2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
全28件 (28件中 1-28件目)
1
以前に昔懐かしい中華そばを出すお店として「中華そば 味六」を紹介したが、私はあのラーメンに入っている「そぼろ」が気になって仕方がなかった。ふわふわしていて、そぼろというよりはムースという感じなのだが、何が気になったかと言うと、そぼろの素材だ。 このお店、いろいろなサイトで紹介されているのだが、そぼろに関してはどれも「鳥のひき肉を使った」と書いてある。でも、鳥にしては色が少し濃いような気がするんだよなぁ……と、私の中でずっと引っかかっていたのだ。 そこで謎を解明すべく、また行ってみたというワケです(まあ、単に食べたかっただけなんですけどね)。前回、「中華そば」を頼んだので、今回は「味噌ラーメン」を注文してみた。 乗っている具は「中華そば」と全く同じ。麺も同じ細いストレート。何が違うかと言うと、もちろんスープだ。「中華そば」のスープは澄んでいて麺が見えたが、さすがに「味噌ラーメン」は麺が見えない。さて、それではスープをひと口……ん? これ味噌ラーメンだよね? かすかに味噌の味はするが、それ以上に野菜の旨味が濃縮されたスープの味がする。要するに醤油味の中華そばとあまり変わらないのだ。違うのはスープの色と濁っていることと、味噌の影響でやや甘くなっていることぐらいだ。でも、私としては何ら不満はない。だってこの味、好きだから。 そぼろを崩してかき回し、ニンニクをひとさじ入れてみる。いやあ、旨い! 想像通りの味だ。このスープはニンニクを入れた方が絶対に味が引き立つ。スープまでシッカリ飲んで完食したあと、私はお店のお姉さんに聞いてみた。「このそぼろって何ですか?」 寸胴の中に入っているそぼろを指差しながら聞くと、こんな答えが返ってきた。「豚のひき肉なんですよ。それを特別なやり方でふわふわにしているんです」 やっぱり鳥じゃなかったんだ。あー、スッキリした。でも、どうやったらあんな風にふわふわになるんだろうか? 今度はそれが気になってきた。どうしよう?
2005年02月28日
コメント(8)
掲示板で読者の方から住所を教えてもらい、行ってみたのが今回紹介するうどん屋の「よし」。地図で確認すると、私は何度もお店の前の道路を車で走っているのだが、うどん屋さんがあるとは一度も気づかなかった。今回、私は歩いて行ったのだが、白い暖簾があまりにもさりげないから、危うく見逃すところだった。 場所を説明するのは非常に難しいです。最寄りの駅と言うと、新秋津駅になるんだろうけど、そこから間違いなく2キロは離れています。申し訳ないのですが、地図を見て探しながら行ってみてください。 写真を見ると、何となくお店らしい構えだけど、全体的には普通の家という感じ。だから見逃さないように注意してください。 中に入ると、席はカウンターのみ。入り口から見ると、カウンターは「U」字型になっていて12席ほどある。壁にメニューが張ってあるのだが、ざるうどん、力うどん、焼きうどん、カレーうどんなどなど見事にうどんのオンパレード。これは間違いなく武蔵野うどんのお店だろう。 私は「ざるうどん(大)」(480円)を頼み、50円増しで肉汁にしてもらった。ざるうどんは「大」の他に「中」(400円)と「特」(550円)があるが、なぜか「小」はなかった。 辺鄙な場所、さりげない店構え、おばちゃんだけのお店、そしてちょっとした謎がある……これは絶対に正統派の武蔵野うどんだと思っていたら、出てきましたよ、肉汁うどんが。 やや黄色がかった麺、熱々の肉汁、そしてかき揚げ。文句なしの武蔵野うどんだ。まずは何も付けずに麺を1本、食べてみる。ああ、いいねぇ。小麦の香りがほのかにして、歯応えバッチリ。薬味のネギとショウガ、そしてこのお店はゴマが付いているのでそれも肉汁に入れて食べてみる。いやあ、旨い! これまで肉汁の薬味は柚子が定番だったけど、ゴマもいいねぇ。 合間にかき揚げを肉汁に付けて食べてみる。揚げ立てではないが、具だくさんで美味しい。食べ始めると夢中になってアッと言う間に完食してしまった。「特」にすれば良かったかなぁと思ったほどだ。 このお店は肉汁うどん以外のメニューが充実しているので、今度はそれを食べてみたいと思う。特に焼きうどんは魅力的だ。武蔵野うどんのあの麺を焼きうどんにすると、どうなるんだろう? 味付けは醤油? それともソース? うーん、気になる。食べに行けばいいんだけど、知っている人がいれば教えて欲しいな。【DATA】住所:東村山市久米川町1-32-4電話:042-394-9812
2005年02月27日
コメント(18)
もうすぐ3月だというのに雪が降ったりなんかして、まだまだ寒い今日この頃。いつものように夜遅くに仕事を終えて久米川駅を出ると、お腹が空いているせいもあるのか、体が冷える。「何か温かいモノを食べたいなぁ」と思うが、時計はもう午後10時を回っている。居酒屋ぐらいしか開いていない時間だ。どうしようか考えている時、あることを思い出した。「ひょっとしたら、あのお店は夜遅くまでやっているかもしれない」 行ってみると、案の定、やっていた。そのお店が今回紹介する韓国民族料理店「韓亭(かんてい)」だ。場所は久米川駅南口を左に出て西友と書店の間の道を100メートルほど進んだ右側にある。 赤い暖簾が温かい気分にさせてくれる。店内は4人がけのテーブルが2卓、小上がりにテーブルが4~5卓あった。メニューを見ると、焼き肉類が最初に並んでいるが、私はそれらには目もくれず、「石焼ビビンバ」(900円)と「カルビスープ」のハーフ(500円)を頼んだ。 ふとメニューから顔を上げると、壁に「三元豚 サンギョルサル」と書いた紙が這ってる。(ン? サムギョップサルのことか?)と何やらわからないが、豚肉であることは間違いない。(ビタミンBも補給しないとなぁ)と思い、私は「サンギョルサル」(890円)も頼んでみた。 まず来たのは「サンギョルサル」。 ただ単に豚バラ肉が出てきただけで、辛味噌や生ニンニク、エゴマやサンチュ、ネギなどはない。「サムギョップサル」ではないようだ。ちょっとガッカリしたが、肉そのものは美味しそう。早速、焼いてみる。ほどよく焼けたところで何もつけずに食べると、これがなかなか旨い。臭みがなく、脂肪の部分が甘い。塩コショウしてあるのだが、さらに焼きあがったあと、塩をかけて食べたいと思った。 豚バラ肉を食べていると、「石焼ビビンバ」と「カルビスープ」が登場。 おおっ、見るからに具だくさんで美味しそう。それではコチュジャンを入れて混ぜ混ぜ。いい香りだ。それでは「いっただきま~す」。 ハフッ、ハフッ、熱いけど旨い。もう少しコチュジャンを入れるかな。混ぜ混ぜ、ハフハフ、旨いねぇ。 カルビスープをひと口。適度な辛さでこれも旨い。しかもこちらも具だくさん。卵にしいたけ、タケノコ、ニンジンなどなどたっぷりの野菜にカルビ。考えてみれば、石焼ビビンバは野菜丼みたいなモノだから、トータルでみると非常にヘルシーかも。 合間に豚バラ肉を食べつつ、一気に完食。外は相変わらず寒かったが、体の中からほくほくと温まり、帰りは心地よかった。やっぱり寒い時は韓国料理だね。今度は鍋に挑戦してみようかな。【DATA】住所:東村山市栄町2-6-4電話:042-395-2221営業時間:午後5時半~深夜2時
2005年02月26日
コメント(7)
先日の「イトウベーカリー」の反省から、お店の外観に惑わされずに思い切って入ってみようと決意を新たにした私。しかし、いくら気持ちの上でそう思っていても、実践しなければ意味がない。そこで私は以前、外観の印象だけでスルーしてしまったパン屋さんに行ってみることにした。それが今回紹介する「木村屋」だ。 場所は久米川駅北口を出てすぐの道を左に進み、交番のある交差点をそのまま真っ直ぐ歩いて、新青梅街道の高架をくぐって天王橋を渡ると和菓子屋の看板が見える。その隣が目指す「木村屋」だ。 写真では見づらいかもしれないが、店内のショーケース、いかにも「昭和」の雰囲気が漂っている。全体的にレトロな雰囲気で、「いい」と言えなくもないのだが、最近の明るくシャレたパン屋を見慣れた私には、ちょっと不安を感じさせる外観だ。 でも考えてみれば、駅から離れているのに今も立派に営業しているということは、パンに魅力があるからなのかもしれない。 思い切って入った私は、大好きな調理パンを中心に品定めをし、「カレーパン」(100円)と「チーズバーガー」(140円)、「テリヤキチキン」(160円)の3つを買った。 家に帰り、まずはカレーパンから食べてみる。ひとかじりして「ああ、コレって昔のカレーパンだ」と私は思った。いや、正確にはひとかじりしようとするものの、なかなか噛み切れなくて、パンを少し引っ張った時に思ったのだ。今どきのカレーパンは割とサクッとかじることができるが、昔はなぜかパンに粘り(?)というかコシ(?)があって、モチッとした感じで、噛み切ろうとしたら少し生地が伸びた。あの食感があるのだ。好みは分かれるところだろうが、私には普通に美味しかった。 続いてチーズバーガーとテリヤキチキンだが、写真を見てわかるように、2つともかなりシンプルだ。私は(奥に何か入っているかも)と思い、パンを開いてみたが、チーズーバーガーはパンの内側にバター(マーガリン?)が塗られているだけで、チーズとハンバーグが挟んである。テリヤキチキンに至ってはバターを塗ってテリヤキチキンが1つ挟んであるだけだ。「これで完成品なの?」 普通の人ならそう思うだろう。私もそう思った。でも食べてみないとわからないから、とチーズバーガーをひとかじり。「うーん、何か足りない」 この時、私のカスタム魂がメラッと燃えた。 実は私、料理はそれほど好きではないし、得意でもない。でも、出来上がった料理に自分なりのひと工夫を付け加えるのは大好きなのだ。今回、チーズバーガーには私の大好きなおたふくソースとマヨネーズを半々に混ぜた特製ソースをハンバーグに塗り、千切りキャベツを挟んでみた。食べてみると……旨いじゃないの。 さて、テリヤキチキンはどうしてやろう。とりあえずシャキシャキのレタスは入れるべきだろう。問題は何をつなぎに入れるかだ。オーソドックスなのはマヨネーズだが、それではつまらない。冷蔵庫を見ると、スイートチリソースと、カミさんがカキフライように買っていたタルタルソースがあった。どっちにするか迷ったが、私はタルタルソースを選択。食べると、これもなかなかイケた。「完成品じゃないパンを売るなんて、おかしい」と言う人もいるかもしれない。でも考えてみれば、食パンはそのまま食べるモノじやなくて、焼いたり挟んだり塗ったりして食べるモノだ。それと同じようにカスタム化というか、アレンジできる調理パンがあっても私はいいと思う。 あと、お店の名誉のために言えば、パンにしろ挟んである総菜にしろ、決してマズくはない。だからこそ私のカスタム魂に火がついたのである。好みの分かれるパン屋さんだと思うが、今みたいにトレーとトングを持ってパンを選ぶスタイルではなく、「おばちゃん、ええっとねぇ、コレとソレと…」とお店の人に頼んで選ぶスタイルに懐かしさを感じる人はぜひ行ってみて欲しい。いきなりタイムスリップしますから。【DATA】住所:東村山市本町4-2-3電話:042-394-8027 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 料理は得意じゃないのに、出来上がった料理に手を入れるのが大好きな私。最近というか、ここ半年気に入っているのが、納豆にブラックペッパーを入れる食べ方だ。 もともとブラックペッパーが好きな私が、新たな食の発見を求めて納豆に入れるのは時間の問題だったワケで、食べた瞬間、「美味しい」と思いましたね。作り方はごく普通に納豆とカラシ、納豆ダレを混ぜ、そこにネギ、醤油、卵、そして大量のブラックペッパーを降りかけてかき混ぜるだけ。今朝は卵が切れていたので、卵と醤油を入れずに作ってみた。 まあ、見た目は美味しそうには見えないかもしれないが、食べると旨いです。ブラックペッパーが好きな私だけかもと思い、カミさんに食べさせたら「イケる」と言ってくれました。会社の部下にもこの食べ方をやらせてみたところ、「旨い」ということだったので、私は「これは商品化できるのでは?」と早速、「金のつぶ」でおなじみのミツカンのお客様相談センターにメールしてみました。 大体の内容はこんな感じです。『はじめまして。納豆の新商品アイデアがあるのでメールしました。 ここ半年、私は納豆にブラックペッパーを入れて食べています。ブラックペッパーのスパイシーな刺激が食欲をそそり、美味しいと思っているのですが、誰にでも勧められるモノではないと思っています(特に子供には向いていないでしょう)。そこで、これを「大人の納豆」として商品化してはどうでしょうか? 納豆には予め黒胡椒を混ぜておきます。さらにブラックペッパー好きの人のために「大人袋」と称する追加のブラックペッパーを用意しておくのです。 お忙しいとは思いますが、ぜひ一度、検討してみてください』 これを2月16日の夜にメールしたのだが、翌17日の朝9時半ごろ、自宅の電話が鳴った。出ると「商品のご提案ありがとうございました」とナント、ミツカンから電話が来たのだ!「今までわさびとか“和のモノ”を入れる発想はあり、実際に商品化されたメーカーもありますが、ブラックペッパーのような“洋のモノ”を入れるのはこれまでになかったアイデアです。どうもありがとうございます」 なんて褒められてしまった。これって商品化を検討するってことなのかなぁ。まあ商品化しなくても、ミツカンのこの素早い対応には感心する。これからはミツカンを贔屓にしようかなと思っている私です。
2005年02月25日
コメント(10)
