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テレビで「ちりとてちん」を見て以来、上方落語もええやないか♪と・・・・いつか上方落語を見に行こうと思っていたので、天満天神繁昌亭に行ってきたのです。昼の部だから名のとおった人もいなかったが、13時から3時間、その存在自体が漫才のような大阪のおばちゃんから笑いをとるという・・・手を抜かないプロの話芸を楽しませてもらいました。ところで、繁昌亭もさることながら、すぐ脇を通っている天神橋筋商店街もええやないか♪全長約2.6KMで日本一長い商店街だそうです(ほんまかいな?) 食べ物が割安で、私好みの古本屋も多く、一見さんにも居心地のよい町ですが・・・・・昼飯時ともなると、持ち帰り弁当屋の前でサラリーマンがたむろしていました。各地の商店街がシャッター通りとして息も絶え絶えのなか、人通りも多く活気があるのは、人口の多いせいだろうか。もちろん、商都大阪ならではで、ご近所のサラリーマンのニーズに合わせて商売をする“才覚”も感じた次第です。天満天神繁昌亭
2009.01.31
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ノーベル賞受賞式典で益川教授が、日本語で通したことは、英語の民にカルチャーショックをあたえたのではないかと、喝采にたえない大使である。ところで、学者あるいは知識人はバイリンガルであらねばならないのか?フリージャーナリストの大野さんなんか世界中の知識人は英語が出来て当たり前といっているが・・・・『日本語が亡びるとき』という衝撃的な本が出た。著者は12歳のときにNYに渡った作家水村美苗氏だが、彼女は日本語で小説を書いている。初期に英語を第一言語に選んでいれば、世界中の人に読まれていただろうが、当時は英語がここまで世界言語になるとは思っていなかったという。ぼくは決して日本語をおろそかにして英語をマスターせよ、と言っているのではなく、むしろ英語をやればやるほど日本語を客観的に見ることができるので、一石二鳥と思っているくらいだ。森恭子さんのように母語は日本語でありながら、最初から英語で小説を書き、アメリカで認められている作家。イーユン・リーは母語が中国語でありながら、英語で小説を書いて第一回フランク・オコナー国際短編賞を受賞している。ちなみに第二回は村上春樹が受賞しているが、これは翻訳だから本来の価値とは異なる。翻訳は翻訳であり、原作ではない。英語もそのまま読む習慣がつくと、どれほど上手い翻訳でも読む気をなくする。別の作品として読むなら話は別だが。・・・これが世の常識だと思うが、『日本語が亡びるとき』の著者水村さんはちょっと違うんですね。バイリンガルでもある水村さんはバイリンガルを育てる意義を認めつつも、愛国語主義者を自称しているそうです。この英語と対峙するスタンスが反米の大使を強く打つのです。とにかく、この本を読んで「地歴的な条件により現地語(日本語)だけで充足できている稀有な国である」という愛国的な認識ができたのは水村さんのおかげである。でも・・・・英語なんかできなくてもいいと開き直っている益川教授は別格として、少なくとも、海外と接点を持つ役人、政治家、ジャーナリストはバイリンガルでないと商売あがったりとは言えるでしょうね。日本語を愛する者の心の叫び 水村美苗HP
2009.01.29
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池田信夫さんがウェブ上の言論に業を煮やして、「アゴラ」という「言論プラットフォーム」を立ち上げています。池田さんいわく・・・特異な進化を進める日本の匿名ブログは「言論プラットフォーム」の役割をまったく果たしていないんだって。(どうも すんまへん)メディアで功成り、名を立てた人の鼻息はあらいというか・・・ものいいがきついようです。そのために、いちじは「かわいそうなワーキングプアをいじめる悪い奴」との誤解を受けたそうですが、匿名のバッシングにへたるような人ではないようです。「アゴラ開設」にあたってより引用します。このウェブサイトはライブドアの協力によって、その「グループブログ機能」を使った公式サイトとしてスタートする。こうしたオピニオンサイトは、海外ではHuffington Post、Daily Kosなど数多くあり、米大統領選でも重要な役割を果たしたといわれる。