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多くの図鑑では、アトリ科のシメは種子を好んで食べ、地上で採食すると記されています。太い嘴は樹上に残った種子、地上に落ちた種子をすりつぶして食べるのに向いていると解説しているものがほとんどです。しかし、穴田・多奈田(2000)が富山県のモウソウチク林でハチ類を採食した旨を報告しています。イカルは、モウソウチクエダフクレフシを割って中に潜んでいたサナギまたは幼虫を食べていた旨です。私共のフィールドには、モウソウチクエダフクレフシが存在していないので、確認しようがありませんが、今一度、シメの食べている餌に注目してみる必要があると思います。(引用)穴田哲・多奈田功.2000.イカルとシメによるモウソウチク虫えい内の八チ類の採食.Strix.第18巻.p111-114.日本野鳥の会.(写真)過去の私のライブラリーのものをアップ
2023.03.08
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一ヶ月に柏の葉キャンパス駅近くにある調整池を訪ねました。タシギとクサシギが活発に採餌をしている様子が肉眼でもよくわかりました。長い嘴を起用に使って餌を探すタシギ、白いアイリングと上面の褐色で白斑が点在するクサシギをよく観察できるのがこのフィールドの自慢です。なお、タシギは合計10羽以上が湿地を移動する姿を目撃。このほか、カモの仲間は、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモが水面を移動する姿も観察できました。先週後半に地元の方がヒメアマツバメの飛翔する姿を目撃したと聞いていたので巣兼ねぐらとしているポイントに立ち寄るときれいに補修されており、いてねぐらとして使っている可能性が高い印象を受けました。(写真)2023年3月7日撮影
2023.03.07
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昨年、鳥友から教えてもらった東葛地区の駅前にイソヒヨドリを探しに立ち寄りました。2006年以降、毎年姿が目撃されていると聞いていますので、そろそろ繁殖行動に入る頃と期待。昼前に現地に到着し、ピルが立て並ぶ一角で待機すると、目の前を上面青色が目立つイソヒヨドリ雄がビルの谷間を移動していきました。その後もショッピングセンター屋上に登場し、素早く移動していきました。いずれも鳴かずに移動していったことからすでに営巣している可能性もあります。駅前のビルで営巣は、雨があたらず乾燥していること、ヘビや猛禽等から回避できるメリットがあります。今後も足を運びたいと思います。(写真)静止しているところを撮影できなかったので昨シーズン4月撮影のものをアップ。
2023.03.06
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ホームグランド手賀沼とその沿岸にある水田地帯を探索しました。冷たい北寄りの風が吹き、柏市側の遊歩道近くの手賀沼水面ではには鳥影は少なく、マガモ、カンムリカイブリ、カワウ、ミサゴ、セグロカモメの姿をみかけたのみでした。そのため、印西市との境界まで移動し、下手賀川に集結しているオオバン、コブハクチョウ、水田エリアでタゲリ、ノスリ、チョウゲンボウを観察しました。アップした写真は、水田で採餌に余念のないタゲリ、その近くの電柱に止まっていたノスリ若鳥、下手賀川に集まっていたオオバン、コブハクチョウ、オナガガモ、手賀沼の葦原、遊歩道近くに姿があったツグミ、ホオジロ、オオジュリンです。このうち、ホオジロは頬を膨らませて変顔をしていたのを目撃。誰に強そうに見せていたのかは不明です。いつも見ている顔との違いがおもしろいと思いました。(写真)2023年3月5日撮影
2023.03.05
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昨日、千葉市内でケヤキの木についていたヤドリギの実を食べていたヒレンジャク、キレンジャクを観察しました。帰宅後、ヤドリギについて復習。山崎(2015)は、ヤドリギについての知見を整理し報告しています。(1)ヤドリギの色の秘密光合成により栄養をつくっているので緑色をしており、果実は直径5mm ほどの球形で、中に透明のネバネバした液につつまれた種子が入っている。ヤドリギの種子は鳥のお腹の中でも粘液に包まれたままで、鳥のフンといっしょに出てきます。鳥が木にとまっているときにフンをすれば、粘液が長く糸を引いてたれさがります。また、果実の黄色または赤色は、人と同じように色を見分けられる鳥から発見されやすいと述べています。(2)ヤドリギのつく木の種類2012年冬に札幌市内のヤドリギの調査をした結果、ヤドリギがつく木の種類は、着生が多い順(割合)に並べると、A:公園や森に植えられた木ではシラカンバ・ハルニレ・ナナカマド、B:自然に生えてきた森の木ではドロノキの割合が50%にたっし、次いでオオバボダイジュとハルニレとの結果と報告しています。さらに、文献に収録されている長野県松本市を中心とした地区の調査結果を紹介し落葉広葉樹20種でヤドリギが確認され、たくさんついていたのはケヤキ・シラカンバ・コナラ・クリだったと記しています。(引用)山崎真実.2015.北海道の自然.北海道自然保護協会会誌.第53巻.p102-106(写真)1枚目、2枚目:2023年3月3日千葉市内で撮影、三枚目2020年2月埼玉県で撮影
2023.03.04
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鳥友から千葉市内の10haあまりの公園内に毎年レンジャク類が飛来していると教えてもらい、現地を訪ねました。古代、麻績(おみ)氏により開発され、麻布を生産するために池で布をさらしたことから池の名がつけられた公園の近郊にあるヤドリギにその姿がありました。現地に通っている方によると、今朝は合計38羽のレンジャクが池に水を飲みに飛来した姿を目撃した由。今日、観察したポイントでは、ヤドリギに10羽の姿があり、うち一羽はキレンジャクでした。残りは、ヒレンジャクでしたが大半が下尾筒が橙色で若鳥、第一回冬羽でした。(写真)2023年3月3日撮影
2023.03.03
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3月にはいり、江戸川に飛来しているコミミズクを見に現地に出かけました。コミミズクとの出会いは、14時30分のことでした。羽角は長めでその間隔は広く、眼周辺が黒い個体でした。また、体下面の縦斑は細いので雄個体と思われました。菜の花が土手沿いに咲いていたので、飛翔を記録できたらよかったのですが、冷たい北寄りの風が吹き始め、小雨が降り出したので15時30分には撤収。なお、同地で観察した個体の写真を参考にアップします。顔盤、羽角などの違いを見る際の参考となれば幸いです。五枚目は1月19日、六枚目は2月12日撮影のものです。(写真)2023年3月2日撮影
2023.03.02
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スズメの嘴基部の色が季節によって変化すると研究報告を目にしました。身近な存在であるスズメですが、その嘴基部の色を丁寧に確認してこなかったので反省することしきりです。玉田・池田(2019)は、北海道の札幌市と江別市のスズメ個体群を対象に嘴基部の色に着目して鳥類標識調査と野外観察を実施し、嘴基部の色の変化につい調査した結果を報告しています。野外観察の結果から、6月から7月までの間、幼鳥の嘴基部の色は黄色であったが成鳥は黒色であった.9月から 12月は,ほとんどすべて個体が黄色になり、1-2月には黒色の個体の割合が増加し、3–5月にはすべて黒色との結果であり、嘴基部の色は,季節変化することが考えられたと述べています。1月から 2月は黄色から黒色に変化する時期で,8月は黒色であった成鳥が黄色に変化する時期であると思われる。このことから、嘴基部が黄色のスズメをすべて幼鳥と判定することは誤りと指摘しています。また、 1歳以上の成鳥で嘴基部が黄色の個体も確認されており、文献や図鑑で説明されている成鳥の嘴基部は黒色であるとする記述は、すべての個体で当てはまることではないことを指摘しています。最後に調査結果からは、北海道に生息するスズメの成鳥には嘴基部の色が黄色と黒色の個体が存在することが明らかになり,色は季節によって変化することが考えらると結んでいます。永井(2014)は、スズメ成鳥の嘴は黒色、嘴が淡色、黄色なのは若鳥、成鳥冬羽の嘴基部は黄色くなるといった解説があります。また、石田(2015)や叶内(2020)では嘴は黒く、幼鳥は嘴基部がわずかに黄色味を帯びることを記しています。(写真)一枚目:2023年2月16日柏市増尾、二枚目2008年12月14日柏市内で撮影したもの。嘴は黒色。三枚目:2021年10月12日柏市増尾、四枚目:2020年8月15日野田市江川で撮影したもの。嘴基部が黄色。(引用)永井真人.2014.野鳥図鑑670.p161.文一総合出版.玉田克巳・池田徹也.北海道のスズメにおける嘴基部の色の季節変化と外部計測値による性判定の可能性.日本鳥学会誌第68巻.第2号.p349-355.68(2): 349–355 (2019)叶内拓哉.2020.フィールド図鑑日本の野鳥.p368.文一総合出版.
