デフレの正体 0
原発 0
体罰 0
糖質制限食 0
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私:小熊氏は、まず、福祉の専門家である大沢真理・宮本太郎・武川正吾が座談会内容をとりあげている。 ここでの武川正吾氏の福祉に関する5年ごとの意識調査の結果を紹介している。 それによると2000年には55%、2010年には7割近くが、税は高くても福祉が充実した「高福祉高負担」を支持していたが、問題は、「高福祉高負担」の支持者が、「比較的所得の高い人、負担を余(あま)り感じていない人」だったことだ。 支持が多いのは「高所得男性と高齢者」で、「低所得者、身体労働者、生産労働者、若年層」は支持が相対的に低かった。 A氏:普通なら「低所得層」が福祉の充実を支持し、「高所得層」が福祉の負担を嫌うものだが、調査結果は意外にも逆だね。 これがこの「論壇時評」の見出しの「福祉の逆説」だね。 私:「高福祉高負担」とは、負担は重くなるけれど、そのぶん見返りも大きくなること。 いまの日本の福祉が、所得の高い人から税や社会保険料を多めにとり、所得の低い人に重点的に給付する制度だったら、所得の低い人は「高福祉高負担」を支持するだろうが、日本の制度はそうなっていないと小熊氏は指摘する。 A氏:その座談会の大沢真理氏によれば、日本の税・社会保障制度はOECD諸国の中でも最も累進度が低く、とくに社会保険料は、低所得の人ほど相対的に負担が重い。 自営業や非正規雇用の人に多い国民健康保険や年金の一号被保険者の保険料は、「低所得者の当初所得の100%を超えてしまう状況」まであり、また所得が高い傾向がある正社員と専業主婦の世帯は、年金や税控除の面で有利。 私:さらに、大沢氏によると、今の制度は、豊かな層の方が得るものが多く、「低所得層は、負担は相対的に重く、受け取るものは相対的にもかなり貧弱」。 非正規雇用のひとり親家庭などは、「政府が所得再分配することによって却って貧困が深まってしまう層もいる」という。 A氏:「貧しい人が福祉の充実を支持していないという状況」は、選挙にも表れる。 政治学者の西澤由隆氏は、1993年から2010年の国政選挙のパネル調査データを解析し、階層別の政治意識を検証したが、それによると、所得が下位30%の層は「福祉よりも減税」を求め、むしろ高所得層の方が「増税しても福祉充実」を望んでおり、そもそも下位30%の層は、福祉を政党選択の基準としていなかったという。 西澤氏は、欧米型の「低所得層は福祉充実をうたう政党を支持するはず」という、日本の経済学者・政治学者が想定する「前提」と、日本の有権者の意識は「真逆だ」という。 私:そのうえ近年では、社会全体が余裕を失い、これまで「高福祉高負担」を支持していた高所得層まで、そこから離れ始め、武川氏の調査によると、2010年には7割近くあった「高福祉高負担」への支持は、15年には00年の水準である5割台まで下がり、かわって「低福祉低負担」への支持が上昇したという。 A氏:小熊氏は、もともと日本の福祉は、貧しい人の支持を得ておらず、そのうえ近年は、社会全体が余裕を失うなかで、ますます福祉への支持が失われ、格差が拡大しているのだとまとめている。 そして、人々は格差と貧困を肯定しているわけではなく、彼らが不信の目をむけているのは、福祉そのものではなく、本当に必要な人に恩恵がまわっていない現在の制度。 まず「制度の歪み」を正すことが先決だろうという。 私:「制度の歪み」を正すには、正確な現状認識をもたらす報道が必要。 例として、小熊氏は、小林美希氏の保育園の調査をとりあげている。 そこでは、保育士の待遇が悪いことを問題視し、東京23区内の私立認可保育所の財務諸表を調べ、「園長、事務長、用務員」の人件費率が異様に高い保育所、その保育所での活動以外に収入や補助金が転用されている保育所をリスト化した。 この調査報道は、23区だけで約85億円の公費が「本業」に使われていないこと、各種の歪みを是正すれば現在の補助金額でも保育士の待遇改善が可能なことを示している。 A氏:働いて税や社会保険料を納めれば、それだけいいことがあるというような「働いたら報われる」という実感が持てる制度への改革が急務だと大沢氏はいう。 小熊氏は、それは福祉だけでなく、日本の政治や社会への信頼そのものを取り戻す道だという。 私:それにしても、どうして、日本には欧米にないこういう「制度の歪み」が生まれたのかね。 その論評がほしかったね。
2018.01.25
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私:鳩山代表が正式に首相になるのは、16日になりそうだね。 国会での投票で決まる。A氏:問題は、野党になった自民党だね。 首相投票に誰を書くかだ。 すでに麻生氏は敗戦の責任をとって、総裁辞任を声明している。 しかし、次の新総裁が決まるのは、自民党内で選挙するので28日になるという。 空白期に首班指名投票をしなくてはならない。 君の持論でいうと「負け方が下手」だということになるね。私:すでに都議選で「民主党の風」が吹いているのだし、多くのマスコミの事前の報道でも自民党は大敗して政権は交代すると書いているのだから、「きれいな負け方」をきちんときめておくべきだね。 声を出して言えないが「心の中」ではね。 太平洋戦争で、「負け方」を知らないために、原爆を落とされ、ソ連の参戦まで引き起こしたではないのかね。A氏:その点、小泉さんは、誰かの応援演説で「自民党は野党になってもいいではないか」と言っていたね。 「変人」と言われていた人らしいね。 まぁ、今度の選挙では引退して息子にバトンタッチするので気軽なこともあるせいかもしれないがね。私:俺は、よく宇宙船アポロ計画の話を出すんだが、アポロは2台作って、1台が宇宙に飛び、1台は地上に残る。 それは、もし、失敗したとき、宇宙船は宇宙の屑になるが、地上にあるもう1台でなんとか原因を正確に追求できる。 実際に、映画にもなったアポロ13号の失敗では、カプセルは奇跡的に帰って来たが、本体は宇宙の屑になった。 しかし、地上にあったもう1台で、電気配線の設計変更ミスであることがわかったという。A氏:最初から、失敗する場合のことも考えて、その損失を最小限にする「手続き」もあらかじめ手を打っているわけだね。私:「負け方」が整然としていないと、立ち上がりも遅いね。A氏:今朝の新聞では、新政権との引き継ぎの「空白期」を心配しているね。 閣僚の国際会議の欠席が出ている。 自民党は「放心状態」だという。私:2大政党制が確立しているイギリスやアメリカでは「空白」はないようだね。 現在の閣僚が任期まではきちんと、務めて引き継ぐルールが確立しているという。A氏:そのほうがいさぎよいね。私:予想外の大勝をした民主党の今後も大変だが、「放心状態の自民党」の再建も心配だね。 ここ何ヶ月1は、ゴタゴタするのは仕方がないだろうね。 なにせ、戦後の政治史の一大変化だからね。
2009.09.02
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私:新しいパソコンで、意外に早く、昨日午後にはインターネットも、メールも開始し、テレビも地上デジタル受信OK。 プリンターもインターネットでエプソンからソフトをダウンロードして試しにプリントしてOK。 これで正常にもどったが、ウインドウズがXpからビスタに変わったので、慣れない点が多いね。A氏:ビスタは評判があまりよくないようだがね。私:Xpより複雑だね。 慣れもあるのかもしれないがね。 それにしてもディスプレイと本体一体型で、ワイヤレスキーボードだから、場所も広くなるし、接続する線が極端に少なくなったのでスッキリするね。 これで、パソコンも新規出直しで本当に転居を終わったという感じかね。A氏:政局を先取りして、政権交代かね。私:さて、今日はいよいよ、運命の投票日だね。A氏:今朝の新聞に小さいが赤字に白抜きで自民党の「景気回復を止めるな。日本を壊すな。」とあったね。 しかし、景気は庶民目線で見ると雇用問題はさらに悪化していると昨日の新聞で報じている。私:グローバル経済の嵐にもまれたとはいえ、日本はもう、格差拡大で壊れているよ。 壊した政治責任者は誰かね。 民主党の政策にも問題があるが、自民党は最後のあがきで白々しい嘘を言ってはいけないね。 政権も出直しとなるのかね。 今夜はテレビに釘付けだね。
2009.08.30
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私:昨日、図書館に予約した本が、順番が来たのでとりに行った。 ついでに、昨日、朝日新聞の田母神氏の広島原爆集会の発言をブログでとりあげた件で、図書館の読売、毎日、産経などの昨日の新聞を見たが、その記事はゼロだね。A氏:他紙では、無視したのかね。 それとも、情報のパイプがなかったのか。私:逆に、升添厚労相の応援演説の発言を東京新聞だと思うが、とりあげていた。 昨年末の派遣村問題で、4千人の雇用を用意して行ったが、応募者はゼロだと升添大臣は苦言を呈し「彼らは本当に働く気があるのか。怠けてる」と非難したという。A氏:当然、派遣村の主催者からはクレームがつくだろうね。私:抗議にたいして一応陳謝したそうだ。 升添大臣は、今、次期総理候補で鳩山氏を抜いてトップだというが、ちょっと、気負いがあるね。 新型インフルエンザ問題も、甘く見ていたようだが、大丈夫だというようなことを最初、言っていたがね。 これが大変なことになっているね。 先週、俺の3歳になる下の孫が39度の高熱を出した。 あわてて、検査したら、新型ではなかった。 今は、直って元気だがね。A氏:よかったね。私:しかし、新型インフルエンザにかかるリスクは残っている。 上の孫は、28日から新学期で学校だ。 心配だね。 それにしても、今年の夏は何か異変が多いね。 久しぶりに地震を体験するし、低温の夏だというし、地方によっては記録的な集中豪雨があった。 天変地異なしで8月30日がくるだろうかね。 もっとも、8月30日は日本政治の天変地異になるのは確実だろうがね。
2009.08.26
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A氏:日テレの報道番組の「バンキシャ!」で岐阜県に裏金があると誤って報じた問題で、日テレは24日に検証番組を放送したという。 俺は見ていないが、今日の朝日新聞でその検証番組の検証記事が3人の記者の署名でのっているね。私:俺も、そのテレビ番組は見ていないね。 昨年11月に起きた事件だね。 やらせと違い、作り話にだまされたというケースだね。 例の国会での民主党の永田ガセネタメール事件と構造が似ているね。 日テレは3月に訂正放送をしたが、内容不十分と言うことで、放送倫理検証委員会で指摘されたんだね。 その指摘に対応して、行われた検証番組だね。A氏:これは一種の取材ミスだが、君なんか、製造業にいて、ミスで不良品を出した場合の検証と比較するどう思うかね。私:まず、起きたことの真実を把握することだね。 トヨタ生産方式では「原因把握」と言わないで「真因把握」といっているね。 原因が明確でない限り、対策は見当はずれになり、再発するからだ。 そのため、「何故、何故」を5回繰り返せという言葉がある。 何故は英語でWHYだから、5Wと言っているね。 その点で、新聞記事でも指摘しているように、どうも原因があいまいだね。A氏:俗に言う「裏を十分とって」いないね。私:「『裏を取るスタンス』に欠けていた」というのでは真の原因にならないね。 「何故、『裏を取るスタンス』に欠けていたのか」、というさらなるWHYがない。 それまでは、取材スタンスはだらだら、やっていたのかとなるね。A氏:真因が明確でないので、対策も「ベテラン記者らによる危機管理チームによるチェック」とあるね。私:そんなチェックは日常、当り前に行われているべきことで、「何故、それまで『ベテラン記者らによる危機管理チームによるチェック』が行われていなかったのか」というWHYがないね。A氏:危機管理コンサルタントの田中氏のコメントが載っていたが、「再発防止策が『報告や連絡の徹底』などでは疑わしい情報の放送は防げない」とあったね。 そう言えば、最近では、『週刊新潮』がガセネタをつかまされて謝った事件があったね。私:製造業では対策書に「徹底」「注意強化」「確認強化」とあったら、再発すると言われており、タブー用語となっているよ。 結局、真剣に真実を把握していないで、対策に走っているようだね。 永田議員のガセネタメール事件では、東大でのエリート官僚出身の永田議員が何故、やすやすだまされたのか、これも真相があいまいだね。 本人は自殺してしまったがね。 ところで、例の田母神元航空幕僚長が、衆院選の応援演説で、今月6日の広島原爆の日に広島で開かれた平和記念式の出席者について「被爆者はほとんどいない」「並んでいるのは左翼」と述べたという。 被爆者団体は反発しているという報道だね。A氏:「並んでいる人は広島市民も県民もほとんどいないし、被爆者もその家族もほとんどいない左翼の大会だ」と言って、麻生首相が式で挨拶したことを「マンガです」と評したというね。私:発言の根拠について記者に取材され同氏は「広島の知人がみんなそう言っている」と説明したそうだね。 これなんかも、「広島の知人がそう言っている」という事実確認があいまいなまま、思い込みで発言しているね。 戦争なんか、死がかかっているから、真剣に事実を数字で把握して対応しないと裏をかかれる。 優秀な軍人は「彼を知り、己を知れば、百戦あやふからず」が身についているはずだがね。 それが身についていない軍人が無謀な太平洋戦争を始め、後半、戦略のまずさから200万を越える戦死者のうち7割を餓死で犬死させている。 田母神氏は平和ボケが育てた軍人かね。 もっとも朝日新聞も集団自決の沖縄県民の集まりを11万人として報じた問題があるがね。 裏をどうとったのかね。 これはどう検証したのかね。
2009.08.25
