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仕事が終わった後、家に帰る前に軽く一杯だけ飲みたいってこと、ありますよね。でもチェーンの居酒屋はうるさいし、かと言ってスナックやショットバーだと落ち着いて飲めるけど、美味しい酒の肴がない……帯に短し、たすきに長しで、なかなかいいお店がなく、結局「家で飲むか」と帰る人も多いのでは。そんな人にオススメなのが、今回紹介する「小料理あじ花」だ。 場所は東村山駅東口を出て左にロータリーに沿って歩き、「モスバーガー」のある通りに入る。そのまま進むと府中街道にぶつかるのだが、その手前の右角にあるビルの2階がお店だ。 ビルの入り口には看板など何もなく、下を向いて歩いていると通り過ごしてしまうが、上を見ると、写真のような割と立派な看板が出ていてすぐにわかる。 店内は細長い造りで、入ってすぐカウンターが伸び、奥に4人がけのテーブルが2卓。とてもこぢんまりとしている。お店は女性だけで切り盛りしているのだが、店主の女性は加藤登紀子のように髪を短くし、しかも青い作務衣のようなモノを着ていて、まるで「板さん」という感じ。 飲み物が出てきた後、しばらくしてお通しが出て来た。 お通しは普通、飲み物と一緒に出てくるモノだから「どうしてこんなに時間がかかったんだろう?」と思ったが、見て納得した。そら豆が茹でたてなのだ。食べると、いい感じで茹で上がっていて美味しい。茹でおきしたモノを出したとしても、お通しなら誰も文句は言わないと思うのだが、それをしないところに料理へのこだわりを感じる。 お通しが出たところで、ようやく料理の注文。店主に「オススメは何?」と聞くと、「五島列島の地蛸」(850円)と「新島直送くさやの一夜干し」(850円)、「手造りさつま揚げ」(550円)の3つを挙げてくれたので、「じゃあ、それを」と頼んだ。 タコは柔らかいけどちゃんと歯応えがあり、甘い。私はくさやを食べたことがなく、今回が初体験。臭いはとんでもないけど、食べるとそうでもない。少ししょっぱいけど、酒のつまみにはちょうどいい。 と、そこに「手造りさつま揚げ」が到着。 本当は1人前2枚なのだが、この日、私は友達3人と来ていて、4人のうち3人が「さつま揚げ、食べたい」と言ったので、店主が「じゃあ3つにしてお出ししますね」と気遣ってくれたのだ。こういう心配りはうれしい。 くさやと同じムロアジを使っているというこのさつま揚げ、ヤバいくらいに旨い。 このお店は駅から歩いて1分のところにあるから、サッと入って、お通しと「手造りさつま揚げ」を肴に2杯くらいやってサッと出ると、気持ちよく帰宅できるんじゃないかな。ボトルを入れてジックリ飲むのもいいだろう。誰にだって真っ直ぐ家に帰りたくない時があるモノ。そんな時に温かく迎えてくれて、気持ちよく過ごせそうな飲み屋、それがこのお店だ。【DATA】住所:東村山市本町2-4-58電話:042-395-8785
2005年05月31日
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もうかなり以前からず~っと気になっていて、行きたくて仕方なかったお店に先日ようやく行くことができた。それが今回紹介する居酒屋「一期一会」だ。なぜ行きたかったかと言うと、「地鶏が旨い」という評判を耳にしていたから。焼き鳥が大好きな私は当然ながら、鶏料理全般が大好き。「地鶏が旨い」と聞けば、「行きたい」気持ちがウズウズするってモノだ。でもこのお店、閉店時間が早いのか、たまたま定休日だったのか、私が行くと必ず閉まっていて、なかなか行くことができなかったのである。 場所は東村山駅西口を出て武蔵大和へ向かう道に進み、最初の交差点を左折。細く寂しい道だけど、そのまま真っ直ぐ400メートルほど歩くと左側にある。以前に紹介した西洋家庭料理の「ガルボ」の隣と言った方がわかるかな。 看板の文字といい、「さつま地鶏」と書かれた提灯といい、丸に十字の薩摩藩の紋が染め抜かれた暖簾といい、味があるでしょ。酒飲みなら、これだけで「いいお店だ」とわかっちゃうんじゃないかな。店内はこぢんまりとしていて、カウンター、テーブル席のほかに小上がりが2卓ある。 この日、私は友達と4人で行ったのだが、とりあえずお酒と、サッと出てきそうなツマミ2品、そして「地鶏の塩焼き」(1000円)と「地鶏の味噌焼き」(1000円)を頼んだ。 お酒とともにまず出てきたのは「生ホタルイカの沖漬け」(=写真左、520円)と「生ゆば豆腐」(700円)。ホタルイカは「今まで食べてきたホタルイカは何だったんだろう」と思うぐらい美味しかった。生臭さはなく、トロッと口の中に入り、旨味だけが残る感じ。「日本酒を頼めば良かったかな」と思ってしまったほど、酒の肴にピッタリの一品だ。「生ゆば豆腐」は正直に言うと、「この値段でこれだけなの」とその大きさに不満を抱いたが、食べて納得。美味しいけど、相当に濃厚な味わい。4人で分けて食べると1人2口ぐらいなんだけど、私はそれで十分だった。 さて談笑しながらお酒を飲んでいると、来ました、来ました、「地鶏の塩焼き」が。暗いし、鉄板に乗ってきたせいもあって、見た目は汚いけど、味は抜群にいい。噛むとジュワッと地鶏の旨味が口に広がる。肉は固くないけど、程よい歯応えがある。これはお酒が進む、進む。 舌鼓を打っていると、お店のご主人が「申し訳ないんだけど、味噌焼きは今日はちょっと止めた方がいいと思うな。味噌に漬けた鶏を焼くんだけど、まだ十分漬かってないんだよ。たたきならできるんだけど」と言ってきた。さすが店名が「一期一会」だけあって、どんなお客さんであろうが、その日の最高のモノを出そうという姿勢が感じられる。「わかりました」ということで、私達は「地鶏の味噌焼き」を止めて、ご主人の勧める「地鶏のたたき」(1200円)を注文した。 出て来たのがコレ。わかりますか? 表面が焼かれていて中は赤い生状態。コレ、最高です。説明するのが本当にもどかしい。和牛のたたきや馬刺しなど生肉が苦手な人でも、これなら食べられると思う。塩焼きとはまた違った鶏そのものの味が楽しめる一品だ。 他にも手羽先の唐揚げやナンコツなど食べたい地鶏料理がいっぱいあったのだが、実はこのお店に入る前に私達はもう1軒行っていたモノだから、あまり食べられなくて……。今度行く時は、最初からこのお店にしてジックリと地鶏料理を堪能することにしよう。【DATA】住所:東村山市野口町1-23-16電話:042-395-6695
2005年05月30日
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「パスタが大好き!」という人に朗報! 食べた瞬間、「おっ、これは!」と唸ってしまうしまうようなパスタを出すお店がNEWオープンしたのだ。それが今回紹介する「Collinetta(コリネッタ)」。5月23日にオープンしたばかりのイタリア料理店だ。 場所は八坂駅を出て左に進み、ガードをくぐって少し歩くと左に曲がる路地がある。そこを曲がると、右側に小さなシャレたお店が見えるハズだ。 店名の「Collinetta」とは、「小さな丘」という意味。確かにお店は小さく、ちょっと奥まった場所にあるが、少し路地の方を向けばお店はすぐに見える。小さな丘のように目立つ存在だ。 店構え通り、店内は狭い。テーブルは2人がけが8卓。これは上手いやり方だ。テーブルを2つくっつければ4人がけになるし、3つなら6人がけになり、大人数のお客さんにも対応できる。 お店は2人の男性が切り盛りしていて、ギャルソン風の男性が私を2人がけのテーブルに案内してくれた。私はランチタイムに行ったのだが、メニューを見るとランチはパスタランチ(900~1100円)とシェフランチ(1600円)、コース料理のコンプレート(2300円)の3種類あり、パスタランチにはさらに6種類のパスタが用意されていた。2人だけで切り盛りしている割には、ランチメニューは多い。 私はパスタランチにすることにし、「ポモドーロのバジリコ風味」(900円)、「ボローニャ風ミートソース」(900円)、「アンチョビとブロッコリーのペペロンチーノ」(900円)、「小エビのトマトクリーム」(950円)、「本日のお勧めパスタ」(950円)、「ボンゴレナポリ風」(1100円)の6種類の中から、迷ったけど「アンチョビとブロッコリーのペペロンチーノ」を選んで注文した。 パスタランチは、イタリアパンのフォカッチャと気まぐれサラダ、パスタ、コーヒー(または紅茶)がセットになっている。で、まずはフォカッチャと気まぐれサラダが登場。 イタリア料理は見た目も重要だと思うけど、これなら文句ないでしょう。いかにも美味しそうだ。実際、サラダはサッパリしていて旨かった。そしてサラダを食べ終えた頃を見計らってメインの「アンチョビとブロッコリーのペペロンチーノ」が登場。 この美味しそうな見た目とアンチョビの香りが食欲をかき立てる。食べると、これがまた旨い! ペペロンチーノが好きな私は今までいろいろと食べてきたが、このペペロンチーノは私の中のランキングでかなり上位に食い込んでくる。下手なお店だと麺がポソポソになって味気ないのだが、このお店は麺がモッチリして歯応えも十分。最後まで美味しくいただけた。 この後はコーヒーなのだが、私は「ランチデザート」が200円の追加で頼めることを思い出して、追加注文した。 コーヒーと一緒に出て来たランチデザートがコレ。コーヒーカップと比較すれば、その大きさがわかるでしょ。これで200円はバカ安。フルーツの下はたっぷりのパンナコッタ。合計で1100円になったが、これなら大満足。というか、パスタが美味しかったのが大収穫。マジで1つずつ攻略したいと、私は思ってます。「毎週、このお店のパスタランチを食べて、そのつどブログで紹介しようかな」と本気で考えているほど。たまたま今回食べた「アンチョビとブロッコリーのペペロンチーノ」が美味しかっただけというケースも考えられるからね。でも、パスタ好きならきっと通いたくなるお店だと思うなぁ。【DATA】住所:東村山市栄町3-18-27電話:042-398-4383営業時間:午前11時半~午後2時半(平日ランチ) 午前11時半~午後3時(土・日・祝日ランチ) 午後5時半~9時(平日ディナー) 午後5時~9時(土・日・祝日ディナー)定休日:火曜
2005年05月29日
