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前回、「かきフライ定食」(920円)を食べて、その旨さに驚かされた新秋津の「野島うどん」。これは本業であるうどんの方もかなり期待できるだろう……と、私は再びお店に行ってみた。 頼んだのは「肉ざるうどん」(660円)。 出て来たモノを見て驚いた。うどんの色の白さを除けば、まるっきり武蔵野うどんのスタイルではないか。薬味は刻みネギに生姜、大根おろし。つけ汁には大きな豚バラ肉がゴロゴロ入っている。 まずはうどんを1本、何もつけずにチュルルン。うわっ、柔らかい! 思わず「何、コレ!」と声を上げたくなるほど柔らかい。冷水で締めれば、大抵はコシというか、少しシャキッと固くなるモノだが、これは全然固さがない。かといって箸で持ち上げるとブチブチ切れるようなことはない。弾力はちゃんとあり、モチモチしている。 色は讃岐うどんだが、コシは讃岐うどんを10とすると、2か1ぐらいだろうか。全く違う。武蔵野うどんも柔らかい方だが、それよりもさらに柔らかい。でもね、食べるとこの柔らかさ、悪くない。「うどんはコシがあるモノ」と思い込んでいる人には絶対になじめないと思うが、ここまで徹底して柔らかいと「こういうのもアリかも」と思えてしまう。 つけ汁が熱々で旨いんだ。特に豚バラ肉が大きくて分厚く、しかも臭みがなくて旨い。いい肉なんだろうな。そう言えば、このお店、とんかつもウリだから肉には自信があるのかも。 つけ汁にうどんをつけて食べると、今まで武蔵野うどんとして食べてきた肉汁うどんとは少し違う、でも妙なハーモニーを持った味わいが口に広がった。違和感の原因はやはりうどんの柔らかさだ。だが、マズくはない。むしろ食べ慣れると、ドンドン旨く感じてくる。うどんはすぐになくなってしまった。 会計の際、ふと頭にこんな疑問がよぎった。「そう言えば、秋津―新秋津間の乗り換えルート上に『野島』というジャンボ焼き鳥を出す立ち飲み屋があるけど、このお店と関係あるんだろうか?」 早速、店員さんに聞いてみると、「ああ、あのお店の店長とウチの店長は姉弟なの」という答えが返ってきた。確か立ち飲み屋の「野島」は元お肉屋さんだったから、それでこのお店はうどんの他にとんかつがウリなのかもしれない。 帰り道、「この柔らかいうどんを使った温かいうどんって、どんな感じなんだろう? 特に『カレーうどん』(800円)が気になるなぁ」と思ったのだが、つい最近、ネットをチェックすると、うどんやラーメンを食べまくっているぐーたりさんのブログ「ぐーたりの舌」に、このお店の「カレーうどん」のルポがあった。私同様、このお店の温かいうどんが気になっている人は参考にするといいかも。【DATA】住所:東村山市秋津町5-25-88電話:042-394-7011駐車場あり ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「野島うどん」は残念ながら2006年8月に閉店しました。
2005年11月30日
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以前から気になっていた所沢街道沿いにある中華料理屋「さんらいず亭」。読者の方からも情報が寄せられ、「よし、行ってみよう」と思ってはいたものの、なかなか行けないでいた。というのも、このお店、最寄り駅からかなり遠く、車以外の交通手段ではちょっと不便な場所にあるからだ。 一応、場所を最寄り駅から説明すると、新秋津駅を出ると、そのまま線路沿いの正面の道を真っ直ぐ進む。約700メートル進むと、所沢街道とぶつかるので、そこを右折。またそのまま真っ直ぐ約700メートル進んだ先の左側にある。歩くと結構な距離だ。 外観はちょっとシャレたレストラン風。それだけに中華料理専門というのが意外な感じ。店内は明るくて気持ちいい。メニューを見てまず目に付いたのがセットメニュー。別にランチタイムメニューではないのだが、オーソドックスな半チャーハンとラーメン、サラダがセットになった「チャーハンセット」(720円)から、半親子丼とラーメンがセットになった「親子丼セット」(770円)や半カレーライスとラーメン、サラダがセットになった「カレーライスセット」(770円)など12種類ある。どれもボリュームがありそうだ。 私は悩んだ末、半中華丼とラーメンがセットになった「中華丼セット」(770円)を注文した。 しばらくして運ばれて来たのがコレ。確かに器こそ小さいが「どこが半中華丼やねん!」と突っ込みたくなるほど、中華丼の盛りがいい。 でも麺が伸びてはいけないので、まずはラーメンからいただきま~す。 スープをひと口……アチチッ 、こりゃあスープは熱々だなぁ。それでも飲むと、普通に旨い醤油ラーメンのスープ。いいじゃないですか。 麺は細く緩い縮れ麺。やや柔らかめだけど、スープに合っていて旨い。麺をひと通り食べ終えてから、今度は半中華丼にトライ。 ラーメンを食べるのに5~6分かかっていると思うから、その間、冷めているハズなのに、中華丼にレンゲを入れると湯気が立ち上る。ひと口入れると、こちらも熱々。味もなかなかいい。時々、残ったラーメンのスープを飲むのだが、これがまだ熱いんだ。 半中華丼を食べ、ラーメンのスープを飲み終えると、もう満腹。相当カロリーは高いと思うけど、食べ盛りの10~20代の人にはいいんじゃないだろうか。 今度は「店長自慢のオリジナル」とうたっている「味噌ラーメン」(600円)を食べてみようかな。【DATA】住所:東村山市久米川町1-57-8電話:042-391-3665営業時間:午前11時~午後8時半駐車場あり(10台)
2005年11月29日
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馬刺し、レバ刺し、牛のたたきなど生肉系が好きな私は、ローストビーフも当然ながら大好き。だから先日、読者の方から「『河野屋』のローストビーフは美味しい」という情報が寄せられた時、「これは食べなきゃ」とすぐに思い、お店に行ったのだが、その時はすでに売り切れていた。 今度こそと思ってお店に行くと……。 店頭のローストビーフのところには何もなかった。「今日も売り切れなのか……」と思ったものの、一応お店の人に聞いてみると、「少しだけ残ってます」とのこと。ほとんど端の方だったが、私は食べたかったので「それでいいです」と、スライスしてもらうことにした。 200グラムほどだったが、「端の方だから」と900円に負けてくれた。ちょっとラッキー。 会計の際、私は日ごろ抱いていた疑問をお店の人にぶつけてみた。その疑問とは、なぜ東村山には「河野屋」と名のつく肉屋が多いのか? ということだ。 私が知っているだけでも、このお店のほかに、本町と青葉町、そして秋津町に「河野屋」という肉屋がある。チェーン店なのか、それとも全くの偶然なのか? お店の人に聞くと、こんな答えが返ってきた。「ああ、全部親戚なんですよ。でもそれぞれ独立してやっているから、ポテトサラダ1つとっても、それぞれのお店で味が違うんですよ」 なるほどね。親戚だから名前が一緒なんだ。でもそれぞれが独立しているから、売っている肉も総菜の味も違うというワケか。 念願のローストビーフを手に入れることができたし、引っかかっていた疑問も解けたし、ウキウキ気分で家に帰った私は、早速ビールを冷蔵庫から出して、ローストビーフを食べることに。 肉塊の端の方で焦げ目がつくほど火がシッカリ入っているので、私が好きなローストビーフのタイプではなかったが、肉がいいから味はいい。ビールを飲みながら、美味しくいただいた。 でも今度は肉塊の真ん中あたりのローストビーフを食べてみたいなぁ。きっと色からして違うんだろうなぁ。【DATA】住所:東村山市栄町2-20-39電話:042-391-5090
2005年11月27日
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【過去のエントリーはこちら】*エントリーNO.1「河野屋」*エントリーNO.2「荒川」*エントリーNO.3「肉の村田」*エントリーNO.4「コロちゃんのコロッケ屋! 八坂店」*エントリーNO.5「肉の河野屋秋津店」 第6回目に取り上げるのは、秋津にあるコロッケチェーン店「コロッケ本舗『コロまる』」の「ビーフメンチ」(148円)だ。場所は新秋津駅を左に出てすぐ左の路地に入る。道なりに進むと左角にケーキ屋「ロートンヌ」があるT字路にぶつかる。そこを右折するとすぐ右側にある。 お店は八坂にあるコロッケチェーン店「コロちゃんのコロッケ屋! 八坂店」と同じく小さいが、品数は豊富だ。 ちょうどショーケースに3つあったので、私は「ビーフメンチ」を3個購入した。 まだ温かかったので、新秋津駅前のロータリー中央にあるベンチに座って、1個食べてみた。 ジューシーさはないが肉がギッシリ詰まっていて、食べ応えはある。ショーケースで見た印象より大きい。というワケで早速、項目別にみていこう。【コロモ】★★☆「サクッ」とした食感。コロモはやや厚い。最初は気にならなかったが、何も付けずに食べると次第にコロモの油が気になってくる。しかし油っこいというワケではなく、ソースを付けて食べれば、気にならない。【中身】★★★ 肉がギッシリと詰まっていて、味もシッカリついている。それなりに旨いんだけど、少し固め過ぎのような気がする。個人的にはもっとひき肉の1粒1粒がわかるほどフワッとしてジューシーな方がいいなぁ。【値段】★☆ 牛肉をたっぷり使っているのはわかるけど、1個148円は高い。ブランド牛を使っていれば別だけど、そうでないならやはり100円ぐらいにして欲しい。【総合評価】★★ 買う側から考えると、“使い道”のあまりないメンチカツだと思う。歩き食いやその場食いをするにはちょっと高いし、酒のツマミにも向いてない気がする。ご飯のおかずにと考えても、これならスーパーでもっと安いモノを買った方がいいと思う。「河野屋」の米沢牛を使った特製メンチなら、1個160円と高いけど十分に夕食のおかずのメインを張れる。でもこの「ビーフメンチ」には、そこまでのゴージャスさがないんだよね。やはり値段がネックだと思うなぁ。【DATA】住所:東村山市秋津町5-13-11電話:042-394-0722営業時間:午前11時~午後8時 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「コロッケ本舗『コロまる』」は残念ながら2006年8月に閉店しました。
2005年11月26日