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私:昨日、用事が終わって帰途、バスに乗り換えるため、JRの駅で午後4時半頃降りたら、駅頭で民主党候補の長島一由氏が選挙カーの上で、一人街頭演説をしていたね。A氏:君のとこの小選挙区の神奈川4区は、民主党の長島一由氏と、民主党を離党して、「みんなの党」として立候補した浅尾慶一郎氏との対立が話題だね。私:この駅は、商店街がないし、通勤時間帯でもないので、人だかりはあまりなかったね。 その炎天下で、帽子もかぶらず、長島氏が演説をしていたね。 バスが来るまで、10分くらい演説を聞いた。 長島氏は、前に逗子市長をして、それなりの成果を出した人だね。 政権をとったら税金の無駄遣いをやめるようにするといっていた。 逗子市長になって、権限を行使でき、数十億円のムダを削ったという。A氏:だから、民主党が政権を握れば、無駄遣いを削減できるので、政権交代が必要だという理屈だね。私:自民党もいいことを言っているが、「天下り廃止」といいながら、今年首相を降りた福田氏の父上の福田赳夫首相がすでに50年以上前の閣議で決定していたことだと指摘していたね。 50年たってもまったく進んでいないとして、自民党は「口先ばかり」だと言っていた。A氏:「みんなの党」は小選挙区では全国では14名の立候補だが、県内では4名。 特に神奈川4区は、浅尾慶一郎氏が「みんなの党」から出馬しているので、民主党の新人長島氏と、自民党の現職の林氏との激戦区だね。私:長島氏が42歳。 浅尾氏が45歳。 林氏が36歳。 皆、若いね。 この3人に加えて、幸福実現党の小原真理氏が立候補している。 彼女は49歳だね。 神奈川4区の選挙民は33万人。 どうなるかね。A氏:同時に市長選もあるね。 3人出馬しているが、元東京日産販売社長・ダイエー会長の林文子氏が民主党推薦での立候補だね。私:日産といえば、今朝の新聞では、日産の本社が41年ぶりに横浜に帰り、18日から本社業務を開始したと報じているね。 横浜駅の前で地上22階だという。 省エネビルで、旧本社と比較して二酸化炭素を約3割削減しているという。 日産は心機一転、経済成長に貢献するだろうかね。 甲子園の高校野球同様、暑い戦いの夏になったね。
2009.08.19
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私:中田宏横浜市長は任期満了を待たず、突然、辞任したんで、横浜市民は、8月30日には衆議院議員選挙と市長選挙を同時にすることになった。 A氏:朝日新聞の地方欄では14日と15日に連載で中田市長の「市政7年4ヶ月」を検証しているね。私:中田市長が就任したときの最優先課題は、財政の健全化だった。 だから、まず、市の職員を減らした。 3万3千人いた職員が、7年間で2万6千人と2割以上も減った。 かなりの業務が民間に委託された。 07年4月の国の調査によると人口千人あたりの横浜市の職員は5.71人で政令指定都市では最少だという。 しかし、一言で言うと、市の職員の中田市政に対する評価はよくないようだね。A氏:こまかい事務処理ミスまで追及するようになったというね。私:中田氏が市長になった当時、俺は区役所に行った。 そしたら、「お待ちのお客様」とアナウンスが流れたのには驚いたね。 こういう意識改革は、抵抗も多いだろうね。A氏:長野県の田中康夫前知事が「公務員はパブリックサーバントだ」と言っていたのと同じだね。 これも職員からの抵抗が強かったね。私:こないだ転居したので、ついでに年金のことで届け出しをいないといけないと思い、電話で区役所に聞いたら、区役所に専用はがきがあり、これでやれば、わざわざ、社会保険庁にいく必要がないと教えてくれた。 ところが、実際に区役所に行って、窓口に行ったら、「そんな葉書はない、社会保険庁までいかなくてはならない」と違った返事だ。 頭にきて、区役所のフロアーをうろうろしていたら、ベテランらしい職員が「どうしましたか」と聞いてきた。 事情を言うと、「ちょっと待ってください」と言って、事務所の奥のほうに行って、その葉書を持ってきたよ。 これなんか、窓口のミスかね。A氏:職場がギスギスしてきたというね。 係長昇進試験を受ける職員が激減しているという。 休職者も2倍になったという。私:中田氏が市長になる前は、老人の市営バス無料パスがあった。 これがすぐに、ある一定上の収入があるとダメになった。 これなんかは、俺もムダなバラマキだと思っていたがね。 しかし、もともと、競争で効率をあげるには適さないような医療・保育の聖域まで、民営化を進めたね。A氏:民営化の効果を疑問視する声もあるね。私:新聞の記事は署名入りだが 「『改革』の名のもとに実績を誇った中田市政は、その一方で弱い立場の人たちや施策に痛みを強いた。 新市長にその課題克服という難題を置き残した、と言えるのかもしれない」 とまとめているね。 この記事はちょっと悲観的だね。 中田市長、ご本人の自己評価も聞きたかったね。 新市長に立候補する人は、どのように中田市政を評価して登場するのか、興味があるね。 今日、公示だね。
2009.08.16
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A氏:今朝の朝日新聞の一面トップは、麻生首相と鳩山代表の1時間半に及ぶ直接討論を報じているね。 麻生氏は「民主党の政策は財源なきバラマキ」だという例の繰り返しだね。私:経済成長だといって、2兆円の交付金のバラマキ、高速道路料金の最高千円もバラマキではないのかね。 自民党が、長い間に800兆円もの借金を作り、埋蔵金まで使い出しているのにね。 2面の「時時刻刻」欄で、鳩山氏が党首討論後に記者団に語った次の一語でこの勝負は終わりだね。 「(首相から)反省の弁が聞かれなかった。 これからやれるということを羅列して、なぜ、今までなされなかったのか。 これがすべてだ」 麻生首相は、7月21日の自民党両院議員懇談会で解散を涙ながらに言ったと同様に、まず、涙ながらに反省の弁を述べるべきだね。 思う通りできなかった悔しさをね。
2009.08.13
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私:丹羽宇一郎氏がこの土曜欄に毎回短いエッセイを連載しているが、8月8日のエッセイはポイントついていたように思うね。A氏:環境省がすすめた「室温28度、クールビズ」で二酸化炭素の減少への貢献は0.1パーセントに過ぎないという。私:これに対して、国土交通省の高速千円は二酸化炭素を増加させる。 環境省の努力は、一挙に帳消しだね。 また、産業界のトラックは割引の恩恵を受けず、渋滞に巻き込まれ、二酸化炭素排出は増加し、かつ、燃費は上がる。 経済産業省にとっては問題だ。A氏:高速千円というだけで、所得が減っている国民が遠出してどんどんカネを使うかは疑問だね。私:「経済成長と二酸化炭素削減を容易に両立できる政策などない」と丹羽氏は言う。 経済長するとエネルギー使用は増加するから、二酸化炭素は増加する。 この矛盾については、真面目に政治家は議論していないね。 それを両立させるには新エネギーを開発するか、エネルギー効率をたかめるしかない。A氏:蓄電システムの技術開発かね。私:これには時間がかかる。 しかし、早期にその戦略に取り組むべきだね。 各党のマニフェストには、その技術的な戦略が乏しいように思う。 それから、経済成長のもう一つの柱は消費の増大だ。 これもゴミが増えて環境にはマイナスだ。 また、消費増大のためには、消費者の所得増加が不可欠だ。 それは雇用の増大がないとだめだ。 しかし、雇用を吸収する産業は減っている。 これも矛盾だね。 ゴミや二酸化炭素を出さない環境にやさしい経済成長。 新たな雇用を創出する経済成長。 アメリカのオバマ大統領は、これを政策の正面に立てているね。 しかし、蓄電エネルギー技術開発が、一石三鳥でこの矛盾を解決できるかね。
2009.08.12
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A氏:8月10日の朝日新聞の「私のマニフェスト」という欄で、ジャーナリストの若林亜紀さんの寄稿が掲載されていたね。私:若林さんは中央官庁から「天下り」を受け入れる団体で10年間働いた経験があるんだね。 湯水のように税金を浪費するのを目の当たりにしてきたという。 それだけに「天下り」のムダについての事実把握が鮮明だね。A氏:理事長に天下りしてきた元次官は、毎月のように視察と称して豪華な海外旅行に出かけ、7年間で延べ73カ国、旅費の総額は3億円だったという。 ご本人はそんな他人の税金で豪遊して心底楽しいのかね。 さもしいね。私:天下り団体には年に12兆円の公金が投入され、多くはムダに使われているという。A氏:2週間ほど前のサンデイープロジェクトで、民主党の長妻氏が、天下り改革問題は、福田内閣時代からなくそうという考えがあったことを当時の日経新聞を示して、指摘していたが、50年たっても改善は進んでいないことになる。 麻生首相の実行力があり、責任が持てる政党は自民党だという言葉が虚しいね。 しかし、官僚の抵抗はこれからすざまじいから、どういうことになるかだね。 若林さんには、その抵抗について、徹底的に取材して、オープンにしてもらいたいね。私:それにしても、50年間も与党が「天下り」をやめようとしてきて、かえって増えている原因はなんだろうね。 その徹底的な原因追及をしないと意味がないね。 若林さんもそれにふれていなかったね。 自民党が「天下りをやめさせます」と言ったら、「何故、50年間たってもできなかったのか。 その原因は明らかにしているのか」 と聞いて、明快な答えが返って来なかったなら、また、「やります、やります」で50年言い続けて終わるだろうね。 国民も「水に流す」癖を反省しないと、自分が出した税金の使い方の確実な改革につながらないね。
2009.08.11
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私:横浜の選挙区の問題については、俺のブログでふれたが、昨日、俺の家のポストに民主党の参議院員をやめ、無所属で立候補する浅尾慶一郎氏の選挙向けの1枚のビラが投じられていたよ。A氏:浅尾氏は民主党に11年、ネクスト防衛大臣とも言われていたね。私:ビラを見ると、政権交代だけではだめで、政権交代+アルファを強く国民に訴える必要性を感じて、立候補を決意したとあるね。 バラマキでなく、一番必要なのは、経済成長戦略だという。A:経済成長が出てきたね。私:15年後には社会補償費が現在の2倍になるという。 それをカバーするには、毎年5パーセントの経済成長が並行して不可欠だという。A氏:君の理屈だと経済成長には技術革新が必要だというが、どういう技術を具体的に想定しているのかね。私:今回配布されたビラでは、エネルギーをとりあげていて、発電に関することが具体的にあるね。 そして蓄電システムの構築に国家戦略で、産・官・学共同で取り組むべきとしているね。 ところで、このビラによると、浅尾氏が今回、参議議員から衆議議員に「鞍替え」することについては、地元の民主党党員から、全員一致で、党本部に民主党公認を申請していたという。 当時の民主党代表の小沢氏は、「鞍替え」は一切認めないという方針で、これは認められなかった。 ところが、それが小沢氏が党代表代行になってから、「鞍替え」は神奈川4区ではダメだが、8区ならいい、となった。 この強引さに浅尾氏はカチンときたようだね。 小沢氏らしいやり方だね。A氏:それが、浅尾氏が民主党を離脱した本音だろうね。私:浅尾氏が立候補する4区は、すでに長島一由・前逗子市長が民主党候補として公認されている。 選挙民には難しい選択になりそうだね。 ところで、浅尾氏は東大法学部出身、アメリカの大学院も出ている。 自民党には、世襲議員が多いが、民主党には東大出が多いような気がするね。
2009.08.08
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A氏:7月の自動車の販売台数実績が出たが、やはりトヨタのプリウスがトップだね。私:去年、俺のところの車がオンボロなんで、買い換えようと思っていた。 しかし、突然の不景気で躊躇していたんだが、プリウスが安くなり、その上、エコ政策が出たんでプリウスにしようと思っていたんだ。 もたもたしているうちに、優遇政策の期限の来年3月までプリウスは予約で満杯になったという。A氏:麻生首相の解散みたいにタイミングを逸したね。私:こないだある会社の課長に会ったら、その会社ではプリウスの旧型を3台買ったという。 その課長は最初乗ったとき、運転にとまどったという。 静かな車だからね。 燃費のいいのには驚いていた。 これなら、九州までだって出張には新幹線よりもいいのではないかと言っていたよ。A氏:今、販売しているのは新型でもっと燃費はよくなっているらしい。私:だから、また、新車はハイブリッドにしようかと迷い出したよ。 ニッサンはハイブリッド車がないので出遅れていたが、ゴーン社長は一挙に電気自動車の開発宣伝をはじめたね。 問題は価格だね。 電池が高い。 リース方式も考えているようだがね。 軽量で安い太陽光電池が開発できたら、車は爆発的に売れるだろうね。 「経済成長」なんて言葉だけの幻想をふりまくのでなく、具体的な技術革新をあげてほしいね。
2009.08.07
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A氏:今度の選挙で各党がマニフェストを出したことで、君は与党は過去のマニフェストの実績総括からすべだとしていたが、昨日の朝日新聞の一面トップは、9団体による実績評価をとりあげていたね。 見出しは「自公の4年に辛口採点」とあるね。 100点満点のところ、9団体の平均が48点だから、低いね。私:サブタイトルに「説明なく公約修正」とあるね。 このマニフェストの実績評価なんか、民間などの団体でなく、与党が主催してきちんとやるべきだね。 マニフェストで、重要なのは「口先」だけでなく、実行だからね。 実績からおっかけるべきだが、それが日本人は弱いね。 日本人の「水に流す」体質のせいかね。 そういう体質では、マニフェストは無意味だね。 言いたい放題の単なるお祭り騒ぎで終わるね。 A氏:自民党は4年間で首相が3回交代しているので、マニフェスト変更の説明がないまま変わっているので、評価ができにくいという。私:郵政民営化の公約で、多数を制した自民党政権が、麻生首相になると「私はもともと、民営化や四分社化には賛成でなかった」ということを国会の場で堂々と言うのだから、マニフェストなどは軽視されている発想だね。 そのくせにまた、今回、その反省なしでまた、マニフェストを出す。 厚顔だね。A氏:2011年の財政健全化の公約もホゴだね。私:これは百年の一度の経済危機が起きたのだから、止むを得ない点もあるが、マニフェストを変えるという説明不十分だね。A氏:アカウンタビリティ(説明責任)の問題かね。私:過去を「水に流さず」、今度の選挙のマニフェスト論争では、各党は4年前に始めたマニフェストの実績評価から始めるべきだね。 不思議なことに、野党にとって有利なはずがあまりやらない。 TV討論でもあまりとりあげないね。 本当に、マニフェストの意味がわかっているんだろうかね。 日本は政治はやはり三流かね。
2009.08.05
