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自宅から秋津へ車で行く時、所沢街道沿いにあるパン屋の前を必ず通る。そしていつも「こんな不便な場所で商売して大丈夫なのかな?」と思っていた。それが今回紹介する「小麦工房 ラウンドハウス」だ。 場所は車じゃないと、ちょっと行く気にならないようなところにある。一応、最寄の駅は新秋津になると思うから、そこからの道順を書いておこう。新秋津駅を出てロータリーを左に回り、そのまま線路沿いの道をひたすら真っ直ぐに歩く。1キロちょっと歩くと所沢街道にぶつかるのだが、ちょうどその道路向こうにお店がある。 シャレた一軒家風のパン屋で、それなりに目立つのだが、何しろ駅から遠いし、大きな道路沿いとはいえ、「パンを買うためにワザワザ車で来る人はいないのでは」と思い、冒頭のように「こんな所で営業して大丈夫なんだろうか?」と疑問を抱いていたのだ。 しかし、お店に1歩入った瞬間、そんな疑問や思いは吹き飛んでしまった。とにかく人がいっぱいで、レジには会計を待つ人がズラッと並んで、2台のレジはフル稼働。レジの裏手でパンを焼いているのだが、常にお店の人が忙しく動いていて、焼きたてのパンが次々と運ばれてくる。「ただ今、○○が焼きあがりましたぁ」なんてお姉さんの声が時々響いたりして、店内は魚河岸のように活気がある。 私は圧倒されながらも、店内をゆっくりと回ってみた。美味しそうな調理パンにググッと惹かれたが、このお店がなぜ「ラウンドハウス」というかを考えると、「食べるならやっぱりラウンドパンじゃなきゃいけないだろう」ってことで、ラウンドパンを中心に品定め。「ラウンドパン」とは円筒状のパンで、ここでは1本の長さが約30センチ、直径は10センチぐらい。 1本はちょっと多いので、読者の方オススメの「メープルラウンド」のハーフ(210円)と、「TVチャンピオン」に出品したという「シーフードラウンドめんたい」(126円)、そして「ラウンドフレンチ」(84円)を購入。家まで持ち帰る時間が惜しいので、車の中ですぐに「シーフードラウンドめんたい」にかぶりついた。 写真ではキツネ色に見えるけど、表面に塗られているのは朱色の明太子。これがチーズラウンドとよく合うんだ。明太子ってパンに合うんだね。知らなかった。パンは柔らかいし、すぐに食べ終えてしまった。 続いて「ラウンドフレンチ」を取り出してガブッ。 これ旨い。カステラに少し似た味わいがあって、ちょっとシットリしてるところなんてたまらなくいい。甘さも控えめでちょうどいい。物足りない人はハチミツやメープルシロップをかけるといいかも。また、これを土台にしてホイップクリームとかフルーツでデコレートしてケーキにしちゃうのも面白いかも。 さて残る「メープルラウンド」だが、これは持ち帰ってカミさんと一緒に食べてみた。 カミさんは開口一番、「美味しい!」。メープルシロップが好きなカミさんのツボを見事に突いたらしい。私もメープルシロップとシナモンのバランスいい味わいが気に入った。焼いたり、バターを塗ってみたり、いろいろな食べ方を試してみようと思っていたのに、カミさんと2人して夢中で食べて、気がついたらなくなっていた。ハーフじゃなくて1本丸ごと買えばよかったかな。 でも食べてみて、繁盛している理由が十分すぎるほどわかった。ココは車に乗ってでも買いに行くべきパン屋さんです。まだ食べたことのない人はぜひっ!【DATA】住所:東村山市久米川町1-37-8電話:042-395-9903定休日:日曜、第3木曜
2005年01月31日
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お陰さまでこのブログ、地元の人も読んでくださるようになり、いろんなお店情報が寄せられるようになった。今回紹介するお好み焼き屋「竹辰」も2人の方から紹介してもらったお店だ。場所は新秋津駅を出てロータリーを右に歩き、最初の交差点を右に曲がって新秋津駅前通り商店街に入る。そこを40メートルほど歩いた右側だ。 お店に入ると、優しそうなおばちゃんが「いらっしゃい」とニッコリ。店内は入ってすぐ右手に大きな鉄板とカウンターがあり、その周りに小さな鉄板のあるテーブルがいくつかある。「たこ焼きと焼きそばが美味しい」ということだったので、私はその言葉通り「たこ焼き」(10個280円)と「焼きそば」(450円)を注文した。 たこ焼きはたこ焼き器の中にすでに何十個かつくりおいてあるので、すぐに出てきた。 最近はピンポン玉サイズの大玉のたこ焼きが主流になってしまったが、昔はもう少し小ぶりだった。その昔の大きさそのまんまのたこ焼きにちょっと感動。食べると、つくりおきのハズなのに熱々で、ハフハフと口を開けて冷まさないと食べられない。味は本当に「懐かしい」って感じ。小さいせいもあるけど、これなら何個でもイケちゃいそうだ。 食べていると、おばちゃんが目の前で焼きそばをつくり始めた。このお店は昭和47年(1972年)開業というから、かれこれ37年も、おばちゃんはこうしてつくってきたワケだ。手際がいいのは当たり前で、あっと言う間に焼きそばが出来上がった。 焼きそばってシンプルな料理だけど、意外に美味しいモノに巡りあえない。でも、ココなら大抵の人は納得するんじゃないかな。キャベツはシャキッとしているし、麺にも豚肉にもよくソースが絡んでいる。旨い。 オープンして37年ってことは、ココでたこ焼きや焼きそば、もんじゃ焼きなどを食べて育った人が結婚して子供を産み、またその子が食べに来る……と2世代でお世話になっている人もいるだろう。このお店を紹介してくれた人の話では、ネットでこのお店の話題が盛り上がり、ココでオフ会をした人もいるのだとか。おそらくその人たちは「あれ、テーブルってこんなに小さかったっけ」なんて感じながら思い出の味を満喫したことだろう。 そんなことを考えながら食べていると、初老の男性がフラッと入ってきた。おばちゃんにひと声、挨拶すると立ち上がって瓶ビールを取り出し「もらうよ」とひと言。おばちゃんはお通し代わりなのか、たこ焼きをスッと出す。この一連の流れ、シビレましたね。たこ焼きをつまみにビールを飲むなんて、私はこの時まで考えたことなかった。 たこ焼きって屋台とか専門のお店で食べたりするから、私にはクレープなどと同じ「おやつ」という意識しかなかったのだが、考えてみれば十分ビールに合うよね。今度、やってみよう。 子供には子供の、大人には大人の楽しみ方があるお好み焼き屋。こういうお店、最近は少なくなっているから、久々にくつろいだ気持ちになった。ちなみに、もんじゃ以外の普通のお好み焼きは頼めばおばちゃんが焼いてくれるというから、「お好み焼きをつくるのは苦手」という人はおばちゃんに任せてみるといいかもよ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ このブログで知り合った若いご夫婦が「楽しい飲み屋」を紹介してくれるというので、一緒に行ったのが沖縄料理のお店「美。ちゅら」。場所は久米川駅南口を右に出て、踏み切りから伸びる道路を左に曲がり、「らーめん たつ」の手前の細い道に入ると、30メートルほど先に赤い看板が見えてくる。 もともとは3軒ほど隣で営業していたのだが移転し、この日は新装オープン日だった。オープンを祝う花が表にズラリと並んでいたのだが、中にはこんな人からのモノもあった。 沖縄が生んだスーパーアイドルグループではないか。なぜ、このお店に? 「フィンガー5」のメンバーの1人が東村山に住んでいると聞いたことはあったけど、現実にこういうモノを目撃すると素直に「すげぇ~」と思ってしまう(何せ私は小学生の頃、リアルタイムでフィンガー5を見てましたから)。 中に入ると、入り口近くに小さなステージがあり、三線(さんしん。沖縄三味線のこと)がいくつか立てかけてある。すでに店内は常連客で満員だ。やがてお店のマスターである秀人さんがステージに向かい、三線を持って歌い始めた。 携帯電話のカメラで撮影しているから、あまり写りは良くないが(早くがデジカメが欲しい!)、この秀人さん、すごいイケメン。しかも三線うまいし、声もいい。「涙そうそう」「島唄」「島人ぬ宝」などのよく知られた歌から、沖縄民謡まで歌いまくり、そのうちお店のスタッフなのか、粋なコスチュームを身にまとった人が踊りだし、さらにお客さんの1人がステージにやってきて三線を弾き始める……飲むのを忘れてしまうほどの盛り上がりで、みんなのエンジンがかかってきたところで歌本が回され、全員で「花」を合唱。いやあ、楽しかった。「仕事で疲れた時などにココに来ると、元気になれるんですよ」と紹介してくれたご夫婦は話してくれたが、その気持ち、わかる気がする。 この日は新装オープンということで、通常の料理は一切ナシ。だから日を改めてまた遊びに行き、このお店のことを美味しい料理とともに紹介しようと思う。 さて、「ココって東村山?」と思いたくなるほど、沖縄音楽と沖縄気分を満喫した私たちは次に「FOGGY」へ向かった。実は毎月最終土曜にはこのお店でクラブイベントが行われるのだ。店内は薄暗くしてあり、携帯カメラでは撮影不可能なのが残念だが(早くデジカメが欲しい!)、これもすごく盛り上がった。Yuichi Hayashida Bandがライブ演奏してくれたのだが、久々に音にシビレた。カッコいい! ドラムとベースが適度に体に響き、それにあわせてキーボードやギター、サックスの音を聴いていると軽いトランス状態になってしまった。 生演奏のあとはDJの流す音にあわせてみんな踊りだし、まさにクラブ状態。脚の細いファッショナブルな女の子がいたりして、「ココって本当に東村山? 渋谷じゃないの?」と錯覚してしまった。ご夫婦とともにお店を出ると、外は閑散とした商店街通り。確かにココは東村山だ。「いやあ、こんな音楽が楽しめるなんて思いませんでした」と話すご夫婦。私もそう思った。「東村山って凄い」と改めて思ったよ。
2005年01月30日
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とにかく不思議なお店だ。看板には「とんかつ」「ラーメン」の文字があるのだが、お店に入ると居酒屋……それが今回紹介する「和(かず)」だ。場所は久米川駅南口を出て左に進み、道路を渡ってケーキ屋と美容院の間の道を40メートルほど進んだところにある右側路地の奥だ。以前に紹介した「宝いる」の隣である。 店名と看板にある「ラーメン」という言葉で駅前にある「ラーメン専門店 和」と何か関係があるのでは? と思った人、アナタは鋭い。どうやら本当に関係があるらしく、お店の人に話を聞くと、「ウチの方が先で、あっちは後からできたの」と言う。 店内に入り、(居酒屋っぽいなぁ)と思いながら席に着くと、「お飲み物は何にしますか?」とお姉さん。やっぱり居酒屋だ。私はビールを頼み、「ロースかつ」(840円)と「ラーメン」(580円)を頼んだ。 最初に出てきたのは「ロースかつ」。 なかなか大きいが厚さは10ミリ以下。何もつけずに1切れ食べてみる。コロモかサクッとしていて肉も柔らかい。置いてあるソースはやや甘め。いろいろ食べてみた結果、ソースを肉の断面にかけて、サクサク感を味わいながら食べるのがいいと思った。ビールにも合うしね。 とんかつをつまみにビールを飲んでいると、やって来ましたメインの「ラーメン」。 実は今回、このお店に来たのはブログを通じて知り合った人から「ココのあっさり醤油ラーメンは美味しい」と教えてもらったからだ。「あっさり醤油」と聞いていたせいか、見るからにそんな感じがする。乗っている具もチャーシュー、メンマ、海苔、かいわれ、ネギとシンプルだしね。 まずはスープをひと口。ああ、優しく染み込んでいく。ダシがどうこうと言うより、野菜の甘み、旨味が真っ先に感じられる。好きです、この味。麺は中細のストレート。スープに合っていて美味しい。ここまでアッサリしていると具のチャーシューやメンマが余計に感じられてしまう。かいわれとネギだけの素ラーメンにしてくれた方が私にはいいかも。というか飲んだ後に食べるなら、その方がさらに美味しく食べられるハズだ。 このお店、メニューをよく見ると、日本酒は「久保田」などの有名銘柄が揃っているし、つまみ類も充実している。深夜遅くまでやっていると言うし、締めのラーメンも食べられるから、2次会や3次会用のお店として覚えておくといいかも。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「ラーメン専門店 和」の油そば」を食べてからというもの、油そばの魅力にハマッてしまった私。トラックバックされた情報などを読んでいるうちに、いろんなお店の油そばが食べたくなった。そこで、東村山市のお店ではないが、油そばを食べたら「番外」として報告しようと思う。 で、今回私が行ったのは高田馬場にある「ぶぶか」。 正午前に入ったのでラッキーにもすぐに座れた。最初はシンプルに「油そば」(550円)を頼もうと思ったのだが、お腹が空いていたので「油ネギチャーシュー」(950円)を注文した。「油そばは太麺を使うので時間がかかります」という張り紙通り、出てくるまで10分ほどかかった。 うーん、麺が全く見えない。とりあえず、混ぜ繰り返して麺をズズッとひとすすり。いやあ、この太い縮れ麺、美味しい! ネギが入っているからラー油は要らないかなぁと思いつつも、ラー油をかけて食べてみる。ラー油そのものがそれほど辛くないのか、今イチ味に変化はない。このままの方が私の舌に合っているようなので、酢を入れるのをやめて一気に食べまくった。 食べ終えて思ったのは、「チャーシューとネギは余計だった」ということ。特にチャーシャーはスープがないから、全然、汁と絡まらず、つまみとして単独で食べている感じだった。油そばはシンプルが一番ということなのだろう。もし油そばにチャーシューを入れるなら、細切りにして欲しいな。 それにしてもマヨネーズの入った油そばがメニューにはあったけど、一体どんな味なんだろう。食べたことのある人、教えてくれませんか?
