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よく通る道でも見落としていることがある。今回紹介する居酒屋「遊仙」というお店、存在そのものは知っていてよくお店の前を通っていた。場所は久米川駅南口を左に出てロータリー沿いに歩き、マツキヨとりそな銀行の間のモザーク通りに入る。交差点を左折し、100メートルほど先の左側にある。「ガッツラーメン」の向かい側と言った方がわかりやすいかもしれない。 このお店の前を先日も通ったのだが、ふと見ると「本日のランチ」と書かれた紙が出ているではないか。「えっ、このお店、ランチやってたの?」 580円という格安の「おじやセット」や「遊仙カレーセット」(630円)というのも気になる。「そば屋のカレーは旨い」という話はよく聞くが、居酒屋のカレーはどうなんだろう? 他にもすごく興味を引かれたから思い切って入ってみた。 店内はカウンターが10席ほどあり、奥に小上がりがある。お客は誰もいなくて私1人だけだった。私がカウンターに座ると、ご主人が「焼き魚は甘塩鮭は終わっちゃって、サンマの塩焼きとサンマの風干しのどちらかになります」とひと言。 ん? 「サンマの風干し」って何? 疑問に思った私はご主人に聞いてみた。「サンマをみりんに漬けて干したモノです。自家製なんです」 それではということで、私は「焼き魚セット」(680円)を頼み、焼き魚はサンマの風干しにした。 出て来た「焼き魚セット」はなかなかのボリューム。メインのサンマの風干しのほか、冷奴とホウレンソウのおひたし、香の物があり、ご飯と味噌汁が付く。これで680円はお得と言えるだろう。 まずは味噌汁をひと口。天かすが入っていて、具はホウレンソウの根元。「何だ、野菜のクズが入っているのか」と思う人がいるかもしれないが、私はすごくうれしく思った。 私は小さいころ父に「ホウレンソウは根元が甘くて一番美味しいから食べなさい」と言われて育った。その後、私は「親父は実は自分が葉の部分を食べたくて根元を私に押し付けたのでは」と思い、一度調べたことがある。するとホウレンソウの赤い根元には骨の形成に役立つマンガンが多量に含まれているとのこと。しかも甘いという。ウソではなかったのだ。しかし、父がそのことを知っていて言ってたとは思えない。おそらく自分の母親から聞いたのだろう。昔の人の知恵は侮れないと思ったモノだ。 だから、味噌汁の具にホウレンソウの根元が入っているのを見て、父の言葉を思い出して何となくうれしくなったのである。 サンマの風干しはみりんの甘さとサンマの脂が程よく混じって旨い。ややみりんの味が濃い目なので、ご飯のおかずにもなるが、むしろお酒のつまみの方がピッタリかも。「どうですか?」とご主人に聞かれたので「お酒が欲しくなりますね」と答えると、こんな返事が戻ってきた。「もともとはつまみで出していたんですよ。でも2年前からランチを始めたら、お客さんからこれを出してくれって言われて、それで出すようになったんです」 なるほどね。もともとサンマの風干しはつまみでしたか。居酒屋ならではの焼き魚というワケだね。しかしそれにしても、2年前からランチをやっているという話にはビックリした。いやあ、気づかなかったなぁ。 店内に張られたメニューを見ると「カキ酢」や「馬刺し」「なめろう」など私の好きな料理が並んでいる。「今度は夜に来ます」……そう言って私はお店を出た。【DATA】住所:東村山市栄町2-25-26電話:042-398-0548
2005年10月31日
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【過去のエントリーはこちら】*エントリーNO.1「かつ秀」*エントリーNO.2「新々飯店」*エントリーNO.3「若松」*エントリーNO.4「ひの食堂」*エントリーNO.5「じゃがいも」 第6回目に取り上げるのは、今年4月にオープンして以来、着実にファンを増やしているとんかつ屋「たけくらべ」の「カキフライ定食」(1000円)。とんかつ屋によってはカキフライをやらないところもあるのだが、このお店では10月から3月まで、期間限定でカキフライを出している。このお店はコロモが抜群に美味しいから、とっても楽しみだ。 お店に入ると、私はオープン当時と変わりないキレイな白木のカウンターに座り、「カキフライ定食」を注文した。 ご飯と豚汁、香の物、そしてタルタルソース。カキフライの付け合せはたっぷり山盛りのキャベツのみ。いいじゃないですか。この並んだカキフライの盛り付けも美しい。 わかりますか? パン粉がこんがりとキツネ色になって立っているのが。見るからに旨そう。もう食べる前からすごく幸せな気分にさせてくれる。ではでは、いただきます。【コロモ】★★★★★ キレイなキツネ色。この色と、パン粉が立っている様子から「カリッとした固めの食感」を誰もが想像すると思うが、食感は全然固くない。コロモはやや厚めなのだが、サクッとして柔らかい。脂っこくもなく、ちょっとおかしな表現だが、いくつ食べても最後まで「サッパリと」食べられる。文句なしに美味しいコロモだ。【カキ】★★★☆ 小さくもないが、大きくもない。食べやすい大きさのカキで、ふっくらと柔らかい。ジューシーさはないが、旨味を感じるに十分なみずみずしさがあって旨い。というか、コロモの美味しさがあまくフォローしているという印象だ。【ソース】★★★☆ タルタルソースは、酸味が強めのマヨネーズという感じ。マヨラーにはたまらないのではないだろうか。レモン汁、ソース、醤油といろいろ試してみたが、どれも旨い。サクサクのコロモがどんな調味料もドーンと受けてうまくまとめてくれている。【値段】★★☆ ほとんどケチのつけどころのない美味しいカキフライ定食なのだが、唯一の不満はやはり値段。1000円はやはり東村山の相場からすると高い気がする。食べれば納得するのだが、食べる前に「カキフライ定食が1000円かぁ……」と迷う人はきっと多いと思う。無理な話だとは思うけど、もう少し安いとうれしいなぁ。【総合評価】★★★★ 値段は高いけど、食べると「もう一度食べたい」と思うハズ。少なくとも私は「また食べたい」と強く思った。このお店のカキフライは、カキフライ好きなら一度は食べた方がいいと思うな。
2005年10月30日
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何か1つ食べ物が浮かんだら、無性にその食べ物が食べたくなる時ってありませんか? 昨日の私の頭に突如として浮かんだのは、ちゃんぽんでした。やらなきゃいけない仕事が山積みなのに、頭の中にはちゃんぽんのあの太麺の映像が何度もリプレイされるんですよ。で、ようやく仕事が終わったのが午後11時過ぎ。「ちゃんぽん食べたいけど、これから帰ると久米川に着くのは12時近く……やってるお店はないだろうな」 そう思いつつ電車に乗ったのだが、久米川に着いた途端、あることに気づいた。「そうだ、あのお店ならやってるかもしれない!」 行ってみると、目印である赤い三角屋根が光っていました。 そう、長崎ちゃんぽんのチェーン店である「リンガーハット東村山栄町店」だ。場所は久米川駅北口を右に出てそのまま進み、右側に「魚がし寿司」が見えたら、その先の四つ角を左折。真っ直ぐ進むと新青梅街道にぶつかり、その渡った先にある。地図を見たい人はこちらを参照。 メニューを見ると、冬季限定ということで「かきちゃんぽん」(724円)なるモノがあるではないか。限定モノに弱い私はもちろん、これを注文。あわせて「餃子」(262円)も頼んでみた。 先に「餃子」が出て来た。特別に美味しいというワケではないが、皮は薄くてパリッとしていて旨い。あんはペースト状なのだが、なぜかひき肉だけ3~4粒、ゴロッとしたのが残っていて、これがいい食感を出している。考えてみたら、どこの「リンガーハット」に行っても私は「餃子」を頼んでいる。何気に気に入っているんだろうなぁ。「餃子」を食べ終えたころに「かきちゃんぽん」がやって来た。 おお、上に乗っているのはかいわれ大根ではなく、そばのスプラウトではないか。なかなかオシャレだ。野菜も魚介類もたっぷり。そしてカキだが……あれれ、あんまり見えないなぁ。まあ、とにかく食べてみよう。 まずはスープをズズスッ。ふむふむ、カキが入るということで、少し味噌を入れているのかな? いつものちゃんぽんのスープとは少し違って甘めだ。 大量の野菜をかき分けて麺を箸ですくう。これこれ、これですよ。仕事中ずっと頭の中でリプレイされていたのは。 口に入れるとモチッとして旨い。しかし、スープが何か物足りないなぁ。 ここで私は店員さんが「お好みで入れてください」と一緒に出してくれた柚子コショウのことを思い出した。早速、薄緑のペーストを少しだけ箸で取り、レンゲの中に入れてスープに溶かす。そしてスープをすくってひと口……うん! これはいい! 旨いじゃないの! 私は柚子コショウ全部をレンゲに入れ、しっかり溶かしてからスープに入れ、全体をよくかき混ぜた。そして麺をスズッとすすり、スープをグビッ。柚子の風味とコショウの刺激がたまらない! こんなに味が変わるとは思わなかった。 主役のカキは小さい粒が5つ。まあ、値段から考えるとこんなモノでしょう。でも柚子コショウのお陰で野菜もエビなどの魚介類も豚肉も美味しく食べることができた。この味はちょっとハマりそう。深夜2時までやっているし、夜遅くにまた来ちゃいそうだなぁ。ダイエットの目標体重がまた遠ざかりそうだ。【DATA】住所:東村山市栄町1-22-8電話:042-390-7027営業時間:午前11時~深夜2時駐車場あり ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「リンガーハット東村山栄町店」は残念ながら2007年5月31日に閉店しました。
2005年10月29日
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期間限定メニューに弱い私。それがチェーン系の飲食店の戦術だとわかっていてもついフラッと立ち寄ってしまう。先日も「らあめん花月寅 東村山店」の前を通ると、「冬季限定」の文字が……。ええ、ご想像通り、よせぱいいのに入ってしまいましたよ。 冬季限定メニューは「道豚堀ラーメン」(620円)。ポスターの写真を見ると、白菜と豚バラ肉がたっぷり入っていて、側には「あまウマ」の文字がある。ネーミングと写真から、「神座(かむくら)」や「彩華(さいか)」など関西系のラーメンを意識したモノではないかと思うが、食べてみなければわからない。 店内に入ると、早速、私は券売機で「道豚堀ラーメン」のチケットを購入した。 しばらくして出て来たのがコレ。ポスターの写真では麺が見えないほど白菜が乗っていたのだが、実物は少なめ。ちょっと残念だが、そのお陰でスープの透明度がよくわかる写真となった。美味しそうじゃないですか。 それではまずスープから……うーん、野菜の旨味というか甘さが出ていて美味しい。「神座」に近いかも。 麺はいつもの細いストレート。今回はいつもより固めなので、とても旨い。 お店ではこの「道豚堀ラーメン」に激辛壺ニラを入れることを推奨しているのだが、スープの味が「神座」に近いとなれば、やはり入れるべきはニンニクでしょう。 このお店、「ニンニクげんこつラーメン」がウリで、年間のニンニク消費量をギネスに申請するほどニンニクにこだわっているのだが、不思議なことにテーブルの上におろしニンニクはない。入れたい場合は店員さんに「生ニンニクをください」と頼まなければならないのだ。私は今まで頼んだことはなかったが、今回は「入れねば」と思い、頼んでみた。すると、ニンニクを潰すハンドプレス機と一緒に生ニンニク3つが出て来た。 まずは1つ潰して入れてみる。「おや?」……潰してみて気づいたのだが、このお店のハンドプレス機は少し変わっている。目が粗いのだ。通常のモノは穴が1ミリほどでほとんどすりおろし状になるのだが、このハンドプレス機の目は直径が3ミリもある。すりおろしではなく、みじん切り状態のニンニクが出てくるのだ。これがすごくいい感じ。 想像通り、スープによく合い、格段に旨くなった。そしてみじん切りのニンニクは噛むと独特の辛味が口に広がる。これがまた甘めのスープを引き締めてくれる。このラーメンには絶対に生ニンニクを入れるべきだね。 私はもう1つ生ニンニクを投入。最初に出てきたモノとは全く違う味のラーメンになってしまったが、こっちの方が遥かに美味しく、食べるスピードは加速化。文字通り、アッと言う間に食べ切り、スープもゴクゴク全部飲んでしまった。 いやあ、旨かった。でも翌朝、ニンニクの臭いがたまらなくキツかったなぁ。【DATA】住所:東村山市本町2-3-77電話:042-398-5266営業時間:午前11時~深夜12時
2005年10月28日
