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漫然と過ごしました。地元のユニクロに行ったことが唯一の外出とは情けない。渋谷でも飯田橋でも調布でも(以上、日ごろの行動範囲)ユニクロで私の欲しかったパンツのサイズが売り切れだったので、帰省先ではどうかと思いきやちゃんと手に入りました。満足。一方、あまり気にも留めてなかった‘ヒートテック’を1枚くらい購入しておこうと思ったら、北陸の田舎ではこっちが完売気味。くすん。ところで・・・することなくグイン・サーガを読んでいました。 パロの情勢もどんどん暗くなってきている。ナリスの妻のリンダは幽閉され、その前にキタイの竜王は姿を現す。ヴァレリウスも捉えられたが、こっちは拷問にかけられてしまう。サーガって長くなるとだんだんこうなるのか?と考えてしまいます。。。
2009.12.30
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帰省しました。すごくあわてていたので、パソコンもケータイも持たずに帰ってしまいました。この時代、こういう状態はすごく不安になりますねえ。。。グインはケイロニア王になり、パロではナリスがいよいよ国王に対して謀反(正当な王位の要求なので、当人から見ればそうではない)を決意。イシュトヴァーンは僭王としていよいよ孤独を深める。。。三国志っぽい様相を呈してきたので、空港でも必死に読んでおりました。
2009.12.29
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クリスマス・イヴ・・・それがどうした、っていう感じで普通に仕事。いや、それどころか普通以上に残業だった。隣の席の同僚から、黙ってコンビニのドーナツを差し出されたりして。。。グイン・サーガは外伝から本編にもどりました。 グインはシルヴィアとその姉のオクタヴィアを伴ってケイロニアに戻り、大元帥ケイロニア王に。一方の中原の梟雄イシュトヴァーンは、ゴーラ王でありながらモンゴールへの反逆の罪で告発されていた。これまでのように運よく逃れるのかと思いきや、徹底的に過去をつまびらかにされ、開き直ったかのような思いがけない展開となる。明らかにストーリーはフェーズが変わりました。。。
2009.12.24
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日曜なのに残務処理で会社へ。ギエム&カーンの「聖なる怪物たち」には行けなかった(涙)。それでも通勤と通勤時間がある限り、本は読んでいる。グインはようやく、主君の姫で自分の想い人のシルヴィアを救い出す。それにしても、外伝は外伝だけあって、重要なストーリーなのに今ひとつワクワク感がない。そして、登場人物が過去に登場した人とキャラがかぶるというか、よく似た設定の人が多く、どこかに既視感(既読感?)があるのもすっきりしない。でも、まあ、これで主人公は本編へカムバックなので、私も外伝を切り上げてまた本編を戻るつもり。
2009.12.20
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昨日の夜から大阪入りするはずが、仕事が片付かなくて出発できず。朝四時半起きで飛行機で大阪出張。日帰りで、夜家に帰りついたら23時近くになっていた。体力が続かない。。。外伝になってから、あまり早く読み進められない。ここんとこ忙しいせいもあるけど、外伝があまり面白くないせいもある。この巻の「鬼面の塔の四層構造」はちょっと仕掛けがちゃちだわ。。。
2009.12.16
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早朝ミーティングの上に、クレーム対応で深夜残業でした。。。本を読むのは通勤電車の中だけなので、どっちにしても読書時間に変わりはないけど。 グラチウスの魔道によりグインはフェラーラから妖都ホータンへ飛ばされる。いよいよシルヴィア救出行の最終段階。この2巻では、やっとマリウスのみ助け出す。しかし、外伝とはいえ、主人公グインのそれも重要な以後のターニングポイントになる部分だというのに、なんだか一本調子。ワルモノが出てきて→グインがそれをやっつける、というパターン。あんまり巻数をかせがないで、ストーリーを先にすすめてほしかった。
2009.12.14