2005年01月29日
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私は焼き鳥が大好きだ。食べ物の嗜好は年齢とともに肉から魚、コッテリからアッサリへシフトしつつあるのだが、こと焼き鳥に関しては変わらず好きで、毎日でも食べたいと思っている。しかし、今の会社に勤め始めてからというもの、なかなか焼き鳥が食べられないでストレスがたまっている。というのも、仕事が終わるのがいつも遅く、夜10時前に帰宅することが滅多にないからだ。「福徳」にしろ「和楽」にしろ、午後11時には閉店するから入れない。仕方ないから西友かコンビニで発泡酒とともに総菜の焼き鳥を買って帰るのだが、これが何とも味気ない。 昨日も久米川駅に着いたのが午後11時過ぎ。「ちゃんとした焼き鳥、食べたいなぁ」と思いながら、あてもなくフラフラと遠回りしながら歩いていると赤ちょうちんが見えてきた。ダメ元で何時まで営業しているのか聞いてみると、ナント深夜1時までやっていると言うではないか。当然、私は入りましたよ。それが今回紹介する「とり一」だ。 場所は久米川駅南口を出てロータリーを左に回り、マツモトキヨシとりそな銀行の間のモザーク通りを進み、交差点を越えてウイング通りに入る。そこから50メートルほど先の左側にある。 さてと、まずは飲み物を……とメニューを見ると、ホッピーがあるではないか。これまたうれしいねぇ。しかも350円とはリーズナブルだ。やっぱり焼き鳥にはホッピーでしょう。ココはちゃんと焼酎とホッピーの瓶が出てくる。ホッピーはこうでなくっちゃ。 焼き鳥メニューを見ると、すべて2本ずつ注文するようになっている。私はもともと2本ずつ注文してるから、これには全く抵抗ない。あいにくねぎま(260円)とつくね(200円)は売り切れていたが、私はかしら(200円)、豚しろもつ(200円)、レバー(200円)、鳥皮(200円)、豚バラ串(300円)をタレで、鳥軟骨(300円)を塩で注文した。「はい、お待ちどうさま」と、まずはタレで頼んだ10本が来た。 いやあ、旨そう。スーパーやコンビニの焼き鳥だとレンジでチンしたって、こうはいかないからね。当然ながら味も総菜モノより遥かにいい。特にかしらと鳥皮は美味しかった。レバーも臭みがなくて柔らか。タレは甘めで私好み。 塩で頼んだ鳥軟骨には辛味噌がついてくる。この辛味噌をタレの方に移して食べると、これがまた旨い。タレの焼き鳥にも最初から辛味噌が付いているといいのに。鳥軟骨もコリコリした軟骨と間に挟まった柔らかい鳥肉との食感の違いが何とも言えず美味しい。 焼き鳥が旨いとホッピーも進む。焼酎だけをお代わりするのだが、その量が「福徳」と同様、かなり多めだ。 見てわかるでしょ。この焼酎の量ならホッピー1本で確実に3杯は飲める。となると、つまみが少し足りないんだなぁ……ってことで、「納豆オムレツ」(450円)を注文。 おっ、入っているのはひきわり納豆だ。「味がついていますから、そのまま食べてもいいし、お好みで醤油をかけても美味しいですよ」というので、まずは何もつけずに食べてみる。うーん、美味しい。続いて醤油を少しかけて……これもいいね。 焼き鳥12本と納豆オムレツ、おしんこ、お通し、ホッピー1つと焼酎お代わり2杯で計3100円。安いねぇ。この日はお腹が空いていたから思いっきり食べたけど、普通なら焼き鳥8本くらいとホッピーで十分だから2000円でお釣りが来るハズ。いやあ、これは個人的にいいお店を見つけちゃったなぁ。
2005年01月28日
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気になっているけど、何となく入りづらい。それが飲み屋だとなおさらだ。今回紹介する「まるた」もかなり前から気になっていたけど、「また今度にしよう」と何となく避けていた。でも、たまたまネットで知り合った人から「あそこは美味しかったよ」と言われ、その言葉に後押しされて先日、入ってみたのだ。 場所は久米川駅北口を出て左に進み、交差点を右に曲がって10メートルほど先の右側にある。歩いて2分とかからない好立地だ。 店内は照明を落としぎみにして、シックな感じ。なぜかこの時に流れていたのは加山雄三の曲で、一瞬、違和感を覚えたが、カウンターに座り、温かいおしぼりで顔を拭く頃には(オヤジ臭い? ええ、私はオヤジですよ)、なじんでしまった。 生ビールはヱビスビール。ちょっとこだわりを感じる。ビールを頼んだ後、ドリンクメニューを見ると、なるほど、日本酒や焼酎などなかなか凝ったラインナップだ。 料理メニューを見ると、魚料理がズラリ。どの料理も名前が長く、その点にはちょっと閉口したが、私は「佐賀 極上関サバ」(680円)と「北海道 特上アンコウ肝ポン酢」(480円)、「北海道 極上活本タラバガニ蒸し焼き」(950円)を頼んだ。 まず出てきたのは関サバとあん肝。 関サバは酢が少し強く感じられたものの、脂が乗っていて旨い。あん肝も濃厚な味わいでイケる。料理もいいが、使っている器もいい感じ。落ち着いたお店の雰囲気に合っている。 続いてタラバガニの登場。 焼きガニ独特の香ばしい匂いが漂う。一応、身をほぐす道具も添えられていたが、タラバガニは身が簡単にほぐれるから、私は手でほぐして食べた。一度蒸したモノを焼いているから焼きガニ本来のジューシーさはないが、甘くて美味しい。量的にも満足だ。「美味しかったよ」と私に教えてくれた人は「ちょっと高い」と言っていたが、出てきた料理の量を考えると、適正かなという気がする。ただ私には量がちょっと多かったかな。 おそらくお店としては、普通の居酒屋のように若いお客が来ることを想定して1人前の量を考えたのだと思うが、私のような中年サラリーマンの場合は「少しの量でいろんな種類を食べたい」と思っているから、半分の量で値段も半額にしてくれると、よりリーズナブルに感じられてうれしいな。 駅から近いし、仕事帰りに「落ち着いて魚料理を食べたい」と思った時にピッタリのお店だ。雑炊メニューも豊富だったから、飲んで小腹が空いた時に寄るのもいいかも。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「まるた」は残念ながら2007年3月に閉店しました。
2005年01月27日
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ここのところ麺類が続いたので、たまには肉モノを食べようと思い、やってきたのが今回紹介する「とん八」。名前からわかるように、トンカツのお店である。場所は東村山駅東口を出てロータリーを左に回り、NTTドコモと居酒屋の間の細い道を進み、突き当たりを左に曲がって20メートルほど歩いた左側。 昼時に行ったから、表にはランチメニューが出ていたのだが、トンカツ定食が650円とは安い。中に入ると、カウンターとテーブルが数卓。私はランチ定食も考えたが、普通に「ロースカツ定食」(1370円)を頼んだ。注文を聞いてから肉を切り出すので、出てくるまでに時間がかかる。その間、店内を見回すと、黒板にびっしりと一品料理が書き込まれている。店主オススメの日本酒やワインもある。どうやら夜はちょっとした飲み屋としても利用できるようだ。 そうこうしている内にロースカツ定食が出てきた。 なかなかのボリューム。コロモはやや薄いキツネ色。7切れあり、厚さは1センチほど。 これはあるトンカツ屋の店主に教えられたのだが、「トンカツほど繊細な食べ物はなく、食べ方によって美味しくもなればマズくもなる。まずそのトンカツに合った食べ方を見つけることが大切」なのだという。以来、私は最初に入るお店では、いろんな食べ方を試すことにしている。 まずは右端の一番小さいひと切れを何もつけずにそのまま食べてみる。コロモはサクサク系というより、ややシットリ系。肉は柔らかく脂の甘みが美味しい。続いて切った断面を上にして肉に直接ソースを少し垂らして食べてみる。ソースは自家製なのか、市販のモノよりやや辛みが強い気がする。ソースの味が強いので、この食べ方は失敗。お次は肉の断面に塩を振って食べてみる。うん、これはなかなか旨い。塩が肉の甘みを引き出してくれる。それではと、今度はレモンを搾ってから塩を振ってみる。うーん、これは思ったほどではなかった。最後にオーソドックスにコロモにソースをかけて食べてみる。これも美味しい。 ここのトンカツは最初の2~3切れを塩で食べて、残りを普通にソースがけで食べるのがいいとみた。塩だけで食べると、コロモがシットリしている分、どうしても油がしつこく感じるだろうからだ。ただし、ソースはベッタリかけない方がいいだろう。味が強いから、ほんの少し、寿司を食べる感覚でチョンとつけて食べるのがいいと思う。 メニューには三元豚の「ロース定食」(2000円)というモノがあったから、今度はそれを食べてみよう。
2005年01月26日
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武蔵野うどんに「正統派」というモノがあるとしたら、今回紹介する「ますや」はまさに正統派だと思う。以前にも書いたが、いい意味で力が抜けているところが武蔵野うどんのいいところであり、そういうお店が正統派だと私は思う。この「ますや」は、マスさんというおばあちゃんが切り盛りしているお店で、連日、ご近所さんで賑わっている。 場所は東村山駅東口から府中街道に出て、所沢方面に向かって歩く。1キロほど先に「久米川辻」という交差点があり、そこを左折して10メートルほど歩いた左側にある。 普通の一軒家という感じの玄関先に紺地に「ますや」と白抜きした暖簾がたなびく。武蔵野うどんならではの風情満点だ。入ると小上がりは人でいっぱい。私はカウンターに座り、「肉汁うどん」(700円)を頼んだ。 あらかじめ茹でておいたうどんを器に乗せ、カウンターの大皿にある3種類の野菜天ぷらを皿に乗せ、肉汁を別の器に注いで出来上がり。 作り方にはいくらでも突っ込みどころはあるが、マスさんが「はい、お待ちどうさま」と出してくれた時点ですべてOK。すべてはマスさんをはじめ、家族の人が朝早くから起きて作った手作りなのだ。何の文句があろうか。 ほんのりと薄く色のついた麺は武蔵野うどんの証。早速、肉汁につけていただきま~す。うーん、旨い。讃岐うどんほどではないが、ちゃんとコシがあり、しかもモッチリとして柔らかい。ごぼう、タマネギ、ニンジンの3種類の野菜天ぷらと一緒に食べると、さらに旨さが増す。食べ終えると、マスさんが「お代わりはいいのかい?」とニッコリ。この日はお腹いっぱいだったので断ったが、あのマスさんの笑顔につられて頼んじゃう人は多いだろうな。 実は私、カミさんが妊娠していた2003年12月に一緒に「ますや」に来たことがある。臨月のカミさんは運動不足ぎみだったから、散歩しようということでテクテクとココまで歩いてきて、「小腹が空いたから」と入ったのだ。ちょうど昼時を過ぎた2時ぐらいだったと思う。お客さんが少なかったせいもあり、マスさんはいろいろと話しかけてくれて、帰りに「これを食べなさい」と自家製のゆずジャムをくれた。断っておくが、私もカミさんもマスさんとは初対面だ。でも、すごくよくしてくれた。私とカミさんにとっては忘れられないお店である。 武蔵野うどんの良さは、うどんの味だけじゃないってことを教えられたお店でもある。