私が結婚して東村山に移り住んだ5年前は、まだ讃岐うどんブームはきていなかった。まだ武蔵野うどんの存在も知らなかった頃(余談ではあるが、東村山で生まれ育ったカミさんも私と一緒に食べに行くまで、武蔵野うどんの存在を知らなかったという。何ともウカツな東村山市民である)、よく食べに行ってたのが今回紹介する「竹とんぼ」である。 場所は久米川駅南口を左に出てロータリーを回り、モザーク通りに入る。すぐ右手に理髪店が見えるので、その角を右に曲がってすぐ右手に看板が見えてくる。 よくこのお店で食べていたのは、うどんとそばを盛った「二色もり」(750円)や「野菜うどん」(650円)。ツルッとした舌触りの麺、関西のうどん特有の薄く透き通ったつゆ……広島で生まれ育った私には懐かしいうどんの味だった。 でも讃岐うどんブームが来て、それとは別に我が家に武蔵野うどんブームが来てからというもの、次第に足が遠のいてしまった。なぜだろう? 今回このお店を久しぶりに訪れたのは、個人的なその謎を解き明かしたいという気持ちもあった。 店内はカウンター3席、テーブルが6卓とこぢんまりしている。私は「きつねうどん」(600円)を頼んだ。 キレイに澄んだつゆの上に味の染み込んだ油揚げが2枚とわかめ、ネギ、青菜、カマボコ。見た目にキレイだ。つゆをひと口飲んでみる。ああ、これだよ。広島で食べていたうどんのつゆだ。次にうどんをズズッといただく。麺は讃岐うどんよりやや細い。この手のうどんは関西に多い。もちろん、広島も関西文化圏だから、こういうやや細めのうどんが主流だった。だから、美味しいというより懐かしさが込み上げてくる。 ただ、冷静に考えると、値段がちょっと高いかな。 さて、「なぜ足が遠のいてしまったのか?」の答えだが、食べながら私は気づいた。このお店のうどんが讃岐うどんでも、武蔵野うどんでもなかったからだ。ココは分けるなら関西風うどんなのである。「関東風うどん」という真っ黒醤油つゆのうどんの対極となるうどんだ。讃岐うどんと武蔵野うどんのマイブームの中、関西風うどんも関東風うどん同様、私の思考から除外されてしまっていたのだ。 でも誤解しないで欲しい。マズくはないですよ。むしろ旨い。確かに讃岐うどんほどのコシがないが、私が今まで食べて来た関西風うどんの中では旨い。 ただ、讃岐うどんと武蔵野うどん、関西風うどんの3つを並べて、「どれが食べたい?」と言われたら、食べ慣れてしまっている関西風うどんが真っ先に落ちたというだけなのである。例えるなら、いつも食べているマクドナルドのハンバーガーと、モスバーガー、フレッシュネスバーガーのハンバーガーを並べた時、マックを食べるかってことですよ。普通ならいつも食べているマックを除外して、モスバーガーとフレッシュネスバーガーの二択にしちゃうでしょ。それと同じだったんです。 讃岐うどんの本場・香川出身の人には物足りないかもしれないけど、それ以外の関西、中国地方の人ならきっと懐かしさとともに「旨い」と思えるお店だよ。【DATA】住所:東村山市栄町2-9-8電話:042-395-8677
2005年02月24日
コメント(4)
これまでに私はいろんなそば屋さんに入り、そばを食べてきたが、今回紹介する「しなの」のそばほど不思議なモノに出合ったことはない。このお店、場所は久米川駅南口を左に出て、西友と書店の間の道を真っ直ぐ進む。300メートルほど先に交差点があり、そこを左折して踏み切りの手前右側にある。 実はこのお店、mixiというネットワークの中にある東村山の情報コーナーで教えてもらったのである。教えてくれた人の説明では、ココはそばもうどんも太くて不ぞろいなのだとか。「おすすめは、ざるそば」ということなので、私は「ざるそば」(570円)を頼んだ。 待っている間、メニューを見ると、「もり」が420円と安い。考えてみると、「ざる」が570円というのも安い。「この安さも人気なんだろうな」と思っていたら、「お待ちどうさま」と「ざるそば」がやってきた。 太いことは予め聞いていたから驚かなかったけど、食べようと思ってそばを箸で取った時に「アレ?」とちょっとビックリした。麺が真っ直ぐじゃないのだ。ラーメンのように縮れているのである。 とりあえず食べてみようということで、まずは何もつけずに食べてみる。風邪を引いているせいもあると思うが、それほどそばの香りはしない。少し驚いたのは食感。モチッとしているのだ。 今度はつゆを付けて食べてみる。つゆは甘めで私好み。ズズッと食べるのだが、やはり縮れに妙な違和感を覚える。さらにモチッとした食感が違和感を増幅させる。でも、食べ進むうちに私はハッと気づいた。「普通のそばのイメージを持ったまま食べるからいけないんだ」 ラーメンに細いのや太いの、ストレートや縮れなどいろんな麺があるように、そばだっていろいろあっていいハズ。それなのに、いつの間にか「そばとはこういうモノ」というイメージが自分の中で出来上がっていたから違和感を覚えたのだ。そこに気づいて、改めて味わってみると、なかなかイケる。 そばはノド越しとよく言われるけど、このお店の場合、ノドで味わうよりちゃんと噛んで食感を味わった方がいい。でもそう考えると、このそば、ざるよりも温かい汁モノで食べた方が美味しいかも。今度また行った時、試してみよう。【DATA】住所:東村山市萩山町4-1-22電話:042-391-9800
2005年02月23日
コメント(16)
過去に2回やってほとんど立ち消え状態だった「東村山メンチカツ選手権」。決して止めたワケではありません。と言っても忘れてしまった人もいると思うから、過去のエントリー店の記事も紹介しておきますね。*エントリーNO.1「河野屋」*エントリーNO.2「荒川」 今回紹介するのは「村田」のメンチカツ。お店は久米川駅北口を出て右に真っ直ぐに進み、踏み切りのある交差点で左折。200メートルほど先の左側にある。 小ぎれいなお肉屋さんで、道路に面したところにコロッケなどの総菜コーナーを置いているのが心憎い。野火止用水路沿いを散歩する人の中には、このお店を見て「歩きながらコロッケでも食べようか」と思う人がきっといるハズだ。 さて、いよいよ「メンチカツ」(140円)の登場。 この日、たまたまだったのか定かではないが、メンチカツが一番残りが少なく、売れているように思えた。形はオーソドックスなコロッケ型。私は2つ買って食べてみることにした。【コロモ】★★★☆ サクッとして、しつこくない。断面を見てわかるように割とコロモは厚いのだが油っこくない。美味しいコロモだと思う。【中身】★★★ お店の外で買ったので、ブランド牛を使っているかどうかはわからないが、第一印象はとにかく「ギッシリ」という感じ。肉が詰まっている。汁気が少なく、そのまま何も付けずに食べると、コロモのサクサク感が逆に中身のパサパサ感を引き出してしまう。でもソースを付けると問題は一気に解消。今度はギッシリと詰まった肉が美味しく味わえる。【値段】★★☆ ひょっとしたらブランド牛の肉かもしれないけど、見た目だけで判断するなら140円はちょっと高い気がする。でも食べれば、「こんなに肉が詰まっているなら」と納得するかも。【総合評価】★★★ コロモの軽いサクサク感とは裏腹に、ズシッと食べ応えのあるメンチカツです。ただ、もう少しジューシーさが欲しい。というのも、この状態のメンチカツを美味しく食べようと思ったら、どうしてもソースをかけすぎてしまいがちで、せっかくのコロモのサクサク感が台無しになってしまうからだ。でも、これはちょっとツマミ食いするおやつというより、間違いなくご飯のおかずだ。千切りキャベツとともに味わいたい一品である。【DATA】住所:東村山市栄町1-15-57電話:042-393-5627
2005年02月22日
コメント(2)
私がブログの中で何度も「焼き鳥好き」と書いているせいか、美味しい焼き鳥屋情報が掲示板やコメントに寄せられるようになった。その中ですごく気になったのが、今回紹介する「凪山丸」だ。このお店、実は持ち帰り専門の焼き鳥屋さん。一応、店名を「凪山丸」と紹介したが、正直言って自信がない。というのも、このお店、どこを見ても店名らしき文字が見当たらないのだ。「凪山丸」という文字は写真右下のガラス戸に張ってある紙に小さく書いてあったモノ。「持ち帰り専門 焼鳥店」の文字の下に小さく「凪山丸」と書いてあったから、私は「これが店名なのでは」と思ったのである。 場所は八坂駅を左に出てガードをくぐり、1つ目の交差点で右折して江戸街道に入る。踏み切りを越えて50メートルほど先の右手にセブンイレブンが見えてくるが、その手前にある。 商売なのだから、普通は店名をドーンと大きく出すモノだと思うが、本当に見事に見当たらない。ただ、赤い提灯がズラリと並び、赤地に白文字で「やきとり」と書いた暖簾があるから、焼き鳥屋であることはひと目でわかる。 行ってまず驚いたのは、焼き鳥の種類の豊富さだ。普通の焼き鳥屋では正肉、ネギマ、つくね、皮、タン、ハツ、レバー、シロ、砂肝、軟骨、手羽と大体12種類ぐらいだ。多いところでも、これに豚バラ、コブクロ、セセリが加わるくらい。それがこのお店では優に20種類以上あるのだ。 次に驚いたのが、その値段だ。スーパーの入り口前などでよくやっている持ち帰り焼き鳥は、大体1本80~100円が相場だ。それがこのお店、100円以下のモノはほとんどなく、130円という値段の焼き鳥が多い。中には180円のモノある。持ち帰り専門でこの値段をつけるということは、よほど焼き鳥に自信があるということなのだろう。 私は豊富な種類を皆さんにお伝えしたくて、携帯電話のカメラでパシャパシャ写真を撮っていたのだが、すぐにお店の親父さんから「お兄ちゃん、写真は止めてくれないかな」と言われてしまった。私が呆気にとられていると、親父さんは焼き鳥を焼きながら、ポツリポツリとお店のことについて話し出した。「この店にわざわざ遠くから勉強しに来る人がいるんだよ。焼きトンで有名な東松山からも来るよ。で、みんな言うんだよ。種類がすごいって。そりゃそうだよ、それがココのウリなんだから。他じゃこんなにないだろ。お客さんが来てくれる理由はコレなんだよ。だからさ、種類を教えたくないんだよね」 私も営業妨害をする気はサラサラないから、せっかく撮ったけど、写真はココでは載せないことにした(気になる人は直接お店に行ってみてください。選ぶのに迷うほど種類豊富ですから)。 その後も親父さんといろいろ話をしたのだが、それによると親父さんが焼き鳥屋を始めたのは会社を定年してからで、12年前のこと。それからスーパーの前などで修行し、5年後にはすでに人に教える立場になったのだとか。それから転々として1年ほど前に現在の場所にお店を構えるようになったという。「当分はココでやっていこうと思っている」と親父さん。 終始優しく話してくれた親父さんが、一度だけ少しムッとした表情を見せたのは、私が「これ全部、親父さんが串を打ってるの?」と聞いた時だった。「そんなの当たり前じゃないか!」と言わんばかりの顔で、「そりゃそうだよ。それが仕事だから。1日1000本はつくってるよ」と返答。これにはまたまた驚いたね。1日1000本ですよ、1000本! 機械で刺す大量生産モノじゃないからこそ、値段は少し高くなっているワケだ。私はタンとカシラ、若鳥、鳥カシラ、娘肉(こにく)を注文。「塩がオススメだね」と親父さんが言うので、タレ好きの私だが素直に塩にしてみた。 家に帰ると、早速ビールをプシュッと開けてひと口飲んでから、まずは若鳥を「いただきま~す」。旨い! 焼いてもらってから家に帰るまで20分かかり、すっかり冷めているのだが、旨い。しかも食べてみてわかったのだが、串にギッシリと肉が刺さっている。値段が高いと思ったのは大間違い。この量なら適正価格どころか安いよ。 塩で頼むと辛味噌がついてくるのだが、この辛味噌がバカウマなんですよ。これだけで商品化できるんじゃないかと思うくらい。その辛味噌をつけて食べると……美味しい! いやあ、ビールが進む、進む。 特に美味しかったのがタン。これは絶品です。焼きあがってすぐのヤツをビールと一緒に食べたら最高だろうなぁ。 親父さんがこの地で落ち着いているうちに、何とか全種類を制覇したいモノだ。
2005年02月21日
コメント(12)
2月19日からプレオープンということで、「オーブン・フレッシュ・キッチン」に行ってみた。あいにくのみぞれ混じりの天気のため客足は悪かったが、そこそこ人は入っていた。場所は久米川駅南口改札を左を出てすぐだ。 店内に入ると、以前の「パピエ久米川店」と変わらないレイアウトでちょっと拍子抜け。でも、パンのラインナップは微妙に変わっていて、私はまず「カリカリカレードーナツ」(140円)に釘付けになった。 食べてみると、外に付いているパン粉の部分はカリカリで中はシットリとしたカレーパンという不思議なパン。なかなかイケる。次に私が目を付けたのが「みそかつバーガー」(230円)。 みそというより、マヨネーズと中濃ソースを混ぜたようなソースが入っているのだが、これはこれで美味しい。パンが一見固そうなのだが、実は柔らかいのもいい。 今回はプレオープンということで午前11時からの営業だったが21日からは朝の7時半から営業するから、朝食を取るにはピッタリかもしれない。正直に言うと、以前のお店と変わり映えはないけど、こういうお店があることはいいことだと思う。今度は潰れないで欲しいモノだ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 以前に「イトウベーカリー」を紹介した時、「チョコパピロの下に写っているパンは何?」という質問が寄せられた。これが問題の写真だ。 パンダじゃないかと思うのだが、右端のパンはどうも左のモノと同じじゃないように見える。そこで私はこの問題を解決するべく、再度「イトウベーカリー」へ向かった(単に食パンを買いたかっただけなんですけどね)。 店内を見回すと……あった、ありました。やっぱり予想通り、2種類のパンダのパンがありました。 上が「パンダ」(105円)で下が「パンダちゃん」(105円)。どう違うのか店員さんに聞いてみると、「『パンダ』にはクリームが入っていて、『パンダちゃん』にはチョコが入っているんです」という答え。見た目でも区別できるように、「パンダ」には耳の部分にメロン生地が付けられているのだとか。確かに耳の部分は黄色くなっている。 それにしても中にはパンダというより、吉田戦車のマンガに出てくるカワウソ君みたいなパンもあるのだが……。「手作りなんで、どうしても作る人のセンスが出てしまうみたいです」と店員さん。仕方のないことらしい。 家に帰ると早速、試食してみた。 上が「パンダ」、下が「パンダちゃん」の断面。見てもらえばわかると思うが、要するにこのパン、メロンパンなんですね。それもシットリ系のメロンパン。柔らかくて美味しかったけど、私の好みとしては「パンダ」の方が好きだな。 というワケで「あのパンはパンダ」というダジャレのような答えになりましたが、納得していただけたでしょうか?
