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「個別指導専用教材」をちょっと中断して、クレープへの熱き思いを。(empちぃセンセー!楽しみにしてます)あ、間違えました。生徒からのメールの話を。 基本的に生徒(卒塾生も含む)にメールアドレスを教えることはないのであるが、今年の2月に前の塾を退職する際、盛大に送り出してくれた中3生にはメールアドレスを教えた。そして、週に1~2回くらいの割合で相談やテスト結果の報告が来る。今週は2件メールが来た。2人とも男の子なのだが、とっても頑張っているようで嬉しい。 1人の子は、「東大を目指すことにしました。現在数2Bまで独学で終え、英文法も終えました。次は何を進めれば良いですか。あと、物理と化学は全く手を付けていないのでアドバイスをください。」というもの。もう1人の子(日大系の高校)は、「理系に進むのですが、理科の選択科目はどれが良いですか。(将来の学部選びと日統一を視野に入れた上で。)」というもの。 そのくらい自分で考えろ、と思う方もいらっしゃるかもしれないが、やはり卒塾生から、このような相談を受けるのは嬉しいものである。 それに、彼らはちゃんと自分で考えていて、その上で、いくつかの参考意見を聞きたいのだろう。そこで、私の「個人的な意見」ということで、1500文字の長文メールを送った(笑) 私はそんなに大した知識がない講師なのだが、彼らの中では塾長補正がかかっていたようで(笑)、私に聞けば何でも分かると思っているようだ。 しかし、高1で数2Bを終え、伊藤和夫の英文法のナビゲーターを終えるとは・・・次は桐原の解釈100→ビジュアル英文読解と進むらしい。そして、分からないところは私にメールを送ってくるらしい(笑) 頑張ってほしいな~
2008/11/29
一般に1:2の個別指導塾(先生1人に生徒さん2人)の運営においては、損益ラインの基準を「1.75」くらいに置いて、講師シフトを作成する。1.5を割ると赤字になる可能性がある。1.5だと、とんとん。1.6で、ギリギリ黒が出るライン。1.8は高利益。(もちろん生徒数や授業料、家賃などによるので、一般化はできないですが)2.0は理想のように思えるが、実際はほとんどあり得ないし、これをやると教室運営に余裕がなくなり、結構危ない。講師の急な当日キャンセルなどに対応したり、事務手続き上のミスで時間割から漏れてしまう子が出ることも考慮し、1.75~1.8を目指すのが最も良いとされている。ところで、この「1.75」という数字は何か。例たとえば、ある個別指導塾(1対2)では、月曜から金曜まで週5回授業を行っているとする。各曜日ともA時間、B時間、C時間と3段の時間割構成になっている。そして、生徒数が下記の左側のような場合、必要な講師は右側の矢印のようになる。例:月曜のA時間は生徒が2名。→講師が1名必要月曜のB時間は生徒が7名。→講師が4名必要(1つの机が1対1になっている)月曜のC時間は生徒が10名→講師が5名必要というような感じである。上の例だと、生徒数(授業コマ)が、2+7+10で「合計19名(コマ)」。そこに投入した講師の人数が、1+4+5で「のべ10名」。すると、19÷10=1.9となる。見事、1.75を超えた。これで黒字になる可能性が高い。(繰り返しますが、家賃、広告宣伝費、生徒数などによって一概には言えません)このような計算を毎週単位で行っていく。シフトを決めたら、この計算を行い、1.75を大幅に割っているようであれば、先生のシフトを削っていく作業が必要になる。たとえば、月曜~金曜で、授業が全部で60コマある。投入した講師の人数は、のべ35人。60コマ÷35人=1.71どうにか黒字になりそうなラインである。ところが実際に経営をしていると、週によっては1.75を大幅に下回るケースが出てくる。それは、振替授業などで生徒が別の週に出て行ってしまい、1対1のペアが多く出てしまうケースや、高校生でプログレスやトレジャーを使う子がいると、あえて1対1の授業にせざるを得ないケースが出てくるからである。(1対2の指導が大変難しいため。同様の理由で、中学受験生や大学受験生の指導も1対1になりやすい。)また、研修が終了したばかりで、まだ1対2の指導になれていない講師に対しては、あえて1対1を作るケースもあるし、指導上大きな困難を抱えている子に対しては、1対1を作るケースもある。さらに、新規入塾生が動きやすい春先や夏期講習前は、体験授業生がすぐに入れるように、あえて1対1を数ペア作っておき、その奇数部分に体験生を入れるということもある。(この部分は、投資と割り切る。もし体験生がこなければ単に赤字で終わる)こうしていると、週によっては1.5前後になってしまう場合もある。悪いときは、1.3ということもあった。ただ、たとえ赤字が出たとしても、新人講師に1対1を経験させたり、高校生や中学受験生を1対1にする個別指導塾は、まだ良心的な方かもしれない。しかし、ここで分かるように、1対1になりやすいのは、大学受験生、私立中学生、中学受験生である。個別指導塾側の立場で言えば、最も欲しい生徒層は、公立中学に通う中学生である。1対1を作る必要がなく、利益が生まれやすいのだ。
2008/11/28
最近は個別指導専用教材が流行のようだ。すでに3社から発売され、今後も続く教材会社が出てくるのは間違いないだろう。この「個別指導専用教材」が次々と発売される理由は何であろうか。答えはカンタンで売れるからである。では、なぜ売れるのだろうか・・・。 私は個別指導塾で数年間教室長をしていた。その際、常に頭を悩ませていたのは、講師の頭数。とにかく足りない。曜日・時間によって、生徒の「デコボコ」があるので、「ぴったしはまる」ということが非常にすくない(このデコボコがひどすぎると、経費がかかり経営を圧迫する)。ある曜日では、生徒が多いのだが講師が足りない、ある時間帯は生徒はいないのだが、講師が大量に余っているという状態。講師も生活があるので、きちんと「アルバイト」としてコマを与えなければ辞められてしまう。だから、1対1を作ったりして、無理矢理シフトに入れてあげることもある。通常授業時は、多少赤字を覚悟しておいてでも講師を確保しておかないと、夏期講習や冬期講習で先生が不足してしまうのである。 しかし、あまりに1対1のペアを作りすぎると、今度は本部からは経費削減の通達がくる。ここが室長の悩みどころ。入会したい生徒がいても、その子の希望する時間帯に講師が足りなければ、その時点で他塾に取られてしまうケースもあるので、講師は常に確保しておき、しかも、退職されないギリギリのラインでコマを入れておいておかねばならない。とにかく、個別指導塾の教室長時代の仕事は、8割くらいは時間割・シフト組であった。生徒・保護者からは「あの時間に動かしてほしい。」「あの先生にしてほしい。」