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グイン・サーガの外伝もちゃんと読んでいます。特に、この『10 幽霊島の戦士』からは、短編で完結する小話めいた外伝ではなくて、本編でイシュトやナリスが活躍(?)している間のグインのシルヴィア探索単独行なので、本編を読んでいたら欠かせない。 シルヴィアは大魔道師グラティウスに誘拐されたので、グインの単独行は魑魅魍魎や妖魔が暗躍する、おどろおどろしい世界を巡る。グロテスクな描写も多いのでちょっと辟易するが、大鴉のザザや狼王のウーラなどファンタジックなお供も現れて、どこかユーモラスなところが気に入ってもいる。
2009.12.09
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グイン・サーガの大きな節目となるような4冊でした。 イシュトヴァーンはついにゴーラの僭王となる。一方、ナリスも国王レムスに謀反を起こすことを妻のリンダに告げ、黒太子スカールに共闘を求める。その際、ついにナリスはスカールからノスフェラスの秘密を聞くことになった。グインもまた、1年に及ぶ皇女シルヴィア探索の旅が終わり本編復帰(笑)。サーガの中心人物それぞれが、やっといるべき位置に付いたという感じがしました。
2009.12.03
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この4巻はいろいろとヤマ場でした。 ともに地獄に落ちるかと思っていた軍師アリストートスを手にかけたイシュトヴァーンは、国元トーラスからの帰還命令を無視しながら、ユラニア軍との戦闘に入る。胸に秘めるはもちろんゴーラの王座。結局、イシュトヴァーンは首尾よく敵方の大将の首を取り、由緒あるユラニアを滅亡させる。久々にスカール登場♪陰謀には関係なさそうな草原の黒太子も、ナリスによって、運命のうずに巻き込まれていく。もうちょっとだけ読んでから・・・一休みしようかな。
2009.11.26
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この3巻は以後の展開の大きな分かれ道だった。もう、その進む道はすり合うことがないかと思われたイシュトヴァーンとナリスだけど、イシュトの捨て身の説得により、以後は共闘(?)することに。なんだか、イシュトもナリスもナリスにつき従うヴァレリウスも、どんどん悲劇的な色合いを深めていく。何度でも読み返してしまう山場でした。
2009.11.20
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昨日の打合せ終了は23時半。。。本当はアルミンク&新日本フィルのマーラー「千人」の予定だったのに、風邪がひどくて咳が止まらないので、結局コンサートには行かなかった。昨晩のせいかな。惜しい。 50巻を越えたら読むのをやめた、という人もいて、そろそろトーンダウンするかと思ったけど、思いのほか作家の筆に勢いのあるところ。あっという間に読める。「まるで三国志」と思っていたら、作家本人もそれを意識してらしい。血みどろの「クムの三公子とユラニアの三公女による合同結婚式」。中原の歴史の転換ポイントとなり、いよいよイシュトヴァーンが戦乱に乗じて(というか戦乱を作り出して)表舞台に飛び出すこととなる。息子の報復として挙兵するクムのタリオ大公だが、勢い乗るイシュトヴァーンの前に、ついに命運尽きたのだった。まだ、読むのを止められそうにありません。。。
2009.11.18
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アルド・ナリスは拷問のせいで、片足を失った。しかし、彼の独特の野望が潰えたわけではなく、かえって精神は自由になっていよいよ妖しく活動しだす。ロイヤル・ウェディングのときはワクワクしながら読んだが、ヴァレリウスをいいように使い始めてから、陰惨な性格にすごみが増した。そして、束の間人間味を示していたヴァレリウスも、ナリスのせいでどんどん悪役っぽくなり・・・。メインの登場人物がみな性格が悪くなっていく。早く主人公のグインが戻ってきてほしい。
2009.11.16