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本格的な讃岐うどんが食べられるお店として人気の「野口製麺所」。聞いた話によると、テレビ番組「ぶらり途中下車の旅」(9月3日放送)にも登場したという(だけど「秋津から30分」という説明はないよなぁ)。人気はうなぎ上りだ。 ただ、場所が場所だけに、私にはすぐには「人気になっている」というのが信じがたい。そこで先日、人気ぶりを自分の目で確かめるべくお店へ行ってみた。 予想通りというか、お約束というか……少し道に迷いまして、本当なら東村山から徒歩10分で到着するところを20分もかかってしまった。行ったのは午後2時を少し回ったころだが、店内はほぼ満席。これにはビックリした。私が今年2月に初めて行ったときは、誰もいなかったのだから、これはもう人気は本物でしょう。 店内に入って右手には、以前にもあったおでんが置かれていた。「変わってないなぁ」と思いつつ、左手を見ると……。 おおっ、トッピング用の天ぷらがいっぱいあるではないか! 何なに……エエッ、おでんと同じ、1個50円だって! 安過ぎるよ。しかも天ぷらはかき揚げ、ちくわ天といった定番のほか、ナス、さつまいもなどもある。よく見ると、おにぎりやゆで卵も置いてある。 サイドメニューが充実しているということは……とメニューを見ると、思った通り、うどんのメニューも増えていた。どれも美味しそうだが、私は以前来た時に気になっていた「限定10食」という「牛肩ロース肉うどん」(700円)を注文した。 運ばれて来た「牛肩ロース肉うどん」を見てビックリ。うどんがたっぷりでつゆがタプタプ状態だ。天ぷらをトッピングしようと思っていたが、方針変更。食べきることを目標に切り替えた。 まずはつゆをひと口。こりゃまた色が薄いねぇ。味もやや薄めだが、私にはちょうどいい。薬味のネギと生姜を入れたら、味がグッと締まってよくなった。生姜はいいねぇ。つゆを飲むだけで体がホカホカしてくる。 うどんはもちろん旨かった。後で会計の時にわかったのだが、どうやらおばちゃんが「大盛り」と勘違いしてオーダーを通してしまったようだ。どうりで多いワケだ。モチモチ、シコシコしているから、もうこれだけでお腹いつぱいになってしまった。牛肩ロースもアッサリめのつゆに合っていて旨かった。 ただ、今回少し気になったのは麺の太さだ。写真を見てもわかるように、麺の太さにかなりバラつきがあった。たまたま私の頼んだモノがそうなってしまったのだと思うが、もし「いろんな食感を出すためにワザとした」のなら止めて欲しいな。すごく違和感があるから。まあ、たぶんたまたまだと思うけど。 今回はうどんの量にたじろいで天ぷらをトッピングできなかったけど、近いうちにまた行って次こそ天ぷらとおでんをたっぷり食べるぞーっ!【DATA】住所:東村山市野口町4-46-1電話:042-392-0856営業時間:平日は午前11時~午後3時ごろ 土・日は午前11時~午後3時ごろ、午後6時~9時定休日:不定
2005年10月27日
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【過去のエントリーはこちら】*エントリーNO.1「かつ秀」*エントリーNO.2「新々飯店」*エントリーNO.3「若松」*エントリーNO.4「ひの食堂」 第5回目に取り上げるのは、読者の方から情報をいただいた「じゃがいも」の「カキフライ定食」(800円)。特製のタルタルソースが付くというから楽しみなのだが、久しぶりにお店に行ってちょっとビックリした。 いきなり朱色地に白く「ラーメン」と染め抜いた幟が見え、入り口前には「西山ラーメン」の暖簾が出ているのだ。どうやら札幌ラーメンを始めたらしい。どんな味なのかすごく気になるけど、今回の目的はカキフライ。グッと我慢して私は「カキフライ定食」を注文した。 ご飯と味噌汁に……おおっ、こんな大きな器にタルタルソースがたっぷり。いいですねぇ。カキフライに添えられている付け合せもポテトサラダやレンコンの煮物があったりしてなかなか豪華だ。 カキフライはやや小粒だが、今まで食べた中では最高の7個も乗っている。店内の張り紙では「店主おすすめ定食」としてカキフライは紹介されていて、その張り紙には「ジューシー」のひと言が。これは期待できますね。では早速、いただきま~す。【コロモ】★★★ こんがりキツネ色で、サクッとした食感。大きさの割にはやや厚めだが、しつこくはない。何も付けずに食べてみたが、コロモそのものには味はないようだ。【カキ】★★☆ 張り紙に書いてあるほどジューシーではない。まあカキのシーズンになったとはいえ、シーズン当初だからこんなモノなのだろうか。【ソース】★★★☆ 特製タルタルソースはひんやりして少し酸味があり、熱々のカキフライにピッタリ。コロモが少し厚めなのはこのためなのだろうか、たっぷりソースを付けてもサクッとした食感は持続して旨い。いろんな食べ方をとりあえず試してみたが、このお店では特製タルタルソースに付けて食べるのが一番美味しかった。【値段】★★★☆ このお店のメニューの中では800円というのは割と高めなのだが、カキフライが7個も付いていることを考えれば、かなりお得と言えるかも。【総合評価】★★★☆「東村山カキフライ選手権」をスタートさせて5軒目にしてやっと自家製タルタルソースを出すお店と遭遇。このお店のタルタルソースは通常のモノほどネットリしてないからカキフライに付けやすく、旨かった。もっと美味しいカキが出回る時期にもう一度来てみたいな。
2005年10月26日
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これは居酒屋に限らず、すべての業種について言えることだが、接客は重要だ。当たり前のことを当たり前にこなした上で、さらにお客さんに好印象を抱かせるのが最上の接客だろう。もちろん、居酒屋だったら料理が美味しいとか、値段が安いとかも重要だ。しかし、味・値段と並んで接客も重要と言える。 その意味では、この4月、オープンしたばかりの時に行ったチェーン系居酒屋「かまどか久米川店」の接客は最悪だった。それほど店内が忙しい状況ではないにもかかわらず、頼んだ飲み物がなかなか出て来ない。最初の飲み物が来るのに15分かかり、その後、追加注文してもなかなか出てこず、その都度「○○と○○、まだですか?」と店員さんに催促していた。 私はこのブログでは「悪口は書かない」ということを基本姿勢にしているのだが、この接客姿勢だけは納得いかなかったから、最後に少しだけ書いた。すると、同じ感想を抱いた読者の方からコメントをいただいた。「まだ改善していないのか。ダメだな、このお店」……私は正直そう思い、ブログで紹介したことをすごく後悔した。 それから3カ月後の7月18日、山本狼さんからこんなコメントをいただいた。「マサさんのお噂はかねがねお聞きしておりまして、遊びに来ましたら、ビックリ!!ここ、僕のバイト先ですよ!! とはいえ、OPEN1週間目とかから働き出したんですけどね。でも、実は『鳥でん』でも働いていたのですよ。さらに上の『牛角』でも……。そして、8月1日からはワタクシ狼が店長として赴任します。正直僕が入った当初のスタッフのスキルの低さは笑ってしまうくらいでしたね。『俺なら、もう来ない』みたいな。それでも日々改善を続け少しでもお客様のご期待に応えられるようにしてまいりました。 是非、機会があればまたお越し下されれば幸いです。」 店長さんから直々にコメントが来たのだからこれは行かなきゃと、ずっと思っていたのだが、なかなか機会がなかった。それが昨日の夜、たまたまオヤジーズ(東村山に住む中年の飲み仲間)の1人から「飲みませんか?」と誘いの電話があり、「じゃあどう変わったか知りたいので」ということで、「かまどか久米川店」へ行ってみた。「いらっしゃいませ!」……元気のいい声に出迎えられ、「段がありますので気をつけてください」と店員が丁寧に席へ誘導。生ビールを注文すると、「用意してたの?」と疑ってしまうほど早く出て来た。以前の接客とは段違いだ。一緒に行ったオヤジーズのメンバーも以前のこのお店を知っているから、「飲み物が来るの、早くなったね」と目を丸くしていた。 料理は定番の「とりわさ」(390円)と「焼き鳥5本盛り」(890円)をまず注文。 料理が出てくるのも早い。当たり前と言えば当たり前の話だが、以前を知っているだけにこの変化には素直に驚いた。しかも、必ず笑顔で持ってきてくれる。どの店員さんもだ。かなり徹底した教育をしたんだろうなと思う。 季節モノとして「戻り鰹の刺身」(590円)と「炙りしめ秋刀魚」(590円)を注文。 量は少ないけど、これは旨かったなぁ。ニンニクと一緒に食べると、お酒が進む。生姜がすりおろしだともっとうれしかったけどね。 これは面白い料理だと思う。サンマだから炙るだけでかなり旨いのだが、一度酢で締めてから炙っている。だからほんのりと酸っぱさがある。これは好き嫌いが分かれると思うが、私は好きだな。サッパリして旨かった。 いやあそれにしても今回の接客にはビックリした。よくここまで立ち直らせたなぁと思う。山本店長の手腕に脱帽だ。 以前、おそらく7月くらいまでにこのお店を訪れて、その接客姿勢に「二度と来るものか」と思った皆さん、「かまどか久米川店」は変わりました。気持ちよく飲めるお店になったので、一度自分の目で確かめてみてください。【DATA】住所:東村山市栄町2-21-5電話:042-399-0194営業時間:午後5時~午前0時 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「かまどか久米川店」は残念ながら2006年12月2日に閉店しました。
2005年10月25日
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【過去のエントリーはこちら】*エントリーNO.1「かつ秀」*エントリーNO.2「新々飯店」*エントリーNO.3「若松」 第4回目に取り上げるのは「ひの食堂」の「カキフライ定食」(750円)。ココは揚げ物が美味しいから期待だ。 しかし、いつ来ても思うけど、この外観はスゴいよね。 私は料理が美味しいって知っているから平気で入れるけど、何の予備知識のない人だったら、この外観を見て「こりゃ止めておこう」と思うハズだ。怪しすぎるからね。 でも入ると、人の良さそうなご夫婦が笑顔で迎えてくれる。うーん、“昭和の定食屋さん”だ。 注文すると、10分ほどで「カキフライ定食」がやってきた。 揚げたてだから、ラードの香りがほのかにする。ご飯にシジミ汁、そしてお新香。シジミもカキも亜鉛がたっぷり含まれているから、元気になっちゃうね。 カキフライは細長くて大きい。ちょっと変わった形状だ。数は5個。カラッと揚がっているように見えるが、さてさて、お味の方はどうなのであろうか?【コロモ】★★★★ カキフライというと、荒めのパン粉を使うお店が多いが、このお店は「上とんかつ」を食べた時もそうだったけど、パン粉が細かく、コロモが薄い。でもサクサクッとして旨いんだよね。このカキフライも同じコロモで、サクサクして旨い。コロモ自体に味が付いている感じ。荒いパン粉を使ってカリッという食感もいいが、このサクサク感もいいんだよね。【カキ】★★☆ 普通より大きめだが、ジューシーさにやや欠けるかな。コロモの旨さに少し負けている気がする。【ソース】★☆ タルタルソースはなし。付け合せのキャベツには特製のドレッシングがかかっているから、マヨネーズも付いていない。レモン、ソース、醤油で食べてみたが、レモンと醤油が美味しかったかな。ただ、ドレッシングがかなりかかっていて、お皿の底にたまり、カキフライにも付いてしまっているのが少し残念。サクサクのコロモがベチョベチョになつては台無しだ。【値段】★★★ カキフライが5個と、おかず盛りの良いこのお店にしては珍しく少なめだが、カキフライそのものは大きいし、コストパフォーマンスは決して悪くない。これで750円ならお得と言えるだろう。【総合評価】★★★「かつ秀」と本当に対照的な薄くてサクサクしたコロモは旨い。値段が多少高くなってもいいから、もっといいカキを使ったカキフライを食べてみたいモノだ。【DATA】住所:東村山市本町3-18-2電話:042-394-4334営業時間:午前11時半~午後3時 午後5時~9時半定休日:日曜駐車場あり
2005年10月24日