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【過去のエントリーはこちら】*エントリーNO.1「河野屋」*エントリーNO.2「荒川」*エントリーNO.3「肉の村田」*エントリーNO.4「コロちゃんのコロッケ屋! 八坂店」 忘れたころにやってくるこの企画。今回取り上げるのは、新秋津にあるお肉屋さん「肉の河野屋秋津店」の「メンチカツ」(85円)だ。場所は新秋津駅を出てロータリー沿いに右へ進み、最初の交差点を右に曲がって新秋津駅前通り商店街に入る。そこを約100メートルほど歩いた右側だ。 入り口には「東村山逸品倶楽部」の記事が張られていた。どうやらこのお店は「メンチカツ」が自慢の一品らしい。 店内に入って、陳列ケースの「メンチカツ」を見ると、さすがに人気だけあって、あと残り2つになっていた。「いくつですか?」と女性の店員さんに聞かれ、「3個お願いします」と答えると、「じゃあ今から揚げますから、お待ちください」。「わざわざ1個だけ揚げてもらうのは申し訳ないなぁ」と思いながら、私は店員さんの作業をボーッと眺めていた。しかしその作業を見て、私は驚いた。コロモを付けた状態の作り置きを揚げるんだと思っていたら、店員さんは冷蔵庫からメンチカツの具が入った大きなボウルを取り出し、手で丸めてコロモを付け出すではないか。それも1個ではなく3個も。「まさか、ねぇ」と思いつつ待っていると、店員さんはニッコリ笑顔で「お待たせしました」と揚げたての3個を袋に入れてくれた。これにはもう感激! そりゃね、1個揚げるのも3個揚げるのも手間は同じと言えばそれまでだけど、うれしいじゃないですか。 私は「この揚げたては今、食べなきゃ」と思い、新秋津駅前のロータリーの真ん中にある広場のベンチに座り、食べてみた。 いやあ、参った。今、この場に店員さんがいたら握手したいぐらい。旨いねぇ……って、あんまりココで書くと、評価項目で書くことがなくなっちゃうから、早速、評価へ移ろう。 ちなみに私は、3個のうち1個を熱々のうちに食べ、残りの2つはもったいないけど時間を置いて冷めた状態で食べてみた。【コロモ】★★★☆ やや荒めのパン粉を使っていて、「サクッ」と「カリッ」の中間ぐらいの食感。冷めると少し「カリッ」の方が強まるが、それほど固くはない。断面を見ると、コロモは厚く見えるが、荒めのパン粉が立っているからで、実際はそれほど厚くない。【中身】★★★★☆ これはもう限りなく5つ星に近い。揚げたてのジューシーさと言ったらないね。しかもタマネギが肉汁と相まって甘いこと、甘いこと。調味料は当然入っているのだろうが、あまりそれを感じさせない自然な甘みと旨味がある。これは子供は大喜びで食べるだろうね。物足りない人はソースをかけるといいだろうが、私としては断面にブラックペッパーをかけることをオススメする。途端に大人の味になりますから。 写真を見てわかるように、形は不揃い。それがまた、手づくり感があっていいんだよね。【値段】★★★★★ これで85円は「ウソでしょ?」って感じ。ちなみにカミさんに1個食べさせて、「これ、いくらだと思う?」と聞いたら、「200円」と答えました。冷めたモノを食べて言ったのが、この値段ですからね。いかに美味しいかがわかると思う。これはもうコストパフォーマンスは抜群です。【総合評価】★★★★☆ ソースをかけるのがもったいないメンチカツは久々じゃないかなぁ。揚げたてをかじった時のあの旨さは、思い出すだけでたまらない。冷めても十分美味しいし、しかもボリュームもある。まだ食べてないメンチカツがいっぱいあるけど、今のところ私の中では“東村山で最高のメンチカツ”です。 実は私、「メンチカツ」と一緒に「和牛タタキ」(525円)も買ったんです。揚げたてを3個も入れてもらって、ちょっと「悪いなぁ」と思ったから。 これがまた旨かった! まあ、見てくださいよ、この色を! この日は「メンチカツ」と「和牛タタキ」で一杯やったワケなんだけど、いやあ幸せなひと時でした。「和牛タタキ」、もう1パック勝ってけばよかったなぁ……。【DATA】住所:東村山市秋津町5-36-53電話:042-393-9704営業時間:午前10時~午後8時定休日:日曜
2005年11月25日
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「寿司屋でカタカナの名前を付けるってのはどうなんだろう」……たったそれだけの理由で何となく敬遠していたのが、今回紹介する「ダイヤ寿司」だ。場所は久米川駅北口を右に出てひたすら真っ直ぐ進み、野火止通りに出たら左折。そのまま、またひたすら真っ直ぐ進むと新青梅街道にぶつかるのだが、その交差点の左角にある。ボウリング場の「久米川ボウル」の道路を挟んだ向かいと言った方がわかりやすいかもしれない。 何となく敬遠していたこのお店になぜ入ったか? それは表にランチメニューが出ていて、その中に季節限定ランチとして「いくら親子丼膳」(1200円)があったからだ。写真が添えられていたのだが、これが旨そうだったから、ついフラフラッと入ってしまったというワケ。 店内はカウンターとテーブル席があるごくごく普通のお寿司屋さん。名前以外は極めてオーソドックスな寿司屋と言える。「いくら親子丼膳」を注文すると、白髪の大将から息子さんにバトンタッチ。まずはスモークサーモンの乗ったサラダを息子さんがカウンター越しに置き、奥からお新香と吸い物が運ばれて来た。 写真では見えにくいかもしれないけど、吸い物の中身は鯛のアラ。いきなり感激の味だ。旨いねぇ。サラダがまた旨いんですよ。このスモークサーモンはたぶん自家製だと思うけど、市販のモノよりやや固めの歯応えで、噛むたびにいい香りが口に広がる。 しばらくすると、メインのいくら親子丼が出て来た。 見てくださいよ、この美しさ。ご飯の上に海苔とキュウリ、その上に鮭のほぐし身、そして真ん中にたっぷりのいくら。 醤油漬けされたいくらは、1粒1粒が大きくて見事にそれぞれがピカピカ光っている。たまらないでしょ? しかもいくらの量の多いこと! もうね、見ているだけで口元が緩んでしまう。 見ると、いくらの横にすりおろしたワサビが添えられている。小皿もあるし……ということは、ワサビを醤油に溶かしてこの上にかけるということなのか? でも、このいくらは味が付いているみたいだし……私はちょっと迷ったけど、息子さんに聞いてみた。「これって醤油をかけて食べるんですか?」「そのままでも美味しいと思いますよ。醤油はお好みで」 それでは、と私はワサビを小皿に移し、そのまま食べることにした。うーん、いくらの弾力がいいねぇ。「プチン」と口の中で弾ける音が聞こえてきそうだ。もちろん旨い。これに醤油をかけるなんてもったいない。ああ、聞いてよかった。あやうくとんでもない間違いを犯すところだった。 だけど箸だとちょっと食べづらいなぁ……と思っていると、「すみません。これを使ってください」と木製のれんげ状のスプーンを出してくれた。いやあ、これだと思い切りいくらを堪能できる。 いくらの旨さに隠れてしまいがちだけど、鮭のほぐし身もすでに味が付いていて旨い。ご飯の量もたっぷりだし、これはもう大満足。 食べ終えて、お勘定をしてもらおうとすると、「コーヒーがあるので飲んでいってください」と大将。エッ、ウソ? これにさらにコーヒーが付くの? メチャクチャお得じゃないの。 コーヒーを飲みながら私は大将に、失礼な質問だとは思いつつ、店名の由来を聞いてみた。「ああ、コレね。ちょうど目の前が新青梅街道じゃない。車から見て漢字の名前の寿司屋だと印象に残らないから、カタカナにしたんですよ。あとね、昔は『金寿司』とか『銀寿司』とかが多かったんだけど、金や銀より上って言えば『ダイヤ』だろうってことで、『ダイヤ寿司』にね(笑)」 なるほど、納得。たぶん私以外にもカタカナの名前のお寿司屋さんということで、敬遠している人がいると思うけど、そんな偏見は捨てて、まずはこの「いくら親子丼膳」を食べてみて欲しい。「何でもっと早く来なかったんだろう」って後悔しますから。【DATA】住所:東村山市栄町1-16-6電話:042-393-0162営業時間:午前11時~午後10時定休日:水曜駐車場あり
2005年11月24日
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先日、東村山東口にあるラーメン屋「まるみ」で、替え玉のできる「坦々麺」(700円)を食べた時、もう1つ気になるラーメンがあった。入り口に張ってあった「東京ワンタンメン」(790円)だ。 実はこのお店、「醤油ラーメン」(640円)のほかに「東京ラーメン」(640円)というモノがある。これがちょっと私にとってはナゾだったので、この「東京ワンタンメン」を食べれば、新メニューの紹介とともにそのナゾも解けるのではと思ったのだ。 注文してほどなく「東京ワンタンメン」が運ばれてきた。「おや、こりゃまた懐かしさのあるラーメンだねぇ」……見た瞬間、私はそう思った。それほど濃くない透き通ったスープのせいかと思ったけど、どうやらそれだけじゃない。器だ。昔の中華料理屋では当たり前のように使われていた模様の丼なのだ。今も中華料理屋に行けばあるのだろうが、ラーメン屋では久しぶりに見たような気がする。 まあ、まずはスープをひと口。アッサリしていいねぇ。この味も“懐かし系”だ。 麺を箸ですくうと、おやおや、細麺じゃないですか。それも極細に近い。なるほど、「醤油ラーメン」との違いはアッサリめのスープとこの細い縮れ麺というワケか。 私が東京に移り住んだのは今から23年前のことで、それ以前のことは知らないが、おそらく昭和の高度成長期に食べられていた東京のラーメンは、こんな感じだったのではないだろうか。 ラーメンの具はメンマとホウレンソウ、そしてワンタン6個。チャーシューが入ってないのを最初は「寂しい」と思ったが、ワンタンを食べると「チャーシューなくて正解。これだけで十分」とすぐに思い直した。それぐらいこのワンタンは旨かった。食べると口の中にごま油の香りが広がり、続いて豚のひき肉とエビのプリプリした食感……旨いッ! これは旨いよ。皮のチュルッとした食感がまたたまらない。 あんまり美味しいから、危うく写真を撮り忘れるところだった。それほど大きくないから、6個はアッと言う間になくなってしまった。いやあ、これなら何個でもイケるね、私は。考えてみれば、私はこのお店では餃子を食べたことがない。これはひょっとするともったいないことをしていたのかも。ワンタンがこんなに美味しいのなら、餃子も期待できそうだ。今度来たら頼んでみよう。 そうそう、食べ終えると丼の底に「喜」の文字が2つ並んだ「ふたつき」の文字が見えた。これも懐かしい。私ですら懐かしいと思うのだから、50代以上の人が食べたら、もっと懐かしく思うのではないだろうか。【DATA】住所:東村山市本町2-16-31電話:042-395-5093定休日:月曜
2005年11月23日
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ようやく紅葉が本格化して「秋らしくなってきたなぁ」と思ったら、ここ数日で一気に冷え込み、季節はまさに冬だ。こう寒いと体の芯から温めてくれる鍋モノ系が食べたくなる……というワケで先日、私が向かったのは久米川駅南口にある韓国居酒屋「チョアヨ」。前回、「プルコギ定食」(800円)を食べた時に「寒くなったら食べに来よう」とチェックしていた「キムチ鍋定食」(600円)を食べようと思ったのだ。 この日は朝から「キムチチゲを食べるぞ」と決めていたから、ランチの始まる午前11時にお店へ。店内に入ると、さすがに誰もいなかった。私はすぐに「キムチ鍋定食」を注文。しばらくして、まずパンチャン(付き出し)が出て来た。 今回は温かいおでんはなかったが、ニンニクの芽とジャコの炒め物は旨かった。モヤシと水菜のナムルもいい。 パンチャンを突付いていると、「キムチ鍋定食」が運ばれて来た。 うんうん、コレコレ。この赤さ、たまらないねぇ。しかもホラ、見てよ! こんなにグツグツして湯気が立ってるんだよ。見ているだけで温まってくる。では早速、スプーンでスープを……ん? 酸っぱ系のキムチの近くをすくったせいが、やや酸味が舌に残る。そこで全体をよくかき混ぜてみる。うほっ、キムチと豆腐に隠れて見えなかったが豚バラ肉が盛りだくさん。さらに底の方にはアサリが3個入っている。改めてスープを飲むと……ふぅ~、ホッとする旨さだね。特に豚バラ肉からいい味が出ている。 見た目ほど辛くなく、具材の旨味をシッカリと感じることができる。激辛好きの人には物足りないと思うが、そういう人は注文する前にママさんに「辛くして」と言えばいいと思う。望み通り辛くしてくれるハズだ。 てんこ盛りだった具をほとんど食べたら、残ったご飯を鍋に投入。クッパにして食べると、これがまた旨いんだ。汗こそ額にうっすらにじむ程度だが、食べ終わるころには体がホクホクと温まってくる。やっぱり寒い日はキムチチゲだよ。 最後に温かいコーヒーを飲んでごちそうさま。これで600円は安過ぎないかい? それなのにお客さんは私が会計を済ますまで誰1人入って来なかった。きっとまだ、このお店がランチをやっていることを知らない人が多いのだと思う。 韓国料理が好きという人はもちろん、食べたことはないけど韓国料理に興味があるという人にも、このお店のランチはピッタリ。都心部の高くてイマイチの韓国料理店に行くぐらいなら、マジでこのお店に行った方がいい。オススメの穴場です。【DATA】住所:東村山市栄町2-16-1電話:042-394-7915定休日:水曜