2023.03.01
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今月はじめに観察したアカガシラサギのその後の様子を見に出かけました。姿は、遊歩道を探索しその一角にありました。観察個体は、喉から胸の縦斑の模様が昨年の同時期と比べると模様太く変化しているような印象があります。(写真)1枚目から4枚目:2023年2月28日撮影5枚目から7枚目:本日の観察個体と比較するために昨冬の撮影画像をアップ。2022年2月7日、同年2月26日、同年3月15日撮影
2023.02.28
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レンジャク類の様子を見に埼玉県荒川沿岸の公園に足を運びました。到着直後、もうヒレンジャクがヤドリギの実をおいしいそうについばんでいました。その後、10羽がその頭上を飛翔していきました。地元の方によると、キレンジャク1羽の姿を目撃された由。ヒレンジャクをじっくり観察してみると、初列風切は外弁のみ白色で雌と判明。(雄は初列風切の先端が白く、白色部に赤い蝋状の付属物があります)ヤドリギの実を食べた後は、水を飲みに水場に移動。長い冠羽、額から伸びた黒い過眼線、尾羽の紅色、どれも素敵でした。帰り道に立ち寄ったベニマシコがよく出現するスポットでは、ベニマシコ雄が枝先に止まっている姿も観察できました。(撮影)2023年2月27日撮影
2023.02.27
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ウグイスは、羽田(1970)が報告しているように、巣造り後期、抱卵、抱雛、給餌、糞運び出しの全てが雌が担当し、ナワバリ防衛は雄のみで行う鳥類と長年思っていました。しかし、濱尾(2001)は、隔離された大洋島で進化してきた小笠原のウグイスでは雄の巣内ビナヘの給餌が観察されており、2000年5月に京都府京田辺市で雄がヒナに給餌するところは直接観察できなかったもののヒナの近くに行くまでは職に幼虫をくわえているのを観察し、ヒナに近づいた後で幼虫をくわえていないのを観察したことから雄はヒナに幼虫を給餌していたと判断したこと報告しています。あわせて、子の世話の分担は、必ずしも固定されたものではなく条件により変化あるものと考えられると結んでいます。(なお、濱尾(2001)は、雌雄の識別について、雄は総排池腔が突出し、抱卵斑がなく放鳥後さえずる、雌は総排池腔が突出しておらず、抱卵斑があり囀ることがない点で識別したと記しています(引用)羽田健三・岡部剛士.1970.ウグイスの生活史に関する研究.山階鳥研報第6巻第1/2号.p130-141.涜尾章二・松原始・梶田学・三田村あまね.2001.ウグイスの雄による巣立ちビナヘの給餌.Strix第19巻.pp187-189.日本野鳥の会.(写真)2022年2月4日都内水元公園で撮影上面、下面ともに褐色味があり、嘴、足ともに褐色という解説が一般的です。水元の個体は上嘴が黒く、足は肉色でした。また。褐色の過眼線があり、足が長く見えたことから雄個体と思われました。
2023.02.26
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午後から流山市と野田市の境界の水田地帯を探索しました。曇り空で冷たい風が吹いていたので体感気温は真冬なみ。広大な水田を一枚ずつ見ていくと、タゲリが畦を移動する姿、ケリが複数羽で飛翔し移動する姿、あわせて、ミヤマガラスが群れで水田で餌を物色している姿を目撃しました。タゲリの数歩歩き、ついはんでから数歩歩いて停止といった独特の採食行動を観察しました。その後、野田市と流山市の境界を流れる運河沿いを散策しました。肩羽の模様が縦斑になっているコガモ雌、オオバン、上面が赤褐色の強いツグミ雄、上面の色が赤みのない褐色の雌の姿を観察しました。(写真)2023年2月25日撮影(ケリは2022年12月撮影)
2023.02.25
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鳥類は、胃の中に胃石っていうのを持っていて、のみ込んでからおなかの中でその石でゴリゴリッて硬いものをつぶして消化をしてます。歯がないけども、胃の中に歯の代わりになる小さな石をのみ込んでいてそれで嘴に歯がないのにいろんなものを食べられると聞いていました。柏市内で姿を目撃しているトラツグミを含む一部の鳥類で胃石が認められない種類が存在すると報告があることを耳にしました。参考までに紹介します。群馬県立自然史博物館(2020)は、2015年7月から2020年9月まで23科48種127検体を調査し報告しています。それによると、胃石が認められた種類、個体により胃石が認められた種類、胃石がない種類が存在するとしています。(1)胃石が認められる種類コジュケイ、ヤマドリ、キジ、コハクチョウ、マガモ、カルガモ、カンムリカイツブリ、カワラバト(ドバト)、キジバト、オオバン、ツツドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ガビチョウ、ツグミ、スズメ、アトリ、カワラヒワ(2)個体により胃石の有無がある種類カワラバト(採餌は地上、食性は植物質)、スズメ(採餌は地上、食性はイネ科種子+昆虫類成虫)(3)胃石なしアオバト(採餌はほぼ樹上植物質)アオゲラ(採餌はほぼ樹上植物質+動物質)トラツグミ(採餌は地上・樹上昆虫類+植物質)(鳥は2つの胃を持つ)鳥は「腺胃(せんい)」と「筋胃(きんい)」という2つの胃を持っています。このうち、腺胃は人の胃と同じような役割で強い酸性の消化液で食べたものを化学的に分解する働きをします。また、筋胃は通称砂肝(すなぎも)とも呼ばれ、強力な筋肉でできた胃の運動と中に入っている石によって食べ物をすりつぶします。穀物を食べる鳥では筋胃が、肉食の動物では腺胃が発達しているとされています。胃石がなしと報告されているアオバト、アオゲラは樹上植物質(木の上で木の実を食べる)ことが多いので胃石が認められない時期があるのか、それとも筋胃が退化しているのか、胃石なしと報告されているトラツグミの場合は、摂取したミミズをどうやって消化しているのか興味のあるところです。(引用)群馬県自然史博物館.2020.動物たちの「いま」.ぐんまの自然の「いま」を伝える報告会.要旨集2020年度.2-24(写真)2023年2月24日撮影今朝、谷津田の一角で採餌をしていたトラツグミです。昨日とは違い、最初は木に止まっていた後に地面に降りて餌を物色していました。
2023.02.24