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【過去のエントリーはこちら】*エントリーNO.1「かつ秀」*エントリーNO.2「新々飯店」「第3回目はどこにしようかな?」と久米川駅周辺をブラブラしていたら、なぜかそば屋の「若松」が目に入った。看板に「信州そば」と書いてあり、前から気になっていたお店だ。「おそば屋さんじゃ、カキフライなんてやってないだろうなぁ」と思って通り過ぎようとした瞬間、私は目を疑った。チラッと「かきフライ」という文字が目の端に映ったのだ。「んっ?」と思って、お店の料理ディスプレイに近づくと……。「かきフライ定食」(850円)とあるではないか。「おそば屋さんでカキフライ?」と何か違和感を覚えつつも、「書いてあるんだから入ってみよう」と、私は店内に入った。 このお店、場所は久米川駅南口を左に出て、ロータリー沿いに歩き、モザーク通りに入る。そのまま進むと交差点に出るのだが、その右角にある。 私は「かきフライ定食」を注文。しばらくすると、「かきフライ定食」が運ばれて来た。 いい感じではないですか。ご飯に味噌汁、そしてお新香。シンプルにして最強の構成だ。 カキフライは小さからず、大きからず。コロモは適度なキツネ色。カキフライが全部で5個と少なめなのが気になったが、まあ、何はともあれ、食べてみよう。【コロモ】★☆ 見た目はいい感じなのだが、カリッとしつつも、ところどころガリッと固い部分がある。パン粉が古いのだろうか。ちょっと残念。コロモ自体に味はない。【カキ】★★★★ 大きさは普通だが、とにかくジューシー。噛んだ瞬間、カキのエキスがジュワッと出てくる。広島産のカキを使っているということだが、産地を明記しているだけはある。ただ、ジューシー過ぎて、噛むとコロモからスポッと抜けて、カキだけ全部口に入ってしまうことが多かった。コロモが完全に負けてしまっている。【ソース】★★☆ タルタルソースはなし。「新々飯店」と時と同じく、付け合せのキャベツにマヨネーズが付いている。レモン、ソース、醤油で食べてみたが、レモンが一番美味しかったな。【値段】★★☆ カキがジューシーなのはうれしいが、カキフライが5個というのはちょっと辛い。バランスよくご飯と一緒に食べているつもりなのだが、カキフライを全部食べたあと、ご飯が少し残ってしまい、お新香と味噌汁でかき込むことになった。850円は高くはないけど、これならお得とも言えないかも。【総合評価】★★☆ いいカキを使っているからカキは旨い。でもカキフライという料理としてみると、少しコロモに物足りなさを感じる。でも、正直な話、そば屋でこんな美味しいカキが食べられるとは思わなかった。今度は素直に本職であるそばをいただいてみようと思う。【DATA】住所:東村山市栄町2-21-13電話:042-391-0968
2005年10月23日
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読者の方から「カキを使ったパスタがある」と聞いて、私は先日、仕事帰りに久米川の老舗イタリア料理店「トゥディーニ」に寄ってみた。メニューを見ると、確かに旬の料理として手書きで「カキのスパゲッティ」(1580円)が加えられている。私はお酒を頼もうかどうしようか迷ったが、結局「カキのスパゲッティ」だけを注文した。「パスタが1580円? 高いんじゃないの」と思う人もいるだろう。私も正直に言うと、「これは東村山価格じゃないな」と思った。でもね、出て来たモノを見たら、そんな思いはいっぺんに吹き飛んでしまった。 見てくださいよ、コレを! ネギが散らしてあるからわかりにくいかもしれないけど、カキの数がハンパじゃなく多い。数えたら11個も乗っていた。小振りとは言え、カキが11個ですよ! カキ好きの私にはもうたまらないですよ。しかもこの写真を見てくださいよ! ねっ、わかります? カキがプリプリしてるでしょ。パスタもツヤツヤして旨そう。もうねぇ、見ているだけで幸せになれます。でもやっぱり食べなきゃね(笑)。 まずはカキだけを1つ……美味しいっ! 厨房でジュワ~ッと派手な音がしていたから「焼いているのかな」と思ったのだが、焼いてこんなにプリプリになるワケがない。蒸してるのかな? いやいやそんな調理法なんかどうでもいい。生ガキを食べるような柔らかさなのに、全然生臭くない。味付けが施されているのだろうが、それは本当に控えめで、カキの旨味が口いっぱいに広がる。いやあ、これだけでお酒が飲めるんじゃないかなぁ。 さて、それではカキをブスリとフォークで刺してからパスタをクルクルッと巻き取って、パクッ……旨~ッ! パスタは少し柔らかめだけど、その方がカキの食感が堪能できていい。パスタのこのツヤツヤはバターだと思うけど、それにしてはサッパリしている。最初はネギのせいかなと思ったけど、ひょっとしたら何か柑橘系が加えられているのかもしれない。真ん中に乗っているトマトが加わると、よりサッパリして美味しい。「ひと味足りない」という人のために、荒く砕かれた唐辛子が一緒に出て来たが、私は必要ないと思った。一応、少しかけて食べたけど、カキの味を楽しむなら、そのままの方がいいと思う。 この「カキのスパゲッティ」、出てくるまでに20分近く時間がかかったのだが、食べるのは5分とかからなかった。カキの1つ1つをいとおしむように食べたつもりなのだが、アッと言う間になくなってしまったのだ。 食べ終えてから、私は3分ぐらい考えた。何を考えたか、わかります? それは、「おかわりするかどうか」だ。ホント、もうノド元まで「すみません、もう1つ同じモノを」という言葉が出かかっていたのだが、すでに夜遅いということもあり、私はグッとこらえて「ごちそうさま」と会計に向かった。 私がカキ好きだということを差っ引いても、この「カキのスパゲッティ」は絶品だと思う。ちょっと値段は高めだけど、これは超オススメの旬の一品ですよ。【DATA】住所:東村山市栄町2-5-9電話:042-396-0059営業時間:午前11時半~午後4時 午後5時半~11時 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「トゥディーニ」は残念ながら2007年2月に閉店しました。
2005年10月22日
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とんかつが好きな私はもちろん、かつ丼も大好き。何となく元気が出ない時は、うな丼か、かつ丼が食べたくなる。先日も「何だか調子悪いなぁ」と感じたので、気合を入れるためにかつ丼を食べることにした。行ったのは久米川のとんかつ屋「かつ一」だ。 カウンターに座り、メニューを見る。あるある、ありましたよ、「かつ重」(1050円)。何の迷いもなく私は「かつ重」を注文した。このお店では汁物を「赤だし」「しじみ汁」「豚汁」の3つから選べるのだが、こちらも迷わず「豚汁」をチョイス。“トントン拍子”に調子を上げようという、まあゲン担ぎですな。 ところで、かつ丼の器には丸いタイプと長方形タイプの2つがあるけど、皆さんはどっちのタイプが好きですか? 私は断然、長方形タイプが好き。理由は簡単。かつ丼に入るロースかつは細長いじゃないですか。だからご飯の上にビッシリと乗ることになる。これに対して丸いタイプだと、ロースかつの乗っていない妙な空白地帯ができて損したような気がする。中には細長くて入りきらないロースかつの切り身をその空白地帯に置いているモノもあるが、それは見た目にカッコ悪い。 このお店のかつ丼はどつちの器で来るだろう?……そんなことを考えながら私はジッと出てくるのを待った。 出て来た「かつ重」を見て、私は「うーん……」と唸ってしまった。丸いタイプの器だったのだ。しかし、フタを開けた瞬間、私は「うーん!」と別の意味で唸ってしまった。 写真ではわかりにくいかもしれないが、かつ重をよ~く見てください。かつの切り込みが右端は横になっているのに、左下は縦になっているのがわかりますか? 小さな3つのロースかつをうまく組み合わせて、丸い器に入ったご飯全体に乗るように工夫されているのだ。「これって、ひれかつなんじゃないの?」と思う人もいるかと思うが、メニューにはちゃんと「ひれかつ重」というモノが別にある。だからこれは小さなロースかつなんだと思う。 まあ、アップで見てくださいよ。 ご飯が見事に見えないでしょ。卵で隠されているんじゃなく、ちゃんとロースかつで隠されている。いやあ、いいじゃないですか。 大きなロースかつだと食べ応えがあり、とんかつとして食べる分には、先にかつを食べて次にご飯をかき込むという順番で何ら問題はない。しかしかつ丼は丼モノだ。大きいロースかつだと、どうしてもご飯と一緒には食べられない。それがこのかつ重の場合、切り身が小さいからご飯と一緒に食べられる。食べてみればわかるけど、これはいいですよ。小さいけど、ロースかつとしても美味しいし、かつの下に敷き詰められているタマネギがまたいい甘みを出していて、ご飯とロースかつをうまくまとめてくれている。 豚汁を合間に飲むのを忘れるくらい、夢中になって食べちゃいました。ナスとキュウリのぬか漬けも旨いし、満足、満足。体がホカホカしてきて、お陰で元気いっぱいになることができた。たくさん食べたい人には物足りない量かもしれないけど、40代の私にはちょうどいい量だった。元気のない中高年の方はぜひお試しを。【DATA】住所:東村山市栄町2-30-32電話:042-391-3042営業時間:午前11時半~午後10時定休日:月曜
2005年10月21日
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単純に私が冷麺好きだから始めた「東村山冷麺選手権」。焼き肉屋と韓国料理のお店ぐらいしかメニューとして出してないから、数は少ないだろうと思ったら、ナント18回もやっていた。好きとは言え、我ながらよく食べたモノだ。 大久保界隈の韓国料理店では、冷麺は通年メニューだが、やはりかつての名残なのか、季節メニューとしているところもまだある。そこで、すっかり秋になったことだし、「東村山冷麺選手権」を一度終了し、まとめてみようと思う。 取り上げたのは以下の18のお店。*エントリーNO.1「焼肉レストランあら川」*エントリーNO.2「明月館」*エントリーNO.3「韓亭」*エントリーNO.4「アリラン」*エントリーNO.5「和牛亭あらかわ」*エントリーNO.6「コチカル」*エントリーNO.7「仁寺洞(インサドン)」*エントリーNO.8「安楽亭 野口橋店」*エントリーNO.9「ジョナサン 東村山店」*エントリーNO.10「牛角 久米川店」*エントリーNO.11「はいから亭東村山秋津店」*エントリーNO.12「和民 西武久米川店」*エントリーNO.13「すぱいす」*エントリーNO.14「来来軒 秋津店」*エントリーNO.15「牛繁 東村山店」*エントリーNO.16「江川亭」*エントリーNO.17「明洞(みょんどん)」*エントリーNO.18「おいしい家」 味や値段はともかくとして、この中で見た目が最も冷麺らしい冷麺は「韓亭」の「冷麺」(900円)だ。 最近はなぜかスープをたっぷり入れて、まるで冷やしラーメンのようにして出すお店が多いのだが、私が昔食べた冷麺はこんな感じだった。スープは少なめで麺がこんもりと盛り上がり、その上に具材が盛られている。見た目にキレイで涼しげでしょ。でもこういう盛り付けの冷麺は、他ではほとんど見られなかった。 地元の焼き肉屋や韓国料理店の中には残念ながら「またぜひ来て食べてみたい」と思える冷麺はなかった。旨いモノもあったんだけど、リピートするほどの強烈な魅力は感じられなかった。そんな中、意外にもチェーン店系の冷麺が健闘。中でも「はいから亭東村山秋津店」の「冷麺」(504円)は、味もいいし値段も安く、その抜群のコストパフォーマンスにただただ驚かされた。 多くのお店は冷麺を“韓国風冷やし中華”と位置づけているのか、必ずと言っていいほどカラシが添えられてくる。しかし、私の経験から言わせてもらえば、カラシを入れて美味しくなった冷麺は皆無だ。その無駄なカラシをチェーン店なのにこのお店ではシッカリ排除し、代わりにコチュジャンソースを添えている。このアイデアはいいね。 今回、いろいろなお店で冷麺を食べて思ったのは、“第3世代”が出て来つつあるということだ。かつて私が食べて慣れ親しんだ冷麺は、デンプンに小麦粉を入れた少し黄色がかった透明な麺を使ったモノだった。今は「盛岡麺」と呼ばれているが、昔はその麺が冷麺のスタンダードだった。これを“第1世代”とすれば、“第2世代”は韓国から本場モノとして持ち込まれた韓国麺だ。デンプンにそば粉を入れ、茶色がかった極細麺を使った冷麺は、韓国料理店の増加とともに広まり、今や冷麺の主流となっている。ただ、“第1世代”と“第2世代”の違いは麺だけで、スープや具材にはそれほど大きな違いはない。 これに対し“第3世代”は具材や麺にオリジナリティーを加えている。例えば「来来軒 秋津店」の「韓国冷麺」(590円)。「韓国冷麺」と言いつつ、薄焼き卵や鶏の胸肉を使ったりして具材を変えている。麺は確かに韓国麺ではあるが、極細ではなく中細だし、これはもうオリジナル冷麺と言っていいだろう。 さらに私の度肝を抜いたのが、「江川亭」の「梅塩冷麺」(750円)だ。 麺はラーメンで使っている太麺。具材には冷麺の定番であるキムチが入っていない。しかも一部の具材を別皿で出している。これまでの定義では考えられない全くのオリジナル冷麺だ。実は私が食べた18杯の冷麺の中で、これが一番美味しかった。夏季限定メニューなので今はもう食べられないが、「もう一度食べたい冷麺は?」と聞かれたら、私は真っ先にこの冷麺を挙げる。それほど美味しかった。 また来年の夏には面白い冷麺が登場するかもしれない。それを楽しみにして、「東村山冷麺選手権」はしばらくの間、封印いたします。