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私:79歳になる自民党の津島派の長老の津島雄二衆議院議員が、8月30日の選挙で不出馬を表明。 ところが、氏の選挙区である青森1区から、津島氏の長男で元秘書の淳氏が出馬するという。A氏:また、世襲議員登場だね。私:かねがね、世襲議員を制限すべきとしていた自民党の菅氏が面白くない。 公認しない意向だとした。 それを受けて、津島淳氏も無所属での立候補を表明したね。A氏:世襲批判で選挙に悪影響を与えることを恐れたんだろうね。私:津島雄二氏は、作家太宰治の孫にあたるという。 名家だね。 しかし、俺は、数年前に、津島氏が、年金法改正で「これで百年安心の年金になった」とテレビで堂々と言っていたのを聞いたね。 津島氏というと、未だにこのシーンを鮮烈に連想するね。A氏:世襲議員がどうなるかは、政権交代と関係するね。私:選挙民の対応が問われることになるね。 地盤(じばん)、看板(かんばん)、鞄(かばん)による選挙体質のある選挙区はどうなるんだろうかね。A氏:世襲は、個人的な実力が問われるスポーツ界では成功例が少ないね。 芸能界でもそうだね。 しかし、音楽家の家族に才能ある音楽家が育つことがあるのは、DNAか環境かね。 歌舞伎なんかは、幼児のときから訓練を受ける。私:しかし、政治家の才能というのは、そういう才能と違うように思うね。 だから、批判の的になっていると思うね。 しかし、考えてみれば、「いい政治家」とはどういう人物だろうね。 日本の近現代史を振り返る必要があるね。 もっとも、今度の小選挙区制による選挙は候補者の人物より、所属する党で選ぶことになりそうだがね。
2009.08.04
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A氏:8月30日の衆議院選での各党のマニフェストが出揃ったね。私:各党ともあれもやる、これもやると書きまくった感じだね。 しかし、自民党・公明党はおかしいね。 与党だから、まず、前回の選挙のマニフェストで約束したことが守られて、効果を出したのかをふれるべきだね。 与党のマニフェストは、野党と異なるべきだね。 逆に、野党も、まず、与党の「失政」の事実をあげ、その分析批判からはじめるべきだね。A氏:前回は、郵政民営化は日本のためになるというマニフェストだったように思うがね。 小泉政権の総決算だね。私:皆、そのマニフェストを忘れたのかね。A氏:今朝の新聞でようやく民主党の鳩山代表が遊説で「自民の『失政』」批判に力をいれはじめた」とあるね。私:「郵政民営化をやれば社会保障も景気もよくなると自民党は4年前に言ったが、冗談じゃない。でたらめな4年間に、選挙で責任をとらせよう」 と訴えているという。 遅いね。 野党も「郵政民営化」の総括をしていない。 しかし、自民党も「失政」に気がつき、小泉氏の次の選挙の顔に阿部氏を選び、福田氏は選挙向きの顔でないとして、麻生氏にバトンタッチだね。A氏:麻生氏に不運だったのは、昨年秋のリーマンショックを皮切りの金融危機だね。 解散しようとして百年の一度の経済危機に遭遇してタイミングを失った。 それは自民党も誰も「想定外」だった。 これを乗り切るにはリーダーシップが要るのに、麻生氏は党内基盤が弱く、リーダーシップを期待できないということになってしまい、選挙の顔でなくなってしまった。私:それから、公約を守らなかったら、政権を降りるというのもおかしいね。 人間がやることだ。 グローバル時代だから、何時、何が起きるかわからない。 「想定外」のことが起きるのが現実の世界だね。 「想定外」の問題で公約が実現できなかったということで、政権が交代していたんでは、マニフェストの意味がないね。 政治には、緊急事態の場合の対応力も必要だね。 英語には、約束を守れなかった場合、アカウンタビリティというのがあるね。 日本では「説明責任」と訳しているが、ピンと来ないので、俺は「納得できるうまい言い訳をできる能力」としているよ。A氏:君が「高度成長」で問題にしていた「経済成長戦略」があまり各党のマニフェストでぱっとしないね。私:公明党のように、環境の市場拡大による経済成長を描いているケースが多いが、抽象的だね。 技術用語が出てこないからね。 自動車では、電池の技術革新が生まれない限り、市場は拡大しないね。 日本の高度成長は、製造技術の技術革新が基盤になっているね。 それが、派遣労働化で崩壊しているからね。
2009.08.02
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私:昨日の新聞だと思うが、浅尾慶一郎民主党参議議員が、離党して、参議議員をやめて無所属で俺の神奈川県4区で立候補すると報じていたね。A氏:浅尾氏といえば、ときどきたけしのTVタックルやサンデイープロジェクトにも出ていた議員だね。 顔は売れている。私:数ヶ月くらい前から、俺の近所を歩くと、彼の顔写真のポスターをよく見かけたが、党首の顔写真が一緒にないので変だなと思っていたがね。 小沢氏は独自候補がいない8区への浅尾氏の鞍替えを打診していたが、これをけった形だね。 民主党幹部は怒っているようだね。 しかし、浅尾氏は後援者が4区に多いらしく当然とは言える面もあるがね。 でも、4区は、すでに民主党の独自候補がいる。 昨日、用事でJRの駅に行ったら、もう、その民主党候補が街頭演説をしていたよ。 浅尾氏に対する危機感はあるだろうね。A氏:8区と言えば、小泉郵政選挙でも、無所属の江田憲司氏が自民党を破り当選した選挙区で、県内でも民主党の得票が唯一自民党を上回った選挙区だね。 この選挙区だけは、小泉劇場は無風だったね。私:当初、民主党は8区については江田氏との連携で党として独自候補を立てない予定だったらしいが、都議選の民主党風が意外に強いことから、強気に出たようだね。 江田氏は不満だろうね。A氏:民主党は8区についてこれから独自の候補者選びだね。私:8区と言えば、現在の横浜市長の中田宏氏が衆院議員時代に地盤とした選挙区だね。 その中田市長は、来年3月の市長選で不出馬声明をしたね。 今回の選挙には間に合わないがね。A氏:橋本大阪府知事らと「首長連合」を結成したりしており、新しい政治団体を作り国民運動を起すらしいね。私:そして将来は国政に転身することになるだろうと新聞は報じている。 「政権交代」選挙も、選挙区別にみると、すでに多様なバトルを繰り広げているね。 選挙民も難しい選択を要求されるかもね。
2009.07.28
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私:昨日の新聞で麻生首相が横浜市の日本青年会議所主催の会合で、社会保障の将来像に関連してだが、脱線発言をしたと報じているね。A氏:65歳以上の人たちの8割を超える人が介護を必要とせず元気だという。私:テレビでも報じていたが「この人たちは働くことしか才能がないと思ってください」という言葉が出たね。A氏:仙台でも、「元気で活力ある高齢者に社会参加をしてもらって、働ける、そういった機会を与える、そういう場を作る、それが活力ある明るい高齢化社会なんだ」と言ったらしいね。私:新聞はこの発言を脱線発言としているね。 何から脱線したかわからないがね。A氏;早速鳩山氏は、「高齢の方には働くしか才能がない」という言い方はどう考えてもおかしいとこの問題を取り上げているね。私:これを聞いて俺は、すぐに農業とシャッター通りを連想したよ。 農業は後継者がいないので、多くの農家は高齢者労働で支えられている。 日本の農業危機の一因だね。 シャッター街の老舗も同様だね。 麻生首相にも、これを批判する鳩山代表にも、その連想や言及がないというのが致命的だね。 お金持ちの人の頭脳は、そういうナマの感覚が欠落しているようだね。 それに今は、高齢者の働く場より、若者の失業が大きな問題なのにね。 問題のレベルが違うのにね。
2009.07.27
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私:昨日の午後、7歳になる上の孫を連れて桜木町に行ってきた。 晴天でものすごく強烈な日差しだね。 ただ、帽子が飛ばされそうに浜風が強く、あまり汗はかかなかったがね。 最近、天候が不安定なので、折りたたみ傘を持参したが、馬鹿らしかったね。A氏:今、横浜開港150周年ということで、「みなと未来」がある桜木町ではいろいろやっているのではないの?私:でも、メイン会場がある桜木町の雰囲気はどうももりあがらない感じだね。 それに入場料も高い。 孫も興味がないらしい。 会場入口まで行って、外から、巨大な人工蜘蛛をチラリと見て、ランドマークタワーに引き返したよ。 孫は虫好きだが、蜘蛛だけは大嫌いだしね。A氏:ランドマークにはポケモンセンターがあるね。私:桜木町に行くというと、孫の狙いはポケモンセンターだね。 そして、何か買うことだね。 以前にも2回ほど行ったが、すごい人出で、店への入場を制限していて、そのため長い行列が続いていたことがあったね。 しかし、昨日はそれほどでもなかったが、やはり子ども連れの客が多かったね。 俺の孫は、ママから、「じじ(俺のこと)」にやたらにおもちゃを買ってもらってはダメだと言われている。 俺は「今日は千円くらいならいいだろう」と言っていたので、孫はその程度の玩具を探していたよ。 値札を見て、足し算と引き算の練習だね。 結局、安い玩具をさがしあてたが、下の孫にも買わないと、もめるので、2千円を超えたね。 遅い昼飯はランドマークのマクドナルドで食べた。 ものすごく混んでいたね。 俺が注文カウンターに並んでいる間に、孫は空いている席を探し、席を確保しに走って行った。 玩具がつくハッピーセットというのを食べて、2人で大体千円だね。 これで、一応、桜木町めぐりは終り。 孫は、おもちゃを買ってもらったので一応満足。
2009.07.26
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強いられる死私:読み進んでいくうちに、第2章で「死を誘う郵政民営化」というのがあった。 これは、民営化前の公社化時代のことで、当時の小泉首相の要請で生田正治氏が初代総裁となる。 副総裁には高橋俊裕・元トヨタ自動車常務がなり、トヨタ生産方式が取り入れられた。 これをJapan Post System(ジャパン・ポスト・システム)という。 この状況の中で「過労死を告発する郵政労働者人権ネット」が生まれている。 このネットの調べによると2004年2月から2008年9月までの19ヶ月間で自殺に追い込まれたり、あるいは過労死したりした郵政労働者は東京だけで92人だという。 退職直後の急死者を含めると全国で2000人に達したのではと推計されるという。A氏:トヨタ生産方式の問題点かね。私:というよりも、新しいシステムを導入するときの指導者の姿勢の問題だね。 埼玉の越谷局にはトヨタから7人のチームがストップウオッチを片手に派遣されて来たが、その高圧的な姿勢が大きな反感を招いていたようだね。 しかし、この本は、個別の自殺者を追っていて、全体の分析がなく、期待はずれになりそうだった。 ようやく、最後の7章に2008年7月にまとめられた「自殺実態白書」について10頁ほど述べているのが俺の期待に応えてくれる内容だったね。A氏:「白書」というとどの省がまとめたのかね。私:民間の有志で構成される「自殺実態解析プロジェクトチーム」がまとめ、内閣府特命担当相に提出したものだという。 基本的な考えは、コンスタントに3万人を超える自殺者が10年以上も続いているという事実は、社会的な一定の条件があるからで、政治的、政策的な手当てが必要だということを示しているという。 その基本となるのが、実態分析だという。A氏:まず、事実を正確に調べて、それに基づいて対策を考えるというわけだね。私:従来の統計で不備だったのは、2つあり、1つは地域の詳細な特性。 もう1つは、自殺の原因。 地域の特性は警察署別のデータを分析したが、工業団地のある地域が多いという。 工業都市の方が、人がバラバラになっている印象が強いという。 豊田署管内の自殺者は3年間で269人。 全国で6番目。 このデータは今の経済危機以前だから、トヨタがまだ、絶好調の頃だからかなり多いね。A氏:しかし、トヨタはこのデータの前年の2007年には、過労死裁判で遺族が勝訴しているね。 最初、豊田労働基準監督署がQCサークルなどでのサービス残業を業務外としたのが、裁判ではこれをひっくり返して業務として認めているね。私:これは監督署が問題だね。 ところで、地域社会を構成している人々が特定の産業に関係している人が集まる単一性が高い地域は、みんな一緒に沈んでしまう。 地域社会の構成に多様性があるかどうかだね。A氏:以前、県別統計で、自殺数1位が秋田県だったが、その後、減ったらしいね。私:秋田県知事を先頭に地域全体でサポートできる形を築いてきたんだね。 ヨーロッパとか英国には社会投資国家という考えがあるのだという。 社会が個人を助けられないなら、国家が助けるというのが従来の社会福祉の発想だったのに対して、社会が個人を助けられるように、国家が社会を支援するという考えだという。 日本のニート対策のように、個人の自立支援でなく、社会の自立が必要だということになる。A氏:自殺の原因のほうの分析は?私:自殺が一挙に急増したのは1998年だが、正確には3月からだという。A氏:97年度の決算期だね。私:経済的な要因、背景との相関関係が強く見られるのが日本の自殺の特徴だという。 今までの自殺の原因分類は、病苦と経済理由が切り離されていた。 しかし、経済的な背景があって、これに病苦が加わって自殺という場合もある。 分析の結果、平均で4つくらいの要因を抱えて自殺に追い込まれているという。 どうやら、1998年の自殺の急増の基盤は、それ以前の中曽根政権からの新自由主義的な政策から始まっているようだね。 この点を個別の感情論でなく、冷静なマクロ分析で示してもらいたかったね。 もっとも、著者は「あとがき」で、この仕事を引き受けたことをこれほど後悔したのは初めてだといっているように、大きな問題だがね。
2009.07.24
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強いられる死私:ご承知のように、日本は自殺率が世界1位だね。 しかも、不思議なことは、平成10年(1998)に、年間の自殺者が急に3万人を超えたことだね。 それまでは、2万人台だから、この年で一挙に1万人も増加したことになる。 そして、それ以来、3万人を割ったことがない。A氏:どうして、急に増えたのかね? バブル崩壊が関係しているのだろうかね。私:しかし、「失われた10年」とか言うが、バブル崩壊中の平成9年(1997年)はまだ、2万人台だからね。 平成9年は、三洋証券、北海道拓殖銀行、山一證券の破綻があるけれど、自殺者は横ばいだね。A氏:その2年前の1995年には、阪神・淡路大震災とオウム真理教のサリン事件があるね。私:そこで、何故、平成10年に一挙に増加したのか、その謎を解明してくれるかと思い、この本を図書館から借りた。 新書版かと思ったら、250頁ほどの厚い本だね。 7章に分かれている。 俺の期待に応えてくれるか、今、読み出したところだよ。 逐次、感想を記していきたい。