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柏市内の小さな谷津田を散策しました。19日に姿を目撃したトラツグミの姿はどうかと林の一角で待機。ツグミ、シロハラ、シジュウカラ、メジロといった仲間が鳴きながら移動する光景を観察していたら、ハトくらいのサイズの鳥が太い木の枝に飛来しました。双眼鏡で確認すると、トラツグミでした。その後、低い姿勢で畑地の縁を移動し、歩いては停止を繰り返し物音を聞くような素振りをみせ獲物をとっていました。19日の目撃したような位置を定めてジャンプはせずに移動していました。ミミズを食べるときには渾身の力をこめてジャンプするものの、昆虫類や種子などを食べる時にはそうではないということを観察しました。尾羽の中央2対が黄褐色で、残りが黒褐色で先端が白いのがわかりました。なお、活発に餌をとった後は、太い木の枝にとまり30分以上休憩していました。アップした写真は、トラツグミのほか、同じ畑地で餌を探していたシロハラ、近所の畑地で餌探しに余念がなかったキジバトです。(写真)2023年2月23日撮影(なお、観察地は谷津田環境の保護の関係があり非公開とします)
2023.02.23
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18日にタマシギと出会うことができましたが、何度かは顔をあげたりあくびをしたりを披露してくれたものの、大半は葦原の中に姿がありましたので採餌している様子などを観察できないかと現地を訪ねました。動きが活発で今日は、葦原の外に出て採餌する様子を目撃できました。餌は甲虫類や昆虫類の幼虫を採食すると聞いていますが、何を採ったのかは確認できず。今日は、前回に比べてその羽色などをしっかりと観察できたのも収穫でした。顔から胸は灰褐色で、雨覆いに黄色の丸い斑は認められず、雌のような顔と上胸の赤褐色はないこと、目の周りに黄色味と黄褐色の頭央線があり、嘴は薄紅色で先端あたりで下方に曲がっていました。これらの特徴から成鳥ではなく、若鳥または第一回冬羽ではないかとも思いました。このほか、同じ葦原で採餌していたアカハラ、複数の巣にカワウの姿、小合溜の水面はキンクロハジロを見かけました。(写真)2023年2月22日撮影
2023.02.22
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風速4メートル強の北西の風が抜きぬける中、ホームグランド手賀沼沿岸のうち我孫子市側の遊歩道を探索しました。今月はじめに姿を観察したアカガシラサギの姿は確認できなかったものの、カワセミが風をさけて休み、オオジュリンが葦の中にいる虫を採食している光景、葦原の中で餌を探して移動するヒクイナ、クイナ、バン、オオバンの姿を見かけました。渡辺・平野(2009)が述べているように、ヒクイナは昆虫類や節足動物、甲殻類、カエル類、小魚、貝類などの動物質や草の実や根などの植物質を主に地上で採食したり、浅瀬にきた小魚を捕らえるとされています。姿を見かけたポイントはこういった餌が捕獲できる環境がわずかに残されているものと思われます。(引用)渡辺美郎・平野敏明.2009.ヒクイナ.食性と採食行動.Bird Research News Vol.6 No.11.p4-5.(写真)ヒクイナ:2022年2月21日、2022年2月3日手賀沼で撮影クイナ:2023年1月7日手賀沼、オオバン、バン:2023年2月21日撮影
2023.02.21
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鳥友からトラツグミとスズメ、シロハラ、ムクドリ、ウグイスの舌表面は類似していると聞いたがそれはどうしてかと質問をもらいました。江村(2011)は、トラツグミなどの鳥類の舌表面を電子顕微鏡で観察した結果を報告しています。それによると、ミミズなどを食べることが多いが柿などの奨果も食べるトラツグミの舌は、細長い矢じり状で舌尖の先端は幾つもの針状構造を呈していることがわかったと記し、スズメ目に属するスズメ、ツグミとシロハラ、ムクドリとウグイスと類似していると結んでいます。また、同じ鳥類でも食べ物により舌表面の構造は大きく異なり、草の葉や種子を主食とする鳥、水草あるいは肉などそのどれを主食とするかにより舌表面の構造は異なっていると報告しています。具体的には、昆虫類、ミミズ、種子を採食するトラツグミ、スズメ、ツグミ、シロハラでは舌先端は分離しているが、草の葉や種子を主食とする鳥でもキジの舌の先端は分離しないが、水草を主食とするオオヒシクイ、ハクチョウ、カルガモ には舌体外側面の毛状および鱗状の突起および隆起部が存在しているなどの内容を述べています。これらは、口腔内に入った食物が確実に食道に流れ込み、口腔外に押し出されないための装置と結んでいます。(引用)江村 正一.2011.トラツグミ、ハイタカ、オナガガモ、チュウサギの舌表面の走査型電子顕微鏡による観察.医学と生物学.第155 巻第 4号.p194-201.(写真)2023年2月19日千葉県柏市、2023年1月29日茨城県つくば市で撮影
2023.02.20
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柏市内の小さな谷津田を散策しました。エリア内では梅が開花し花の蜜を吸いにメジロ、シジュウカラが次々に飛来し、エナガがペアで巣材に使う蜘蛛の糸を集まる光景を目撃しました。また、小さな田んぼでは、足をふるわせて獲物を追い出す漁に余念のないコサギの姿も観察しました。さて、ハイライトは、落ち葉が堆積した畑地でトラツグミを発見したことでした。足踏みをして地中にいるミミズが発する音を聴いて、位置を定めてジャンプ。体をのけぞらせミミズを引き抜くために渾身の力をこめているように見えました。頭と上面は黄褐色で黒色のトラ模様があり、下面には黒い三角月型の黒い斑が目立ちました。(写真)2023年2月19日撮影(なお、観察地は谷津田環境の保護の関係があり非公開とします)
2023.02.19
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鳥友からタマシギが目撃されているとニュースをもらい、久しぶりに都内水元公園を訪ねました。塒としているらしい葦の一角に姿がありました。朝からいるけれどまだ、動いたのは一回だとおじさまメンバーから教えてもらい、ひたすら待機。その甲斐あって複数回顔をみせてくました。目の周りに黄色味と黄褐色の頭央線があり、胸が灰褐色で嘴は薄紅色てした。へーえと思ったのが上面の色でした。多くの図鑑では雄の上面は褐色と記されていますが、後方から上面の色を見てみるとタゲリのような緑がかった色。注視してみると、図鑑に描かれているのとは違う特徴に気づくものですね。タマシギのほか、同じエリアに全体的に羽色が濃く頭部が黒いオオアカハラ、となりの葦原の一角にはタシギ、クイナの姿、水面にはホシハジロ、キンクロハジロ、カンムリカイツブリ、ユリカモメ、セグロカモメの姿もありました。(写真)2023年2月18日撮影