2005年11月22日
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ついこの間行ったばかりなのだが、新作が気になって、また久米川南口のラーメン屋「麺蔵もみじ」に行ってしまった。お目当ては「とり白湯らーめん」(680円)。 頼むタイミングがよかったのか、5分ほどで出て来た。 やや黄色がかった白濁スープ。見た目はかなり濃厚そうだ。まずはスープをひと口。おおっ、旨い! 確かに舌触りは濃厚なのだが、鶏のスープだから豚と違い、濃厚さが後を引かない。濃いのだけど、スッキリ飲める……気が付くと私は麺そっちのけで、スープだけを5~6口飲んでいた。 麺はいつも使われている細い縮れ麺。旨いけど、麺はスープのおまけという感じ。主役は完全に鶏白湯だ。 具は半熟味付け玉子半個とほうれんそう、ナルト、チャーシュー、メンマ、海苔、刻みネギ。他のラーメンと同じモノだ。これでも美味しいけど、個人的には生の野菜、例えば水菜とかカイワレ大根とかが入っているとうれしい気がする。海苔はなくてもいいかな。 スープを飲み終えたあと、「えーっ、もう終わりなのぉ」と思ったのは久しぶりだ。この時はそのまま飲んだけど、このスープは黒胡椒とかなり相性がいいと思う。今度行ったら、たっぷりかけて飲んでみようと思う。【DATA】住所:東村山市栄町2-7-29電話:042-394-3003営業時間:午前11時半~午後3時 午後5時~11時半定休日:なし
2005年11月21日
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気持ちいいほどスッキリと青空が広がり、今日はまさにイベント日和。ウチも子供をベビーカーに乗せて、まずは「豊島屋酒造」の「酒蔵開き一般開放」へ。 毎年見ているのだが、やはりお酒の入ったタンクがズラッと並んだ蔵の中は壮観だ。 酒蔵の出口近くにまず1つ目の試飲コーナー。「瓶口(かめくち)」と言って、まだ商品になる前のお酒を飲ませてくれる(写真左)。これが意外なほどスッキリした味で旨い。 続いて酒蔵を出ると、このイベントのためにつくられた2つの限定酒の試飲コーナー。1つは吟醸酒で、もう1つは純米酒。個人的には吟醸酒の方が飲みやすかったかな。 すぐ近くには今飲んだばかりの限定酒の販売コーナーがある。商売上手だね。簡素なラベルがまた限定品であることを強烈にアピールしていていい。 このイベントには、日本酒のことを知ってもらおうという趣旨もあるので、麹や酒米も展示してあり、その側には杜氏がいていろいろと説明してくれる。日本酒好きの人が熱心に杜氏に質問している姿が見受けられた。 その先には酒粕の販売コーナー。 酒粕がナント100円で売られていた。安いねぇ。 もちろん「豊島屋酒造」でつくっているお酒も販売していた。私は冬季限定の「にごり酒」を買って飲んだけど、ほどよい酸味があって美味しかった。 「だいじょうぶだぁ饅頭」でおなじみの和菓子屋「餅萬」の出店があり、当日限定の「酒どら」を実演販売していた。去年買って結構旨かったので、今年も買ってしまった。 このほか焼き鳥や焼きそばなど食べ物の販売コーナーがあり、みんな日本酒で一杯やりながら食べていた。私はと言うと、試飲で飲んだ3杯でスッカリほろ酔い気分になってしまい、さらに飲もうという気にはなれなかった。 イベント会場では思わぬ人と出会ったりしてなかなか楽しかった。 さて「豊島屋酒造」を後にして、私たち親子はのんびりと久米川方面へテクテク。結構な距離だけど、天気もよかったし、子供も歩くのが楽しくて仕方ないという感じ。 久米川に着くと真っ先にモザーク通りへ。ここで「モザーク物産展」が開催されているのだ。新潟・柏崎産の野菜がいろいろと売られていたのだが、私の目的は物産展ではなく、「リトルオキナワ」の野外ライブ。行ってみると、「海人」というグループが沖縄の郷土音楽に乗って踊りを披露していた。 沖縄独特の旋律と歌声に乗って、太鼓を叩きながら掛け声を上げ、踊る。見ていて心がウキウキし、自然と体を動かしてしまう。 で、「海人」のパフォーマンスが終わると、いよいよ「リトルオキナワ」が登場。 ひょうひょうとしたMCでコミックバンドのような感じだが、いざライブが始まれば2人とも歌も演奏も上手い。随所に“久米川LOVE”を織り込みながら、集まった人たちと一緒に盛り上がる。楽しいひと時だ。ここでもブログで知り合った人と偶然出会った。何かこういうのって楽しいよね。 イベントをハシゴして「東村山って、いい街だよなぁ」と改めて実感したね。
2005年11月20日
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先週は「市民産業まつり」があったが、明日(20日)もイベントがいろいろあるようだ。 まずは今年で7回目になる東村山の地酒メーカー「豊島屋酒造」の「酒蔵開き一般開放」。私は3年前から毎年行っているが、いろいろなお酒が試飲できるし、焼き鳥やおでんなどの出店もあって、飲んで食べて楽しく過ごせるイベントだ。(昨年の様子はこちらを見てください) 場所は東村山駅南口を出て、府中街道を所沢方面に1キロほど歩き、「久米川辻」という交差点を右折。道なりに約200メートル歩いた右側にある。その少し先を右折すると厚焼き玉子の美味しい「玉弘」があるし、逆に左折すると「とんねるずのみなさまのおかげでした」のコーナー「食わず嫌い王」で志村けんがおみやげに持って行って話題になった「笹本だんご」もある。イベントに来たついでにいろいろとお店を回ってみるのも楽しいモノだ。 ちなみに「豊島屋酒造」のホームページはこちらです。 お次は久米川駅南口からすぐのところにあるモザーク通りで午後1時から行われる「モザーク物産展」。新潟県柏崎市から野菜や海産物が持ち込まれて販売されるとのこと。 物産展も楽しみだが、もっと楽しみなのが看板に「共演」として書いてある「沖縄おどり」。「美・ちゅら」のマスターと、東村山のバンド「獅子楽」のギタリストのコンビ「リトルオキナワ」の歌が聞けるのだ。これは楽しいですよ。私は一度しか聞いたことないけど、2人の掛け合いMCも楽しいし、歌も抜群に上手い。これを聞くだけでも、行く価値があります。私も酒蔵開きのあと、こっちに行ってみようと思ってます。 このほか八坂商店街では「秋の収穫祭」と題して福引きをするみたいで、福引き券をもらった私はこちらにも顔を出さなくてはならない(笑)。 皆さんも明日、もし暇なら地元イベントをハシゴしてみてはどうだろう。楽しいですよ。
2005年11月19日
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久米川駅に降り立った途端、頭の中に「醤油ラーメンが食べたい」という思いがよぎった。昨日の夜10時のことだ。瞬時に私の頭の中に、久米川のラーメン屋が浮かぶ。 まず「ラーメン専門店 和(かず)」と「ガッツラーメン」、そして「北海道ラーメン」は、こってり系の豚骨ラーメンだから選択肢から外れる。「笑顔(にこ)」には「昔風ラーメン」という醤油ラーメンがあるのだが、少し重たい感じがするので、この日の体調から考えてパス。この時間に「中華そば 味六」が開いていれば、遠いけど歩いて行くんだけどなぁ。求めているのは「味六」のような優しい味の醤油ラーメンなのだが……。 さてさて残るは、「らーめん たつ」と「元屋」、「和(かず)」、そして「麺蔵もみじ」の4つ。「どこに行こうかな?」と迷った末、私はしばらく行ってなかった「麺蔵もみじ」を選んだ。 10時を回っているというのに、お店は結構、繁盛している。私は「魚醤油らーめん」(580円)にワンタン(200円)をトッピングして頼んだ。 目の前に置かれると同時に魚の香りが鼻腔をくすぐる。相変わらず色の濃いスープだが、飲むとそれほど濃くは感じられない。うんうん、旨い。トッピングのワンタンは4個入っている。 すみません。ピンボケになってしまいました。でもこのワンタンは旨かった。食べ応えもあるし、このトッピングは正解だったかも。「食べたい」と思っていたモノだから、すぐに完食。「はぁ~、食った食った」と改めて店内を見回すと「明日からネギ味噌らーめんと鶏白湯らーめん、始めます」という張り紙が……。「久々に来たから当分いいだろう」と思ったけど、こりゃ近いうちにまた行かないとダメみたいだ。特に「鶏白湯らーめん」が気になって仕方がない。食べたらまた報告しますね。【DATA】住所:東村山市栄町2-7-29電話:042-394-3003営業時間:午前11時半~午後3時 午後5時~11時半 (月曜は午前11時半~午後3時のみの営業)定休日:なし
2005年11月19日
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例の都営住宅地跡の桜・銀杏並木伐採問題についての続報です。 東村山市長から委嘱を受けて緑の保護と育成に取り組んできた「緑の市民会議」の全大会が17日夜、開かれました。その席上、みどりと公園課長から「来週月曜日(21日)に伐採工事を再開する」と言われたそうです。 詳しくは東村山市議・佐藤まさたかさんのブログ「なんとかしようよ!東村山」を見てください。 なぜ、それほど工事を急ぐのか、私にはわからない。そりゃ、もちろん税金は無駄にして欲しくない。工事を延ばせば、何らかの金銭が発生するだろう。でも、手続き上にミスがあったことを認めるのなら、もう少しキチンとこの問題に向き合って対応してくれてもいいではないか。その結果が伐採でも私はかまわない。50年近く生きた木々の命を奪うんだから、それくらいの敬意を示してもいいのではないだろうか。 また責任を認めるのであれば、具体的にどこに責任があったのか、まず責任の所在を明らかにして欲しい。そして今後、二度とこういうことが起こらないように対処して欲しい。責任担当者が同じ人間のままでは、間違いなく同じことは起きるハズだ。 市側としては、責任所在の明示とそれに対する対処法をまず提示してから、伐採再開に向けて話し合うのが筋なのではないだろうか。 考えていると何だか悲しくなってきました。
2005年11月18日
