敵対関係を5つの力で表現
レントはもともと地代のことですが、
働かなくても入ってくる不労所得のようなイメージから転じて
経営戦略論では、普通以上に得られる
利益良率のことをレントと言います。
経済学ではレントの源泉は市場です。
ポーター 氏も市場での独占・寡占による
独占のレントから
発想した戦略モデルを展開しました。
市場で集中が進むと、独占企業は生産量を減らして
品薄状態を作り出し意図的に価格を釣り上げてることで
利益を上げることができます。
この独占のレントを脅かす新たな敵対関係を
?@新規参入者の脅威
?A代替製品の脅威
?B顧客の交渉力
?C供給業者の交渉力
?D競争者間の敵対関係
の5つの力で表現したのが
ファイブ・フォース・モデルと呼ばれるものです。
価格を釣り上げて利益を出すために業界分析すべし・・・
実際は違ったようです。
アメリカの経済学者 デムセッツ 氏は、
一見すると独占のレントが
発生しているように見えたデータが
注意深く分析すると、実は因果関係が逆で、
高効率で低コストの企業がシェアを伸ばしたことで
産業の集中が進んでいたことを明らかにします。
そしてレントの源泉を企業自身に求め、
希少価値のあるレントのことを
リカードのレントと呼びました。
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