2023.02.18
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流山市と野田市の境界の水田地帯にケリの姿を探しに出かけました。物流団地の建設が進行中で隣接する水田地帯も売却されることとなり、二番穂が刈られることなく放置され、そのエリアからケリ、タゲリの姿は消失しました。ところが、そのから北方向に移動した水田地帯にケリ、タゲリの姿を発見しました。耕起している田んぼで餌を物色している姿を見つけた時は思わず、いた!と声を出してしまいました。近くにいた農家のおじさまの当惑した表情。このほか、田んぼの畦をキジ成鳥雄の後ろを複数の雌が移動。黄色味のある褐色の体と黒斑、素敵でした。このほか、ホオジロ、カシラダカがあちこちの姿があり、この水田地帯がとっておきの餌場であり、休場であることを再認識。あわせて、その近くにはミヤマガラスの群れも発見しました。(写真)2023年2月17日撮影
2023.02.17
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旧柏市と沼南町の境にある公園内と隣接する大津川沿いを探索して歩きました。公園内で顔から後頸が灰色で眼先から喉にかけて緑色のオオカワラヒワを発見。顔と胸は個体により変異は多いのですが、こんなに黄色な個体だったのかと改めて発見。このほか、斜面の葉をひっくり返して餌探しをしているシロハラ、林縁を移動し地面近くの餌を探していたモズ、ぷくっとしたお腹の印象的だったツグミの姿を観察しました。このほか、手賀沼に注ぎ込む大津川の水面には、沼本体よりも個体数の多いマガモ、カルガモ、コガモ、オオバンの姿、そして小魚をゲットしようと枝に止まっていたカワセミの姿を発見しました。コガモは雌を囲い込んで追尾する雄の姿を複数箇所で見かけました。(写真)2023年2月16日撮影
2023.02.16
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朝から暖かな日差しが差し込むものの、北西の風が強く寒く感じる朝でした。さて、一週間ぶりに柏市内の小さな谷津田を散策しました。葦のある小さな池の縁、屋敷林の一角でカッカッと鳴き声。ジョウビタキかと思ったら切り株の上に登場したのがルリビタキ。よく似た声でしたので間違うところでした。帰宅後、蒲谷(1996)収録されているCDで声と鳴き声の解説を復習しました。「ヒッヒッ」「カッカッ」という声はルリビタキもよく出すので迷うことがあるが、しばらく聞いているとルリビタキは「ギギッ」と濁った声を出すので区別できると記されていました。聞きかじりで決めつけてはいけませんね。(引用)蒲谷鶴彦.1996.日本野鳥大鑑.下巻.p43-44.小学館.(写真)2023年2月15日撮影
2023.02.15
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一ヶ月ぶりに柏の葉公園を訪ねました。県民プラザ前の調整池には、マガモ14羽、カルガモ33羽、コガモ16羽、ヒドリガモ9羽、ヨシガモ41羽、オオバン10羽の姿がありました。ここの自慢は何と言ってもヨシガモを近距離が観察できるところです。今日のヨシガモ雄の羽色は、赤紫と緑色から構成される扁平な頭、鎌状に垂れた三列風切が長く、大雨覆の白さ、胸の黒い縁の入った鱗模様と生殖羽が整っていました。帰宅後、昨年秋から観察してきたヨシガモ雄の羽色の変化を復習。(ただし、同一個体ではありません)三枚目の写真は、昨年10月31日に撮影した雄幼羽が第一回生殖羽に換羽中の個体です。肩羽と脇の羽は尖り、肩羽の斑が縦斑の傾向があります。四枚目は、昨年11月10日に撮影した雄エクリプスが生殖羽に換羽中の個体。脇の羽に丸みがあります。五枚目は、昨年11月19日に観察した雄エクリプスが生殖羽に換羽中の個体。肩羽の模様は細い横斑でした。なお、三枚目から五枚目の個体は、胸の鱗模様に細かさがありません。六枚目は昨年12月18日に撮影した雄生殖羽です。鎌状の三列風切が少し垂れ始めました。頸の黒帯が首を伸ばすと幅広いのがわかりました。七枚目の写真は先月8日に撮影した雄個体で、大雨覆の白さが目立つようになってきました。六枚目と七枚目の個体以降は、胸の黒い縁のある鱗模様が整ってきました。胸の体羽は、我が家にある羽毛コレクションを確認すると、白地に三日月の黒い模様があり重なり合って鱗模様に見えているものと思います。また、雄の下尾筒の脇に黄色の斑がありますが、写真を振り返ると飛来したばかりの個体では黄色の斑はまだ見られません。12月になって斑が見られるようになりました。(写真)2023年2月14日撮影
2023.02.14
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鳥友からチバエナガについて教えてほしいと質問をもらいました。文献に報告されている内容を整理し提供します。望月(2022)は、分類学的な種名、亜種名ではないが眉がわずかに薄いまたは眉がほぼ真っ白な通称チバエナガについての知見を報告しています。眉の薄い通称チバエナガの写真を掲載し、当初2018年には千葉県北西部で見られるとされていが、その後情報収集したところ、ほぼ千葉県全域で見られるようだとしています。また、体感として10羽中3羽程度の割合でチバエナガが混じっているように思えると述べています。なお、根拠は明記されていないが、チバエナガの眉の薄さはおそらく遺伝子的な要因によるものと考えられるがDNAを調べないと明らかにならないとしています。また関さんの森を育む会会報にチバエナガの写真を掲載し2021年1月22日に観察したことが掲載されています。(私が観察した眉の薄いエナガ)私も柏市酒井根で眉の薄いエナガを観察しています。一度目は2015年11月30日、二度目は2021年12月24日でした。いずれも観察した個体は眉が薄く、瞼は黄色で腹は白く、下尾筒とピンクがかっていました。(写真)2015年11月30日、2021年12月24日いずれも柏市酒井根で撮影(なお、参考としてエナガ2013年12月28日撮影のものもアップ)(引用)望月みずき.2022.チバエナガはどこにいる.Birder.第36巻.第2号.p21.関さんの森を育む会.2022.2021年フィールドノートから.会報.第42号.p28.