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一時休止しようと思ったのに、やっぱり読んでます。 国王と学生の街アムブラとの対決で、この事件への関与を疑われて投獄されたアルド・ナリス。怪僧カル・ファンの拷問により、不自由なからだに。。。ナリスの意を受けて動くヴァレリウスは、リギアへの思慕をあきらめ、運命に翻弄されることになっていく。イシュトバーン&アリの周辺だけでなく、花の都のこの上もない貴公子ナリスの周辺も暗欝たる雰囲気になってきました。50巻を迎えて、ファンタジーな世界からまた変わってきたように思います。
2009.11.08
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週に3回の飲みはキツイなあ。。。またタクシー帰宅でした。11月中旬の新国立劇場での『ヘンリー六世』上演の前にひととおり戯曲を読んでおこうと思って、図書館で借りておいた。(『グイン』ばっかりじゃないのだ)でも、この新訳は3月に「彩の国」で上演されるのだとか。(そっちも行きたいなー)そして新国立上演は小田島雄志さんの訳なんだけど、まあその違いを実感できるのも面白いかと。百年戦争とそれに続く薔薇戦争の一連の史実を、シェークスピア流に脚色した戯曲。新訳が現代的なので実感が伴うのと、注釈が本の後でなく本編の各部の下に書かれているのでわかりやすい。こうして戯曲を読むと、多少史実を変更してあっても、ランカスターとヨークの薔薇戦争の経過が理解できる。裏切りに次ぐ裏切りで最後にげんなりしてきたが、歴史的にが連続する時代の『リチャード3世』(これは読んだことがあるし、芝居も何度か観ている)まで一気に読めば多少気持ちが落ち着くだろうと思う。そこまで行くと内乱も先が見えてきて、一挙に絶対王政に向けて王権が確立していく前夜になるから。この際だからそうしておこうかな。だけど、新国立ではヘンリー六世は浦井健治さん・・・イメージはピッタリだわ(笑)。
2009.10.30
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この3冊を読んだら、ちょっと一休みしたくなった。最初はパロの双子が自国に帰還する20巻あたりが山場と言われたけど、そのあとも面白く読み続け、その後のグインのケイロニアでの出世、イシュトヴァーンの国盗り物語の開始、リンダとナリスのロイヤルウェディングなどで飽きもこなかった。だけど、第二次ユラニア戦役でケイロニアと同盟軍が勝利してもシルヴィア皇女が見つからなかったあたりから、ちょっとストーリーが緩んだかな、と思う。なんかズルズル延ばしてるような。。。そして、この2冊では、イシュトヴァーンとアリの関係は悲惨さが増してきた。ユラニアでイシュトが拾った少年に対するアリの仕打ちなど、かなり辟易する。 一方、この↓外伝のイシュトヴァーンは格好よくていなせな少年。心がちりちりするような青春の日の物語なだけに、宝塚の舞台にぴったりだった。
2009.10.29
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読むのに加速度が付いた。 グインとイシュトヴァーンは再び出会う。別れたときの諍いを解消するために、グインはイシュトの土下座して詫びた。そしてまた共に戦い、エルザイムへ、パルヴィナへ。最後に、運命のアルセイスへ。ここでまた2人の運命は別れていく。。。
2009.10.22
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ここのところ、すっと胃が痛い。持病だけど、1日に数回胃薬を飲んでも痛いというのは、さすがにあまり経験ない。風邪薬を飲んだせいか、昨今の心痛のせいか。。。忘れるために、ひたすらやっぱりグイン・サーガを読んでます。 ナリスとリンダは新婚で幸せそのもの。サーガの中とは言え、ここまでお互いに理解できる相手なら、結婚も幸せそうだなーと珍しく思ったりした(笑)。一方で、他の主要キャラの物語も著しく進展していた。イシュトヴァーンはいよいよ罠にはまるかのような暗~い運命に取り込まれていく。 そして、グインのいるケイロニアでは、グインが想いを寄せる皇女シルヴィアが色仕掛けの後拉致される。グインは皇女を奪還するため、第二次ユラニア戦役へと赴くのだった。三国志のようにしたかったと作者が言うだけあって、戦争の気配がしてくるとサーガも活気づく。
2009.10.20