しかし日本では匿名のブログや掲示板が圧倒的に多く、ウェブがこうした「言論プラットフォーム」の役割をまったく果たしていない。当サイトは個人ブログではなく、複数の専門家による「言論の市場」を提供することによってウェブ上の言論を活性化し、専門家と一般市民をつなぐことをめざすものである。創立メンバーは次の5名である(50音順):池田信夫(管理人)高橋洋一西和彦松本徹三渡部薫池田さんのエントリー民主党の合理的バイアスなど鋭いな~とは思うが・・・いかにも波紋をよびそうな物言いであり、きらわれる覚悟はできているようです。ともあれ、メンバーにはIT系の人が多く、新しい視点で今後「グループブログ機能」はどう発展してゆくか興味深いのです。「ブログ限界論」を超えるには
2009.01.28
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ああ言えば、こう言う・・・・このところの竹中さんのレトリックが看破できずに、フラストレーションがつのる大使である。そして、テレビでよく見るようになったノーベル経済学賞のクルーグマンさんなんだが・・・(大使の偏見もあるだろうが)顔つきが信用できないんです。ところで、よく“汚れた”という接頭辞がつくノーベル経済学賞は、厳密にはノーベル賞とは違うそうですね。ウィキペディアによれば、一般的にノーベル経済学賞と呼ばれているが、正確に言うとノーベル賞ではなく、アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞に過ぎない。(それでこそ、納得というものである) 日本人の受賞者はまだいないそうです。要するに、声の大きなアングロサクソン系経済学者の仲間褒めなんだろう。(いかがわしさではかの格付会社とおんなじだ)とにかく、ノーベル賞の名前を汚すような紛らわしいネーミングは改めてほしいものである。大使がかくもノーベル経済学賞をこき下ろすのは、新自由主義、フリードマン憎しの思いからであるが・・・これはひとえに関さんの薫陶のたまものである。ノーベル経済学賞について、関さんが告発しています。(やっかいなフリードマン より)ノーベル経済学賞は、シカゴ学派と呼ばれるフリードマン一派によって、いつしか、市場原理主義イデオロギーに権威を与え、その反社会的・非人間的・精神異常的・カルト的主張を世界的に布教し、人々を洗脳するための道具に堕してしまったのです。 驚くべきことに、ノーベル経済学賞の過去57人の受賞者の内9人がシカゴ大学経済学部から出ており、世界の他の大学を大きく引き離して独走状態にあります。考えられないことです。ウォール街の金融マフィアと結びついた、フリードマン一派の政治力のなせる技だといえるでしょう。 市場原理主義の世界布教という米帝国の世界支配戦略の道具に堕してしまったノーベル経済学賞は廃止すべきだと私も思います。とにかく、こんなものに思い惑うよりは・・・イグノーベル賞などで、ほっこりするほうが、まだましかもしれませんね。2004年イグノーベル平和賞:「カラオケを発明し、人々に互いに寛容になる新しい手段を提供した」業績に対して ・・・・井上大佑(会社経営者、大阪府)さん、あんたは偉い♪
2009.01.27
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「自分に裏切られないレースができた。」という優勝インタビューでのコメントが全てを語っているようです。前半の遅いペースで「これでいいだろうか?」と思い続けたかもしれないが、結果的にこれがよかったという・・・・トップランナーでも前半を走りながら「自分の体調に一抹の不安がある」これがフルマラソンの難しさなんですね。それだけに、ゴールテープを切ったときの渋井のはしゃぎようが判るような気がします。(数回 走れば、それが判ります)8年ぶりに自分を信じられる結果を出したが、後半にビルドアップする絵に書いたようなお手本レースでした。スタジアムの手前で並走する同僚に会心の笑みを見せたが・・・・レベルの差こそあれ同じ(市民)ランナーでもある大使に、その気持ちがよくわかるレースでした。・・・拍手♪拍手♪ 渋井にとっては三度目の正直というかマラソンは難しいということでしょうね 小雪が舞っているが・・・・気分を良くして、さー これから練習にでかけようではないか。 <業務連絡:古束山トレーニング記録>1/10 13'43" 25'28" 39'51" 46'58"(小雨)1/12 12'50" 23'57" 38'01" 45'10"(晴)1/23 13'34" 24'38" 38'49" 45'56"(曇)1/25 12'56" 23'51" 37'06" 43'48"(晴)