2005年02月20日
コメント(6)
このブログは飲食店の紹介を基本としている。だから掲示板で読者の方から魚屋さんを薦められた時は、正直言って戸惑った。でも考えてみたら、「東村山メンチカツ選手権」という形ですでにお肉屋さんも紹介していることだし、これは「アリ」だなと思い直して行ってみることにした。それが今回紹介する「池澤鮮魚店」である。 場所は青葉町商店街のほぼ中間に位置するマルハタストアーの中にある。歩いて行くのは無謀で、久米川駅からなら新秋津、所沢、清瀬行きのバスで青葉町2丁目で下車、東村山駅と新秋津駅からならグリーンバスに乗れば、すぐ近くにまで行ける。 写真からは見えないが、入ってすぐ左が目指す「池澤鮮魚店」だ。見た感じは普通の魚屋さんなのだが、陳列ケースを見ると確かに刺身がある。マグロのブツ、〆サバなど魅力的なラインナップだ。しかもスーパーより安くて美味しそう。 実は私、この日は秋津に食べ歩き取材に行くつもりでテクテクと久米川から歩き、途中でこのお店のことを思い出して立ち寄ったのだ。買いたいのは山々だったけど、買えばこれから秋津に行くのだから刺身が悪くなるのは必至だ。そこで私はお店のご主人に「帰りに寄ろうと思ってるんですけど、夕方ぐらいならまだ刺身は残ってますよね?」と聞いてみた。すると、「大丈夫だよ」とご主人。私は安心して、ひとまずその場を立ち去った。 秋津での食べ歩きを終えて、再びお店に行くと、ナント 陳列ケースには〆サバしかなかった。まだ夕方の4時だ。「お兄さん、ごめん。あれから珍しく刺身が売れちゃって」とご主人。「でもね、まだマグロはあるから」と言うので、私は〆サバとマグロブツ、それからアジを買うことにした。アジはご主人がその場でササッとさばいてたたきにし、サッと生姜とネギを散らしてくれた。その場で食べたくなるほど美味しそう。 家に帰ると、私は早速、刺身を大皿に移し変えた。 盛り付けは下手だけど、何となく美味しそうでしょ? カミさんに「これいくらだったと思う?」と聞くと、「マグロはこれ、色からいってかなりいい部分なんじゃないの。アジもサバも美味しそうだし……。魚屋さんで買ったんでしょ。じゃあ2000円なんてことはないわね。もっと安くしてくれて1700円」という答え。 ブブー。〆サバが350円、アジが350円、マグロブツが「お兄ちゃん、サービスしとくよ」と400円で、計1100円。メチャ安だ。 でも安くても、美味しくなくては仕方がない。まずは大好きな〆サバからいただく。自家製ということで、やや酢がキツめに入っているが、脂が乗っていて旨い。アジはさばいたばかりだから、もちろん申し分ない。身がプリプリして旨い。そしてマグロブツ。カミさんは食べるなり、「これ、美味しい! ホントに400円なの?」と驚きながら聞いてきた。 おそらく中オチの部分ではないかと思うが、脂が乗っていて柔らかく、美味しい。寿司屋や質の良い料理店では食べたことがあるが、スーパーの刺身では決して味わったことのない味だ。 刺身の料金は季節や日によって変動するだろうが、あの人の良さそうなご主人のことだ、他よりも安くしていることだろう。刺身が美味しいってことは、当然、売られている魚も新鮮で旨いということ。こういう魚屋さんが我が家の近くにあればいいんだけどなぁ……残念。でも、このお店の刺身はわざわざ行って買うだけの価値はありますよ。魚好きの人はぜひ行ってみて欲しい。【DATA】住所:東村山市青葉町2-8-20電話:042-394-3059★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。
2005年02月19日
コメント(32)
先日、会社からの帰りに焼き鳥屋の「福徳」に立ち寄った時のこと。この不景気で久米川駅周辺のお店が立て続けに閉店しているという話から、1月末で閉店してしまった駅前のパン屋「パピエ久米川店」の後にどんなお店が入るかという話題になった。その時、「福徳」のお母さんはこう言った。「私なら立ち食いのおそば屋さんにするわ。だってこの辺にはないでしょ。きっと入るわよ」 そう言えば、久米川駅周辺に立ち食いそば屋というのはないなぁ……そう思いながら、ふと、ある疑問が浮かんだ。東村山市には9つの駅があるのだが、駅の立ち食いそば屋ってあったっけ? 調べてみると、新秋津駅と八坂駅には近くに立ち食いそば屋があったが、駅の中にあるのは東村山駅だけだった。それが今回紹介する「狭山そば東村山店」だ。場所は東村山駅の改札口横。 この「狭山そば」、以前は秋津駅南口にもあったらしいのだが、駅の改装に伴って閉店したようだ。東村山店は改札を通った人も、そうでない人も食べられるよう、店内に仕切りがある構造になっている。 券売機でチケットを買うシステムになっていて、私は立ち食いそばの定番である「天ぷらそば」(370円)を選んだ。カウンターにチケットを置くと、ものの20秒もかからないうちに「はい、お待ちどうさま」と「天ぷらそば」が出てきた。 つゆは黒いがそれほど濃い色ではない。味は……まあ立ち食いそばなんだから、こんなものでしょう。麺は柔らかくて食べやすい。天ぷらをつゆに浸して崩しながら食べると、つゆがいい味わいになってくる。食べ終えるのに5分とかからなかった。サッと食べて、小腹を満たしてサッと出る……それが立ち食いそばなんだから、この味で問題ないと思う。 ただ、立ち食いそば好きの人が主催する「立ち食いそば紀行」というサイトによると、この「狭山そば東村山店」は下から2番目の評価となっている。決してマズいとは思わないけど、上には上がいるということなのだろう。東村山で唯一の駅の立ち食いそば屋が、そんな評価だというのはちょっと悔しい。もう少し味に関して、向上を心がけて欲しいな。 でも、このお店、実は立ち食いそば以外で人気だったりする。今川焼きとたい焼きを作っているのだが(それぞれ1個100円)、これを買い求めにわざわざ駅に来る人もいるくらい人気だ。私が食べている時も、「たい焼き10個ちょうだい」と主婦の方が買いに来ていた。甘味の方がそこそこ人気なんだから、もう少し本業のそばを頑張ってもっと愛される立ち食いそば屋になって欲しいモノだ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 焼き鳥屋で話題になった“閉店した「パピエ久米川店」の後に何が入るか?”だが、どうやらまた同じようなベーカリーカフェができるようだ。 看板には「Oven Fresh Kitchen(オープン・フレッシュ・キッチン)」とある。よく調べていないから確証はないが、ヤマザキ系列らしい。来週にもオープンするとのことなので、オープンしたらすぐに食べに行って報告しますね。 それにしても今年に入ってから久米川周辺では「パピエ久米川店」をはじめ、すでに4軒のお店が閉店している。料理が美味しくないのなら、それは仕方のないことだ。しかしこの4店はそこそこ料理は美味しかった。それだけに閉店は悲しい。 この不景気で外食を極力抑えようという家庭が多いからだろう。それは仕方のないことだ。でも、「たまの外食」って時はできれば地元の飲食店に行って欲しいなぁ。美味しいお店がいっぱいあるんだから。 いくら料理が美味しくても、それだけじゃお客は入らない時代なんだよ……そう言われればそれまでだが、私は美味しいお店はいつまでも地元に残っていて欲しいと思う。地元の人がもっと“地元グルメ”になってくれれば、閉店するお店も減ると思うのだが、どうでしょうか?