、講師からは「この曜日しか入れない。月に○万円くらいは稼ぎたい。」この調整が、教室長の主な仕事。教務などほとんどしていなかった。あの仕事だけは、もう二度とやりたくない。 2つめの悩みは、学生講師のレベルであった。とりわけ、最後の数年は学力レベルで合格点に達した学生にほとんど巡り会うことがなかった。コマ給を上げてみたものの無駄であった。たしかに授業準備に時間がかかり、そのくせ責任感の重い塾講師よりは、ファーストフードやコンビニのバイトの方が気楽なのかもしれない。結局、個別指導塾の教室長をしていた最後の半年間は、講師採用試験の基準点に達した学生は1人もいなかった。しかし、それでも応募者全員を採用するという会社の方針により、学力的に合格点に達していない講師も「全員」採用した。そうしなければ、先生が不足するばかりでなく、求人広告費が経営を圧迫するからである。「採れるときに採っておけ」これが講師採用の基本であった。 さらに、甘いマスクの大学生は絶対に採用しておくことも重要な経営方針であった。なぜなら、かっこいい先生はクレームが来ることが少なく、しかも女子生徒が友だちを連れてくる可能性が高い。 そんなこんなで、私が個別指導塾を去る時は、何だか中高生向きのホストクラブのようになっていた。
2008/11/27
ヒカリさんも書かれているように「お任せします。」と言われると、「お任せください。」とこちらも思うし、「この子の成績を上げよう」と気合いが入る。 ところが、以前勤めていた頃は、とりわけ個別指導塾に配置されていた頃は、保護者の方が指導方針に介入してくることが度々あった。そこは、サービス業であり、何と言っても最も大切なのは生徒数と売上であったので、ニコニコしながら上手にかわしていた。「宿題を多め(少なめ)にしてください。」「うちの子は叱らないでください。」「教材は予習シリーズを使ってください。(本人のレベルと合ってない)」「教材は日能研の知の翼を使ってほしい。」といった要望にも笑顔できちんと応対していた。 今の塾では、そうした要望は受け付けない。とにかく塾の指導に任せてほしいという気持ちは、最近さらに強くなった。 塾・家庭教師という教育サービス業ジャンルの特徴として挙げられるのは、「誰でもできる、あるいは誰でもできるような感じがする」ということだろう。ベネッセのチャレンジのように手取り足取り教えてくれる教材もあるし、最近では個別指導専用教材なるものも売り出されている。言葉はきついが「素人」でできてしまうのが、塾であり、家庭教師である。 保護者の方も、自分自身も中学・高校時代を経験されており、また受験も経験している。中には家庭教師や塾でのアルバイトを経験された方も多いことだろう。そうした方が、いろいろと子どもの勉強に口を出したくなってしまうことは致し方ないことだろう。下手したら大学生講師よりも、優秀な場合もある。 塾の側にも問題があり、教務面の弱い塾や受験の素人である教室長が運営するFC塾が、最近は増えてきた。(そもそも「教務面の弱い塾」というのが面白い言葉であり、ラーメン屋だけれども肝心のラーメンがおいしくなかったり、自動車教習所なのに教官の運転が下手であったりすることと変わりがない。)以前の塾でも、受験の知識も全くなく、教科書レベルの問題もほとんど解けない人材を教室長に採用するようになっていた。私が退職した理由の1つもそこにある。室長は、営業が出来れば良いという考え方である。もっと言えば、教室に座っていてさえしてくれれば良いという考え方である。(当時、退職者が多かったので、室長不在になりそうな教室もあった)これも1つの考え方であるが、最近はこうした塾があまりに増えてきたようで、それが保護者の方の不信感にも繋がってきているようだ。 そのため「お任せします」という言葉を塾に対してなかなか言えない。 これが塾業界の特殊性である。たとえば、家族がガンに冒され、入院・手術することになったとする。この場合は、普通は誰もが外科の先生に「お任せします。」「よろしくお願いします」と言うはずだ。(インフォームドコンセントは、また別の問題。この場合、あくまで外科手術自体を任せるかどうか。また、免許の必要性の有無も考慮にいれない)まさか、「あなたの外科手術は不安なので、私も手術を手伝います」なんて、手術室に入っていく人はいないだろう。素人が手を出せる範囲ではない。いきなり素人が入って「メス」とか「汗」とか言ったら、スリッパでひっぱたかれそうな気もする。そこは思いっきり突っ込んでほしい。 外食産業だってそうだ。味が気にくわないと言って、厨房に入って自分で料理する人など、山岡士郎以外に見あたらない。(彼は一度、地方のお店でラーメンを作ったことがある) しかし、塾は違う。誰でも教えようと思えば教えられるのだ。いや、正確に言えば、そう世間に認知され始めているのだ。 そこが話をややこしくする。
2008/11/26
本日で全生徒のテストが終了する。昨日は保体の質問を受けていたが、今どきの性教育は結構「ツッコンだ」ところまで指導するのだな~と思いながら、教科書やプリントを読んでいた。私の通っていた私立中学では、実技の試験というものはなかった。中高6年間で1枚もなかった。実技教科はすべて授業態度と作品、運動神経のみで評価される。そのため、私はモーツアルトの顔も知らないし、補色だとか何とか図法とか全く分からない。そもそも教科書自体全く読んだことがなかった。うちの私立中学は、通常授業において、英語以外は一切教科書を使わない学校だったので、まして実技教科の教科書など開いたことすらなかった。 それでも、どういうわけか保健の知識はあった。それは岩本くんとか竹内くんとかが、どこから仕入れてきたのか日々新鮮な話題を提供してくれたからである。学年に数名、必ず保健分野に詳しい友人がいて(笑)、うちのクラスは岩本くんと竹内くんであった。私は、彼らを通して、性教育をセルフラーニングしてきた。独学だったので、どんどん先取り学習を進めていき、中2の段階で・・・ すいません。ブログの趣旨から著しく脱線するところでした。 しかし、いま改めて保体の教科書を読むと、彼らの知識って結構正確だったりする。たまに実地で訓練を重ねてきた(笑)体験談もあったので、教科書を読むよりもすんなり頭に入った。 思えば中学9教科の中で、実際の生活に最も役立つのは保健かもしれない。1次関数とかも日常生活ではあまり使わない。「お風呂に予め10cmくらいお湯をためておき、そこから毎分○○リットル入れると、何分後にたまる」なんて計算しないし、友だちと自転車で待ち合わせるとき、お互いの家から何メートルのところで・・・とか考えることも少ない。 その点、保健は偉大だ。モロ使える。うん。偉大だ。 昼間っからこんなブログを書いている自分はアホだ。うん。アホだ。
2008/11/26
に来てます。コーヒー1杯980円!凄~い僕の食費2週間分っ!