2005年01月25日
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武蔵野うどんの良さは、いい意味で力が抜けているところだと私は思う。そばや讃岐うどんなどにありがちな“○○道を極める”みたいなところとは無縁で、「まあ、よかったら食べていきなさい」という“おふくろの味”的な癒しがある。実際、多くの武蔵野うどんはおばちゃんが作っているしね。 でも、たまに思うことがある。「武蔵野うどんをキッチリ極めて作ったらどうなるのか?」と。その答えを形にして見せてくれたのが、今回紹介する「とき」だ。 場所はハッキリ言って非常にわかりづらい。東村山駅東口を出てロータリーを左に回り、NTTドコモと居酒屋の間の細い道を進む。突き当たりを左に進み、踏切を越えてさらに真っ直ぐ進んでいく。思いっきり住宅街に入るのだが、右側を注意しながら歩くと、こんな看板が見えてくる。 この看板がなかったら、私もわからなかった。お店はこの奥にある。 一見すると自宅を改装したような感じでこぢんまりしているが、店内は思っていたより広い。私は「肉汁もり」(650円)を大盛り(100円増し)にして頼んだ。 今まで食べてきた武蔵野うどんはあらかじめうどんをゆでてあるせいか、注文すると割とすぐに出てきた。しかし、ここは注文を聞いてから麺を取り出し、大釜でゆでる。そして肉汁も作り出す。その間、肉汁を入れる器にはお湯を入れて温めておく……私が食べてきた武蔵野うどんのお店で、ここまでキッチリしているところはなかった。 ゆで上がったうどんを冷水でキュッと引き締めて出てきたのがコレ。 どうです、もう見るからに旨そうでしょ。うどんの色がまた今まで食べた武蔵野うどんと違うんですよ。普通の武蔵野うどんはクリーム色というか、やや黄色がかっているのだが、このお店のうどんは薄い小豆色をしている。写真では真っ白に見えるかもしれないが、実際はうっすらと色がついているのである。 まずは何も付けずに1本をチュルルン。凄いコシにビックリ。讃岐うどん派の人間に言わせると「武蔵野うどんは柔らかくてコシがない」のだが(それが武蔵野うどんの良さだと私は思っている)、このお店のうどんはそんな讃岐うどん派の人間をも唸らせるハズだ。 つやつやとした麺を今度は熱々の肉汁に付けて食べてみる。いやあ、美味しい! 肉汁そのものも美味しいが、付けたうどんはさらに旨い。今まで食べた武蔵野うどんの中では、最高だと思う。 ン? 食べ進むと、ざるの一番下に通常の麺とは違う、板状の麺が1枚出てきた。 肉汁を付けてひとかじりしてみる。ウワッ、何コレ! 凄い歯応え。コレ、間違ってひと口で食べたらエライ目に遭っていたハズだ。何度も何度も噛まないとノドを通らないから。でもコレ、噛めば噛むほど美味しい。肉汁に残っている豚肉と一緒に食べるとさらに美味しさアップ。 肉汁も器を温めた効果なのか、最後まで温かく食べられた。食べ終えたあと、浮かんだ言葉は「お見事!」の一語。これは究極の武蔵野うどんだね。おそらく万人ウケするのは、このお店の武蔵野うどんだと思う。 でも普通の武蔵野うどんもいいんだよね。普通の武蔵野うどんが“おふくろの味”だとしたら、この「とき」の武蔵野うどんは武骨な“オヤジの味”といったところか。事実、ココのうどんは他の武蔵野うどんと違い、オヤジさんが黙々と作っている。 メニューには肉汁もりの他に、いろいろと汁モノのうどんがあったので、今度はそっちを食べてみようと思う。【DATA】住所:東村山市野口町1-7-10電話:042-394-9800営業時間:午前11時半~午後3時半 午後5時半~9時半定休日:日曜
2005年01月24日
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人を選ぶという「北海道ラーメン」。私は醤油ラーメンと味噌ラーメンを食べて、そのどちらにも“選ばれなかった”。このお店を紹介してくれた人はブログでこう語っています。『この店は好きか嫌いか、どちらかしか選べぬ魔の味…ラードが多く浮かぶ独特の味は、本当に他に例を見ません。 何しろ店主の話によると、「スープを一口啜って帰った人も何人もいた」との話ですから』 好きか嫌いかで言えば、実は私、このラーメンは嫌いじゃありません。ただ、もうひと味、自分の舌にシックリこないだけなんです。私の経験上、こういうお店は何か1つ、自分の舌に合うメニューがあるモノなんですよね。メニューがたくさんあったらまた食べに行こうとは思わなかったハズだけど、幸いこのお店は醤油、味噌、塩の3種類しかラーメンがないから、私はまだ食べていない「塩ラーメン」(550円)に挑戦してみることにした。 バター(100円)をトッピングしたが、まずはバターを溶かさずにスープをひと口。塩だからストレートにスープの味がわかる。うーん、何かもう1つ、私には物足りない。バターを溶かしてもう1回スープを飲んでみる。おおっ、これはいいんじゃないの。味噌の時とは違って、バターの香りだけでなく、味も感じられ、スープがいい感じでノドを通っていく。 麺は醤油や味噌の時と同じ、太い緩やかな縮れ麺。この麺は好きなんだよね。モチッとして歯応えがあって。 醤油と味噌を食べた時は「うーん」と首をひねりながら食べたが、今回は何も考えることなく食べることに集中できた。でも“選ばれた”というほどこのラーメンを求めて通ってしまうかというと、ちょっと違うと思う。ただ“仲良く”はなれたと思う。今度このお店に行く時は、私は絶対に塩バターラーメンだね。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 子供ができるまでは夫婦してよく府中街道沿いにあるチェーンのお好み焼き屋「道とん堀」によく行っていた。東村山駅からだと府中街道を八坂方面に歩いて7~8分というところだろうか。ちょっと不便だが、我が家からは近いので、「もんじゃでも食べるか」という時は、このお店に行っていた。 しかし、子供ができてからというもの、何となく行かなくなっていた。 あれは子供が8カ月くらいで、ちょうどつかまり立ちをし始めた頃だろうか。カミさんが「ちょっと今日、すっごく痛い話、聞いてきちゃった」と話し始めた。それはカミさんの職場の同僚からの話なのだが、簡単にまとめるとこんな感じだ。 同僚の人が「道とん堀」で食事をしていたら、ちょうどウチの子と同じ8カ月くらいの子供を連れた若い夫婦が入ってきたのだという。夫婦がお好み焼きを頼んでジュージュー焼いていると、子供がつかまり立ちし、体を乗り出して熱くなった鉄板の上に手を……。もの凄い声で子供は泣き出し、若い夫婦は救急車で子供を病院に運んで行ったという。 確かに痛い話だ。聞いていて「ウワッ、痛そう!」とつい顔をしかめてしまった。そして「もし、自分の子がそうなったら……」と思い、カミさんと2人して「お好み焼き屋と焼き肉屋には絶対に子供を連れていかないようにしよう」と決めた。 でも私、いいお店を見つけちゃったんですよね。このブログでも紹介した「鉄板焼 ひら野」だ。このお店は広島風お好み焼きが基本だから、すべてお店の人が焼いて出来上がったモノが出てくる。ということはつまり……そう、テーブルに鉄板はないのだ。これならいくら子供がテーブルに乗り出そうが、火傷の心配はない。 この間、カミさんと義妹、子供とともにお邪魔したのだが、とても楽しいひと時が過ごせた。今回、私が気に入ったのは「ネギ焼き」(630円)。 これ、中にタップリのネギと半熟卵、揚げ玉などが入っていて旨いんですよ。ビールによく合う。ポン酢が一緒に出てきたけど、そのままでも十分OK。子供は子供で焼きうどんをチュルチュル食べて大喜び。親子してお好み焼きメニューを堪能できた。小さい子供いる家庭にココは超オススメだね。
2005年01月23日
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赤い垂れ幕に白文字で「麺と飯」と書いてあるが、これが店名というワケではない。その横に小さく書いてある「笑顔」がこの店の名前だ。しかしコレ、「えがお」とは読まず、「にこ」と読む。今回紹介する「麺飯専門店 笑顔」はその名前からしてユニークな中華料理店だ。 場所は久米川駅南口を右に出てケーキ屋と美容院の間の道を20メートルほど歩いた左側にある。 中華料理と言えば、メニューが豊富なのが特徴なのだが、このお店はその概念を覆すほどメニューを絞り込んでいる。具体的に説明すると今風ラーメン、昔風ラーメンなどの麺類が7つ、麻婆豆腐など1品料理が6つ、チャーハンなどのご飯類が3つと、計16しかメニューがないのだ。こういうスタイルは東村山はもちろん、都心部でもめずらしいのではないだろうか。 私は四川坦々麺(800円)と餃子(450円)を注文。まず最初に来たのは四川坦々麺だ。 丼は小さいのだが、山椒の香りからして迫力満点。ひき肉が隠れるくらい本場四川の山椒「花椒」が浮かび、唐辛子が彩りを添えている。見るからに辛そう。というかすでに香りがスパイシー。まずはスープをひと口。 ウワッ! 電流が走ったかと思うほど舌がピリピリする。山椒だ。でも私、山椒は大好きなんですよ。だからこの味、普通の人だと微妙なラインだと思うけど、私はすごく美味しく感じた。麺はインスタントラーメンみたいな細い縮れ麺。これがスープによく絡んで、汗が吹き出る、吹き出る。だけど旨い。 汗だらだらで食べていると、餃子がやってきた。 見た目はなかなか旨そう。食べると、野菜が少ないせいかシャキシャキ感はないが、その分、ひき肉が充実していて肉の旨味が噛むほどに味わえる。だが、舌がすでに坦々麺のピリ辛さに侵されているせいか、旨味を感じたのはほんの最初だけ。あとは食感しかわからなくなった。 このお店では温かいジャスミンティーを出してくれるのだが、これではホットな口を癒せない。そこで私は瓶ビールを注文。ビールをグビッと飲んでは、餃子をひとかじりし、坦々麺をズズズッ。結局、坦々麺はスープも残さず飲み干してしまった。いやあ、辛いけど旨かった。 この時点で餃子2つに、ビールが半分残っていた。(こりゃあ、つまみが必要だな)と思った私は、ニラレバ炒め(600円)を注文。 冷凍モノではない国産のレバーを使っているというだけあって、臭みがなく柔らかい。ただ味の方はというと、正直な話、批評できない。というのも、坦々麺の影響で舌が完全に麻痺しちゃっていたから。印象としてはこってりではなくアッサリとして食べやすかった気がする。 お店を出ると、汗が吹き出たせいか、頭がスーッとして気持ちいい。それでいて体はホカホカして、何とも言えず幸せな気分で私は家路についた。メニューが全16種だから、全種類制覇してみようかな……そんな気分にさせるお店だった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 悲しいニュースが届いた。私にとって初めての行きつけとなった「小料理みき」が閉店したという。マスターに電話すると、18日からお店を閉めていろいろ考えた結果、閉店することにしたのだという。詳しいことは「目指せ!繁盛店~小料理みきの挑戦~」を読んでいただきたい。「小料理みき」へ行くと、いつもは壁にかかっている黒板も、出しっぱなしの白い置き看板もなかった。いつもなら昼間のこの時間、マスターが料理の仕込みで忙しそうにしているのが、入り口のすき間から見えるハズなのだが、中は真っ暗で誰もいなかった。 私がこのブログを書こうと思ったそもそものキッカケは「小料理みき」だった。このお店が「東村山にも美味しいお店がある」ってことを気づかせてくれ、それまで都心部を中心に食べ歩いていた私とカミさんに「東村山で美味しいお店を見つけよう」という気にさせてくれたのだ。それだけに閉店の知らせは悲しい。 マスターには「美味しい料理をありがとう」と心から言いたい。