2005年10月20日
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ドーンとメインのおかずが豪華なのもいいけど、ちまちまといろんな種類のおかずがあるのも私は好きだ。どちらかと言うと、いろんな種類がある方が好きかもしれない。お弁当でも幕の内弁当が好きだしね。そんな私にピッタリの定食屋を見つけました。それが今回紹介する「ごはん家さくら木」だ。 場所は久米川駅北口を左に出て、交番のある交差点を右折して久米川通りへ。新青梅街道を越えて左角にあるセブンイレブンの先を左折し、そのまま真っ直ぐ進んで空堀川を渡る。渡って少し進むと左側にドラッグストアがあり、その手前を左折すると突き当たりにある。 ひと目で定食屋とわかる外観。さらにダメ押しするかのように、入り口前にはオススメのメニューが書かれた看板が置かれていた。 マグロの中おちと書いてある「刺身定食」(880円)も、昔の定食屋の定番ともいえる「豚モツ煮込み定食」(750円)も魅力だけど、やはりココは素直に「さくら木ランチ」(780円)を頼むべきかな……そう思いながら私は店内に入った。店内は割と広く、4人がけのテーブルが6卓ほどあった。張り紙を見ると、2階に宴会のできるスペースもあるようだ。 定食は他にもいろいろあったが、私は「さくら木ランチ」を注文。しばらくして「はい、お待ちどうさま」とランチが運ばれてきた。 おおっ、何かすごくいい感じ。表の看板に書いてあったアジフライとコロッケ、いか納豆のほかに、冷奴とお新香、それからデザートとして柿とブトウ。1つ1つは大したことないかもしれないけど、ランチでこれだけおかずの品数が多いとうれしくなりませんか? 味噌汁をひと口すすりながら「何から食べようかな」と迷う、このひと時が私は好きなんですよね。で、最初に私が箸をつけたのは、いか納豆。 醤油をかけてかき混ぜ、そのまま食べてみる。ああ、いいんじゃないの。合うんだね、イカと納豆って。知らなかったなぁ。 続いてコロッケに箸をブスリ。 やっぱり揚げたてのコロッケは旨いね。アジフライも熱々だから、醤油をかけると醤油独特の香ばしさが漂い、それだけでご飯が進む。1つ1つのおかずはバカ旨じゃないけど、トータルで見るとバランスがいいし、旨いし、「食ったぁ」という満足感もある。 デザートの柿を食べながら「今度は『豚モツ煮込み定食』を食べてみようかな」と、早くも再訪を考えている私だった。【DATA】住所:東村山市本町4-12-49電話:042-395-2122
2005年10月19日
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第2回目に取り上げるのは、久米川駅北口の中華料理屋「新々飯店」の「カキフライライス」(850円)。全部カタカナで書いてあるから、最初は気づかなくて「あれぇ、ないなぁ」なんて思ってしまった。 読者の方からの情報で来たのだが、まさか中華料理屋でカキフライが食べられるとは思わなかった。もっともこのお店の場合、カツ丼がウリだったりするから、カキフライも「アリ」なのだろう。 というワケで、出て来たのがコレ。カキフライにご飯と味噌汁、そして香の物。まさに王道の定食ラインナップだ。 コロモはこんがりではなく、軽~いキツネ色。見た目からは食感は想像しにくい。カキフライは全部で6個。お味の方はどうなんだろうか。早速、食べてみよう。【コロモ】★★☆ 見た目、カリッとした感じはないが、揚げたてだからサクッとしているが、コロモ自体はそれほど厚くないし、味的な特徴もない。【カキ】★★☆ やや大きいが、大振りというほどではない。噛んだ瞬間、ジュワッとカキのエキスで出るような感じではないが、コロモが薄い分、カキの旨味が感じられる。【ソース】★★☆ タルタルソースはなし。付け合せのキャベツにマヨネーズが付いているから、これにソースをかけて簡単特製ソースを作ってみるのもいいかも。少しコロモがベチャっとなるけど、レモン汁だけをかけて食べると、なかなか旨かった。【値段】★★★★ カキフライが6個付いて850円なら文句はないでしょう。【総合評価】★★☆ オーソドックスなカキフライだと思う。私が「カキフライ」を想像した時に出てくる標準的なカキフライ。私にとっては今後このお店のカキフライが評価の基準になると思う。【DATA】住所:東村山市本町4-13-9電話:042-395-1786 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「新々飯店」は残念ながら2009年5月31日に閉店しました。
2005年10月18日
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1人で食べ歩く場合や、カミさんと2人でどこかに食べに行く場合は、お店選びにほとんど制限はない。しかし、子供連れ、特に小さい子供と一緒の場合になると、かなり制限される。子供はジッとしていられないし、騒ぐのが普通だからだ。ウチら夫婦は、家族でどこかへ食べに行こうとなった場合、大抵は郊外の大型スーパー内にあるフードコートへ行っている。全体的にガヤガヤとざわついているし、同じような家族連れが多いので、子供が騒いでも平気だからだ。しかし、フードコートの食べ物って、イマイチなんだよねぇ。「今日はパスタが食べたい」とカミさんが言うので、「車でどこか行くか?」と聞くと「歩いて散歩したい」という返事。それでは、ということで近場のイタリア料理店をいろいろと考えてみたが、どこも「もし子供が騒いだら……」と思うと、行けない。お店というより、せっかくそのお店の料理を楽しんでいる他のお客さんに申し訳ないから。 で、私が出した結論はイタリアン・ファミレス「ポポラマーマ久米川店」。ココなら多少、子供が騒いでも平気だろう。久米川駅の目の前で近いし、2階にあるから窓際に座れば、ロータリーのバスなどが見えて子供の気もまぎれるってモノだ。実際、行ってみると、子供は窓から見える景色にクギ付け状態。料理が出てくるまで、おとなしくしていてくれた。 頼んだのは私が季節メニューの「舞茸・エリンギ・ベーコンのペペロンチーノしょうゆ味」(630円)、カミさんは「渡り蟹のトマトクリーム」(820円)。 私の頼んだモノが先に出て来た。醤油の香りが何とも美味しそう。きのこ類も思っていた以上に入っている。なかなか良心的ではないですか。では、いただきますか。 ほう、鷹のツメと黒胡椒がたっぷり入っているから結構辛い。と言っても、ヒーヒー言うような辛さではなく、ピリッと舌が少し痺れるほどの辛さ。これが旨いんですよ。パスタは細めだが、少し固めの茹で加減でこれも旨い。 パスタが大好きなウチの子供。ジーッと私が食べるのを見てたけど、これはちょっと食べさせられないな。大人の味だから。 少ししてカミさんが頼んだモノが出て来た。渡り蟹の甲羅が添えられていたりして、なかなか美味しそう。色合いもいい感じだ。 パスタの上にはたっぷりとカニの身が乗っている。カミさんはエビ・カニ類が大好きだから、食べる前からうれしそう。味もなかなかいいらしい。少し食べさせてもらったが、カニの風味がちゃんとして美味しい。子供にも美味しかったらしく、モリモリ食べていた。 子供は多少は騒いだけど、ファミレスだからもともとざわついているし、周りのお客さんも気にしている風でもなかった。こういうお店はありがたい。しかも駅前ってのがいいよね。子供が店内でジッとおとなしくしていられるまで当分、家族でパスタを食べる場合は、ココになるかな。【DATA】住所:東村山市栄町2-9-32電話:042-399-3036
2005年10月17日
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読者の方から、串焼き屋「まーちゃん」に黒ホッピーが入り、串モノに塩ガーリックが加わったという情報をもらったので、昨日の夕方行ってみた。実はこの情報をもらったのは2週間ほど前のことで、私は仕事帰りの寄ろうと思っていたのだが、このところ帰りが深夜を過ぎることが多く、なかなか立ち寄れないでいたのだ。そこで休日の昨日、オープンの午後4時にあわせて行ってみたというワケ。まだ外が明るい時間に飲むっていうのは、罪悪感もあるけど、それ以上に気持ちいい。 店内はマスター1人だけ。どうやら一番乗りらしい。メニューに「黒ホッピー」が書いてなかったので。「あれぇ?」と思い、仕方なくホッピーを頼むと、「白と黒がありますけど、どっちにしますか?」とマスター。何だ、あるんじゃないの。当然のごとく、黒ホッピーを注文。 焼酎の入ったジョッキに注ぐと、普通よりも濃い琥珀色の液体が満たされていく。ホッピーとは簡単に言えば、アルコールのないビールだから、黒ホッピーは黒ビールのアルコール抜きバージョンと思えばいい。東村山ではこの黒ホッピーを置いているところは少ない。秋津の「サラリーマン」や一部の立ち飲み屋ぐらいでしか私は見たことがない。 黒ホッピーは黒ビール同様、コクとやや甘みがある。とても飲みやすい。黒ホッピーがあるということは……そう、もう1つ、面白い飲み方ができる。 通常、焼酎の入ったジョッキにホッピーを入れると、約半分のホッピーでジョッキはいっぱいになる。ジョッキを飲み干すと、ホッピーはビンに半分残っているので、ジョッキの焼酎だけをお代わりする。これを「中をお代わり」と言うのだが、この時に「中をお代わり」するのではなく、黒ホッピーを頼むのである(黒ホッピーを先に飲んでいる人だったら、普通のホッピー)。そうして普通のホッピーと黒ホッピーを半々に入れる。もうおわかりですね。そう、ビールで言うところの「ハーフ&ハーフ」が楽しめるワケなんですよ。 この日、私は夕方からカミさんと約束があったからそこまではできなかったけど、黒ホッピーのあるお店に行ったらぜひ試して欲しい飲み方だ。 さて、それではツマミを、と。私はシロとカシラ、ラム串を2本ずつ、塩ガーリックでお願いした。 左がシロで右がカシラ。ガーリックはどちらかと言えば風味付けという感じだから、あとでニンニク臭が残るということはない。もっとガーリックの味が欲しいという人は、お皿に添えられている特製ニンニク味噌をつければいいだろう。 驚いたのは久しぶりに食べたラム串だ。 確か以前食べた時は、特製ニンニク味噌を串全体に塗って焼いていたハズだ(詳しくはこちらを見てください)。それが今回は塩とガーリックパウダーのみ。しかし、これがメチャ旨なのだ。ラム肉はレアに焼かれていて柔らかい。で、塩ガーリックがよく合っている。特製ニンニク味噌をつければ、また違った味わいがしていい。これは何本でもイケちゃうね。 しばらくマスターと2人だけだったので、いろいろと話をした。その中でうれしかったのは、マスターのこの言葉だ。「マサさんのブログにはいろんな人がコメントを書いているけど、悪口がないのがすごいですよね。他のサイトでは結構『あの店はマズい』とか悪口が書き込まれて荒れたりしているのに」 そう言われればそうかもしれない。私は読者の方に恵まれているのかもしれない。そう思うと、自分の文章を褒められる以上にうれしくなってしまった。ありがたいことだと素直に思う。 このブログを読んでくださっている皆さん、皆さんとともにこれからも美味しい情報のみを伝えていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。【DATA】住所:東村山市栄町3-11
2005年10月16日