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つけ麺と言えば、やはり王道は醤油味。そこで今回は、久米川で醤油味のつけ麺を出すお店を紹介しよう。まず最初に紹介するのは、「もみじ」の「つけそば 醤油」(680円)だ。 具は全部、つけ汁の中に入っているから、皿には麺だけが盛られている。見た目はシンプルだが、つけ麺と言えばこのスタイルがやはり王道だろう。つけ汁をひと口飲む。魚系の醤油スープで、つけ麺用にかなり濃くつくられている。うんうん、つけ麺はこうでなくちゃね。 麺は通常のラーメンと同じモノだと思うが、量は5割増になっているような気がする。早速つけ汁につけてズズズッ……うん、旨いっ! あんなに濃いスープなのに、麺と一緒に口に入ると、ちょうどいい感じになる。具のメンマ、味付け玉子、豚バラチャーシューも美味しい。 麺を食べ終えた後、スープ割をお願いすると、つけ汁の器と同じモノにスープを入れてネギを散らし、レンゲを添えて出してくれた。私はスープをすべてつけ汁に移し、レンゲでひとすくい……うーん、一息ついたという感じだ。例えるなら、そばを食べた後、そば湯で割ったつゆを飲んで「食ったなぁ」とホッとするようなモノだ。意外に黒胡椒が効いていて、飲み干すと口の中に辛さが残ったが、トータルで言えば旨かった。 次に紹介するのは、「元屋」の「つけ麺」(650円)だ。 こちらは「もみじ」とは対照的に麺の皿に具を乗せている。そしていかにも醤油ベースという感じで真っ黒だった「もみじ」のつけ汁と違い、醤油控えめで煮干しスープを前面に出している。つけ汁を飲むと、色とは裏腹にかなり濃く、しょっぱい。 麺はこちらも通常のラーメンと同じモノを使っている。量は「もみじ」同様、5割増。つけ汁につけて食べると、こちらもいい具合の味で旨い。ただ、麺だけでなく冷えた具もつけ汁に入れるので、つけ汁が早く冷めてしまうのが難点。豚骨ベースだと油膜が温かさを保ってくれるので具を麺の皿に盛るのもわかるのだが、普通の醤油ベースの場合は具をつけ汁に入れてしまった方がいいような気がする。王道スタイルには理由があるのだ。 麺を食べ終え、スープ割を頼むと、つけ汁の器にスープを入れ、薬味ネギを散らして出してくれた。再び温かくなったつけ汁が優しく胃に染み込んでいく。まるで味噌汁のような優しい味わい。お酒を飲んだ後にこれはいいよね。 醤油味のつけ麺と言えば、大抵は鶏ガラベースのスープなのだが、今回紹介した2店はいずれも魚系。どちらもサッパリしているから、「食欲はあんまりないけど、何か食べておかなきゃ」という感じの人にいいかも。無理なく食べられると思うよ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「元屋」は残念ながら2006年3月末に閉店しました。
2005年05月28日
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今やほとんどのラーメン屋が出すようになった「つけ麺」。つけ麺専門店があるぐらいだから、別に季節メニューではないのだが、冷やし中華と同じで私は暑くなると何となく食べたくなってくる。というワケで今回は、私の地元である久米川駅周辺で食べられるつけ麺、その中でも豚骨系のつけ麺を紹介する。 まず最初に紹介するのは、「ラーメン専門店 和(かず)」の「つけ麺」(650円)。 麺はラーメンの時と同じ中細の縮れ麺。具も同じで、早い話、つけ汁を麺の入った丼に移すと、普通のラーメンになってしまう。でもまあ、通常はつけ麺のスープは濃い目に作ってあるからそんなことにはならないんだろうが……とスープを飲むと、「同じじゃん!」。うーん……ちょっと考え込んでしまったが、とにかく食べてみよう。 あれ? 旨いじゃない。普通のラーメンとの違いは、麺が冷水でキュッと引き締められていることだけなんだけど、たったそれだけのことでこんなに違うとは思わなかった。何よりも食べやすい。豚骨がしつこくなく、最後まで美味しく食べられた。麺の量は普通のラーメンと同じ1玉だと思うから、少し物足りなさを感じるかもしれないが、飲んだ後に食べる分にはちょうどいいかも。 残ったつけ汁をスープで割ってもらうのが、つけ麺の楽しみなのだが、そのままでもイケるつけ汁だったので、私は割らずに飲み干した。 続いて紹介するのは、「ガッツラーメン」の「つけ麺」(650円)。 さすが「ガッツラーメン」。つけ麺にもガッツが入ってます。ていうか、何でつけ汁の器がこんなに大きいの? 見ると、つけ汁は今までこのお店では見たことのない黒っぽい色をしている。ひと口飲むと、いつもの豚骨の味とともに醤油のサッパリとした味がする。醤油の方がやや強いかな。「豚骨醤油」というより「醤油豚骨」という感じ。 麺は通常ラーメンと同じ、極細の縮れ麺。でも量は1・5倍ぐらいありそうだ。上に刻み海苔が乗せられていて、いかにもつけ麺っぽい。食べてみると、サッパリと食べられる。このお店はコッテリがウリで、「ちょっと苦手」という人もいるだろうが、そういう人でもこのつけ麺なら大丈夫だと思う。具材として乗っているカイワレ大根がまた爽やかな苦味があっていい感じだ。 ここでも私はつけ汁をスープ割りしなかった。というのも、そのままでも十分美味しかったからだ。 2店ともコッテリした豚骨スープがウリのお店なのだが、つけ麺は意外とアッサリだった。コッテリ好きには物足りないかもしれないが、年とともにコッテリが苦手になりつつある私にとっては、これはうれしい発見だね。
2005年05月27日
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第6回目に取り上げるのは、久米川駅南口からちょっと離れたところにある焼き肉屋「コチカル」の「冷麺」(800円)。 店内に入ると……おやっ、換気扇がついているではないか! 以前、行った時は焼き肉の煙がモウモウとしてイヤだったのだが、どうやらその点は改善されたようだ。前回も冷麺を食べたのだが、果たしてその時と変わっているだろうか。 透明なガラスの器に入っていて涼しげだが、麺が完全にスープに浸っていると、冷やしラーメンのように見えてしまう。麺をこんもりと盛り上げてその上に具を乗せていくタワー状の方が冷麺らしく見えるのになぁ。まあ、単に私の好みの問題ではあるが……。 麺はプリプリしていて美味しそうだ。早速、いただいてみましょうか。【スープ】★★★★☆ 旨いなぁ。「和牛亭あらかわ」の冷麺のスープよりコクがあるかも。酢はいらないね。器の縁にカラシが付けられていたけど、これもいらないだろう。一応、試してみたけど、私は合わないと思うな。途中、例によってゆで卵の黄身を溶かしてみる。これはいいんじゃないかな。美味しいから全部飲み干しちゃったよ。【具材】★★★★ ゆで卵半個に白菜キムチ、オイキムチ、ワカメ、千切りのリンゴ、黄桃、水菜、そして小さな角切りチャーシュー。このお店はキムチが美味しいからこれは当然旨いとして、意外だったのは黄桃だ。これが妙に合うのだ。おそらく缶詰の黄桃だろう。当然ながら甘い。その甘さがスープと麺に合うのだ。それから水菜。これが抜群にいい。ワカメはいらないから、水菜をその分もっと入れて欲しいと思ったくらいだ。肉が小さいのは少し不満だが、全体的にバランスが取れていると思う。【麺】★★★★☆ 典型的な盛岡麺だろう。黄色がかった中太の麺はツヤやかでコシがあり、歯応えもいい。スープにもよく合っている。私好みの旨い麺だ。【値段】★★★★ 800円は冷麺としては安い方だろう。ただ庶民感覚で言わせてもらえば、ラーメン並みの値段(600~700円)だと、もっとうれしいなぁ。でもこの味ならば、決して高いとは思わない。【総合評価】★★★★☆ 前回食べた時は「まずまずかな」と思ったのだが、今回改めて食べてみると、とても美味しく感じた。おそらく味は変わっていないと思う。変わったとしたら私の舌の方だ。ここ1~2カ月で韓国料理をランチで食べまくって、冷麺の美味しい食べ方も覚えたから、評価の基準が変わったのだと思う。それにしても黄桃と水菜にはやられたなぁ。旨かった。
2005年05月26日
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第5回目に取り上げるのは、久米川駅北口にある焼き肉屋「和牛亭あらかわ」の冷麺。単品でもあるのだが、カルビとセットになった「冷麺セット」(1260円)があったので今回はそれを頼んでみた。「セットのカルビだから大したことないだろう」と思ったら、コレですよ。見てください、カルビの色ツヤ。それでは冷麺が来るまでの間、カルビとご飯を食べますか。 いやあ、旨い! カルビが柔らかくて旨味がジュワッと口に広がる。ご飯とともにアッと言う間に完食してしまった。すると、タイミングよく冷麺が到着。 涼しげな器と盛り付けでいいのだが、私は「アレ?」と思った。というのも、このお店、冷麺は韓国麺と盛岡麺の2種類があり、セットの冷麺はメニューには「韓国麺」と書いてあった。しかし、出てきたモノを見ると、どう見てもそば粉ではなく小麦粉を使った盛岡麺だ。「どういうことだろう?」と思いつつ、私は食べ始めた。【スープ】★★★★ これは旨い。サッパリとしている中にもコクがある。盛岡冷麺に多いタイプのスープだ。大久保界隈の韓国冷麺のスープに物足りなさを感じている人も、このお店のスープなら納得だろう。途中、ゆで卵の黄身を溶かしてみる。さらに旨味が増し、美味しくなった。旨いなぁ。【具材】★★★★☆ チェリーにゆで卵半個、白菜キムチ、細切りキュウリ、輪切りのオイキムチ、刻み海苔、豆モヤシ、レモン、そして鶏の照り焼き。味的には白菜キムチが辛さを、オイキムチが酸味を出している。そして細切りキュウリと豆モヤシで食感の楽しさを出している。とてもバランスがいい。でも一番良かったのは鶏の照り焼き。肉に味がギュッと染み込んでいて、スープや麺と一緒に食べると、また別の味わいを楽しませてくれる。これは牛チャーシューより冷麺に合っているのではないだろうか。【麺】★★★★ 黄色がかった中太の麺はコシがあり、歯応えもノド越しもバッチリ。スープにもよく合っている。言うことナシだ。【値段】★★★★☆ 単品だと800円なのだが、カルビとライスが付いたこのセットならとてもお得。しかも食後にコーヒーまで付いてくる。これで1260円なら納得でしょう。【総合評価】★★★★☆ 今回はセットを頼んだが、単品としてもかなりクオリティーは高い。私は今回、カルビを最初に全部食べてしまったが、これを冷麺に乗せて食べても美味しいだろう。さすが私が「東村山で一番美味しい焼き肉屋」と思っているだけあって、冷麺も手を抜いていない。このお店の場合、あとはご飯だけだね。もう少し美味しいご飯を出してくれると最高なんだけどなぁ。 会計の際、店員さんに「セットの冷麺は韓国麺じゃないんですね」と話すと、「いえ、あれが韓国麺で、盛岡麺はまた別なんです」とのこと。そう聞くと、このお店の盛岡麺がとても気になってきた。今度はそっちにチャレンジしてみよう。
2005年05月25日
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今回紹介する「巴屋」というそば屋は前々からとても気になって仕方がなかったお店だ。 場所は久米川駅南口を出てロータリー越しに正面に見える道を真っ直ぐ進み、突き当たりの左角にある。 何が気になって仕方がなかったかというと、この看板だ。よ~く見てください。 右下に赤文字で「創業天保元年」って書いてあるでしょ。「天保元年」ですよ! 天保元年と言えば西暦に直すと1830年。ナント175年前からやっているお店なのだ。これはもう老舗中の老舗と言っていいんじゃないだろうか。 早速お店に入ってみる。店内は落ち着いた雰囲気で、いかにもそば屋という感じ。しかしメニューを見て、私は驚いた。そばの他にうどんがあるのはわかるとして、かつ丼や牛丼、カキフライライスや生姜焼きライスなんて定食もあるのだ。老舗と言っても、そばにこだわっているワケではなさそうだ。それでも私はそば屋であることに敬意を表して「天もり」(850円)を頼んだ。 この値段でこのボリュームならいいんじゃないの。うーん、美味しそうだ。そばは細くキレイに切られているし、天ぷらはナス、しし唐、マイタケ、エビと、どれもカラッと揚がっている。 さてと、それではいただきますか……ンンッ? ありゃま、そばツユだけですか。つまり天ぷらもこれに付けて食べろと言うワケか。これはちょっと残念。別の方がうれしいんだけどなぁ……と思いつつ、そばを食べてみる。あれ、このツユ、甘い。ちょんと3分の1くらい付けて食べるより、ドボドボと浸して食べた方が旨い。 天ぷらはコロモがサクッとして美味しい。ツユに付けると油が浮くのだが、その後にそばを食べても、これが意外にイケる。どういう味かというと、天ぷらそばを想像してもらえばいいだろう。いい感じの旨さになっているのだ。 おそらくこのお店は、そばなら温かい汁モノの方がいいのかもしれない。実際、他のお客さんで冷たいそばを頼んでいる人はあまりいなかったし、そばよりも定食などを頼んでいる人の方が多かった。 食べながら、ふと壁を見ると「冷やし中華」という張り紙があった。「おいおい、そんなモノまであるの」と思ったが、こういったいろんなメニューを出すことで、お客さんを飽きさせないようにして看板を守ってきたのだろう。もし「そば一筋」という姿勢でいたら潰れていたかもしれない。今は美味しいそば屋がいっぱいあるからね。「そば一筋」と言えば聞こえはいいし、カッコいいけど、潰れたら老舗じゃなくなる。メニューは何でもアリだけど、ちゃんとそば屋の看板を守ってきたこのお店、私は素直に凄いと思った。【DATA】住所:東村山市栄町2-21-29電話:042-391-0313営業時間:午前11時~午後9時定休日:金曜