2005年01月22日
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チャンポンや皿うどんが食べたくなった時、私の頭に浮かぶのはチェーン店の「リンガーハット」と、今回紹介する「すぱいす」だ。場所はちょうど久米川駅と東村山駅の中間。府中街道と西武新宿線が交わる踏み切りのすぐ側にある。 ラーメンも醤油、味噌、塩とひと通りあるが、ココで食べるならチャンポンか皿うどんがオススメだ。というワケで私は早速、チャンポン(ちょっと値段を忘れてしまった。確か600~700円だったと思う)と餃子(350円)を注文。まずはチャンポンの登場だ。 ラーメンとは違う太いチャンポン麺が野菜と魚介類のエキスいっぱいのスープによく絡んで美味しい。「リンガーハット」も美味しいがココもイケる。しばしチャンポンを堪能していると、餃子が到着。 見てくださいよ、この大きさ。大きいから皿に5つ、整列させられないんですよ。このボリュームがたまんないね。味はというと、まあまあかな。でも皮はモチッとして美味しい。「リンガーハット」で同じようにチャンポンと餃子を頼むと500円ちょっと。ココだと1000円を超えてしまう。でも満腹感は断然こっちの方が上。だから私はチャンポンを食べる時はいつも、財布と腹具合を見ながらどっちのお店に行くか決めている。ガッツリとチャンポン&餃子を食べたい時は、このお店がオススメだね。
2005年01月21日
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このブログにコメントを寄せてくれているトビさんの薦めで、「ラーメン専門店 和」の油そばを食べてみることにした。「油そば」というモノの存在は知っていたものの、実は私、今までに食べたことがなった。というのも「ただ食べればいいんじゃなくて、自分でいろいろと味を調整しないといけない」と何かに書いてあったのを読んで、面倒だなぁと思ってしまい、避けてきたのだ。でも、それじゃあやっぱりダメですよね。というワケで、トビさんのせっかくの薦めに、思い切って食べてみることにしたのである。 例によって券売機でチケットを購入。お店は繁盛していて、15分ほど待ってから「油そば」(600円)が出てきた。 全く汁がないモノだと思っていたのだが、よく見ると底の方に汁が見える。見た目は文句なしに美味しそうだ。お店の張り紙に「お好みで酢・ラー油を入れてください」と書いてあったが、まずは何も入れずに全体をかき混ぜてズズズッと食べてみる。 旨いじゃないの! たとえは悪いけど、カップ焼きそばに塩味ってのがあるじゃないですか。あれの豚骨味という感じ。これは大好きな味です。 続いてラー油を少し垂らしてみる。いやあ、これも旨い! この味もいいよ。そして最後にトビさんオススメの酢を入れて食べてみる。いやビックリ。濃厚コッテリの豚骨味がサッパリ風味になっちゃったよ。でも美味しい。汁まで舐めるように飲んで完食。いやあ、これは美味しかった。これなら大盛り、イケたんじゃないかな。 スープがない分、胃もたれしない気がする。何より味を変化させながら食べられるのがいい。これは気に入っちゃったなぁ。今度は私の好きなコショウを少し入れてみようかな。 いやあ、トビさん、美味しい情報、ありがとうございましたっ!!
2005年01月20日
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お店には失礼な言い方だが、以前から「怪しい感じのラーメン屋だなぁ」と思っていたのが、今回紹介する「北海道ラーメン」だ。場所は八坂駅を出て府中街道を所沢方面に約200メートル歩いた左側にある。 夕方からしか開いてないんだけど、看板は暖簾だけ。何となく入りづらそうでしょ。だから私も気にはなっていたけど、「ちょっとどうだろう」と思ってスルーしていた。 それがなぜ入ったか? 理由はこのブログで知り合った人が、ココのラーメンにハマッていて「久米川で一番行きつけのラーメン屋さん」と言うからだ。ただ、その人はこうも言っていた。「店の前のトンコツ臭からわかるかと思いますが、そうとう人を選ぶ味です」 クセがあるということだろうか。メールで何度かやりとりして、こんなトリビア情報まで教えてくれた。「あそこは実は亡きお父さんが始められたのですが、今は娘さんとお母さんが二人でやっています」「店主(おねえさん)は、数年前まで広尾の『シェ・リュイ』に居た元パティシェです。お父さんが亡くなって店を継いだのでした。だもんでスイーツには超詳しいです」 そしてまた最後にひと言。「(ラーメン)二郎が食べれる人だったらまず大丈夫ですが、大変に人を選ぶ味なので覚悟して行ってみて下さい」 うーん、覚悟が必要なのか……まあ、とにかく行ってみようってことで、私は意を決してお店に入り、「醤油ラーメン」(550円)と餃子(480円)を注文した。 そしてついに“人を選ぶラーメン”が目の前に現れた。 小ぶりの丼から一段と強い豚骨臭が漂う。でも私は北九州市に半年住んだ経験があるので、これくらいの臭いは平気、平気。まずはスープをひと口。ンッ!? 臭いは豚骨なのだが、味は豚骨っぽくない。でも個人的に何となくひと味足りないような……。 気を取り直して今度は麺をズズッ。「北海道ラーメン」というだけあって、麺は緩い縮れの太麺。麺そのものはモッチリして美味しい。もやしもシャキッとしている。でも何かやっぱりひと味足りないような……。 そこへ餃子が到着した。 皮がパリッとして中の野菜はシャキシャキ。これはなかなか旨い。しかし今回のメインは餃子ではなく、ラーメンだからなぁ。ひょっとして私は“選ばれなかった”ということなのだろうか? 食べながら店内を見回して、私はある張り紙に気づいた。トッピングとしてニンニクが書いてあるのだ。(そうか。ニンニクを入れたら足りなかったひと味が加わるかも) そう思った私は翌日、またこのお店に行き、今度は「味噌ラーメン」(550円)にバターとニンニクをトッピング(各100円)してチャレンジした。 出来上がるのを待っている時、ふと私はあることに気づいた。(あれ、ニンニクって普通、お金払ってトッピングするもんじゃないよね。テーブルの上に置いてあったりして、適当に1サジか2サジ入れるものだよなぁ。それを100円取ってトッピングするってことは……) 嫌な予感が脳裏を駆け巡った。そこにタイミングよく「おまちどおさま」の声。「ああ、やっちゃったよ」 そこにはレンゲ山盛り1杯分はあろうかというニンニク(写真の青緑の部分がそう)。まさかこれほど乗ってくるとは……。 山盛りニンニクを横目に、まずはそのままスープを飲んでみる。うーん。 バターを溶かして飲んでみる。バターの香りは感じるけど、うーん。 ニンニクを少し溶かして飲んでみる。これで少しは味が変わるだろう……と思いきや、全くと言っていいほど、スープは最初のひと口目と変わらない。(オレ、舌がおかしくなっちゃったのかな。味が変わらないってことないだろう) 私は思い切ってニンニクを半分溶かしてみた。信じてもらえないかもしれないが、味は変わらない。エエイッ、面倒だと全部溶かしても結果は同じ。こんなことってあるのだろうか。 相変わらず麺は美味しい。でも私の好みの味には、あと1歩及ばない。何だろう、この1歩って。要するに私はこのお店のラーメンに“選ばれなかった”のだ。 でも誤解しないで欲しい。マズくはないのだ。だからこそ熱狂的にハマッてしまう人がいるのである。実際、お客さんはソコソコ入ってるしね。 近くに住んでいて、「北海道ラーメン」未体験の人は、この“人を選ぶラーメン”をぜひ食べて欲しい。そしてできれば私に「選ばれたかどうか」を報告してくれませんか? よろしくお願いします。【DATA】住所:東村山市栄町3-32-28営業時間:午後6時~11時(火曜は午前11時15分~午後2時半で、夜の営業はナシ)定休日:水曜駐車場:3台分あり★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。
2005年01月19日
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家の近くに美味しい中華料理屋があるといいのに……常々、私はそう思っていた。「ぎょうざの満州」は餃子は美味しいけど、あとの料理がちょっと……という感じだからね。 地元出身のカミさんに一度、案内してもらった中華料理屋は割と美味しくてよかったんだけど、いつの間にか潰れて韓国料理屋になっちゃったんだよなぁ。でも、やっと見つけました、美味しい中華料理屋さん(候補)を。それが今回紹介する「晩翠」だ。 場所は久米川駅南口を出て左にロータリーに沿って歩き、りそな銀行の角を左を曲がってすぐ右側にある。 店内はカウンターが3席に4人掛けのテーブルが7卓。明らかにファミリー層を狙った町の中華料理屋さんだ。 さて、何を食べようかとメニューを見て、真っ先に目に飛び込んできたのが「五目やきそば」の文字。魅力だ。普通に料理を1品頼んでチャーハンをと考えていたのだが、予定変更。私は「五目やきそば」(790円)を頼んだ。 実は私、皿うどんのような固い麺にあんがかかったモノが大好き。食感が好きなんだろうな。五目やきそばはすべてが固いワケじゃないけど、表面の固くキツネ色に焦げてる部分がいいんだよね。 おおっ、これはいいじゃないですか。あんがツヤツヤして、しかもお肉がゴロゴロしている。具もいっぱいだ。早速、いっただきま~す。 うんうん、これだよ、これ。味も想像通り、甘辛い醤油味。麺がまたいい感じで表面が固く、中は柔らかい。カラシを付けて食べるとさらに旨い。あっと言う間に完食。790円は高いなぁと最初は思ったけど、これなら納得。コレしか食べていないから「美味しい中華料理屋さん(候補)」なんだけど、五目やきそばがこれぐらい美味しかったら、あとの料理も旨いハズ。今度はカミさんと一緒に食べに来て確認しよう。
2005年01月18日