2023.02.13
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江戸川に飛来しているコミミズクを見に現地に出かけました。登場は16時少し前でした。はじめて出会った時は14時30分すぎでしたから一時間半程度遅くなっています。出会えた個体は、顔盤が白く、体下面の縦斑は細いので雄個体と思います。菜の花とコミミズクのコラボ、素敵な光景でした。(写真)2023年2月12日撮影
2023.02.12
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先日、鳥類の構造色の話題を提供したところ、野外で観察できる野鳥を見ながら教えてほしいと有志から要請があったので松戸市の21世紀の森と広場を探索しながら個人セミナーを開きました。千駄堀池には、4日に姿が見られなかったオカヨシガモ、ホシハジロの姿がありました。このほか、マガモ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、オオバン、ノスリが斜面林の枝と止まっている姿を発見しました。さらに、林縁の一角ではルリビタキ成鳥雄ともう一羽が移動していました。さて、構造色をテーマに観察した鳥類はカワセミとしました。これまでは、レイリー散乱と呼ばれる光散乱現象で言われ、光散乱が青さを生み出していると記されてきました。とこが千駄堀池には、青色と緑色のニ種類の羽色のカワセミが登場。光散乱で青色を生み出しているならば、緑色は?と参加メンバーからの声。先日、吉岡(2007)が指摘している光の干渉が関係して反射光がもつ偏光の性質など未解決な発色が存在することを紹介しましたが、その後、岡﨑(2021)がカワセミなどの鳥類の羽毛にたくさんの空洞を有するスポンジ層が確認され、この部分に反射することで青色に見えることが判明したと報告しています。また、カワセミの羽が緑色に見えるのは、スポンジ層の青色構造色と羽毛の皮質の黄色色素色の融合で羽毛の緑色が形成されていることによると述べています。要は、単純に角度や光の条件で緑色に見えるわけではないということです。(引用文献)吉岡伸也.2007.鳥の羽根の構造色とその分類.Bird Research News Vol.4 No.2.p2-3.岡﨑登志夫.2021.鳥の進化に伴う構造色発現部と羽毛断面の形の変化形の科学会誌 第36 巻 第2号.p67-73.(写真)2023年2月11日撮影
2023.02.11
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今冬、茨城県波崎港でオオホシハジロが渡来しているがホシハジロとの識別はどんなことを留意したらよいかと鳥友から質問をもらいました。(オオホシハジロの特徴)嘴基部が分厚くがっしりとした印象があるのに対し、先端部は扁平で細長く伸びているので低いアングルで観察した場合は嘴全体の印象は三角形で先端が細くて尖っているように見えます。一枚目と二枚目は2016年2月に埼玉県彩湖に飛来した個体です。また、三枚目と四枚目は2016年2月に都内浮間公園で観察した個体です。上面が灰色で褐色の羽がまじり、体下面は白っぽく褐色の部分も見受けられたことから成鳥雌と思われました。なお、彩湖と浮間公園の観察個体は同一のものが往来していたものと思います。(ホシハジロで嘴が黒一色の個体)五枚目と六枚目の写真は2021年11月23日都内水元公園で観察した個体です。嘴が黒一色なのでオオホシハジロではないかとされる可能性がありますが、嘴先端部が細くなく尖っては見えませんでした。このことからホシハジロです。(ホシハジロ)七枚目の写真は2021年11月23日都内水元公園で観察したホシハジロです。嘴に青灰色の帯、脇に褐色の幼羽が見えたので雌第一回冬羽と思われました。
2023.02.10
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中村(2005)は、カシラダカの分布、生息環境、脂肪と渡りについての知見と渡りを引き起こす要因について実験結果を報告しています。渡りは、衝動が現れることで引き起こされることがわかったと報告しています。実験で春の渡りは12時間以上日照を与えた時に引き起こされ、秋の渡りは12時間より短い日照時間で引き起こされることが実証されたと述べています。あわせて、気象要因として湿度が考えられたので、気象器を用意して日照時間を増加されたところ、日照時間が13時間を超えるころ50%の湿度で飼育したカシラダカのグループは渡りの衝動が起きたが、湿度80%と100%で飼育したグループには渡りの衝動は見られなかったと記しています。これらの結果から渡り鳥が野外においては気象に敏感で天気の悪い時にはじっと待ち、天候の回復を確かめてから渡りを開始するという行動が証明されたと報告しています。これから日照時間が13時間を超える時期は、春分以降となると思いますが、その頃のカシラダカは渡りの衝動にかられるとどんな仕草を示すのか、注視していきたいと思います。(引用文献)中村 司.2005.カシラダカ.渡りを引き起こす要因について.Bird Research News Vol.2 No.3.p5.(写真)2枚とも2022年2月8日茨城県菅生沼で撮影
2023.02.09
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真冬の茨城県坂東市菅生の水鳥観察スポットを訪ねました。コハクチョウ、オオハクチョウ、タシギの群れが比較的近い距離で観察できるので大好きなフィールドです。コハクチョウ73羽のうち1羽は亜種アメリカコハクチョウと亜種コハクチョウの交雑個体(眼先の黄色部がコハクチョウとアメリカコハクチョウの中間ぐらい)でした。このほか、オオハクチョウの姿、タシギは21羽の群れが水面に降りたち餌を物色している光景を見かけたり、個体数が少ないと聞いているカシラダカの姿を250羽以上見かけました。このほか、葦原にジョウビタキ、ツグミの姿やカワセミが餌の魚をゲットしようと葦原でスタンバイしている姿を目撃。(写真)2023年2月8日撮影
2023.02.08
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四ヶ月ぶりに柏の葉キャンパス駅近くにある調整池を訪ねました。葦の手入れのため水位が下げられているのでカモのほか、イカルチドリ、クサシギ、タシギといった水鳥が餌探しに余念がない姿を目撃しました。このほか、コガモ、ヒドリガモ、カワセミ、近くにはツグミの姿を観察し、楽しい時間を過ごしました。(イカルチドリ夏羽、冬羽)額と頭は白く、頭の黒い夏羽と額の黒い部分と羽色も淡い冬羽が各1羽調整池で餌を過ごしました物色していました。(クサシギ)額から後頸が灰褐色で、上面が暗灰褐色、羽縁に淡色の斑がある冬羽が観察できました。(写真)2023年2月7日撮影
2023.02.07
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朝から暖かな日差しが差し込む日、柏市内の小さな谷津田を散策しました。到着し、水路沿いをルリビタキが鳴きもせず移動したり、シロハラが斜面の落ち葉をひっくり返して餌探しに余念がありません。そのあと、上空をカラスを追尾してツミが登場。何度も谷津田上空でバトルを繰り返し、結局はツミの勝ち。そろそろ帰路につこうと思ったら、今度は柿の木の枝にタカの鳥影。双眼鏡でみると、虹彩は黄色、脇腹と下腹部に褐色のの横斑、足は黄色でツミ若鳥でした。30分ほど日光浴をした後、今度は地面に降り立ち再び餌を探す素振りを披露。(写真)2023年2月6日撮影
2023.02.06