2005年05月24日
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「八坂駅周辺って何もないよなぁ。せめて喫茶店ぐらいあればいいのに……」と常々思っていた私。しかし、それは単に私が勉強不足というか、観察力がないだけの話だったようだ。というのも先日、野火止用水に沿って歩いていたら、かわいい喫茶店を見つけたからだ。それが今回紹介する「cafe PoTeRi(カフェ・ポテリ)」。 場所は八坂駅を出て府中街道を左に進み、6叉路の交差点を鋭角に左折して野火止用水の通りに入る。そこから10メートルほど先の左側にある。 私はこの通りをそれこそ何十回と歩いているハズなのに、先日まで全くこのお店の存在に気づかなかった。薬局が2つ並んでいるという意識が強かったためだろうか。カミさんに聞いてみると、「あら、知ってるわよ。お父さん(4年前に亡くなった私の父)を病院に連れて行った帰りに一緒に入ってお茶したの。明るくていい感じの喫茶店だったわ」という答え。知ってるなら教えてくれればいいのに……。 お店には野火止用水を渡って入るのだが、野火止用水に架けられている小さな橋のたもとには、メニューが書かれた看板が置いてあった。 シナモントースト、いいねぇ。カレーもあるんだ。どれにしようかなぁ……と悩みつつ店内へ。お店はこぢんまりとしていて外観同様、かわいらしい。私はメニューをジックリ見て、「キッシュプレート」(650円)と「マンゴーティー」(450円)にした。食べ物と一緒にドリンクを頼むと100円引きになるから、あわせてちょうど1000円だ。 お店に置いてある新聞を読みながら待っていると、来ました来ました。 美味しそうじゃないですか。キッシュはパイ生地がサクッとしていて、中はウインナーやじゃがいもなど具だくさん。小さいけど食べ応えがある。食べながら、ポットで来た「マンゴーティー」をひと口。 コレ、マンゴーの香りがすごくして、飲むと口の中がハーブティーを飲んだ時のようにサッパリする。ポットには2杯分ちょっと入っていて、「キッシュプレート」を食べ終えたあとも、新聞を読みながらのんびりとお茶することができた。 私の世代は喫茶店というと、ほの暗い方が落ち着くのだが、たまにはこういうお店もいいなぁと思った。天気のいい日は特にオススメですね。【DATA】住所:東村山市栄町3-18-22電話:042-391-1514営業時間:午前10時~午後7時定休日:水曜(不定休あり)
2005年05月23日
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自宅カフェとか自宅レストランなど隠れ家的な飲食店が密かなブームで、東村山にも何軒か自宅を改装して営業しているお店がある。しかし今回紹介する「ゆうすげ」ほど“自宅度”の高いお店はないだろう。何しろお店にたどり着くまでに相当迷いましたから。 まあ、見てくださいよ。外観がコレですよ。 写真だけ見るとお店っぽく見えないこともないけど、周りは完全に普通の住宅街。ハッキリ言って、溶け込んでいてわかりません。今まで私が行った自宅系の飲食店は、「夢玄」にしろ、「ガーデンテラス」にしろ、一応、店先にノボリとかがあってひと目でわかるようになっていただけに、これにはビックリした。 近づいて行って、ようやくこの看板が見えるんだから。でも自宅系の飲食店は本来はこうあるべきなのかもしれない。そうでなければ「隠れ家」とは言えないでしょ。 場所は非常に説明しにくいけど、やってみますね。最寄り駅は八坂駅です。駅を出ると目の前に府中街道があるのですが、これを左に進みます。ダイエーの手前に府中街道、江戸街道、野火止用水の通りの、3つの道路が交わる変則6叉路があり、そこに出たら右折して野火止用水の通りに入ります。そのままひたすら真っ直ぐ歩いてください。途中、道が細くなりますが不安がらず、そのまま1・2キロほど歩くと、道は突き当たって左に曲がるのですが、そこを左ではなく右に進んでください。そして野火止用水を渡ったらすぐ左の公園(?)に入ってください。公園を突き抜けたら右折。そして最初の路地を左折、突き当たりを右に曲がり、さらにすぐの路地を左折して30メートルほど進んだ右側にあります。庭先にある大きな木が目印です。 とまあ、長々と説明したけど、たぶん迷うでしょう。でもそれが楽しかったりするんですよ。 お店、というか家に入ると、優しそうな女性が「さあ、どうぞ。靴を脱いでお上がりください」と部屋へ案内してくれた。客席用に大きなテーブルが置いてあるけど、中はホント、丸っきり家だ。部屋には10席ほどあり、テーブルの上にはランチョンマットが置いてある。「今日はこちらの2つのメニューになります」と女性が献立を書いた紙を持ってきた。どうやらこの女性が1人でお店を切り盛りしているようだ。 ロールキャベツにも惹かれるが、私はローストビーフが好きなので「B」を選んだ。値段が書いてないのがちょっと不安だったので、聞いてみると「1000円です」という答え。これだけの品数で1000円とは安いんじゃないかな。まあ、モノを見てみないとわからないが……。 10分ほど待っただろうか。「お待たせしました」とB定食が運ばれてきた。 ちょっと見てくださいよ。ランチョンマットに置ききれないんですよ。しかもどれも美味しそう。何から食べるか迷っちゃうけど、まずは味噌汁から。これがワカメ、なめこ、大根と具だくさんで旨い。ご飯もキレイに炊けていて美味しいじゃないですか。 ではでは、メインの「あじとしいたけのフライ」をいただきますか。 コロモがサクッとしていい感じ。一緒に出された中濃ソースをかけて食べると、旨い! でも私はアジフライには醤油派なので、もう1つは醤油をかけて食べてみる。いやあ、美味しいねぇ。ご飯が進む、進む。「ご飯、お代わりありますから、言ってくださいね」と言われ、早速お代わりしてしまう。 それでは続いて「ローストビーフ」をいただきますか。 スライスオニオンを乗せ、ひと口でパクッ。うーん、肉だ。肉の旨味が口いっぱいに広がる。ビールが飲みたくなっちゃうよ。「ふきとあげの煮物」も旨いし、「つけもの」として出されたナスの塩もみも美味しい。「ごちそうさま」と食べ終えたあとは、イチゴとグレープフルーツにヨーグルトをかけたデザートとコーヒーが出てきた。これで1000円ですよ! もう納得というか、お得です。 そりゃ、割烹料亭のように洗練されたモノじゃないけど、チェーンの定食屋みたいに雑じゃない。まさに心のこもった手料理、家庭料理という感じ。しかもそれを普通の家で味わうのだ。旨くないワケがない。そういう雰囲気のお店なので、失礼を承知で、私はお店の女性を「お母さん」と呼ばせてもらう。 お母さんに話を聞くと、このお店は2004年の2月にオープンしたのだという。「一応6時までにしていますが、つくる量に限りがあるので、なくなったらおしまいにさせてもらっています」とのこと。でもその代わり、「ランチタイム」というモノは設けてなく、昼の3時でも4時でも、料理さえ残っていれば営業しているという。「お店は10人も入ればいっぱいになっちゃうので、できれば来る前に電話を入れてもらえるとありがたいですね」ということだから、行く場合は事前に電話を入れておきましょう。 お母さんの手料理はマジで旨いです。迷いながら行く価値は十分ありますよ。【DATA】住所:東村山市富士見町2-19-23電話:042-395-7579営業時間:午前11時半~午後6時定休日:水曜と木曜駐車場なし
2005年05月22日
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第4回目に取り上げるのは、久米川駅南口にある「アリラン」の「冷麺」(890円)。このお店も「韓亭」同様、韓国料理のお店だから期待だ。 おおっ、冷麺にもパンチャン(付き出し)が付くのか。これはうれしいねぇ。冷奴が付いているのもいい。前回も思ったことだが、このお店はキムチ類が美味しい。カクテキも旨かった。 パンチャンをつまみながら待っていると、冷麺がやってきた。 金属製の器に入っているところなんか、本場っぽいのだが、アララ、何で氷が入ってるの? スープが薄まっちゃうじゃないの。氷を、食べ終えて空いたパンチャンの皿に移して、いただきま~す。【スープ】★★★ 旨い。それだけに氷を入れていたのが疑問だ。スープを冷やしておけば済む問題だと思うんだけどなぁ。少し酢が効いていてサッパリした味わい。辛い系はないが、パンチャンにカクテキがあるから、それと一緒に冷麺を食べれば辛さも味わえる。 器の縁にカラシが添えられていたので、少しだけスープに溶かしたり、麺に付けたりして食べてみる。何となくこれはイマイチかな。でもなぜカラシが添えられているのだろう。日本人が好きな冷やし中華をマネしたのか? 今回も半分くらい食べてからゆで卵の黄身を溶かしてみる。酢の味が消え、優しい味に変化。美味しくてスープを最後まで飲みきった。【具材】★★☆ チェリーにゆで卵半個、大根キムチ、細切りキュウリ、そしてトマト。大根キムチはやや甘く、酢の効いたスープに合う。しかし牛チャーシューなどの肉系の具がないのは少し不満。さらに言えば、キュウリがオイキムチではなく、そのまんま生のキュウリなのもちょっと不満。【麺】★★★★「韓亭」の冷麺よりもさらに麺の色が濃く、まるでもずくのよう。持ってくると同時に店員さんが料理バサミで麺を切ってくれた。こういうのは本場っぽくて、うれしいよね。 麺は超極細だけど、歯応えはシッカリあり、ノド越しもいい。旨い麺だ。【値段】★★☆ パンチャンはポイント高いけど、肉系の具材がないのはやはり寂しい。これで890円は微妙に高く感じる。【総合評価】★★★ やっぱり値段が高く感じる。それから氷。これはやめて欲しいなぁ。だけど本格的な韓国の「水冷麺」であることは間違いない。もう少し安いとうれしいなぁ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「アリラン」は残念ながら2010年9月10日をもって閉店しました。
2005年05月21日