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ちょっと一休み・・・というときにグイン・サーガの外伝の方を読むことにしているけど、今回はなかなか面白い3冊。 『外伝6 ヴァラキアの少年』はイシュトヴァーンの、『外伝7 十六歳の肖像』はナリス、ヴァレリウス、マリウス、スカールの16歳のときのエピソード。特に様変わりしているのはイシュトヴァーン。「みんな一度は16歳だったのに、どうしてそれを忘れたのか・・・」という扉の詩がイシュトヴァーンの流転の人生を歌い上げる。 アルド・ナリスがクリスタル公となるにいたる経緯の物語。この頃から腹芸を使ってたのねーと思うが、この外伝では4人の聖騎士を負かし、あるいは従えさせていて、将来の彼を思うと正攻法でびっくりするくらい。ナリスもまた若かったのだ。最後のところで、弟のディーンが去った後のナリスの孤独がまたすさまじくて、一層強くナリスに惹かれてしまう私でした。
2009.10.13
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前日のNYCB(Aプロ)にすごく魅了されたので、歌舞伎座の夜の部をやめて当日券でBプロに行こうか、やっぱり残り短い現歌舞伎座での「義経千本桜」を観るか、前日の夜以来迷っていた。だけど、翌日眼がさめたらその迷いは必要なく。。。風邪がひどくなってて、起きるに起きれませんでした。熱はないからインフルじゃないと思うけど、咳がひどいし頭痛と吐き気も。あえなく自宅で寝てすごし、ときどき起き上がってグイン・サーガの続きを読むことに。 この3冊の中では、『36 剣の誓い』がとても印象深い。男女の恋愛は、いまやこのサーガの全編を通じてちりばめられているけれど、男同士の友情、それも人生をかけて約束を果たすなんて、私が読んでもぐっとくる。このサーガの中では、剣をささげる誓いが主従や恋人・友人間で行われるけれど、カメロンがイシュトヴァーンに捧げた誓いには、深い気持ちが込められる。それは主従の誓いであり、友情であり、親子に近い愛情でもあり。アリの暗くてじめじめしたイシュトヴァーンへの思いと対比されていて、何回も読み返した。カメロンとイシュトヴァーンが並んでいるところを想像すると、絵的にもとても美しい。アニメ化もここまでやってくれるといいのに。そして、パロではいよいよ王女リンダとアルド・ナリス公爵の結婚式が行われる。モンゴールで、抱き合うイシュトヴァーンとアムネリスはそれぞれその胸にかつての恋人・婚約者のことが去来する。すごい四角関係。いよいよ運命は大展開、というところです。
2009.10.11
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芝居を観に行く予定だったのに、ついつい夢中になって読んで1日を過ごしてしまった。 アムネリスは、ついにモンゴールを奪い返し、女大公となる。彼女を助けた、モンゴール救国の英雄イシュトヴァーンとの燃え盛る恋!一方パロでは、イシュトヴァーンを待っていたはずの王女リンダは、自分をめぐる決闘で、美しい従兄の公爵への愛に目覚め(女性としてはうらやましいシチュエーション!)、公爵も初めて「恋」というものを認識し・・・めでたしめでたしの『愛の嵐』!いやあ・・・一生懸命読んどいてなんだけど、スゴイです。。。この3巻は、ファンタジーなサーガというよりハーレ・クイン・ロマンのファンタジー版といった感じ(笑)。アムネリスのイシュトヴァーンに対する激情も、少女漫画の世界そのもののようなナリス公とリンダ王女サマの恋も、絶対に現実ではありえなさそうで、どっぷり浸るのが楽しい世界。最近いろいろあって、やっぱりちょっと現実から逃げたいという気持ちが表れてるかなあ。。。私もこういうのが結構好きなのかも・・・と自分の再発見さえしたのでした。
2009.10.04
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同期が同じ職場を去ることになって、送別会でしこたま飲みました。今回は「会社ってもう!」と思うこともあって、私もちょっとヤケ気味。ヘロヘロになっても帰りの電車の中で読むのは、このサーガでした。。。 グインは魔道師グラチウスとついに対決。魔道師もいろいろ技を使って彼を籠絡しようとしたけどそれもかなわず、最後はなんだかお友達みたいになって‘しばし休戦’。いろいろ熟考して準備してた罠のようだったのに、あっさり解決。ある意味、上品。ああ、女性作家だなあって思う。(←いい意味です。安心して読める。)そして一方の雄(?)イシュトヴァーンは、クムの虜囚となっていたアムネリス姫を救いだし、彼女の名の下にモンゴールの再興を旗揚げする。少しづつ旧モンゴールの廷臣たちも馳せ参じ、これからがイシュトヴァーンの一代記の始まり・・・かな。結構、飽きません。1日の通勤時間で文庫1冊は読めるし。