2009.01.25
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生活不安で、かつ貧乏暇なしで忙しいなか・・・志賀直哉とか三島由紀夫とか、(私が)あまり好きになれない作家の本を読まずに、読んだふりをしたいという世の(私の)要請にフィットする“独断流「読書」必勝法”という本を図書館で借りたのです♪なんのことはない・・・・表紙の絵にもあるように清水義範著、え西原理恵子に惹かれたわけです。挿入された漫画のあいだで、著者の書評を読んだが「ロビンソン・クルーソー」、「万延元年のフットボール」など・・・なかなかのものでした。(大使、判るんですか?)それはそうと、アマゾンのレビューがいみじくも「スルー書評」と絶賛していました。<アマゾンのレビュー>よりだがサイバラは違う。つまらない作品はつまらないと書いてくれる。特に「谷崎を渡辺淳一みたいなもの」と斬り捨てたり、「ちんたら小説を現代人が読む必要はない」と言い切ってくれたりした点が嬉しい。サイバラの暴走はそのレベルで留まらない。本当にどうでもよい作品の回では、書評漫画であることを放棄し、関係ない話をするのだ。描かないことで作品のどうでもよさをアピールする。まさに「スルー書評」だ。『好き』の反対概念は『嫌い』ではなく『どうでもよい』と言われるが、まさにどうでもよい扱い。 このスルー書評という技は、一般的な書評の場では難しい。なぜなら題材として取り扱った時点でスルーできていないからだ。その点、清水氏が持ち込んだ文学作品を、サイバラが自分で選んだわけでもない作品を扱うからこそ、このスルー書評という芸ができたのだろう。こんな、ふざけた態度で世界文学に挑戦してよいものだろうか?・・・ということでネットで「池澤夏樹の世界文学」を検索したんですが、いろんな「世界文学全集」があるんですね。池澤夏樹の世界文学全集より講談社:村上春樹個人編集・安西水丸デザイン「世界文学全集」集英社:島田雅彦/高橋源一郎/山田詠美共同編集「新しい世界文学全集」講談社:「ドラゴン桜」の三田紀房監修「東大に入るための世界文学全集」幻冬舎:村上龍責任編集「13歳の世界文学全集」新潮社:北村薫個人編集・高野文子装画「少年少女のための世界文学全集」筑摩書房:クラフト=エヴィング商會装丁「世界文学全集の森」本の雑誌社:椎名誠/目黒孝二編集・沢野ひとし画「世界どかどか文学全集」太田出版:東浩紀ほか編・ばらスィーほか画「萌える世界文学全集」池澤夏樹のイメージ(正確には、ほとんど読んだことのない池澤夏樹に対する私の勝手なイメージ。ちなみに関川夏央と微妙に混じっちゃってます)・・・あはは♪私と同じだ皆さん勝手に世界文学全集を選んでいるわけだ♪これなら「ドングリが選ぶ世界文学全集」など、割と簡単にできそうです。(オイ、オイ)冗談はさておいて・・・・パンチの効いた西原理恵子の「スルー書評」を見ただけでも、一見の価値はありました。
2009.01.24
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蚕から育てて機織りするブライアン・ホワイトヘッドさんが、すごいのです。戦前は日本の主要産業の1つであり、重要な輸出分野でもあった蚕糸業。しかし、戦後は海外の安い絹糸や絹織物に押されて衰退の一途を辿る。神奈川県の藤野町も、かつては養蚕業が盛んだった町。今では養蚕をする家も数軒になってしまったこの町で、養蚕や織物を伝えているのは、藍染や手織物に情熱を傾けるカナダ人の職人、ブライアン・ホワイトヘッドさんだ。日本の伝統的なスタイルで、蚕や餌の桑を育てるところから、布を織って小物や服を作るところまで、すべて自分でこなしている。真っ白な繭。左が緑の山繭加藤さんは、自分で蚕を育て繭から糸を紡いで、草木染めで染め、機織り機で布を織っていた。加藤さんの作品に感動したホワイトヘッドさんは、その素晴らしさは、素材からすべて自分で手をかけて作り出しているためだと感じ入ったのだ。 最初は、まだ日本語も十分ではなかったため、受け入れてもらえなかった。しかし、教えてもらうために5カ月かけて日本語を必死で覚え、足繁く通った。かって蚕糸業、絹織物で栄えた日本であるが、今では産業遺産と言われるまでに衰退してしまったが・・・・この蚕糸業、手織物の技術に情熱を傾ける外人がいたんですね♪最近よくスロウフードと言うことばを聞くが、このテの表現をするならスロウテクニック(誰が言った?