知的漫遊紀行
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私:11月中旬以降、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣予定の陸上自衛隊部隊が、「駆けつけ警護」の訓練を行うという。 すでに2012年1月から、350名の自衛隊員が道路補修などの活動を行っているから、今度は訓練された部隊が派遣されるのかね。 「駆けつけ警護」は改正PKO協力法に盛り込まれ、離れた場所で国連やNGO職員らが武装集団などに襲われた際、武器を持って助けに行く任務だね。 従来の自衛隊の活動を戦闘行為に及ぶリスクに一歩踏み出した感じだ。 このため、稲田朋美防衛相は、9月中旬にも南スーダンを訪問する方向で調整に入ったという。 A氏:その南スーダンはどうなっているか、29日の新聞「ここに注目」欄でナイロビの記者が報じている。 南スーダンは、スーダン北部のイスラム教徒主導の中央政府に、キリスト教徒が多い南部が反発し、内戦を経て2011年に独立した新しい国家だね。 独立後、キール氏は大統領に、マシャル氏は副大統領になったが、豊富な石油資源の利権をめぐって激しく対立。 キール氏が13年にマシャル氏を解任すると、両派が軍事衝突した。 私:実は、キール氏とマシャル氏は出身民族が違い、利権をめぐる衝突は、民族同士が反目し合う「民族紛争」になり、200万人以上が住む場所を追われたという。 だが、これは「民族紛争」というより、「氏族紛争」ではないのかね。 このブログで紹介した著書「謎の独立国家 ソマリランド」高野秀行著・その1 、その2では、著者が現地に住んで取材した著書だが、著者は、誰も行かないところに行き、誰もやらないことをやり、誰も知らないものを探し、それを面白おかしく書くのをモットーにしているというだけに面白く読んだ。 A氏:その著書では、著者が現地で体験したところによるとアフリカは、正確には氏族社会だという。 そこで、この著書では、日本人に分かりやすいように、頼朝系氏族、義経系氏族、伊達系氏族と氏族に日本流の名前をつけている。 内戦も氏族間の争い。 私:高橋流で言うと、南スーダンでの対立は、「キール系氏族」と「マシャル系氏族」の対立と言えるね。 対立する氏族への憎しみは募る一方で、兵士による市民への襲撃や性的暴行が頻発し、生活必需品が手に入りにくい状況も続き、いらだちに拍車をかけている。 国連安全保障理事会は8月12日、より積極的な武力行使の権限を持つ4千人の「地域防護部隊」の追加派遣を決めた。 南スーダン政府が反対する中での異例の決定で、国際社会の強い危機感の表れだという。 ただ、この程度の増派では効果は限定的だとの見方が多く、住民には、兵士らによる暴行などを止められないPKO要員への不信感もあり、事態の収拾に向けて「打つ手はない」との無力感も広がるなか、国際社会はさらなる対応を求められそうだという現地記者の報告だね。 このような南スーダンの状況のなかで、「駆けつけ警護」の訓練を受けた自衛隊はどのような効果的な活動を貢献できるのだろうか。
2016.08.31
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