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第3回目に取り上げるのは、久米川駅南口にある「韓亭」の「冷麺」(900円)。このお店は韓国料理店だからちょっと期待だ。 白い器に入っていて、盛り付けもなかなか美味しそう。スープの色もいいじゃないですか。では、いただきますか。エッ? どうして今回は麺のアップ写真がないのかって? すみません。この日はどうにもお腹が空いちゃって、写真撮るのを忘れて食べちゃったんですよ。【スープ】★★★☆ 旨い。ただ、辛い系がないのが少し寂しいかな。大根キムチとオイキムチが入ってはいるが、どちらもサッパリ系だから辛味はない。まあこのお店には「ビビン麺」という辛い冷麺があるから、あえてこっちを「サッパリ」でまとめているのかもしれない。半分くらい食べてからゆで卵の黄身を溶かしてみる。酢の効いたサッパリさがマイルドになり、また別の味わい。旨い。【具材】★★★☆ チェリーにゆで卵半個、牛チャーシュー、大根キムチ、オイキムチ、そしてパイナップル。大根キムチはやや甘く、オイキムチはしょっぱい系。パイナップルは缶詰モノだと思うが、この甘酸っぱさがまた麺とスープに不思議とよく合う。個人的には辛い系の白菜キムチが欲しいところではあるが、これはこれでバランスが取れていると思う。写真を見ればわかると思うが、この日出てきたゆで卵にはナント黄身が2つ入っていた。お茶で言うと「茶柱が立っている」ような感じでうれしくなって☆1つオマケしてしまった。【麺】★★★☆ これぞ韓国麺という感じの茶色がかった超極細麺。見た目は少なく感じるが、チャーハンと同じで、これは盛り上がっているからそう見えるだけ。解すと結構な量だ。店員さんは単に料理バサミを置いて何もせずにいったが、知らない人だと何に使っていいのかわからないだろう。私は大久保・新大久保界隈の韓国料理店で冷麺を食べたことがあるから、料理バサミで麺を十字にザックリ切って食べたが、やはり店員さんが切るべきだろう。パフォーマンスとしての効果もあるしね。麺そのものは細いけど歯応えのある美味しいモノだった。【値段】★☆ やっぱり冷麺で900円を超えてはいかんでしょう。高い。大久保・新大久保界隈でも平均相場は850円だ。ましてや、ココは東村山なんだから大久保・新大久保界隈の平均相場より安くないと、値ごろ感は出ない。【総合評価】★★★ 本格的な韓国の「水冷麺」が食べられるのはうれしいが、900円っていう値段がねぇ……。最初から食べるにしても、焼き肉のあとに締めとして食べるにしても、ちょっと手を出しにくい値段だ。もう少し安いとうれしいんだけどなぁ。
2005年05月20日
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3月末に閉店した韓国料理店「仁川家」のあとに新しくお店がオープンしたというので早速行ってみた。それが今回紹介する「上海亭」だ。「韓国料理のあとは中国料理か」と思っている人もいるだろうが、正確には「仁川家」の前は中華料理屋だったから、変わったというより“原点回帰”と言えるかもしれない。 場所は久米川駅南口を出て正面のロータリーを越えたところにある居酒屋「むらやま」の横の道に入って一番奥の右側だ。 行ったのがオープン初日ということもあり、午後10時を回っていたにもかかわらず、店内はほぼ満席。カウンターの人に詰めてもらい、ようやく空いた1人分のスペースに私は座った。「さてと」とメニューを見てビックリ。店名からして中華料理屋だと思ったのだが、数えるほどしか料理がないのだ。 上海カレーラーメン、ワンタン、小籠包、湯団子、餃子、野菜炒め、紅油耳耳、チンジャオロース、胡瓜と木クラゲの和え物、豆腐ソーメン炒め、上海風酢豚、海老の炒め、角煮、竹の子煮……別にこれは主な料理だけをザッと挙げたワケではない。これで全部なのだ。数にして14種類。同じように料理の数を絞っている「笑顔(にこ)」よりも少ないかもしれない。「上海カレーラーメン」(580円)が気になるが、店員さんが「ワンタン、美味しいよ」と言うので「ワンタン」(580円)と「餃子」(250円)を頼んだ。オープン初日の忙しさからか、なかなか料理が出てこず、15分後にようやく「ワンタン」がやって来た。「何だ、ワンタンは4つか。少ないなぁ」と思いつつ、まずはスープをひと口。いかにも中華のスープという感じだが、変なしょっぱさはなく旨い。で、いよいよワンタン。レンゲで1つをすくい取ると、これが意外に大きい。具の入っている部分が小さくて、それが浮いて見えたから第一印象の「少ない」につながってしまったのだが、皮の部分が結構大きい。ほぼタバコの箱ぐらいの大きさではないだろうか。食べると、具は普通という感じだが、皮が厚くモチモチして美味しい。4つ食べるとお腹はそこそこいっぱいになってしまった。女性ならこれだけでお腹いっぱいになるかもしれない。 続いて「餃子」がやって来た。 3個しかないが、プリッとしていてなかなか美味しそう。食べると、パリッとか、サクッという食感はなく、ワンタン同様、モチッとした食感。具はおそらくワンタンと一緒だろうが、餃子の方が旨味を感じる。中身は餃子だが皮の食感だけで言えば、おやきに近いと思う。これも腹持ちが良さそうだ。3皿食べたら確実にお腹いっぱいになるだろう。 お店の人が言うにはワンタンも餃子も手作りだという。そして「上海ではワンタンは全部こんな感じなんです」と言う。ご飯がないから、要するにワンタンをご飯兼スープとして扱い、おかずを何か1皿頼んで食べるというスタイルなのだろうか? 上海の飲食事情を私は知らないから何とも言えないが、お店の人の口ぶりでは、こんな感じのお店が上海には普通に存在しているらしい。なかなか面白いお店だ。「ワンタン」だけでも食べる価値はあると思うな。次は気になる「上海カレーラーメン」にチャレンジしてみよう。【DATA】住所:東村山市栄町2-9-5電話:042-392-0810
2005年05月19日
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先日、イタリア料理店の「Nonna(ノンナ)」で本場のカルボナーラを食べた時、たまたまお客が私1人だったので、マスターといろいろ話をすることができた。で、その時、「最近、夜遅くまで食事ができるお店が増えてきた」という話題になり、マスターが「私がよく利用するのは……」と話してくれたのが、今回紹介する居酒屋「たぬきの里」だ。マスターの話では「ランチもやってる」ということだから、後日、お昼時に行ってみた。 場所は久米川駅北口を出て右にひたすら進み、150メートルほど先、ほとんど野火止用水の見えるところの右側にある。 私は割とこの道は通っているハズなのだが、「Nonna」のマスターに教えられるまで、お昼に営業しているとは思わなかった。よく見ると、確かに暖簾は出ているし、ランチメニューも表に出ている。 お店に入ると長~いカウンターがあり、奥に座敷がある。カウンターは数えたらイスが15脚もあった。私はカウンターに座ると「肉じゃが定食」(788円)を頼んだが、ママさんに「ごめんなさい。肉じゃが、今日はないの」と言われてしまった。「肉じゃが定食」なんてなかなかお目にかかれないから、話題性もあっていいなと思ったのだが、「ない」となれば、さてどうしよう。 迷っていると、「カキフライがオススメよ」とママさん。「エーッ、カキフライ!?」……正直、私はそう思った。別にカキが嫌いというワケではない。むしろ私はカキが大好きだ。でも大抵、カキ料理は季節モノで、3月には終わってしまう。あとは夏場の岩ガキになるが、それはベラボウに高いからカキフライなんてもったいなくてできない。考えていると、「ウチは冷凍じゃないから美味しいわよ」とまたママさん。それなら頼んでみようじゃないの……というワケで、私は「カキフライ定食」(819円)を注文した。 10分以上待っただろうか、「お待ちどうさま」と「カキフライ定食」が運ばれてきた。 カキフライ5個にマカロニサラダ、香の物、ご飯と味噌汁。いいじゃないですか。味噌汁には豚肉が入っていて豚汁っぽい。では早速カキフライをいただいてみますか。 まずはそのままでひと口食べてみる。さすがにエキスがジュワっと出てくるほどのカキはではないが、サクッとしたコロモがうまくフォローしていて美味しい。次に、出された中濃ソースをかけて食べてみる。これはこれで旨い。でも私は個人的にカキフライは醤油をかけて食べるのが好きだから、醤油を垂らしてガブッ。いやあ、旨い。まさか5月に旨いカキフライが食べられるとは思わなかった。 スーパーでも総菜で売っていることがあるが、どうもコロモがベチャッとして旨くないんだよね。だからココのカキフライにはちょっと驚いた。ママさんに聞くと、この「カキフライ定食」は1年を通して出していると言うから、さらにビックリ。「エッ、どうしてそんなことができるの? 冷凍じゃないんでしょ?」と聞くと、「それはね、秘密(笑)」とお茶目に答えるママさん。うーん、知りたいなぁ。 このお店、昼は午後2時までランチをやって、夜は居酒屋として営業するのだが、その時にも同じ値段で定食をやっているのだという。「だからね、お酒飲まずにご飯だけ食べて帰る人もいるわよ」とママさん。聞けば深夜の1時までやっているという。残業で帰宅が遅くなったサラリーマンにはうれしい存在と言えるかもしれない。 今度はぜひ「肉じゃが定食」を食べてみよう。【DATA】住所:東村山市栄町1-10-13電話:042-395-4645
2005年05月18日
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第2回目に取り上げるのは、久米川駅南口にある「明月館」の「冷麺」(890円)。このお店は焼き肉屋なんだけど、看板には「朝鮮料理」と書いてある。「韓国料理」ではなく「朝鮮料理」とある点が、いかにも“昔の焼き肉屋”という感じで、何か期待させるモノがある。 黒い丼に入っているせいもあるが、重量感というかボリューム感のある冷麺だ。見た目は涼しげな冷麺というより「冷やしラーメン」という感じ。それでは、いただきま~す。【スープ】★★★★ 旨いねぇ。そのままでも十分旨いけど、キムチをかき混ぜると、また旨くなる。酢を入れなくてもいいんじゃないかな。半分くらい食べてから今度はゆで卵の黄身を溶かしてみる。これはこれで旨い。【具材】★★ ゆで卵半個にキムチ、オイキムチ、ワカメ、トマト、錦糸玉子、刻み海苔。果物の代わりにトマトが入っているのはわかるとして、肉類が一切入ってないのは、ちょっと寂しい。見た目はキレイだが、錦糸玉子と刻み海苔はいらない気がする。これが入ると、どうも冷麺っぽく見えない。オイキムチとキムチは旨かった。【麺】★★★☆ 茶色がかった中細麺。盛岡冷麺と違い、そば粉とデンプンでつくった韓国麺だ。シコシコとコシというか歯応えがあり、ツルッとノド越しもいい。ボリュームもある。【値段】★★☆「焼肉レストラン あら川」の冷麺と比べると50円高いだけだが、この50円が大きい。ボリュームはあるのだが、具材に肉類がないし、この値段を高く感じる人は多いだろう。【総合評価】★★★ 麺とスープは旨いのだが、890円という値段がネック。でも今では珍しい、中細の韓国麺が食べられるのはうれしい。大久保・新大久保界隈の韓国料理店では極細が主流だからね。まだ東村山全体の冷麺を食べつくしていないから断言はできないが、このお店の麺は貴重だと思う。
2005年05月17日