私が言った!)とでも言うんでしょうか?日本の産業遺産-たかはたから高機を見てみます。高機は無くしてしまうには惜しい技術なんでしょうか?それとも、手織物の魅力は廃れないということなんだろうか?市場原理により退役を強いられた産業遺産なら日本の主要な産業・技術関連遺産として各地で見られるが・・・・藍染とか手織物などは、伝統的工芸品として現役で生き残るスロウテクニックなんでしょうね。ブライアン・ホワイトヘッドさんの、蚕から育てて機織りするこだわりが興味深し、なにより、6年かけて染めを学んだという情熱がすごいと思うのです。このこだわりがある限り、蚕糸や機織りは産業遺産となってもスロウテクニックとして生き残るでしょう。♪産業遺産とはなにか結城紬ができるまで藤野町幅広く、和を描き、円の様にする
2009.01.23
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「・・・目があっても、瞳なく、瞼もなければ眉もない。鼻があっても頬がない。舌があっても唇がなく、額があっても顎がない・・・」これは林武さんの“ぼやき”なんですが・・・何に対する“ぼやき”でしょう?はい、あなた!クイズのような出だしが21日の朝日新聞に載っていましたが、答えは「漢字制限に対するぼやき」です。最近、漢字づいている大使にとっては21日の記事は興味深いのです。パソコンが普及した現代にあっては、書きにくい漢字が洩れている常用漢字はナンセンスというものでしょうね。とにかく、常用であるか否かに関わらず、適当に漢字変換している大使としては・・・常用漢字・・・何それ! 小学校の先生じゃあるまいし、パソコン任せで難解な漢字をバンバン書いて(打って)おります。新常用漢字表をよむ 上より林が試案を見たら、ほんの少し首肯するかもしれない。「瞳」や「頬」「顎」が入り、岡山の「岡」さえなくて「これで果(はた)して教育できるのか」と憤った都道府県名も、すべて常用漢字で書けるから。漢字を教育や文化、社会生活の発展を妨げるものとして、制限すべきだとする主張は、幕末までさかのぼれる。敗戦後、同様の声が高まり、当用漢字表(46年)は「漢字の制限」をうたった。 その後、「漢字使用の目安」とされた常用漢字表(81年)を経て、10年秋に内閣告示をめざす新常用漢字表へと、漢字制限を緩和する流れは強まっている。今回、「怪しい」と「妖(あや)しい」、「恐れる」と「畏(おそ)れる」、「作る」「造る」と「創(つく)る」といった使い分けができるようになるのも、その表れだろう。 当用漢字表の「当用」には「さしあたって用いる」という意味合いがある。漢字節減論の立場で今後さらに漢字を減らすのだ、という意思が感じられる。一方、常用漢字表の「常用」はあいまいだ。日常性をうたいながら実際には、追加される「頃」や「誰」のような字が入っていなかった。 たしかに「怪しい」と「妖(あや)しい」とは意味がちがうので、今までひらがなで書いてごまかしてきたが、これからは、パソコンのIME能力を活用してバンバンと変換しようではないか♪ところで、当用漢字の意味ですが・・・・GHQの占領下、廃止という政府決定のもとで当面使用される漢字ということだったようで・・・・あわや、漢字廃止という危機があったのです。現存する唯一の表意文字
2009.01.21
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投資と投機は同じであり、どちらもいくら装っても博打そのものという認識が・・・とくに金融危機以降、経済オンチの庶民のあいだにさえ、定着しつつあるようです。(やっと、判ったか)それから・・・強欲な株式市場を予測することはデータを駆使した金融工学よりも、馬鹿の心理に着目する行動経済学のほうが有効だったりするようです。(アハハ)行動経済学ということばは池田信夫blogで見つけたんですが・・・「民主党の合理的バイアス」というエントリーで、経済行動における日米の馬鹿に関する鋭い指摘がありました。池田信夫さん曰く・・・・1/10池田信夫blogより<民主党の合理的バイアス>このバイアスは、必ずしも非合理的とはいえない。なぜなら、有権者も同じバイアスをもっているからだ。