行動パターンが確立されている企業が生き残る
1970年代はマクロ組織論の時代でした。
「組織は環境に適応しなければ生き残れない」
「古いものは生き残れない」といった強迫観念に
駆られている人からすると意外な主張が展開されます。
ハナン氏と フリーマン氏は、生態学的観点から、
環境による組織の淘汰を考えました。
組織にはそもそも 構造的習慣があるので、
組織の環境適応には限界があり、
環境に合っていない組織は淘汰されてしまうのだ
という割り切った考え方です。
つまり適応と淘汰を比べれば、淘汰が勝るというわけです。
そのうえで、慣性の高い組織のほうが生き残ると主張したのです。
例えば、 「新しさ不利益」仮説です。
要するに古い組織よりも新しい組織のほうが
失敗する割合が高いというのです。
実際、半導体製造企業、地方新聞社、
全国的労働組合、など多くの実証研究で
新しさ不利益が確認されています。
こういった研究は20世紀の最後の20年に
盛んにおこなわれてきました。
そして完成の源泉、
すなわち組織の行動パターンの継続性の源泉として、
ルーチンが重要視されました。
ルーチンがしっかりしていて行動パターンに
継続性がある企業が生き残ったのです。
新しい会社が3年以内に潰れる可能性が高いことは
このことが関係しているのかもしれんせんね。
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