2009.07.23
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私:丹羽宇一郎氏の伊藤忠会長室に、福島県二本松城の城主だった丹羽高寛が藩士を戒めようと彫らせた石碑からとった拓本を置いてあるという。 丹羽会長と同姓だが、直接のつながりはないという。 その拓本の意味を現代語で分かりやすく説明すると、以下のようになるという。 「おまえの給料は、人民が汗をかいて働いたものから得ている。 下層の民は虐げやすいが、神の目をごまかすことはできない」 丹羽氏は、この拓本を見るたびに、2009年度の補正予算の無責任ぶりに唖然とするという。A氏:丹羽氏は地方分権委員会の委員長で、麻生首相に提言書をまとめるが、官僚に無視されるね。私:丹羽高寛のように、トップの現場重視は、イギリス、フランスのような階級社会でない日本の特徴かもしれないね。 古くは、仁徳天皇の「民のかまどの煙」を心配する話もある。 外交ジャーナリストの手嶋竜一氏の父上は、中堅の炭鉱主であったため、家には立派な客間があったという。 しかし、政治家や経営者が訪問してきても、手嶋氏の父上は上座に座ったという。 ところが炭鉱で真っ黒になって働いている炭鉱夫が来ると上座に座らせ、自ら酒を注いだという。 「第一線は価値を生み出す殿様」だという発想があったんだろうね。A氏:日本には大々的な奴隷制度がなかったせいかね。 中国文化を積極的に取り入れながら、科挙や宦官制度は拒否しているね。私:講談社現代新書の「皇軍兵士の日常生活」に興味ある記事があった。 これによると、1928年の済南事件までは兵士の食糧は豊富であって、その頃まで軍は前線で命をかける兵士を大切にする思想があったという。 しかし、戦争が長引くに従い、格差が拡大し、将校は兵士の倍の食料を支給され、このため、反乱も発生し、「皇軍」が堕落していったという。A氏:日本企業も第一線で働く人をコストとだけとみなし、成果主義だ、派遣労働だとやりだして、格差が拡大してから、職場は荒れて企業の競争力は落ちてきたようだね。私:派遣労働にいたっては、人件費にすら扱っていない。 物品費扱いらしいね。 国政に携わる国会議員は、自分の当選に関心があり、政府官僚は天下り先を心配している。 誰も、「民のかまどの煙」を心配しなくなってきたね。
2009.07.21
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私:麻生首相に問題があるとしても、反麻生派の弱点は、「では誰を替わりに出すのか」という質問に、明確に個人名を出せないことだね。A氏:反麻生のトップを走っている中川秀直元幹事長すら、「誰かが出るだろう」だね。 迫力がないね。私:自民党には、もうそういう選挙向けにできる人がいなくなったね。 麻生氏で種切れかね。 週刊誌は「そして誰もいなくなった」と皮肉っているがね。A氏:なんでこうなったのかね。私:昨日のTBSテレビの朝の「時事放談」に中曽根康弘元総理が出ていたが、自民党の人材不足を嘆いていたね。 戦って成長していないと言っていたが、世襲議員が多いからではないかね。 もっとも中曽根氏の子どもも世襲議員で、今は、外務大臣だがね。A氏:反麻生は、別のねらいもあるのではないかね。 それは、自分が8月30日の選挙で少しでも有利になりたいという目的だね。 中川秀直氏の選挙区は広島だね。私:与謝野馨大臣も、反麻生的な行動が見られたが、これは都議選の影響だね。 与謝野氏の選挙地盤は、千代田区だね。 ここでは、都議選で自民党のベテラン議員が、実績のない若干27歳の民主党候補に敗れている。 選挙民は明らかに、都政でなく、党を選んでいる。 国政を意識しているのは、これでも明らかだ。 同じ選挙区の与謝野氏が危機感を持つのは当然だね。A氏:麻生首相は「都議選と衆議議員選挙は無関係」と言っていたが、都民はそれを投票行動で否定したね。 直接の関係があったね。私:自民党議員は、各小選挙区で勝ちたい。 しかし、不人気の麻生首相の表紙の自民党という名前だけで不安だ。 なんとか、「自民党の表紙」だけでも換えられないかと、苦肉の策をもてあそんでいるだけとしか考えられないね。 勝手にマニフェストを作るという動きも、そのあがきの一つだね。 現時点で、もう勝負は決まったようなあがきだね。
2009.07.20
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私:俺の近くの総合病院で、最近、電子カルテ化など、業務のIT化をしたらしい。 看護師などは最初なれるのに、てんやわんやだったらしい。 忙しいのに、手間がかかることもあったようだ。 このシステムは、ある大手のコンピューターメーカーが設計したとのこと。A氏:社保庁の年金みたいに、コンピューターを間違って利用すると大変だね。 病院なんかは気をつけないと患者の命に影響するからね。私:年金は1980年代によくあったコンピュータに対する間違った信仰から生まれた国家的な失敗だがね。 コンピュータのデータ処理は迅速、かつ、正確で、そのデータは信用できるという信仰だね。 その頃、コンピュータシステムを大々的に導入して、間違った在庫データのために、破産しそうになった問屋さんを知っているよ。A氏:結局、データを入力するのは人間だから、そっちがしっかりしないとコンピューターは正確に間違ったデータを迅速に処理するだけだね。 入力する人間側の能力と、高度の処理をするコンピュータとのアンバランスだね。私:その総合病院では、最近、どうやらコンピュータシステムは落ち着いて稼動し出したようだが、驚いたのが、病院の経営者の考えだね。 コンピュータ投資にカネがかかったので、ボーナスを減額するという。 理屈になっていないね。A氏:投資というのは、経営的にそれの見返りを期待できるから、経営側が責任をもって決心することだよ。 投資にカネがかかったから、賃金をカットするというのは、経営のイロハのイの字を知らない病院経営者だね。私:電子カルテという先端のITシステムに対して、基礎的な経営知識がない病院経営者とのアンバランスだね。A氏:ボーナスは減ったの?私:もめた結果、撤回されたらしいね。 当然だよ。 もっとも、官庁のIT化は、本当に人件費のムダがなくなるなどの投資効果は出ているのかね。 単に、コンピューターメーカーにカネをばら撒いただけなのかもね。 年金みたいに、かえって、国民に迷惑をかけ、膨大なデータ修正費用を投入している。 これも国民のカネだが、修正やチェックに全体でどのくらいかかったか、報告がないね。 この病院の給与カットと同じだよ。
2009.07.18
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世界経済危機日本の罪と罰私:図書館に予約してから、随分たってから、ようやく俺の順番になった。しかし、内容的には、すでに「GDP10%減 大津波がくる」野口悠紀雄筆・文藝春秋3月特別号 と同じだね。 だから、さっと読んで終わりだね。 但し、興味を持って集中して読んだのは、3ヶ所だね。 1点は、野口氏は、小泉・竹中時代に外需依存型経済が進んだので、アメリカの消費が落ち込んだら、火元の御本家のアメリカよりも景気は悪くなり、株価はアメリカより下がったという論だね。A氏:竹中平蔵氏は12日のテレ朝のサンデイープロジェクトで、小泉時代は内需が増えたのであって、外需に依存したというのは間違っていると言っていたね。 野口氏の分析と正反対だね。私:竹中氏は以前、株価がアメリカより下がったのは、日本の規制緩和がまだ、不十分で、外国資本が入りにくいからだと言っていたね。 しかし、その後、トヨタが一挙に大幅赤字に転落したように、外需依存型が原因であり、そのために、アメリカの消費が急落したので、輸出産業の多い日本企業の株価が下がったのは明らかだね。 野口氏の解説によると「外需依存度」とはGDP成長率に対する外需の寄与を示すもので、GDPの増加分に対する外需の増加分の比率だという。 野口氏によると、2002年以降の景気回復局面では、異常なほどこの比率が大きく、外需の寄与が大きいという。A氏:竹中氏が主張するGDPに占める内需が7割だとか言う意味と違うようだね。 竹中氏は、2002年からの景気回復は、アメリカの外需頼りだったというのは面白くないようだね。 しかし、昨年末頃、日本経済が奈落の底に落ちたのは、アメリカの消費の激減のためであることは、今は明らかだね。私:2つ目は、農業問題だね。 榊原英資氏は、今後、今後の日本の成長産業は農業だといっているのに対して、野口氏は、もっと農産物は規制を緩和して輸入すべきであるとしているね。 日本は工業でカネを稼ぎ、農産物は外から買うべきだとしている。 いろいろな国から食糧を輸入できるようにするほうが、むしろ食の安全保障になるという。 食糧自給率もわざとカロリーベースにして、40パーセントという低い数字を使って、危機感をいたずらにあおっているだけだという。 3つ目は、これも竹中氏と対立する考えだが、野口氏は1990年代の日本のバブル崩壊のときの不良債権処理は自慢できないとしているね。 第一に対応が遅すぎた。 そして結果が不透明で、その経験を世界に教えられるようなものでないという。 また、不況が続く限り、資本注入で不良債権問題は解決できないという。A氏:銀行が貸した先の業績が上がらない限り、貸した金は返ってこないのだから、それは当然だね。私:それにしても、12日のテレ朝のサンデイープロジェクトでアメリカの製造業が衰退して、金融業がとって変わった、そして、今度はその金融業がおかしくなったという田原総一郎氏の言に対して、竹中氏が「アメリカの製造業は衰退していない。例えば、コカコーラがある」と言っていたね。 20世紀のアメリカの偉大な製造業の象徴的な存在だった自動車産業。 そして、ビッグスリーという名前。 それが、1980年代から、日本車にやられ、今度の経済危機で完全に崩壊したのにね。 コカコーラが健在だから、アメリカの製造業が健在とはね。 同じ製造業でもレベルがまったく違うよ。 おかしいよ。 まったく、噴飯ものだが、誰も「コカコーラは、製造業の象徴的な製品ですかねぇ」と、即、その場で指摘できないのは何故だろうね。 日本の外需依存型も、竹中氏が内需型だったというのに対して、誰も「GDPで内需の率は高いが、問題になっているのは、『外需依存度』が2002年から急激に増加したことですよ」その場で即、反論できないのは何故だろうかね。 野口氏は、「内需の中でも、民間企業設備投資が旺盛な海外需要を受けて行われるなら、間接的に『外需依存』と考えられる」として、「2002年からの景気回復では、こうした面がある」ことを指摘しているね。
2009.07.16
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私:衆院議員の任期は9月10日までだ。 だから、日曜日を選挙日とすると、最後の投票日は、好むと好まざるとに関係なく9月6日だね。 それが、8月30日になったから、1週間早めにしただけだとも言えるね。 任期切れ解散と同じとも言える。A氏:しかし、わざわざ、1週間早めたという大義名分がはっきりしないね。 与謝野大臣が任期切れ解散を早目にしただけだというようなことを言っていたのは、皮肉かね。私:新聞は、都議選の惨敗を受けての「麻生おろし」を封じるための、麻生首相の解散だといっているが、それは党内事情の問題で、国民に対しての解散の大義名分が立たないね。A氏:麻生首相は都議選と国選とは関係ないと言っていたので、都議選の惨敗を解散の大義名分にはできないしね。私:要するに、自分の政権のまま、選挙に臨みたいという首相の個人的な意志を押し通したいだけだろうね。 だから、最初は14日解散して、8月8日選挙という考えもあったようだね。 それが、公明党などに配慮して、8月30日に妥協したとのこと。 だから、逆算して7月21日という数字が出てきて「予告解散」という前代未聞の解散になったようだね。A氏:これから、40日間、自民党は、選挙の「かんばん」を麻生首相にするのか、いろいろもめるだろうね。私:党内の内輪もめに時間をとられ、国民生活に目をむける姿勢がおかしくなるのではないのかね。 ドタバタしてきたね。 40日間の末路劇はどうなるか、見つめていきたいね。
2009.07.14
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私:今朝の新聞で、「変わる働き方」という欄で、「若者 描けぬ『職業人生』」という見出しがあったね。 職場が大きく変わってきているという。 A氏:「753現象」というのが定着しているという。 大卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が就職後3年以内に離職する現象だという。 君は、こないだ「イー・スー・チー」ということを言っていたね。 中国語の1、4、7だね。 学卒者でも、1年で頭角を出す者、4年たって業績をあげる者、7年待って頭角を出す者など、いろいろあり、企業は最大、7年は育てないといけないという意味だったね。私:そんな言葉は、一時代前の話になったね。 この十数年くらいの間に、職場は俺たちがいた頃とは大きく変わったね。 伝統的な「昭和型職場」が、「平成型職場」に大きく転換したね。 俺たちが就職した頃は、残業が多く、日曜だけの休みだった。 それが、残業は規制され、隔週土曜休日、そして次に週5日制になっていくね。 いわゆる時短運動が社会的にあったね。 日本は労働環境が遅れているというコンプレックスからの脱却があったね。A氏:サービス残業など、監督署が厳しかったがね。私:それが、今、労働時間は開発途上国並みの労働環境らしいね。 それに職場に非正規社員が急増しているのも驚いたね。 俺たちの時代の職場と違うね。 新聞では、「昭和型職場」を年功序列、終身雇用としているが、年功序列賃金は、大体、どの企業でも同じだったと思うが、終身雇用は、大企業中心だね。 日本の8割を占めるという中堅、中小企業では結構、転職はあったね。 君は、大企業で定年まで勤めた「昭和型職場」人生だがね。 しかし、日本全体では少ないのではないの。 俺だって、2回、会社を辞めているからね。A氏:やはり、この変化はグローバル経済の嵐に巻き込まれ、その対応のまずさにあったせいかね。私:それに、モデルにしていた1950年代のアメリカでなく、カネに貪欲になったときの新自由主義のアメリカをまねし出した頃からだろうね。
2009.07.12