2005年02月18日
コメント(2)
「見た目で決め付けてはいけない」 日ごろカミさんや、会社の部下に言っていることだが、どうやらもう一度、自分自身に言い聞かせないといけないようだ。というのも、今回紹介するパン屋さん「イトウベーカリー」の前を私は以前通ったことがあり、(何だか寂れたパン屋さんだな。大したことないだろう)と通り過ぎてしまったからだ。 それがなぜ取り上げることになったかというと、このブログの掲示板で「イトウベーカリーの食パンは美味しい」という情報をいただいたからだ。今はその情報をくれた方に心から感謝している。 場所は八坂駅を出て左へ歩き、ガード下をくぐって最初の交差点を右に曲がり、江戸街道へ入る。踏切を越えて信号交差点を2つ通り過ぎた先の右側にある。駅から徒歩5分といったところか。 写真で見る限り、表はこざっぱりしていい感じなのだが、ドアのガラス越しに見える陳列棚を見ると、非常にレトロでちょっと寂しさを感じる。これが私の目を惑わせたんだな。 この日は子供を中央公園で遊ばせようと、カミさんと一緒に来たのだが、カミさんは陳列棚のパンを見るなり、目を輝かせた。パンの種類は少ないのだが、菓子パン類のほとんどはカミさんのストライクゾーンにズバッとハマッていたからだ。いろいろ悩んだ末、カミさんは「チョコパピロ」(105円)を購入。 普通、この手のパンだと間に挟んであるのは生クリームかカスタードクリームなのだが、このお店のはチョコクリームだった。チョコ好きのカミさんは子供のように大喜び。 調理パン好きの私はもちろん、調理パンに釘付け。コロッケサンドとメンチサンド、そしてカレーパンの3つで悩んだが、「手造り」の文字にひかれて「メンチサンド」(210円)を買った。 公園で食べたのだが、これがバカウマ。まずメンチカツが素晴らしい。「東村山メンチカツ選手権」にエントリーしたいぐらい。すでにウスターソースが表面にかかっているのだが、それにもかかわらずコロモはサクッとしていて中もシッカリ味が付いている。メンチカツとパンの間にはマヨネーズで和えた千切りキャベツがあり、これがまた絶妙なバランス。パンが少し固かったが、出来立てを食べたらもっと旨いだろうなと思った。 もちろん「食パン」(168円)も買いましたよ。 見た目は何の変哲もない普通の食パン。私はこれを買った翌日に食べてみた。まずは1枚をそのまま食べてみる。耳はやや固いが中はシットリと柔らかい。噛むほどに甘みがあるが、でもまあ、普通の食パンという感じだ。 続いて焼いて食べてみた。ひとかじりして「アレッ?」と思った。耳がすごく柔らかいのだ。しかも美味しい。中も焼いた方がシットリ感が増して美味しい。お腹が空いていたせいもあったが、夢中になって1斤すべてをペロッとたいらげてしまった。ジャムとか一切付けず、単純に焼いてマーガリンを塗っただけで。 この美味しさは何だろう? 「オーロール」のホテルブレッドのようにバターたっぷりというワケでもないのに夢中になってしまうこの美味しさ。私の家からはちょっと遠いのでなかなか買いに行けないが、近くに住んでいたら絶対に“我が家の御用達”にしていたと思う。 会計の際に若いお姉さんに「このお店はオープンしてどれくらいなんですか?」聞くと、「もう31年になります。母の代からやっていますから」という答えが返ってきた。31年営業し続けてこれたのは、やはりパンが美味しいからだろう。地元の人に愛されているんだと思う。いやあ、今回は勉強になりました。【DATA】住所:東村山市富士見町5-10-63電話:042-391-2090
2005年02月17日
コメント(15)
このブログの読者の方、数名に推薦されたのでカフェレストラン「グリム館」に行ってきました。場所は東村山駅東口を出てロータリーを右に回って行き、青梅信用金庫の向かいにあるパン屋「デンマーク」の2階だ。 お店の存在はかなり以前から知っていたんだけど、1階の展示メニューを見て「今日は洋食の気分じゃないんだよなぁ」と、いつもタイミングが合わなくて入り損ねていた。今回は読者の方の推薦ということもあり、満を持して私はお店に向かった。 しかし、1階のこの展示メニューがなかったら、このお店のことを気づく人はグッと減るのではないだろうか。そりゃ2階部分には派手に看板が出ているけど、人間はなかなか“上を向いて歩けない”動物だからね。 トントントンと階段を上がっていくと、1階の黒基調の看板とは打って変わって、白く明るいドアが見えてくる。 店内はお店がビルの角に位置するせいもあるが、自然光がよく入って明るい。入ったのがランチタイムだったからか、店内はお客でいっぱい。私はちょうど空いた4人がけのテーブルに案内された。お冷とおしぼりとともにメニューが出され、ジックリと見る。ランチメニューも美味しそうだが、読者の方オススメのピラフやクラブハウスサンド、ピザトーストも美味しそう。どれにしようか迷っている時、こんな文字が目に飛び込んできた。『グリム館オリジナル丼』 どれどれ、と見ると2つの丼モノが写真とともに説明されていた。私は「わさびの風味がきいた、わさびマヨネーズの食欲をそそる丼です」と説明書きのあった「チキンソテー丼」(720円)を注文することにした。 お店が混んでいたので20分ほど待たされて、ようやく「チキンソテー丼」がやって来た。 ご飯の上にサラダ、チキンソテー、その上にわさびマヨネーズとキュウリ……見た目はメニューの写真通りキレイで美味しそう。まずは何も付けずにチキンをひとかじり。うーん、味がシッカリついていて美味しい。それでは今度はわさびマヨネーズを少し付けて食べてみる。ツーンと鼻腔をわさび独特の香りが突き抜けるが、マヨネーズの甘さによって涙までには至らず、うまくチキンとマッチして美味しい。でも調子に乗って、たっぷり付けて食べたら、むせて涙を流すハメに。少しずつ付けて食べるのがいいようだ。 5分とかからず完食し、頼んでおいたアメリカンコーヒーを飲んでホッとひと息。満足のいく昼食だった。 すぐ近くのイトーヨーカドーの中には「ファミール」があるし、近いとは言えないが、府中街道沿いには「デニーズ」と「ジョナサン」がある。いずれも洋食をウリとしたファミレスだ。東村山駅から近いとはいえ、これだけのファミレスを敵に回して、この繁盛振りは大したモノだ。それもこれもメニューに書いてあるように、冷凍食品に頼らず、注文を聞いてから調理するというポリシーと、ファミレスにはない個性豊かな料理ラインナップがあるからだろう。こういうレストランにはいつまでも頑張って欲しいよね。今度はクラブハウスサンドを食べてみよう。【DATA】住所:東村山市本町2-3-2電話:042-395-9417
2005年02月16日
コメント(6)
前回の讃岐うどん店「野口製麺所」に引き続き、西武園駅から東村山駅までの散策で見つけた穴場スポット第2弾。今回紹介する「こせがわ」というお店はまたちょっとディープです。 場所はうまく説明できません。東村山駅からも西武園駅からも約1キロほどで、手段としてはたぶん徒歩しかありません。住所はわかっているので、地図を片手に行ってみてください。 暖簾に「手打ちうどん」と書いてあるから、「何だうどん屋さんじゃないか。どこがディープなんだ?」と思った人もいるかと思います。実際、私も「こんなところにうどん屋さんがあるんだ。へぇ~」ぐらいにしか思いませんでした。 でも、お店をもう一度よく見てください。何か変だと思いませんか? 入り口からすぐカウンターが見えるんですよ。しかもお店の建物は異様に小さい。立ち食いのうどん屋だとしても、あれでは3人も入ればいっぱいだ。(何だこりゃ?)と思いつつ入って、ようやく理解できた。ココは持ち帰り専門のうどん屋さんなのだ。 メニューは至ってシンプル。「ゆでめん」が1玉70円っていうのはメチャ安だが、これはおそらく「きくや」の単位である「L」(「きくや」では1Lですでに3玉分)と同じで、1玉はかなり少ないモノと思われる。「思われる」というのは、私が行った時にはすでに「ゆでめん」は売り切れで、「生うどん」(1パック500円)しかなかったからだ。 お店のおばちゃんによると、お昼時には「ゆでめん」と「肉入りつゆ」(100円)を買う人が多く、売り切れてしまったのだという。私は仕方なく「生うどん」と「めんつゆ」(70円)を買うことにした。「生うどんは2人前はあるから」とおばちゃんが言うので、「めんつゆ」は2人前購入。「これはおまけね」とおばちゃんは薬味のネギとともに茹でたホウレンソウをパックに入れてくれた。 持ち帰ってパックを開けてみると、薄く小豆色した生うどんの姿が目に飛び込んできた。まさしくこれは武蔵野うどんだ。一番上にはペランとしたお切り込みが入っている。一緒に入っていた説明書にはこう書いてあった。『たっぷりの熱湯に食酢を少々入れます(ここがポイント)。麺を入れ約7~8分、ゆで具合を確認した後、素早く冷水ですすぎ、すぐにお召し上がり頂きますと、ゆでたての味がお楽しみ頂けます』 早速、熱湯に食酢を入れ、タイマーをやや長めの8分にセットして、生うどんを入れた。吹きこぼれないように火加減を見ながら茹でて、ふっとタイマーを見ると、動いていないではないか! (あちゃー。こうなりゃ勘でいくしかないな)と、時折、麺を1本箸でつまみ出してはチュルンと食べてみる。いやあ、固いけど旨い。こりゃ期待できるな……そう思いながら、1歳の子供にも食べさせたいから、柔らかくなったのを確認してザルにあけ、水道水で一気に冷やした。今の時季の水道水はかなり冷たいから、ザルの中のうどんをよく冷えるように手でかき回していると、うどんがドンドン引き締まっていくのが感触として伝わってくる。 うどんを茹でている間に長ネギとともに温めていためんつゆをお椀に入れ、うどんを大皿に盛って出来上がり。 おばちゃんがくれたホウレンソウだけじゃ足りないだろうと思い、ホウレンソウも新たに茹でて一緒に添えてみた。どうです、見た目は悪くないでしょ? カミさんと一緒に「いっただきま~す」。めんつゆに付け、ズズッとすすって驚いたね。あれほど何度も柔らかくなったのを確認したのに、冷水で引き締まったせいか、コシがあってやや固いのだ。別に芯が残っているワケではない。完全にこれはコシなんだろうな。大人の私にはとても美味しいのだが、子供にはどうだろう……と思いつつあげてみると、喜んで食べるではないか。子供でも美味しいモノはわかるんだね。 ただ1点、失敗したのは、「めんつゆ」の味を確認しなかったことだ。これがちょっとウチら夫婦には辛めだったんだよね。面倒でも豚バラ肉を入れて、やや甘めに仕上げるべきだった。でも、めんつゆさえ完璧に仕上げれば、自宅で本格的な武蔵野うどんが食べられるワケだから、これは凄いことだ。ちょっと場所は遠いけど、これは絶対に買って試してみる価値があります。散歩ついでにぜひ!【DATA】住所:東村山市諏訪町1-23-5電話:042-391-3440
2005年02月15日
コメント(0)
すっごい場所で、すっごいお店を見つけちゃいました。それが今回紹介する「野口製麺所」。名前からわかるようにバリバリの讃岐うどんのお店だ。 場所はというと……それがよくわからないんですよ。西武園駅から東村山駅まで散策している途中で見つけたので、自分自身、「もう一度行ってみろ」と言われると行けるかどうか(汗)。ただ、住所はわかっているので、地図を片手に行ってみてはどうだろうか。それこそ讃岐うどんの本場・香川で製麺所系と呼ばれる地元うどん屋を探すような気分になれますから。 白地の布に、手書きで「手打ちうどん」という文字が書かれた暖簾。繁華街でこういう暖簾を見たら、間違いなく私は避けるが、周りに畑と家しかない場所でこの暖簾を見ると、なぜかホッとして引き寄せられる。 私が行った時には営業時間の午後3時を過ぎていたが、表にはまだ営業中の張り紙が出ていた。恐る恐る入ると、「いらっしゃい」とおばちゃんの声。どうやらまだやっているようだ。 冊子のメニューがあるけど、壁に張ってあるお品書きを見た方が早いと思ってジックリと眺めてみる。 どうやら「猪肉汁うどん」(900円)と「牛肩ロース肉うどん」(700円)がウリらしいが、私自身は讃岐うどんの麺の良さを味わうために「ぶっかけうどん」(450円)と「もりうどん」(400円)で悩んでいた。そこでおばちゃんに「何がオススメですか?」と聞いてみることにした。すると、「今日はひな鶏の卵が入ったから釜卵がいいと思いますよ」との返事。よし決めた。私は「ひな鶏釜卵うどん」(550円)を注文した。 おばちゃんは注文を聞くと、なぜか外に出た。しばらくすると頭にタオルを巻いた若い男性が現れ、「いらっしゃいませ」とひと言。どうやらつくるのはこの男性らしい。「ゆで上がるまでに12分ぐらいかかるので、もしよかったら、その間おでんでもどうぞ」 見ると確かにおでんがある。 しかも1つ50円。激安だ。私は牛すじとちくわ、大根を取って食べながら待つことにした。大根はちょっと筋ばって固かったが、牛すじは柔らかくて美味しかった。お酒が飲みたくなってくるよ。 そうこうするうちに、「ひな鶏釜卵うどん」が出てきた。 わかります? ツヤツヤした白いうどんにキラキラと輝く黄色いひな鶏のとき卵。メチャクチャ旨そうです。 まずは1本を箸で取り、チュルルとすすってみる。ああ、この弾力、このコシ、まさしく讃岐うどん。しかも上質の讃岐うどんだ。薬味のネギとしょうがをかけ、その上に醤油をひと回し。要するに卵掛けご飯のうどん版なのだが、これは美味しい。久々に夢中になって食べましたよ。欲を言えば、薬味がもう少し欲しかったが(特にしょうが)、うどんが旨いからいいか。 このお店、土・日の夜の営業の時には、香川産の小麦粉「さぬきの夢2000」を100%使ったうどんを出すのだという。この日食べたうどんと、どう違うのかとても気になる。 それにしても東村山でこんな本格的な讃岐うどんが食べられるとは、本当に凄いことだと思う。武蔵野うどんの美味しいお店もあるし、こりゃ東村山は東京のうどん好きの聖地になるかもね。【DATA】住所:東村山市野口町4-46-1電話:042-392-0856営業時間:平日は午前11時~午後3時ごろ 土・日は午前11時~午後3時ごろ、午後6時~9時定休日:なし