2008/11/26
2学期期末と後期中間が終わり、問い合わせも動いているようだ。ほとんどがアポなしの飛び込み。以前のチラシを見た方もいらっしゃるが、なぜか受付時間外にかかってくる。でも「厳しい塾ですよ。個別と違って、一人ひとりに合わせません。基本的には私の言う通りにやって頂きます」というようなことを言うと「じゃあ、うちの子は無理です。勉強に慣れていないので。」と近隣の個別指導塾に行かれる(笑)。そもそも、一人ひとりのペースに合わせた結果が今の成績なのだから、やり方を変えないと難しいと思うのだが…というわけで調べてみたら、9月から14件の問い合わせがあり、ほとんど断られてる(笑)。ちょっと敷居が高すぎるのかもしれない。ところで、中3の期末テストは、塾平均が400点を超えそうだ。特に前回450点の子は、4つ返却されて、100、92、94、88。470に届きそうな勢い。ちなみに彼女。1学期期末が300点。中2の2学期中間は5科180点、2学期期末は5科210点だったらしい。よく更正したな(笑)他にも男子2人は数学が満点と98点。(98点の子は前回50点)2人とも英語は返却されていないが、全部できたとのこと。楽しみだ。しかし、全員1学期成績が悪すぎる。都立には2学期の成績がいくのだが、その2学期の成績には、どの学校も1学期の成績も加味されるらしい。そこだけが残念…
2008/11/26
今日の午前中は立川へ行った。目的地へ歩いている途中、ものすごい数の警察官と野次馬が。 どうやら殺人事件があったらしい。周囲の人は「人が殺された。」と騒いでいたが、今塾についてヤフーのニュースで確認すると、命に別状はないらしく、殺人事件ではなく傷害事件になっていた。 私は「裏を取る」ということは常に意識していたい。たとえば、初めて行く旅先で、目的地までの道順を周りの方や駅員に尋ねることがある。この際、必ず2人以上に聞く。 以前、ある塾の見学にうかがった際、仙台駅で「すいませーん。○○ってどこにあるでしょう?」と尋ねたら、ある駅員は「こっからだとタクシー拾わないと行けない。」と言い、ある駅員は「歩いて5分程度ですよ。」と言う。 勉強も同じで「裏を取る」ことをできる限りしていきたい。社会の質問などでネットや参考書を調べることがあるが、その際はできる限り2つないし3つほど調べるようにしている。(時間がないときもあるが) とにかく人の噂はあまり信じない方が良い。特に小中学生の噂は・・・これは塾にとって死活問題に発展するときもある。 つづく
2008/11/25
保証金は資産で、礼金は経費…何なの、この「ヤモリは爬虫類で、イモリは両生類」的なノリは…
2008/11/25
勘定科目について調べていたら、気になる言葉を目にした「10万円を超えるものは、経費ではなく固定資産のため、減価償却・・・」 看板、カッティングシート、内装費、生徒用机イスのセット・・・ 嫌な悪寒・・・ もしかして、やり直し?見なかったことにする? 計算方法むずかしそー・・・定額法に定率法・・・
2008/11/24
大赤字
2008/11/24
段々頭がぼけーっとしてきた。さっきから、青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」の前奏がずっと頭の中でリピートされている・・・
2008/11/24
誰だよ、6月にこんなたくさん買い物したのは!? σ(・д・)「俺っすか?」 しかし、この集中力のなさ。塾講師なのにね。てか、大学生のプロフか!
2008/11/24
全然コラぼってない記事。ドラえも~ん!経理ソフト出して~ふと、思ったのだが、全部「事業主貸」にして処理するっていうのはダメなのか?違法?
2008/11/24
日本が世界に誇る経理って、競輪ね。 6、7月領収証いっぱい…
2008/11/24
領収書と領収証とレシートの違いを調べた。ネットってすごい。ビルゲイツ、今さらながらサイコー!
2008/11/24
まだ、物件借りてません(笑)先は長い・・・
2008/11/24
租税公課とかピグマリオン効果とかイミフ
2008/11/24
全部「雑費」で処理してやろうかな…気持ちは青色(ブルー)深刻…
2008/11/24
今日は朝からテスト対策。ほとんどの学校が終了し、あとは2人だけであった。しかし、そのうちの1人は、バトミントンで勝ち上がり、都大会に行ったため、本日欠席。もう1人の子も、先ほど帰宅した。もう5科目の勉強は終了し、残すは実技教科のみ。あとは自宅で勉強するそうだ。 ふ。おれが美術の絵でも教えてやろうと思ったのに残念だぜ。彼は損をしたな。 さて、ということで3月からほったらかしにしていた最大の難関がやってまいりました。経理です。経理。 この国には確定申告というものがあるというのは、風の噂では聞いていた。しかし、現実から目を背け、はや半年以上が経過した。 そろそろやばいかな~と思い、生徒が帰宅してからは、ずーっとヒカリさんにご紹介頂いた経理の本を音読… 音読ですか!?その後、速読。 ふ(前髪を右手でかき上げながら・・・)新しい経理学習法が完成したな。本でも出版しようかな。 「経理は絶対勉強するな」 「経理は音読だ」「三色ボールペンで読む経理」「超経理法」「経理で日記を書いてみよう」「経理解釈教室」「基本経理700選」「ターゲット経理1900」「速読経理用語」「一冊の手帳で経理は必ず終わる」「ホームレス会計士」 うん。間違いなく売れなそうだから、やめておこう。 で、ヒカリさん推薦の本は通読した。 まず何から始めるか・・・ とりあえ、100均でスクラップブックを買ってきた。領収書をのり付けしようと思って。(何か方法とか順番間違ってますか?) その後、3月から一度も整理していない領収書を今からまとめようと思う。こんなにたくさーーーーーん\(^ ^)/ バンザーイ とりあえず、いろいろ勉強した結果。今年は赤色申告か黄色申告で行ってみようと考えている。さて、どこまで進むかな・・・
2008/11/24
三浦和義。先日アメリカでお亡くなりになっ・・・あ、間違えました。三浦知良。彼は今も現役を続けている。41歳。プロサッカー選手。個人的には、プロ野球の金本と同様、カズのことを鉄人であると思っている。先日、たまたま見たテレビにカズが出演していた。カズは言っていた。「まだまだ上手くなりたいし、なれると思っている」と。41歳のプロサッカー選手の言葉である。浦和レッズのゴール裏で、カズが好きだなんて言ったら間違いなく袋だたきに合うだろう(笑)。浦和のサポーターは、カズが嫌いな人が多い。というより、読売に対するアレルギーが大変強い。その読売ヴェルディ(後のヴェルディ川崎、現東京ヴェルディ)の象徴であったカズに対しては、徹底的なブーイングを浴びせる。カズが衰え始めてからは、読売戦になると、浦和ゴール裏から「今は、もう、動かない、読売のみーうーらー」という歌が歌われていた。小さな古時計をもじったヤジである。でも、私はカズが好きだ。そして、そのカズが1998年に優勝を目指していたのは、間違いなく「ワールドカップ」ではなく、「ナビスコカップ」の方であった。あれから10年の月日が経過した。あの年以来、私はナビスコカップの決勝を毎年欠かさず見るようにしている。カズがナビスコカップをどのように思いを抱いているのかは知る術もないが(笑)、私がナビスコカップの決勝を見ることは、カズに対する私なりの敬意でもある。大きな夢を失ったとき、大きなものを失ったとき、大きな失敗をしてしまったとき。こうした時に、目の前にある小さなことをきちんと行うこと。これが出来る人こそ強い人なのではないかと考えている。受験も勉強も同じかもしれない。中間で失敗した、期末で失敗した、計画通りに進んでいない・・・。でも、その失敗を分析し、また今日から1つずつ積み重ねていくしかないんじゃないかなと思う。幸いなことに、未来はまだ終わってないわけであるし。 なお、フランスワールドカップ予選の対UAE戦の試合終了後、怒り狂ったサポーターがカズを取り囲み、卵やパイプ椅子を投げるという前代未聞の悲しい事件があった・・・・・・・・・・・・すいません。あの場で騒いでました(鬱)マジで心から反省しております。カズさん、本当にすいません。このブログは、最初「塾の日ブログ」に載せようと思って書き出したものですがあまりに長文になってしまったことと、内容が当初考えていたものと大幅にずれてきたことで、最終的に自分のブログにアップしました。樋口先生、お身体ご自愛ください。赤虎