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今日の風、なに色?私:今日、「文藝春秋」8月号が発売されたが、その中に、例の全盲のピアニスト・辻井伸行氏の母親である辻井いつ子さんの手記が載っている。 辻井さんは独身時代はフリーアナウンサーとして活躍して、86年に3歳年上の産科医の孝氏と結婚し、2年後に伸行君が誕生。 しかし、出産後、数日たっても目を開かない。 「小眼球症」で、一生、目が見えないと判明する。A氏:さぞかし、ショックだったろうね。私:辻井さんは、神を恨んだという。 なぜ、自分だけが、こんなに苦しまなければならないのかと思ったという。 辻井さんは9年前に「今日の風、なに色?」という本を出しているが、それはこの出産前からの日記からなっているが、「毎日が辛い。何をしていても辛い」とあるという。この本のタイトルの「今日の風、なに色?」というのは、実際に伸行くんが母親にたずねた言葉だという。A氏:音のほうの能力は高かったのだろうね。私:暗い気持ちを過ごすうちに、生後8ヶ月の頃、ショパンの「英雄ポロネーズ」のCDをかけていたら、それに合わせて足で襖をリズムに合わせて正確にけったという。 しかも、同じ曲でも、ロシアの名ピアニストのブーニンの弾いたものでないと機嫌が悪いという。 辻井さんがすごいのは、障害児一般の社会への適用教育でなく、子どもが好きなことをやらせることに徹底したことだね。 1歳5ヶ月でピアノのレッスンを受けさす。 2歳の12月、辻井さんがキッチンで「ジングルベル」を口ずさみながら料理をしていたら、なんとなくそれに合わせて音楽が聞こえる。 伸行君が玩具のピアノで両手を使って正確に伴奏していたというわけだね。A氏:ようやく明るい先が見えたわけだね。私:とりあえず、図書館に「今日の風、なに色?」の本を予約したよ。 もう、すごい予約待ちだがね。 文藝春秋のタイトルは、伸行君が「全盲のピアニストでなく、ピアニストがたまたま全盲であった」と言っていることを引用したという。
2009.07.10
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私:静岡県知事選で、民主党の勢いが目についたが、民主党のアキレス腱は鳩山氏の虚偽個人献金だ。 しかし、どうも今朝の朝日新聞を見ると対応に厳しさがないね。 新聞によると、鳩山代表が先月30日の会見で虚偽記載を認め、同日に修正報告をしたが、その修正報告に、また、間違いがあるようだ、と報じているね。A氏:05年から07年の個人献金88人のうち、家族や秘書を除く8割の70人を「献金は事実でない」と削除したという。私:ところが削除された人に、朝日新聞の記者が取材すると、「確かに献金したはずだ」という人が、取材しただけで7人出てきた。 原因は、鳩山氏側が「書類上の確認」だけで一人一人に確認していなかったためらしい。 「書類上の確認」とはどういう確認なのかね。 あいまいだね。A氏:民主党の最大のアキレス腱問題に対して、なんで、こんないいかげんな処理をしたんだろうね。 昨日、ある会社の人と、その会社に国税が入ったときの話題が出た。 伝票からメモまで調査されたときの徹底したすごさを語っていた。 2時間くらいは、離席が許されず、トイレもいけなかったという。 そういう厳しさがないのかね。 こんな調査では国民は納得できたとはいえないね。A氏:それから、献金すると所得税控除を受けられる。 3年間で鳩山氏側の申請に基づいて、総務省が交付した書類が113人分だという。 これらは、収支報告書に記載されないといけないが、修正後の記録では66人だという。 差の47人分は不正還付の恐れがある。 別な問題に火がついた。私:年金問題のように、何十万という人のデータを調査するのではないのだから、なんで、100人くらいのデータに対して、こんないい加減な調査結果だけで、「国民に納得できる説明をした」と自信満々なのかね。 人間のやることだから、ミスはある。 問題は、ミスの訂正の姿勢に、その人の危機管理能力が問われるということだね。
2009.07.09
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無差別殺人の精神分析 私:「長期間の欲求不満」と「他責的傾向」があるところに、ある種の出来事や状況が加わると、それが引き金となって、爆発的な怒りに促進される。 これが第3の要因の「破滅的な喪失」であり、「外部のきっかけ」だね。 秋原原事件の加藤の場合は「解雇」の脅威、池袋事件の造田は無言電話、下関事件の上部にとっては妻の渡米と仕事用車両の台風による冠水。A氏:頼りにしていたものを失うわけだ。 例の連続幼女殺人の宮崎勤も、可愛がってもらった祖父が死亡して「対象喪失」を経験してからおかしくなったと言われるね。私:第4の要因の「外部のきっかけ」で重要なのは「コピーキャット」(模倣犯)だね。 秋葉原事件の加藤は、下関事件や2008年3月の土浦無差別殺人事件に影響されていたようだ。 池袋事件の造田は中川健次の小説の主人公との同一化があり、宅間はヒットラーの本を持っていたが、世界の無差別殺人にはヒットラーが「コピーキャット」としてよく登場するという。A氏:ホロコーストだね。 しかし、戦争こそ、敵に対する無差別大量殺人だね。 「コピーキャット」はいろいろなところにあるね。 ゲームだってそうだね。私:第5の要因は、「社会的、心理的な孤立」だね。 犯人に共通して認められるという。 第6の要因は、「大量破壊のための武器の入手」だが、銃社会のアメリカでは、当然、銃が武器になりやすい。 秋葉原の加藤は自動車とダガーナイフが武器だね。A氏:この事件以降、ダガーナイフの販売は規制されたようだね。私:ところで、著者は、葬式の重要性を強調しているね。 死んで分かれるという「対象の喪失」は、実は心理的に深い傷を残す。 養老孟司氏は、幼くして父親を失っているが、死に際して十分な言葉をかけていなかったコンプレックスが深層心理で残っていて、人とのつき合いでブレーキになっていたという。 40歳頃、それに気づ呪縛から脱したという。A氏:仏教は葬式宗教といわれるが、その葬式という伝統的な形式によって、生き残っている人にも心理的な救いがあることを忘れてはいけないわけだ。私:最後に、著者は、「わが子を殺戮者にしないためにやってはいけない10ヶ条」をあげている。1.過度の期待2.親子密着3.過保護・過干渉4.欲望をすべて叶える5.いい子・手のかからない子を放置する6.子どもの多様な人間関係を妨げる7.「白か黒か」の2者択一的な考え方を教えこむ8.危険信号を見逃す9.世間体・体裁を気にする10.他の兄弟・姉妹と比較するA氏:「五体不満足」の乙武洋匡氏にせよ、全盲の天才ピアニスト 辻井伸行氏にせよ、通常なら、生まれながらのハンディで、孤独な人生を送るかもしれないね。 それをよくあれまで育つまで、着かず、離れずに見守った親は偉いね。私:それは親の人間観からきているのかもしれないね。 子どもは親を選べない。 親がしっかり自覚するしかないだろうね。 皆、子どもには多かれ少なかれハンディはある。 今の社会では難しいことかもしれないが、この時代に流されないで、負けないで生きるためには、したたかな親の「根性」が必要かね。
2009.07.08
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無差別殺人の精神分析私:2007年4月16日、ヴァージニア工科大学の韓国学生チョ・スンヒは構内で銃を乱射し、学生ら32人を殺害し、最後に自殺する。 彼は1984年韓国のソウルに貧しい家に生まれる。 父母と姉の4人家族。 1992年11月、チョが8歳のとき、一家はアメリカンドリームを求めて渡米。 両親は英語ができないので朝から晩まで働く。 子どもをかまっている余裕はなかった。 しかし、チョが小学6年生になる頃は、ヴァージニア州で小さなクリーニング店を経営するまでになる。A氏:苦労した親は、子どもに高い教育を受けさせるのが悲願だろうね。私:チョの姉はプリンストン大学に進んでいる。 チョのほうは子どもの頃から無口で孤独だったのが変わらず、家族の会話も少なかった。 1999年にコロンバイン事件が起きるが、チョは異常な関心を示す。 この間、精神医の診察も受けている。 中学に入って、英語の発音が悪いため、いじめにあう。 しかし、チョの成績はよく、2003年にヴァージニア工科大学に入学。A氏:孤独癖は治ったのかね。私:親元を離れ、大学寄宿舎に入ったチョを心配して、両親は学生寮を毎週のように訪問したという。 しかし、チョはクラスメイトやルームメイトとまったく口をきかない孤独な学生生活を送った。 チョは、小説家を目指し英文科に転科する。 しかし、授業態度がよくなかった。 このため英文科の創作技術の授業を受けることを教授から「拒絶」される。 また、ストーカー行為で大学警察にやっかいになったこともあった。 「他責的傾向」もあった。 また、「コロンバイン高校乱射事件を繰返したい」と書いた紙をクラスに配ったこともある。A氏:「コピーキャット」だね。私:今まで話してきたことは、事件の概要に過ぎないが、著者は、この本で詳細に記述している。 しかし、知りたいのはこういう事件は防げるのかだね。 秋葉原事件の加藤が派遣社員であったことから、「格差社会の犠牲者」だとか、加藤紘一議員のように、派遣労働を推進した八木教授が犯人だという人もいるね。A氏:しかし、「格差社会」で皆が無差別殺人をするわけでないから、それは原因の一つだね。私:著者は、多くの無差別大量事件を分析したアメリカの研究家が提唱している6つの要因を引用して、この要因が積み重なり、さらに憎悪と復讐、拡大自殺という要因が加わったとき発生するとしているね。 逆に言えば、その要因のうち、いくつかでも取り除くことができれば、防止できるのではトも考えられる。 6つの要因とは次のものだね。 1・長期間にわたる欲求不満 2・他責的傾向 3・破滅的な喪失 4・外部のきっかけ 5・社会的、心理的な孤立 6.大量破壊のための武器の入手A氏:1の「長期間にわたる欲求不満」というけれど、子どものときに「イチローになりたい」という夢も、大人になる従い、多くの人は「断念」する過程があるのではないかね。私:しかし、殺人犯は、その過程を頑なに拒否するという「成熟拒否」がみられる。 そして、現実と理想とのギャップに直面すると「他者に責任を転嫁する」傾向が強い。 「イチローになれない」のは「教師のせい」「親のせい・遺伝のせい」「社会のせい」となるね。A氏:それは、今の社会全体の傾向なんではないの。 「がまん」「根性」「忍耐」は死語だね。 モンスターペアレンツは、何でも学校のせいにして因縁をつける。 会社や学校で「うつ」になると精神科医に丸投げされ、さらに「最近はいい薬がありますよ」といって薬を投与される。私:明日は他の要因にふれよう。
2009.07.07
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無差別殺人の精神分析私:宅間守は、加藤、造田、上部など、昨日までふれてきた犯人と、かなり違う生い立ちだね。 1963年、兵庫県伊丹市の生まれ。 町工場の旋盤工の父と同じ工場に勤めている母。 7歳年上の兄との4人暮らし。 生活の苦しさからか母は望まなかった子であったという。 後に母から「生まれてこなければよかった」という存在を否定される言葉まで聞いている。 両親共働きなので、幼稚園入園まで父方祖母宅で育てられる。 父親は厳しく、ときには鉄拳制裁もあり、母親は喜怒哀楽が激しかった。A氏:とても楽しい家庭ではないね。私:宅間は学校では強い子にはいじめられ、弱い子はいじめていた。 中学校進学のときに、大阪教育大付属池田中学受験を目指すが、母親に反対されて諦める。 彼が中学受験を考えたのは「将来エリートになりたかった」からであった。 このエリートへの羨望と嫉妬が事件の背景にあるね。A氏:長い間続く、欲求不満だね。私:工業高校中退後、彼の荒れた人生が展開される。 転職も多い。 彼は4度も結婚しているが、最後の4度目以外は、女性は年上だね。 2回目の結婚相手は、19歳年上で宅間の小学校時代の担任教師だった女性だという。A氏:母性愛に飢えていたんだろうね。私:宅間にも「他責的傾向」があり、「自分がエリートになれないのは、遺伝子のせいであり、すべては素質・運・環境のせいである」としていたという。 「元妻や父親に対する恨みや学歴コンプレックスから、社会や世間に仕返しをしようと考えた」という。 宅間の無差別殺人が特殊なのは、エリート校の生徒という特定集団を狙ったことだ。 それから、宅間が読んでいた本の中にヒットラーの「我が闘争」があったという。 ここで話をアメリカに移すが、1999年のコロンバイン高校銃乱射事件では高校3年生のエリックとディランが銃乱射で生徒12人と教師1人を殺害する。 そして2人は自殺。 主犯のエリックは1981年生まれで、父は空軍輸送機のパイロット。 子分のディランは同じ年で、父は地球物理学者だが、引退後は不動産で成功。 2人とも学校の成績はよかった。 2人ともヒットラーを崇拝していた。A氏:その彼らに何の欲求不満があったのだろうか。私:学校での「いじめ」だね。 この高校の運動部は、州の各種大会でチャンピオンをとっており、選手たちは学校の英雄だった。 運動部員が2人をいじめても学校は問題にしなかった。 運動部員による2人のイジメはエスカレートした。 それへの復讐だね。 そして「他責的傾向」も遺書からうかがえるという。 この事件はマイケル・ムーア監督の「ボーリング・フォー・コロンバイン」という映画で扱っているが、アメリカの銃社会を問題にしているね。 ところが、エリックの死体解剖で大量の抗うつ薬ルボックスが検出された。 ルボックスの副作用である攻撃性が事件を発生させた1因ではないかという。 背景にはアメリカ社会での抗うつ薬使用の拡大があるね。A氏:「能力主義」「成果主義」「自己責任」「自発性」が強調される欧米型社会での特徴だね。 スポーツ選手の筋肉強化剤使用と似ているね。私:銃弾のキズから回復した被害者がルボックスの製造元を告訴し、裁判ではそれが認められ、2002年にルボックスの販売は中止された。 日本では販売中止にはなっていないという。 しかし、「能力主義」「成果主義」「自己責任」「自発性」が強調される欧米型社会になりつつある日本も、うつ病が増加傾向だね。 「処方箋に頼った幸福」も増加するのだろうか。 明日は、ヴァージニア工科大銃乱射事件に移ろう。
2009.07.06