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東村山に行列のできるラーメン屋はないが、繁盛しているラーメン屋は割とある。今回紹介する「トキワ」も地元に定着して繁盛しているラーメン屋さんだ。 場所は久米川駅南口からマツモトキヨシとりそな銀行の間のモザーク通りを進み、そのまま真っ直ぐウイング通りに入り、80メートルほど歩いた左側にある。 店内はカウンターのみだが、15席ほどあり、思っていたより広い。ランチタイムということもあったが、席は半分以上、埋まっていた。私は「当店の一番人気」と書かれている「ネギラーメン」(730円)と「餃子」(350円)を注文。ラーメンより先に餃子が登場。「はい、どうぞ」と、一緒に小盛りのまぜご飯も出てきた。どうやら午後2時までは無条件に付くらしい。うれしいサービスだ。餃子に少し色が付いているのが気になったが、1つ目は普通に醤油+酢+ラー油のタレにつけて食べてみる。生姜が効いていて私好みの味なのだが、何だか濃い気がする。(ひょっとしてこの餃子って、すでに味が付いているのかも)と思った私は、もう1つを何もつけずに食べてみる。 旨い! 私にはこれでちょうどいい味だ。まぜご飯にも合うけど、こりゃビールが飲みたくなるねぇ。もう少し具が入っているとプリプリしてさらに美味しくなると思うけど、何も付けなくても旨いってのはいいね。 餃子をひとしきり堪能していると、メインのネギラーメンが登場。 丼が黒いからよくわからないと思うけど、スープは焦げ茶色の醤油味。色は濃いけど飲むとアッサリとして旨味がタップリ。美味しい。このスープとシャキシャキっとしたネギ、中細の麺がよくマッチしていて、これもまた旨い! こってりとした豚骨ラーメンが好きな人には物足りないかもしれないが、普通に醤油ラーメンが好きな人にはオススメ。きっと「あっ、この味、好きかも」となること請け合いです。 昼時に来れば、ネギラーメン+餃子+まぜご飯(小)で確実にお腹いっぱいになれます。これで計1080円なら安い、安い。どうしても1000円以内に収めたいなら、ネギラーメンをラーメンに代えれば、お釣りが来ますよ。ぜひお試しを。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「トキワ」は残念ながら2010年3月30日をもって閉店しました。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ グルメとは全く何の関係もないのですが、本日17日、わが息子は1歳になりましたっ! 昨年の1月17日は雪がちらつく寒い日でした。初めてわが子を抱いた時の感動は今も忘れません。まだ頭に血が付いていて、手も足も小さいのにちゃんと指があって爪まで付いている。しかもそれが動いている。「凄いなぁ」と素直に思いました。それが今はいろいろと這い回ってはイタズラして、散らかし回ってくれる。「元気なことはいいことだ」と思いつつ、時々引きつります。 でもこの1年、夜はさほど夜泣きすることなく眠ってくれました。よく寝つきが悪くて、ずっと泣くという話を耳にするけど、ウチはそんなことなかったですね。何しろブランコという秘密兵器がありましたから。 コレ、電動ではなく手動式なんです。右上にあるハンドルを回すと、ゼンマイ(?)が巻かれ、一定のスピードで20~30分揺れ続けてくれるんですよ。眠たくてグズりだしたらコレに乗せて音楽(息子の場合、E,W&Fの「ザ・プロミス」というCDがお気に入りみたいで、2曲目あたりでコロッと寝てくれます)を流すのが我が家の習慣。すぐに寝てくれるから、そのあとカミさんと食事したり話をしたりできました。 でもコレ、体重制限があって11キロまでなんですよ。現在、わが息子は私に似て食いしん坊なもので、余裕で11キロを超えています。それでもグズりだすと無理やりブランコに乗せていたのですが、さすがに最近はギシギシ言い出したので、「ブランコに変わるモノを」とカミさんといろいろ探していたんです。そうしたらベビーザラスにありました。 電動ゆりかごなんだけど、高さを調節できるし、背もたれを立てれば食事用のイスにもなる。何より25キロまでOKってのがいい。4万1500円と高かったけど、誕生日プレゼントということで買っちゃいました。 そうしたらナントわが息子は“お返し”をしてくれたんです。ハイハイしてたと思ったらスクッと立って、ニッコリしながら2歩、私に向かって歩いてきたんですよ。ええ、私は親バカですとも! でも、ただ立って歩くだけでこんなに感動するとは思わなかった。 最後に幸せそうな寝顔ショットを。1年間、無事に生きてくれてありがとうな。
2005年01月17日
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「幻のサンマーメン」……このうたい文句を見て「何じゃそりゃ?」と思わない人は相当なラーメン通か、かなりの年配者か、どっちかだろう。当然、私は「何じゃそりゃ?」と思いましたよ。だから行ってきました、そのうたい文句のお店に。それが今回紹介する「どんどん」だ。 場所は東村山駅東口を出て、府中街道を八坂方面へ歩き、郵便局のある交差点を左折。道なりに400メートル歩くと交差点の左角に看板が見えてくる。 お店はこぢんまりとしていて、老夫婦が仲睦まじく切り盛りしている。もちろん、私は「サンマーメン」(700円)を注文。待つこと8分。ついに「サンマーメン」とご対面だ。「およっ? タンメンか?」と、野菜たっぷりの表面を見て思ったが、よく見ると何やらトロッとしている。まずはスープをひと口。トロみのあるタンメンスープという感じ。旨い。私の好きな味だ。続いて野菜を掻き分けて麺を探り当て、ズズズッ。これまたタンメンによく使われる中細麺で、野菜と一緒に食べると美味しい……と、食べていると、あれあれ、野菜あんかけの下は醤油スープですか。箸で麺と野菜あんかけをよく混ぜると、また違った味わいになってきた。 このお店のことを書いた新聞記事のコピーがメニューの裏に破産でり、それによると酢を入れると、また違った味が楽しめるらしい。半分食べた時点で私は酢を垂らしてみた。 あれあれ!? トロみがなくなってサラサラになり、しかも味がややコッテリからアッサリに変化している。1つの丼の中で味が3度も変わるなんて、凄いよ、サンマーメン。あっ、ひょっとしてそれで「サンマーメン」って言うのかな……なんて思っていたのだけど、これは全くの不正解。 家に帰り、ネットで調べると、この「サンマーメン」、横浜の中華料理店が考案したモノらしいのだが、誰が生み出したのかには諸説があるのだという。最も有力なのが、横浜中華街の老舗「聘珍樓(へいちんろう)」のオーナーが昭和5年に考案した説。今でこそタマネギ、ニンジン、タケノコ、しいたけなどなど野菜いっぱいだが、当時はモヤシ、豚肉、ターサイ(中国の青菜)と具は3つだけだったのだとか。それで「三馬麺」となったのだという。馬(マー)は「すぐに」という意味で「3つの具を使ってすぐに食べられるラーメン」という意味だったのだが、その後、「食べれば馬のような活力がつく」との意味を込め、「生馬麺」(これも「サンマーメン」と読む)と表記されるようになった……というのだが、これはあくまでも有力説であって他にも諸説いろいろあるらしい。 一時は日本全国にサンマーメンは広まったのだが、あるサイトの調査によると今では神奈川、東京、宮城、長野、三重、熊本の6県にしか残ってないのだとか。うたい文句の「幻のサンマーメン」は、あながちウソでもなさそうだ。まだ食べたことのない人は一度食べてみてはどうだろうか? ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 話はコロッと変わるけど、先日、久米川駅から新秋津駅までプラプラと散歩している途中で、こんなお店を見つけた。「業務スーパー」とは何とも消費者の購買欲をそそるネーミングではないか。しかもご丁寧にも「一般のお客様大歓迎」と看板にある。「業務」と付いているだけに安売りの店であることは間違いない。早速、私は入ってみた。 店内の商品ディスプレイは実にそっけない。ダンボールのフタを開けただけ、みたいなモノがある。「Big-A」みたいな感じと言えばわかりやすいだろうか。でも値段は想像以上に安い。 しかし驚くのは価格より、扱っている商品そのものだろう。カレーのルー1キロ、ドレッシング1リットルボトル、インスタント味噌汁100袋入り、回転寿司で使うガリ1キロ、紅しょうが1キロなどなど、まさに業務用商品のオンパレード。圧巻は中央にズラッと並んだ冷凍食品。一般の加工冷凍食品もあれば、冷凍肉やシーフードもある。私が激しく興味を抱いたのは、このシリーズ。 5本入って128円ですよ。1本26円弱。しかも串の手元は持ちやすいように平たくなっていて「備長炭火」という焼き文字まである。本来はコンビニのパック焼き鳥になるハズのモノだろうか? もちろん焼き鳥好きの私は買いましたよ。 レンジでチンして食べてみたけど、味の方は……うーん、これを1本100円で売られたら激怒するな。でも50円で売られてたら喜んで買ったりして。それでも24円の利益が出るんだから凄いなぁ。 いやいやもっと凄いのは、128円で売っているということは、この価格でも利益が出ているというワケだ。一体、原価はいくらなんだ? 恐るべし「業務スーパー」。 きっとココを利用している飲食店ってあると思うな。パン屋さんが調理パンで使っている総菜は案外、ココで調達していたりして。
2005年01月16日
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カミさんに、先日紹介した住宅街にある繁盛そば屋「喜作」のことを話し、「季節ものとして今の時季、鍋うどんがズラッとあったんだよなぁ」と言うと、カミさんの目が光った。「アタシ、行ってみたい。そこは子供を連れて行っても大丈夫なんでしょ?」 カミさんは猫舌のクセして鍋焼きうどん系が大好きなのだ。まあ、私としても「このお店、そばは美味しかったけど、うどんはどうだろう?」と思っていて、いずれ行きたいと思っていたからちょうどいいんだけどね。 で、行ってきました。ベビーカーを押して歩いていくことも考えたけど、改めて地図を見るとさすがに遠かったので今回は車でお出かけ。私が住宅街に車を乗り入れると「エエッ! こんなところに本当にあるの!?」とカミさん。そりゃ驚くよね。私も最初は驚いたもん。 お店に入り、早速メニューをチェック。お店の名を冠した「喜作鍋うどん」をはじめ、「かも鍋うどん」「スタミナ鍋うどん」など計7種類の鍋うどんがある。結局、カミさんは「田舎鍋うどん」(870円)、私は「牛鍋うどん」(980円)にし、さらに「天ぷらの盛り合わせ」(1380円)を注文した。 天ぷらの盛り合わせが来た後、カミさんの田舎鍋うどんが到着。 味噌仕立てで見るからに美味しそう。しかも量が多い。カミさんはひと口食べるなり、「美味しい! 私、この味大好き。うどんも美味しい」とうれしそう。カミさんがここまで喜ぶのも珍しい。 短く切って、少し冷ましたうどんを子供に食べさせると、チュルルンとうまく吸い込み、うれしそうな顔でモグモグ。そしてなくなると机を両手でバンバン叩き、催促してくる。どうやら子供も気に入ったらしい。 そこに、私が頼んだ牛鍋うどんがやってきた。 想像通り、すき焼きの中にうどんが入ったという感じ。真ん中に乗っている卵が半熟状態なのもうれしい。まずはつゆをひと口。うん、うん、思った通りのすき焼き味だ。では、ではうどんを……これもつゆが染みて美味しい。さて、普通に食べて楽しんだら、今度は半熟卵を丸ごと器に取って、黄身を崩し、うどんや牛肉に絡めていただく。いやあ、幸せ! 旨いよ。私はすき焼きが大好きだから、この食べ方、最高です。黄身がなくなった時は思わず「お姉さ~ん、卵おかわり!」って言いそうになりましたよ(今回はしなかったけど、次に行く機会があったら頼んでみよう)。 子供はこっちのうどんも気に入ったみたいで、バンバン机を叩いて催促してはチュルルンと食べている。子供にうどんを食べさせながらの食事だから、食べ終えるまでいつもの倍以上の時間がかかったが、うどんは最後まで美味しくいただけた。鍋うどんなのでうどんの色がハッキリせず、断定はできないが、手打ちうどんとはいってもココのうどんは武蔵野うどんとは違う感じがする。どちらかと言うと讃岐うどんに近いかな。今度、ざるうどんを食べて確認してみよう。 しっかり食べ終えてお店を出ると、すぐにカミさんは「またココに来ようね。私、気に入っちゃった」とひと言。カミさんは至って普通の味覚の持ち主だから、ココは女性にもウケるってことだろう。こんな住宅街の隠れ家的なお店なのに繁盛している理由がちゅっぴりわかった気がした。