2008/11/21
数日後カズは帰国した。空港で記者会見が開かれ、その時、カズは次のようにコメントしている。「誇りを持って日本代表でやってきた。日本代表の魂みたいなものは向こうにおいてきた。」詳しい資料やソース(中濃が好きです)はないのであるが、大体以上のような趣旨であったと思う。様々な媒体やネットなどで、このカズのコメントを見ることができる。また、テレビ番組でも、上記の部分が何度も繰り返し放送されていたので、ご存じの方も多いだろう。しかし私は、その後に続くカズの言葉を今でも忘れることができない。マスコミでも、ファンの間でもほとんど取り上げられなかった部分である。その発言が、空港での記者会見の際に発せられたものであったのか、翌日よみうりランドで行われたヴェルディの練習の際に言われたものであったのかは定かではない。しかし、確かにカズは次のようなことを言ったと記憶している。「今は、ナビスコカップで勝つことしか考えていない。」この発言がマスコミやファンの間で取り上げられることはほとんどなかった。しかし私は、スポーツ選手の口から出た言葉の中で、これほどまでに「生き様」を感じさせる発言を未だ聞いたことがない。イチローや中田ヒデの名言は、ネット上でもよく見ることができる。名言集を扱ったサイトには、イチローとヒデの言葉がぎっしりと並んでいる。しかし、この2人は頭が良い(別にカズの頭が悪いというわけではない)。もともと言葉のセンスというか日本語を組み立てる能力に長けている。そして、ごく当たり前のことを、彼らは独特の言い回しで、インパクトのある表現に変換することが得意だ。とりわけイチローの発言に関しては、私は話半分に聞いている。どこか計算して発言している部分があると思っている。いや計算というと不適切かもしれない。イチロー自身には一切邪念はないのかもしれない。本人が自身にプレッシャーをかけ、自己を奮い立たせるために、あえて言っている面もあるのだろう。ただ、それを周りが勝手な解釈を付け、「名言」に仕立て上げ、自分たちが生きていく道しるべのためにイチローの言葉を利用する傾向が強いようだ。スーパースターの言葉は、時に都合よく解釈されることがある。それに、イチローやヒデの名言は成功談が多い。彼らにしか分からない世界で、彼らのレベルで、成功の理由を語っている。凡人で失敗ばかりしている私は、二人の言葉にあまり感銘を受けたことはない。 カズの発言に戻る。幼少のころからワールドカップを目標にし、ブラジルで辛い生活をおくり、そして念願のプロ選手になり、日本のJリーグ開幕に合わせて帰国したカズ。そんな誰よりもワールドカップに強い思い入れのあるカズが、その夢がもう少しで手に入るところで逃してしまった。これ以上に悲しいことがあるだろうか。私がカズの立場ならどう対処しただろうか。あるいは、弱い私なら、そこで人生をストップさせてしまった可能性もある。 しかし、カズは言った。「今は、ナビスコカップで勝つことしか考えていない。」と。当時、ワールドカップ開催中においても、日本国内では、残されたJリーガーによってナビスコカップが開催されていたと記憶している。ワールドカップとナビスコカップ。この違いの大きさは、サッカーファンでなくても分かるだろう。数億円単位のビジネスで失敗した後、平均的なサラリーマンの生活から再出発するようなものかもしれない。ハリウッド映画に主演した俳優が、ある日突然人気がなくなり、日本のVシネマから出直すようなものかもしれない。せっかく小さな頃から抱いた夢が、そこまで近づいてきたのに、それが手に入る直前で消えてしまった喪失感。私なら何も考えることができない。まして、「次」のことなど思い描く余裕すら生まれてこないだろう。しかし、カズは違った。すぐ「次」の身近な目標を定め、それに向けリスタートを切った。私がカズを尊敬する理由はここにある。人はいつ今ある状態から転落するか予想できない。もし私が将来転落してしまったとき、私はまた身近な目標を定め、それに向け再出発をすることができるだろうか。正直いまは分からない。しかし、そんな人になりたいと思っている。大きな夢を逃してしまったとき、また小さなところから再出発する勇気と強さ。それが出来る人間を私は心から尊敬する。
2008/11/20
1998年、日本サッカーはワールドカップに初出場した。日本代表候補は、ワールドカップ本戦に向け、フランスで最終選考も兼ねた合宿を行っていた。この中から3名が落とされ、22名がワールドカップ本戦の舞台に立つ。当時、日本サッカー界の「KING」であった「カズ」こと三浦知良も、この合宿に参加していた。正確には、この当時のカズは衰えが見え始め、チームの中心である中田ヒデとのコンビネーションも悪く、チーム内および日本サッカー界における地位は下がり始めていたことも確かである。サポーターもカズに対しては大変厳しい批判を浴びせ、カズはチームからもファンからも見放された存在になりつつあった。監督であった岡田も、「FWの柱は城」とマスコミに公言していた。また、対アルゼンチン、対クロアチア戦のために採用した3-5-2というシステム(正確には5-3-2という守備的なシステム)の中で、DFは5人必要となり、MFは名波、ヒデ、山口でほぼ固定。FWも走力があり、ヒデと相性の合う城で1人は決まり、もう1人のFWもポストプレーが出来て正確性のあるロペス、運動量があり城をフォローできる中山、後半に投入可能な岡野の4人で岡田監督の中では決定していた。すでにカズの居場所はなかった。 運命の日は1998年6月2日にやってくる。当時の日本代表監督、岡田武史氏(現日本代表監督)の口から衝撃的な言葉が発せられた。「外れるのは市川、えーカズ、三浦カズ。それから北澤・・・」2番目にカズの名前が呼ばれたのだ。日本サッカー界を背負って立ってきた「KING」は代表から落選した。 三浦カズという選手は、今の受験生は全盛期を知らないと思う。彼は、中学を卒業と同時に単身ブラジルに留学し、その後ブラジルでプロ選手となる。日本に帰国後は、日本サッカー界のスーパースターとして君臨した。全盛期のカズは、技術、スピードともに素晴らしかった。何より凄かったのは、ここぞという場面・舞台で必ず得点を決めていたことである。代表においてもJリーグにおいても。彼の小さな頃からの夢。それは「ワールドカップに出場すること」彼の人生はワールドカップのためにあったと言っても過言ではないだろう。いや、本人の気持ちだから実際は分からない。あくまで推測の域を出ない。しかし、カズにとってワールドカップは、間違いなく大きなものであった。それは容易に想像がつく。そのカズが、ワールドカップの舞台を目の前にして、日本代表から落選した。一体どんな気持ちなのだろうか。絶望、失意、落胆。そんな辞書に載っている言葉で、彼のショックの程度を表すことは可能なのだろうか。いずれにせよ、カズの喪失感は半端なものではなかったと想像する。「目の前が真っ暗になる」とは、こういう時のためにある表現ではなかろうか。 その後、カズはマスコミの前から姿を消した。
2008/11/19
