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2020年02月23日

補任班との人事面接は転勤の予告だよ!

『海幕人事課補任班の人が来るから人事面接に行ってきて!』
(2018年投稿記事です。)
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ペンギンは1尉になったことから、そろそろ転勤の時期が近づいてきました。

そんなさなか、海幕人事課補任班の人事担当者が横須賀にやってくるとのこと!

中級幹部になったので、次の転勤など人事に関する希望などの面談が始まります。

そんな、転勤内示の前にやってくる人事調整のお話!
(前回記事):『 イージスアショアBMDでイージス艦増強のみではダメな理由を再考する! 』 
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(1)海幕補任班の人が来るよ〜!


ペンギンも1尉となりそろそろ転勤の時期かな〜?と考えていると、上司から

『今度、海幕人事課補任班の人が来るから面談があるよ〜』
との、お話がありました。

海幕人事部補任班の人は、毎年各地を回って人事調整のために面談をするとのこと。

特に転勤が近い人間や、幹部中級課程入校者の調整が多いそうです。

私も、1尉になったのと、そろそろ転勤の時期が近いために対象となったようです。

あまり知られていない幹部の人事転勤ルールにも掛かってきたためです。

1.1 契約に関わる隊員は3年ルールで転勤する!

あまり知られていない人事のルールとして、契約にかかわる隊員は3年以内に転勤するというものがあります。

理由として、長年同じ人間が契約にかかわると癒着の温床となるためです。

図1 癒着・接待の温床(イメージ)
癒着.png
引用URL:https://3.bp.blogspot.com/-9dvVq1D2MRM/VahTwF88KVI/AAAAAAAAv4U/W9L_Mp48zjA/s800/money_yuchaku.png

そのため、契約に関わる隊員は、最長でも3年しか同じ部署に在籍できません。

艦艇職域の幹部は平均1〜2年で転勤しますが、陸上部隊でも3年ほどで転勤します。

契約に関係しない専門分野に進むと、長期でいることができます。

ただし装備幹部になるとどうしても、契約に関与するため3年ルールの対象となります。

1.2 1尉になると、転勤先が広がるため希望を聞く!

また1等海尉になると、転勤先が広がってきます。

3尉・2尉のころとは違い、中級幹部として海自のほかに海幕や防衛省の部署が転勤先として出てきます。

1尉の3年目くらいになると、外務省や内閣府など他の省庁への出向の話も出てきます。
(最近、経済産業省に出向する事例が増えてるそうです。)

そんな先の進路を見据えて、1尉になったころに補任班との人事面談があります。
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(2)結婚し始める時期なので、結構重要かも?!

1等海尉になる時期は、ちょうど結婚する時期などが重なってきます。

3尉・2尉など忙しい時期を乗り越えて1尉になると、精神的な余裕が出てきます。

図2 結婚式
bloom-1836315_960_720.jpg
引用URL:https://cdn.pixabay.com/photo/2016/11/18/18/32/bloom-1836315_960_720.jpg

意外と結婚したら転勤が来た!なんてこともあるのが、海上自衛隊幹部の世界です。

海上自衛隊の結婚式に関しては、いろいろ便宜を図ってくれるところがあります。

その代わり新婚生活がひと段落したら、『はい転勤ね!』というオチが結構あります。

しかし既婚者となると、海外勤務の話も出てくるのが海上自衛隊です。

基本的に海外長期勤務は、既婚者が行くという暗黙のルールが存在します。

結婚したけど転勤が決まって、いきなり結婚生活の危機!という可能性も・・・

図3 結婚生活の危機!
結婚生活の危機.jpg
引用URL:https://www.pakutaso.com/20160339091post-7464.html

幹部自衛官との結婚は、結構覚悟が必要かも?!
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(3)面談だ〜!防衛省に行くこともあるの〜?!

いよいよ海幕人事課補任班の人事担当者との面談が始まります。

人事担当者といっても、海幕からくる方は1佐又は2佐の人が来ます。

さすがに1尉になると、精神的余裕が出てくるので緊張せずに面談に臨みました。

3.1 最初は雑談から徐々に本格的な話へ!

さすがに、初めて会う人なので最初は雑談から勤務状況など軽い話をし始めます。
(補任班)『船と艦発隊経験したけど、どんな感じだい?』
(ペンギン)『最初は大変でしたが、今は艦発隊の勤務で充実してますよ。』
(補任班)『艦発隊装備実験部は何度も勤務したいという人が多いけど、もう一度勤務を希望する?』
(ペンギン)『ぜひとも希望します。研究開発は楽しいですよ。』


実は、面談前に艦発副長兼装備実験部長から、
『研究開発系に進みたいのであれば艦発隊再勤務を希望しておけ!』
というアドバイスがありました。

図4 自分はどこに配置されるのだろう?
疑問.jpg
引用URL:http://kertasonline.com/wp-content/uploads/2018/05/confundido1.jpg
3.2 今後のキャリア計画の核心へ!

段々と、今後の経歴への希望などの話が出てきます。

(補任班)
『今後、技本(技術研究本部)などの防衛省の研究開発系の転勤は希望するか?』
(ペンギン)
『希望します!できれば装備本部の検査官に早めに行きたいです!』
(補任班)
『造補所か海幕で1配置過ごして、中級課程の後に防衛省出向を経歴管理として考えているから。
 次の配置は少し遠くに転勤すると思うのでそのつもりでいてくれ。』

こんな感じで、あっという間に面談の時間は終了しました。

気を抜いた最後に衝撃的な配置希望の話が・・・!

3.3 特別警備隊の配置を希望するか?
最後にあった話として
(補任班)
『艦発隊装備実験部でSBU関係の情報に触れているよね。』
『隊本部に配置があるのは知っていると思うけど希望する?』


ペンギン『命のままにでお願いします。』

実を言うと、補任班との面接の前に特別警備隊の配置の話が出るかも?と上司から聞かされていました。

特警隊本部に装備関係の特技(マーク)幹部の配置があるのですが、希望者がいないため探してるという話がSBUから聞こえていました。

ただ基礎課程を突破できる自信が無い・・・

こんな感じで、転勤前の内示につながる人事面談を終了しました。

どうやら、特別警備隊関係とはこれからも付き合いがありそうな人事になるようです。
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