2005年01月15日
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先日行ってすごく気に入ってしまった「Taj(タージ)」に、カミさんと子供とともにまた行ってみた。カミさんは「本日のカリー」のナスとトマトのカレー(名前を忘れてしまった)を、私はこのお店の出すカレーの中では一番辛い「インドカリー」を頼んだ。もちろんサラダとコーヒーの付いた「ちょっとお得なカリーセット」(1000円)にしてだ。 子供には、食べれるかどうかちょっと疑問だったが「お子様カリー」を頼んでみた。 子供にラッシーを飲ませながら待っていると、カミさんのカレーが出てきた。 確かに色からしてトマトのカレーだ。スプーンでひとサジもらって食べてみる。トマトの味が強いがちゃんとカレーになっている。カミさんはトマトが好きだから大満足。それほど辛くないのも気に入ったようだ。 さて、いよいよ私の頼んだ「インドカリー」が到着。もう香りからして辛そうだ。色も焦げ茶色だし、見た目も辛そう。サラサラのスープカレーで、中には大きなチキンが2切れ入っている。 さて、まずはひとサジすくってそのまま口へ。(エッ、何、コレ!)と思う間もなく額から吹き出る汗。辛いぃぃぃっ! とんでもなく辛い! でもね、ちゃんとチキンの味がして旨いのよ。続いてご飯にかけてパクッ。今度は汗が玉になって流れ始めた。 ハンカチを取り出して汗を拭きながら食べるのだが、3分の2を食べ終えた時点でハンカチはもうグッショリ。サウナでもこんなに汗が出たことはないんじゃないだろうか。 カミさんが恐る恐るスプーンの先をチョコンと付けてインドカリーを舐めると……。「ちょっと、何よコレッ!」と水を一気飲みした。もともと辛いモノが苦手なカミさんにとっては、信じられないシロモノだったに違いない。 確かに辛いけど、美味しさが感じられるからこそ最後まで食べられたのだと思う。激辛好きの人だったら、もっと旨味がわかるんじゃないかな。 さてと、一番辛い「インドカリー」を制覇したから、もうあとは大丈夫。残り9種類のカレーをじっくりと食べていくぞー。ちょっとしつこいかもしれないけど、食べるたびに報告しますね。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「Taj」は残念ながら2005年10月に閉店しました。
2005年01月14日
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食べ物の嗜好は年とともに変わってくるモノだ。私も30代前半までは“肉第一主義”で、肉さえ食えれば幸せだったが、魚好きのカミさんと付き合うようになってから、「肉より魚」となってしまった。 同じことがラーメンに関しても言える。私はつい3年ぐらい前までは豚骨ラーメンが大好きだった。キッカケは13年前に経験した半年間の北九州暮らしだ。以来、醤油豚骨にしろ背油チャッチャッにしろ、とにかく豚骨系のラーメンを食べないと、「ラーメンを食った」気がしなかった。 だから3年前、今回紹介する「まるしん」のラーメンを食べた時、「好みじゃない」と見切ってしまった。今回、いつもコメントしてくれる「食べ過ぎちゃって」さんの勧めで食べに行ったのだが、3年前とは全く違う印象を持った。これはラーメンが変わったんじゃなくて、3年ぐらい前から「豚骨はキツいなぁ」と思い始めた私の嗜好の変化がそうさせたのだろう。 場所は久米川駅南口を右に出て、踏み切りから伸びる道を左に50メートルほど歩いた左側にある。「支那そば」とはあるが、あの有名な佐野さんとは関係ない(と思う)。店内はカウンターのみ。私は「支那そば」(550円)を頼んだ。 澄んだスープにネギ、メンマ、海苔、チャーシュー、そしてナルト。麺は中細のストレート。確かに構成だけを見ると、小さい頃によく食べた「中華そば」そのまんまだ。しかし、食べてみると昔の「中華そば」と違うことがすぐにわかる。鶏のスープも使っているのだろうが、魚系のスープも合わせているのだ。このスープが何だか気持ちをホッとさせる。 しかもラーメンを出す時、店員さんが「熱いから気をつけてくださいよ」と言った通り、スープは食べ終わるまで熱かった。寒い時に食べたせいもあるだろうが、これは本当に体に染みた。 決してバカウマではないし、冷静に判断すれば「並よりちょい上」という感じのラーメンで、わざわざ食べに来るとガッカリするかもしれない。しかし、地元の人間で、ちょっと脂っこいモノが苦手になってきた40代以上の人なら、会社帰りに寄って食べると「うめぇ」とシミジミ思うハズ。3年前にはわからなかったけど、なぜこのお店にそこそこお客さんが入っているのか、この年になってようやくわかった気がした。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「まるしん」は残念ながら2005年7月に閉店しました。
2005年01月13日
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ついに念願の「小島屋」に行ってきました。テレビや雑誌に取り上げられ、「武蔵野うどん」と言えば、「きくや」とともに必ず名前が出てくる代表格のお店だ。なかなか行けなかったのは、「きくや」同様、日曜定休で売り切れ次第終了という営業スタイルのため。平日に休みを取らないと、とてもじゃないけど一般サラリーマンは行けない。それに場所が遠いんですよ。 東村山駅西口から西武多摩湖線の武蔵大和駅まで伸びる道路があるんだけど、その中間地点ぐらいに位置する。どちらの駅から歩いても800~900メートルぐらいじゃないだろうか。私の家からだと歩いて30分はかかるんじゃないかな。 この鄙びた感じ。風情があっていいよね。お店に着いたのは午後1時を少し回ったころ。暖簾が出ていたので、(やってる、やってる。良かったぁ!)と思いつつ携帯カメラで写真を撮っていると、お店の人が出てきて暖簾を下ろし始めた。「すいませ~ん。まだ大丈夫ですか?」と急いで駆け寄って、何とか入れてもらった。店内は「きくや」同様、古びている。ただ「きくや」と違うのは、ホンジャマカの石塚など著名人のサイン色紙や写真が壁に飾られていること。これはちょっと嫌だなぁ。 店内にいろいろメニューが張られているが、私は迷わず「肉汁うどん」を注文した。普通盛りは650円、特750円、特特1050円となっている。私はただ「肉汁うどん」とのみ注文したのだが、私の体型から判断されたのか、それとも男性なら全員そうなのか、運ばれてきたのは「特」だった。 うどんと一緒にワカメが盛られ、薬味はネギと柚子のみ。ワサビや生姜はナシ。まずはうどんを1本、ツルルンといただく。うーん……美味しいのだが、ちょっと物足りない。これは私が「小島屋」に期待を抱き過ぎて、凄い麺が出ると思い続けていたからだろう。武蔵野うどんは田舎うどんなのだ。そんなに大きな違いが出るワケがない。 さて、気を取り直して、肉汁につけて食べてみる。豚肉の旨味が出た汁はやや甘めだが、それをネギと柚子がサッパリした後口にしてくれる。個人的には生姜があると、もっと美味しくいただけたかも。だけど、武蔵野うどん初体験の人だったら、十分過ぎるくらい美味しいと思うな。
2005年01月12日
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以前から行きたい、行きたいと思っていた本格インドカレーのお店にやっと行ってきました。「Taj(タージ)」というお店で、場所は久米川駅北口から新青梅街道に出て、田無方面に歩くと左手に長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」が見えてくる。その角を左に曲がって20メートルほど歩いた左手にある。 店内は意外とこぢんまりとしている。メニューを見ると、カレーが10種類もある。迷いながら見ていると、「ちょっとお得なカリーセット」という文字が……どれどれ、と見ると、メニューの中から好きなカレーを1つ選び、サラダ&ミニ・タンドリーチキン、コーヒーが付いて1000円だという。私は迷わずこのセットにし、カレーは「本日のカリー」と紹介されていた「ピアーズバダム」にする。 しばらくすると、ポテトサラダとゆでキャベツ、タンドリーチキンが乗ったお皿が運ばれてきた。 ポテトサラダは普通だが、ゆでキャベツはなかなかイケる。タンドリーチキンも美味しい。これはカレーに期待ができるぞ……そう思っていたらメインの「ピアーズバダム」が出てきた。 メニューの説明によると、「ピアーズバダム」とはタマネギがたっぷり入ったマトンカリーのこと。確かにタマネギがいっぱい入っている。「ええいっ、面倒だ」とばかりにカレーをご飯にぶちまけて早速ひと口。スパイシーだけどタマネギたっぷりのせいか、ほのかに甘さが感じられる。それでいて飲み込むと、口の中にヒリヒリ感が残る。旨い! 大抵のマトンカリーはゴロッと大きなマトンが4~5個入っているのだが、これはマトンがすでに細かく刻まれていて非常に食べやすい。食べやすいだけでなく、マトンが小さいからその分カレーと絡みやすく、マトンだけが際立って主張するようなことはない。バランスがうまくとれたカレーだ。 メニューによればこのカレーの辛さは★1つで、子供でも食べられる辛さとなっている。確かにこれを食べて汗をかくことはなかった。次回来るときはぜひ、カシミールカリーやインドカリーといった辛いカレーを食べてみたいものだ。 食後にコーヒーが運ばれてきたのだが。これが思いのほか旨かった。ヘタな喫茶店で飲むより美味しいのではないだろうか。これにはちょっとビックリ。 もっとビックリしたのはこのお店、本店が福岡県大川市にあるということ。家に帰ってネットで調べたら、どうやらチェーン展開しているワケではなく、なぜかポツンと東京に支店があるらしい。不思議だ。 個人的には凄く気に入ったのだが、ただ1点、不満に思うことがある。それはナンがないことだ。釜の設置問題などで難しかったのだろうが、ちょっと残念だ。でもこれほど美味しいインドカレーはちょっとこの辺ではないから、また近いうちに食べに行きたいと思う。【DATA】住所:東村山市栄町1-22-14電話:042-397-7385営業時間:午前11時~午後2時(ランチ) 午後5時~10時(ディナー) 土・日・祝日は午前11時~午後10時定休日:水曜 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「Taj」は残念ながら2005年10月に閉店しました。
