまた私の人生の目標だったけど、いまは五輪メダルを取るために全力を集中している」、と数か月前にグスマンは語っていた。
2023年のパンアメリカン選手権サンティアゴ・デ・チリ大会の王者グスマンは、準決勝でリトアニアのGabija Dilyteに10対0で判定勝ちした。2度の後ろ投げと、3度のローリングによって、キューバの小柄な女子選手はマットの上での偉大さを見せ、メダル争いに進出した。
大会公式サイトによると、その前の今大会初戦でグスマンは、ベスト8決定戦の試合で、トルコの Evin Demirhanに7対6で勝利した。
「今回は私の2回目の五輪だ。東京五輪では残念ながら初戦で負けて、敗者復活戦に回ったが、銅メダルに届かなかった。今回、この結果を上回るという気持ちでやってきた。銅メダルを争う用意ができていたが、今朝、金メダルを争うことになるというニュースが飛び込んできた。これは衝撃的で、同時にとても感動的だった。メダルを目指して全力を出した」、とグスマンは説明した。
「コーチのフェリベルトからはいつも、必死にあきらめず、力強く、ベストを尽くすよう言われていた。相手選手は五輪経験を持つ高いレベルにあるとわかっていたが、自分自身を信じて戦った。ひとは決して満足はしないものだが、きょう言った通り、われわれはキューバ女子レスリングにとっての歴史を成し遂げた。私にとって個人的にはこれは根本的変化だが、いまだに信じられず、衝撃のさなかにいる」。
「誇りに思うし、もともとわたしは陽気で満足する人間だが、今回の結果で私はさらに謙虚にならなければならない。キューバ人女性には、不可能なことはない、と伝えたい。明日は私の誕生日で、これが最良のプレゼントになった」、と新たな五輪メダリストは締めくくった。
決勝でのユスネイリス・グスマン(右)対サラ・ヒルダーブラント(左)戦
キューバTV 決勝試合後インタビュー(2024年8月8日)
JR 決勝試合後インタビュー
JR 準決勝試合後インタビュー
キューバTV 予選試合後インタビュー
決勝戦 ユスネイリス・グスマン対サラ・ヒルダーブラント
準決勝 ユスネイリス・グスマン対ビネシュ・フォガト
Plata para Yusneilys Guzmán, la primera medallista olímpica de la lucha femenina cubana
http://www.cubadebate.cu/noticias/2024/08/07/plata-para-yusneilys-guzman-la-primera-medallista-olimpica-de-la-lucha-femenina-cubana/