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無差別殺人の精神分析私:1999年9月29日に起きた下関通り魔殺人事件の犯人、上部康明は、1964年下関生まれ。 両親とも教師。 高校まで成績はトップクラス。 しかし、志望大学には不合格で、一浪して九大工学部建築学科に入学。 医学部を志望したが、父親に進路を変更されたせいか、あまり授業には熱心でなく、友だち付き合いも少なかったという。 対人関係が下手で社会生活に対する不安も強く、大学院への進学を希望するも失敗。 上部が他の殺人犯と違うのは、彼は、自分が異常な対人恐怖症であることを自覚しており、大学を出てから、病院に入院したりしていることだね。 1989年、福岡市内の建築設計事務所に就職。 所長と二人だけの職場で、営業は所長がするので、上部は対人関係に悩まされることがなかった。 1991年に退職して、勉強して一級建築士の試験に一発で合格。 福岡市の別の設計事務所に就職。 しかし、人間関係に悩み、対人恐怖症が再発し、退職。A氏:職場移動がはじまるのかね。私:1993年、独立した事務所を開業。 最初に就職していた会社の所長から仕事をもらう。 結婚相談所から紹介された女性と交際し、結婚する。 最初は仕事は順調だったが、2年ほどたった頃、仕事を紹介してくれた前の所長と些細なことで喧嘩して、仕事をもらえなくなる。 自分では営業はできない。 1997年に廃業状態になる。A氏:対人恐怖症がついてまわるね。私:新婚旅行に行ったニュージーランドなら新天地が開けると思い、夫婦で移住を計画するが、とりあえず、妻だけ単身ニュージーランドに渡る。 上部は精神病院に通院しながら、他人にあまり気を遣わない宅配便の下請けをはじめる。 このため、ローンで軽トラックを買う。 1999年6月、妻から離婚を切り出され、妻はアメリカに行ってしまう。A氏:貨物運送の仕事はどうだったんだね。私:順調に軌道に乗り始めた。 ところが、9月24日に台風18号で軽トラックが屋根まで浸水して廃車となり、ローンだけ残る。 9月27日の夜、両親に車のローンの肩代わりや、ニュージーランドの渡航費などを貸してくれるように頼んだが父親に拒否され、実家にある軽トラックで運送業を継続して、ローンを返済するように強く叱責される。A氏:父親の姿勢が強く影響しているね。私:上部は自殺を考える。 しかし、中卒でもできる運送業を、一流大学出の自分がうまくやっていけないのは、社会が疎外してきたからだ。 自殺するからには、社会に強烈なダメージを与えたいと考えるようになる。A氏:「他責的」傾向があることは共通しているね。私:9月29日に父に電話して冠水した車の廃車手続きを自分の代わりにやってくれるように頼んだら、断られたため、一挙に怒りが爆発。 これが犯行の直接の引き金になる。 その日に、犯行を実行する。 根底に「父殺し」の心理があったのだろう。 明日は、大阪の池田小学校の事件の犯人である宅間守の件に移ろう。
2009.07.05
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無差別殺人の精神分析私:加藤は、短大卒業から4ヶ月後、仙台の派遣会社の契約社員となり、工事現場の交通整理などをするが、「自動車関係の仕事としたい」と2年くらいで退職。 それから、埼玉県の自動車工場で派遣社員として働くが、無断欠勤により1年で契約解除。 その後、茨城県の住宅建材メーカーで派遣社員として働くが、3ヵ月後に「旅に出る」と言い残して工場から消える。 翌年1月、地元青森に戻り、運送会社に勤めて配送の仕事をしていた。 真面目だったので4月からは正社員になった。 しかし、9月には「一身上の都合」で退職。A氏:リストラではなく、軽く自分から転職していくね。 派遣社員はいらなくなったら、すぐにクビを切られるというのと、ちょっと違うようだね。私:「辛抱」がないのが共通点だかね。 この頃、両親が離婚する話が出ている。 だから、彼は青森ではアパート住まいだね。 すでに家庭は崩壊している。 この年の11月、派遣会社の日研総業に登録し、静岡県裾野市の自動車工場の塗装課の検査工程の単純作業に組み込まれる。 このとき、加藤は「ここで正社員になりたい」という強い希望を持っていたという。A氏:しかし、彼の希望と現実のギャップは大きいし、彼はそれに対して「辛抱」して努力していないようだね。私:加藤には「世が世ならば、自分はもっと高い地位にいたはずだ」という自己愛からくる不満があり、同時に周囲の人間に対する軽蔑があるから、心理的に孤独になる。 そして、6月5日の朝、更衣室で「ツナギがない。俺をクビにするのか」というトラブルが発生し、事件の引き金になる。 翌6日、無断欠勤して、福井まで行き凶器のダガーナイフを購入する。 秋葉原での犯行は2日後の6月8日だね。A氏:そして、自分の不幸は「社会のせい」と「他責的」になるから、殺人は無差別になる。私:しかし、ほとんどの人は「他責的」でも無差別殺人はしない。 著者は、精神分析の視点から、加藤には自分の欠点である「内なる悪」を外部へ投げ捨て他者に転嫁しようとする「投影」という心理要因があるという。 被害妄想だね。 それが「社会への復讐」へと拡大する。A氏:そうなると、「内なる悪」が「投影された他者を殺す」ことは「自殺」と紙一重だね。私:話は、99年9月8日の池袋通り魔殺人事件の造田博(当時23歳)に移る。 1975年に比較的裕福な家庭に生まれる。 ところが、造田が小学高学年の頃、父親が遺産で大金を得てから、ギャンブルに溺れだし、母親は保険の外交員を始めたが、パチンコにのめりこむ。 家庭での食事は崩壊していた。 しかし、造田は、県内有数の進学高校に入学。 この頃から、両親がそろってギャンブルに手を出し、借金取りに追われ、ついに失踪。 造田は両親に見捨てられ、高校を中退する。A氏:やはり、普通の家庭生活がなかったんだね。私:兄は大学に進学して福山で自活していたので、造田はそこに一時いて、それからパチンコ屋に住み込みで働く。 しかし、仕事がきついということで、2ヶ月で退職。 以後、約6年間でわかっているだけで、15ヶ所も転職する。 このうち、会社都合の退職は2ヶ所だけという。A氏:やはり、気軽な転職だね。 それが出来る時代になったんだね。私:しかも、1998年には渡米している。 どうも小学校時代から片思いの女性が渡米したあとを追ったようだね。 それとアメリカは努力すれば評価される国だというあこがれもあったようだ。 カネもろくにないし、英語もできないので、日本領事館に保護され、結局帰国。 造田も加藤と同じで「自分は努力しても報われない」という欲求不満が強く、それが満たせいないのは「社会が悪い」という「他責的」傾向が強いという。 「本当に努力したのか」という疑問があるがね。 明日は、池袋事件から3週間後の下関通り魔殺人事件に移ろう。
2009.07.04
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無差別殺人の精神分析私:最近、集中した若者の無差別殺人について精神分析の専門家による徹底分析だね。 「無差別殺人」とタイトルにあるが、厳密には「無差別大量殺人」だという。 連続殺人と違い、短時間で複数の無差別殺人を行うことだという。A氏:この知的街道は、秋葉原事件と「『J感覚』は日本を救うか」、後部座席シートベルト着用とタクシー、自殺したキヤノン社員の労災認定と「今こそ平成版『所得倍増計画』を」御手洗キャノン会長、経済・財政諮問委員会のメンバー総入れ替え・加藤紘一自民党議員、 加藤紘一議員、八代氏を名指し、「ルポ・"正規社員"の若者たち・就職氷河期世代を追う」、「論争 若者論」1、2、3、2009.06.01殺人容疑者の類似点、殺人容疑者の類似点・その2、と続いたね。 もっとも、中大教授を刺殺した山本竜太容疑者は、無差別殺人者ではないが、同じ世代だね。私:この本で扱っているのは、次の6つの事件の犯人像だね。 生い立ちから、犯行までの詳細な事実を追っている。 2008年6月8日の秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大。 1999年9月8日の池袋通り魔殺人事件の造田博。 1999年9月29日の下関通り魔殺人事件の上部康明。 2001年6月8日の大阪教育大池田小事件の宅間守。 1999年4月20日のアメリカ・コロンバイン高校銃乱射事件の2人の高校生。 2007年4月16日のアメリカ・ヴァージニア工科大銃乱射事件のチョ・スンヒ。 なお、独立した章立てではないが、1938年の「津山三十人殺し」の犯人都井睦雄(当時22歳)も比較のため、登場する。 これを加えて7つの事例を精神分析の観点から共通点をまとめているね。A氏:共通点はあるのかね。私:かなりあるね。 まず、家庭環境だね。 それから学ぶべき点も多いね。 1982年生まれの加藤智大は、1997年の「酒鬼薔薇事件」の少年と同じ年。 父は高卒の信用金庫のサラリーマン。 母親は県下一の進学校、県立青森高校の卒業。 この高校は太宰治や寺山修司を輩出した名門校。 しかし、母親は大学受験に失敗して、コンプレックスを持っていたのか、3つ下の弟とともに徹底したスパルタ教育をする。 友だちとの交際も監視される。 男女交際は一切許されない。 テレビも「ドラえもん」「マンガ昔ばなし」以外はダメ。A氏:しかし、スパルタ教育をするとそれなりの効果はあるのではないの?私:加藤は、中学時代はトップランクを取り続けた。 そして母の母校の県立青森高校に合格。 しかし、秀才ばかりが集まる進学校で360人中300位と低迷し挫折。 母親の期待は加藤から弟に移る。 この頃から母は「成績が悪くなってから言うことを聞かなくなった。 酒鬼薔薇と同じ年で、二人でいるのが怖い」 などとこぼすようになったという。A氏:暴力を振るったのではないの?私:はじめて母を殴ったのは中学3年のときらしいね。 大学は短大を選んだが、これは親へのあてつけもあったのではと考えられる。A氏:弟のほうはどうだったの?私:県立青森高校を二度受験して不合格。 母の怒りはすさまじく実家に2週間ほど帰ってしまったという。 その後、弟は税理士の専門学校に進んだ。 一方、加藤は短大で中学校の教師になりたいと言い出すが、失敗し、大学の編入もならず、整備士の講習を休むなどして、資格も取れず、進路も就職先も決まらないまま、2003年卒業する。 これから、彼の派遣社員の泥沼の罠にはまる生活が始まることになる。 次は明日にしよう。
2009.07.03
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A氏:今朝の朝日新聞の社説は、虚偽献金で「ああ、なんといい加減な」という見出しだね。 約90人の架空の人の個人献金だという。 小沢代表の場合は、西松建設というカネの出どこは明らかだが、今回は明らかでないね。私:カネの出どこは、鳩山氏個人らしいね。 普段から1千万円を超えるカネを秘書に預けていたようだね。A氏:だから、別に架空人物の名を借りなくても、正々堂々と、鳩山氏の金でよかったんだ。 それが、秘書が個人献金を集める仕事を怠っていたことを隠すために、そのカネを流用して架空名義を作ったんだという。私:この秘書は20数年、秘書を務めているというから、まさに無管理状態だね。 鳩山氏はカネについて、日常、厳しい会話がなかったのかね。 ましてや、小沢代表がカネの問題で辞めたのだから、自分の身は徹底的にきれいにして、代表選に臨むくらいの厳しい姿勢はなかったのかね。 20数年来の秘書になめられるとは「お坊ちゃん」だね。A:金持ちだから、カネにルーズなんかね。 お坊ちゃん世襲であることも影響しているのかね。私:このカネの管理のセンスは庶民目線とあわないね。 社説は、民主党だけでなく、与党の与謝野財務相の迂回献金問題、西松建設から資金提供を受けた二階堂経通相にもふれている。 社説は、やや、民主党に同情的だ。 しかし、自民党はカネにきたない党だというイメージを鮮明にするには、民主党は「俺の党は違うぞ」とカネについては厳しい姿勢をアッピールしなくてはならないはずだ。 それが、同じカネにルーズな点があるとはイメージ戦略としては致命的だね。 岡田代表でよかったのかね。 もっとも彼も金持ちの御曹司だが、カネにまみれた政界の世襲ではない。 今後、民主党がどのようにこの悪いイメージを払拭できるかが、選挙対策の最大の問題だろうね。
2009.07.02
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A氏:昨日の夕刊のトップは、「GM、トヨタとの合併解消」と大きな見出しがあり、サブタイトルは「米の工場 25年の歴史に幕」とあるね。 この工場は、カリフォルニアにあるフリモント工場だね。 GMとトヨタとの合弁で、通称NUMMI(ヌーミー)と言っていたね。 これは、君の昨年末のブログで、知っていたので、興味をもったよ。私:84年にGMとトヨタが折半出資して、閉鎖していたGM工場を再開した。 最初は「ノヴァ」というGMの小型車から生産開始。 GMはすでに世界的に有名になったトヨタ生産方式を学ぶために工場を再開したから、社長は代々トヨタ出身者で、工場の管理方式も完全なトヨタ方式。A氏:しかし、今度の合弁解消でトヨタも撤退すると、4600人の従業員も解雇となる。 NUMMIの経営は順調のため、閉鎖の大義名分が立たない。 地元の反発が避けられない。 しかし、設備が古い工場なので、GMを支援するアメリカ政府も見放したようだね。 押し付けられたトヨタも困っているね。私:25年前は、日米自動車貿易摩擦でトヨタもアメリカ内部に工場を持つ意味があった。 それが今では、他に5つのトヨタ単独の大工場が北米にある。 しかも、トヨタの単独工場と違い、NUMMIは全米自動車労組に入っている。 解雇問題は厄介だね。A氏:今朝の新聞の国際経済欄でもトップ扱いだね。私:トヨタ生産方式が、いかに伝統的なアメリカの従業員の扱い方とまったく違うかを示した歴史的な工場だけに、記念にとっておきたいくらいだがね。 GM時代は、労働者は人でなく、数だった。 しかし、十数年後、日本でも製造業への派遣規制緩和を契機に、工場の多くがアメリカ式になってしまったようだね。 日本人は、フリモント工場の画期的な業績を、今からでもいいから学ぶべきだね。 日本の製造現場がこの十年間で失ったものをね。
2009.07.01
