(2019年投稿記事です。)
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艦船補給処にて業務をする間に、今後の自分の進路を考えるようになります。
艦艇装備幹部になったからには、いつかは自分で艦艇建造の検査官になってみたい!
艦補処にて、自分の検査した装備品が建造中の艦艇に搭載される機会がありました。
そんな、将来の夢に向かう姿をご紹介!
(前回記事):『 北朝鮮は再びミサイル発射となりうるか?! 』
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(1)今度、装備品の搭載に立ち会うか?
艦船補給処にて、日常業務を行うといろんな装備品を扱うことになります。
中には大物と呼ばれる、オーバーホールをして搭載する装備品も存在します。
図1 搭載されている装備品
・ガスタービンエンジン(GT)
・レーダー
・主砲・CIWS
・その他
意外と、オーバーホールをして使う装備品が結構あります。
私も、艦補処業務の中で、オーバーホール品の完成検査を担当することがありました。
図2 陸揚げして検査する装備品(イメージ)
引用URL:http://www.navweaps.com/Weapons/WNUS_5-54_mk45.php
そんな、検査をしている中でちょっと変わった検査書類を見ます。
1.1 『納地:造船所(横造補所)』ってなんじゃらほい?
完成検査の書類の中で、装備品の納地がずいぶん変わった記載になっています。
聞いてみると、今建造中の艦艇に官給品として搭載するとのこと。
書類上は、横須賀造修補給所に管理替えになりますが装備品は、大型なのでこのまま造船所に輸送してすぐに搭載となります。
新造艦だと、全部新品を搭載するイメージがありますが、建造費を低減するためにまれに中古品を搭載します。
特に、大物装備品だと意外と中古品の場合もあります。
1.2 防衛事務所の検査官の仕事を学ぶ!
そんな感じで、関心していると上司から、
『いい機会だから、検査官に同行して搭載に立ち会ってみるか?』
と言って、防衛事務所の担当検査官に連絡を取ってくれました。
建造中の艦艇は防衛省の管轄で、防衛事務所いる検査官が担当します。
(関連記事): 【防衛省】知られざる「地方防衛局」「防衛事務所」という組織のお仕事!
将来的に、自分も行く可能性の高い部署を見学できる良い機会です。
装備品と一緒に、造船所へ出張することになりました。
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(2)これが造船官の本懐だ!
海軍時代は造船官・造兵官という名称であった、艦艇建造の検査官は希望の職種です。
まだ若造(?)のペンギン1尉には、数年先の配置職です。
しかし、見学できる機会があれば行ってみたいところです。
2.1 いざ造船所へ!
立入許可書や構内立入手続きを行い、検査官のところに挨拶です。
検査官は、ベテラン装備幹部が配置される場所で、若造(?)装備幹部は見習いです。
大先輩の装備幹部に挨拶をして、いよいよ装備品搭載の現場に立ち会います。
装備品を、建造中の艦艇に搭載するのは非常に繊細な仕事です。
ミリ単位での精度・完全な水平を計算して搭載します。
図3 搭載位置をミリ単位で計測(イメージ)
位置決めが終わったらいよいよ搭載です。
2.2 職人技の光る搭載作業!
装備品の位置取りが終了したら、クレーンを使って装備品を搭載していきます。
ほんの少しでも位置がずれたらやり直しとなる、難しい仕事です!
図4 装備品搭載!(写真は別艦艇のもの)
慎重に装備品を搭載位置に設置して、固定・仮止めを行います。
その後、配線工事などを実施していく予定になります。
他の装備品も搭載して、建造工事が進みます。
2.3 分隊長:船作りはたのしいだろう!
搭載作業が終わり、検査官事務所に戻り建造に使う書類の勉強もさせてもらいました。
なかなか面白い仕事であることがわかりました。
その後主任検査官が来訪してきたのですが、なんと候補生学校時代の別の分隊長だった!
『ペンギンもついにここまで来たか〜』
『どうだ、船作りは面白いだろう〜?』
なかなか、広いようで狭い世界なのが装備幹部の世界です。
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(3)将来的には検査官の世界へ!
装備品から始まった業務について、船作りの神髄に近づきました。
艦艇装備幹部ならば、一度はやってみたいのが船作りです。
今後の進路について、明確な目標ができました。
『いつか、自分でも艦艇建造の現場に立ちたい!』
これからも業務に励んでいくぞ〜!
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