2005年02月14日
コメント(39)
ラーメン好きの私だが、思えば一番最初の出合いは故郷・広島の中華料理店で食べた中華そばだった。透き通った醤油味のスープに細い縮れ麺。最初に食べた時は「世の中にこんな旨いモノがあるなんて」と感激してスープまで飲み干したモノだ。 その後、味噌ラーメン、九州豚骨ラーメン、東京で豚骨醤油ラーメンと出合い、その都度、感激したが、やはり原点であり、一番好きなラーメンは醤油味のサッパリ系ラーメンなんだなぁ……ということをしみじみ思い出させてくれたのが、今回紹介する「味六」だ。 私はテクテクと歩いて行ったが、ハッキリ言って遠いです。久米川駅から1500メートルちょっとはあると思う。久米川駅からならバスに乗るのが懸命だ。久米川駅南口のバス乗り場から「新秋津」か「所沢」行き、または「清瀬」行きのバスに乗り、「恩多町5丁目」で降りて周りを見渡すと、「ラーメン」と書いた幟が見える。それを頼りに歩くと見つかるハズ。「中華そば 味六」という赤い暖簾が、すでにいい味を出している。店内はカウンター4席と、小上がりに大きめのテーブルが2卓あるだけ。お店は厨房に2人、接客に1人、いずれも女性ばかりだ。 カウンターに座り、メニューを見ると、中華そばと味噌ラーメン、あとはそれぞれにチャーシューをトッピングしたチャーシュー麺と味噌チャーシューしかない。お酒も置いてあるが、基本的にはラーメンで勝負している正統派のラーメン屋さんだ。 私は「中華そば」(600円)を注文した。 注文を聞いた店員さんは、「待っている間、退屈しないように」ということだろう、サッと新聞を私に手渡してくれた。些細なことではあるが、こういう心遣いはうれしい。 ほどなくして出てきたのがコレ。どうです、透き通った醤油スープ、そしてスープ越しに見える細い縮れ麺。たまんないですよ。具は海苔に味付け玉子、チャーシュー、メンマ、そしてフワフワとした不思議な物体。 不思議な物体の解明はさておき、まずはスープを飲んでみる。前日飲みすぎて、多少荒れ気味だった胃にスーッと染み込んでいく。そして鳥ベースで野菜の旨味と甘みを感じるスープは一気に私を「昭和」へ引き戻してくれる。「懐かしいなぁ」……言葉にすると陳腐だが、ホントそんな感じがした。 細い縮れ麺を食べると、これがスープによく絡んで美味しい。味付け玉子はよく味が染みてるし、メンマもシャキシャキしている。チャーシューもシッカリとした歯応えと味がある昔風のモノ。 さて問題はフワフワとした不思議な物体だ。見た目と色からすると、明らかにそぼろなのだが、食べてみると、豆腐のように柔らかい。会計の際、お店の人に聞くと、やっぱりこれはそぼろだという。「これをかき混ぜて食べていただくと、美味しくなりますよ」と言われ、ちょっと後悔。というのも単独で食べてしまったからだ。 さらに今回、もう1つ、私は後悔している。スープをすべて飲み終わって「フーッ」とひと息ついた時にはじめて、カウンターにおろしニンニクが置いてあることに気づいたのだ。野菜の旨味たっぷりのこのスープにニンニクを少し入れれば、「神座(かむくら)」のような味になっていたかもしれない。今度はぜひ、そぼろをかき混ぜ、ニンニクを少し入れて食べてみよう。【DATA】住所:東村山市恩多町5-27-25電話:042-391-8888
2005年02月13日
コメント(6)
西武池袋線・秋津駅とJR新秋津駅までを結ぶわずか200メートルほどの通りには、20店近く「焼き鳥」を看板に掲げる飲み屋がある。焼き鳥好きの私にはたまらない通りなのだが、中でも私の心を惹き付けて止まないのが、昼間から営業している立ち飲みの焼き鳥屋だ。2軒あって、「入りたい」と通るたびにいつも思っていたのだが、真っ昼間だというのに2軒ともいつも混んでいて入れなかった。 しかし、先日行ってみたらラッキーなことに1軒に少し空きがあった。私が「チャンス!」とばかりに入ったのは言うまでもない。それが今回紹介する「野島」だ。場所は秋津駅南口を右に出て道なりに80メートルほど歩いた左側にある。 間口は狭いが奥行きはある。といってもカウンターは10人も入ればいっぱいだ。さて、何を注文しようかなとメニューを探すが、立ち飲み屋にそんなモノがあるワケがない。店内を見回すと、中央の壁に大きくメニューが張り出されていた。 どうです、この値段! 焼き鳥はすべて1本90円。安いよ。他の食べ物も高くて300円。人気なのは当然だ。 飲み物類を見ると……あった、あった、ホッピー。しかも300円。中の焼酎だけなら200円という激安価格。ホッピー好きにはたまらないだろうね。事実、このお店では「ビール」と頼む人より「ホッピー」と注文する人の方が圧倒的に多かった。 さて、飲み物を頼んだら次は焼き鳥だ。私が「地どり、レバー、つくね、とり皮、ハツ、かしら」と6種類を言うと、注文をメモしていた女性店員は「大丈夫かしら?」という不安そうな顔を私に見せた。さらに私が「それぞれ2本ずつで」と言うと、「あのぉ、1本は結構大きいですよ」と女性店員。「大丈夫です。今すごくお腹が減ってますから」と私は答えておいたが、内心は(大げさだなぁ)と思っていた。 しかし、女性店員の言葉が大げさでも何でもなった。出てきた焼き鳥の大きさと言ったらもう……。 これは右からハツ、レバー、地どり。それぞれ1串に3切れしか付いていないけど、1切れの大きさは鳥の唐揚げ1個分ぐらいある。オシャレで美味しい焼き鳥屋「和楽」と比較すると、2・5倍はあるんじゃないだろうか。これで1本90円は驚異的だ。 驚いて食べるのを忘れていると、「ハイ、残り」とまた焼き鳥がきた。 右からとり皮、つくね、かしら。すべてタレで頼んだ私はまずハツから食べてみた。デカいから歯応えが凄い。タレが薄いと感じたが、それはタレのせいではなく、大きさのせいだ。これほど大きくて分厚いとタレをたっぷり付けても、薄く感じるのは仕方のないこと。常連らしき人は串から肉を外して、少しかじってはタレに付けて、また食べていた。なるほど、そうすれば美味しく食べられるワケだ。 頼んだ6種類の中で美味しかったのは地どりとかしら。普通の大きさだったら、私の場合、地どりとかしらを塩で注文し、まだ食べていないタン、もつ、なんこつを頼むところなのだが、このボリュームにやられてもうお腹はいっぱい。(12本しか食べられなかったよ)と屈辱感を抱きながら、会計を頼むと、若い女性店員は「お客さん、12本も食べたんですか?」と驚いた顔で聞いてきた。女性店員のその言葉に周りのお客さんも「エッ、12本も食べたの、お兄ちゃん?」と驚いている様子。お客さんの1人が「大将、12本も食べたんだってよ」と焼き鳥を焼いている大将に言うと、「店の最高記録は27本だから別に驚かないよ」とひと言。 私はむしろ「最高記録は27本」に驚いてしまった。普通の焼き鳥なら、今でもそれくらいの本数は食べる自信はある。でも普通の2・5倍あるこのお店の焼き鳥を27本なんて凄すぎる。 会計額を聞いてさらに私は驚いた。たった1880円なのだ。焼き鳥12本にホッピーと中の焼酎のお代わり2杯だから計算は合っている。それにしてもこれだけ食べて2000円を切るとは思わなかった。しかし、周りを見渡すと、ホッピーとともに「オニオンスライス」(150円)と焼き鳥を2~3本という人がほとんど。これだと1000円もかからない。安過ぎる。繁盛するワケだ。 秋津―新秋津間の乗り換えの道のり200メートル。スッと入って、ホッピーと焼き鳥で小腹を満たし、ココでしか会わない人と「いやあ、やっぱり来ましたか」「寒いから寄っちゃったよ」などと言葉を交わす……いいねぇ。ココは貧乏サラリーマンのつかの間の憩いの場であり、楽園だ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 天気がよかったので西武園まで電車で行って、そこから自宅までブラブラと散策してみた。西武園駅の周辺は住宅街なのだが、ちょっと裏手に入ると畑が広がっている。何だか歩いて気持ちがいい。 人によっては「だから嫌だ」と言うかもしれないが、私にはこういう田舎っぽい光景が身近に残っているというのはうれしい。 テクテク歩いていると、「SEIWAテニスクラブ」の近くで「野菜直販所」という小さな建物を見つけた。 入ってみると、畑仕事姿のおばあちゃんが「いらっしゃい」とニッコリ。中にはさつまいもやトマト、ニンジン、ホウレンソウなどが置いてある。 値段を見ると、どれも安い。ホウレンソウなんてスーパーのモノより1・5倍くらい大きくて1束100円ですよ。私はホウレンソウとニンジンを買って、また散策を続けた。 歩いているとポツリポツリと無人の野菜販売所がある。 野菜の入った箱に値段が書いてあり、買った分だけ料金箱に入れていくシステムだ。人を信じているからこそできるシステムなのだが、ある無人販売所にこんな張り紙があった。「きちんと料金通り入れてください。一円、五円で買える野菜はありません」 1円玉や5円玉を入れて野菜を持ち帰る人がいたのだろう。「泥棒よりマシ」という考え方もあるかもしれないが、やはりそういう人間が同じ街に住んでいるというのが悲しい。変なところばかり都会化しているような気がするのは私だけだろうか?
2005年02月12日
コメント(14)
「おっ、こんなところにもパン屋さんがあるんだ」と、散歩している途中で見つけたのが今回紹介する「クロシェット」。場所は東村山西口を出て、武蔵大和駅まで伸びているバス通りを真っ直ぐ500メートルほど歩いた左側にある。 どうやらこのお店、チェーン展開している「オーロール」の系列らしい。確かに店内には「オーロール」の一番のウリである「ホテルブレッド」があった。バターをたっぷり使う「オーロール」の特徴を考えれば、菓子パン系を食べた方がいいと頭ではわかっているのだが、調理パン好きの私はついつい調理パンのコーナーを見てしまう。 この「トルティーヤ」(168円)なんか、なかなか美味しそうだ。そんな中、私のハートをグッと掴んだのが「めんたいチーズ」(157円)。写真では少しわかりにくいかもしれないが、明太子がキレイなピンク色をしていて、旨そうなのだ。というか、単に明太子が好きだからグッときたんだけどね。 お店を出て、歩きながらすぐに「めんたいチーズ」にかぶりついた。次の瞬間、「ン!?」。 何だか奇妙な食感がする。想像していた食感はトロ~リか、チーズが少し固まってモッチリなのだが、これは何だかモサモサするのだ。食べながら、「何だろう?」とかぶりついた「めんたいチーズ」の断面を見ると、「エエッ!?」。 単純に明太子にとろけるチーズが入っているんだろうと買う前に想像していたのだが、入っていたのはナント、明太スパゲッティー。これにはちょっと驚いた。まあ、焼きそばパンがあるのだから、スパゲッティーとパンの組み合わせは「アリ」だろう。実際、私は焼きそばの代わりにナポリタンが入ったパンを見たことがある。ただ、今回は意表を突かれた。 アイデアはいいのだが、味はちょっと微妙かな。というのも、普通の明太スパが入っているからだ。焼きそばやナポリタンなら味が濃いからそのままでもいいのだろうが、明太スパの場合はもう少し明太子の量を増やして味を濃いめにしないと、パンに負けてしまう。つまり明太スパが“パンのおかず”になれないんだよね。 うーん、惜しいなぁ……なんてことを考えながら武蔵大和駅まで散歩したんだけど、歩きながらパンを食べると何だかピクニック気分で楽しい。今度またこっち方面に散歩する時に寄ってみよう。【DATA】住所:東村山市野口町2-4-36電話:042-392-0789 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「クロシェット」は残念ながら2006年6月24日をもって閉店しました。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 私のオキニのパン屋さんである「メルポーチ」が久しぶりに新作を出してくれました。名づけて「ブタマンドーナツ」(125円)。 見るからに春巻なのだが、さにあらず。説明によると、「肉まんの具をパンで包み、春巻の皮で包んで揚げています」とのこと。見た目は春巻だが、中身は立派なドーナツというワケだ。早速、買って家で食べてみた。 カリッ、サクッとした食感はまさに春巻。