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私:先週、静岡方面に用事で行ってきて、自動車部品製造業が底をうって、上向きになっていることを実感したが、怖いのはもう一度、底が来るかだね。 A氏:今朝の新聞では、経済通産省のデータとして5月の鉱工業生産指数が3ヶ月連続で前月を上回ったという。 君の実感を裏付けているね。 しかし、これは一時的な回復で、再び生産がマイナスになる「二番底」を予測するエコノミストもあるというね。私:景気のいいときには生産工程中の在庫が多い。 だから、一挙に景気が悪くなると、在庫消化で、生産も一挙にゼロ近くまで落ちる。 しかし、在庫消化後はまた、回復する。 問題は、末端需要だね。 自動車は、依然として売れていないで、昨年の半分だね。 こういうパターンのときは、「二番底」が来ることが多い。A氏:売れているのは、ハイブリッド車くらいだね。私:夏のボーナスは減少、失業率も5パーセント超。 末端需要は上向きということはあまり期待できないね。 生産を上げ出した会社も、今まで、残業ゼロ、自宅待機などをやってきているから、生産を上げても、平常の勤務に戻すだけで、雇用の上向きにはならないだろうね。 ところで、昨日、図書館に行く途中、近くのガソリンスタンドを見たら、レギュラーガソリンが122円とあった。 先週は確か、110円台だった。 ジリジリ値上がりしているね。 ガソリンはそんなに売れておらず、製油所の稼働率は低調だというのにね。 変な現象だね。
2009.06.30
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私:昨日、日曜日の横須賀市長選で、33歳の吉田雄人市議が当選したね。 新聞の神奈川版で報じていた。A氏:こないだの千葉市長選で31歳の熊谷俊人氏が市長になったが、同様にまた、若い市長の登場だね。私:基地の街、横須賀市は、今まで、3代36年にわたり、官僚出身者が市長を務めてきた。 しかも、小泉元首相のおひざ元。 競り合った現職の蒲谷氏は64歳。 無所属ながら、自民、民主、公明のバックアップがあった。 小泉元首相も、蒲谷氏の応援に5月から4回にわたり地元入り。 14日には01年の首相就任以来一度もなかった市内での街頭演説もしたという。A氏:その小泉人気も影響しなかったということか。私:投票率も前回の40パーセントから45パーセントに増加しているね。 民主党は、「相乗り」で失敗だね。 次は今週の7月5日(日)の静岡県知事選だね。 これは与野党対立だね。 県民はどのように民意を示すかだね。A氏:その次の日曜日、7月12日は都議選だ。 地方選挙続きだね。私:麻生首相は、地方選の結果は、国政選挙の衆議院議員選挙とは関係ないと言っているが、国民は都道府県民であり、市町村民でもあることを分かっていないようだね。 俺も君も日本国民であるとともに、神奈川県民であり、横浜市民だね。 同じ人間で二重人格者ではないね。 その意味で、解散なしでもすでに衆議院議員選挙ははじまっていると言えるね。 今月は目が離せないね。
2009.06.29
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私:今日、午前中、なんとなくテレビのチャンネルを回していたら、石原裕次郎がインタビューに答えているシーンにぶつかった。 興味を引かれたので見ていたら、コメンテーターが、なかにし礼だね。 この人はテレビのコメンテーターとしても出ているが、俺はこの人のコメントは同意することが多いね。 だから、番組の途中からだったが、終わりまで見たね。A氏:昭和の象徴として、俳優では石原裕次郎、歌では美空ひばりかね。私:裕次郎は歌でもヒット曲を出しているね。 500曲以上あるという 映画の主題歌を主役が歌うという画期的なことをしているね。 意外なことに、なかにし礼は、偶然の出会いから、裕次郎のすすめで作詞家になったんだね。 だから、裕次郎の最後の歌である「我が人生に悔いなし」は、裕次郎から頼まれた曲であるという。 なかにし礼は、今でも全国のカラオケで裕次郎の歌は歌われていると言っていたね。A氏:裕次郎は今も生きているというわけか。私:一昨日、浜松に泊まったとき、知人2人とカラオケスナックに行ったよ。 ここは、広いスナックで1数人くらい座れるカウンターのほかに4人かけのボックスも2つある。 すこし広いスペースがあり、ここで歌を歌う。 正面に50インチくらいの大画面がある。 音響効果もいい。A氏:カラオケを歌う人は、そのステージに行き、大画面に向かって立って歌うわけだね。私:夜の8時には夕食がてら、そのスナックに入ったら、カウンター席はほぼ満員。 中高年の男女が中心で若い人はゼロだった。 だから、歌は自然に演歌や昭和の歌謡曲だね。 皆、常連らしく、順番で切れ目なく歌っていたね。 皆、うまいね。 俺たちは、9時ぐらいまで、それらの人々の歌を聞きながら、ボックス席で食事した。A氏:裕次郎の歌は歌われていたかね。私:意外に歌われていなかったね。 歌ったのは、俺だけだった。 俺は「港町、涙町、別れ町」を歌ったね。 この歌は、カラオケでも最も短い曲ではないかね。 2コーラスで終わりだし、1コーラスも短い。A氏:石原裕次郎は、団塊の世代よりは、古い世代だから、どちらかというと「昭和人」だね。私:なかにし礼も「昭和人」になるのかね。A氏:「我が人生に悔いなし」は「昭和人」の歌だね。 「平成人」は「悔いあり」かもね。私:結局、そのカラオケスナックを出たのが、夜の11時過ぎだったね。 最後に俺がトリだということで、こないだほめられた「ガキの頃のように」を歌った。 歌い終わったら、カウンターにいたある年配の女性が「すばらしい」と立ち上がって拍手した。A氏:?私:われわれが帰ろうとすると、その女性は「今、来たばかりなんで、もっと聞きたい」と言っていたね。A氏:?私:われわれは「また、このスナックで会うこともあるでしょう」と言って、知人の車でそのスナックを後にした。 俺はホテルの前で降ろしてもらった。 もう夜中の12時だったね。A氏:なんで、石原裕次郎から、君のカラオケの自慢話に転化したんだい?私:
2009.06.27
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私:今、静岡県方面から用事で帰ってきたとこだ。 昨夜は浜松泊まりだった。 この地方は、自動車部品を作っている中小企業が多いが、実際のいろいろ現場の話を聞くと、昨年、10月くらいから、ちょっとおかしくなり出し、11月から注文が減り、12月、1月は1、2割に落ち込んだという。A氏:1割ということは9割生産が減ったということか。 すざましいね。 まさに、百年に一度だね。私:当然、1月、2月と低迷し、赤字は累積。 やはり5月くらいから上向き出し、今月は7割くらいにもどりそうだという。 それで、はじめて赤字を脱却できるかもしれないという。 しかし、10割に復活するかどうか、見通しは明るくないようだ。 俺の知っているいくつかの会社は、皆、なんとか踏ん張っていたね。A氏:やはり、底はうったということかね。私:今のところはね。 しかし、このような急激な受注の上下がある時は、注意しないと、また、下がることがあるからね。 もっとも、昨年12月の9割減ということはないだろうがね。 今年一杯は、我慢できるかだろうね。
2009.06.26
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A氏:西川義文氏の続投は、29日の株主総会で正式承認される見通しだね。 しかし、今朝の新聞で報じている「業務改善報告」では、西川体制が大幅に変更されるね。私:西川氏の上に会長を設置するという。 これは、民間出身となるだろうね。A氏:西川氏が三井住友銀行から引き連れてきた4人の「西川チーム」は、銀行にもどる。 今回の問題の発端になった、「かんぽの宿」は、売却をやめ、経営改善をして、08年度は経常赤字54億円を11年度には8億円の黒字にするという。私:「かんぽの宿」の経営は、放漫経営だね。 大幅赤字は当然だね。 これは国会で、民主党の前原氏が指摘して、当時の総務相の鳩山氏も「珍しく民主党と同意見だ」だと答弁していたね。 民営化しても放漫経営のままにしておいて、赤字だからといって叩き売りするのは矛盾だね。A氏:赤字はお役所的な放漫経営の結果だね。 それを民営化で追求しないで、赤字だから叩き売るという。 何のための民営化かね。私:俺がわからないのは、その根拠だね。 郵政は民営化すれば、効率があがり、利益も大いに出るという宣伝だね。 それなら、「かんぽの宿」なんか、黒字化できれば、民営化の効果が出る。 なんで、売却するのかね。A氏:郵政公社が民営化したのだから、民営化した効果をあげるために、「かんぽの宿」の経営合理化をして黒字化すれば、「さすが民営化」ということになるはずだがね。 「かんぽの宿」の雇用維持制約は関係ないね。私:経営努力をしないで、赤字部門を売却するのでは、「民営化」の意味がないね。 民間のオリックスが引き取って、経常収支を黒字化できたら、日本郵政自体の「民営化能力」のメンツは丸つぶれではないの? そんな経営能力で竹中平蔵氏が言っていた、アメリカより2倍高い郵便料金は、いつ下がるのかね。 「かんぽの宿」の黒字化、郵便料金の値下げなどで、はじめて「郵政民営化」は成功したといえるだろうね。 民間経営は、結果がすべてだからね。 しかし、規制緩和の結果でタクシー料金は、見事に値上がりしたね。 この反省は誰がしているんだろうね。 人のやることだから、判断ミスはある。 重要なのは、明確な責任ある反省だね。
2009.06.25
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私:セブンーイレブンの値引き問題がニュースになっているね。 考えてみれば、俺が商店街から、離れた住宅地に転居してから30余年だね。 最初は、コンビニなんかない時代だ。 いつからかね。 歩いて5分くらいのところに、角地にセブンーイレブンができた。A氏:最初は、文字通り、営業は朝7時から夜11時までだったと思うね。私:そんなに利用はしなかったが、確かに、ちょっと、小物を買うときには便利だったね。 値段は割高だけれどもね。 それは、便利コストと理解していたね。 それに大量で仕入れるわけでないしね。 そういうビジネスもデルなわけだ。 田舎の不便な場所にまで、できるようになった。A氏:それが成功したわけだね。 そのうちに、24時間営業になる。私:オムスビや惣菜のような生食品をやりだしたのは、いつ頃かね。 これを「デイリー品」というらしい。 今回のコンビニモデルが問題になったのは、「デイリー品」を扱うようになってからではないかね。 売れ残り品は、すぐに捨てないといけない。 リサイクルしても廃棄よりもカネがかかる。A氏:今回、クローズアップしたのは、本部と加盟店との関係だね。 加盟店は、売れ残りは仕入れ値段で引き取る仕組みだから、本部は痛くない。 この仕組みの背景には、加盟店長の自己責任という考えがあるね。私:昨日の朝日新聞のトップ記事の「返本減らしへ、出版社自衛策」とあった出版業界と逆だね。 書店は売れなかった本を出版社に仕入れ価格と同額で出版社に引き取ってもらえる。 それを今度は、出版社は、書店の取り分を増やす代わりに返本価格を半値以下にしようというものだね。 書店の「責任販売制」だね。 書店の自己責任強化だね。 大手・中堅の出版社10社が乗り出したという。A氏:セブンーイレブン型だね。私:セブンーイレブンでは、本部は売上があがれば、利益はふところに入る。 「売れ残り」は関係ない。 だから、本部がこわいのは「品切れ」だ。 だから、仕入を増やそうとする。 しかし、仕入を増やすと売れ残りが増える恐れもある。 その矛盾が「デイリー品」という寿命の短い性格の違う商品を扱い出してから鮮明にクローズアップしたということかね。 加盟店の自己責任を基本とするなら、「デイリー品」の値下げも店長の判断で行うしかないだろうね。A氏:背景に、「もったない」食べ残しの問題もあるしね。私:本のほうも、書店の「責任販売制」にしたら、書店の店長判断で新刊本の割引販売が出るかもね。 なにせ、書籍の返品率は、昨年は40パーセントだというからね。 これもリサイクルするにしても、大きなムダなコストだね。 食べ物のほうは、コンビニの廃棄量が問題になっているが、家庭からの廃棄量のほうが多いというから、「食糧自給率」からすると、毎日の食事を「もったない」から見直さないとね。 ところで、数年前に、俺の近くのセブンーイレブンが、改装してローソンになったね。 どうも店長と本部でもめごとがあったらしいね。 競争も激しいね。
2009.06.23
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私:今朝の新聞によると、昨年12月に30ドルまで下がった原油が、それ以降、ジリジリ値上げが始まり、最近では70ドルだという。 夏には100ドルを超えるだろうという。A氏:世界的な不況の中で、中国やインドの経済成長があるからではないの?私:ところがOPECが減産しても、消費国の在庫はぱんぱんだという。 いまだに、昨年の需要まで回復していない。 原因は、各国政府の財政出動や低金利で資金がだぶつき、資金が原油取引に流れこんでいるからだという。A氏:政府は、株価が一時、1万円を超えたのを見て、景気は底を打ったと言っていたようだが、これも金融資本の回復だね。私:市場のことは市場に任せればいい、規制はできるだけないほうがいいことが反省され、金融資本に規制をかけようと、御本家のアメリカも動き出している。 ところが、その金融資本のほうが、実物経済よりも早目に底を脱して、先行して回復しているようだね。A氏:金融資本規制がモタモタしている間に、原油や農産物の相場にまた、息を吹き返した金融資本が流れ出すかもしれないね。私:世界はグローバル化していて、こないだの新型インフルエンザのように、人の移動であっという間に世界中に広がる。 金融資本のほうは、IT化で、もっと速く瞬時にして、世界をかけまわる。A氏:一次産品価格の高騰、工業製品価格の低下という基本的な流れは変わらないのだろうね。私:その予測にそって、余ったカネはまた流れるのだろうかね。 そして、その変化は、金持ちのお遊びでなく、われわれの日常生活をダイレクトに直撃する。 ガソリン価格のようにね。 「底を打った」などと呑気なことをいっていないで、早く、カネの動きの規制をしてもらいたいね。
2009.06.19
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私:こないだ家に遊びに来た孫が、俺の部屋の電灯が点けっぱなしになっているのを見て、「じじ、エコをしていないよ」と言ったね。 A氏:君のお孫さんは小学校一年生だね。 学校でそんなことを教えているのかね。私:そうかもしれないね。 俺の孫はマンションに住んでいるので、学校から同じマンションの同級生の子と帰ってくる。 エレベーターに乗る。 このマンションは大きいので、エレベーターが4基ある。 通常は、その同級生の子は、部屋が離れているので、今までは別なエレベーターに乗っていた。 それが、最近は、「エコだから、同じエレベーターに乗る」と言って、一緒に同じエレベーターに乗るそうだ。 そういえば、孫は幼稚園時代でも、給食を食べ残ししないと「おみごと」と先生がほめていたね。A氏:子どもだから、大人よりもマメだね。私:しかし、この「エコ」という言葉が問題だね。 子どもに「エコ」という中途半端な英語を教えるくらいなら、日本語には伝統的に「もったいない」という立派な言葉があるのだから、それを使わせるべきだね。 もっとも、マスコミでも「エコ」だらけだから、学校のせいだけでないかもしれないがね。 政府自体も「エコ」だらけだ。 一方で「愛国教育」を掲げながらね。 大矛盾だね。 商品の宣伝でも、目先を変えて「もったいない商品」と名付けて宣伝する、気の利いた「愛国心」あるメーカーが出ないかね。 そのほうが売れるのではないのかね。A氏:もっとも政治がカタカナ語を使うときは何か裏があることが多いがね。私:鳩山総務相は辞任のとき、西郷隆盛を引き出して「義」が登場したがね。 これは日本語だが、裏があるかもね。