今までずっと隠してきたが、私は、野球では阪神、サッカーでは浦和レッズのファン、サポーターである。学生時代にはスタジアムで連日過ごしていた。最近は全く行けなくなってしまったが、スタジアムに行けば、気の知れた仲間がたくさんいる。(ここまでの文で、ツッコム所はないですね。では次いきます。)しかし、野球ファンやサッカーファンと話していると、野球とサッカーの両方が好きな人は、意外と少ないことに気づく。それどころか、時にいがみ合うことすらある。私は浦和のサポーターであると同時に、日本代表のサポーターもやっていたので、他のチームのサポーターにも知り合いはいる。マリノス、レイソル(←サッカーファンの間では、平坦にアクセントをします)、アントラなど関東のサポーターを中心に知り合いが何人かいる。特に日本代表の試合前などは、列の並び、旗の出し方、段幕の出す場所などでサポーター同士でミーティングやいざこざもあるので、知らず知らずのうちに仲間や敵が増える感じであった。そうしたサッカーファンの人たちと話していると、「野球はつまんねーよ。」「野球は退屈」という人が結構いた。一方、阪神ファンの中にもサッカー嫌いは多い。「サッカー?あれ、点が入らないからつまんねーよ」(まあ、阪神の方が点が入らないのですが)「Jリーグはレベルが低いからダメ。海外のサッカーなら見るけどね。」(このように「海外のサッカーなら見るけどね!」という人の80%は、実際に海外のサッカーを見ているわけではなく、彼らの知識のほぼ全ては、テレビゲームのウイニングイレブンから仕入れたものばかりだったりする)そういうわけで、私のように野球とサッカーの両方を見て、しかもテレビで見ているだけではなく、実際に連日スタジアムに足を運ぶ人は結構珍しい部類に入るようだった。「はしご」もよくした。午後は国立競技場で浦和レッズの試合(当時は国立開催が多かった)、夜は神宮でヤクル-ト阪神戦というパターンは、数回あったと記憶している。一番印象深いのは、忘れもしない1997年の9月28日(日)。この日は、間違いなく神宮のスポーツ史上に残る日である。国立競技場では、フランスワールドカップ予選の日本対韓国戦が行われていた。同日、秩父宮ラグビー場では、当時の黄金カード「早明戦」が行われ、満員の観衆でスタンドは埋められていた。午後の神宮球場では、慶応の高橋由伸(現読売)が田淵の持つ六大学記録を抜くホームランを放った。(ちなみに相手投手は、現阪神で当時法政のエースだった安藤)さらに、夜の神宮球場では、ヤクルトがセリーグ優勝を決める日で、相手は我が阪神タイガースであった。その4つのイベントに訪れた観客数、およそ20万人。四谷警察署だけでは足りず、他の警察署からも応援にきて、厳戒態勢が敷かれていたらしい。とにかく凄い人の数だった。韓国サポーターも結構いたし。この日、私は14時から国立競技場で日韓戦を応援し、夜は神宮で阪神を応援するというスケジュールであった。日韓戦は山口の歴史に残るループシュートで幕を開けたが、加茂監督がFWロペスに代えて、DF秋田を投入し、システムをいじくるという日本サッカー史上に残るミスを犯したために、韓国に逆転負け。唖然呆然として、国立に立ちつくしていた。(決して、試合終了と同時に国立競技場の代々木門と千駄ヶ谷門の間に走っていき、「監督出てこい」と叫びながら、選手バスを囲ったりはしていません…はい)後半終了間際、大粒の雨が降り出したのを覚えている。そのまま、気持ちを落ち着かせ(←全然落ち着いてない)、おとなしく紳士的に(←「・・・」)、今度は神宮球場へ向かう。ヤクルトの優勝を阻止すべく、レフトスタンドで声を枯らせたが、結果は16対1の快勝!圧倒的な大差であった。ヤクルト側から見て。ここでも、呆然としながらヤクルトのグランド1周を見ていた。(決して、帰りに神宮13番入口横で、阪神の選手バスに罵声を浴びせたりはしていません…はい)そんな阪神と浦和レッズが好きな私。そんな私が大好きな選手。それは、意外と思われるかもしれないが「三浦カズ」である。 つづく
2008/11/18
みたいなのがあれば、面白いかも。 小学英語は今までコテコテの文法重視でやってきたが、そろそろ違うコンテンツ(←一度使ってみたかった言葉。意味はよく分からないけど)も模索していかねば・・・ 後ほど、たまには真面目な記事でも書こうかな。
2008/11/18
先ほどのブログで書いた「いろんな科目が混乱している生徒」金魚を2匹飼っており、その名前を「鈴木さん」と「田中さん」にしたのだが、どっちが鈴木さんでどっちが田中さんが分からなくなっているとの情報を得た。根本的なところから指導をしていく必要性を感じた。
2008/11/17
私「英語の動詞は何と何?」生徒「be動詞と形容動詞」 私「動詞の活用の種類を言ってみて」「生徒:ア段活用、うえ一段活用、した一段活用、右辺、サ変(左辺)」 何だかいろいろな科目が混ざってしまったらしい。今から修正!
2008/11/17
プロ野球オフシーズンのスポーツ新聞、またシーズン中でも火曜日のスポーツ新聞は(月曜が試合がないため)、ガセネタ・飛ばし記事が大変多い。とりわけ、我が阪神タイガースの「機関誌」であるデイリースポーツには、この時期ポジティブな表現が次々と並ぶ。ドラフトの前になると、目玉選手には「虎の恋人」「虎熱望」の文字が躍る。この10年くらいのデイリースポーツを見ていると、上原、二岡、野間口、一場も「阪神入団」を熱望していた時期が、約1日ほどあった。デイリースポーツの記者が、ドラフト候補生に取材に行き「セリーグ希望」と言うと、翌日には「虎の恋人」に変換されるおそれがある。そのドラフト候補生が、記者の質問に答えて「甲子園はファンが多いイメージ」などと言ってしまった日には、翌日は間違いなく「虎熱望」という見出しになっている。野間口、一場に関しては、「W獲り」と春先から言われており、経験の浅い阪神ファンであればすっかりその気になってしまったところである。 FAの時期も大変な盛り上がりを見せる。清原と中村ノリは阪神有力であったし、昨年のグライシンガーに関して言えば、阪神のローテーション投手として計算れていた。今年で言えば、横浜三浦、ロッテ清水、ロッテ橋本あたりの名前が挙がり、最近は中日川上の名前も挙がっている。で、数年したら「栗原(広島)阪神熱望」「中島(西武)阪神入りへ」の記事が1面を飾る日が来るかもしれない。 外国人助っ人に関しては、投手なら「150キロ」とデイリーに書いてあった場合、太平洋で10キロ程度落としてくるので、MAX140キロということになる。外国人打者の方は、どうせ外れるので最近は見出しだけ読んで飛ばす。 しかしまあ、デイリースポーツはよくもここまで物事をポジティブに考えられるものだと、呆れるのを通り越して感心するが、一方で本体の阪神タイガースの方は、最近では全く育成する気がないようだ。ドラフト戦略も訳がわからず、2軍からは選手が全く出てこない。今や読売と並んで、すっかり悪の巣窟(←「す」と「くつ」で一文字ずつ打ちました。)になってしまった阪神であるが、どうしてもファンをやめることができない。昔は「読売みたいになったら阪神ファンをやめる」と思っていたが、どうもそんな簡単な話ではないようだ。 しかし、このFA制度とポスティング制度、どうにかならないのか。あとドラフトの完全ウェーバーはいつになったら実現するのだろうか。 弱かったが、ミスタータイガース和田、虎の韋駄天大野、何しに来たのか松永・高橋慶彦・石嶺・古屋・立花・南牟礼、黄金バッテリー中西木戸、中継ぎエース弓長、葛西、伊藤、遠山 、今も安芸市にディアーネットが残っているディアー。あのころの方が結構楽しかったような気もする。
2008/11/17