Caplanが行動経済学的な実験の結果として報告するように、アメリカの有権者には次のようなバイアスがある:・反市場バイアス:市場メカニズムをきらう ・反外国バイアス:輸入品をきらう ・雇用バイアス:雇用の削減をきらう ・悲観バイアス:経済状態を実際より悪く評価するこういう特徴は日本でも同じであり、Rubinもいうように、一部は遺伝的なものだと思われる。それはハイエク的にいうと部族感情である。人類は、その進化の大部分を数十人の小集団で過ごしてきたので、目に見える仲間の利益を守り、目に見えない多数の他人の利益を無視するバイアスがあるのだ。「派遣を禁止したら、かわいそうな派遣はいなくなる」という短期的な結果は誰でも予想できるが、それによって雇用コストが上がって失業が増えるという長期的な結果を理解するには(高校程度の)経済学の知識が必要だ。このように人々の善意が、その逆の意図せざる結果をもたらすというのがアダム・スミスの発見だが、これは直感に反するので、生活の中で自然に身につけることはできない知識である。どこの国でも市場や経済学者がきらわれるのは、人々の自然な部族感情に反するからだ。ところで、京浜ホテル雇用問題の判決が出たが、従業員側敗訴だそうです。日本の司法がハゲタカファンドに屈したわけで、ドングリ国ではありえない暴挙であると思うが・・・・池田信夫さんなら、どう裁定するんだろう?従業員を解雇し廃業した京品ホテル経営陣の思惑労組自主管理の京品ホテル―「立退き命令」にも負けず京品ホテル強制執行。の巻
2009.01.18
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アンドリュー・ワイエスが亡くなったそうですね。91歳だったので天寿を全うしたんでしょう。合掌。以前の日記を復刻します。*******************************************************************************アメリカンリアリズムとかスーパーリアリズムとか言われる絵が好きなんです。フォークアートの伝統を持つアメリカ絵画には、この種のリアリズム絵画があるんですが、そのリアリズムにはころりと感嘆してしまいます。アンドリュー・ワイエスに、そのアメリカンリアリズムを見てみます。 クリスティーネの世界この「クリスティーネの世界」という絵は既視感のある絵なんです。映画「俺たちに明日はない」でボニーが母親とつかの間の再会を果たしたシーンで、こんな荒涼とした野原がでてきましたね。映画は(実話も)1930年代のアメリカ南部が舞台だったが、この絵が描かれた時代とそんなに違っていないようです。クリスティーネとボニー境遇は違うかもしれないが、私にはどこか似てなくもないと映ったんですが。「オルソンハウス」シリーズ展覧会岐阜県美術館「丸沼芸術の森」(h13年)よりオルソンの家アンドリュー・ワイエスは、アメリカ美術を語る上で、戦後の世界の美術界に圧倒的な影響を及ぼした抽象表現主義と双璧をなすアメリカン・リアリズムを代表する最も重要な作家です。1917年にペンシルヴァニア州に生まれたワイエスは、83歳の現在もアメリカの国民的画家の一人であるばかりでなく、20世紀美術の写実表現の系譜に大きな位置を占めています。 ワイエスの描く題材は、生まれ故郷のペンシルヴァニア州チャヅフォードと、メイン州クーシングの二つの町に限られています。後者のメイン州にある木造の大きな館、通称「オルソンハウス」に、ワイエスは22歳の時から通い続け、代表作を次々に制作し、現在に至っています。とりわけ、オルソン家の娘クリスチーナとその弟のアルヴァロの周辺から題材にした素描やテンペラ画は、「クリスチーナの世界」として広く世界に知られています。 手足に障害があったクリスチーナの、生活と自然に向ける鋭い眼差しにいつも触発されていたワイエスが、卓越した絵画技法によって、単なる写実表現ではない、精神性を秘めた独自の世界をみせています。「オルソンハウス」シリーズが日本に持ち込まれて始めての展覧となります。アンドリュー・ワイエスニューヨーク・アート
2009.01.17
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個人的カラオケ集6お待たせしました♪またまた(よせばいいのに)個人的カラオケ集6を編纂しました。コンセプトは、相変わらずのTeresa Tengとナツメロで・・・・すんまへん。想いで迷子Teresa Teng - Hisame 氷雨空港吉幾三 - 雪国かえり船 - 田端義夫港が見える丘(ブルース調版)想い出の赤いヤッケ / 高石友也山谷ブルース 2007年戦争は知らない カルメン・マキ遠い世界にあなたといるだけで 荒木一郎由紀さおり~挽歌明治一代女中島 みゆき 「時代」サチコおまけだ♪WOMAN