2009.06.16
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雇用の常識「本当に見えるウソ」 私:日経ビジネスの本の紹介記事に「著者に聞く」というインタビュー欄がある。 今週6月15日号にこの「雇用の常識・本当に見えるウソ」の著者である海老原嗣生氏のインタビュー記事が載っていた。 本は市立図書館の検索にはかからなかった。 まぁ、そこでインタビュー記事から、何が「ウソ」なのか推定することにしたよ。 書評による書評だね。 海老原嗣生氏は人事・雇用の専門家だという。A氏:雇用の「ウソ」というのは何だろう?私:まず、「引きこもりの平均年齢の上昇」が懸念されていることだという。 これは、少子化で、「引きこもり」の「新規参入」の若者が少ないからだという。A:当然だね。 だから、「引きこもりの平均年齢の上昇」は「ウソ」ではないね。私:高年齢の「引きこもり」数が多いのが問題なのも「ウソ」でないね。 それに「引きこもり」の増加には社会的背景があるという。 いわゆる自営業などの家にいる「引きこもり」だね。 一応、税金逃れで、従業員扱いにしているんだろうね。 ところが、自営業がこの30年くらいの間に、半減して、その「引きこもり」がクローズアップした。 シャッター街だね。 それが、数字に現れたのだという。A氏:それは「引きこもり」の増加の説明であって、「引きこもり」増加が「ウソ」であるということにはならないのではないの?私:家族で八百屋をやっていても、「引きこもり」は店には出ないから、「引きこもり」には変わりはないだろうね。 それと非正社員の増加もとりあげている。 1984年に正社員が3333万人いたが、2007年には3441万人と増加しているという。 非正社員も2007年は1984年より1128万人多く、産業界全体で雇用が増加しているという。A氏:これは京都議定書ではないが、基準年のトリックではないの? 非正規雇用問題は、ここ約10年で急速に変化しているから、基準年は20年前でなく、10年前位くらいに設定すべきだね。 派遣労働の製造業への適用拡大の法改正が2004年だからね。私:総務省のデータによると、1996年を基準にとれば、そのとき、3800万人だった正規雇用が、2006年には3340万人と約500万人減少している。 一方、非正規雇用は、1996年には1043万人だったのが、2006年には1663万人と約600万人増加している。 この本のほうが「ウソ」っぽいね。A氏:確かに、この当時は、アメリカや中国経済がよかったので、その海外需要に依存して雇用全体では増加している。 大企業は労務費の節減で大きな利益をあげた。 雇用は増大しているのに、この約10年間で起きた雇用問題の大きな変化は、非正規雇用の異常な増大と非正規雇用の減少だね。私:ところで、著者は、働く側が職場を「選り好み」している場合が多いという。 ある人によい条件の企業を紹介したら、職場に行く地下鉄の駅が深すぎて嫌だと内定を断ってきたという。A氏:しかし、一方では、派遣で長い間に慣れた仕事を一方的に切られる「派遣切り」の人は、「選り好み」なんてしておれないのではないの?私:個別にはいろいろなケースはあるだろうが、最悪の場合、簡単にホームレスにならざるを得ないという人がいることも「ウソ」ではないね。 ネットカフェ難民の存在も「ウソ」ではないね。 職場に行く地下鉄の駅が深すぎて嫌だと内定を断ってきた人がいるからといって、雇用について社会的なセーフティネット強化は不要だということにはつながらないと思うがね。
2009.06.15
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私:昨日、文藝春秋七月号の「西川×鳩山『日本郵政』最終決戦」を図書館で読んだが、ついでに、ジャーナリスト東谷暁氏の「エコノミストは役に立つのか」を読んだ。 これはエコノミストの「退職金引き出し」問題からの知的興味からだね。A氏:経済の予測を間違えたエコノミストはどう責任をとるかということかね。 考えてみれば、エコノミストというのは因果な商売だね。 予測や説明の正しさは、その後の現実の世界から正解が出るからね。 その結果、言い訳や開き直りにエコノミストの性格が出るね。私:東谷氏は、経済の大きな変動があると、それを予測できたエコノミストとそうでないエコノミストをあげて、点数をつけてきているね。 今回は、昨年来のサブプライムローン問題にからんだ経済変動に対して、エコノミストがどのように予測し、説明したかを、事実と比較して評価し、点数をつけているね。 対象となっているのは、25人のエコノミストだね。A氏:アメリカ金融資本の崩壊など、事実が出ているから、評価もやりやすいね。私:評価は4つの分野の総合点だね。 第1の分野は、アメリカの崩壊を予測できたか。 第2の分野は、急激な日本経済の没落を予測できたか。 第3の分野は、インフレ目標に関するものだね。 第4の分野は、財政出動の問題だね。 全体として、トップクラスの評価を得ているなかで、俺が知っているのは、金子勝氏と榊原英資氏で、早くからアメリカ金融資本の危機を指摘していた。 野口悠紀雄氏は、アメリカの金融工学を高く評価していたので、歯切れが悪く、今回の金融危機は、日本にも大きな責任があると問題を転嫁しているという。 この人は第2の分野では、正解をしていると思うね。 だから、点数も中間くらいだね。A氏:竹中平蔵氏はどうかね。私:最低ランクだね。 森本卓郎氏、懺悔した中谷巌氏も同じく最低ランク。 他に、田中直毅氏も最低ランクだね。 竹中氏は、第2の分野で、日本経済の落ち込みが激しいのは、構造改革が不十分だと例の調子で言い訳を言っているので点数も低い。 昨年5月にテレビで、「アメリカでは日本と違い、銀行の貸し渋りはない」と発言していたが、まさにそのときに、事実はアメリカで貸し渋りが拡大していた。A氏:中谷氏は、懺悔したんだから評価をよくすべきではないの?私:東谷氏はきびしいね。 前から、中谷氏は変節が多いとして、1990年に、彼が「日本経済はまだ強い」と本に書いたが、その本が書店に並んだ頃、日本経済はどん底に落ち込んでいったという。 さらに、7年後に不況が長期化すると、「日本の社会風土を変えるべきだ」と言いだし、新自由主義を宣伝し出す。A氏:そして、今度、その新自由主義が崩壊すると、江戸からの日本の社会風土はすばらしいと言い出すね。私:きちんと「退職金問題」を解決している人もいるが、過去は忘れ、また、新しく経済予測を言うエコノミストもいる。 一貫している人もいるが、それがこれから当るとも限らない。A氏:エコノミストの商売は、易者に似ているね。私:「当るも八卦、当らぬも八卦」ということかね。
2009.06.14
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私:昨日、昼頃、ブログをアップした直後、テレビを見たら、鳩山総務相辞任というテロップが出ていた。 今朝の新聞は、一面トップで辞任が報じられているね。 もっとも、夕刊ではもう扱わなくなったがね。A氏:これで、「かんぽの宿」とオリックス問題の真相はあいまいなまま終わるのかね。私:鳩山氏は同時に、麻生首相との親密な関係も切れたようだね。 こういう結末を誰が予想していたかね。A氏:今月の文藝春秋では、経済ジャーナリストの町田徹氏が「西川×鳩山『日本郵政』最終決戦」というタイトルで書いているが、鳩山敗退という予測はあったのかね。私:最近、オピニオン月刊誌がバタバタと休刊になったが、「文藝春秋」は健闘だね。 しかし、俺は最近、「文藝春秋」を買わなくなってきたね。 前は毎月買っていたがね。 やはり、あまり、パッとひきつける記事が減ってきたね。 だから、この「西川×鳩山『日本郵政』最終決戦」も図書館で見たよ。 西川社長の再任を推すのは、当然、小泉、竹中、菅義偉氏らだね。 郵政民営化を推進した「上げ潮」派だという。 これに財界の奥田氏、丹羽氏などのバックアップもあるようだね。A氏:今度の鳩山氏の反乱で、麻生首相は郵政民営化の「踏み絵」を踏まされた感じだね。私:麻生首相は、郵政民営化にあまり積極的でなかったせいかね。 ところで、経済ジャーナリストの町田徹氏によると、郵政民営化の制度設計で最も深刻な欠陥の一つが四分社化だという。 そして、公社時代に比較すると、情報開示が極端に減少したという。A氏:麻生首相が、「俺は三分社化だった」と言って問題になったね。私:これで、とりあえず、西川氏の続投になりそうだが、前途多難だね。
2009.06.13
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A氏:君のブログで鳩山総務相が「かんぽの宿」へのオリックスへの売却が出来レースだと反対している問題を取り上げたのが、3月頃だね。 それ以来、「どう見た『かんぽの宿』」朝日新聞・3月15日耕論欄、とあったが、そのうちに、5月頃から西川社長の再任問題がからんできたね。私:肝心の「かんぽの宿」の売却が出来レースであったと言ってから、調査をして、どういう事実があったのか、全然、分からない。 マスコミも話題が西川問題に移ってしまい、俺の「かんぽの宿」知的街道も、プツンと切れてしまったね。A氏:西川氏の再任問題で、西川氏が辞任をしないと言い、鳩山総務相は認めないと言う。 西川氏は郵政民営化の象徴的な存在だから、西川氏の再任拒否は、郵政の民営化で、活動した自民党内部の人も穏やかでないね。 麻生首相がモタモタしているのをマスコミがあおるので、政局がらみになってきた。私:以前、竹中平蔵氏は、テレビ朝日で、西川氏退陣要求は、お役人が喜んでいると言っていたね。 それは、西川氏の後任になる適切な民間人がいないから、郵政官僚が後釜に座るようになるからだという。 自動的に郵政官僚になると決まっていないのだがね。 もっとも、最近、郵政民営化に反対して自民党を去った議員で、郵政民営化賛成の誓約書を書かないで復党した人がいるそうだから、郵政民営化は後退気味だね。 それは別として、もう一つ、すっきりしないのが、逆に、民主党の小沢氏の秘書逮捕をめぐる第三者委員会の報告だね。 俺は読んでいないが、新聞などの報道だと、カネのことがすっきり説明されていないようだね。 法に触れることはしていないとだけの説明だが、国民が欲しいのは、「なんで、建設業界の一企業の献金を長い間、受けている姿勢に対する説明」だと思うね。 知っていたはずだがね。A氏:以前は、選挙だというと地方では、選挙の手伝いに、自民党候補には大勢のゼネコン社員が参加していたのをよく見たね。私:そういう自民党的な体質を、民主党は持っていないという説明がほしかったがね。 政権交代の意味があるのにね。 第三者委員会の報告では、小沢氏から国民が納得できる説明があったというが、どういう説明が、いつあったのかね。 俺は知らないね。
2009.06.12
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私:日経BPネットで「カーシェアリング」でオリックスが市場を伸ばしているとあったので、何か新しい金融商品が出たのかと思ったよ。 ところが、これがエコと関係するのだね。 要するに、「ワークシェアリング」と同じような意味で、1台の車を多くの人が使うことだね。A氏:俺も君に言われて、ECO BPnetを見たが、駐車場が決まっていて、何台かの車が駐車している。 それをインターネットで確認して、予約しておき、駐車場にいって、会員のカードを挿入すれば、キーが開き、車が使えるというわけだね。私:自分で車を持たないで、必要なときだけ使えるということで、使うほうも費用が年間で数十万円くらいの節約になる。 しかも、当然、エコによい。 しかし、新車の販売台数は減るかもね。A氏:自宅近くや電車ですぐの駅近くにあれば、便利だね。 レンタカーと同じで、移動の中心は電車、バスの交通機関だね。 レンタカーと違うのは、煩雑な手続きが不要なことだね。私:東京などの都会の中心地では有利だね。 すでに山手線の何箇所かでは稼動しているんだね。 しかし、これは俺のところのような住宅街ではだめだね。A氏:ところで、麻生首相が、温室ガスの削減目標を発表したね。私:それとともに、また、最近、ガソリンがジリジリ値上がりしてきたね。 今、不況対策による各国の経済政策で、カネがどんどん市場に出回り出しているから、心配されたことだがね。 原材料、農産物は値上がり、工業製品は値下がりという現象は、また、復活かね。
2009.06.11
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A氏:昨夜のテレビ朝日のニュースステーションだったと思うが、経済ニュースでスカイダイビングの映像が出てきた。 なんだと思ったら、景気が下げ止まりらしいということを言いたかったらしいね。私:いろいろな経済指標が底を打って、少し、上向き傾向になっているようだね。A氏:テレビでは東京大田区の小さな町工場を取材していたが、3月、4月は受注がほとんどなかったのが、5月は少し増加気味だという。私:俺も5月末に自動車部品を作っている工場に用事で行ったが、生産は昨年の半分くらいだ。 しかし、プリウスの部品を作っている機械だけはフル稼働だったがね。 会社はプリウス様様だと言っていたね。 ところで、俺がテレビを見て心配したのは、与謝野大臣のやつれた顔だね。 与謝野氏は、以前、咽頭ガンをやったと思う。 だから、大体が声がかすれ気味だが、最近、また、ガンにでもかかったようなヤツレを感じたよ。 経済がよくないから気のせいかね。 大丈夫かね。 麻生政権の陰の総理だと言われている人だからね。A氏:それとは対照的に、テレビに映る麻生首相はやたらに陽気だね。 「はしゃぎ過ぎ」な感じだね。私:与謝野大臣の顔色に象徴的に表れているのが、日本の実態だね。 それとは逆に麻生首相の「はしゃぎ過ぎ」は何を象徴しているのかね。
2009.06.10
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