指導要領を増やすこと自体は反対ではないのであるが、今、カリキュラムよりも増やさなければならないのは「演習時間」であると思っている。学校には定期試験があるので、そこで生徒たちはある程度インプット作業を行うが、それでも定着しきれていない。演習量不足は、塾で指導していると明らかである。 学力低下とは、いわば「演習量の低下」および「定着指導時間の減少」ではないかと思う。 話は変わるが、日本の教育・躾の中で、最も定着しており、ほとんど全ての生徒がこなすことが出来て、全国に浸透しているものは何であろうか。私は「はさみの渡し方」であると思っている。九九は、中学生でもあやしい生徒が多い。分数計算も出来ない子もいる。漢字は大人でも間違える。I・my・me・mineの表も覚えていない子はいる。どうも小学校と中学校の科目の中で、全ての日本人・生徒に浸透しているものは、ほとんどないようだ。では、挨拶はどうか?これも出来ない子はたくさんいる。トイレや道ばたや電車内のマナーは?これも出来ない子はたくさんいる。 しかし、相手にはさみを渡すとき、刃を相手側に向けながら渡す子はほとんどいない。はさみを渡す際に、自分の手で刃を握ってから渡すという習慣は、日本の教育・躾の中で完全に浸透しているように思える。今まで「不良」「反抗期」と呼ばれる生徒もたくさん指導してきたが、どんな生徒もはさみを返却するときだけは、こちら側に刃を向けることはなかった。それほど「はさみの渡し方」という躾は、この国に浸透している。これは小さい頃から、幼稚園・保育園、学校、家庭で何度も繰り返され来たからだろう。何度も繰り返すうちに「定着した」のである。 それに対して、演習時間を増やさないまま、さらに厳しい部活動の時間・曜日も現状のまま指導要領を改訂し、カリキュラムを増やしていくと、「消化不良」の子がどんどん増えていくように思える。 消化不良とは、つまりは頭の中が「下痢」をしている状態である。消化しきれず、頭の中がぐちゃぐちゃ。知識が固まらず、「頭を壊している」のだ。それが今、日本中で起こっている。集団赤痢ではなく、「集団消化不良」だ。この状態で、与える知識量を増やしても、下痢はおさまらないどころが、逆に進行していく。最悪の場合、「もらしてしまって」、いわゆる「右から入って左から出て行く」という現象が起こる。 いま必要なのは、「消化不良」になっている知識を、頭の中できちんと「固める」こと。 ただし、知識を固めたままにしておくと、今度は「便秘状態」になってしまい、なかなか外に出てこないことがある。だから、知識を整理し、それを柔軟なものに変えていく必要がある。 消化不良で「下痢」している知識を固め、次に外に出やすくなるように「便秘状態」の知識を柔らかくほぐしていくこと。これが大切なのではないだろうか。前者がインプットにあたり、後者がアウトプットにあたる。 インプットとアウトプットの作業時間を増やさずに、指導要領だけ改訂するのは大変危険に思う。
2008/11/14
学生講師中心の個別指導塾。いまの大学生は、「ゆとり教育」と言われた指導要領を受けてきた世代にあたりますから、来年以降指導が大変ですね。室長「じゃあ、今日のA君は標本調査と母集団のテスト対策で、Bくんは遺伝子のテスト対策をよろしくお願いしますね」学生講師「あの、わたし、その単元勉強したことないのですが・・・」 大変そう・・・
2008/11/14
来年から徐々に先行実施される指導要領改訂。いま資料を見ていたが、歴史を中3まで行い、近現代史の内容をずいぶんと増やすようだ。では、公民は減るのかと言えば、その逆で、公民の用語もさらに増えるらしい。(ちなみに、私は「公定歩合」の新名称を覚えるのに1週間かかりましたが、何か問題でも?) 算数・数学に関しては、中1の文字式(一部)が小6に移行する。数学が専門でない小学校の先生が、文字式を指導するわけだ。まあ、大昔は、そうやっていたのだが… 中学数学と中学理科については、相当カリキュラムがきつくなりそうだ。塾の授業時間でどのように対応していくか対策を練らねば… そもそも、「学力低下」と言うが、どのデータでそう判断したのか。あの全国統一テストで判断したのだろうか。 あのテストは、現行カリキュラム内からの出題(ですよね?)。それが出来ていないということは、カリキュラムや学習指導要領の問題ではなく、学校で教わった内容が「消化できていない」ということなのではないだろうか。指導要領を変えて、与える知識量だけ増やしても、「定着のための時間」「演習問題の時間」「練習量」を増やさないと、結果的に新指導要領でも「消化不良」という事態が起こるような気がする。今回の動きは早かったが、上(文科省)だけが動いても、現場の方は大混乱しそうな雰囲気もある。せっかく授業時間を増やしても、その増えた分を「新学習指導要領の増加分」に充ててしまったら、結局学力低下は止まらない気がしないでもない。 (人生初の3重否定) ここは、新指導要領にするのは様子を見て、ほぼ現行指導要領のまま(若干増やす必要はあるでしょうが) 、授業時間数だけ増やすという選択肢はなかったのだろうか。 いずれにせよ、来年からは、週5日フルに6時間授業になるだろう。仮に土曜日を復活させず、週5日制のままでいくなら、夏休みが1週間程度削られる可能性もある。そうなると、大手塾の売上は相当落ちるだろうな。うちは関係ないけど。ん?大手塾は、授業料は減らさず、授業時間だけ削るのかな?そうすると増益になるのか。まあ、どうでもいいのですが。 私は、どんなカリキュラムになっても、それに従うだけなので、もう何でもいいのだが、今ある教材を全て買い換えないといけないことを考えると、気が重い…それだけが気がかり。 小さな文字で自信なさげに予想:十数年後また指導要領が削られると思います文科省の迷走はもうしばらくは続くでしょう。
2008/11/14
今日の夕方、他塾に通っている中3生が2人やってきた。2人でもじもじしているが、1人の方が意を決したように用件を伝えてきた。聞けば、現在個別指導塾に通っているのであるが、そこの自習室がうるさく、しかも座席もほとんどないため、うちの自習室を使わせてほしいということだった。うちの塾の自習室は私語が一切ないという噂を聞いたらしい。「そんな噂、どこで聞いたの?」と私が尋ねると、うちの塾生Aさん(中2の子)が自宅で話していたのを、Aさんのお兄さんBが聞き、Bくんがその話を学校で友人に話し、それが伝わったらしい。ちょっと変わった話である。 もちろん、大切な試験前なので丁重にお断りしたが(笑)それに、うちの自習室は静かなだけじゃなく、他にも秘密があるので。 しかし、うちは図書館じゃないんだけどね^^;。今日は何も言わなかったが、彼らも大学生になった頃に、今日自分が取った行動が失礼であるということが分かってくれるといいのだけれど。 難しい話かな^^;。 2人とも本当は転塾もしたいのだが、すでに冬期講習代十数万を支払ってしまったらしい。うちは、9日間×8時間(5科目)で「27300円」(ただし内部生優待料金)なので、料金は随分異なる。ちなみに料金はこの料金でやってあげたいと思ったので、この料金にした。完全なる思いつき。(ノリで生きてます)え?はい、そうなんです。光熱費と教材費でギリギリなことは、生徒に予定表を配付した後に気が付きました とにかく、自塾生には、今出来うる最高の授業と学習環境と教材を与えたい。今はそれしか考えていない。
2008/11/11
「先ほどの文を第3文型に書き換えて、She bought a Danish pastry for herselfになるかどうか」という2つめの質問ですが、これは「end focus(文末焦点)」や「情報構造(新情報・旧情報)」の観点から文脈上、第3文型に直すと、英語として不自然になる場合が出てきます。 文脈がないと判断できないのですが、今回の例文で言えば、重点がDanish pastryであるとするならば、第3文型にするのは不自然ということになるかと思います。第4文型の方が無難ではないでしょうか。
2008/11/10