2009.01.15
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たまたま観た12日のトップランナーでマイケル・アリアスという映画監督が出ていた。彼のつくったアニメ「鉄コン筋クリート」がいいんだなー♪、まだ観ていないけど。監督は友人のもっていた松本大洋の原作漫画をたまたま見て、それにはまって、アニメに取り組んだそうです。スタッフと共にアニメをつくった3年間が楽しくて、いつまでも作っていたかったとも、もらしていました。劇中のキャラクターもさることながら、新旧入り混じった東京の街並みを描きたかったそうです。いい味だしていますね♪・・・「ブレードランナー」で見た酸性雨の降りしきる雑踏を彷彿とします。監督も「ブレードランナー」の描く、混沌としたアジアテーストの街並みに惹かれたそうです。(私もいかれています)「鉄コン筋クリート」公式HPで、その街並みを、どうぞ。鉄コン筋クリート YOUTUBE動画視聴ヘブンズドアMichael Arias
2009.01.13
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あちこちでブログランキングがあるようだから・・・自分の日記を、そのマシンのひとつに掛けてみたのです。(暇なこっちゃ)カツラの葉っぱ 大好き!のブログチャートではLV4と出た。ではアルファブロガーの池田信夫さんでは、どうか?池田信夫 blogのブログチャートを見るとLV71とある。評価の違いは歴然としているな~・・・・でも、めげないのだ!ブログを書く目的が違うからである。書きたいから書く・・・というか、書かずにはいられないのだ。不況のサイクルなど見ると、さすがにアルファブロガーの書く内容は、一味違いますね。世に発信する情報としての質が違うな~ウン♪(ということで、池田信夫 blogを早速、RSSに登録しました。)おおいに啓発された大使であるが・・・何か勘違いしているような気もする大使である。<業務連絡:古束山トレーニング記録>12/28 13'22" 25'10" 40'14" 48'12"(曇)1/10 13'43" 25'28" 39'51" 46'58"(小雨)1/12 12'50" 23'57" 38'01" 45'10"(晴)1/25 12'56" 23'51" 37'06" 43'48"(晴)
2009.01.11
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現存する唯一の表意文字・・・それは漢字ですね。その漢字を排斥する動きが漢字文化圏の各地で起こっては消えました。そのあたりについて、水村美苗著「日本語が亡びるとき」より引用します。 1965年 国語審議会会長が、初めて、日本語の表記法は「漢字仮名交じり文」であることを前提として審議を進めることを記者会見で発表する。文部省が進めようとしてきた漢字排除論に初めておおやけに終止符がうたれたのは、前島密が「漢字御廃止之儀」を上伸してからちょうど百年後であった。 <書き言葉>が<話し言葉>の音を表したものにすぎないという「表音主義」を真に受け、実に百年にわたって、日本語から漢字を排除しようという動きがあったのであった。 いうまでもなく、もと漢文圏において、漢字を排除したいという思いをもったのは日本だけではない。朝鮮語は日本語よりも抽象語のなかで漢字が占める率の高い言葉だそうだが、北朝鮮では漢字を使うのが法律で禁止されているし、韓国でも今やほとんど漢字を使わなくなってしまった。朝鮮半島の人たちは漢字を捨ててハングル表記だけを選び、いわば、仮名文字論者の立場をとったのである。また、ヴェトナム語はその朝鮮語よりさらに抽象語のなかで漢字が占める率の高い言葉だそうだが、すでに二十世紀の前半に全面的にローマ字アルファベットに変えてしまった。(一部省略) 思うに、日本から真に漢字排除論が消滅したのは、ここ二十年くらいのことである。(一部省略)コンピューターという技術革新のおかげで、漢字はかってのように「不便なもの」でも、ポピュリズムと相反するものでもなくなたからである。今や漢字は外国人も進んで学ぶようになり、漢文の運命はわからないが、少なくとも漢字という三千数百年の歴史を持つ文字――現存する唯一の表意文字が絶滅する危機を人類は脱した。