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ひと昔前までは季節メニューだった冷麺。最近では1年を通して食べられるようになったが、やはり食べたくなるのは気温が高くなる頃からだ。そう、これからの季節が冷麺を美味しく食べられる時期なのだ。 というワケで、勝手ながら『東村山冷麺選手権』を開催したいと思います。冷麺が大好きな私が独断と偏見で5段階評価しようという無謀な企画なのですが、一応、評価項目を「スープ」、「具材」、「麺」、「値段」の4つ設けることにしました。それぞれの項目について★5つで評価。そして最後に「総合評価」を★5つで出そうというワケです(★は1ポイント、☆は0・5ポイントとする)。 さて、第1回目に取り上げるのは久米川駅南口というより八坂駅からの方が近い「焼肉レストラン あら川」の「冷麺」(840円)。注文してから10分ほどで「冷麺」が出てきた。 見るからに“焼き肉屋の冷麺”という感じ。スイカが涼しげでいい。ひょっとしたら私にとって今年初めて食べるスイカかもしれない。 では早速、評価に移ろう。【スープ】★★★ 透明で旨味がある。ほんのり酢が効いているが酸っぱいというほどではない。キムチをかき混ぜると少し辛さが出るが、旨さにはつながらない。むしろゆで卵の黄身を溶かした方がマイルドな味わいになっていい。酢を入れてみたが、入れない方が美味しいかも。【具材】★★ チェリーにゆで卵半個、蒸し鶏、スイカ、紫キャベツ、キュウリ、キムチ。キュウリは普通に細く切ったモノと輪切りにしたオイキムチの2種類が入っていた。キムチは酸っぱい系。冷麺ということでタイプの違うキムチを入れたのだと思うが、個人的には普通の辛い系を入れた方が美味しいと思う。あと、蒸し鶏は意図がわかららない。冷やし中華ならあり得る具材だが、冷麺では私は初めて見た。実際、食べてみて、それほど合っているとは思わなかった。【麺】★★★ やや黄色がかった中細麺。盛岡冷麺と同じで小麦粉とデンプンでつくったモノだろう。ツルッとしてノド越しもいい。ただ少し柔らかかったかな。【値段】★★★ 840円は妥当でしょう。大久保・新大久保界隈の韓国料理店の平均がおそらく850円ぐらいだから。でも東村山相場からすればやや高いかな。【総合評価】★★★ よくも悪くも平均的な“焼き肉屋の冷麺”だと思う。ただホント、蒸し鶏だけはよくわからない。なぜ入っているのだろう? あれほど味に全く影響なく、食べても“お得感”がないモノはない。焼き肉屋なんだから普通に牛チャーシューを入れた方が“お得感”が出ていいと思うなぁ。
2005年05月16日
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深夜1時までの営業(ラストオーダーは深夜0時)になってからというもの、仕事帰りにちょくちょく寄っているのがイタリア料理店の「Nonna(ノンナ)」。どういう時に寄るかというと、仕事が忙しくて夕食を食べ損なった時だ。なので、頼むメニューはつまみではなく“食事”だ。 例えば先日はあんまりお腹が空いていたので、ピザの「ナポリ」(830円)と「ペペロンチーノ」(850円)を頼んでしまった。そしてノドの乾きを癒すために生ビールを……(こんなことしてるから、ダイエットできないんだよなぁ)。 アンチョビとトマト、そしてたっぷりのチーズの乗った「ナポリ」はとても美味しくて、生地が薄いせいもあるが、ペロリとたいらげてしまった。食べ終わってから、私はあることに気づいた。「そう言えば、ピザと一緒にタバスコとか鷹のツメを入れたオリーブオイルとかが出てこなかったなぁ。忘れたのかな? それとも出さない主義なのかな? まあ、このピザは何もつけない方が美味しいからいいんだけどね」 この時はそのことを大して気に留めなかった。というのもピザが食べ終わる頃合を見計らったかのように、すぐに「ペペロンチーノ」が出てきたからだ。「本当は具は何もないんですけど、ランチの余った食材があったので入れておきました」とマスター。そうか、それでこんなに具だくさんなんだ。ありがたいねぇ。食欲をかき立てるガーリックの香りとともにパスタを口に運ぶと、ピリッと鷹のツメが舌を刺激する。でも辛くはない。本当に舌を刺激するだけ。パスタの固さもちょうどいい。 お客が私1人だったということもあって、マスターといろいろ話をして、その日はお店を後にした。 それから数日後、私はチーズたっぷりのピザが忘れられず、仕事帰りにこのお店へ。今度は「マルゲリータ」(850円)を頼んでみた。もちろん生ビールも。 これもチーズたっぷりで美味しい。で、やはりこの時も、出て来たのはピザだけでタバスコなどは出てこなかった。この日もお客は私1人だけだったので、私はマスターに聞いてみた。すると、こんな答えが返ってきた。「あえて出してないんです。タバスコなんてイタリアじゃ使いませんし……。でも『タバスコください』って言うお客さんは多いんですよね。そういう時は辛いオイルを出すようにしてるんです。でもまずはそのまま食べて欲しいですね。それでひと味足りないなら、かけてもいいんですけど、食べる前からドバッとかけられるのはちょっと……。同じ意味で何でもかんでもパスタなら粉チーズをかける人がいるじゃないですか。それがイヤだからテーブルには何も置いてないんです」 意外と言っては失礼だが、このマスター、料理には結構こだわりを持っているようだ。ただ、それがお客にはあまり伝わっていないのではないだろうか。タバスコの件にしても、言われなければお客は「あら、忘れたのかしら?」としか思わない。それほど「ピザにタバスコ」というスタイルが日本人に普及してしまっている。使わないで欲しいなら、その旨をキチンとメニューなり、何かに書いて示せば“こだわりのあるお店”として認知され、それがまたウリになるのに……そう思いながら、私はこんな質問をしてみた。「マスター、このお店の一番のウリのメニューって何?」 マスターはちょっと考えてこう答えた。「やっぱりパスタですかね。でも本場のやり方だとウケなかったりするんですよね。例えば……」とマスターはカルボナーラの話を始めた。カルボナーラと言えば、生クリームの入った濃厚ソースが絡んだ、ベーコンと黒胡椒が効いているパスタを思い浮かべがちだが、「それはカルボナーラじゃない」とマスターは言い切る。「本場では生クリームは使いませんし、ベーコンも使いません。というか、ベーコンなんて向こうではないですから。使うのはパンチェッタ(豚バラ肉の乾燥塩漬け)かグアンチャーレ(豚のほほ肉の塩漬け)です。だから甘くなくて、むしろしょっぱいんですよ。でもそれを出すと、お客さんから『これはカルボナーラじゃない』って言われるんですよね」 すでに私は腹八分目を少し超えた状態だったが、そういう話を聞いたら本場のカルボナーラを食べたくなるじゃないですか。ついつい「じゃあ、マスター、本場のカルボナーラをつくってよ」と言ってしまった。 しばらくすると、マスターが「これはサービスです」と白ワインの入ったグラスを置き、続いて「カルボナーラ」(1000円)を運んできた。「エッ、これ、パスタが太い!」と私が言うと、「これはブカティーニと言って、真ん中に穴の開いたマカロニ状のパスタなんです」とマスター。さらによく見ると、今まで私が食べてきたカルボナーラとは全く違う。ソースの色がまず違う。濃いのだ。生クリームが入ってないからだろう。それから上にチーズ(パルメジャーノ・レジャーノ?)がかけてある。 早速かき混ぜてからフォークに巻いて食べてみる……うわっ、しょっぱい! でも食べていくと、そのしょっぱさの半分は自分がイメージとして持っている「カルボナーラ」の味と比較していることが原因とわかってくる。そしてマスターがサービスで出してくれた白ワインをひと口飲むと……旨い! 思わずマスターの方を見ると、「ねっ、白ワインと一緒だと美味しいでしょ」という顔をしている。「一応、白ワインと一緒に食べることを考えて少し塩加減を多めにしましたけど、本当のカルボナーラはこういう味なんですよ。ベーコンを入れるとこうはいきません」 パンチェッタがまたしょっぱいんだけど、美味しいんだ。ブカティーニもソースとよく絡んで美味しい。この本場のカルボナーラ、以前は1400円で出していたのだが、値段的にも味的にも客ウケが悪かったので、今は1000円に下げて“日本人向け”にしているのだとか。もったいない話だ。キチンとメニューか何かで説明すればわかってもらえるのに……。 でもマスターに聞くと、「本場のカルボナーラを」と頼むと1000円でつくってくれると言う。ぜひ白ワインと一緒に食べてみて欲しい。「カルボナーラは女子供が食べるモノ」と思っている人は特に食べて欲しい。「カルボナーラこそ大人の食べ物」と思うハズだから。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「Nonna」では現在、“本場のカルボナーラ”を出していません。★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。
2005年05月15日
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本日、2005年5月14日の営業をもって久米川駅南口にある「鉄板焼 ひら野」は閉店する。今日は常連客でいっぱいになるだろうからと、私は昨夜、仕事帰りに寄ってみた。お腹が空いていたということもあるが、先日mixi(ミクシィ)で知り合った人たちとのオフ会をこのお店で開いたので(息子さん夫婦のブログにその時の写真が載っています。私もチラッと写っていたりして)、そのお礼も言いたくて行ったのだ。 店内はすでに満席状態。私は入り口近くの席に座ると、「バラ串」(1本130円)を3本と「そば入り広島風お好み焼き」(720円)、そして生ビールを頼んだ。それぞれの仕事を終えた息子さん夫婦も忙しくお店を手伝っている。「この間はどうもありがとうございました」と言わなきゃと思っていたのに、お母さんが注文を取りにきた後に口から出た言葉は「ホントにやめちゃうんですか?」という今さらながらの愚かな質問だった。 鉄板で焼いた豚バラの串はビールによく合う美味しさ。七味唐辛子をかけるとさらに旨味が増してビールが進む。 そして広島風お好み焼きの登場。 旨いです。もう東村山では当分、広島風お好み焼きは食べられないんだなぁ……なんて思うと、余計に美味しく感じられる。 本当に閉店は惜しい。でも決めてしまったことは仕方がない。 私はこのブログを始めてから100店以上のお店を紹介してきた。その中にはすでに閉店してしまったお店もある。多くは経営上の理由から寂しくお店を閉めている。しかし「ひら野」は違う。多くの人に惜しまれながら閉店しようとしている。これこそが本来あるべき飲食店の閉店なのだと思う。残念ながら閉店日である今日はうかがうごとができないが、この場を借りて「ひら野」の皆さんに言いたい。 オフ会の時は本当にお世話になりました。 20年にも及ぶ営業、お疲れ様でした。 そして美味しい料理を本当にありがとうございました。
2005年05月14日
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女性がブランド物の限定品に弱いように、私も飲食店の期間限定メニューに弱い。「らあめん花月寅 東村山店」にはつい先日行ったばかりなのだが、ココの券売機で「期間限定」の文字のついたメニューを見つけちゃったんですよ。それが気になって、気になって……というワケで、また行ってしまいました。 私が気になった期間限定メニューとは、「豚そば銀次郎」(680円)というラーメン。何が気になるって、「期間限定」の文字もさることながら、ラーメン写真の側に本宮ひろ志のマンガ「硬派銀次郎」の主人公である山崎銀次郎の顔が添えてあることだ。コレってどういうことなんだ? 早速、ネットで調べてみたところ「何があろうと自分の信じた道を貫き通す主人公“山崎銀次郎”に、学生時代、強い感銘を受けた“花月創業の男”北条晋一がこのラーメンにはこの名前しかないと思い決定しました」とある。 まあ、能書きはこれぐらいにして、食べてみようじゃないの。私は「焼餃子」(350円)と一緒に「豚そば銀次郎」を頼んでみた。 しばらくして出てきたのがコレ。スープの色は前回食べた「ニンニクげんこつラーメン」とさほど変わらないが、香りが全く違う。このお店の特徴であるニンニクの香りがしないのだ。見た目で違うのはチャーシューがなく、その代わりにグズグスに煮込んだ豚肉が入っていて、青ネギが散らしてあることだ。まずはスープをひと口……エエッ!? まずガツンと来たのは魚系の味だ。それから次にニンニクの効いた豚骨の味が口に広がる。でもインパクトは魚系の方が強く、後味として残るのも魚系だ。どうやら魚系と豚骨の2つのスープを合わせたモノのようだ。 魚系スープというと、私は「アッサリ」というイメージを持ってしまうのだが、さすがに豚骨スープと合わせたらアッサリになるワケがない。思いっきりコッテリだ。何だか妙な印象なのだが、後を引く味であることは間違いない。 麺は「ニンニクげんこつラーメン」と同じ、細めの緩い縮れ麺。相変わらず柔らかい。もう少し固めで出してくれると美味しいのに。 と、そこに「焼餃子」がようやく到着。“羽根”が付いていて見た目は美味しそうだ。食べてみると確かになかなかイケる。お客さんの半分以上が注文している理由がわからなくもない。しかし4個で350円というのはちょっと高いかな。やはりコストパフォーマンスという点では、6個で210円という「ぎょうざの満州」の方が上だ。でも今まで食べた“ラーメン屋の餃子”の中では一番美味しいかもしれない。