質問She bought herself a Danish pastry for her lunch.彼女は(自分の)昼食用にデニッシュペストリーを買った。という例文ですが、この文の場合、herselfは必要なのでしょうか? この文は第4文型になり、herselfはbuyの間接目的語にあたります。「自分用に」という意味が明確な場合は、このように動詞の目的語に再帰代名詞を持ってきて、第4文型を作ります。 最初に、再帰代名詞について軽~く説明します。再帰代名詞には大きく分けて2つの働きがあります。1 強調・強意用法(Emphatic Use)2 再帰用法(Reflexive Use)の2つです。3番目の用法として「所有格としての用法」もありますが、ここでは省きます。1つめの強意用法は、I did it myself.やI myself did it.などです。主語を強調する場合は文末に置くことが多いですが、後者の例のように主語の直後に置く場合もあります(やや文語体になります)。上の2つの例文のように、主語を強調する場合は、再帰代名詞の位置は比較的自由です。また、I asked the singer himself about the matter. (私はその問題について、その歌手自身に尋ねた)のように目的語を強調する場合は、目的語の「直後」に置きます。以上が強意用法です。 ということで、次の文も「強意用法」になります。She bought a new dress hersself.(彼女は自分自身で新しいドレスを買った。)この場合のherselfは、主語を強調した「強意用法」です。 ところが、このherselfの位置を次のように移動すると、今度は強調用法ではなく、再帰用法になります。She bought hersself a new dress.(彼女は自分用に新しいドレスを買った。)この文は、いわゆる第4文型の文で、herselfは間接目的語、a new dressが直接目的語になります。ご質問で挙げられたShe bought herself a Danish pastry for her lunch.という例文も同じで、「強意用法」ではなく、「再帰用法」になります。 herselfは、buyの目的語です。主語の動作が「自分自身」に向けられており、今回のように「自分へ、自分に向けて」という意味が明確な場合は、動詞の目的語に再帰代名詞が来ます。 そして、この場合の間接目的語ですが、省略は可能です。一般に、「give 人 物 」では、「人」の部分は省略できませんが、「buy 人 物」の人の部分は省略可能です。 その理由は、「第3文型に書き換えた際に、toよりもforの方が、動詞との結びつきが弱いから」と言われています。 なお、強意用法の再帰代名詞は強く発音します。
2008/11/10
塾では、9月の段階で分詞と関係代名詞を終了した。学校の教科書が分詞→接触節→関係代名詞のthat→who、whichという順番で進むため、その前に分詞と関係代名詞をきちんと理解させておきたかったからだ。 現在、学校では接触節を終え、関係代名詞に入ったところが多い。今日、ある中学の先生が授業中に言われたことば「もう、whoとかwhichとか面倒だから、全部thatで良いから。とりあえず穴埋め問題も、くっつける問題も、全部thatにしておけば○にするから何でもいいよ。」「目的格のwhomも、私がアメリカにいたときは、全てwhoを使ってた。というよりほとんど省略してた」と言われたらしい。 生徒からは毎年、「全部thatにすれば、丸もらえるんですか?」という質問は来るが、先生の側から「全部thatで良いよ」というのは結構珍しいのではないだろうか。 ところで、本題は関係代名詞の指導法どうこうではない。今日、生徒からいろいろこの先生の話を聞いた。若い女性の方。経歴や普段の発言や留学経験も聞いた。過去問も見た。 なるほど… 期末は 長文とリスニング中心ですね。
2008/11/10
本日は昼からテスト対策。12時~0時の12時間。途中20分休憩を取っただけで、ずっと立ちっぱなしの指導であった。形式は、生徒が計画表をもとに自学。その後、分からないところは質問という形式で進めた。 なぜか、全員が数学を勉強。しかも、全員使用しているのは学校のワーク。さらに、中1は1次方程式、中2は一次関数と証明、中3は二次関数と相似と、重い単元ばかり。その上、中2や中3から出てくる質問は、章末問題とかレベルアップ問題とかチャレンジ問題とか、難問ぞろい。中1の子は、風邪でずっと塾を休んでいたために、全ての文章題が初めての経験という状態。テキストも全員バラバラで大変であったが、とにかく私はこの巡回指導が最も好き。「やる場所の指示→自学・演習→テキパキ解説→次の指示」このサイクルを時間無制限でやるのが、最も学力が上がると考えている。 ただ、この形式は塾のメインシステムにはしていない。テスト期間中の土日のみ採用している。 今日は大変心地よい疲労がたまっている。 中1と中2は数学が苦手な子が多いため、今回のテスト範囲は非常に辛い単元であるが、みな頑張っていた。すでに学校のワークを3周終えた子も2名出た。 さて、今から入試問題を解こう!生徒の志望校(私立)の過去問は全部解いておかなくては!!!
2008/11/09
歴史は、夏に通史を終え、9月と10月で、テキスト1冊(講習用の薄目の物)と模試6回分を解き終えた。7月末開校の塾であるが、以前勤めていた塾の3倍速というか、すでに前の塾の1年分くらいの情報量を勉強した。小問1題解くごとに、そのテーマに関する知識をまとめ、情報カードに整理させている。ただ、以前も書いたように定着がなされていない。今後は定着作業が必要なのであるが、ちょうど期末対策になってしまったので、11月末と12月上旬を使ってインプット作業に時間を費やすことにする。また、その後の流れは、以前の塾では「都立過去問→入試フォーカス→栄光の予想問題」という流れであったが、そうした問題演習を大量に重ねる方法を採る中で気づいたことは、生徒たちは1つのテーマに絞った問題、いわゆるテーマ史になり、時代が3つ4つとまたがってくると、とたんに問題を解けなくなるという事実である。そこで、今年度は、個人塾であるというフットワークの良さを生かして、12月~冬期突入前はテーマ史の学習を行おうと思っている。経済史、社会史、農業・農村史、文化史、宗教史、政治史、外交史を順に解説していく。かぶる部分も多く、反復練習にもなる。昨年もトップ校を目指す子の中で、歴史が「死んでる」状態の子がいたが、農業史と政治史をテーマ別に計算用紙にササッとまとめてあげたら、「テーマ別にやって、歴史の流れが分かった!」と、その後歴史学習がはかどったので、今年度は塾全体でやっていこうと思っている。 当初は、黒板1面を使い、文化史などを穴埋め方式で圧縮し、ノート作成をしてもらおうと考えていたが、さすがに予備校ではないし、中学生にこの方法は時間がかかりすぎる。講師側(私)の自己満足の授業で終わるのがオチだし(笑)そこで、各テーマごとにプリントを作成し、それをもとに授業を進めていこうと思う。テーマごとに大雑把に理解した後は、後は問題演習で定着させていくつもりである。昨日、夢の中にジョイマンが出てきたため、目覚めが悪かったです。
2008/11/09
ご質問の回答です。質問彼女はパーティーの準備で忙しいのです。She ( ) ( ) in preparing the party.の答えは is busy で良いのでしょうか。答えは、is busy ではなく、busies herselfになると思います。形容詞ではなく、他動詞としてのbusyです。busy + oneself という形で使い、後ろに動名詞が来ることが多いです。inは省略される場合もあります。 代名詞の単元を学習しているようなので、再帰代名詞の理解を問う設問かと思います。
2008/11/08