いま、インターネットという追い風を得て「普遍語」という地位をゆるぎないものとした英語に対して、日本語を「現地語」というふうに劣位に定義し・・・また、漢字を駆使した<書き言葉>でもある漢文を「普遍語」ととらえる水村さんの歴史的センスがすごいと思うのです。 同じ「普遍語」であっても、日本語を磨き上げた漢文と、日本語を滅ぼしかねない英語があるそうで・・・置かれた歴史的条件が違えば、こうなるのでしょうか。最近では韓国の学校で漢字教育が復活したとかで・・・同じ漢字文化圏の民として、喜びに堪えません。(大東亜共栄圏の復活も近いかも)いずれにしても、「日本語が亡びるとき」という著書をとうして、英語と対峙するスタンスが好きですっかり水村ファンとなった反米の大使である。(大使!贔屓の引き倒しに、なっとるで)雑誌「ユリイカ」2月号では、水村美苗特集を企画しているそうで、これは買いだ!ということで、期待しております。『漢字の世界』『声の文化と文字の文化』漢字文化の全き繼承と發展のために 漢字を放棄することができるか
2009.01.10
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グローバリズムにはアングロサクソンの金融権力と中国の農民工という二つの顔が見えるのです。(私の場合)ふたつをつなぐものとしては、つまるところアウトソーシングという手段を介した”お金”であるが・・・日本人労働者を苦しめ、日本人経営者を潤わしもするのが、この「チャイナプライス」なんだろう。ところで、金融危機以降に中国の中小企業の倒産が相次いでいるそうです。日ごろ「チャイナプライス」は諸刃の剣という漠然とした感じがしていたけど・・・・「チャイナプライス」の筆者アレクサンドラ・ハーニーさんは「中国の問題は、中国だけの問題ではない」と言っています。ハーニーさん内容紹介元フィナンシャル・タイムズの中国特派員が、「世界の工場」の中心部である中国広東省の複数の工場地帯に潜入して、世界の製造業を席巻している破格に安い「メイド・イン・チャイナ」製品の秘密を抉り出した衝撃のノンフィクション。社会主義とは思えないほど弱い立場の出稼ぎ労働者への抑圧、多発する労働災害、夫が労災死して未亡人だらけになった寡婦村、米大手スーパー、ウォルマートなど買い付け側の厳しいチェックをかい潜って操業を続ける搾取工場、塵肺による出稼ぎ労働者のガンが多発している内陸部のガン村など、リアルな現実が次々に浮き彫りになる。もちろん、救いもある。労働災害にあって手足が不自由になった労働者が、決して絶望せず、法律を勉強して仲間の訴訟の相談に乗り、勝訴を勝ち取るなど、新しい動向も描いている。 最近のテレビ報道で、彼女へのインタビューをたまたま見たが・・・・日本語ペラペラの彼女そのものが興味深いのです。奇しくも海外に飛び出し、貧困をテーマに本をだしたことで、日米でちょうど逆転しているが・・・ 「ルポ貧困大国アメリカ」の著者でもある女性ジャーナリスト堤未果さんが思いあたるのです。おふたりに共通しているのは、探究そして報道を通じて垣間見える弱者への思いやり、不正義への憤りではないでしょうか。この資質こそ、ジャーナリストの資質なんだけどね・・・・私は日本に興味があって、高校時代に日本語を習い、高校3年の時に初めて、日本に来ました。大学に入る前には、名古屋市の隣の尾張旭市に2カ月近く滞在しました。私が日本に興味を持ったのは、日本の製造業、モノ作りに魅力を感じたからです。 それにしても、なんとまー物好きな・・・と言うか若い女性で、この独特な好奇心がすごいですね♪
2009.01.09
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派遣村の住民は東京都が緊急避難的に12日まで引き取ったそうで・・・ボロボロのセーフティネットを繕うようなパッチワークであるが、12日以降はどうなるのだろう?それに各地のホームレスの動向も気になるところです。このところの派遣切りは人災ではないかという巷の声もあがっているが、人災の元凶は誰なんだろう?・・・小泉/竹中路線にもっとも風当たりが強いようですね。ところで、大手新聞やNHKでよくみかける竹中さんのさわやか?な弁舌には、その場ではなんとなく納得するが・・・でも、どこか騙されたような気がするのです。「竹中さんの弁舌に論理の破綻は無いか?」