2005年05月13日
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普段、何気なく通り過ぎているけど、よく見ると「何だか変」というお店ってありませんか? 今回紹介する東村山駅西口から通りに出てすぐのところにある「福ちゃん」は、いつもは「ああ、居酒屋なんだ」と思いながら単に通り過ぎていた。でも先日の昼ごろ、通り過ぎてから、ハタと気が付いた。「あれ、今のお店、暖簾出てなかったっけ?」 戻って確認すると、紺地に白で「大衆酒場」と染め抜かれた暖簾が出ている。よくみると入り口横の窓ガラスには「あげたてコロッケ 1ケ50円」という文字が。「エエッ、このお店、コロッケ売ってるの?」 さらに軒先には「やきとり」と1文字ずつ書かれた小さな提灯がブラ下がり、入り口横には「お食事処」と書かれたノボリがヒラヒラとはためいている。「エッ、このお店って何なの?」 そう思いながら、さらによく見ると暖簾の下にあるコルクボードに気が付いた。 見ると「600円日替わりランチ」とある。この日は「海鮮かき揚げ天丼」らしい。何だか気になるので私はこのお店に入ってみた。 店内は入ってすぐがコロッケやメンチカツなどの販売所兼レジになっていて、客席はさらにその奥になる。カウンターとテーブル席があり、居酒屋というより定食屋の雰囲気に近い。でも壁に張られたメニューを見ると、間違いなく居酒屋だ。メニューを眺めていて驚いたのは、その安さだ。一番高い料理が550円。あとはすべて500円以下だ。 私は一杯やりたい誘惑を抑え、日替わりランチの「海鮮かき揚げ天丼」を頼んだ。 しばらくして出てきたのがコレ。ごく普通のかき揚げ丼だ。アップにするとこんな感じ。「海鮮かき揚げ」とは言うものの、入っているのはイカとむきエビぐらい。でもサクサクしているし野菜が多くて意外に美味しい。これならワザワザ「海鮮かき揚げ」と言わずに普通に「かき揚げ」と言えばいいのにと思ったが、まあそれはお店の考えだから仕方ない。それに600円と安いしね。 食べ終えるころに「しまった!」と思いついたのだが、コロッケとメンチカツを付ければもっとリッチなランチになったハズだ。コロッケが50円、メンチカツが200円だから1つずつ加えても250円、ランチと合わせて850円だ。揚げ物ではなく、つまみの一品料理を加えるのもいいだろう。300円程度のモノを頼めば合計でも1000円以下に抑えることができる。 3~4年前に流行った好きなおかずを取っていく定食屋スタイルみたいに、ランチに好きなおかずを加えるのがこのお店の“正しい利用法”なのかもしれない。 それにしても昼間っから飲めるお店がこんな近くにあったなんて……危険だ。でも今度メンチカツで一杯やってみようかな。【DATA】住所:東村山市野口町1-1-3電話:042-398-2570
2005年05月12日
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私が東村山に住み始めてからずぅ~~と気になっているお店があった。久米川駅南口を出て左に行くと西友があるのだが、その7階で営業している中華料理の「寿蘭」だ。カミさんいわく「普通よりちょっと下って感じかなぁ」とのことだったので、行くのをためらっていたのだが、去年あたりからこのお店、夕方になると1階の西友入り口近くにワゴンを置いて、お店の料理を総菜として販売し始めた。何度か買って食べてみたが、それほど悪くなかった。そこで先日、私は思い切って行ってみることにした。 西友の1階に大きな看板あり、奥には料理のショーケースがある。大きな看板近くに「本日のランチ」と書かれた細長い黒板があり、見ると本日は「豚肉細切り味噌炒め」らしい。787円と値段は半端だが、ランチとしては安いのではないだろうか。早速、エレベーターで7階へ上がってみた。 入り口は昔懐かしいデパートのファミリー食堂みたいな雰囲気。中華料理のお店だけと思ったら、入って右側は喫茶スペースになっていた。経営は同じのようだ。 私は窓際の席に座ると、「本日のランチ」を注文した。しばらくして豚肉細切り味噌炒め定食が来た。 なかなか美味しそうじゃないですか。ご飯に卵スープ、ザーサイ、サラダに杏仁豆腐まで付いている。これに食後はコーヒーが付くのだ。これで787円はお得と言えるだろう。 メインの豚肉細切り味噌炒めも見た目は美味しそうだ。チンジャオロースの豚肉版を想像していたのだが、出て来たモノはホイコーローの細切り肉版という感じ。それでは、いただきますか。 まずは卵スープをひと口飲んでから、豚肉細切り味噌炒めをパクッ……うーん、何だか妙に甘い。本当は甘辛い味付けにするつもりだったのだろうが、甘さの方が前面に出ている。醤油とラー油で味を調えて何とか食べられたが、正直言って期待ハズレだった。「そんな期待ハズレの料理のお店をどうして紹介するんだよ!」と読者の方から文句を言われそうだが、ひょっとしたら私が食べた料理がたまたまイマイチだったのかもしれないし、それより何より眺めがいいからだ。 この写真は私の席からの眺めだが、久米川駅南口のロータリー周辺からずっと先の山なみまでハッキリ見える。天気のいい日はもっとよく見えるだろうし、冬場の空気が澄んでいる時なら、角度は違うがひょっとして富士山もクッキリ見えるかもしれない。 こんないい眺めを見ながら、まったりとくつろげるのはおそらくココだけではないだろうか。ぜひ窓際の席に座って、「眺めが一番のごちそう」と思って食べてみて欲しい。すごくいい気持ちになれますよ。【DATA】住所:東村山市栄町2-3-4-7階電話:042-394-4222
2005年05月11日
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何事も大きければ目立つというモノではない。今回紹介する中華料理屋の「幸多加」も、お店の前を通り過ぎるたびに「ああ、『幸多加』という店名なんだ。でもコレって何て読むんだろう?」とずっと思っていた。大きな看板に気づいたのは、つい先日のことだ。「あっ、『こたか』って『幸多加』のことなんだ。へぇ、『こたか』って読むのか」と感心。どうもあの大きな看板には、バックの柄に惑わされて今まで気づかなかったようだ。夜にお店の前に通れば電飾でハッキリよめたかもしれないが……。 というワケで、店名の謎が解けたついでに入ってみた。場所は東村山駅東口を出て正面を真っ直ぐ進み、府中街道との交差点を右折。そのまま八坂方面に歩き、東村山郵便局のある交差点を左折。50メートルほど先の右側にある。 オープンの午前11時半から午後2時までがランチタイムで、通常850円の「酢豚定食」「カキチリ定食」「鶏肉炒め定食」「茄子炒め定食」「キャベツ炒め定食」の5つが700円で食べられるという。「カキチリって何?」とお店の人に聞くと、「カキのチリソースです」とのこと。カキが好きな私は非常に迷ったが、「5月にカキってのもどうだろう」と思い、「茄子炒め定食」を注文することにした。私は茄子も大好きなのだ。 さすが中華料理。5分もしないうちに「茄子炒め定食」が出てきた。 ボリュームにも驚いたが、お皿に乗っているモノを見て私は驚いた。お皿はよく見ると仕切りがあって3分割されていて、メインスペースにナス味噌炒め、あとの小さな2つのスペースにはもやしと沢庵、サラダとスライスされたみかんが乗っている。これにご飯とスープが付いているワケだ。 プレートをアップにするとこんな感じだ。 何だか見ていて懐かしい気がしてきませんか? 私は学食を思い出しちゃいましたよ。でも学食と決定的に違うのは、料理が旨いこと。ナスとひき肉を濃い目の味噌で炒めた「茄子炒め」は単品で味わうには濃いけど、ご飯のおかずには最高。最初は上品にご飯とおかずを交互に食べていたのだが、そのうち「ええい、面倒だ!」とスープのレンゲを使って、すくい取ってはご飯にかけて、かき込んでしまった。いやあ、旨かった。 今度は気になる「カキチリ定食」に挑戦してみようかな。【DATA】住所:東村山市本町1-20-20電話:042-395-2888
2005年05月10日
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以前に紹介した「ひの食堂」は、かつてとんかつ屋さんだった。そういう話を聞いていたから「いつか、とんかつを食べに行こう」と思っていたのだが、ようやく先日行くことができた。再訪が遅れたのは「所詮、定食屋のとんかつだから」とナメていた部分が私の中にあったからだろう。でも、それは大きな間違いだった。 店に入ると、私は「上とんかつ」(950円)を注文した。このお店には30種類以上の定食があるのだが、その中でも950円は一番高い。しかし、とんかつのみで考えるなら「上とんかつ」が1000円以下なんて、あり得ない話だ。 しばらくして「上とんかつ」が出てきた。 パッと見た感じ、意外にとんかつが大きい。「ほぉ」と思いながら角度を少し変えてとんかつを見た瞬間、私は「エエッ!」と驚いた。 見てください、この厚さ! 15ミリは余裕であるんじゃないだろうか。そりゃ私は今までに20ミリ以上の超分厚いとんかつも食べたことあるけど、それは当然ながら値段も高い。1000円以下のとんかつで、15ミリもある分厚いとんかつを見たのは初めてだ。 早速、何も付けずに1切れ食べてみる。旨い! 写真を見てわかるように、コロモが超薄くてサクッとし、肉も歯応えのある柔らかさで、しかも脂の旨味がある。私はいつものように、肉の断面に塩を振ったり、ソースをかけたり、レモンを搾ったり、いろいろなパターンで食べてみた。 そして結論……このとんかつは何もつけずに食べるのが一番美味しい! いやホントです。絶対にコロモにソースやレモンをかけてはいけない。このサクッとして味のあるコロモがあるから、そのままで食べられるのだ。 そのまま食べると、もたれるんじゃないかと心配する方もいると思う。大丈夫です。もたれません。それでも心配なら、後半は肉の断面にレモン汁をかければ、サッパリと食べられると思う。 それにしても不思議なとんかつだ。揚げている油だって決していいモノを使っているように見えないけど、旨い。文句なしに旨い。もちろん私は、コレより美味しいとんかつを知っているけど、この値段でこの味は信じられない。しかもそのまま食べるのが一番美味しいとんかつなんて初めてだ。 東村山に住むすべてのとんかつ好きの人に私は言いたい。「このお店の『上とんかつ』は一度食べておけ」と。 いやあ、ビックリした。見た目で判断してはいけないね。もっと早く食べに来ればよかった。それにしても定食屋でこんな美味しいとんかつが食べられるとは……東村山って奥が深いねぇ。
2005年05月09日