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東村山市には本当に和菓子屋が多い。読者の方からもいろんな和菓子屋を紹介してもらっているが、私が個人的に気になっていたのは、久米川駅北口にある「亀屋」である。なぜ気になっていたかと言うと、このお店の和菓子が市役所内にある郷土物産の展示コーナーに陳列されていたからだ(ちなみに「ポールスタア」のソースも並んでいた)。 場所は久米川駅北口を左に出てひたすら真っ直ぐ進み、新青梅街道の高架をくぐり、天王橋を渡ってすぐ左の角にある。 中に入ると、陳列ケースにいろんな和菓子がズラリ。目移りしてしまうが、ジックリ見ていくと、地元にちなんだ和菓子を発見。「多摩の栗」(1個190円)だ。まずはこれを買ってと……もう1つ買いたいと思うのだが、なかなか決まらない。こんな時は、お店の人に聞くのが一番だ。「どれが人気ですか?」と聞くと、お店の人は少し考えて「これですかね」と「豆大福」(105円)を指差した。というワケで、私はこの2種類を2つずつ購入した。 家に帰ると、早速、「多摩の栗」の方を開けてみた。 普通のお饅頭という感じ。甘いモノが大好きな私としてはすぐにでも食べたいところだが、一応、このブログのために半分に切ってみることにした。 おおっ、栗が丸ごと1個入っているではないか。その周りには白あん。旨そうだ。では、いただきま~す。いやあ、見た目通り、旨い。甘さもしつこくなくていい。お茶がなくても食べられる甘さだ。栗もほどよい固さで旨い。 続いてお店推薦の「豆大福」。豆が入っているから「豆大福」なのだろうが、これは大きさがピンポン玉くらいで小さく、ひょっとしたら“マメ大福”という意味も込められているのかもしれない(そんなワケないよね。お店の方、いい加減なことを言ってすみません)。 こちらも同じように半分に切ってみた。「うわっ、すっげぇ!」 思わず口に出してしまうほど、皮が薄く、あんこがギッシリ。あんこは粒あんだ。これまた旨そう! ではでは、いただきますか……旨い! 甘さ控えめなんだけど、シッカリ粒あんの旨さが伝わってくる。皮も薄いくせして、よく伸びてモチモチっとして存在を主張。あんまり美味しいモノだから、調子に乗ってカミさん用に買ったモノも食べちゃったのだが、あとが大変だった。 コレ、1個でかなりお腹いっぱいになります。2個食べたせいで、私は夕食が少ししか食べられませんでした。腹もちの良さだけを考えると、おにぎりよりいいかも。小さいから携帯に便利だしね。これは小さな爆弾だね。でも美味しいから一度食べてみて欲しいなぁ。マジでオススメです。【DATA】住所:東村山市本町4-2-3電話:042-394-1776
2005年11月18日
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寿司屋の大将って、カウンター越しにお客さんと話すことが多いせいか、明るく気さくな人が多い。今回紹介する「鮨仁八」の大将も、見た目は強面なのだが、とっても人のいい大将だった。 場所は久米川駅南口を右に出て、久米川通りを八坂小学校方面に向かって進む。右側に「らーめん たつ」が見えたら、その手前の路地を右折。そのまま進むと看板が見えてくるハズ。「美・ちゅら」のある通りの並びと言った方がわかりやすいだろうか。 お店に入ると、任侠映画に出てきそうな渡世人風のおじさんが「いらっしゃい」と声をかけてきた。一瞬、ひるんでしまったが、すぐにおじさんがニッコリしたから、「ああ、この人が大将なんだ」とわかった。カウンターに座り、ランチメニューを見ると、ナントにぎりが500円と書いてあるではないか。安いというか、激安だ。でも私は壁に張ってあった「鮭いくら丼」(700円)が気になったので、それを頼んでみた。 大将がカウンター越しに「鮭いくら丼」を出し、奥の方から女性がサラダと香の物、味噌汁を運んできた。「それでは写真を撮ろうかな」と私がデジカメを取り出すと、「ちょっと待って。写真撮るなら……」と大将。ナント「鮭いくら丼」の上に子持ち昆布を乗せてくれた。 何とも贅沢なランチになってしまった。「鮭いくら丼」はコレだよ。700円でこの盛り付けはないでしょ。 話をすると、大将はどうやら私がこのブログをやっていることは知らないらしい。「いろんな人が写真撮ってはインターネットで見せているみたいだから、どうせなら見た目がいい方がいいだろ?」と大将。「でも例えば、私の日記を見て来た人は『何だ子持ち昆布が乗ってないじゃないか』なんて思うかもしれませんよ。あんまり良くないんじゃないですか?」と言うと、「その時は『インターネットで見た』と言ってくれればサービスするよ」と笑って答える大将。「いいのかなぁ」と思いつつ食べていると、厨房から出来上がったばかりの厚焼き玉子が運ばれてきた。大将はその端っこ切り落とすと「はいよ、これもサービス」と丼に入れてくれた。 この大将、インターネットがどうこうと言ってたけど、そんな商売っ気は抜きにして単純に気前がいいというか、人がいいのかもしれない。 給料前とか懐が少し寂しい時は、このお店のランチは安くていいかも。【DATA】住所:東村山市栄町2-10-66電話:042-391-3489
2005年11月17日
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【過去のエントリーはこちら】*エントリーNO.1「かつ秀」*エントリーNO.2「新々飯店」*エントリーNO.3「若松」*エントリーNO.4「ひの食堂」*エントリーNO.5「じゃがいも」*エントリーNO.6「たけくらべ」*エントリーNO.7「野島うどん」 第8回目に取り上げるのは、東村山のそば屋「あさひ」の「カキフライライス」(1050円)。場所は東村山駅東口を出てロータリー正面の道をひたすら真っ直ぐ約1キロ進む。スポーツセンターが右側に見えてきたら、その手前を右折。鷹の道に出たら左折し、すぐ右側にある。ちょうど東村山高校の隣だ。 シッカリとした店構えで、駐車場も広い。店内も広く、メニューにはそばだけでなく、各種定食類が充実している。客層もさまざまで、結構賑わっている。ちょっとした和風ファミレスという感じだ。 しばらくすると、「カキフライライス」がやってきた。 メインのカキフライは5個。これにご飯と味噌汁、香の物、そして冷奴。カキフライには千切りキャベツの上にトマトとキュウリが添えられている。 カキフライは薄いキツネ色。かなり大ぶりだ。食べ応えありそう。早速、いただくことに。【コロモ】★★☆ サクッとした食感はいいのだが、かなり油が鼻についた。そのせいか少しだけしつこさを感じたのだが、これは一番最初に何も付けずに食べた時だけ。ソースなどを付けると、ほとんど気にならない程度のモノだ。【カキ】★★★★ 大きくてジューシーなのだが、驚いたことに中はレアだった。これにはちょっと戸惑った。考えられることは2つだ。 1つは、「揚げる時間が短かった」。 もう1つは「わざとこうやって出している」。 コロモの食感から言うと、おそらくコレは狙ってやったモノだと思う。だとすれば、こんなカキフライは初めてだ。火傷してはいけないと思い、恐る恐るひと口かじると、ジュワッとカキ汁が出るものの、ちっとも熱くないのだ。生温かい感じ。でも決して生臭くない。たぶん生でそのまま食べられる、いいカキなんだと思う。でもこれは食べてみればわかると思うが、かなり戸惑う。それだけ「カキフライ=熱いモノ」という図式が頭に刷り込まれているからだろう。カキフライとして美味しいかどうかは、ひとまず置いといて、とりあえずカキそのものは、間違いなく旨かった。【ソース】★★☆ タルタルソースはなし。一緒に運ばれてきたソースは普通の中濃ソース。千切りキャベツにマヨネーズが添えてあるので、それを付けて食べてもいいかも。ただ個人的には、中がレアだけに、カキフライを割って断面に直接レモン汁や醤油をかける食べ方が旨かった。【値段】★★☆ カキフライが大きいとは言え、5個で1050円はやはり東村山の相場としては高いかなぁ。いいカキを使っているから、食べれば妥当な値段だということはわかるけど、1000円を超えると、心理的に「高い」と思ってしまう人、多いだろうな。【総合評価】★★☆ これは、とりあえずの評価です。というのも、カキのこのレア加減が狙いなのか、たまたまなのか、今ひとつ判断しかねるからです。もしこれが間違いなく狙ったモノであれば、いいカキを使っているし、従来のカキフライの概念を覆すモノとして、アイデアを高く評価して★を1つ追加するんだけど、違う可能性もあるからこの評価にしました。近いうちにもう一度行ってみようと思います。【DATA】住所:東村山市恩多町4-27-2電話:042-394-5506駐車場あり
2005年11月16日
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以前に「深夜1時まで営業しているうれしいイタリアン」として紹介した久米川駅南口にある「Nonna(ノンナ)」。でも1カ月ほど前から、夜11時ごろお店の前を通ると、シャッターが降りていることが多かった。 ある日、出勤途中にマスターとバッタリ出会ったので、営業時間のことを聞いてみた。するとこんな答えが返ってきた。「最近ちょっと体調を崩してしまって、少し無理してたかなと思い、夜11時までにしたんです。それに思っていたほどお客さんも来なかったし(笑)。夜11時と言っても、お客さんが来そうにない時ってわかるじゃないですか。そんな時は申し訳ないですけど、早めに閉めてます」「体調を崩した」という理由だけで十分納得できるのに、「思っていたほどお客さんも来なかったし」と笑いながら言ってしまうマスター。正直な人なんだなぁと私は思った。 で、昨日のこと。たまたま仕事が早く終わり、久米川駅から家に向かって歩いていると、このお店の看板が明るく光っている。「どうしようかなぁ」と迷った末、私は入ることにした。最近仕事で遅くなることが多く、次にいつ食べられるかわからないからだ。 お店に入ると、マスターが笑顔で出迎えてくれて、本日のオススメが書かれた黒板をテーブルの近くに置いてくれた。私はジントニックを頼むと、ジックリと黒板を眺めた。「カモのスモーク サラダ仕立て」(880円)「アボガドのシーザスサラダ」(780円)「ハーブソーセージ」(820円)「手羽のスペアリブ」(850円)「カキのマヨネーズ焼き」(800円)「ブロッコリーとチョリソーのアーリオオーリオ」(880円)前菜系はこの6種でパスタが次の5種。「カジキマグロとドライトマト、にんにくの芽のスパゲティーニ」(1000円)「明太子とシメジのスパゲティーニ」(1000円)「スモークサーモンとズッキーニのトマトソース」(1000円)「豚肉と白菜のスパゲティーニ」(1000円)「アサリと水菜のトマトソース」(1000円) お酒のつまみに1品、そしてパスタを1皿頼もうと思った私。つまみは「カキのマヨネーズ焼き」とアッサリ決まったが、パスタは迷った。自分の中では「豚肉と白菜のスパゲティーニ」と「アサリと水菜のトマトソース」の2つに絞り込まれたが、ここは素直にマスターに聞いた方がいいだろうと思い、思い切って聞くと、「どれもオススメなんですけど(笑)、『カジキマグロとドライトマト、にんにくの芽のスパゲティーニ』が一番イタリアっぽくていいと思いますよ」とのこと。それではと、私は自分で絞った候補を捨てて、「カジキマグロとドライトマト、にんにくの芽のスパゲティーニ」を注文した。「いい加減だなぁ」と思うかもしれないが、これには根拠がある。ちょっと横道に逸れるけど面白い話だから紹介しよう。 私が予備校生だった時、現代国語の講師に面白い人がいた。その人はもちろんマジメに問題の解き方を教えてくれたが、選択問題で迷った場合の対処法というモノも教えてくれた。その中に「複数の解答選択肢の中で、自分が正解と思うモノが2つ出てきたら、その2つはどちらも間違いである」というのがあった。受験生の人はちょっとやってみて欲しいんだけど、この対処法は本当に役に立った。実社会においても割と有効だから、覚えておくといいかもしれない。 すみません、余計な話をして。 しばらくして、まず「カキのマヨネーズ焼き」が出て来た。 いやあ、旨そうじゃないですか。どんなモノが出てくるのか想像がつかなかったけど、何となくグラタンっぽくていい感じ。食べると、マヨネーズのしつこさはなく、マヨネーズの持つ酸味がほのかに効いて旨い。好き嫌いがハッキリ出る料理だと思うけど、私は好きですね。 ちょうど「カキのマヨネーズ焼き」を食べ終えたころ、「カジキマグロとドライトマト、にんにくの芽のスパゲティーニ」が出て来た。 フワッとニンニクの香りがして、食欲が猛烈に湧いてくる。急いでフォークとスプーンを握り、食べようとしてハタと気が付いた。危ない、危ない。