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冬鳥が勢ぞろいしている印旛沼を訪ねました。印西市側の遊歩道をすすみ、水面に休んでいるヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、トモエガモ、コガモ、ホシハジロ、ミコアイサを観察しました。このうち、トモエガモは大半が成田市側の水面に休んでいてその数3万をこえていました。このほか、遊歩道下の葦原にはベニマシコ、オオジュリン、アオジが活発に餌を物色している姿を発見しました。この後、成田市側の広大な水田地帯を探索すると、タゲリ、ハイイロチュウヒといった姿がありました。さらにその後、白鳥の郷に移動し、アメリカコハクチョウ、オオハクチョウ、コハクチョウと出会いました。(写真)2023年2月5日撮影
2023.02.05
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2月に入ってはじめて松戸市の21世紀の森と広場に出かけました。出会えずにいたルリビタキ、ようやく出会えました。雄成鳥と雌と思われる個体が林縁を移動していました。このほか、千駄堀池でカワセミ、林縁でシロハラ、ウグイス、ミソサザイらしき個体を見かけました。千駄堀池では、コガモで次列風切が緑色の個体と藍色の個体を発見しました。コガモのこの部分について、横から見た場合は緑色、斜めから見ると青色(藍色)に見えると解説している方もいらっしゃいますが、真横から見た場合にも色が違って見えます。したがって、後述するような波長の光を強める仕組みや偏光の関係が関与しているのではと思います。(ルリビタキの構造色について)森本(2018)は、構造色による青色発光している種類としてルリビタキ、イソヒヨドリをあげ、電子顕微鏡を使って羽毛の断面を観察した結果などについて報告しています。それによると、羽毛内部にスポンジ層があり特定の波長の光を強める仕組みがあると述べています。(カワセミの構造色について)これまでは、レイリー散乱と呼ばれる光散乱現象であるとされ、文献などでも光散乱が青さを生み出していると記されてきました。しかし、吉岡(2007)が指摘しているように、光の干渉が関係していることが研究者により明らかにされ、反射光がもつ偏光の性質など未解決な発色の仕組みを解明する研究が続けられています。(コガモの次列風切の構造色について)微細な構造による干渉などで現れるのではないかと思われますが、まだコガモの構造色についての仕組みを報告している文献は見かけません。(引用文献)吉岡伸也.2007.鳥の羽根の構造色とその分類.Bird Research News Vol.4 No.2.p2-3.森本 元.2018.構造色由来の色彩個体差の発生機構.科学研究費助成事業研究成果報告書.(写真)2023年2月4日撮影
2023.02.04
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鳥友からぜひアカガシラサギを見てみたいと連絡をもらったので現地に出向きました。手賀沼遊歩道を探索しその一角にその姿を発見。昨年と比べると嘴から目先が黄色に変化していること、上面の色が濃く変化してきています。このほか、遊歩道脇の葦原にヒクイナの姿を発見しました。顔から喉にかけて赤色で、黒くてがっしりした嘴を観察。このほか、白い淡色帯、脇との境にある水平な白い線が見えたコガモ雄、水面を移動していたミコアイサ第一回冬羽、頭の斑が目立つセグロカモメ冬鳥、沿岸の住宅のテレビアンテナに止まっていたノスリ、葦原で餌探しに余念がないオオジュリン、小魚を何度も捕獲していたカワセミと短時間にもかかわらず、楽しい時間でした。(写真)2023年2月3日撮影観察場所については、撮影者が集中する可能性が高いので非公開とします。
2023.02.03
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近年、冬季にヒクイナが観察されブログに報告されているのを見かけます。私共がホームグランドとしている千葉県手賀沼や近郊の松戸市千駄堀、印西市印旛沼、都内水元公園といったフィールドでその姿を見かけています。ノートを見返すと、手賀沼で冬季に姿を見かけるようになったのは2011年1月から、ほぼ通年で姿を見かけるようになったのが2017年からのことです。かつて、環境省の自然環境保全基礎調査(繁殖地図調査)で1970年代後半、1990年後半の調査結果を比較すると生息していると報告されたメッシュ数が減少し、2007年改訂された環境省いわゆるレッドリストでは絶滅危惧2類に選定されました。しかし,2010 年代には,特に東日本で分布の確認が増加していたこともあり、レッドリスト2014 では準絶滅危惧に区分が変更されています。ヒクイナは、水辺の湿地、水田で繁殖し本州以北では夏鳥とされていましたが、2006年以降近畿地方を中心に1980年代と比べて拡大傾向となったことは研究者から報告されているところです。冬季、ヒクイナの行動は、湿地を歩行しながら採食する習性を持っている関係で凍結しない環境が必須とされています。近年の地球温暖化の影響で冬季にも観察できるようになったのではと推測できます。(写真)2022年2月4日手賀沼沿岸、2022年2月9日手賀沼沿岸、2022年3月9日松戸市で撮影(参考文献)バードリサーチ.2008.日本における2000年代後半のヒクイナの生息状況.pp11.環境省.1988.第3回基礎調査動植物分布調査報告(鳥類).環境省生物多様性センター.2004.第6回自然環境保全基礎調査(鳥類分布調査報告).環境省生物多様性センター他.2021.全国鳥類繁殖分布調査報告.日本の鳥の今を描こう. 2016-2021年.pp175.
2023.02.02
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植田(2011)は、モズの環境利用と雌雄調査結果を整理し報告しています。その中に、春になるとモズのメスはオスのなわばりに「嫁入り」することが知られています。メスを引きつけられるよう、オスは良い環境になわばりをかまえると記されています。しかし、私が通っている柏市内の谷津田では、今冬モズの雌が縄張りを確保し昨年秋以降雄の姿は確認できなかったのですが、今朝雄の姿を見つけました。雄は雌を引きつけられるようになわばりを構えるとの点とは真逆でした。植田(2011)がモズの雌雄別の環境利用について調査結果を報告しています。内容をみるとモズの雄が利用する環境は、農地、河川の環境に依存しており、モズ雌に比べて住宅地での環境利用は少ないとの結果です。つまりモズの雄は環境変化に対応できず、以前のように雄が良いなわばりを確保し雌を引き付けることができなくなっているのかと思いました。単年度での観察結果なので結論めいたことは申し上げられませんが、興味のあるところです。(引用文献)植田睦之.2011.モズとジョウビタキの環境利用雄雌調査中間報告.バードリサーチニュース.2011年11月号.p1.(写真)雌:2023年2月1日撮影、雄:2012年12月撮影
2023.02.01
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1月はじめに姿を見かけて以来、出会えていないアカガシラサギの行方を訪ねて現地に出かけてみました。その姿は、前回、2022年冬シーズンと同様のエリアにありました。近くにダイサギ、タシギ、ヒクイナ、クイナ、カワセミの姿があり、餌探しに余念がなく、私の存在など気にもかけていない感じでした。頭から胸にかけて黒褐色縦斑、背の褐色、上嘴の先端から基部まで黒いといった外観をじっくり観察することができました。なお、年齢については、桐原(2000)が上嘴は先端から基部まで黒い、叶内(2011)が幼鳥や若鳥は上嘴が黒っぽいと図鑑によって異なる解説が記されています。しかし、過去観察記録とともに写真で報告されているものを見ると、先端が上・下とも黒く、他はほぼ黄色の個体と上嘴が全体に暗色のタイプで先端がより黒色に見えるものもあります。前者の個体は冬羽ですが、上嘴の黒い個体も冬羽を含んでおり(夏羽から冬羽の途中の個体)嘴だけでは年齢の識別は無理と考えています。(引用文献)桐原政志.2000.日本の鳥550.水辺の鳥.p79.文一総合出版.叶内拓哉.2011.日本の野鳥.p189.山と渓谷社.(写真)2023年1月31日撮影なお、観察場所については、撮影者が集中する可能性が高いので非公開とします。