肉まんの具も少しトロけ気味で美味しい。でも……よくよく考えると、これってやっぱり春巻じゃないのか? 説明書きを思い出しながら、私はかじった断面をジックリと見てみた。 写真ではわかりにくいだろうが、確かに春巻の皮の下に薄いパン生地が見える。これがカリッという皮と、トロッという具の間で、モチッという食感を出してうまくつないでいる。だけどコレ。このお店で出すより、中華料理店で春巻として出した方が評判になるんじゃないだろうか。これは絶対にご飯のおかずになります。断言してもいい。 そう考えたら、このブタマンドーナツ、画期的な商品と言えるかもしれない。何せこのお店では「パン」の1つとして扱われているんだからね。これをおかずにしちゃったら、“パンをおかずにご飯を食べる”という、まるで「お好み焼き定食」みたいなノリだ。でも、普通の人はこれをパンとして単独で食べちゃうんだろうな。それが正しい食べ方なんだけど、うーん、何だかもったいない気がする。 何はともあれ、一度食べてみてくださいよ。「これ、パンなの?」と気持ちになりますから。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 11日の朝9時から八坂商店街通りのぞうさん公園で餅つき大会があるというので、子供をベーカーに乗せて散歩がてら行ってみた。黄色いスタッフジャンパーを着た人たちを中心にお年寄りや子供たちが集まっていて、なかなかの賑わい。「甘酒、無料ですよ~」という声につられて甘酒を飲みながら、餅つきを間近で見ることに。デレビではよく見る光景だが、生でしかもこんな間近で見るのは初めてだ。 まずは蒸しあがったもち米を2人して杵でコネコネ。 ある程度、米の形がなくなり、粘り気が出てきたら、いよいよ餅つきだ。周りの子供たちもそうだが、ウチの子もジーッと見ている。 掛け声はないが、いい感じでつき上がり、お餅はすぐにテントの中に運ばれる。丸められ、きなこ餅とあんこ餅になって5個入り1パック200円で販売されていたので、私は早速きなこ餅を買ってみた。 子供が振り返って「まんま」と言うのだが、「さすがにお餅はまずいだろう」と思い、子供に背を向けて食べた(許せ、息子よ。お父さんはお腹が空いているのだ)。 旨い! つき立てのお餅は美味しいねぇ。できれば温かいまんまを砂糖醤油で食べてみたかったなぁ。きっと旨いだろうな。 人が増えてきたので食べ終わったら早々に公園を後にした。 外の空気が気持ちよかったのか、帰り道の途中で子供は寝てしまい、そのまま家でちょっと早いお昼寝。だけど変な格好で寝るんだよね、ウチの子。 どう見てもラクな姿勢に見えないんだけど、もうかれこれ1時間、この姿勢で寝ている。一体どんな夢を見ているのやら……。
2005年02月11日
コメント(10)
正直に告白すると、私はそれほど料理に詳しいワケでもないし、味にうるさいワケでもない。それでもラーメンなど手軽に食べられるモノについては少しは語れる。だけど、高い料理については、全くと言っていいほど知識がない。今回取り上げるうな重なんて、その最たるモノだ。 だから料理についてのコメントは私の独断と偏見によるモノだということを改めて強調しておきます。 前置きが長くなったけど、今回紹介するのは「うな圭」というお店。場所はちょうど東村山市と小平市の境にあり、小平駅からの方が近い。小平駅南口を右に出て多摩湖への遊歩道に入って100メートルほど先の右側にある。 緑の暖簾がなかなか粋だ。入るとテーブル席が2卓しかなく、あとは座敷となっている。近くにお寺があるせいか、よく法事の食事会に使われているようだ。この日も座敷は喪服を着た人でごった返していた。 このお店はうなぎと天ぷらをウリにしているのだが、名前からしてやっぱりうなぎを頼むべきだろうと思い、私は「うな重 松」(1785円)を注文した。面白いことにこのお店、「松」が一番上ではない。その上に「菊」(2310円)がある。とっても気になったが、貧乏サラリーマンには「松」が精一杯の贅沢だ。 注文してから待つこと20分。腹減り具合がピークに差し掛かった頃、「お待ちどうさまです」と「うな重 松」がやってきた。 うーん、美味しそう。写真は真上から撮っているからわからないかもしれないが、実はこのうな重、2段重ねになっていて、上に蒲焼き、下にご飯が入っている。2段重ねの重箱で来た時点で、私的には「確かに『松』だ」という満足感でいっぱい。やっぱり高い料理はこけ脅しと言われようが、ゴージャスに見せてくれないとね。 2段に分けているということは、食べ方はご自由にということなのだろう。私は迷わず蒲焼きをご飯の上に乗せ、大好きな山椒を振りまいた。 さあ、準備はできた。まずは肝吸いをすすって……旨いねぇ。蒲焼きの山椒のかかっていない部分をいただく。箸を刺し入れると「おろっ」と驚くほど身が柔らかく、口にすると噛まなくていいほど。もう少しプリプリッとした食感があるかなと思っていたから、これは意外だった。タレはサラッとしていて上品な甘さがある。好きな味だ。やはり山椒との相性は抜群で、お腹が空いていたせいもあったが、ものの8分とかからないうちに食べ終えてしまった。 一緒に付いていたタケノコの煮物とフグ皮の酢の物も美味しく、全体のバランスも良かったと思う。「ふぅ~っ、食べた、食べた」と思いながら、何気なくメニューを眺めると月曜から金曜の午前11時半~午後1時半までランチをやっていて、うな重が997円で食べられるという。さらに天丼、刺身定食、天ぷら定食も997円になっている。私が行ったこの日は土曜日。「しまったぁ!」と思ってしまうのは貧乏サラリーマンの悲しい性(さが)。 でもまあ、ゴージャスな2段重ねの重箱でいただけたから、よしとしますか。今度は天ぷらを食べてみよう。【DATA】住所:東村山市萩山町1-21-6電話:042-342-0746営業時間:午前11時半~午後1時半(ランチ) 午後5時~8時定休日:火曜
2005年02月10日
コメント(17)
今回紹介する「ビストロ ガルボ」はワインと西洋家庭料理のお店で、子供が産まれる前までは夫婦で何度か行き、気に入っていたお店だ。「それならなぜ今まで紹介しなかったのか?」ということなのだが、別に出し惜しみをしていたワケではない。いいお店なのはわかっているので、せっかくだから料理の写真と一緒に紹介しようと思っていたのだが、お店のラストオーダーが午後9時半だから平日はなかなか行けないし、土・日は家族で食事をしたいからやっぱり行けない。 そこでランチタイムにお邪魔しようと考えたのだが、土・日はランチ営業していないため、なかなか行けず、平日に休みが取れた先日ようやく行くことができたので、やっと紹介となったワケです。 場所は東村山駅西口を出て最初の交差点を左に曲がる。細い道だけど、そこを真っ直ぐ400メートルほど歩くと右手に「ガルボ」と書かれた小さな看板が見えてくる。 周りは住宅街なので「エッ!? こんなところにあるの?」と思うハズだ。シャレているというより、うまく周りに溶け込んでいて、まさに隠れ家という感じ。店内がまたシックで落ち着ける雰囲気なのだ。 ランチはパスタと肉料理2種類の計3種類あり、内容は週替わりするという。私は「ハンバーグのカツレツ」を頼んだ。 まず出てきたのはスープとサラダ。これらを食べ終わる頃、メインの「ハンバーグのカツレツ」とライスが出てきた。 写真じゃわかりにくかもしれないけど、凄いボリューム。ややシットリとしたコロモの中は本当にハンバーグ。私はメンチカツみたいな味を想像したのだが、これはちょっと違う。ハンバーグなんですよ。ソースとマッチして美味しい。でも、もっと美味しかったのはソースのかかっていない部分。もともとハンバーグに味が付いていて、カツにすることでギュッと旨味が増しているから、そのままでも十分に美味しいのだ。 付け合せがナポリタンっていうのもシビレます。これにコーヒーが付いて990円はお得でしょう。 お店の人に聞いたら、この「ハンバーグカツレツ」、ディナータイムには単品メニューとして出しているというから、ぜひ食べてみて欲しい。ピザもパスタもイケるし、一品料理も手が込んでいて美味しい。彼女を口説いたりするのにピッタリのレストランだと思うなぁ。まあ、口説くかどうかはともかく、デートに使うと間違いなくアナタの株は上がるハズだ。【DATA】住所:東村山市野口町1-23-35電話:042-394-3123営業時間:午前11時半~午後2時半(ランチ。ただし土・日・祝日はない) 午後5時半~10時(ディナー)定休日:月曜
2005年02月09日
コメント(8)
東村山に住む犬好きの方ならもう知っているお店なのかもしれないが、もし知らないとしたら今回紹介する「PiPi」というお店は要チェックですよ。まあ、とにかくこの看板を見てくださいよ。 愛犬と一緒に食事できるんですよ。テレビとかでこの手のお店が紹介されているのを見たことがあるけど、大体それは都心部の話。まさか東村山にこんなお店があるとは思わなかった。 場所は八坂駅を出てガード下をくぐり、最初の交差点を右に曲がり江戸街道に入る。信号から100メートル足らず先の右側にある。 入り口は自動ドアなのだが、中にもう1つ腰ぐらいの高さの木製の引き戸がある。ペットが逃げ出さないためのモノだろう。窓が大きいせいか、店内は自然光だけで十分に明るい。入ると、愛犬とともにくつろいでいるお客ですでにいっぱい。私は奥にあるカウンターに座った。 改めて店内を見回すと、犬と一緒に過ごすための工夫が随所に見られた。例えばテーブルの足には愛犬のリード紐を留めるための金具が付けられているし、店内は極力プラスチックや金属類を排し、木製のモノを使っている。また愛犬家のために、犬に関する本やグッズも置かれている。 お店は若いご夫婦が切り盛りしているのだが、奥さんが料理などを運ぶたびにお客の連れてきた犬とコミュニケーションをとる姿が微笑ましい。ご主人も「犬同伴だけじゃなく、料理でもお客さんを呼びたい」とばかりに額に汗を浮かべながら厨房で調理している。こういうお店、いいです。 私はメニューを見て、「海の幸のペペロンチーノ」を注文。あわせてアメリカンコーヒーも頼んだ。 カウンターからは厨房の様子がよく見えるのだが、ナントこのお店、コーヒーをサイフォンで淹れているではないか。厨房の奥には大型のコーヒーメーカーがあるのだが、それはあくまでもお湯を保温するために使われているだけ。その横にはコーヒーミルもある。どうやらご主人、コーヒーにはこだわりがあるようだ。出てきたアメリカンコーヒーが美味しかったのは言うまでもない。 コーヒーを飲みながら、お客さんが連れてきたワンちゃんたちを眺めていると、「海の幸のペペロンチーノ」が出てきた。 ニンニクの香りが食欲をソソる。これにサラダとスープがついて500円ですよ! ランチメニューとはいえ、これは安い。ボリュームは少し物足りないけど、この値段なら文句は言えない。茹で加減もバッチリで旨い。コーヒーを付けて計700円。他人の犬ではあるが、その姿に癒されながら食事をとって700円はお得でしょう。愛犬家はぜひ行った方がいいし、家で犬が飼えない犬好きの人やちょっと落ち込み気味の人にもオススメのお店です。【DATA】住所:東村山市栄町3-21-32電話:042-347-9091営業時間:平日午前11時~午後9時 日・祝日午前11時~午後7時定休日:火曜 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「PiPi」は残念ながら2007年に閉店しました。
2005年02月08日
コメント(6)
掲示板で読者の方から「あそこのお店ってどうなんですか?」と取材以来のあった韓国料理店、行って来ました。店名は「仁寺洞(インサドン)」。場所は非常に中途半端な位置にあり、駅から歩いて行くのはほとんど暴挙に近い。何しろ東村山駅から2・4キロ、新秋津駅からだと3キロ弱もあるのだ。車で行くのがベストだろう(私は暇だったからテクテクと散歩がてら歩きましたが)。 それでも東村山駅からの道順を書くと、東口を出て府中街道を右に進み、東村山郵便局のある交差点を左折。そのまま真っ直ぐ「鷹の道」と呼ばれている道をひたすら進むと、空堀川にかかる御成橋の手前右側にこんな看板が見えてくる。 確かに目立つし、気になる存在だ。立地を考えて駐車スペースも割とある。お店も一軒家風でなかなかキレイだ。ここまでシャレた韓国料理のお店って東村山にはないんじゃないだろうか。入り口の木製の門なんて、趣があっていい。 店内もキレイで、木をふんだんに使うことで全体的に落ち着いた感じを出している。雰囲気は和風ダイニングに近いのだが、テレビからは韓国ドラマが流れ、壁にはマッコルリのポスターがあり、間違いなく韓国料理店だ。 昼時に行ったから、ランチメニューしか見ることができなかったが、お店の造りから言っても、焼き肉はなさそうだ。表の看板には「韓国料理・居酒屋」と書いてあったが、お店の名刺には「韓国伝統家庭料理専門店」とあるから、いわゆる肉系はプルコギやカムジャタンぐらいで、あとは鍋とかチヂミなどの料理を楽しむお店だと思う。 ランチメニューはユッケジャン、キムチチゲ定食、プルコギ定食、キムチチャーハン、冷麺など結構、充実していて、料金も一番高いモノが1000円で、なかなかリーズナブルな設定だ。 私はお店の人気メニューと書かれていた「石焼ビビンバ」(1000円)を注文した。 おおっ、見た目はすごく美味しそう。ワカメスープの他にレンコンの金平やキムチなど3品がついているのもうれしい。小皿に盛られたコチジャンを入れてかき混ぜる。そしておこげを増やすように、丼の内側に混ぜたご飯を貼り付けるようにスプーンでペタペタと伸ばし、いっただきま~す。 ハフハフしながらひと口。思いのほかご飯が美味しくてイケる。ただ、コチジャンが少ないのか全体的に味が薄い感じ。テーブルにコチジャンが置いてなく、店員さんにコチジャンの追加を頼もうと思ったが、その時、妙案が頭に浮かんだ。(そうだ、キムチを入れてみよう) 割と汁気の多いキムチだったので、入れるとうまく混ざるだろうと思ったのだ。これが正解。丼に貼り付けてできたおこげともマッチして美味しい。 本当はチヂミも食べたかったのだが、石焼ビビンバでお腹がいっぱいになってしまい食べられなかった。深夜0時までやっているから、今度は夜に来てチヂミや冷麺など気になる料理を食べてみようと思う。【DATA】住所:東村山市恩多町4-42-3電話:042-395-2553営業時間:午前11時半~深夜0時定休日:第1・3火曜(祭日の場合は翌日)