あやうく写真を撮り忘れるところだった。 店内が暗いから、うまく色合いが出なくて今ひとつわからないかもしれないけど、とっても見た目は旨そうです。食べると、絶妙の茹で加減で、パスタの美味しいこと! カジキマグロも柔らかくて旨いし、シャキッとしたニンニクの芽の食感もいい。夢中になって食べて、アッと言う間に完食。うんうん、旨かった。 マスターは私がこのブログを書いていることを知っている。だから会計の際、「お願いがあるんですけど……」と話しかけてきた。「お陰さまで金曜、土曜はお客さんが入るようになったのですが、僕1人でやっているから、入り過ぎちゃうと料理を出すのが遅くなって、お客さんにご迷惑をかけてしまうんです。常連の方はわかってくれて待ってくださるんですけど、ネットを見て来た方とか初めてのお客さんに対しては十分なサービスができていないと思うんです。だから、平日に来てくださいと書いていただけませんか。そうすればキチンとサービスできて、気持ちよく食事していただけると思うので」 単純に金・土曜は混むから、平日が狙い目ですよと宣伝すればいいものを、混んでいるとキチンとサービスができなくて申し訳ないから平日に来て欲しいと言うマスター。どうしてそんなに正直に言ってしまうんだろう。 私はマスターの言葉を脚色することも考えた。でも、こういうマスターだからこそ、料理が美味しいということをわかってもらいたくて、そのまま載せることにしました。どうか「ワガママな経営者の考え」と思わないで欲しい。マジメで正直すぎるんです。 ますますこのお店、好きになっちゃったなぁ。頑張って早くウェイトレスの1人や2人、雇えるほど繁盛して欲しいモノだ。★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。
2005年11月15日
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久米川駅南口を右に出て、久米川通りを府中街道方面に進むと、右側にディスカウントショップ「カネヒロ」が見えてくる。その手前の道に入り、なだらかな坂を下っていくと左側に韓国居酒屋「チョアヨ」というお店が見えてくる。このお店、オープンしたのは確か3~4年ほど前だと思う。まだ子供がいなかったころ、「面白そうなお店ができたから行ってみよう」とカミさんと2人で行ったことがある。マッコリが割と安く飲めて意外と良かったのだが、子供ができてからはスッカリ行かなくなった。 このお店の並びには小さなスナックや居酒屋が数軒並んでいるが、賑やかな通りから少し外れているせいか、よくお店が入れ替わっている。そんな中、このお店はよく頑張っていると思う。それだけ料理も良く、お客さんのウケもいいということなのだろう。 で、先日、昼間にお店の前を通ると、なぜかお店が開いていて、置き看板になにやら張り紙が……。 なになに、「お昼 始めました。」か……エエッ! ランチ始めたの? それは食べなきゃと、食いしん坊の私は早速、店内へ。お客さんは誰もいなかった。「まだ始めたばかりなんで、知らない人が多いんですよ」とママさん。聞くと、ランチは先月中旬から始めたらしい。ランチメニューを見ると、「石焼ビビンバ定食」(700円)、「プルコギ定食」(800円)、「冷麺定食」(700円)、「のり巻き定食」(500円)、「コリコムタンスープ定食」(800円)、「キムチ鍋定食」(600円)と6種類が並んでいる。値段だけを見ると、リーズナブルだ。 私はこの日、「肉を食べたい」気分だったので「プルコギ定食」を注文した。 しばらくすると、パンチャン(付き出し)が出てきた。やっぱり韓国料理はこうでなくちゃね。 モヤシと水菜のナムルに、おでん、そしてキムチ。パンチャンは韓国料理店では大抵、作り置きしてあり、冷たいモノが多いので、温かいおでんが出てきたのにはちょっとビックリ。キムチは少し酸味が効いた本場風で旨い。 パンチャンを食べ終えるころ、メインのプルコギが出てきた。 おや、鍋で出てくるとは、これまた本格的ではないですか。日本の韓国料理店でプルコギを頼むと、牛肉をすき焼き風に炒めてお皿に盛って出すところがほとんど。だからそのつもりで頼むと、「これは違う」と思う人もいるだろう。でも本来は汁をかけながら肉を焼く鍋であり、ママさんが言うには、韓国ではお皿に盛らないのだとか。「お皿に盛ると、冷めちゃうよ」 これがその理由らしい。熱々が旨いということだ。だから鍋はご覧の通り……。「おいおい、やり過ぎでしょ」と言いたくなるほど、ぐつぐつ煮えている。まずはスープをひと口。甘辛い、すき焼きに似た味。私の大好きな味だ。ハフハフしながら牛肉を頬張る。柔らかくて旨い。この牛肉がね、本当にたっぷり入っていて食べ応え満点。野菜もたっぷりだし、春雨がまた美味しいエキスを存分に吸って旨いんだなぁ。 私は肉をモリモリ食べる一方、ご飯はチビチビと口にした。思うことがあっての“作戦”だ。肉をあらかた食べ終えると、たっぷりあった汁も半分に減少。そこへご飯を移して混ぜ混ぜ。要するに雑炊、韓国で言うところの「クッパ」にしたワケです。 思った通り、旨い。個人的にはコレに卵を落としたい。きっと旨いだろうなぁ。 お腹いっぱいなって「ふぅ~」とひと息ついていると、ホットコーヒーが出て来た。 いやあ、このボリュームとこのサービス内容なら、800円はリーズナブルどころか安いですよ。ここまでぐつぐつ煮立ててくれるなら、「キムチ鍋定食」も期待できるかも。だんだん寒くなってくるし、次に食べるのは「キムチ鍋定食」で決まりだね。いやあ、次に行くのが楽しみだ。【DATA】住所:東村山市栄町2-16-1電話:042-394-7915
2005年11月14日
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毎年開催される東村山最大のお祭「市民産業まつり」。勇壮な山車、各種イベントも楽しいが、食いしん坊の私にとっては出店が一番の楽しみ。東村山の飲食店が参加しているのだが、お店と同じメニューを出すところもあれば、お店とは違う特別メニューを出すところもある。いずれにしても、野外でしかもお店の人との距離が近い分、違った雰囲気が楽しめる。 カミさんと子供の3人で行ったのだが、まず目についたのが、「ハンバーガー」と書かれた出店。よく見ると、東村山の隠れ家カフェ「ガーデンテラス」がやっているようだ。「ちょっと食べてみるか」と「ハンバーガー」(250円)を購入。 小さいけど、手作りのハンバーグはなかなか美味しい。片手に子供を抱き、片手にハンバーガーを持って歩いていると、久米川の韓国料理店「アリラン」の出店を発見。 韓国料理の出店と言えば、チヂミが定番。見るとやっぱりありました。その場で焼いている「手づくりチヂミ」(300円)。 カミさんのリクエストで1つ買い、さらに先を行くと、「美・ちゅら」の出店を発見。マスターが忙しそうに接客していた。 ココでは「タコライス」(450円)をメインに販売していた。「ん? 『タコライス』って何だ?」。そう思ってマスターに聞くと、ご飯の上に炒めたひき肉と刻んだレタスとトマト、チーズを乗せたモノらしい。面白そうだから買ってみた。「そのままでも美味しいですけど、辛いのが好きな人はソースをかけてください」とマスター。タコライスの袋の中を見ると、サルサソースが入っていた。 この市民産業まつり、毎年出店の数が増え、規模が大きくなっているような気がする。でもその割には、買った食べ物をゆっくり食べるスペースが少ない。大人1人なら立ち食いでもいいのだが、家族連れにはちょっと辛い。来年はこの点を何とか改善して欲しいなぁ。 ちょっとしたスペースを見つけてチヂミとタコライスを3人で食べる。旨いねぇ。カミさんはタコライスが気に入ったようだ。「これ、何もかけなくても十分美味しいわ」と1人でほとんど食べてしまった。おいおい……。 お腹が満たされたら、次はデザート……というワケではないのだが、歩いていたらタイミングよく富士見町のケーキ屋「シャモア洋菓子店」の出店に出くわした。 手作りアイスクリームが売られていて、カミさんはコーンタイプのブルーベリーのアイス(200円)、私はカップタイプのラムレーズンアイス(220円)を購入。食べながらブラブラと歩き、お祭を満喫した。
2005年11月13日
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市民産業まつりがスタートした今日、問題の都営住宅跡地に行ってきました。「あーあ、スッキリしちゃって、まあ」 すでに250本あった桜の大半は伐採され、根を掘り起こされ、運びやすいように切り刻まれ、野ざらしにされていた。 そのまま道を歩くと、残っている桜と銀杏がキレイに紅葉していて、青空をバックによく映えていた。 桜は菊と並ぶ日本の国花。その桜の中でもソメイヨシノは東京都の花になっている。そして銀杏は東京都の木だ。まあ、だから植えられたのだろうが、こんなに簡単に切っちゃっていいんですか。 ほら、こんなにキレイなんですよ。これを切ろうと決めた人は「キレイ」と思う感受性が失われてしまったのだろうか。 奇しくも今日から市民産業まつりが行われ、多くの人がこの光景を目にすることになる。残った木は本当にもうわずかです。市民産業まつりの会場近くで、わずかであっても木を残そうと市民の有志が署名運動を行っていました。署名したからと言って、木が残るかどうかは疑問です。おそらく「もうここまで切ってしまったのだから」というワケのわからない理由で、すべて切られてしまうでしょう。でも私は署名しました。残せる可能性がゼロではないからです。「どうせ……」と思っている人は多いと思う。私も本音の部分では思ってます。でも今回だけは「どうせ……」という気持ちを封印して署名しました。来年もこのキレイな光景をみたいと思ってしまったからです。皆さんもあの並木を見てそう思ったら、「どうせ……」を封印して署名してみてください。思いは市長には届かなくても、きっと木々には届くと思います。
2005年11月12日
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ここのところラーメンづいている私。毎日のようにラーメンを食べまくっている。年に数回、こういう時期があるんですよね。で、先日もフラッと東村山東口にある「まるみ」へ寄ってしまった。このお店はラーメンの種類がいっぱいあるから、いろいろ楽しめて個人的には割と好きだ。 お店に入ると、私はメニューを見ずにすぐ、以前から気になっていた「坦々麺」(700円)を注文した。何が気になっていたかというと、「替え玉ができます」と書いてあることだった。「坦々麺で替え玉? どういうことだろう?」とずっと思っていたのだ。 注文した後、メニューなどを何気なく眺めていたら「はい、お待ちどうさま」と「坦々麺」が運ばれて来た。「エッ、エエッ! めちゃくちゃ早い!」 時計を見ると、ものの5分もかかっていない。どういうことだろうと首をひねりつつ坦々麺を見て、私は納得した。 オレンジ色のスープからチラッと見える麺。わかりますか? ついこの間食べた「らーめん たつ」の「たつ麺」と同じ極細ストレート麺なのだ。茹で時間が極端に短いこの麺なら、こんなに早く出てくるのは、むしろ当然。なるほど、だから「替え玉ができます」なのか。 丼は小振りで、「笑顔(にこ)」の「四川坦々麺」と同じ感じ。でもスープは全然違う。この坦々麺、見た目はすごく辛そうなのだが、ゴマがかなり効いていて口当たりはマイルド。ピリッとくるが、それほどでもない。「辛いモノはちょっと……」という人でもこれなら食べられると思う。個人的にはもっと山椒を効かせてくれるとうれしいかも。 麺は、ちょっと柔らかめ。極細麺とわかっていれば「固め」と注文できたのに……と悔しがりながら食べていて、ハタと思い出した。「そうだ、この坦々麺は替え玉ができるんじゃないか!」 というワケで、ダイエット中にもかかわらず、またしてもやってしまいました、替え玉(100円)。もちろん「固めでお願いします」と注文。 カウンターから厨房が見えるのだが、ご主人は麺を取り出すと深ザルに入れ、ほんの2~3秒お湯につけただけでチャッ、チャッと湯切りした。麺についている粉を落とすだけという感じだ。 旨そうだねぇ。ウチのカミさんは太麺が好きなんだけど、私はひょっとすると細麺が好きなのかもしれない。この極細ストレート麺を見ると、うっとりしてしまうからね。 でも時間を置いたらせっかくの固茹でが台無しになってしまう。私は急いで丼に麺を移し、サッとかき混ぜてズズズッ。いやあ、旨い。坦々麺と極細麺、合いますよ。 辛さを求めたらガッカリするかもしれない。辛い方が好きという人は、あらかじめお店のご主人に「辛めにしてください」と言うか、自分でラー油を入れて調整してください。 それにしてもこのお店、普通の細麺から「あぶらそば」の極太麺、そしてこの極細麺といろんな麺を用意して使い分けている。何気ないことだけど、すごいなぁと思ったね。【DATA】住所:東村山市本町2-16-31電話:042-395-5093定休日:月曜