2023.01.31
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千葉県野田市と江戸川を挟んで隣接している松伏町の公園に滞在しているニシオジロビタキの様子を見に出かけました。前回姿を目撃したエリアにその姿はあり、木の枝に止まり、地面に降り立ち採餌を繰り返していました。下嘴の山吹色、最も長い上尾筒の淡色(オジロビタキは一様に漆黒)、翼をやや下げてまっすぐ伸ばした尾羽を上に振り上げてゆっくりと下げる仕草をじっくり観察できました。なお、喉がうっすらオレンジ色になっていないので第一回冬羽と思われました。このほか、池の小島の木の枝に虹彩が黄色のオオタカを今日も発見。虹彩が黄色で上面が褐色がかっているので雌個体と思われました。このほか、小島の葦原に飛来したカワセミ、ジョウビタキの姿もありました。(写真)2023年1月29日撮影
2023.01.30
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鳥友からつくば市の探鳥リポートを見て、ルリビタキは年齢により羽色が違うが同じフィールドに違う羽色の個体がいると争いを見かけないが、同じ青色同志では激しく争うのを見るのはなぜかと質問をもらいました。森本(2005)が鳥類の色彩信号に関して知見を整理し報告しています。その中でルリビタキは、年齢により色が変化する特殊な発色様式をもつ小鳥で、繁殖している雄でも若齢か高齢かで色が異っていて羽衣遅延成熟と呼ばれていることを紹介しています。(雄の外観の違いが闘争に影響あり)さて、研究の結果、雄の外観の違いは、雄間闘争に関係があることがわかってきたと述べています。具体的には、ルリビタキの雄と雄が争う際に争っている雄同士の色の組み合わせの違い(青vs青、青vsオリーブ褐色、オリーブ褐色vsオリーブ褐色により闘争方法の激しさが異なっていたと記しています。具体的には、同じ色同士の闘争では、最も激しい闘争方法(*)である「つつきあい」まで発展することが多かったのですが、異なる色同士の争いでは、そこまで激しくならずに「追いかけ」あう段階で勝敗が決する事がほとんどだったと報告しています。(ルリビタキはお互いの色を闘争の信号として利用)つまり、ルリビタキが互いの色を雄間闘争における信号として利用しており、互いの地位が外観から予想できる際にはリスクの高い「直接闘争」に至る前に、勝敗を決している可能性を示唆し、青色は構造色であり構造色の有無が視覚森本 元.2005.鳥類における色彩と機能.「生物多様性を規範とする革新的材料技術」ニュースレター Vol. 4 No. 2.p98-101.(写真と撮影地)1枚目:2023年1月28日茨城県つくば市2枚目:2022年1月31日千葉県市川市3枚目:2021年2月8日千葉県松戸市4枚目2009年5月16日栃木県日光市5枚目:2019年12月22日千葉県柏市
2023.01.29
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久しぶりにつくば市にある公園を訪ねました。お目立ては、ヤマシギ、トラツグミ、ルリビタキ。到着し林縁の湿地帯に注目すると地面の嘴を突っ込んで進むヤマシギを発見。尖った頭、頭にある黒くて太い横斑は1番目と2番目はほぼ同じ太さで目立つこと、長い嘴、上尾筒の赤褐色が素敵でした。続いて、毎年ルリビタキが複数飛来するポイントを覗いてみました。植え込みの中に足踏みしながら上下動している小鳥を発見。目が大きく、虹彩が黒いこと、うろこ模様の黒い模様、頭部から上部の黄色味の強さを確認でき、トラツグミと判明。さらに、ルリビタキが出現するポイントで待機していると、ルリビタキ雄成鳥、雄第一回冬羽が登場し地面に降りて昆虫類や植物の実をついばむ光景を何回も目撃しました。(写真)2023年1月28日撮影なお、観察地は非公開としお問い合わせがあったもおこえしかねます。あしからず。
2023.01.28
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午後から雨または雪との予報だったので最寄り駅から近距離で季節の鳥を楽しめる松戸市と埼玉県三郷市の境にある江戸川の土手沿い訪ねました。イノコヅチ、セイタカアワダチソウの実がなっているエリアでひたすら待機。お目当てのベニマシコの登場前に目先の黒いアオジ雄の2タイプ(夏羽、冬羽)、ジョウビタキの雌雄ペア、虹彩が暗色のノスリ成鳥が次から次へと出現。ベニマシコはピッポッと鳴き声がしたと思ったら雄、雌、第一回冬羽と思われる個体が登場してくれました。雄の腰と上尾筒の紅色、下面が褐色で縦斑のある雌、羽や翼帯がバフ色を帯びる第一回冬羽を観察できました。帰路は、アカハラとツグミに見送られて家路へ。(写真)2023年1月27日撮影
2023.01.27
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一ヶ月ぶりに市川市にある大町自然公園を訪ねました。一角でトラツグミが斜面で足踏みするような動きをして餌のミミズを探している光景を目撃。しかし、ヤブの奥での動きのため撮影記録がままならず。遊歩道のスタート地点ではキセキレイ、林縁の水路でシロハラ雄の姿を観察できました。(*)キセキレイは喉が白く(冬羽)、胸が黄色い個体、シロハラは頭が灰色の雄成鳥冬羽(雌は眉斑が不明瞭で、喉が白色)。(写真)シロハラ、キセキレイは2023年1月26日撮影トラツグミ、ウグイスは2022年2月、シロハラ雌は2020年2月撮影
2023.01.26
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寒波の南下で朝の気温は氷点下3℃、しかも北風が昨晩から吹き抜けていました。こんな状況下で谷津田で越冬しているツミ、冬の小鳥たちはどうしているかと立ち寄りました。猫の額ほどの小さな池が全面凍結していましたが、シジュウカラ、ルリビタキが歩いて移動する姿があり、野生のたくましさを実感しました。ルリビタキは林縁、池の脇を流れる水路沿いを移動し餌探しに余念がありませんでした。尾以外にも青色があり、脇がオレンジ色、嘴の付け根に白い色が少しあること、アイリングは眼先側で狭く見えたことから雄第一回冬羽と思われました。ルリビタキのほか、シジュウカラ、メジロ、ハクセキレイ雌冬羽、ハシブトガラスが地面を移動しながら餌を物色している姿がありました。なお、ツミの姿は観察できないものの、ハトの羽がちらばっており元気な様子でした。(写真)2023年1月25日撮影
2023.01.25