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以前に読者10人の協力で行った「スタミナ丼のたれ」モニター調査の結果の続きです。初めて読む人は、下の記事から読んでください。 前編に質問項目を掲載したのですが、もう一度再掲載します。Q1 ネーミングをどう思いますか? A.良い B.まあまあ C.ダサい 選んだ理由を教えてください。Q2 ラベル・ボトルなど商品デザインについてどう思いますか? A.良い B.まあまあ C.ダサい 選んだ理由を教えてください。Q3 味についてどう思いますか? A.旨い B.まあまあ C.マズい 選んだ理由を教えてください。Q4 いろんな料理に応用が利くと思いますか? A.利く B.利かない 選んだ理由を教えてください。 Q5 「スタミナ丼」という料理を知ってますか? A.知ってる・食べたことがある B.知ってる・食べたことはない C.知らないQ6 「スタミナ丼のたれ」という商品を知っていましたか? A.知ってる B.知らないQ7 この商品をいくらなら買いますか? A.100円以下 B.100~150円 C.150~200円 D.200~300円 E.300円以上 Q8 販売中止についてどう思いますか? A.当然 B.もう少し頑張るべき 選んだ理由を教えてください。Q9 この商品が売れなかった理由は?(複数回答可) A.味 B.デザイン C.ネーミング D.営業・販売力 E.価格(メーカー希望価格は300円で、実際は200円前後) F.その他(具体的に書いてください)Q10 商品を使ってみての率直な感想を聞かせてください?【Q6】 Aの「知ってる」と答えた人は、たった1人。あとは全員、Bの「知らない」。そもそも「スタミナ丼」を知らない人が多いから仕方ないのかもしれないが、あまりに商品認知度が低すぎる。これじゃあ売れないよね。【Q7】 Bの「100~150円」が6人で最も多かった。続いてCの「150~200円」が2人、Dの「200~300円」とE「300円以上」が1人ずつ。実売価格は確か200円台だと思ったから、商品が認知されたとしても高く感じられて売れなかっただろうことが予想される。【Q8】 Aが3人、Bが6人、「選べない」と答えた人が1人。Aと答えた人は「売れないなら当然」というのがその理由。Bと答えた人はほとんどが、もう少し頑張る条件として「パッケージをリニューアルすべき」ということを挙げている。いずれにしても「現状の商品のままでは売れない」ということは、ほぼ全員が感じているようだ。【Q9】 最も多かったのはB「デザイン」、C「ネーミング」、D「営業・販売力」の3つでそれぞれ7票。続いてE「価格」の3票、A「味」の1票。*近所のスーパーで一度も見たことがない。*私は30数年、両親はもうちょい長く東村山に住んでいますが、失礼ながら「ポールスタア」さんを存知あげませんでした。東村山の地ソースをうたっているのなら、もっと全面に出した販売方法があったのでは? イトーヨーカドーや地元のスーパーなど、ソースのそばに「東村山の―」など強調されているだけでも目がいくし、手に取りやすいと思います。パッケージなどを他のソースと統一してシリーズのようになっていてもいいかも。*商品に作り方が明記してありましたが、材料の種類があるのみで、漠然としている。一体、これ1本で何人分なのか、タレをどの程度入れたらいいのかなどの疑問を持つ人がいると思います。こういう単品の料理のタレや素を買って使う主婦は、絶対に料理の初心者だと思うので、もっと作り方など詳しく細かく明記する方がいいと思います。普通、主婦を長くやっている人、また料理を毎日している人であれば、単品料理のタレなど高いので使わず、自分の好みで使ってしまいますよね。めんつゆのように、いろいろと幅広く使えれば、また違うとは思います。このタレだと、主婦1年生みたいな人がターゲットだと思うので、簡単に美味しく間違いなくできるとアピールする方がいいと思います。【Q10】*「スタミナ丼」というわかるようなわからないような曖昧な名前をネーミングに持ってきたので、買う方はなかなか手が出ないと思います。特に丼である必要もない気もしますし。味は焼き肉のタレとの差別化がそれほどできていないように感じられるので、一度買った人もリピーターにはならないのではないでしょうか(家にある焼き肉のタレで代用できそう)。味は悪くないとは思うので、戦略を変えたら売れるのではないでしょうか。*肉を使って丼にするより、簡単に野菜炒めにして使うことが多いです。野菜の水分で味付けもぼんやりしちゃうので、もう少しコクとパンチがある味付けになるといいなぁと思いました。*容器をビンにせずに、レトルトのようなパックに1回分として100円くらいで入っていると使いやすいし、少ないので買ってみようかなという気持ちになると思います。*158円、特売で128円であれば、1本家庭の調味料群に入れると思う。営業についてはかなり厳しいのではないでしょうか。「スタミナ丼」の味を大多数の主婦は知らない。そのため各スーパーの店頭で実演販売を行っても販売数は微増で飛躍すると思えない。「スタミナ丼のたれ」はとても美味しいが営業費をかけて宣伝しても大幅な利益を期待できないのでないか。販売終了でこの商品の寿命は終えるのだが、もっと以前に「狂牛病・輸入禁止」等で豚肉が代替となりつつあった時にもし「スタミナ丼」がブレイクして一般に認識されていれば変わっていたのだと思うし、ブームに耐えうる味を持っていると思います。*フタを開けたときのニンニクの香りのインパクトほど味はそうでもないなと感じました。具材と絡めることで水分も若干出ますし、結構薄まってしまう。もう少しドロッと濃厚な感じのほうが、具材と絡めることでちょうどいい感じになるのかな?と思いました。 私も「スタミナ丼のたれ」を使っていろいろと料理したけど、豚肉と野菜によく合って美味しいと思ったね。ただやはりデザインとネーミングは悪いと思った。正直な話、これでは売れないだろう。でも使っていて私は「この手の商品をもっと増やすべきだろうな」と思った。 というのも、3回調理に使うと1本なくなってしまい、「もう1本欲しいな」と思ってしまったからだ。桜井社長のご好意で私は「ポールスタア」のソースを何本か持っているが、もらって4カ月経った今もソースは残っている。ソースの消費量なんてどの家庭でもそんなモノだろう。それが「スタミナ丼のたれ」の場合、1週間足らずで1本なくなったのだ。こうした利用サイクルの早い商品を多く開発し、この中からヒット商品がでれば、きっと「ポールスタア」という会社の認知度、無添加・無着色ソースの認知度が上がるハズだ。 地元のソース会社だから頑張って欲しいと私は心から思う。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ なぜ私がこの時期に「スタミナ丼のたれ」のモニター調査結果を発表したかというと、実は皆さんに伝えたいことがあったのです。 ナント明日(16日)放送の「ガキの使いやあらへんで」(日本テレビ系)で「ポールスタア」の焼き肉のタレが登場するのだとか。皆さん、これは要チェックですよ!【DATA】住所:東村山市久米川町3-28-2フリーダイヤル:0120-59-7110電話:042-395-0554ホームページはこちら
2005年10月15日
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以前、このブログで、東村山のソース会社「ポールスタア」の商品「スタミナ丼のたれ」のモニターを募集したことがあるのだが、覚えているだろうか?(詳しくはこちらを読んでください)「スタミナ丼のたれ」は売上不振のため9月で販売中止になったのだが、なぜ売れなかったのかを知りたくて、「ポールスタア」の桜井憲一社長に協力していただき、10人の読者に「スタミナ丼のたれ」をプレゼントし、アンケートに答えてもらった。当初は8月中に結果を発表する予定だったのだが、何となくまとめるのが面倒で、ズルズルと……すみません! 10人の読者モニターには、次の10項目の質問に答えてもらった。Q1 ネーミングをどう思いますか? A.良い B.まあまあ C.ダサい 選んだ理由を教えてください。Q2 ラベル・ボトルなど商品デザインについてどう思いますか? A.良い B.まあまあ C.ダサい 選んだ理由を教えてください。Q3 味についてどう思いますか? A.旨い B.まあまあ C.マズい 選んだ理由を教えてください。Q4 いろんな料理に応用が利くと思いますか? A.利く B.利かない 選んだ理由を教えてください。 Q5 「スタミナ丼」という料理を知ってますか? A.知ってる・食べたことがある B.知ってる・食べたことはない C.知らないQ6 「スタミナ丼のたれ」という商品を知っていましたか? A.知ってる B.知らないQ7 この商品をいくらなら買いますか? A.100円以下 B.100~150円 C.150~200円 D.200~300円 E.300円以上 Q8 販売中止についてどう思いますか? A.当然 B.もう少し頑張るべき 選んだ理由を教えてください。Q9 この商品が売れなかった理由は?(複数回答可) A.味 B.デザイン C.ネーミング D.営業・販売力 E.価格(メーカー希望価格は300円で、実際は200円前後) F.その他(具体的に書いてください)Q10 商品を使ってみての率直な感想を聞かせてください? 読者モニターから寄せられた回答はどれも丁寧で、「たかだか個人のブログのために、ここまでキチンと答えてくれるとは」と私は感動しました。ありがとうございました。 遅くなりましたが、調査結果を発表します。【Q1】 Bと答えた人が4人、Cと答えた人が6人。誰1人「良い」とは思わなかったようだ。ほとんどの人はその理由として「スタミナ丼がどんなモノなのかわからない」ことを挙げている。*スタミナ丼のみにしか使えないと思ってしまう。違う名前の方が主婦は取っ付きやすいし、買いやすいです。*まず「スタミナ丼」というのが何だかよくわからない。さらに「丼」と銘打つことで、使用範囲が固定してしまう。「何だかよくわからない『丼』のたれ」では、あまり買う気にならないのでは。*「スタミナ丼」自体がどういうものなのかという定義がハッキリしていないので、このネーミングから客が料理や形や味のイメージを喚起しにくい。Webで検索しても、マグロのスタミナ丼とか鶏肉とかいろいろ幅が広そうで、何となくニンニク醤油味の丼モノというくらいの縛りしかなさそう。ネーミングは例えば「甘辛丼」とか「旨肉丼」とかの方がイメージいいかな。*「スタミナ丼」なるものがメジャーでないたる、どうしても「このタレがなくては」という必要性に欠ける。【Q2】 BとCが5人ずつ。やはり「良い」と答えた人はいなかった。Bの「まあまあ」と答えた人でも肯定的な理由は1人だけで、あとは全員、物足りなさを感じているようだった。*ラベルの黄色に「スタミナ丼」という黒文字ですが、いまいち「スタミナ!」という感じが弱い。ラベルの構成が文字、写真、ブタ君のイラストと盛りだくさんで、結果的にどれもアピールしていない。ブタ君、結局食材になってしまうから線が細い。もっと赤、オレンジ、黒などで元気感を強調するか、逆に色数を抑えてシックなデザインで目を引く方がよいと思いました。「ポールスタア」の他の製品では「二段仕込みソース」のラベルが好きで、購入してしまいました。*ラベルに関してですが、「スタミナ丼」の字体と配色が稀に見る古臭さです。何と言うか、あまり美味しそうじゃない雰囲気が漂っています。ボトルですが、使いにくいデザインです。たれを投入した後の液垂れが不衛生に思えます。「トマトガーリックソース」のように、ある程度、高さがあるデザインだと使いやすいです。「すき焼割り下」は洗練されたデザインで美味しそうに見えます。使いきりタイプのソースは特に美味しそうに売られていたら絶対に買います。他のソースは美味しそうなのに、これだけマズそう。*色味にメリハリがない。小さな瓶の正面に文字、写真、イラストと詰め込みすぎでは? ボトル自体は使いやすいのですが、実際に使用すると、一度に半分くらいになったので、もう少し大きなサイズでもよかったかな?と感じました。【Q3】 Aが4人で、Bが6人。Cの「マズい」と答えた人が1人もいなかったのは、さすが「商品には自信がある」という「ポールスタア」の面目躍如といったところか。しかしAと答えた人も手放しで「旨い」というワケではなく、物足りなさを感じているようだ。*特に豚肉にとても合う味。ニンニクが入っているが、味がしない。*ひと口目を食べた時に美味しいと思ったのですが、段々と濃い味がキツくなってきました。スタミナをつけようと思う夏には少し味が濃すぎるのではないかと思いました。と言っても、冬に「スタミナをつけよう!」というのはあまりないと思うので、やっぱりネーミングを変えた方がいいと思います。*特別「旨い!」という感動はないけれど、炒め物のたれとしては上出来だと思います。味は思いのほか甘い。また、その甘さには人工的な甘味料の香りを強く感じます。もう少し肉や野菜の風味を生かすような甘さを研究してみてはいかがでしょうか。 調理前のたれが濃いのに、調理後は驚くほど味が薄いので、分量の感覚をつかむまで2回はかかります。1回目の調理で失敗した人からすると「美味しかったからまたつくろう」という気にならないと思いました。*ニンニクもあまり効きすぎてなくて、まあまあ美味しいという人が多かったです。ピリ辛系が好きなので、唐辛子も効いているともっと美味しいのにと思いました。*好きな味だけど、お店でお金を出して購入したとして、2回目があるかな?と。美味しいんだけど、クセになる味ではないと感じました。【Q4】 Aが9人と圧倒的。唯一、Bの「応用が利かない」と答えた人は、「スタミナ丼以外の使い方が思い浮かばない」という理由を挙げている。やはりネーミングにはかなり問題があるようだ。*試した食べ方は、豆腐、ニンジン、ナス、パプリカと絡めたスタミナ丼。さらに残ったものを冷えた状態でそうめんにかけ、刻みネギを足したスタミナそうめん。またキュウリの千切り、ボイルしたササミと合わせたバンバンジー風。どれも美味しくいただけました。*ネーミングの割には「丼」に限定されず、肉野菜炒めとか、餃子のたねの隠し味にとか使えると思います。お肉の漬け焼きとかもよさそうですね。*ごまを加えて冷奴に合いそう。*思ったより甘みが勝っているので、子供向けの炒め物、焼き肉によいと思う。【Q5】 Aが3人、Bが2人、Cが5人。私は知っていて食べたこともあるのだが、これほど「スタミナ丼」の認知度が低いとは思わなかった。この辺に売れなかった原因があるかもしれない。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ すみません。かなり文章が長すぎて1回で収まらないので、とりあえずココまでとさせていただきます。 残りは「後編」で。