2005年02月07日
コメント(16)
うどん好きの私は、いわゆる江戸っ子が好む辛いツユのそばは苦手。だから「そばを食べるならココ」というお店がなかなか見つからなかったんだけど、ついに発見しました。今回紹介する「夢玄」がそのお店。場所は萩山駅北口を出て、遊歩道を小平方面に向かって400メートルほど歩き、注意深く右側を見ていると、こんな一軒家が見えてくる。 壁に「夢玄」という看板がなければ、誰もが普通の住宅と思って見過ごすことだろう。道路から階段を降りてお店の前に行って、さらにビックリ。「手打ちそば うどん」の幟が立っているから、かろうじてココがお店だとわかるが、なかったら誰がココをそば屋と思うだろうか。 ドアなんか、まるっきり普通の家ですよ。(本当にココ、お店なの?)と思いながら、恐る恐るドアを開けてみる。「いらっしゃいませ」の声はするものの、おいおい、普通の玄関じゃないの! 靴を脱いでスリッパに履き替える。店内は普通の自宅のリビングって感じ。フローリングの部屋に4人掛けのテーブルが6卓置かれている。 テーブルに着くと、改めて「いらっしゃいませ」と、おしぼりとお茶が出された。何となく無断で人の家に上がりこんだような錯覚を感じていたのだが、どうやら間違いなくお店のようだ。出されたお茶はそば茶。ホッとする味だ。 ひと息ついてからメニューを見る。悩んだが「天ぷら付もりそば」(1200円)を注文。10分ほどして「お待ちどうさま」と「天ぷら付もりそば」が出てきた。 見た目が美味しそうなのはもちろんだが、うれしいのはそばツユとは別に天ツユが付いていること。当たり前と言えば当たり前のことなんだけど、なぜか天ツユを出さないお店って多いんだよね。ちゃんと別に天ツユを出すということは、それだけそばツユに自信があるというか、「これはこれでちゃんと味わってください」という意思表示だ。 それではまず、そばからいただきますか。何もつけずにそばを食べてみる。全くムラなく均等に細切りされたそばは香りは少し弱い気がしたが、ノド越しはかなりいい。今度はツユをつけて食べてみる。そばをすすった瞬間、ダシの香りがふわっと鼻を抜けていく。やや辛めだが甘さというか、旨味が感じられて美味しい。うどん好きの私はどうしてもザップンと麺をツユにつけてしまうのだが、それをやると辛さを強く感じるので、つけるのを半分ぐらいにして食べてみる。いやあ、旨い! もう完全に私のツボにハマりましたね。美味しいです。 さてさて、続いて天ぷらを食べることに。舞茸、ニンジン、ナス、かぼちゃ、オクラの野菜天の上にドーンとエビ。いいねぇ。さらにうれしいことに、お皿に塩が添えてある。そうとあらば、エビは塩でしょ。ちょんと塩をつけてガブッ。プリップリして最高。で、ふとシッポを見ると、美味しそうな色をしているんだなぁ。というワケで、身を後回しにして先にシッポを食べてみることに。 カリッという歯応え。こりゃスナックだね。旨いよ! たとえるなら川エビの唐揚げの2倍増しの旨さです。これほど見事にカリッとしたエビ天のシッポも珍しい。他の野菜天も美味しく、猛スピードで完食してしまった。 そばツユをそば湯で割ってグビリ。ああ、美味しい。何だか「美味しい」の連発で芸がないのだが、本当にそれしか言いようがないんですよ。 メニューの説明によると、普通に注文すると二八そばが出て、150円プラスすれば十割そばが食べられるのだという。次回はぜひ十割そばに挑戦してみたい。 それにしてもこのお店、最初は違和感があったけど、入ってみるとすごく落ち着く。そりゃそうだよね、普通の家なんだもん。何となく温かさを感じる。 メニューを眺めていて、不思議なことに気づいた。持っているお弁当を食べていいとか、「午後3時から5時までは喫茶のみ」と書いてあるのだ。最初はどういうことかわからなかったが、お店は多摩湖へ続く遊歩道沿いにあるから、そこを歩く人たちに使ってもらおうと考えたのだろう。遊歩道沿いは喫茶店などないから、お年寄りにはこういう休憩所的なお店はありがたいハズだ。お店としては午後3時から5時ぐらいはキッチリ休憩したいだろうに、喫茶限定とはいえ営業することにしたのは、お店のご主人がきっと優しいからだろう。「ごちそうさま」と会計をする際、チラッとご主人を見たが、いかにも頑固そうな感じ。こういう人に限って優しいんだよね。近いうちにカミさんと子供を連れて食べに行こうっと。 今回からわかる範囲でお店のデータを最後に加えようと思う。何だかこれを入れると、お店の宣伝っぽくて嫌なんだけど、文章だけではどこにあるのかわからない人もいるみたいなので、載せることにしました。今までに掲載したお店についても、わかっているお店についてはデータを付け加えていきます。【DATA】住所:東村山萩山町1-5-82電話:042-309-3988営業時間:午前11時半~午後9時定休日:毎週火曜と第1・3月曜
2005年02月06日
コメント(14)
こういうブログを書いているから言うワケではないが、こと飲食店に関して私は東村山という街には十分満足している。もし仕事が自宅でできるモノであれば、私はわざわざ何か食べに都心部に出ようとは思わないだろう。それほどいろんな飲食店が充実している東村山なのだが、ただ1点、不満があった。それは近くに美味しいアイスクリーム屋がないことだ。 2年ほど前に府中街道のほとんど所沢寄りの場所に「サーティワン アイスクリーム」ができたが、いかんせん、私の家から遠い。アイスって何か食べた後とかに、ふいに「ああ、アイス食いてぇ」と思うモノじゃないですか。ケーキと違ってわざわざ車に乗って買いに行くモノじゃないと思うんですよ。 あ~あ、近くにアイスクリーム屋があればなぁ……そんな私の願いが届いたのかどうかわからないが、昨年12月にいつの間にかコッソリとオープンしていたのが、今回紹介する「神戸ジェラート」だ。場所は久米川駅北口を出てすぐ前の道を右にひたすら歩く。400メートルほど歩くと右手に踏み切りが見えてくる。その踏切のある交差点を左に200メートルほど進んだ左側にある。 実はこのお店に行ったのは、カミさんと「かつ一」で食事をした日で、カミさんが「近くにアイスクリーム屋さんができたのよ」と言うから行ってみたのだ。 アイスクリームはジェラートが10種類、ソルベが4種類の計14種類。カミさんはシングル(260円)でストロベリーを、私はダブル(380円)でラムレーズンとマンゴーを頼んだ。 写真は私が注文したモノで、上がマンゴー、下がラムレーズンになっている。説明書きによると、「神戸ジェラートは乳脂肪分5%前後で作り上げられた低脂肪でこくのあるクリーミーなヘルシーアイスクリーム」らしい。確かに濃厚な味わいだ。これで低脂肪とはうれしい限り。マンゴーなんかサッパリしていて、これでさっき食べたトンカツの脂肪分がすっかり流されてしまうような感覚すら覚える(錯覚だとはわかってますが……)。 ハーゲンダッツが大好きなカミさんも「美味しい」と言っていたから、結構イケるんじゃないだろうか。これからはアイスが食べたくなったら、私の場合、ココで決まりだね。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「神戸ジェラート」は残念ながら2005年11月に閉店しました。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ カミさんと子供とともに岡山へ里帰りした時のこと。「昼めしでも食べよう」と何も考えずに、倉敷市内にある「生成りそば 方丈ふるいち」というそば屋に入った。そば屋と言っても、倉敷はやっぱり関西文化圏。しかも四国に近いから、当然うどんの方が旨い。そこで私は「ぶっかけうどん」(410円)を頼んだ。 ぶっかけうどんは讃岐うどんの本場・高松で食べたことがある。その時の記憶では、薬味の乗ったうどんと、タレが出てきて、そのタレをぶっかけて食べたハズだ。しかし、ココで出された「ぶっかけうどん」は少々違っていた。 白くツヤツヤしたうどんに、うずらの卵、刻み海苔、ネギ、天かすが乗っているが、肝心のタレがない。しかし、よく見ると底に薄っすらと茶色がかった液体が……。 そうなんですよ、ココの「ぶっかけうどん」は先に甘辛いタレが入れてあり、その上にうどんと薬味を乗せているんです。 と、ココで何か気づきませんか? このスタイル、何かに似ている、と。そう! 現在、私のマイブームである油そばに非常によく似ているんです。念のため、食べ方を店員さんに聞くと、「よくかき混ぜてから、お召し上がりください」とのこと。で、かき混ぜると、こんな感じ。 ちょっと色がわかりにくいかもしれないけど、白い麺に薄っすらと色がついて、雰囲気も油そばソックリなんですよ。食べるとこれがまた旨いの何のって。いやホント、これは油そば好きの人ならハマります。ただ、不満なのは、油そばで言うところのラー油やお酢にあたる、おろし生姜と大根おろしを置いていないこと。この2つがあると、かなり劇的に味が変わって、2杯でも3杯でもイケそう。 どうやら、この「ぶっかけうどん」のスタイル、倉敷がルーツらしく、歴史を探ると江戸時代にまでさかのぼるのだと言う。油そばのルーツは定かではないが、ひょっとしたらこの倉敷風ぶっかけうどんに触発されたのではないだろうか? 油そばに太麺が合うというのも、うどんがルーツなら納得できる……とまあ、そんなことを旅先で考えてました。 倉敷まで行くのは大変ですから、食べてみたいという人のためにアフィリエイトしておきますね。倉敷名物ぶっかけうどん お土産セット 大(6人前)
2005年02月05日
コメント(8)
トンカツの味の決め手は、もちろん一番は肉質だが、コロモも重要な要素だと思う。ひと口にコロモと言ってもいろいろある。大きく分けるとシットリ系とサクサク系の2つになるのだが、今回紹介する「かつ一」はその2つとはまた違うコロモのトンカツを出してくれるお店だ。 場所は久米川駅南口を出て正面の道を真っ直ぐ進み、T字路の道路を越えたところにある。目のいい人なら改札を出たところから正面の遠くに看板が見えるだろう。 間口は狭いが奥行きがあり、カウンターの奥に座敷がある。この日、私は子供をカミさんの実家に預け、「久しぶりに一緒に昼ご飯を食べようか」とこのお店に入ったのだ。選んだのはカミさんで、「エビフライが食べたい」というリクエストによるモノ。 カミさんはリクエスト通り「えびフライ定食」(1880円)を頼み、私はガッツリ食いたい気分だったので「金かつ定食」(2150円)を注文した。このお店のロースかつ定食には、「ロースかつ定食」(1150円)、「銀かつ定食」(1650円)、そして私の頼んだ「金かつ定食」の3種類ある。違いは肉の量。普通の「ロースかつ定食」が150グラムで、「銀かつ定食」が250グラム、「金かつ定食」が350グラムとなっているのだ。350グラムなら大抵の人は満足できるでしょう。 塩辛をつまみに、ビールを飲みながら待っていると、カミさんの「えびフライ定食」が出てきた。 デカくて太いエビフライが3本。カミさんはひと口食べると、「美味しい! ほらコレ見て!」と私にかじったエビフライの断面を見せた。薄いコロモの中はビッシリと白い身が詰まっている。エビフライ好きのカミさんは何度も見せかけだけのスカスカで小さいエビフライを食べているから、こういうエビフライに出合うと子供みたいに喜ぶ。「しかもね、プリプリなのよ」 そこまでエビフライが好きなら、ちゃんとシッポまで食べてあげればいいのに、残すんだよなぁ、ウチのカミさんは。 なんてことを思いながらビールを飲んでいると、ようやく「金かつ定食」が出てきた。 見てくださいよ、この分厚さ。2センチ近くあるんじゃないかな。そして注目すべきはコロモだ。「焦げてるの?」と思うほど濃いキツネ色。まあ、まずは何もつけずに食べてみようじゃないの。 カリッ……このコロモは「サクッ」を明らかに超えた食感だ。次に口に広がるラードの香り。コロモの香りだ。これがたまらなく食欲をソソる。