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東村山駅東口を出て正面の道を進むと、府中街道との交差点の右角に牛めしの「松屋」がある。そしてその隣にラーメンチェーンの「ラーメン花月」があった。しかし先月閉店。「人気チェーン店といえども、東村山では苦戦したのか……次は何が入るんだろ?」と思っていたら、ナント同じチェーン会社の系列店が入って5月6日にオープンした。それが今回紹介する「らあめん花月寅 東村山店」だ。 オープンしたばかりとあってお店は大繁盛。表に行列ができるほどではないが、店内には食券を持って立っている人が3人いた。店内はカウンター7席にテーブルが3卓。以前の「ラーメン花月」と同じ造りだ。 私は券売機で一番人気という「ニンニクげんこつラーメン」(620円)を購入。醤油、味噌、塩と3つの味から選べるのだが、私はオーソドックスに醤油を選択した。カウンター席に座って10分ほどしてから「後ろから失礼しま~す」という声とともに「ニンニクげんこつラーメン」が出てきた。 背脂がたっぷり浮いていて、いかにもコッテリという感じ。お腹一杯の時にこれを見たら「ウッ!」と気持ち悪くなるかもしれないが、お腹が空いている時に見ると、他のどんな食べ物よりも美味しそうに見えるから背脂たっぷり系のラーメンって不思議だ。 まずスープをひと口飲んでみる。いやあ、ニンニクが効いていて旨い。麺は細めの緩い縮れ麺。旨いんだけど、もう少し固めの方が私は好きだな。具は海苔、チャーシュー、ゆで卵半個にメンマ。チャーシューは茹で豚のような感じ。ゆで卵はごく普通だし、メンマも普通。でもニンニクの効いたスープが旨いから、全体的に美味しく感じてしまう。 ふと調味料のスタンドを見ると、「秘伝のらあめんダレ」という容器があり、「入れるともっと美味しくなる」みたいなことが書いてある。私は書かれてある通り、その「秘伝のらあめんダレ」を「の」の字に2周させてみた。色が少し濃くなり、その分、味も濃厚になった。この味でしばらく食べた後、同じく調味料のスタンドに置いてある激辛ニラを入れてみた。ピリッとした刺激とニラの香りがいい感じ。最初に食べたスープとは全く別のモノになってしまったが、こういう調味料を置いているということは、各自でいろいろとカスタマイズしていろんな味を楽しんで欲しいということなのだろう。 餃子を注文する人が結構いたから、今度は餃子と一緒に違う味のラーメンにチャレンジしてみようと思う。【DATA】住所:東村山市本町2-3-77電話:042-398-5266営業時間:午前11時~深夜12時
2005年05月08日
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「隣の芝生はよく見える」とはよく言ったモノで、以前、東村山の日本料理「葉月」でランチを食べた時、他のお客さんが食べているモノがすごく気になった。いや、私が食べたランチもすごく美味しかったんですよ。でも他のお客さんが食べていたランチは見た目がとにかく派手で、大きな重箱を広げているような感じだったのだ。 気になったら食べてみるのが私の主義。というワケで、「葉月」に行ってきました。ランチメニューを見て、その時のお客さんが食べていたモノを探してみると……あった、あった、ありました。「彩り手開き御膳」(1365円)。ちょっと高いかなと思ったけど、思い切って頼んでみた。 しばらくして出てきた「彩り手開き御膳」を見てビックリ。 何やらタワーのような箱がお盆の上に乗っていて、一番上に刺身が置いてある。店員さんが「召し上がられたことはありますか?」と聞くので、「初めてです」と答えると、店員さんはまず、箱に乗っていた刺身を降ろした。 おおっ! 何やらレンコンやら玉子焼きが入ったお重が出てきた。なるほど、これが重箱なのか。でもそれにしては細長いなぁ……なんて思っていると、店員さんは重箱を“開き”始めた。 おおおおっ!! 重箱は互い違いに重なっていて左右にうまく開くようにできていたのだ。これは面白い演出だ。しかも入っているお重のナント美味しそうなこと! コレ、見た目だけでも1365円は全然高くないです。というか、この品数を考えると、むしろ安い! 刺身は甘エビ、イカ、マグロ。イカは食べやすいようにちゃんと切り込みが入っている。そして第1のお重は先付になっていて、湯葉、ホタルイカの煮付け、玉子焼き、レンコン、焼き鮭が入っている。鮭なんか味噌を塗って焼いてある。どれも旨かった。 第2のお重は煮物。わらびとタケノコ、そして鴨肉が入っている。このタケノコは絶品。煮物なのに香ばしさを感じるのはどうしてだろう? 第3のお重は天ぷら。エビ、キス、ナス、マイタケの4種が入っている。 これに茶碗蒸しと香の物、ご飯と味噌汁がついているのだ。1つ1つの量は少ないとは言え、こんな豪華なラインナップは温泉宿の夕食ぐらいでしか私は食べたことがない。しかも天ぷらは揚げたてだし、煮物も温かかった。見た目ですでに1365円は安いと感じたが、食べてみるとこれはバカ安だと思ったね。すごくリッチな気分になる。 で、食べ終わったあとには……。 アイスクリームまで出てくるんですよ! この日出てきたのは小豆アイス。これも美味しかった。もう文句のつけようがない。私はこれまで数々のランチを食べてきたけど、これは間違いなくその中でナンバーワンです。これを超えるモノはそうそう出て来ないだろうなぁ……そう思いながら、ふとランチメニューを見ると、「葉月御膳」(2100円)というモノがあるではないか。2100円のランチって一体どんなモノが出てくるんだろう? すごく気になる。また食べに行こうかなぁ。
2005年05月07日
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今まで私が気づかなかっただけなのか、ランチをやっている居酒屋は探せば割とあるようだ。先日も昼間にブラブラと歩いていたら、居酒屋が暖簾を出していたので近づいてみると、ランチメニューが店先に置いてあった。それが今回紹介する和風居酒屋「よかよ」だ。場所は久米川駅南口を出て左へロータリーに沿って歩いてモザーク通りに入り、さらに交差点を越えてウイング通りに入る。そのまま真っ直ぐ80メートルほど歩いた左側にある。 店内に入り、ランチメニューを見る。「豚生姜焼き定食」、「焼魚定食」、「煮魚定食」、「天ぷら定食」、「刺身定食」と5種類が書いてあり、すべて700円になっている。「焼き魚と煮魚は何の魚なんだろう?」と思い、店内を見回すと黒板にそれぞれ3種類の魚が書いてあった。私は「煮魚定食」を注文し、黒板に書かれていた赤魚、子持ちガレイ、イワシの中から赤魚を選んだ。 出てきた「煮魚定食」を見た瞬間、懐かしい感じがした。メインの赤魚の煮付けがドーンとあり、キンピラの小鉢と香の物、そしてご飯と味噌汁。シンプルそのものだ。普通なら気の利いた小鉢がもう1~2品付くモノだが、ここまでシンプルだと逆に「キンピラなくてもいいんじゃないの」と思えてくる。その昔、私が食べた昼ご飯はそんなモノだった。 また赤魚の煮付けがいい感じなんだ。 個人的にはもう少し生姜が効いているとうれしいのだが、シッカリ味が染みていて美味しい。身をほぐし取っては煮汁に付け、ご飯にちょんと付けて口の中に放り込み、ご飯をかき込む。たまりませんね。 私は十分満足できたのだが、店内は昼時にもかかわらず、最初から最後まで私1人だけだった。何がいけないんだろう? やはり700円という値段設定なのだろうか? 700円ならさらに小鉢をもう1品と茶碗蒸しぐらい付かないと納得いかないのだろうか? だとすれば、値段を600円ぐらいに下げてアピールするしかないのだろうか? むずかしい問題だね。食べれば値段に不満を抱かないと思うんだけどなぁ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「よかよ」は残念ながら2007年11月に閉店しました。
2005年05月06日
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天ぷらが大好きな私は、東村山市に引っ越してすぐに久米川に天ぷら専門のお店があることを知り、よくカミさんと一緒に食べに行っていた。それが今回紹介する「天喜(てんよし)」だ。 ウチら夫婦はいつも夜、店主にお任せのコースで一杯やりながら天ぷらを食べていた。その時々の旬の素材を天ぷらにしてくれるのがうれしくて、よく食べに行っていたのだが、年のせいか、天ぷらをたくさん食べるともたれるようになってしまい、自然と足が遠のいてしまった。 でも先日、「たくさん食べてしまうからいけないのであって、ランチなら大丈夫だろう」と久々にお店に行ってみた。場所は久米川駅南口を右に出て、久米川通りを府中街道方面に進み、交差点を越えて20メートルほど先の右側にある。 表にランチメニューが出ていたので見てみると、これが結構安い。 丼モノが650円というのは何とも魅力ではないか。写真が付いている1000円のランチも美味しそうだ。私はどっちにするか迷いながらお店に入った。 店内は調理場を囲むようにL字にカウンターがあり、うれしいことに掘りごたつ式になっている。おしぼりで手を拭きながら、揚げたての天ぷらが別のお客さんの前に置かれていくのを見て、私は丼モノではなくランチにすることにした。やっぱり天ぷらは揚げたてをその場で食べるのが一番でしょう。 ご飯と味噌汁、香の物に天つゆと大根おろしが出され、いよいよメインの天ぷら。まずは野菜類(=写真左)。カボチャとナス、そして春の野菜・タラの芽。旨いねぇ。 続いてエビとキスが出てきた。このお店では普通の塩と抹茶塩、カレー味の塩の3種類の塩が用意されている。私はエビを普通の塩とカレー味の塩を交互につけながら食べ、キスは天つゆで食べた。どちらも旨い。 そして最後に出てきたのがコレ。 何だと思います? 鮎なんですよ、コレ。添えてある酢をかけて頭からかぶりつくと、爽やかな苦味と旨味が口に広がる。初めて食べたけど、これは美味しかった。いやあ、ランチで旬の天ぷらが食べられるとは思わなかったなぁ。 食後に出されたコーヒーを飲みながら、ふと隣を見ると、ビールを飲みながら好みの天ぷらを注文している。(昼間っから天ぷらで一杯か。いいなぁ。いつかやってみたいなぁ)……そう思いながら私はお店を後にした。 サラダ油などでカリッ、サクッと揚げた白っぽい天ぷらに慣れている人には、このお店のようにゴマ油でふんわりと揚げている濃いキツネ色の天ぷらは違和感を覚えるかもしれない。だからまずはランチで試してみるといいだろう。ちなみにランチは土・日・祝日もやっているぞ。【DATA】住所:東村山市栄町2-32-7電話:042-392-6682営業時間:午前11時半~午後2時(ランチタイム) 午後5時~10時定休日:月曜
2005年05月05日