2005年11月12日
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私は食べることに関しては自分でも「チャレンジャー」だなと思うことがあるが、決して無謀なチャレンジャーではないつもりだ。全く何の情報もないお店に入ったことは、10軒もないと思う。事前に調べたり、読者の皆さんからいただいた情報をもとにチャレンジしている。そんな私が事前情報を得るためによく利用しているのが「BIT St.(ビットストリート)」というサイト。全国のJRや私鉄の駅ごとの口コミ情報をまとめたモノだ。 で、先日、このサイトの久米川駅周辺情報をチェックしていたら、久米川のラーメン屋「らーめん たつ」の紹介コメント欄にこんなことが書かれていた。『博多育ちのカミサンが、東京で食べたとんこつラーメンの中で一番しっくりくるとの事。 じゃんがらラーメンや一蘭などの博多ニューウェーブ系ともちょっと違う、昔懐かしいとんこつラーメンです。 久米川のラーメンはほとんど食べつくしたけど、今はここしか行かないなぁ。 東京のヒトには塩とんこつが食べやすいです。』 実は私、このお店がオープンしたばかりの時に豚骨ラーメンを食べているのだが、どちらかと言うと、あまりいい印象を持たなかった。以来、このお店ではもっぱら醤油ラーメンを食べていたのだが、こんなコメントを見ると、また食べたくなってきた。それに最後に書いてある「塩とんこつ」がとっても気になる。 というワケで、仕事帰りに寄ってみました(なんだ、夜中にラーメン食べたいから考えた言い訳か、なんて思わないでくださいね)。 メニューを見ると、「塩とんこつ」というモノは見当たらない。もう一度ジックリ見ると、「たつ麺(塩とんこつ)」(500円)というモノを発見。どうやらこれが「塩とんこつ」のようだ。「麺固めで」とお願いして、出てきたのがコレ。 漂白したような真っ白な白濁スープではなく、少しくすんだ白濁スープ。クセのある豚骨独特の臭いはない。ひと口飲むとスッキリして旨い。 豚骨スープと言うと、背脂が浮いたコッテリ味を思い浮かべる人が多いと思うが、それは関東で進化した醤油豚骨の影響だろう。本来の九州、特に福岡の豚骨ラーメンは、醤油ラーメンほどではないが、スープ自体は背脂の浮いた醤油豚骨のスープよりもっとスッキリしている。私は半年間、北九州に住んでいたことがあるが、どの豚骨ラーメンも臭いはキツかったが、スープそのものは飲みやすかった。そういう意味では、このお店のスッキリした豚骨スープは本場・福岡の味に近いのかもしれない。 これ、これ。豚骨ラーメンと言えば、やはりこの白い極細ストレート麺ですよ。ズズッとすすって噛み締めると、芯が残っているようなニチャッという食感。これがたまらない。旨い、旨いでアッという間に完食。ダイエット中なので少し迷ったが、旨さに負けて替え玉(100円)を頼んでしまった。もちろんコレも「固め」で注文。 お兄さんが湯切りした深ザルをそのまま持ってきて、「お待ちどうさま」とそのまま丼に麺を投入。ああ、たまらないね。この麺の美しさ! 旨い、旨いでこれもアッサリ完食。スープも全部飲み干した。こりゃいいや。この塩とんこつはちょっとハマりそうな予感。でもこれ頼んだら、絶対に替え玉しちゃうだろうなぁ。いかんなぁ、またダイエットの敵を見つけちゃったよ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「らーめん たつ」は残念ながら2010年10月31日をもって閉店しました。
2005年11月11日
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こんなグルメブログを書きながらも、無謀にもダイエットに挑戦している私。7月ぐらいまでは順調に体重が落ち、5キロのダイエットに成功したのだが、油断からか徐々にリバウンド。9月にはすっかり元の体重に戻ってしまった。そのリバウンドがショックで最近、過食ぎみだった私。胃が疲れているのは自分でもわかっていた。でも夜中、仕事を終えて久米川駅に着くと、何か食べたくなって仕方なくなる。そこで私は久しぶりにラーメン屋の「元屋」に行ってみた。このお店のにぼしスープなら、胃にも負担がかからないだろうと思ったからだ。 私は「塩ラーメン」(650円)を頼んだ。 スープの色は以前に食べた醤油ラーメンと変わらない感じがするが、ひと口飲むと、塩だけで味を調えているから、にぼしスープそのものの味が前面に出ていて、スーッと胃に染み込んでいく。味噌汁みたいに優しい味だ。 麺はやや細めの緩い縮れ麺。抜群に旨いワケではないが、スルスルッと入っていく。特別旨いワケではなく、インパクトもない。でもホッとする味だ。体調は今イチなんだけど、ラーメンを食べたい気分……という人は、このラーメンを試してみてはどうだろうか?【DATA】住所:東村山市栄町2-10-1 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「元屋」は残念ながら2006年3月末に閉店しました。
2005年11月10日
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どうして私って、こうも「期間限定」という言葉に弱いんでしょうね。間違いなくチェーン店の戦略だとわかっているのに、つい手を出してしまう。 先日も「らあめん花月寅 東村山店」の前を通った時、「この間、期間限定ラーメンを出したばかりだから、さすがにないだろう」と思いつつ、チラッとお店に張ってあるポスターをチェックすると……これがあったんですよ。11月2日から販売開始の期間限定ラーメンが。一度はお店の前を通り過ぎたものの、「参ったなぁ」と戻って、ついつい入ってしまった。今思えば、自分でも何が「参ったなぁ」なのかサッパリわからない。こういう自分自身に「参ったなぁ」だよ。 まあ愚痴はさておき、前回の「道豚堀ラーメン」の発売から間を置かずに登場した期間限定ラーメンとは、「モーモー味噌ラーメン。」(680円)、略して「モー味噌。」だ。 出て来たのは、白いスープのラーメン。具は白菜、ゆで卵半個、チャーシューと至ってシンプル。そしてなぜか白菜の上には黒胡椒がパラパラと乗っている。どんな味なのか、まずはスープをひと口。 あー、なるほどね。「味噌と牛乳の優しい味わいの一杯」というウリ文句通り、まろやかで旨い。少し甘いところは、モロに私のストライクゾーン。でもコレ、アッサリではなく、かなりコッテリだ。イメージとしてわかりやすく言うなら“カルボナーラのスープ版”という感じ。だから黒胡椒がよく合う。 麺は、細いストレート麺をよく使うこのチェーン店にしては珍しく、中太の縮れ麺。これがモッチリしてスープとよく合う。この麺も私のツボだ。 ラーメンには基本的に胡椒をかけない私だが、このラーメンは黒胡椒をたっぷり加えて食べた。スープはコッテリ、麺はモッチリだから、食べ終わるとお腹にズシンと来るけど、コレは旨かったなぁ。ちょっとクセがあるから万人向けじゃないと思うけど、私はこのラーメン、大好きですね。【DATA】住所:東村山市本町2-3-77電話:042-398-5266営業時間:午前11時~深夜12時
2005年11月09日
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読者の方からいただいた美味しい情報が、宿題のようにたまっている。「私が紹介したお店、なかなか紹介されないなぁ」と思っている人もいるでしょうが、私は決して忘れてはいません。ただ、都合で行けないだけなんです。今回紹介するパー「CLOUD」も場所はわかっていたものの、なかなか行けずにいたお店の1つだ。ちょっと私には不似合いなほど、外観がオシャレなので二の足を踏んでいたんですよね。 で、このブログで知り合った友達夫婦と一緒に行ったのですが、いやあ、一緒に行ってよかった。入ると右手にカウンター、左手にテーブル席があるのだが、テーブルは満席ですべて見事に女性ばかり。それも若い女性ばかりなのだ。1人で行ったら気後れすること間違いなしだ。 場所は新秋津駅の改札を出て右にロータリー沿いに進み、右側にローソンが見えたら右折。少し歩くと右側にシャレた看板が見えるハズだ。八百屋さんの隣と言えば、地元の人ならわかりやすいかもしれない。 女性ばかりの店内に驚いたのも束の間、カウンターに座ると、中のバーテンダーも女性だった。これにはまたビックリ。こういうところも女性にウケている要素なのかもしれない。 私たちがそれぞれお酒を頼んで乾杯していると、何やら食べ物が出てきた。どうやらお通しらしい。 何だか凄いでしょ。バーのお通しがコロッケなんですよ。食べるとポテトは完全にマッシュしてなくて、まるでハッシュドポテトのような感じ。旨い。どうやらこのお店、食べ物にもかなり力を入れているようだ。そこがまた女性にウケているのだろう。 私たちは簡単なツマミとして「フライドポテト」(630円)と「合鴨のたたき」(730円)を頼んだ。 「フライドポテト」は皮付きポテトで、少し酸味の効いたサルサソースを付けると抜群に旨い。「合鴨のたたき」もなかなか旨かった。 カウンターに、にごり酒のような一升瓶が見えたので女性バーテンダーに「あれは何?」と聞くと、ナントゆずがたっぷり入ったお酒なのだとか。面白そうなので飲んでみることにした。 飲むと、ちっともお酒という感じがしない。口の中がサッパリしてノド越しがいい。これは女性向きでしょう。アルコール分が7%と低めなのもいい。 いやあ、これは覚えておけば、絶対にデートとかに使えるお店だね。いいお店だ。今度カミさんを連れて来たいなぁ。【DATA】住所:東村山市秋津町5-24-7電話:042-396-8031営業時間:午後5時~深夜2時(月曜~木曜) 午後6時~深夜3時(金曜、土曜)定休日:日曜駐車場3台分あり
2005年11月08日