2005年01月11日
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私の場合、普段「焼き鳥が食いてぇ!」と思う時は、焼き鳥なら何でもいい場合が多い。だから赤ちょうちんの一杯飲み屋でもいいし、コンビニの“レンジでチン”の焼き鳥でもいい。でも、極たまに「美味しい焼き鳥が食いてぇ!」と思うことがある。そんな時に行くのが今回紹介する「和楽」だ。 場所は久米川駅北口を出てすぐ右に曲がり、サンクスの手前の角を左に曲がって、すぐ左手にある。 シャレた外観に負けず、店内もシックで落ち着いた雰囲気。キレイだし、BGMはジャズだし、とても「焼き鳥屋」という感じではない。 このお店のウリは阿波尾鶏という地鶏を使った炭火焼き。私はビールとともに串物を5種(すべてタレ)と料理を2つ頼んだ。 まず最初に出てきたのはレバー(1本158円)。ビールをグビッとやってから、ひと口。いやあ、何て言えばいいんだろう。柔らかくて、噛むとプチッと弾けてレバーのエキスが口の中で溶けて流れ込むような感じ。タレがまた上品な甘さで、モロに私好み。これならレバー嫌いの人でも食べられるんじゃないだろうか。 次に来たのはつくね(1本295円)。よくナンコツを細かく刻んだモノを入れて歯応えを出しているつくねがあるが、それとは対照的で柔らかい。ナンコツ入りも好きだけど、これはこれで美味しい。ニンジンなどの細かく刻んだ野菜が入っていて、その旨さが鶏の旨さとマッチしている。これも好きな一品だ。 続いて出てきたのは「ナンコツの唐揚」(500円)。これは2種類のナンコツを揚げが楽しめるようになっている。レモンを境に右が普通にナンコツのみを揚げたモノ、左は肉付きのナンコツを揚げたモノ。まずはそのままで食べてみる。どうもコロモがカリッて感じじゃない。ならばと、レモンを掛けて食べるが。これも今ひとつ。焼き鳥の口直し用にと出されていた大根おろしに醤油を垂らし、それを乗せて食べると……イケる。いかんなぁ、ビール2杯目に突入だ。 ナンコツの唐揚を食べている間にせせり(1本179円)が出てきた。せせりとは首の肉のこと。プリッとした弾力のある食感と脂肪分の少ない肉の旨味が楽しめる。旨い。 さてお次は私の大好きな皮(1本158円)。これは文句なしに旨い。何て言えばいいんだろう、手羽先とか胸肉を焼いた時、皮の表面はカリッと香ばしく、すぐ内側は脂肪が溶けて柔らかくなっているじゃないですか。あの皮を串にしてタレを付けて焼いた感じなんですよ。カリッ、ジュワッという口の中での2つの食感がたまらない。炭火だからできるワザです。 トリを飾って出てきたのはヒナ串(1本158円)。旨いです。言うことないですよ。 どれもタレでこれだけ旨いんだから、塩でも当然、美味しいハズです。 私は東村山の焼き鳥屋を全店制覇したワケではないのですが、おそらくこのお店は東村山で一番旨い焼き鳥屋だと思う。ただねぇ、値段がちょっと高いかな……と。今回もビール2杯、串9本、ナンコツの唐揚、セロリ、お通しで計3696円。東村山では大体、串1本100円が相場だから、同じもの頼んで3000円以下になるハズだ。貧乏サラリーマンにとっては、普段からちょくちょく通える焼き鳥屋ではない。個人的にはホッピーが置いてないのも辛い。 でも、都内で美味しいと言われる焼き鳥屋と比べれば、遥かに安い値段設定だ。しかも雰囲気もバッチリ。デートによし、大事な人をもてなすにもいい。覚えておいて損のない“使えるお店”だ。
2005年01月10日
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新秋津駅を出てすぐ左に「サラリーマン」という居酒屋がある。そこも気になっているお店なのだが、その裏手の細い路地に昨年、オープンしたラーメン店が気になって仕方がなかった。元からあったお店が新装オープンしたのか、全くの新しいラーメン店が新規オープンしたのかは、よくわからないが先日、ようやく入って食べることができた。「あきつや」というのが、そのラーメン店。 店内はカウンターが6席ほどと、テーブルが数卓。こぢんまりとしている。店に入るなり、プーンと魚系のダシの香りがする。どうやら今、流行のラーメンのようだ。私はチャーシュー麺(800円)を注文。 流行の魚系ラーメンのスープは少し濁っているんだけど、ココのはキレイに澄んでいる。油とともに柚子がひとかけら浮いているのも見た目にキレイだ。では、まずスープをひと口。何だろう、コレ? カツオじゃないのは間違いない。いや、カツオも入ってるのかもしれないが、それ以上に強烈な個性を出している魚がいる。サンマか? アジか? よくわからないが、決して嫌いなワケじゃない。むしろ好きかも。 続いて麺をズズッ。麺は白っぽくて縮れのゆるい中細麺。白っぽいから柔らかそうに見えるが、意外とコシがあって美味しい。チャーシューはややボソボソしているが、マズくはない。 スープは最後まで熱々で、美味しく食べられた。バカウマとまでは言わないけど、ちょっと後を引くラーメンだね。ハマる人は通うくらいハマッちゃうんじゃないかな。個性の強い魚系ラーメンだと思う。★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「あきつや」は残念ながら2010年3月20日をもって閉店しました。
2005年01月09日
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東村山駅西口から伸びる道をテクテク歩くと西武多摩湖線の武蔵大和駅にたどり着く。先日、散歩がてらその道を歩いていると、ちょうど東村山駅から1キロほどのところで、「うどん・そば 喜作」と書いた看板に出くわした。しかし道路沿いを見渡しても、それらしい店はない。看板の矢印は住宅街に入る細い道を指している。(まさかなぁ)と思いつつ、細い道を見るが、店らしきものは見えない。 そのまま無視して進もうとすると、1台の車が細い道に入っていくではないか。そしてすれ違うようにして1台の車が出てきた。どうやらこの細い道の先に店があるらしい。 トコトコと歩いていくと、あった、あった、ありました。こんな不便な場所でよくやっているモノだ。 お昼時だったせいもあるが、店内は結構な賑わい。こんなところにまで来るのだから、よほど評判のお店なのだろう。 メニューを見ると、意外なことに肉汁うどんがない。どうやらココは武蔵野うどんではないようだ。それでは、ということで私は「天ざる」(930円)を頼むことにした。 いやあ、見てくださいよ、このそばの盛り具合。別に私は大盛りを頼んだワケじゃないんですよ。「てんこ盛り」とはまさにこのことではないだろうか。天ぷらは海老とナス、ピーマンの3つ。 では、いっただきま~す。ズズズッ。そばは程よい歯応えとノド越しでウマいし、つゆがまた私好みのカツオだしが効いた甘めのモノで、どっぷりつけて食べられる。合間に天ぷらを食べて、またそばをズズズッ。いやあ、ウマいよ。海老なんかプリプリだしさ、しかもこのボリューム。これで930円はお得でしょう。 メニューを見ると、「牛鍋うどん」とか鍋焼きうどん系がかなり充実している。今度はうどんにチャレンジしてみよう。 で、ココでも「お年賀です」と会計の際にこんなモノをいただいた。 ヒゲタ醤油の卓上びん。うれしいけど、これで年賀モノをもらったのは今年3度目だ。年賀として何か品物を出すのがこの辺一帯の風習なのだろうか? もらってうれしいけど、何となく不思議な感じだ。
2005年01月08日
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風邪気味だから早く家に帰って寝ようと思っていたのだが、久米川駅からの帰り道、ふと(そういえば「小料理みき」は今日から営業だったな)と思い出し、ついフラフラッと寄ってしまった。飲んじゃいけないと思いつつ、ビールを頼み、「今日は変わったモノがあるんですよ」というマスターの言葉につられて、ミンククジラの刺身を注文。 見た目はマグロの赤身。で、食べてみると……うーん、臭みも動物っぽさもなく、すんなり食べられた。もう少し歯応えがあるのかなと思っていただけに、身の柔らかさにちょっとビックリ。 続いて頼んだのは、冬の味覚・カワハギ。普通に食べてもおいしいけど、やっぱり肝を醤油に溶かした肝醤油につけて食べるのが美味しい。 見てくださいよ、この肝の大きさ。箸で少しずつ肝を溶かしては、白身につけて食べる。いやあ、ウマいっ! 声を大にして言いたい。ウマいっ! 一応ワサビも添えられているけど、いらないです。肝の甘さと白身のプリプリさを醤油が見事につないでくれて、たまらなく美味しい。ああ、日本酒が飲みてぇ! でも、そんなことすると明日の仕事に支障がでるし、何よりも風邪気味の体に良くない。グッと我慢してビールをチビチビやりながら食べましたよ。美味しいモノを食べると、元気が出るから不思議。これなら風邪も早く直るかもね。 魚好きの人なら当たり前の食べ方かもしれないけど、私はこの店で初めて肝醤油での食べ方を知ったんだよね。もし食べたことがない人がいたら、これは絶対に食べておいた方がいいと思う。きっとハマるよ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「小料理みき」は残念ながら2005年1月18日に閉店しました。
2005年01月07日
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東村山駅の東口はよく行くのだが、西口はあまり行かない。だから正月休みを利用して、ちょっと西口周辺を散策してみた。 西口を出て、駅を背に真っ直ぐに伸びる道路がある。そこをテクテクと歩いていると、右手に「MARU」と書かれた喫茶店っぽいお店を発見。何の店だろうと近づいてみると、「カレーとコーヒーとビールの店」とある。まあ、いいや、とにかく入ってみよう。「いらっしゃいませ」と迎えてくれたのは、仲の良さそうな中年のご夫婦。メニューを見ると、真っ先にカレーが載っている。私は「MARUスペシャルカレー」(930円)を頼んだ。 カレーだからすぐに出てくるだろうと思ったのだが、なかなか出てこない。でも店内は静かで落ち着いているから、待つことは大して苦にならない。サラダと付け合せのらっきょうと福神漬が出てきて、続いてメインのカレーが登場。 見るからにボリュームたっぷり。しかもプーンと辛そうな香りが鼻を突く。しかし食べると拍子抜けするほど辛くない。むしろフルーツの甘みがする。スパイシーなカレーを好む人には全く向かないが、私には嫌いじゃない味だ。だけどこのカレー、食べる人によって評価が分かれるだろうな。ボリュームは十分だから、これにコーヒーなどワンドリンク付いて930円なら納得なんだけどなぁ。 で、帰り際、「これ、お年賀なんですけど」とこんなモノをいただいた。 自然志向の店らしく、中身は「竹炭」。花瓶に入れると、花が長持ちすると書いてあるから、早速やってみよう。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「MARU」は残念ながら2009年6月21日をもって閉店しました。