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40歳を過ぎてもマンガが好きな私は、常々「どうして東村山にはマンガ喫茶がないんだろう?」と思っていた。そして車でマンガ喫茶に行くたびに「近くにあればいいのになぁ」とため息をついていた。 そんな私の願いが天に通じたのか、5月1日に東村山初(たぶんそうだと思う)のインターネットカフェがオープンした。しかも私にとって最も便利な久米川駅近くに。それが今回紹介する「wip(ワイプ)久米川南口駅前店」だ。場所は久米川駅南口を出て右を見ると、「マクドナルド」が見えるが、そのビルの3階だ。 「東村山初のネットカフェなのはわかったけど、どうしてこのブログで紹介するの?」と思っている人もいることだろう。私も最初は紹介する気などサラサラなかった。単にマンガが読みたくて行ったのだが、「これは使える!」という発見があったから紹介することにしたのだ。 コミックが3万冊あるとか、料金についてはお店のHPを見てもらうとして、一応、飲食店の紹介ブログなので飲食コーナーを早速チェック。 ドリンクコーナーはファミレスなどにあるドリンクバーと同じ。もちろんフリードリンクだ。問題は食べる方なのだが……。 スナック類とカップ麺が受付近くにあり、店内奥にたこ焼きや焼きおにぎりなどニチレイの冷凍食品を温めて出す自動販売機がある。食べ物に関しては何とも寂しい限りだ。 しかしそれもこれも午後5時まで。5時からはナント、同じビルの2階に入っているチェーン居酒屋「笑笑」から出前を取れるのである。しかもだ、この写真を見て欲しい。 各自のテーブルにあるパソコン画面から注文できるのである。写真の右上にチラッと見えているのが「笑笑」のメニュー。これを見てどんな料理なのかを確かめながら注文できるワケだ。で、察しのいい人ならもうお分かりだと思うが、居酒屋から出前ができると言うことは……そう、アルコール類もOKなのである。これは画期的だ。ネットカフェでアルコールが飲めるところは、そうそうないハズだ。ただしアルコールに関しては午後11時半がラストオーダーになっている。酔っ払いは迷惑だから当然だろう。 しかし、1人寂しく居酒屋で飲むくらいなら、このお店でマンガを読んだり、ネットサーフィンしたり、ゲームしたり、DVDを見たりしながら飲み食いした方がいいと思いませんか? アルコールのラストオーダーは早いけど、食べ物に関しては朝の4時半までOKだしね。 しかもしかも! ナントこのお店、シャワールームがあって、無料で使えるんですよ! これって凄いと思いません? まあ女性の人には使いにくいだろうけど、独身貧乏サラリーマンにはたまらない魅力なんじゃないかな。飲み食いしたあとにスッキリするのもいいし、これから暑くなるから先にシャワーを浴びてサッパリしてからビールってのもいいかも。 そう考えていくと、このお店って結構いろいろ使えるでしょ? 私としては何とか同じビルの1階にある「マクドナルド」を口説いて、「笑笑」と同じように出前してもらえるようになれば、さらにうれしいんだけどなぁ。忙しい時間帯があるから出前は無理かもしれないけど、「1階のマクドナルドに限り、持ち込み可」としてくれるだけでもいいんだけど……。お店の方、検討してみてください。【DATA】住所:東村山市栄町2-2-7電話:042-390-0188営業時間:24時間
2005年05月04日
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先日、久米川北口のケーキ屋「赤ずきん」を紹介したところ、読者の1人から「タルトフレーズの上にある……バヴァロア¥290が。バロア好きな私は……とても気になります(^-^)。どんなのなんだろう!?」というコメントをいただきました。写真をよく見ると、「・バヴァロア」と書いてあり、どうやら「○○・バヴァロア」らしい。そう言われると私もすごく気になってきて、この間、「赤ずきん」に行ってきました。 さて、早速タネ明かし。謎の正体はコレです。「フルーツ・バヴァロア」(290円)。もちろん買って食べました。ババロアは写真で言うとプリンのようにモッコリしている部分で、そのすぐ下には生クリーム、そしてその周りにカスタードクリーム、そしてカップの一番下にはスポンジケーキが敷いてある。ここまで書けば説明はいらないでしょう。とっても美味しいです! 味もさることながら、このコストパフォーマンス! まさに私のような貧乏甘党の味方です。 謎の解明ついでに、私は先日確認できなかったことを調べてみた。それはショーケースに入っているケーキの中で300円以上のモノってあっただろうか? ということだ。かすかな記憶ではなかったような気がしたのだが、不確かなことを書いてお店や読者の皆さんに迷惑をかけてはいけないから、改めて確かめてみようと思ったワケ。 ショーケースを隅から隅までジックリ見て、私は驚いたね。すべて300円以下だったのだ。一番高かったのが、この「シフォン・ケーキ」(300円)。 でもコレ、マグカップをひと回り大きくしたぐらいの大きさなんですよ。写真では大きさがイマイチよくわからないかもしれないけど、実物を見たら「エッ、ウソ!? 安い!」って思いますよ、きっと。もちろん旨いです。カミさんに食べさせたあと、「コレ、いくらだと思う?」と聞いたら、「あのお店は安いから450円じゃない」という答え。本当の値段を教えると、「ウソ!」と目を大きくして驚いていた。 私はこの日、このお店で評判の「ブランデーケーキ」(1300円)も買ってみた。キチンと包装された中身を開けると、ほのかにブランデーの香りが漂う。 食べてみると、ブランデーはそれほどキツくなく、本当に香りづけに使われているという感じ。カステラのようにシットリとして美味しい。これなら子供でも食べられる。これは日持ちしそうだし、贈答に使うと喜ばれるかも。いやあ、このケーキ屋さん、本当に侮れないわ。
2005年05月03日
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東村山にはなぜか美容院が多い。特に久米川駅周辺には「この街にはそんなに髪形にこだわる女性が多いの?」と突っ込みたくなるほど美容院がたくさんある。実はそのせいで見過ごしていたのが、今回紹介する喫茶店「Felice(フェリーチェ)」だ。 ビルの2階にあるのだが、同じフロアに美容院があり、しかもこのシャレた店名じゃないですか。私はついこの間まで、てっきりこのお店も美容院だと思っていました。しかし先日、昼時に歩いていると、こんな看板を見かけたのです。 見た時は「ランチって、どこでやってるの?」と思いました。2階にあるのは美容院だと思い込んでいましたから。 場所は久米川駅南口を出てロータリーに沿って左に歩き、りそな銀行とマツモトキヨシの間のモザーク通りに入る。最初の十字路の右角、1階に「中村屋」が入っているビルの2階だ。 よく見ると、確かに看板の左上に小さく「cafe」と書いてある。気づかなかったなぁ。 店内は静かで落ち着いた雰囲気。読書や考え事をするのにピッタリだ。もちろんカップルにも向いているだろうし、ちょっとした打ち合わせににも利用できそうだ。 ランチタイムはオープンの午前11時半から午後3時までなのだが、このランチメニューが意外に充実している。ご飯モノが「ハンブルグライス」(750円)や「黒豚肉のしょうが焼き」(900円)、「ハンバーグセット」(1000円)など5種類あり、パスタが「明太子のパスタ」「きの子の和風パスタ」など同じく5種類。パスタはすべて850円だ。ランチメニューにはサラダとドリンク(コーヒーか紅茶)が付いている。 私は下の看板で見た週替わりメニュー「ベーコン、オリーブ、ケッパーのトマトソーススパゲティー」(850円)を頼んだ。 しばらくして出てきたのがコレ。一見すると量が少なそうだが、それは大きな勘違い。コレ。結構高く盛り上げてあるので、フォークとスプーンで崩すと、かなりの量になる。ランチとしては申し分のない量だ。ソースの味もいいし、パスタの茹で加減もいい。都心部には下手な料理店より美味しいモノをランチとして出す喫茶店があるが、このお店もそういうタイプなのかもしれない。「意外に」と言うと失礼かもしれないが、美味しいパスタだった。 食後にはオレンジのゼリーとコーヒー。居心地がいいから、コーヒーを飲みながらしばらくボーッとしてしまった。今度は本か雑誌でも持って行ってみよう。いい感じにくつろげると思うなぁ、きっと。【DATA】住所:東村山市栄町2-3営業時間:午前11時半~午後10時定休日:第3日曜
2005年05月02日
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実は私、韓国料理にはちょっとうるさいです。と言うか正確には、ここ2カ月でうるさくなっちゃいました。それというのも、私の部下が「マシッソヨ! 大久保 韓国ランチ」というブログをこの3月から始め、なぜか私も付き合って韓国ランチ巡りをしているからだ(詳しくは私のもう1つのブログを見てください)。 大久保界隈は韓国料理店がひしめいているせいか、料理が旨いのはもちろん、安いし、しかもサービスがいい。振り返って東村山の韓国料理店を見ると、旨いけど競争がないせいか、値段が高めだし、サービスもイマイチだ……そう思っていた矢先、「これはやるじゃないか」と唸らせる韓国料理店を発見した。それが今回紹介する「アリラン」だ。 場所は久米川駅北口を出で左に進み、交差点を越え、新青梅街道の高架をくぐり、天王橋を渡ったらファミリーマートのある道に入り、そのまま50メートルほど歩いた先の右側にある。 看板に「炭火焼肉」と書いてあり、焼き肉屋だと思っていたのだが、ランチメニューを見てビックリ。「ビビンバ」(580円)や「石焼ビビンバ」(630円)、「カルビクッパ」(680円)などは東村山の他の韓国料理店でも見たことがあるが、「味噌チゲ」(680円)や「キムチチゲ」(680円)などがランチメニューにあるお店はないと思う。本格的な韓国料理店と見ていいだろう。しかも値段が安い。競争の激しい大久保界隈でも通用する値段設定だ。 私はランチメニューに「ユッケ石焼ビビンバ」があったので迷わずコレを注文した。というのも、「ユッケ石焼ビビンバ」が840円ってのは、大久保界隈でも安いからだ。大体安いところで850円、高いところだと1500円はするシロモノで、ランチでは1000円前後が相場。それが840円だから、これは頼まなきゃ。 で、しばらくすると、うれしいことにパンチャンとサラダが出てきた。 サラダを出すお店は東村山にもあるが、パンチャンを出してくれたお店は、私の経験ではココが初めてだ。「パンチャン」とはキムチやカクテキ、ナムルなどのおかず類のことで、日本では「おかず」「付き出し」と呼ばれている。大久保界隈の韓国料理店では料理の前にこれが当たり前のように3~5種類出てきて、サービスのいいお店だと、パンチャンがなくなるとお代わりを持ってきてくれる。 このお店のパンチャンは3種類。どれも美味しかったが、特にキムチが旨かった。 パンチャンを突付いていたら、ジューッ、ジョーッという音ともに「ユッケ石焼ビビンバ」が登場。 湯気のせいでうまく写真が撮れなかったけど、ユッケも多いし、野菜もたっぷり。美味しそうだ。私はコチュジャンをたっぷりかけてスプーンでかき混ぜた。野菜類から水が出たのか、少しご飯がベチャッとしてしまったのが残念だが、食べると旨い! おこげの部分がまた旨いんだ。これ、ご飯がベチャッとしなかったらユッケも旨かったし最高だったと思う。 パンチャンのお代わりはなかったけど、パンチャンが出てきただけでも凄い。しかも安くて旨いんだから、これはお得です。ちなみに焼き肉ランチもあって、「カルビセット」(860円)、「ロースセット」(860円)、「ハラミセット」(760円)となっている。もちろんパンチャンも付き、しかもライスがお代わり自由だ。これも安いよね。 ダイエットには唐辛子のカプサイシンがいいと言うから、今度行くときは「ユッケジャンクッパ」(630円)を食べて、たっぷり汗をかこうと思う。【DATA】住所:東村山市本町4-12-3電話:042-397-0336営業時間:午前11時半~午後2時(ランチタイム) 午後5時~午前0時 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「アリラン」は残念ながら2010年9月10日をもって閉店しました。
2005年05月01日
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