2005年10月15日
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西武拝島線と西武多摩湖線が交わる萩山駅は、駅としては割と大きい。しかし、駅前に飲食店はほとんどない。久米川駅とはとても対照的だ。だが、そんな萩山駅にはあって、久米川駅にないモノもある。それは立ち食いそば屋だ。今回紹介する「狭山そば萩山店」がソレ。 場所は萩山駅南口の階段を降りてすぐ目の前。 立ち食いそば屋にしてはお店が大きく、しかもお店に入ると、カウンターには丸イスが置いてある。うれしいことに座って食べられるようだ。 私は表に大きく張り出されていたセットメニューの中で「生姜焼丼セット」(500円)が気になっていたので、ソレを注文。セットにはうどんかそばが付くのだが、私はそばを選択した。 さすがは立ち食いそば屋。2分とかからず「生姜焼丼セット」が出て来た。そばは普通の丼で出て来たが、生姜焼丼の方はやや小さな丼。まあ500円ならこんなモノでしょう。 ではまず、伸びちゃいけないのでそばからいただきますか。 つゆをひと口。色ほどは濃くなく、アッサリしている。麺は柔らかいがボソボソではない。特別旨くはないが、マズくもない。ただ、アッサリしているから物足りなさを感じる人もいるだろうな。そういう人は別料金になるけど、天ぷらか玉子を入れてみるといいかも。 さてお次は生姜焼丼だ。いい感じの甘辛な味付け。なかなか旨いじゃない。生姜もちゃんと効いているしね。すでにそばを食べているから、ミニ丼で十分にお腹いっぱいになった。時計を見ると、まだ15分しか経っていない。安くて早くてお腹いっぱいになる……立ち食いそば屋のあるべき姿だ。「いやあ、これぞ日本のファーストフードだね」 お店を出て私はしみじみ思った。「狭山そば」は西武沿線にいっぱいあるのだが、個人的にこのお店はなかなか良かった気がしたので「立ち食いそば紀行」というサイトでちょっと調べてみた。するとこの萩山店は同じ「狭山そば」の中で一番高い評価を得ていた。もっとも「高い評価」と言っても、全体から見ると「中の下」なんだけどね。「狭山そば」はチェーン店のハズなんだけど、お店によって味がかなり違うみたいだから、食べ比べてみるのも面白いかも。【DATA】住所:東村山市萩山町2-1-1電話:042-343-8060営業時間:午前6時半~午後8時半(土・日・祝日は8時まで)定休日:無休
2005年10月14日
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今年4月にオープンしたラーメン屋の「良人(よしと)」。当初は「つけ麺専門店」という触れ込みだったから、私は「つけめん」(680円)を食べたのだが、魚系のスープはかなり濃厚で、スープ割をしても私には濃く、スープを飲みきることができなかった。そのことから私はこのお店を、「旨いけど苦手なタイプのラーメン屋」とインプットしてしまった。 そんなワケでしばらく敬遠していたのだが、秋津に食べ歩き取材に行くたびに、お店の様子はチェックしている。カウンター8席のみの小さいお店だからということもあるだろうが、いつ見ても満席で必ず1~2人、店外に並んでいる。どうやら定着し、繁盛しているようだ。 ある日、いつものようにお店を何気なくチェックしていると、あることに私は気づいた。ほとんどのお客さんは、つけ麺ではなくラーメンを食べているのだ。「確かつけ麺がメインだと思ったのに、これってどういうことだろう?」 そう思った私は、自分の舌で確認すべくお店に入り、「らあめん」(630円)を注文した。「熱いから気をつけてください」とカウンター越しに直接テープルに置いてくれたのが、コレ。旨そうじゃないですか。表面に背脂が浮いているから、見た目だけだと醤油豚骨のよう。しかし魚系の香りがフワッと漂い、そうじゃないことはすぐにわかる。 では、スープをひと口……いやあ、旨い。つけ麺の時に抱いた印象と全く違う。濃厚というよりすっきりした感じ。これは背脂が効いているからだろう。背脂が入ると「コッテリする」というイメージがするが、このラーメンの場合は違う。うまく言えないが、例えば濃い味噌ラーメンにバターを入れるとマイルドな味わいになるのと似ているかもしれない。そう、すっきりマイルドなのだ。これはちょっと意外だった。 麺は中細のストレート。チュルンと滑らかに口の中に飛び込み、モチッとしてい旨い。 具材はチャーシュー、メンマ、味付け玉子、海苔、そして刻みネギ。突出して旨いモノはないが、それぞれ脇役に徹していてラーメンを引き立てている。チャーシューも、つけ麺で食べた時より美味しく感じられた。 スープを飲み干して完食。「この味ならまた食べたいなぁ」……そう思った私は、繁盛している理由、そしてつけ麺よりラーメンを食べる人が多い理由がわかったような気がした。【DATA】住所:東村山市秋津町5-13-20電話:042-393-1665営業時間:午前11時半~午後2時半 午後5時半~9時半定休日:水曜
2005年10月13日
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今年の4月にオープンしたラーメン屋「麺蔵もみじ」は、昼時はもちろん、夜も結構お客さんが入っていて、すっかり人気ラーメン屋として定着している。私はこのお店の前を通るたびに、すぐ隣にある中華料理屋が気になって仕方なかった。「ラーメン屋にお客さんを取られて大変なんじゃないかなぁ」と思ったワケだ。すると最近、この中華料理屋のタンメンが美味しいという情報が寄せられた。「美味しい」と聞けば行って食べてみるのが私の身上。早速、行ってきましたよ。 というワケで今回紹介するのは中華料理屋の「竜苑」。場所は久米川駅南口を左に出て、西友と書店の間の道を150メートルほど歩いた右側にある。 写真の左に「ら~めん」という看板が見えると思うが、これは隣のラーメン屋「麺蔵もみじ」の看板。ランチタイムに私は行ったのだが、チラッと「麺蔵もみじ」をのぞくと、すでに満席。待っている人もいた。「大丈夫なのかなぁ……」と少し不安を抱きつつ「竜苑」に入ると……おおっ、繁盛しているじゃないですか。客席はほとんど埋まっていて、店員さんが忙しそうに立ち回っている。私は読者情報に従って「タンメン」(650円)を注文した。 店内を眺めていて、不思議なことに気づいた。このお店、間口は狭いが奥行きはかなりあり、客席は多いのだが、どこにも厨房が見当たらないのだ。「おかしいなぁ」と思いつつさらに観察すると、店員さんがレジ横から料理を運び出していることに気づいた。よく見ると、レジ横に小さなエレベーターが設置されている。どうやら2階が厨房になっているようだ。 店内ウォッチングをしていると、「お待ちどうさま」と「タンメン」が運ばれてきた。 野菜たっぷりで、スープは澄んでいる。見た目はいい感じだ。それではまず、スープをいただきますか。うーん、見た目通りのスッキリ味。私はタンメンはコショウをたっぷりかけて汗をかきながら食べるのが好きなのだが、このスッキリさはコショウをかけるのがもったいない感じだ。 お次は麺をズズズッ。細い縮れ麺は柔らかくてノド越しがいい。ただ、1つ問題が……それは異様に量が多いことだ。通常のラーメンの1・5倍~2倍はあるんじゃないだろうか。野菜の量も多いし、これは1杯でかなりお腹いっぱいになるハズ。これは女性1人で食べきるのはむずかしいと思う。 この味とボリュームなら、人気ラーメン屋に十分対抗できるかも……店内の賑わいを見て、私は大いに納得した。【DATA】住所:東村山市栄町2-7-28電話:042-395-1446営業時間:午前11時半~午後9時半定休日:月曜
2005年10月12日
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中華料理屋やラーメン屋に行って、メインの料理を頼んだ後、「餃子も食べるか」と追加することってありますよね。「マクドナルド」で言うなら、ポテトやチキンナゲットみたいなサイドメニュー的な存在だ。今回紹介する中華料理屋の「柳屋」でも、私は軽い気持ちで餃子を追加したのだが、これが大きな間違いだった。 場所はちょっと駅から遠いです。最寄りの駅は東村山駅で、西口を出て最初の信号交差点を右折し、そのまま道なりにひたすら真っ直ぐ1・2キロほど進むと、T字路にぶつかるのでそこを右折。ちょっと歩くと左側にある。 このお店、読者の方に教えてもらったのだが、その人が言うには「水餃子と冷やし中華が美味しい」のだとか。もう冷やし中華の時期じゃないと思ったが、表にはなぜか「冷やし中華」の幟が立っている。「まだやっているのか」と喜んで入ったのだが、ランチメニューにもないし、店内にも「冷やし中華」のメニューはない。「水餃子」の文字もどこにもなかった。おそらくメニューには載っているのだろうが、ランチタイムということで、通常のメニューは持ってきてもらえなかった。言えば持ってきてくれたのだろうが、店内は結構お客さんが入っていて、忙しそうだったから、私はランチメニューから「なす味噌炒め定食」(800円)を頼み、追加で「ジャンボぎょうざ」(500円)を注文した。 見てくださいよ、この「なす味噌炒め定食」。おかずの盛りがいいし、冷奴とお新香が付いているのもいい。スープの代わりに味噌汁が付いているのも、個人的にはかなりヒットだ。 素揚げしてから炒めたナスをはじめとした野菜はツヤツヤして旨そう。ボリュームがあるから食べ応えありそう……とまあ、普通の私ならこう思うハズなのだが、実はこの時、私は全然違うことを思っていた。「何でこんなにボリュームあるの。食べきれるかなぁ……」 その原因となったのが、サイドメニューとして頼んだ「ジャンボぎょうざ」だ。この時、「なす味噌炒め定食」より先に「ジャンボぎょうざ」が出てきて、私はシッカリ食べてしまったのだ。 これがその「ジャンボぎょうざ」。普通の餃子の倍はあるだろう。しかし、これくらいの大きさの餃子は決して珍しくはない。「すぱいす」の餃子もこれと同じくらい大きい。だけど、この5つの餃子を食べただけでかなりお腹いっぱいになってしまった。 皮は厚くてモッチリしていて、あんはひき肉がギッシリ。ニラと生姜が効いていて旨い。旨いから調子に乗っていっぺんに5個全部食べてしまったのだが、これはお腹にズシッときたね。考えてみれば、肉まんを5つ食べるようなモノだからね、お腹いっぱいになって当たり前と言えば当たり前なのかも。しかし、普通の餃子なら5皿、6皿、当たり前という感じで食べていた私にとって、これは初めての体験だ。別にこのお店に来るまでに何か食べたワケでは決してない。 何とかランチの「なす味噌炒め定食」も完食したけど、お店を出た時はもうお腹パンパンではちきれそうだった。このお店の餃子、「ミニ」(300円)というのもあるので、初めての人は「ミニ」を頼むことをオススメする。 しかし、焼き餃子でこれほど旨かったら、水餃子はかなり期待できそう。それから私以外のお客さんはほとんど麺類を頼んでいたから、このお店、麺類もイケるのかも。今度はディナータイムに麺類と水餃子を食べに行ってみよう。【DATA】住所:東村山市諏訪町1-28-2電話:042-391-7598駐車場あり
2005年10月11日