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読者の方から「亀八鮨」の「うにとろ納豆」(1575円)は美味しいという情報が寄せられていたので、先日、フラッと昼間に入ってみた。昼間に行ったのだが、店内には私以外にお客はいないにもかかわらず、厨房は何やら忙しそう。どうやら2階に団体客が入っているようだ。 私は「うにとろ納豆」を注文。しばらくすると小さな器に入った「うにとろ納豆」が運ばれてきた。 器は小さいけど、何ともまあキレイで贅沢な一品ではないか。うに、いくら、ねぎとろ、イカ、刻みキュウリ、大葉、ネギ、納豆、そしてイカの上にキレイな卵の黄身。混ぜるのがもったいない美しさなのだが、混ぜなきゃ美味しくない。醤油を少しかけて、私は箸でかき混ぜた。 混ぜ終わると、刻み海苔を乗せて完成。見た目は悪いが、味は抜群だ。そりゃ、あれだいいモノが入っていれば旨くて当たり前。高いだけあるよ。 ご飯が欲しくなり、大将に頼むと「悪い。今日は七五三の宴会が入っちゃって、銀シャリがねぇんだよ」とのこと。ウーン、残念。仕方ないから、そのまま食べたけど、いやあ、贅沢なツマミだね。今度はぜひご飯と一緒に食べたいなぁ。【DATA】住所:東村山市本町4-3-45電話:042-394-1778営業時間:午前11時45分~午後1時半 午後5時半~10時定休日:水曜駐車場3台あり
2005年11月07日
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今年8月末に閉店した「さぬきうどん職人 めりけんや秋津店」の後に何ができるのか? ちょっと楽しみにしていたのだが、結局コーヒーショップチェーンの大手「ドトールコーヒー」が入ることになり、先月末に「ドトールコーヒー秋津店」がオープンした。 場所は秋津駅南口の駅ビル内だ。 私、実は「ドトールコーヒー」、大好きです。コーヒーが安くてそこそこ美味しいし、何より食べ物が旨い。「ジャーマンドック」(190円)も好きだけど、食べ応えという点で一番好きなのが「ミラノサンドA」(370円)だ。私は「ミラノサンドA」とアメリカンコーヒーのSサイズ(180円)を注文した。合計すると550円なのだが、セット割引で520円になった。少額ではあるが、こういうコーヒーショップらしからぬサービスも好きな点だ。 出来上がった「ミラノサンドA」はパンが温かく、いかにも作り立てという感じ。パンにはローストビーフと生ハム、そしてたっぷりのレタスが挟まれている。これがね、本当に旨いんですよ。 370円という値段を高いと思うかもしれないけど、この半分で普通のハンバーガー1個分の食べ応えがある。つまりハンバーガー2個分というワケだ。小食の女性なら、これ1個で十分お腹いっぱいになるだろう。男性でも小腹を満たすには十分な量だと思う。 この「ミラノサンド」、AからCまで3種類あるのだが、登場して以来、ずっと変わっていないのはAだけ。それだけお客さんに支持されているということだろう。まだ食べたことないという人はぜひ一度食べてみてください。ハンバーガーを食べるくらいなら、私はコレを勧めますね。【DATA】住所:東村山市秋津町5-7-8電話:042-391-2955
2005年11月06日
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皆さんは覚えているだろうか? このブログの掲示板で一時、「シベリア」というパンが話題になったことを。その時は「シベリア」を知らない人がいるという話題だったのだが、考えてみれば最近はあまり見かけないので、知らない人がいてもおかしくない。「シベリア」とは羊かんをカステラで挟んだパンのことで、昭和初期には「子供が食べたいお菓子NO.1」だったという。その歴史は意外に古く、登場したのは明治とも大正とも言われている。 私も食べたことがあるのだが、「そう言えば東村山にあったっけ?」と、ふと思った。掲示板に「確か『木村屋』にあるのでは」という情報が寄せられたので行ってみたが、私が行った時にはなかった。そこで東村山の割と古くからあるパン屋を、暇を見つけては回ってみたのだが、やはりなかった。「東村山には『シベリア』はないんだ」と結論づけてあきらめていたのだが、ある日、「木村屋」の前を通ったら……。 ンンッ! 一度通り過ぎたが、目の端に入った黄色い張り紙に気になる文字が見えた気がしたので、引き返してもう一度見てみた。 エエッ! 「シベリア」があるんだ! 驚いた私はすぐにお店に入ってみた。ショーケースの中を見るが、それらしいモノはない。「売り切れたのかなぁ」と思いつつ、ショーケースの上を見ると……。 ジジャーン! ありましたよ。定番の三角形じゃないけど、黄色いカステラの真ん中に黒い羊かんが挟まれた3本ストライプはまさしく「シベリア」だ。このお店では「シベリヤ」と表記されている。そこがまたレトロな感じでいいじゃないですか。 1個300円。これを高いとみる人もいるかもしれないが、パン屋さんがカステラと羊かんをつくる手間を考えれば、安いと思う。「そうなんだよ。これは手間がかかるんだよね。三角にしてもいいけど、それじゃあ小さくなって食べた気がしないだろ。それでこの大きさにしたのよ。好きな人は丸々1個食べるよ」とご主人。 確かにこの形の方がカステラ感覚で小さく切ってお茶請にすることもできるし、便利かも。 私は1個買って持ち帰った。 お皿に乗せるとデーンとして堂々たる姿だ。カミさんにも食べさせてあげようと思い、半分に切って、いただきま~す。 見た目はズッシリした感じだけど、あんこじゃないから食べるとスーッ羊かんが溶けていく。まるで水羊かんのようだ。カステラも柔らかくて美味しい。カミさんに残すハズのもう半分も食べてしまった。まあ、最初からなかったことにすれば、何ら問題はないだろう(笑)。 古くから存在する「シベリア」だが、その発祥も分類もナゾだらけだ。今回はパンとして紹介しているけど、場所によっては和菓子として扱っているところもあるし、単にお菓子とする人もいる。しかし何と言っても一番のナゾは、その名前の由来だろう。これにはいろんな説がある。 最も多いのが「シベリア風景説」。雪原の雪をカステラ、黒土を羊かんで表しているのだという。何となく説得力のある説だが、カステラも羊かんもシベリアには何の縁もない食べ物だけに、誰がどういう思いでシベリアの雪原をパンとして再現しようとしたのか、すごく気になる。 このほかにも「シベリア出兵の年につくられたから」とか「大正時代に銀座にあったミルクホール『シベリア』で初めて出されたものだから」という説もある。ナゾの多い食べ物だが、1つだけ確かに言えるのは、この「シベリア」、牛乳とよく合います(笑)。【DATA】住所:東村山市本町4-2-3電話:042-394-8027
2005年11月05日
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【過去のエントリーはこちら】*エントリーNO.1「かつ秀」*エントリーNO.2「新々飯店」*エントリーNO.3「若松」*エントリーNO.4「ひの食堂」*エントリーNO.5「じゃがいも」*エントリーNO.6「たけくらべ」 第7回目に取り上げるのは、新秋津にある「野島うどん」の「かきフライ定食」(920円)。読者の方から「ココは美味しい」という情報が寄せられたので、早速行ってみたのだ。 場所は新秋津駅を右に出て、ロータリー沿いを歩いてすぐのところにある。徒歩1分もかからないだろう。 暖簾には「野島」としか書いてないのだが、電話帳を見ると、店名は「野島うどん」となっていた。メニューには確かにうどんがズラリと並んでいた。「肉ざるうどん」なんてモノもあり、「ひょっとしたら武蔵野うどんか?」と思ったりして興味をそそられたが、ここはグッと我慢して「かきフライ定食」を注文した。 メインのカキフライにご飯と味噌汁、香の物。シンプルな構成だ。カキフライにはたっぷりの千切りキャベツとマカロニサラダ、オレンジ、そしてタルタルソースが添えられている。普通の定食屋でもタルタルソースを添えているところはないのに、うどん屋であるこのお店が添えているとは、カキフライに相当な力を入れているのだろう。実際、私がお店にいめ間に入ってきた人の実に半数が「かきフライ定食」を頼んでいたから、このお店の人気定食であることは間違いない。 ややこんがり気味の濃いキツネ色したカキフライが5個。数は少ないが、結構大きい。パン粉の毛羽立ちもいい感じで食欲をそそる。これは期待できそうだ。では、いただきま~す。【コロモ】★★★★ 色はこんがりしているが、固くなくサクサクしている。ソースやレモンをかけてもこの食感がちゃんと残るから、いいコロモだと思う。あくまでもカキを引き立てる脇役に徹している。【カキ】★★★★★ 大きくてジューシー。ひと口食べた時は何ともなかったのだが、それは単にジューシーな部分じゃなかったため。ふた口目にブワッとカキのエキスが口の中に飛び込み、「ふぁふ、ふぁふ」と必死で空気を口内に取り込んで冷ましたものの、口の中を火傷してしくまった。でも美味しいっ! いやあ、当たり前の話だけど、カキフライの主役はやっぱりカキですよ。コロモも重要だけど、カキが美味しくなければ話にならない。このカキは美味しいかった。【ソース】★★★★ タルタルソースは自家製という感じで旨い。でも、これほどジューシーなカキフライはレモン汁だけで食べるのが一番合っている気がする。個人的には醤油で食べるのが旨かったのだが、これは私が醤油好きだからであって、一般にはレモン汁かタルタルソースがいいだろう。ソースは味が強すぎるから、あまりオススメしない。【値段】★★★★ カキフライ5個で920円と、単純に数字だけで考えると高い。でも食べると、「これで920円なの?」と逆にお得感を感じてしまう。カキフライそのものも大きいし、トータルで考えると安いと思う。【総合評価】★★★★☆ これほどおかずにならないカキフライも珍しい。5個食べ終えた時点でご飯が3分の1残ってしまい、香の物とマカロニサラダ、味噌汁でかき込んだ。でも「おかずにならない」というのは悪い意味で言っているワケではない。ついつい、ご飯を食べるのを忘れて、カキフライだけを味わってしまったから、ご飯が残ってしまったのだ。いやあ、本当に美味しかった。このお店を教えてくれた読者の方にはホントに感謝、感謝です。 このお店なら、本業のうどんも期待できるかも。近いうちに再訪して、今度はうどんを食べてみよう。【DATA】住所:東村山市秋津町5-25-88電話:042-394-7011 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「野島うどん」は残念ながら2006年8月に閉店しました。
2005年11月04日