そして肉。柔らかく、噛むたびに脂がジュワッと出てくる。甘くて美味しい。 1切れ食べた時点で「これはもう塩がベストでしょう」と思った私は、断面の肉に直接塩を振って食べてみる。旨い! 脂の甘さがさらに引き立ち、この味がカリッとしたコロモにまた合うんだ。ここまでカリッとコロモを揚げているのにコロモと肉が離れていないのが凄い。どこぞの老舗トンカツ屋は離れていることを自慢しているが、やっぱりトンカツは肉とコロモが一体じゃなきゃ美味しくない。 ただ、コロモから漂うカードの香り、私は大好きだけど、苦手な人もいるだろう。そういう人は直接コロモにソースをかけて食べるといいと思う。ソースはちょい甘系でしっかりラードの香りを消してくれるだろう。ただし、ソースを最初から全部にベトッとかけるのではなく、食べる分にだけ1切れずつかけて欲しい。そうしないと、せっかくのカリッとした食感が楽しめなくなるからだ。 食べ終えたあと、「さすが量が多かったから、にもたれるかな」と思ったけど、大丈夫だった。いい肉といい油を使っている証拠だ。ガッツリとトンカツを食べたい時はオススメですよ。【DATA】住所:東村山市栄町2-30-32電話:042-391-3042 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ところで、ふと思ったのですが……。 私はエビフライとかエビの天ぷらが美味しかった場合、シッポまで食べちゃうんですけど、こういうのって少数派なんでしょうか? 前から疑問に思っていたので、ちょっと皆さんの意見を聞かせてください。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 実は私、2月2日と3日、私の母方の実家である岡山へ里帰りしていたんです。実家に泊まることも考えたのですが、子供が小さくてうるさいから、迷惑をかけるといけないと思い、私ら親子は倉敷のホテルに泊まりました。そのホテルに宿泊者が利用できるパソコンがなかったから、ブログの更新が大変だったのですが……まあ、それは置いといて、帰りに岡山空港の売店で、こんなお酒を見つけたんですよ。「発泡純米酒 泡々酒」(丸本酒造)。「泡々酒」と書いて「ほうほうしゅ」と読む。瓶がオシャレだし、カミさんが発泡系の日本酒が好きということもあり、サイダー感覚で180ミリリットル入り(367円)を1本買って、2人してラッパ飲みしてみた。 カミさんはひと口飲むなり、「美味しい! アタシ、この味好き!」と大絶賛。続いて私がグビリ。ああ、なるほどね。カミさんが好きな味だ。 香りは間違いなく日本酒なのだが、味は甘く、甘酒に近い。さらに言うなら、カミさんが今ハマッている韓国のにごり酒・マッコルリに少し炭酸が入った感じだ。しかし、このお酒は透明だし、シュワシュワと小さな泡が出てくる様は、まるでシャンパン。いやヘタなシャンパンより美味しいと思う。これなら「お酒は苦手」という人でも飲めるかも。「荷物が重たいから買って帰れないけど、これってネットで売ってないかしら」とカミさんが言うので、探してみました。すると楽天でも取り扱っているみたいなんですよ。 というワケで、アフィリエイトしておきます。興味のある方は飲んでみてください。特に女性の方は飲むとハマると思いますよ。★蔵元直送 cool便/6本x300ml 丸本酒造 発泡純米酒 泡々酒
2005年02月04日
コメント(8)
車で通りかかるたびに「繁盛してるなぁ」と思っていたラーメン屋がある。行列ができるほどではないのだが、いつも駐車場はいっぱいで、店内はカップルや家族連れで賑わっている。それが今回紹介する「中華麺 江川亭」だ。 このお店に関しては最寄り駅はない。というのも新秋津駅からでも東村山駅からでも2キロ弱あり、とても歩いて行けないからだ。場所は府中街道を所沢方面に進み、「久米川町」の信号を越えてすぐ左側にある。 このお店は小金井店を本店として計9店あるチェーン店だ。私が行ったのは昼時を過ぎた午後2時過ぎだったのだが、カウンターはほぼ満席で、テーブル席も家族連れやグループで埋まっていた。かなり繁盛している。 メニューには最近の私のオキニである油そばもあったが、(ここはやっぱりチェーン店の魅力を探るべきだろう)と思い、オーソドックスにお店の看板メニューである「中華麺」(500円)と、サイドメニューとして「パリパリ餃子」(400円)を注文した。すると店員さんが「中華麺は細麺にしますか、太麺にしますか?」と質問。どっちにするか迷っていると、「どちらかというと細麺の方が人気ですかね」と店員さん。「それじゃあ」というワケで私は細麺を頼んだ。 細麺だけに出てくるまでに時間はかからなかった。背脂がビッシリ浮いたスープはなかなか美味しそう。わずかに顔をのぞかせるストレートの細麺もいい感じだ。 では最初にスープをいただきますか。醤油ベースの豚骨スープは、見た目と違い、意外にアッサリしている。とは言ってもニンニクの風味が効いていて、コッテリ派の人も十分に満足できるようになっている。私はニンニクが好きなので、このスープは美味しく感じたが、そうでない人でもこの味はイケると思う。 続いて麺をズズッ。うーん、細麺でストレートなのにシッカリとスープが絡んで美味しい。全体のバランスがよく取れていて、これで500円なら誰もが納得だ。 一気食いの勢いでラーメンを食べていると、「パリパリ餃子」が出てきた。 おおっ、なかなか見た目は美味しそうだ。どれどれ、まずは1つを……と箸で取ろうとするが、全部くっついていてダメだった。本当にパリッとしてなかなかイケるだけに、1つずつ取れないのは残念。でも欠点らしい欠点はそれだけで、あとはチェーン店とは思えない見事なモノだった。これならワザワザ車で来る価値は十分にあるね。よぉし、今度は油そばに挑戦だ。
2005年02月03日
コメント(14)
秋津にも美味しい寿司屋さんがあるんじゃないかと思い、フラフラと歩き回り、CDのジャケ買いよろしく、外観だけで「いいかもしれない」と判断して入ったのが、今回紹介する「奴寿司」だ。場所は秋津駅北口を出て左へ道なりに100メートルほど歩いた右側にある。 都営住宅の敷地沿いにポツンとあるのだが、見た感じ、なかなかいい店構えでしょ。暖簾もオシャレだ。店内もキレイで、近所の奥さま方が小上がりで賑やかに食事をしていた。私はカウンターに座り、まずはじっくりとメニューを眺めた。普通に握りを頼もうかとも思ったが、入ったのはちょうどランチタイムだったので、私はランチを頼むことにした。 ランチメニューは「おまかせ海鮮丼」(770円)と「Aコース」(1000円)、「Bコース」(1500円)の3つ。私は「Bコース」を注文した。 10分もしない内に出てきたのがコレ。どうです、美味しそうでしょう。トロ、イカ、イクラなど握り5貫に手巻き寿司(鉄火巻き)1つ、カニちらしにお新香、サラダ、自家製の玉子焼き。見た目は申し分なし。お吸い物をすすってから、まずはトロをいただいてみる。 うーん、旨い。柔らかくて脂の乗りもいい感じ。あっという間に寿司を食べ終え、今度は手巻き寿司。パリッとした海苔がいいねぇ。サラダを突付きながらカニちらしをペロリと食べると、まるでデザートのようにキレイな器に乗った玉子焼きに箸を伸ばす。 いやあ、これは大人のデザートかも。甘いのだが、ふいに日本酒の旨味が口に広がる。美味しい。2切れと言わず、もっと食べたい感じ。 速攻で完食してしまったが、考えてみればご飯の量は結構あり、お腹は満腹状態。「ふぅ~っ……」とひと息ついていると、コーヒーが出てきた。「寿司屋でコーヒーってのもどうだろう」とちょっと思ったが、ちゃんとドリップしたコーヒーで、ひと息つくには持って来いって感じ。お茶もいいけど、寿司の後にコーヒーってのも案外いいかも。 奥さま方が会計の際、「もうお腹いっぱい。これで1500円は安いわ。また来るわね」と口々に言っていた。主婦が1500円のランチを「安い」と言うのだから、いかにお得かがわかると思う。疑う人は、モノは試しで「Aコース」のランチを食べてみてはどうだろうか? きっと味と量に満足するよ。【DATA】住所:東村山市秋津町5-2-112電話:042-393-9198営業時間:午前11時半~午後2時 午後4時~10時定休日:火曜
2005年02月02日
コメント(4)
今回も秋津の読者の方に推薦してもらったお店なのだが、まさかケーキ屋さんを薦められるとは思わなかった。というのも、秋津には「ロートンヌ」という全国的にも有名なお店があるからだ。 しかしそれでも推薦するには何かワケがある……そう思った私は早速、行ってみた。場所は志木街道沿いにあり、歩いて行くのはちょっと辛い。まあ、それでも念のために説明すると、新秋津駅を出て真っ直ぐ線路沿いの道を進む。700メートルほど先に志木街道との交差点があり、そこを右折。そのまま真っ直ぐ進むと左側にホームセンターの「ビッグサム」が見える。そこを通り過ぎて10メートルほど歩いた右側に目指すケーキ屋さん「ミロワール」がある。 すぐそばが道路だったので引いて建物全体を撮ることができなかったが、何となくメルヘンチックな建物でしょ。しかも店名の下に「夢の菓子工房」と書いてある。ケーキ好きの私はすぐに「いい感じじゃない」と思った。最近のケーキ屋さんは妙にコジャレていて、ケーキ本来の持つイメージである「メルヘン」や「夢」を置き去りにしているところが多いのだが、このお店は建物からして「夢」が感じられる。 中に入って、真っ先に目に飛び込むのは宝石のように輝くケーキ、ケーキ、ケーキ。 いいねぇ。種類はちょっと少ない気がしなくもないが、どれも美味しそう。しかも200円台のケーキがあり、安い。推薦してくれた人はフルーツを使ったケーキが美味しいと言っていたけど、大半のケーキにフルーツが使われていて迷う、迷う。 で、いろいろと見ていると、こんなモノを見つけてしまった。「カスターシュー」……これは私のツボです。実はシュークリーム、大好きなんですよ。しかもコレ、「店長おすすめ品」でなおかつ120円と安い! 1つはコレで決まり。 私はさらに3つを買って家に持ち帰った。 この4つでいくらだと思います? ジャスト1000円ですよ! カスターシューが極端に安いと言っても、ケーキ4つで1000円はやっぱり安いよ。 子供が寝静まったあと、カミさんと2人で食べてみる。まずはカスターシューをいっただきま~す。これはいい! 美味しい! ここ数年、とろけるプリンがヒットした影響か、トロ~リ系のカスタードが主流だったけど、このカスタードはフワフワ系。甘さもしつこくなくてちょうどいい。シュー生地がまた美味しい。柔らかいのにサクッとしている。最中の皮みたいに口の中で溶けていく感じ。いやあ、これはハマる味だ。 カミさんはイチゴのケーキと洋梨のケーキを食べ、「これ、美味しい」とひと言。「甘さも控えめだし、大きさもちょうどいいかも」。カミさんは量も重要視するから、これは貴重な意見かも。残りのバナナのケーキを私が食べてみる。これもいい。確か290円だったと思う。この値段でこの味のケーキが食べられるなんて凄い。値段を話すと、カミさんも驚いていた。 店内にはケーキのほかクッキーなどの焼き菓子も置いてあった。今度はそっちを食べてみよう。 安くて美味しいケーキ屋さんは本当にありがたい。「ケーキやお菓子をお腹いっぱい食べたい」という子供の頃の夢を叶えることができるからだ。そういう意味ではこのお店、夢を与えてくれるまさに“お菓子の家”だね。【DATA】住所:東村山市秋津町2-1-23電話:042-393-6116駐車場あり ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 読者の方に薦められて「縁」という喫茶店に行ってきたのですが、ナントこのお店の住所、秋津駅から近いにもかかわらず、清瀬市なんですよねぇ、残念。というワケで、番外として紹介させていただきます。 場所は秋津駅北口を右に出てそのまま線路沿いを80メートルほど歩いた左側。 中に入ると、入り口近くにいろんなイベント情報、サークル情報の紙が並んでいる。どうやらこのお店を縁に、いろいろと文化活動を広げてもらおうとしているようだ。 店内は落ち着いた雰囲気で、座った瞬間に「フーッ」と息を吐いてくつろげる感じ。ケーキが美味しいと聞いていたので、私はケーキセット(780円)にし、フレッシュチーズケーキとブレンドを頼んだ。 チーズケーキはしっとり濃厚。でもしつこくない。美味しい。備長炭で焙煎した豆を使ったコーヒーは香りがよくて、これも美味しい。こういう美味しいコーヒーを飲みながらボーッとするのもたまにはいいよね。リフレッシュする。 このお店、夜は深夜0時まで営業しているという。そういう喫茶店があるなんてちょっとうらやましい。また、毎週第1、第3土曜にはジャズのライブがあるのだとか。利用の仕方でいろいろと楽しめそうな喫茶店だ。【DATA】住所:清瀬市野塩1-300-5電話:042-493-0002営業時間:午前11時~深夜0時定休日:木曜★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。
2005年02月01日
コメント(16)
全28件 (28件中 1-28件目)
1