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以前に紹介した久米川のパン屋「ローラル」。表の看板には思い切り「aurore(オーロール)」と書いてあるのだが、店名は「ローラル」。久米川駅南口にある「オーロール」が直営店なのに対し、このお店はフランチャイズ店なのだという。そこで独自性を出すために「調理パンに力を入れているんです」と、確かお店の人から聞いた記憶がある。だから私は、このお店は「調理パンが豊富で美味しいパン屋」と記憶していた。 ところが先日、掲示板にこのお店のエクレアとプリンアラモードが美味しいという情報が寄せられた。これには正直、私はビックリ。「あのパン屋さんにケーキなんて売ってたっけ?」……そう思いつつお店に行くと、電光掲示板に「誕生日 ケーキ 承ります」と流れているではないか。「あるんだ……」と驚きながらお店に入ると、入り口のすぐ右側にショーケースがあるではないか。気づかなかったなぁ。 早速、「エクレア」(160円)を生クリームとカスタードそれぞれ買い、さらに「プリンアラモード」(210円)を買ってみた。それにしても安いよね。プリアラが210円なんだもん。 家に帰ったらコーヒーを淹れて、ティータイム。何から食べようかなと迷った末(この迷う時間が至福の時)、生クリームのエクレアからいただきま~す。 ああ、なるほどね。このエクレアをイチ押ししてくれた読者の方は「生クリームがめちゃくちゃ美味しい」と書いていたのだが、確かにしつこくなくて旨い。これだけたっぷり入っていると、見ただけでもたれてしまう人もいるかと思うけど、これはぜひ食べてみて欲しい。軽くて甘さも程よいから。 さて、お次はプリンアラモードをいただきますか。 こちらも生クリームがたっぷり。エクレアの生クリームのあとに、これを食べても全然平気。もちろん、私が甘いモノ好きということもあるかもしれないが、やっぱり生クリームが旨いからだろう。プリンはオーソドックスな味。何となく懐かしい味だ。カミさんも「これで210円なら安いんじゃないの」と言いつつ、ペロッと平らげた。 最後はカスタードクリームのエクレア。私はシュークリームが大好きなのだが、突き詰めればカスタードクリームが大好きなのかもしれない。だから子供みたいに最後にとっておいてしまった。 これがね、もう最高。教えてくださった読者の方には申し訳ないけど、私、生クリームよりこっちが好きです。パン屋のつくるカスタードクリームじゃないですよ。だってね、たぶんラムが入ってるんじゃないかな、洋酒の香りと味がするんだから。いやあ、ビックリしました。シュークリーム、またはカスタードクリームが好きな人は、ぜひこのエクレアを食べてみて欲しい。きっとハマりますよ。【DATA】住所:東村山市本町4-3-5電話:042-393-0909
2005年10月10日
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カキの美味しい季節がやってきました。「カキ」と言っても「柿」ではなく「牡蠣」の方です。生ガキをレモン汁やポン酢でチュルッと食べるのも好きだけど、私はカキフライも大好き。そこで無謀にも「東村山カキフライ選手権」をやることにしました。何が「無謀」かと言うと、カキフライは今まで取り上げてきた「メンチカツ」や「冷麺」と違い、扱っているお店が半端じゃなく多い。果たしてカキのシーズンまでに何店のカキフライを取り上げることができるだろうか……。考えていくと、「止めようかな」という気になってしまうのだが、まあ、やれるところまでやってみようと思う。 採点項目は「コロモ」「カキ」「ソース」「値段」の4つで、それぞれ★5つで評価する。そして「総合評価」を★5つで出す(★は1ポイント、☆は0・5ポイントとする)。 カキフライに関しては、メンチカツや冷麺よりファンがいると思うので「カキフライならあのお店だよ」「あのお店のカキフライはちょっと変わってるよ」などの情報があれば、ぜひ教えてください。 というワケで第1回目に取り上げるのは、萩山の定食屋「かつ秀」の「かきフライ定食」(900円)。メニューには「10月より3月まで」とちゃんと季節料理であることを明記してあるから、これは期待できそうだ。 10分ほどしてから、揚げたてのカキフライが出て来た。 写真には写っていないが、これにキュウリと大根のぬか漬けが付いている。前回食べたロースかつの時と同じ、ラードの香りがする。同じ油で揚げているからだろうが、これがなかなか食欲をそそっていい。 アップで見ると、このコロモ、たまらないでしょう。見ただけで「サクッ」とした食感が予想できる。カキフライは全部で6個。いやあ、もう我慢できません。いっただきま~す。【コロモ】★★★★☆ 荒めのパン粉を使ったコロモは見た目通り、サクサク。しかも旨い! ラードの香りはするけど、油っこくない。しかも揚げたてだからね。ちょっとこのコロモの旨さは他でもないと思う。【カキ】★★ 小振りで旨味にやや欠ける。シーズンの初めだから仕方ないか。でも相当大きくてジューシーなカキじゃないと、このコロモには負けちゃうだろうな。【ソース】★★ タルタルソースはなし。でもこのコロモならとんかつと同じように、ソースで食べる方がいいのかも。私なりに試してみたが、醤油をかけてカラシとともに食べるのが一番美味しかった。【値段】★★★★ カキそのものは小振りだったが、6個付いて900円はお得だろう。付け合せのポテトサラダも美味しかったし、定食としては文句のない値段だと思う。【総合評価】★★★ コロモは抜群に旨いけど、その分カキが貧弱に感じられたのが残念。1000円を超えていいから、一度このコロモに見合った新鮮で大きなカキを使ったカキフライを食べてみたいモノだ。【DATA】住所:東村山市萩山町1-2-3電話:042-344-0777
2005年10月09日
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イカ墨パスタは美味しいけど、やっぱり「黒」という色はあまり食欲をそそらないし、どうしてもグロテスクに見えてしまう。しかし、その「黒」に敢えて挑戦しているラーメン屋があった。390円ラーメンでおなじみのチェーン店「日高屋 秋津店」だ。 たまたま通りを歩いていたら入り口に「黒胡麻ラーメン」のポスターが張ってあり、見ると写真のラーメンはスープが見事に黒かった。おそらく期間限定の企画ラーメンだろう。「これってどうなんだろう? 490円か……安いし、食べてみるか」 別にお腹は減ってなかったけど、好奇心で私はお店に入り、「黒胡麻ラーメン」を注文した。5分ほどして、プ~ンとゴマの香りを漂わせながら「黒胡麻ラーメン」が目の前に運ばれてきた。 写真では少し茶色がかって見えるけど、実際は黒いです。もうゲンナリするほど黒い。メンマやモヤシが見えてなかったら、とても食べる気は起きないだろう。でも、香りはゴマの甘い香りがしていいんだよね。 まずはスープをいただいてみますか。 おっ! もうひと口。おおっ! さらにもうひと口。おおおっ、旨いじゃないの! 黒ゴマが表面を覆っているが、どうやらその下は白濁した豚骨スープのようだ。普通の豚骨ラーメンのお店には必ず紅生姜と高菜、そして白ゴマが置いてあるモノだ。つまり豚骨スープはもともとゴマとは相性がいいのである。旨くないワケがない。 麺は細い縮れ麺。スープがよく絡んで旨い。食べ進むと時折、白い豚骨スープが顔を見せるが、すぐに黒ゴマに覆われてしまう。黒ゴマはかなり入っているみたいで、最後までスープの黒さは変わらなかった。黒ゴマのせいで多少スープは甘めだが、これは旨いと思うな。後から思ったのだが、これにラー油を垂らしたら、ひょっとしたら美味しくなったのではないだろうか。今度試してみよう。 で、これが食べ終わったあとの丼。とてもラーメンが入っていたとは思えない。雨ざらしで汚れた丼って感じだ。でもこれだけ黒ゴマが入っていれば、体にいいんじゃないだろうか。だけど、見た目のグロさのせいで、たぶんこのラーメン、あまり人気ないと思うな。もしかすると早く消えてしまうかもしれないから、興味のある人は早めに食べに行った方がいいかもよ。【DATA】住所:東村山市秋津町5-8-1電話:042-390-4332営業時間:午前10時半~深夜1時
2005年10月08日
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これは東村山に限らないと思うが、この辺のうなぎ屋で本当の「うなぎ専門店」は実は少ない。もちろん、看板には大きく「うなぎ」と書かれているが、多くは“うなぎ料理を中心とした割烹”だ。大体は近くにお寺があり、法事の食事会や宴会、仕出しなどができるようになっている。それゆえメニューには、うなぎ料理のほかに天丼や天ぷら定食などが大きく載っている。こういううなぎ屋の天ぷらって、普段からつくり慣れているせいか、なぜか旨いんだよね。以前、紹介した「うな圭」もそうだった。 そんなワケで、私は秋津にある「うな正 秋津店」に行った時、「天ぷらを食べよう」と思ったのである。以前に違うお店ではあるが「うな正 本町店」で「特上うな重」を食べているからってこともあるんだけどね。 場所は新秋津駅を右に出てロータリー沿いに進む。右側にローソンが見えたら右折。そのまま真っ直ぐ商店街を100メートルほど進むと、右側にある。 お店に入ると、私は早速、「天ぷら定食(竹)」(1450円)を頼んだ。ちなみに「天ぷら定食(松)」は1700円だった。 10分ほど待っただろうか、「天ぷら定食(竹)」が運ばれてきた。 メインの天ぷらにご飯と味噌汁、そして香の物。とてもシンプルな構成だ。天ぷらは大ぶりのエビが2尾、食べやすく2つに切られたイカ、キス、獅子唐、サツマイモ、カボチャの6種。 ちょっとコロモが黄色がかっていたのが気になったが、それは杞憂だった。旨いじゃないですか。コロモもしつこくないし、どの天ぷらも何より柔らかい。特にイカはビックリするほど柔らかい。これなら歯の悪いお年寄りでも食べられるかも。 個人的にはもう少し値段を落としたランチメニューがあるとうれしいなぁ。【DATA】住所:東村山市秋津町5-35-5電話:042-393-1028定休日:水曜駐車場あり
2005年10月07日
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お昼時に「ちょっと寿司でも食べたいなぁ」と思った時に便利な存在が回転寿司だ。しかし、なぜか東村山には回転寿司がない。となると、次なる候補はランチをやっているお寿司屋さんだ。「どうせならお腹いっぱいになりたい」……そんなお客さんにピッタリなのが、今回紹介する「よし乃鮨」だ。 場所は秋津駅南口を右に出て、道なりに進むと80メートルほど先の左側にある。 このお店、午前11時から午後1時半までは「満腹タイム」と題してサービスランチを出している。メニューを見るとね「にぎり」「ちらし」「かつお丼」がそれぞれ750円、「ねぎ鉄火丼」が850円、「大入りにぎり」「大入りちらし」「穴子丼」が900円となっていて、ランチ全品にうどんが付くと書いてある。私はお店に入ると、「大入りにぎり」を注文した。 にぎりが8貫に巻物が1つ。ボリュームはかなりある。私は練り梅と大葉を巻いたモノがサッパリして気に入った。 メニューに書いてあった通り、うどんが後から出て来た。だがこのうどん、讃岐うどんでも武蔵野うどんでもなく、普通の柔らかいうどんたったので少しガッカリ。あのにぎりと、このうどんを食べれば確かにお腹いっぱいになるだろうが、個人的にはこういううどんならば、普通の味噌汁の方がうれしいなぁ。 まあそれでも、900円でこれだけの寿司が食べられるのだから、「お腹いっぱいになりたい」という人にはいいと思う。【DATA】住所:東村山市秋津町5-8-2電話:042-391-3177
2005年10月06日
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今でこそ街を歩けばラーメン屋がいっぱいあり、いろんな味のラーメンが食べられるが、ほんの30年ほど前はラーメンと言えば中華料理屋で食べるモノだった。そして味は判で押したように、どこも鶏がらスープの醤油味。おそらく40代以上の人にとって、“初めてのラーメン”は中華料理屋の醤油ラーメンだと思う。 そんな懐かしさを感じさせるラーメンを出して人気なのが、以前に何度か紹介した「味六」だ。しかし、考えてみればこのお店はラーメン専門店。私など40代以上の人が初めて食べたラーメンは中華料理屋だったハズだ。「中華料理屋で懐かしい味のラーメンを出すお店はないだろうか?」 そう思いながらいろいろと中華料理屋を回って、「このお店ならひょっとして……」と期待して先日、私は「虎楽」へ行ってみた。というのも、前回「塩ラーメン」(525円)を食べて、そのスッキリとした味わいの鶏がらスープに、少し懐かしさを感じたからだ。 店内に入ると、私はちょっと考えて「メンマラーメン」(680円)と「焼き餃子」(420円)を頼んだ。「ラーメン」(525円)ではなく「メンマラーメン」にしたのは、メニューとは別に「自家製メンマ」を売っていて、ちょっと気になったからである。 待っていると、ナント先に餃子が出て来た。 ちょっとずんぐりした餃子が6個、お皿に乗っている。これがなかなか旨い。 中のあんは中華チェーン店がよく出すような、野菜を細かく細かく刻んでペースト状になったモノで、私は正直に言うと、この手のあんは苦手だ。まず第1に食べ応えがない。ドロッとした柔らかい食感はとても餃子とは言えない。次に水っぽくて旨くない。これだけ細かく刻めば旨味が凝縮しそうなモノなのだが、チェーン店で食べるこの手の餃子は必ずと言っていいほど水っぽい。だから、あんがペースト状の餃子は苦手なのだが、このお店の餃子は旨かった。 なぜだろう? 冷凍ではなく、その日に作った生餃子だからだろうか? 食感は柔らかいが、決してドロッとしていない。水っぽくなく、旨味が凝縮されている感じだ。何も付けずに食べても旨い。皮もいいが、やはりこの旨さはあんだろう。「焼き餃子」に舌鼓を打っていると、「メンマラーメン」が出て来た。 このスープの色! この色だよね。ひと口飲むと、ジワッと鶏がらと野菜の旨味が広がる。ガツンと来る味ではなく、スーッと染み込む味だ。旨いねぇ。昔、父に中華料理屋に連れて行ってもらって食べた、中華そばの味だ。 麺は細い縮れ麺。前回の「塩ラーメン」は奥さんがつくってくれたけど、今回はご主人がつくってくれた。そのせいか、麺は少し固めでいい感じ。旨いよ。チャーシューはそれほど味が付いてなく、柔らかい茹で豚という感じ。 メンマはそれほど濃い味付けではないが、シャキシャキして、これも旨い。写真で見ると「何だ、これだけかよ」と思うかもしれないが、それは大きな誤解。底の方にたっぷりと、これでもかとばかりにメンマが沈んでいた。メンマ好きにはたまらない量だと思うよ。 今回行って気づいたのだが、ナントこのお店にはホッピーが置いてある。餃子もラーメンも旨いし、ひょっとしたらこのお店の料理はハズレがないかも。今度来た時は単品をいくつか頼んで、ホッピーで一杯やってみようかな。