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読者の方から半年以上も前に「魚が美味しいお店です」と情報をいただいていながら、なかなか行けなかったお店がある。それが今回紹介する「吉良呑(きつらの)」だ。私はできる限り読者の方から推薦されたお店は行くようにしていて、このお店も場所はすでにチェックしていたのだが、なぜか行けなかったんですよ。 場所は新秋津駅の改札を左に出てロータリー沿いに進み、そのまま武蔵野線沿いに約600メートル歩くと、志木街道とぶつかる。その交差点の左角だ。営業は夜だけだし、ちょっと駅から離れているのでなかなか行けなかったのだ。 居酒屋と思っていたのだが、店構えはちょっとした料亭みたいでシャレている。入ると、店内は明るく清潔感があふれていて気持ちいい。やはり料亭のような感じだ。でも肩肘張るような雰囲気ではない。カウンターと小上がりがあり、小上がりは掘りごたつになっている。このブログが縁で知り合ったご夫婦と一緒だったので、小上がりに座ることにした。 オススメ料理が黒板に書いてあり、私たちはその中から「はまぐりバター」(750円)と「〆サバ」(750円)を頼み、ちょっと小腹も空いていたので「えび天巻き」(800円)も注文した。「とりあえず、それで」と店員さんに言おうとして、ふと黒板を見ると、赤いチョークで「今日のスペシャル」(880円)と書いてあることに気づいた。「あの『今日のスペシャル』って何ですか?」と店員さんに聞くと、中トロのづけ焼きですとのこと。「それは食べてみたいね」ということで「今日のスペシャル」も追加した。 まず最初に来たのは「はまぐりバター」。このハマグリがプリプリで旨いこと、旨いこと。値段は高めだけど、これなら満足。 続いて私の大好きな「〆サバ」がやって来た。 色はもう文句ナシ。刺身に近い色で、酢の入り具合も浅め。私好みの〆サバだ。食べると見た目以上に酢が入っていたが、なかなか旨い。これなら〆サバが苦手な人でも食べられるだろう。 お次に来たのは「えび天巻き」だ。 これは一緒に来ていたご夫婦が絶賛。食べるとえび天がまだ温かくてプリプリ。そして口の中で飛び子がプチプチと跳ねる。これは美味しかったなぁ。すでに味が付いているから、醤油など付ける必要は全くない。まあ、付けても美味しいと思うけど、そのまま食べることを私は勧めますね。 で、いよいよ「今日のスペシャル」が登場。 ちょうどタバコぐらいの大きさで、「小さいなぁ」と一瞬心の中で思ったけど、考えてみれば中トロなのだから、880円という値段でこの大きさは、文字通り“スペシャル”だ。これはねぇ、もう笑っちゃうぐらい旨いですよ。少しワサビを乗せて、そのままパクッ……うーん、幸せだなぁ。日本人に生まれて良かったとつくづく思いましたね。「お腹はいっぱいだけど、お酒の肴として何か軽いつまみが欲しい」と思った私たちは、ここでお店の人に無理な注文をしてしまった。「あのう、申し訳ないんですが、ガリだけいただくってワケにはいきませんかね?」「えび天巻き」にガリが添えられていたのだが、自家製なのか、甘くなくてとても美味しかったのだ。しかしこれはあくまでも付け合せ。「無理ならいいや」と思って聞いたのだが、ナント出してくれた。 もう感激ですよ。お店の人には「ワガママな客で申し訳ありませんでした」とこの場を借りてお詫びします。でもこのガリは本当に美味しかった。お新香を頼むくらいなら、こっちの方がいいって感じ。あっ、でもこんなことを書いて、注文する人が増えたらお店に迷惑ですね。「えび天巻き」などを頼んで「ガリを多めに」と言う分なら大丈夫でしょう。 それにしてもこのお店、魚料理は本当に旨かった。こういうお店が家の近くにあるといいんだけどなぁ。カミさんが魚好きだから、近いうちに一緒に食べに行こうと思う。きっとカミさんも喜ぶと思うな。【DATA】住所:東村山市秋津町2-38-24電話:042-392-3751駐車場あり
2005年11月03日
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西武池袋線の秋津駅からJR武蔵野線の新秋津駅までの連絡道は飲食店がかなり充実している。で、通るたびに「ココってどうなんだろう? 入ってみたいなぁ」と思うお店があった。そのお店はフグとイワシ料理がウリと看板に書いてある。もちろん、私がひかれたのはイワシ料理の方だ。イワシの刺身、天ぷら、つみれ汁……考えただけでもよだれが出てくる。ただ、1人では入りづらい雰囲気があったので、看板を眺めてはため息をついていたのだ。 しかし先日、ネットで知り合ったご夫婦から「飲みませんか?」とお誘いメールが来たので、「行ったことのないお店なんですけど、一緒に行ってくれませんか」とワガママを言ってやっとこのお店に行くことができた。それが今回紹介する居酒屋「竹くらべ」だ。 場所は新秋津駅を左に出てロータリー沿いに進み、最初の交差点を左折。真っ直ぐ進むと左側にパチンコ屋が見えるが、その先のビルの2階にある。 スナックなどが入った雑居ビルの2階で、しかも一番奥だから、知らない人はかなり入りにくいと思う。でも入ってみると、普通の落ち着いた居酒屋で、カウンターと割と広い座敷がある。私たちは座敷に座り、メニューを見た。あるある、イワシ料理がいっぱいだ。刺身にタタキ、なめろう、天ぷら、つみれ汁、竜田揚げ、コロッケにピザまである。私たちはオーソドックスに刺身とたたき、なめろう(500円)、そして天ぷらを頼んだ。この他に「自家製いかの沖漬け」(400円)と「とろサーモン刺身」(500円)を注文した。メニューを見ているとうれしくなっちゃって、イワシ料理の値段を控えるのを忘れてしまったが、どれも500円前後で安かったと思う。 「自家製いかの沖漬け」(=写真左)はアッサリしていて旨かった。そんなにしょっぱくないので日本酒には合わないかもしれないが、ビールなど軽いアルコールにはピッタリだ。天ぷらも身がふっくらとして旨かった。私たちは塩で食べたけど、頼めば天つゆでも食べられるという。 刺身とたたきは一緒盛りになって豪快に出て来た。写真を撮る際、私はできるだけストロボを使わないようにしているのだが、これだけは色をハッキリ伝えたいと思い、ストロボを使って撮影した。写真としては平板で美味しそうに見えないかもしれないが、イワシの色はわかってもらえると思う。これは旨かった。 続いて出てたのが、なめろう。もう少し味噌とネギを入れて味をハッキリさせた方が好みなのだが、海苔に包んで食べるという食べ方はすごく気に入った。なめろうをこうやって食べるなんて、なかなかのアイデアだと思う。これなら海苔に包んでから醤油をちょんと付けて食べることもできる。 「これ、どうぞ食べてください」とお店の人が出してくれたのが、イワシの骨せんべい。料理で使ったイワシの骨を揚げてくれたのだ。うれしいサービスだ。これがまた塩味が効いていて旨い! ビールが進んじゃうよ。「とろサーモン刺身」も旨かったし、思い切って入ってみて良かった。お店の人がまた優しくて、気持ちよく飲むことができた。お腹いっぱいになって、つみれ汁を頼むことができなかったけど、今度また来てイワシ料理を全品制覇したいと思う。【DATA】住所:東村山市秋津町5-13-17電話:042-395-9692 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「竹くらべ」は残念ながら2010年11月30日をもって閉店しました。
2005年11月02日
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昨年11月1日からスタートしたこの「東村山グルメ日記」、読者の皆さんのお陰で何とか2年目を迎えることができました。「東村山市にある飲食店の紹介」という非常にコアなブログにもかかわらず、アクセスが現時点で37万を超えたのは、裏を返せば私と同じように「東村山の飲食情報が欲しいなぁ」と思っていた人が多いということではないかと思います。その意味では「やって良かった」と今、しみじみ思います。 反響があるにしろないにしろ、1年は毎日更新し続けよう……そう思って頑張ってきただけに目標をやり遂げた今は満足感でいっぱいです。もちろん、今後もブログを更新していきますが、そろそろ体を労わらなければならない年になってきたので、時々休ませてもらおうと思います。毎日更新を楽しみにしている人もいると思いますが、お許しください。 さて、更新し続けた1年365日を少しだけ振り返ってみたいと思います。 私が紹介したお店は241店。大体3日のうち2日は新しいお店に行っていることになります。これ以外に、残念ながら私の舌が受け付けずに紹介できなかったお店もあるので、行ったお店の数は250店を余裕で超えています。 一度紹介したお店でも全メニューを紹介できるワケではないので、複数回紹介しているお店もあります。最高は5回なんですが、どのお店だと思いますか? 私がよく利用するパン屋の「メルポーチ」です。 これは私自身も意外でした。てっきりラーメン屋だと思ってましたから。ちなみにラーメンはこの1年間に67杯食べていました。世の中のラーメン好きの人には負けますが、週に1杯以上ということだから、普通のサラリーマンとしては多い方じゃないでしょうか。どうりでダイエットが進まないワケです。 この楽天のブログでは記事別のアクセス数はわからないので、どの記事が一番人気だったのかはわかりません。ただ、人気かどうかは別にして、皆さんの関心の高さを表すモノサシとしてコメントの数でベスト5を出してみました。(コメント数はすべて2005年10月31日時点のモノです)【第5位】 「池澤鮮魚店」(コメント数23) このお店は読者の方に教えられて行ったのですが、正直に言って、最初は紹介しようかどうしようか迷いました。だって飲食店じゃないですからね。でも刺身を食べてみて本当に美味しかったから、紹介することに踏み切ったのです。その例外的なお店にこんなにコメントが寄せられたことにすごくビックリして戸惑いましたね。そして思いました。「あっ、これでいいんだ。東村山の美味しい食べ物に関係するなら、飲食店でなくてもいいんだ」と。このブログの方針を決めるキッカケとなり、個人的にも印象深いお店です。お店を切り盛りしているお父さんとお母さん、元気かなぁ。【第4位】 「葉月」(コメント数24) このお店は3回紹介しているのですが、「彩り手開き御膳」というランチを紹介した時が一番コメントが多かったみたいです。1365円と、ランチとしてはちょっと高めですが、これはぜひ一度食べて欲しいですね。食べるのがもったいないくらいキレイで、しかも1つ1つ丁寧に調理されていて美味しい。何よりも器の仕掛けが楽しい。説明していると何だか私の方が食べたくなってきましたよ。【第3位】 「宅部うどん」(コロント数25) これも読者の方に教えてもらったお店です。「わかりにくい場所だから」とその読者の方に案内してもらって行ったのですが、「よくこんな所で商売できるなぁ」と思うような、本当に鄙びた場所にあってビックリ。うどんがまた上質の武蔵野うどんでまたビックリ。こんな場所なのに午後1時を過ぎると麺が売り切れてしまい閉店するというから、3度ビックリ。東村山市の奥深さを教えられたお店です。【第2位】 「野口製麺所」(コメント数27) 少々のことでは驚かなくなっていた私でしたが、このお店には「何でこんな所にあるの?」とビックリしました。いかにも田舎のうどん屋という感じで、食べるとそのコシの強さにまたビックリ。東村山で美味しい讃岐うどんが食べられるとは思ってなかったから、見つけた時は本当にうれしかったですね。9月にテレビで紹介された影響でコメント数が伸びたみたいです。【第1位】 「ポールスタア」(コメント数38) これはもう断トツです。1位が飲食店じゃないというのも、このブログらしくていいですよね。この記事は5位の「池澤鮮魚店」同様、このブログの方針を決めてくれました。その方針とは「東村山を見直そう」ということです。東村山産のソースがあるというのに、東村山の人がほとんど知らないというのは悲しいことじゃないですか。東村山いいところはまだまだいっぱいあるハズです。それをこのブログで紹介できれば……今はそんなことを思っています。それにしても「ポールスタア」のソース、美味しいからブレイクして欲しいなぁ。 この1年で残念ながら閉店してしまったお店もあります。中でも個人的に悲しかったのは、このブログを始めるキッカケとなった 「小料理みき」が閉店してしまったことです。悲しいけど、「こんないいお店があった」と記録に残すのもこのブログの役割かなと今では思っています。 東村山以外に美味しい飲食店があるのは私も知っています。でも、歩いて食べに行ける、飲んだあと歩いて帰れるというのは、すごい魅力だと思うんです。この1年、ブログを続けていろんな人に出会い、東村山で一緒に飲み食いし、ますます東村山という街が好きになりました。こんなにアクセスがあるのも、皆さん、何だかんだと言って東村山が好きだからだと思います。今後も皆さんと一緒に地元グルメを極めたいと思いますので、よろしくお願いします。「東村山グルメ日記」管理人・マサ
2005年11月01日
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