うちの塾の周辺は「塾銀座」とまでは行かないが、「塾下北沢」と言って良いくらいに大手塾がたくさんある。(また、微妙な地名を挙げてきたな、赤虎っ)昨日、うちの生徒が、某大手個別指導塾に通う子と昼休みに学校で話をしていた時のこと。 友だち「英作文が絶対にできる裏技を塾の先生から聞いたから教えてあげるね」うちの生徒「いいよ、べつに」友だち「そんなこと言わないでよ。教えてあげるから。塾の先生に裏技聞いたんだけど、その通りにやれば全部できるんだよ。」うちの生徒「だから、いいって(笑)」友だち「教えてあげるから、見て見て!」と、学校用の英語ワークを机に出して、塾の先生の裏技をみんなに披露。日本語の「は、る、を・に」を見つけ、順番に1,2,3,4と番号を付けていく。 1つも解けなかったらしい。念のため、その方法を聞いてみたのだが、「○の方法」、「グ○○ン古文」以上に怪しい方法であった(笑)一体なぜそんな方法を教えたのだろうか・・・今後、多くの問題をやっていけば通用しない問題ばかり出てくるのは分かり切っているのに、どう切り抜けていくのであろうか・・・ただ、こうしたことって若い先生は意外とやりがちではある。私も数学の図形や関数では、便利なワザや公式をいくつも指導するがそうした技を指導するときは、それが通用する範囲を徹底的に研究しておくことが必要だ。(数学の場合は文字式で証明すれば終わりであるが、文型科目の場合は細心の注意が必要)だから、私は裏技やテクニックを発見したら、問題を大量に解く。解きまくる。そして、裏技が通用する範囲を自分で把握しておく。とにかく問題を解きまくることが必要だ。それをやらない結果起こる悲劇を、実は私自身も経験しているからである(笑)まあ、若い先生にはありがちなことなんだけど。 裏技については、もう1つ重大なエピソードが、今回近くの中学校で起こったので次回書きます。指導する際に私が最も気を付けていることです。 吟じます♪「このプリントやれば都立の英語は全て解けるよ」と言った後にぃ~いきなりプリントのワザが通用しない問題に出会いぃ~「これ悪問だから捨てていいよ」と言う~あると思います!天津赤虎
2008/11/07
ご質問の回答質問TOEICで代名詞の勉強をしています。I had a hard time of it.(私は辛い目に遭いました)この場合のof it は何なのでしょうか。 回答難しい質問ですね^^;まず、have a hard timeで「ひどい目にあう」という意味があります。これは辞書にも載っている表現で、私の手元にある辞書の中では、ジーニアスには載っております。 次に、この場合のofですが、私は「原因・理由のof」と解しています。また、itの意味は大変難しいのですが、この場合は会話している当事者同士、あるいは文章を書いた人とその文章を読んでいる読者との間で、「言わずとも分かっている心情」を指しているとでも言えば良いのでしょうか。前後の文脈、その場の雰囲気、その場の状況、お互いの置かれた立場などから「言わなくても分かるでしょ?」という場合に使えるitだと思います。 たとえば、check it outのitもわざわざ訳すことはしません。暗黙の了解とでも言うのでしょうか。それと同様のものと思われます。 あるいは、前後の文脈があるのであれば、itは文字通り代名詞になり、既出の出来事や人物をさすこともあるかと思います。 とりあえず、いったん私なりの回答をしておきますが、連休が終わりましたら、知人の先生に尋ねてみたいと思います。もしかしたら、どなたかが助けてくれるかもしれません
2008/11/03
私は教務、とりわけ授業技術にはとことんこだわっていきたいと思っている。授業準備には、出来る限りの時間を割いているし、また空いた時間には常に入試問題の研究や教材研究、さらには中学5教科の周辺知識習得に力を注ぐようにしている。最近では、中学理科の授業に役立つと考え、高校生物の入試問題研究を進めており、また、日本国憲法に関しても、あらためて国家二種、地方上級レベルの憲法問題集を書店で購入し通読した。元々憲法は得意科目であり、条文もほとんど頭に入っていたのであるが、忘れていた判例もたくさんあり、それを再度思い出しながら勉強している。こうして仕入れた知識を公民の授業内で積極的に話すことは、まずない。しかし、もし生徒から質問があった場合、あるいは中学校でマニアックな課題が出た際の質問に答えられるよう、憲法関連は隅々まで勉強しておきたいと思った次第である。おかげで、現在「憲法2段(黒おび)」くらいになった気がする。(BGM:ブルースリー) ところで、授業技術や教務にこだわっていきたい考えている一方、生徒たちの実力を上げ、そして生徒を合格させるために最も必要なのは、教材や授業力が1番ではないと私は考えている。青いことを言わせてもらえば、情熱だとか熱意だとか、講師側の「必死さ」の方が、むしろ必要だと考えている。講師側の気持ちは、時に教育技術、教材力、経験を超える力を発揮することがある。 私が個別指導の塾長をやっていた時、さまざまな要望を持った生徒たちが集まっていた。看護学校を目指すOLの方、会社を辞めて大学再受験を目指す方、私立難関高校を目指す方、日大統一試験を目指す高3生などなど。こうした様々な要望を持った生徒が入塾してくるたび、とにかくその生徒の志望校の過去問を徹底的に研究した。同時にカリキュラムや教材を決め、現時点での生徒との実力差を図りながら、綿密に授業を進めていた。その結果であるが、幸いなことに「1人目」の生徒の多くが受験に合格することができた。私自身が合格者を出した経験のない志望校を持つ受験生を入塾してくると、最初は確かに緊張するのであるが、それを「必死さ」でカバーしていたように思える。 ところが、こうした成功体験を積み重ねていくと、こちら側に「油断」が生じ始める。たとえば、早実中を受験したい子が入塾してくるとする。塾講師人生で初めて早実中を志望する生徒を受け持った時は、こちらも試行錯誤しながら必死で進めていく。結果として、生徒は大きく実力を伸ばし、合格していくことが多い。しかし、数年して早実中に送り出した実績が何名も出てくると、ちょっとした油断が講師側に生じることがある。これは非常に危険なことである。「以前の子たちは、この教材とカリキュラムで合格したし、この時期にこんなことやあんなことをやっていたので、今のペースならこの子も大丈夫だろう。」経験を積んでくると、上記のような感想を持つことが度々ある。しかし、一見「経験」から出てきたと思えるこの言葉が、「油断」という悪魔に繋がることもある。経験と油断は紙一重だ。 塾の先生をやっていると、「今まで経験したことのない要望」にぶつかった時、意外と「1人目」は成功するケースが多い。しかし、その1人目にだけ通用した「少ない成功体験」を一般化するという愚かな思考をすると、2人目以降の生徒で失敗するケースが出てくる。 集団授業でも同様で、たとえば中1英語を初めて担当したときは、とにかく私自身も必死であり、一般動詞とBe動詞の区別を連日徹底的に強調する。大量の問題演習で定着を図り、念入りに生徒の理解度を図る。解説も、しつこいぐらいに強調するし、生徒の側にも「今やっている単元は重要なんだ」という意識が芽生えてくる。しかし、中1英語を何度も経験すると、ちょっとした油断が生じる。1つ1つの説明がサラッと雑なものになってしまい、後々テストをしてみると生徒が消化不良になっていることに気が付くことがある。これには細心の注意を払わなければならない。ロカビリー先生のブログのコメント欄を読み、ふとそんな自分に気づいた。 どんな要望の生徒に対しても、「今回が初めて」という気持ちで接することが、生徒の成績を上げる最も大切な要素なのかもしれない。11月のスローガンは「毎日が初講義」にしようと思う。少々、最近の解説は滑らかすぎであり、鮮やかであり、流れるように進めすぎていた感がある。解説は、ぎこちなさが5%くらい混じっているのも良い。あどけなさと言ってもいいかもしれない。
2008/11/03
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