実用的かどうかは謎な理論
ウィリアムソン 氏の『 市場と企業組織 』(1975年)で展開された
取引コスト理論はノーベル賞まで受賞しました。
その内容は基幹部品の例を用いると、
供給源を複数にすることで資源依存度を下げる
といっていましたが
そもそも 外注せずにその基幹部品を自社内で
内製するという選択肢も考えられるというものです。
つまり自社内で作成するか、社外から買ってくるか、
これを 内外製区分の決定とも言います。
実務の世界ではこうした場合、品質・コスト・納期(QCD)、
更には生産能力、景気変動に対する
フレキシブリティ(柔軟性)等々
様々な要因を考慮して内製するか外注するかを決めるわけです。
もちろん、供給源を分散するという配慮も加わります。
実物世界では 資源依存理論は健在です。
それに対して社内での 取引コストと市場の取引コストを比較し
安いほうが選択されたと主張するのが取引コスト理論です。
環境が不確実で取引相手が少数という条件の下では
限定された合理性と機に乗じて
自分に有益に運ぶように行動する
機会主義が絡んで市場の取引コストが高くなるから、
社内で取引されるだろうというわけです。
ケースバイケースだと思いますが、、、
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