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年明けに手賀沼沿岸の葦原で今まで観察した個体の中でもふっくらとした個体を目撃しました。鳥友からツグミの体重は飛来した頃はもっとほっそりとしている記憶があり、これから体脂肪を蓄積すると春には増加するとすると聞いている。どうなってしまうのだろうと質問をもらいました。文献を調べてみたところ、根拠がはっきりとしていない記述が多く見受けられ、渡来したばかりの頃の平均体重は50~55gほどで、渡去前には95~110gまで増えるといった解説などを見受けました。藤巻(1991)は、北海道帯広市周辺で行ってきた標識調査の結果を整理した結果を報告しています。それによると、ツグミの体重は渡来したころは65-88g、平均75gと述べています。その後、2月に平均77gで3月には平均73gに減少し、4月下旬には106g、5月には平均94.6gで,越冬時より明らかに重くなっていたと記しています。渡り前に体重が一旦減少するのは、昨年暮れにハジロカイツブリが渡りに出発する前の2-3週間、絶食し体重を減らし脚筋も縮小することと同様ではないかと考えています。つまり、ハジロカイツブリと同様に脂肪蓄積のために移動運動器官と筋肉を落として消化器官を発達させその後で消化器官を委縮させ渡りに必要な筋肉と心臓の力を増やしているものと思います。(引用)藤巻裕蔵.1991.帯広における標識結果.ツグミ・マミチャジナイ.日本標識協会誌.第2巻.第2号.p54-56.フランク・B・ギル.2007.鳥類学.p292.新樹社.(写真)1枚目:2023年1月20日手賀沼沿岸、2枚目:2023年1月20日我孫子市高野山、3枚目:飛来したばかりの個体、2010年12月18日柏市内、4枚目:渡去前の個体、2020年4月12日手賀沼沿岸で撮影
2023.01.24
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19日に三郷市の江戸川で複数のチョウゲンボウが登場し、羽ばたきをしながら空中の1点にとまるようにホバリングをしていました。翼は打ち下げたら逆向きに引き上げなければならないので困難さが伴うはずです。しかし、チョウゲンボウの場合は、風上に向かってはばたき、速度を得ながら翼のまわりに空気の流れをつくるウィンドホバリングを行い揚力を得ています。1点にとまっているような動きとするために尾を使い制御しているようでした。ホバリングがどんな風の強さで行われるものかと興味を持ち、調べてみました。本村(1995)が、1994年繁殖期に関東地方五ヶ所でホバリングをした時の風の強さを調査した結果を報告しています。それによると、チョウゲンボウ は弱風力(秒速0.3mから3.4m)で多くホバリングし 、無風力(秒速 0.3m未満)と強風力(秒速3.4m以上)ではあまり行わなかったと述べています。ホバリングするには、ほとんど無風の状態では多く羽ばたく必要があり、また強風の中で は態勢を安定させる必要があるため、エネルギーの消費が大きくなるとからと考えられると記しています。また、弱風力で風に乗りホバリングするのは最も経済的だからではないかと推察していました。(引用文献)本村健.1995.チョウゲンボウは停空飛翔を行う時にどういう風力状態を選ぶか.BINOS vol.2:21 23(写真)1枚目から4枚目は2023年1月19日三郷市で撮影(北北東の風平均1.7m/s、最大3.7m/s/、間最大5.8m/s)5枚目から7枚目は無風状態でのもの。2015年3月28日茨城県稲敷市で撮影
2023.01.23
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19日に江戸川のコミミズクを観察しましたが、下面の縦斑が太いのか細いのかは確認できなかったので再度確認しに現地に出かけました。前回は13時30分には飛翔しはじめたのですが、今日は15時30分すぎて待機している時間がとても長くなりました。今日は下面の縦斑の具合もしっかり確認。下面の縦斑は細く雄と判明。また、足指にまでふわふわの羽毛が魅力的でした。なお、羽角は見えず顔盤周囲が白い個体でしたので19日とは別個体でした。しかも、今日は合計3羽が存在し、うち1羽が対岸に移動したのですべては雌雄の識別はかなわず次の課題となりました。(写真)2023年1月22日撮影
2023.01.22
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コミミズクの顔盤にはいろいろなタイプの個体が存在します。2023年1月までの間で観察できた個体の特徴を紹介します。個体識別の参考となれば幸いです。顔盤のタイプを大別すると、つぎのように整理できます。(A)羽角が長め、羽角が短め、羽角は見えないタイプ(B)顔盤周囲が白い(白っぽい)タイプ(C)顔盤が褐色味のあるタイプ(1)羽角が長めで幅が広く眼周辺が黒く、顔盤は白っぽい個体2021年3月茨城県稲敷市で観察・撮影した個体は羽角が長めで、幅が広く眼周辺が黒く、顔盤は白っぽい個体でした。この時は、接近した撮影者を警戒した際に羽角を立て警戒していました。(2)羽角は見えず顔盤周囲が白い個体2013年1月に流山市西深井で観察・撮影した個体は、羽角は見えず顔盤周囲ははっきりと白いものでした。(3)羽角は短く顔盤周囲が白い個体2020年1月に手賀沼沿岸で観察め撮影した個体は、羽角が短く顔盤周囲が白い個体でした。(4)羽角は見えず顔盤は白い個体2015年2月に流山市西深井で観察・撮影した個体は、羽角は見えず顔盤は白い個体でした。(5)羽角が短めで顔盤が褐色味が強い印象の個体2013年2月に流山市西深井で観察・撮影した個体は、羽角が短く顔盤は褐色味の強い個体でした。(6)2023年1月に江戸川で観察した個体(1)の個体と同様に羽角が長めで幅が広く眼周辺が黒く、顔盤は白っぽい個体でした。(参考:五百沢(2000)に掲載されている写真と解説)五百沢(2000)に顔盤の写真と解説が掲載されています。タイプを大別すると、羽角が長め、短い、見えないもの、顔盤の色では周囲が白いもの、淡褐色と黒褐色のまだら、暗色のもの不明瞭な個体というように整理できます。(1)羽角は長めで幅は広く、顔盤は不明瞭で頬が黒褐色のタイプ(2)羽角は短くやや幅があり、顔盤周囲の白色部は不明瞭(3)羽角は短く顔盤周囲は明瞭に白いタイプ(4)羽角は見えず、顔盤が白いタイプ(5)羽角は見えず顔盤は淡褐色と黒褐色のまだら状のタイプ(6)羽角は見えず全体的に暗色で眼周囲の黒褐色が目立つタイプ(引用)五百沢日丸.2000.日本の鳥550.山野の鳥.p80-81.文一総合出版.
2023.01.21
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昨年の暮れ谷津田、屋敷林、林が残っている環境にあるフィールドに猛禽類ツミが出現しましたが、今朝訪ねましたら、屋敷林のケヤキで日光浴をした後、小鳥を捕獲する光景を目撃しました。(写真)2023年1月20日撮影
2023.01.20
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久しぶりに青空が広がり、風もないのでホームグランド手賀沼沿岸の猛禽類を探索しに出かけました。広大な水田地帯ではコチョウゲンボウ、ノスリ、チョウゲンボウ、トビの姿があり、それぞれが餌を採食している光景を見かけました。このほか、コブハクチョウが多数集まっているエリアにコハクチョウ2羽、手賀沼で標識を装着された2羽のコブハクチョウの姿を見かけました。葦原ではオオジュリンがチュィーンと鳴き声を披露したり、ふっくりしたツグミが休んでいたり、モズが遊歩道近くの木に飛来したり、縄張りの中を何度も移動するカワセミの姿がありました。なお、年明けまで滞在していたアカガシラサギの姿は確認できずでした。(写真)2023年1月20日
2023.01.20
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江戸川にコミミズクの姿があると耳にして葛飾区から三郷市までの土手沿いの遊歩道を探索しました。歩数にして19000歩。フィールドのあちこちにチョウゲンボウがホバリングし獲物のネズミを探している光景と上空を複数のトビが旋回している姿を見つけました。コミミズクの姿は、そんな光景を堪能した後に目撃。初列風切が尾羽をこえて長く見え、羽角はコミミズクとしては長めで顔盤は白い個体でした。このほか、コミミズクが飛翔するエリアにはアオサギが餌を物色しながら土手の斜面を移動する姿もありました。(写真)2023年1月19日撮影
2023.01.19
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