2005年10月05日
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タイトルを見て「ん? 『オヤジーズ』って何?」と思った人もいるだろう。「オヤジーズ」とは、このブログを通じて知り合った東村山の友達2人と私のこと。40前後の私ら3人が集まると、なぜかオヤジギャグやオヤジならではのトークが展開される。そして飲むたびに「オレたちってオヤジだなぁ」と実感させられるのでメンバーの1人が「オヤジーズ」と命名したワケだ。 仲がいいとは言え、それぞれ仕事を持っているから、飲むのは1~2カ月に1回ペース。で、先日、久しぶりにオヤジーズが集合し、飲むことになった。場所は東村山にある地鶏の美味しい居酒屋「一期一会」。以前にも来たことがあり、「美味しかったからもう一度行こう」となったのだ。 いろいろ食べましたよ。まずは「〆サバのあぶり」(800円)と「鮟鱇の肝ポン酢」(600円)。 地鶏料理も旨いが、魚料理も意外にイケる。あん肝を食べたのは今シーズン初めてかな。ついこの間まで暑い暑いと思っていたのに、もうそういう時期になっていたのね。もっと寒くなれば、さらに旨く、そして安くなるだろうな。 もちろん、地鶏料理も食べましたよ。頼んだのは、前回食べ損なった「地鶏の味噌焼き」(1000円)と「地鶏の軟骨焼き」。 味噌焼きは味噌の旨味がシッカリ地鶏に染みていて、少し辛いくらい。酒の肴にピッタリ。軟骨焼きは塩加減がよく、これも旨い。思っていたより柔らかくて食べやすかったしね。 他にはこんなモノも頼んでみた。 左が「アスパラの天ぷら」で右が「うなぎの肝山椒煮」(600円)。うなぎの肝はもう少し山椒が効いているとうれしかったな。アスパラは太くてジューシー。これは旨かった。 オヤジーズが集まって話すことはいろいろだけど、不思議と仕事の話はほとんどしない。まあ具体的なことは言えないけど、女性の話もあり、まるで学生の飲み会みたいだ。ただ違うのは、時折「健康トーク」が入ることだ。「やっぱり野菜を食べなきゃね」とか「筋肉痛だからたんぱく質をとらなきゃ」とか、だ。この辺はやはりオヤジーズと言うべきだろう。 そんな3人が「これは旨いなぁ」と唸ったのがコレ。「伏見唐辛し焼」(450円)だ。結構、大きいのだが、食べてみると全然辛くない。ほんの少しピリッとくるけど、味噌をつけて食べると、そんなわずかな辛さより、ピーマンより濃厚な旨味が口に広がる。炭火で焦げた部分がまた香ばしくて旨い。地鶏よりもこういう野菜焼きに唸ってしまうところが、オヤジーズらしくていいと思いませんか? まあ、そうやって健康を気にしたところで、この後、ハシゴして飲んでちゃダメなんですけどね。【DATA】住所:東村山市野口町1-23-16電話:042-395-6695
2005年10月04日
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このブログには基本的に“使える情報”を載せていこうと思っているけど、タイミングが悪いケースも時にはある。今回紹介するケーキ屋「Grand reve(グランレーヴ)」の「紅茶パフェ」も、私にとってはすごくラッキーだったのだが、記事にするには最悪のタイミングだった。 たまたま昨日、カミさんと子供を連れて散歩しようということになり、「どうせなら歩いたことのない道を行ってみよう」と浄水場の方からクルッと富士見町の方へ歩いてみた。で、歩いていると「あれ、ココ来たことあるかも……」と私はこのお店のことを思い出し、入ってみることにしたのだ。そして入るなり、まず目についたのは、レジ近くに張ってあった「季節限定 紅茶パフェ」の文字。「確か読者の方から『紅茶パフェが美味しい』というコメントをもらったような……」と思いつつ、私とカミさんは席に着いた。このお店には喫茶スペースがあるのだ。「何にする?」とカミさんに聞くと、カミさんもどうやら気になっていたらしく「紅茶パフェ」とひと言。「紅茶パフェ」のMサイズ(720円。ちなみにSは450円、Lは950円)を2つ注文すると、お店の人はこう語った。「これは本当は9月30日で(販売を)やめるつもりだったけど、まだ少し残っているから、今日までやることにしたの。たぶん今日で終わりになると思うわ」 うれしい半面、「今日で終わりなら、これって紹介しない方がいいのかなぁ」と考えたりもした。そうこうしているうちに、「紅茶パフェ」が到着。 これねぇ、メチャクチャ旨いです。アールグレイのアイスは上品な甘さだし、中に小さな角切りのスポンジケーキが入っているけど、これも紅茶。角切りのゼリーも紅茶。アーグレイのアイスの下にはバニラアイスがあり、上には生クリームがたっぷりかけられている。要するにミルクティーのパフェ・バージョン。旨くないワケがない。カミさんと2人して「Lサイズにすれば良かった」と後悔したぐらいだ。 あわせて私は「ピンクレモネード」、カミさんは「オレンジアイスティー」を頼んだのだが、これはどちらも口の中をサッパリさせてくれてよかった。「こんな所に素敵なケーキ屋さんがあるのね。また来たい」とカミさん。次に行く時は残念ながら「紅茶パフェ」はないと思うけど、ケーキも美味しいから、機会があればまた散歩がてら行ってみようと思う。ひょっとしたら、また違う季節限定モノがあるかもしれないしね。【DATA】住所:東村山市富士見町4-6-58電話:042-392-3060営業時間:ケーキ販売は午前10時~午後8時 喫茶は午前11時~午後7時定休日:月曜(祝日は営業)駐車場あり ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「Grand reve(グランレーヴ)」は残念ながら2009年2月22日に閉店しました。
2005年10月03日
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今回紹介するパン屋「サントアン」は、秋津に行くたびに気になって「入ってみようかなぁ、どうしようかなぁ」と悩んだ末、「また今度にしよう」と何度も入るのをためらったお店だ。ためらったのは、別に建物が古いくて怪しいからということではない。それは写真を見ればわかると思うが、外見は至って普通だ。そう、普通過ぎるほど普通のパン屋なのだ。ためらった理由はそこにある。「入ってみるのはいいけど、何もウリがなかったらどうしよう」……そう思って、いつも敬遠していたのだ。 でも先日、ようやく入ってみた。やっぱりチャレンジしないとね。それに何のウリもないお店が長くその土地で営業できるワケがない。何かあるハズ。見つけられなかったら、それは私の取材力が足りないということだろう。 場所は新秋津駅を出てロータリー沿いに右に進み、和菓子屋と不動産屋の間の路地に入ってすぐ左側にある。 店内のパンのラインアップを見ると、調理パンあり、菓子パンあり、パウンドケーキありと、予想通り、普通という感じ。と、そこにお店のご主人が「オススメはねぇ……」と声をかけてきた。「……そこに『じゃがじゃが』ってあるでしょ。これね、普通はポテトサラダが入ってるんだけど、ウチは塊を入れてるの。そこの『ドライフルーツ』もいちじくが入っていて美味しいよ」 すごく気さくなご主人で、私はうれしくなっていろいろとオススメを聞いてみた。「そこにある『カレーパン』ね、ちょっと辛いけど、美味しいよ。宮崎駿さんなんか散歩の途中に必ず寄って『カレーパン』を4個ぐらい買っていくんだから」 み、宮崎駿? あの『となりのトトロ』のですか?「そうそう。近所なんだよ。近所って言っても、所沢なんだけどね」 真偽はわからないが、面白いエピソードなので、私はご主人オススメの「じゃがじゃが」(105円)と「ドライフルーツ いちじく」(105円)、「カレーパン」(94円)を買ってみた。 帰り際、「このお店は出来てどれくらいなんですか?」と聞くと……。「25年だよ。いろいろあったよ。そうそう、18年前にはこの店で翔子ちゃんが働いてたんだよ」 翔子ちゃん? 私が不思議そうな顔をしていると、ご主人は「相田翔子ちゃんだよ。ほら、あの子」と店内の壁に張ってあるポスターを指差した。 エエッ!? あれって元Winkの相田翔子じゃないの! ホントなの?「ホント、ホント。『ウチくる』って番組でも出たよ。ヒビる大木が来てね」 家に帰ってネットで調べたら……どうやら本当らしい。Winkが全盛の時には「Wink」という名のハート型のパンを出していたようだ。宮崎駿の話といい、意外なつながりを持つパン屋さんだ。 肝心のパンはというと、これはオススメと言うだけあって、どれも美味しかった。「カレーパン」のカレーはホントに辛口でヒリヒリしたが、激辛というほどではなく、大人にはちょうどいい味。いちじくのドライフルーツは「幸福茶館」で食べて気に入っていたから、これを使った「ドライフルーツ いちじく」は予想通り美味しかった。「じゃがじゃが」もじゃがいもがほっくりしていていい感じだった。 ご主人は気さくだし、また来たくなるパン屋だ。オススメですよ。【DATA】住所:東村山市秋津町5-25-25電話:042-392-4333
2005年10月02日
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このブログには読者の方からいろんな情報が寄せられる。いつだったか、掲示板で焼きだんごが話題になった時、ある読者の方から焼きだんごを販売しているお店のマップが掲載されているサイトを紹介してもらった。そのサイトのトップページを見ると、ナントそれは東村山商工会のホームページ「あい~ん」。「へぇ、東村山商工会って、こんなサイトをつくってるんだ」と感心しながら、内容をチェックすると、「東村山逸品倶楽部」という項目があった。「何だろう?」と思ってクリックしてみると、飲食店や和菓子屋、肉屋などいろんなお店の自慢の一品紹介しているではないか。しかも私が知らないお店が多い、多い。「これはネタ元として使えるぞ」と密かに思っていたら、東村山商工会がタブロイドの広報紙を全戸配布したようだ。うーん、何だか後追い取材みたいで恥ずかしいなぁ。まあ、もともとネタ元はバラすつもりだったから、いいんだけどね。 というワケで前置きがながくなったけど、今回紹介するのは「東村山逸品倶楽部」でも紹介されている中華料理屋「味の松華」だ。場所は東村山駅西口を出て、武蔵大和駅に続くバス通りをひたすら真っ直ぐ400メートルほど進むと、左側にある。 駅から少し離れているが、夜遅くまでやっているのはうれしい。お店に入ると、私は「東村山逸品倶楽部」で逸品として紹介されていたメニュー「スタミナラーメン」(750円)を頼んだ。しばらくして、店主が大きな白い丼を運んできた。 普通より大きな丼にたっぷりのスープ。写真では肉ニラ炒めは少なく見えるが、これは丼が大きいからそう見える錯覚であって、量は結構ある。 では、まずはスープをいただきますか。甘めで胃に優しそうな醤油味。肉ニラ炒めで使われているニンニクが溶け出していて、スープをすくう場所によってかなりニンニクが効いていていい感じだ。 麺は細いストレート。スープに合っているとは思うが、いかんせん、柔らかすぎる。もう少し固めだともっと旨いと思う。肉は逆に柔らかいのがとてもいい。濃い目の味付けにしてあると思うが、スープの中に入れられているから薄まっていて、ニンニクも香り付け程度にしか感じない。これなら女性でもニンニクを気にせず食べられるだろう。 ただし、量は半端じゃなく多い。1・5倍はあるような気がした。食べ終わったあと、お腹にズシッときたからね。これでスープを飲み干したら、普通の人なら確実にお腹いっぱい状態になるハズだ。【DATA】住所:東村山市野口町2-5-33電話:042-394-1515営業時間:午前11時~深夜0時半
2005年10月01日
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