2005年01月06日
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車やバスで久米川から新秋津に向かう途中に見かけるたび、(アソコってどうなんだろう?)と凄く気になっていた中華料理店がある。それが今回紹介する「楊貴妃」だ。場所はハッキリ言って説明しにくいです。というか、徒歩で行くのはむずかしいです。強いて最寄の駅を挙げるなら新秋津駅だろうか。線路沿いに約1キロ、新小平方面に歩くと所沢街道にぶつかるのだが、その交差点の角にある「餃子の王将」の隣にある。 なぜ気になっていたかというと、異様なデザインの建物もさることながら、激安中華レストランの「餃子の王将」のすぐ隣で、同じジャンルの中華料理で勝負できるのか? と思ったからだ。しかもそこから300メートルと離れていない場所に中華ファミリーレストラン「バーミヤン」がある。強豪チェーン店相手に生き残っているワケだから、何か理由があるハズと思ったのだ。 店内は落ち着いていて大きなテーブルが並んでいる。1人で入ったのだが、大きなテーブルに案内され、まずはメニューを見ることに。ランチタイムに入ったのだが、正月早々ということで、この日はランチをやっていなかった。料理は「餃子の王将」や「バーミアン」と比べると、かなり高め。私は「エビチリのせチャーハン」と、オススメという「海老あんかけご飯」の2つで悩んだが、結局、「海老あんかけご飯」を選んだ。 オススメ料理には写真がなく、私はこってり醤油味を想像していたのだが、予想に反して出てきたのはアッサリ塩味のあんかけ。でもこれが意外と美味しい。驚いたのは、10分ほど経ってもあんかけが熱々だったこと。特に海老は熱々のプリプリで、10分後に食べてもハフハフ状態。辛くも何ともないハズなのに、食べているうちに額から汗がドッと流れ落ちて仕方がなかった。 サイドメニューとして私は餃子も注文。 値段は忘れたが確か450~500円だと思う。味はまあまあかな。これなら味もコストパフォーマンスも「ぎょうざの満州」の方が上かな。でも皮は思いのほか美味しかった。ひょっとしたら水餃子の方がイケるのかも。「海老あんかけご飯」は卵スープがついて988円。東村山の相場からすれば高いかもしれないが、味はいいと思う。とにかく安くガッツリ中華料理を食べたい人は「餃子の王将」、家族でリーズナブルに中華料理を食べたい人は「バーミヤン」、ちょっと贅沢な中華料理が食べたい人は「楊貴妃」と、何気なく棲み分けができているのかもしれない。今度、カミさんやカミさんの妹らとともに大人数で行って、いろんな料理をシェアしながら食べてみたいな。 ちなみ会計の後、「お年賀です」とこんなモノをくれた。 干支の酉をあしらったチョコレートだ。こういうちょっとした気配りをしているから、強豪チェーン相手にやっていけているんだろう。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「楊貴妃」は残念ながら2006年8月に閉店しました。
2005年01月05日
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最近はスーパーとか、元日から営業しているけど、飲食店となるとやはり正月はシッカリ休むところが多い。やっているのはマクドナルドや松屋などのファーストフード系かジョナサンやデニーズなどのファミレス系だ。そうわかっていても、「何か違うところでランチが食べたいなぁ」とプラプラ歩いていたら、あったんですよ。穴場中の穴場が。 それが今回紹介する「カフェ・ロゼ」だ。場所は久米川駅南口を出で正面の道路を真っ直ぐ行き、突き当たりを右に曲がる。30メートルほど歩いた左に見える「ホテルメッツ久米川」の1階にこの店はある。 ホテルのレストランだから正月も関係なくやっているというワケだ。しかもこのホテル、JR東日本が経営するメトロポリタンなどの系列だから、変なモノは出てこないだろうと思ったのだ。で、頼んだのは「お正月特別ランチ」と銘打たれた「海老と帆立のミックスグリル」(980円)。ウェイトレスがたどたどしい日本語を話す中国人であることが少し気になったが(ホテル業界も経営が厳しいということなのね)、出てきた料理には結構、満足。 私、勘違いして「ミックスフライ」と思っていたから、最初は「何じゃコレ!」と思ったんだけど、これはこれで美味しかった。海老の生臭さがプーンと鼻を突いたが、食べてみるとそれほど気にならない。トマトソースが敷いてあり、味付けそのものは控えめ。これも私には良かった。 ライスとサラダ、コーヒーが付いて980円というのは妥当な気がする。ただ、コーヒーがマズ過ぎた。おそらく大きなポットにコーヒーを落としてそのまま保温したモノだろう。煮詰まっていて、ブラック派の私にはとても飲めたシロモノじゃなかった。 でもまあ、店内の雰囲気はいいし、落ち着いてランチを食べたい人にはいいかも。 会計はフロントでするのだが、フロントの人に「朝食はやってるんですか?」と聞くと、「宿泊者の方にはやっていますが、一般の方はあいにく利用できないようになっています」とのこと。ディナーよりも朝食が利用できればうれしいのにと思うのは、私だけだろうか?
2005年01月04日
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私のリサーチ不足かもしれないが、私の知る限り、なぜか東村山には回転寿司がない。ひょっとしたら主要道路沿いにあるかもしれないが、少なくとも久米川、東村山、秋津、新秋津、八坂などの主な駅周辺にはない。だから「ウマいマズいは二の次で、とにかく安く腹いっぱい寿司が食いてぇ!」という人には不便な街かもしれない。 でも回転寿司じゃないけど、探せば安くて、しかも回転寿司より遥かに美味しいお寿司屋さんがあるんです。それが今回紹介する「魚がし寿司」だ。場所は久米川駅北口を出て目の前の道路を右に歩き、50メートルほど歩いた右手にある。 回転寿司並みに安くて、回転寿司より美味しいということで、お店はいつも大繁盛。この日、私はランチタイムに訪れたのだが、テーブル席は満席で、かろうじてカウンターに数席空いているだけだった。ランチの上にぎりを頼むと、カウンター前に「はいよっ!」とにぎりが置かれていった。 にぎりが7貫に鉄火巻、これにお吸い物がついて1000円。一応、コレ「上にぎり」ですからね。つまり「並」はさらに安いってワケですよ。抜群のコストパフォーマンスだと思いませんか。 以前はシャリが大きくて、私は個人的に好きじゃなかったけど、今回行ってみると、シャリは普通の大きさになっていてネタとのバランスも良くなっていた。回転寿司で腹いっぱい食べたいと思っている人は、ぜひこの店に行って欲しいね。お腹も懐も大満足するハズだから。
2005年01月03日
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(あれっ、こんな所にお寿司屋さんがある)と思ってフラフラッと入ってしまったのが、今回紹介する「玉乃鮨」。場所は久米川駅南口を出て右に歩き、西友と本屋の間の道をひたすら真っ直ぐ進む。交差点を越えて20メートルほど歩いた先の右手にある。 暖簾といい、構えがシッカリしていて、いい感じだ。表にランチメニューが出ていて鉄火丼やアジ丼などが書かれている。中に入ると、10席ほどのカウンターがあり、すでに近所の奥さん方でほぼ満席状態。私は空いている席に座り、「おまかせ丼」(800円)を注文した。 カウンターの中には人の良さそうな大将が1人、いろんなお客を相手に話をしながら、仕事をしている。ふいに大将、こっちを向いて「お兄ちゃん、お腹空いてるかい?」とひと言。「いやあもう、腹ペコです」と答えると、「そうかい、そうかい」と大将は丼に酢飯をやや多めに詰めてくれた。そして出てきたのがコレ。 ウマそうでしょ。実際、ウマかったですよ、コレ。普通の海鮮丼と違ってカンピョウや昆布が入って、これがいい感じなんですよ。乗っているマグロやイカなども1切れが大きいし、何より多めにしてくれたシャリが美味しかった。これにシジミの赤だしと漬け物がついて800円は納得。 1人ひとりに気を配る大将の姿勢が凄く印象に残った。今度は夜にお寿司を食べに行ってみよう。
2005年01月02日
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あけましておめでとうございます。 2005年も東村山を食べ尽くすつもりでいろんなお店を紹介していくので、よろしくお願いします。またね美味しい情報があれば、コメント欄や掲示板に遠慮なく書いて教えてください。 というワケで、2005年最初に紹介するのは「おせちもいいけどカレーもね」(古すぎるぅ~!)ということで、インドカレーのお店「あうる」(別に正月も営業しているワケじゃないので、誤解のないように)。場所は久米川駅南口を出てモザーク通り、ウイング通りと進み、右手に和菓子屋が見えたらその手前を右折。20メートルほど歩いた右手にある。 この日はランチカレーを頼んでみた。ココはおそらく夫婦で切り盛りしていて、ご主人が調理、奥さんが給仕担当になっているようだ。その奥さんが注文を取りに来て「辛さはどうしますか?」というので、「普通」「中辛」「辛口」のうち「辛口」を私は選んだ。 で、出てきたのがコレ。 美味しそうでしょ。奥さんの説明だと、これはキーマカレーで下に添えられている緑色の液体はほうれん草ソースだという。まずはサフランで黄色く染まったご飯とともにキーマカレーをひと口。辛いのは辛いけど、ピリッとくる程度で、思ったほど辛くはない。さらにほうれん草ソースとともにひと口。一層マイルドになって食べやすい。 奥さんは「キーマカレーはそれほど辛くないんです」と言っていたから、汗をかきながら食べたいという人は、キーマカレー以外を注文するといいだろう。 食後には上の写真のように水でジックリ時間をかけてつくった水出しコーヒーが出てくる。いい水を使っているからか、雑味がなく美味しい。でも個人的には薄めのアメリカンタイプが好きだから、ちょっと濃厚過ぎたかも。 カレーとサラダ、コーヒーが付いて880円。個人的にはもう少し安いとうれしいかな。でも東村山で本格インドカレーが食べられるっていうのはありがたい。しかも食べやすいしね。また今度、違うカレーにチャレンジしてみよう。【DATA】住所:東村山市栄町2-30-23電話:042-309-1515営業時間:午前10時~午後9時定休日:火曜 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「あうる」は残念ながら2010年11月7日をもって閉店しました。
2005年01月01日
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