と眉につばして聞いても、なかなか見つからないんですね、これが。これではアカンということで、その道の権威のブログを覗いたのです。植草さんの市場原理主義者の詭弁-NHKスペシャルから-を引用します。(私もこの番組を見て竹中さんの詭弁に注目していたけど・・・したたかでした)2000年から2008年にかけて日本円は米ドルとともに他の主要通貨に対して暴落した。この長期円安が、日本の著しい「外需依存型経済」を生み出し、昨年7月以降の急激な日本円上昇の原因になった。竹中氏は日銀の超金融緩和政策をいまだに求めているが、日本の超金融緩和政策の副作用についての認識が完全に欠落している。企業に対して、景気変動に連動する雇用削減を容認するのであれば、仕事を失う労働者の生活を支えるセーフティネットを強化することが不可欠である。竹中氏と八代氏がそのような施策実現に注力した形跡はない。政府は雇用保険の制度縮小を促進してきた。企業と政府の負担軽減が目的だった。マスメディアが「市場原理主者」を単独で登場させれば、「市場原理主義者」は自らの過ちを隠蔽(いんぺい)して、自らを正当化する詭弁(きべん)を滔滔(とうとう)とまくし立てる。「テレビ朝日」や「テレビ東京」は、自ら「市場原理主義」を推進してきた経緯を踏まえて、「市場原理主義者」に対して「詭弁」を弄する機会を与えているが、視聴者は「詭弁」を見抜かなければならない。経済学とは、いかに都合よく結論にあわせて「理論」を編み出す学問とも言われるように、もともと声の大きな(政治的な)学者が有利な学問のようです。これら経済学者の煙にまく理論をシロウトが看破するのは、ちょっと無理だと思うのでメディアの厳しい吟味に期待しているんですが・・・・世界で最も有名な経済学者が問う「アメリカの横暴」と「ニッポンの覚悟」よりQ:日本でも格差が広がっていると言われていますが、その原因はやはりグローバリゼーションにあると思いますか。スティグリッツ:他の先進国でもそうだが、日本でもグローバリゼーションが影響していること間違いない。発展途上国の非熟練労働者と先進国の非熟練労働者とが競争することによって、彼らの賃金が下がり、熟練労働老との収入差が拡大するという現象は、グローバリゼーションに内在するロジックの一部だ。だから、日本でも貧富の差が広がる原因の一部になっていると思う。だがこの点はアメリカのほうが日本より深刻だ。社会が不平等であるし、セイフティ・ネットも医療制度も弱いからだ。格差杜会に私が薦める処方箋は、教育にもっと投資して、非熟練労働者を少なくすることである。そして、一つの職業から別の職業に転職しやすいように職業訓練プログラムを充実させ、累進課税をもっと徹底させ、低収入の人からあまり税金を取らないことだ。悪夢のサイクル2
2009.01.05
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新年の所感というほどかしこまっているわけではないが、田舎から帰ってきたので年始めの書き込みです。派遣村 住まい確保を検討へによれば、厚労省でも緊急なパッチワークを検討しているそうで・・・・・これだけメディアが報道するなかでは、厚労省の講堂からホームレスを追い出す勇気はないようです。実行委員会の湯浅誠さんは「厚生労働省には災害が起きているという認識で責任のある対応をしてもらいたい。時間はあまり残されていないが、できるだけ行政側と話し合う機会をつくって宿泊場所の確保につなげたい」と話しています。各地でホームレスへの炊き出しが行われているが、5日に役所が仕事を始めてもホームレスの住まい確保、就職の目途が立ったわけではないだろう。寒空の下、現状のセーフティネットでは、ホームレスの生存の危機は続くわけで、これは明日は我が身の危機でもある。湯浅さんはメディアを効果的に利用しながら変革を迫っていて、政局から変革を目指す民主党とは別の道を歩み始めたが・・・・キング牧師の始めたワシントン大行進(貧者の行進)のように、まさに変革へのスタート点ではないかとさえ思うのです。キング牧師はI have a dreamと言ったが、日本でも変革は可能であるはずである。政治は湯浅さんを取り込むのではなく、ビジョンを共有する者として、効果的にサポートしてほしいものです。申し遅れましたが、今年もよろしくお願いします。湯浅誠「反貧困 これは『彼ら』の問題ではない」
2009.01.03
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