2009.09.29
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帰京。時間があったので、『大聖堂』の続編の下巻を読み終えた。大聖堂ー果てしなき世界(下)650ページ以上あるこの分厚い文庫本を読むのに、そんなに時間がかからなかった。すごく面白い。この下巻では何度もペスト禍がキングズブリッジの町を襲う。そしてペストの対策や施療所の統括や、修道院をめぐる権力争いが、この巻でも延々と人々の争いの種になる。それでも必ず解決され、その中心に常にカリスという強い女性がいる。最終的に夫となったマーティンの理解と援助もさることながら、何より彼女の強い意志がすべてを変えていったのだった。もう1人、グウェンダというしっかりした女性がいて、こちらは強い意思でもって自分の人生を切り開いていく。中世という、女性が社会の中心に立てない時代設定の中でも、これらの女性の活躍が、本書に時代を超越した面白さを提供してくれているのだと思う。王家にまつわる秘密の手紙もちゃんと内容が開示され、読者としてはすっきりした読後感も残った。図書館で借りたので、順番待ちがあり、上~中~下巻を読む間が開いてしまったが、その分、私の中でストーリーが定着した感じ。本書より200年前が舞台になっている前作の『大聖堂』の内容を忘れてしまったので、今一度読んでみようかなと思っている。
2009.09.24
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実家にてここ連続2夜、「田んぼの真ん中を掘ったら出てきた」という公営の温泉に来ている。最低限の施設なので、あまり期待していなかったが、お肌がほんとにツルツルになったのでびっくり。ホントに温泉だったんだ・・・(ちょっと疑ってた)。田舎の公営の温泉も侮れない。その温泉で、ゆるゆる新書版片手に寝そべっていた。素顔のカラヤンたくさん出ているカラヤン本の1つかなと思っていた。著者はカラヤンに近い立場で、秘書的な仕事もこなしていたので、そういう人間にしかわからないエピソードがいっぱい。あの有名な「振り間違い」事件の真相も披露される。カラヤンは確かに誤解されやすい人だと思うけれど、著者が力説するほどすべてが誤解だったのかどうかはわからない。それでも、サントリーホールのオープンに関するくだりは興味が尽きない。次回からは、もっとありがたくホールでの音響を満喫しようと思った。
2009.09.22
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用があって実家に帰ってきました。手が空く時間は、ひたすら読み続けています。。 ユラニアと国境で小競り合いするだけではコトは進展しない、とグインはユラニアの首都アルセイスに乗り込む。そこで、本来の敵と対峙するのだった。一方、クム大公の愛妾となったアムネリスも、野望に燃えるイシュトヴァーンの提案に乗り、自らの運命を開くことに賭ける。普通なら大詰めは近いと思うところだが、まだ全体の1/3。これからどうなるんだろう。。。
2009.09.21
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5連休の始まりなのに、仕事でした。。。残務整理というやつ。元モンゴールの公女アムネリスも、いまはクム王の愛妾となって湖の中の離宮に閉じ込められ、体のいい‘幽囚’状態。そこへいよいよイシュトヴァーンが接近!彼の野望に確実に近付いているので、こっちも興奮するが、なんだかイシュトの良いところがどんどんなくなってきてるようで悲しい・・・。
2009.09.19
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今月は職場がいろいろ混乱含みで、ぼーっとするといろいろ考えてしまう。通勤電車の中や何かの待ち時間には、ひたすらこのシリーズを読んで、考え事をしないようにしている。精神的に逃避行。で本編の合間には外伝など。 今回の外伝3巻は、主要キャラのそれぞれが子どもや少年だった頃の話が多い。極悪非道なイシュトバーンや、どんどんダークな存在になっていくレムスの純な時代が懐かしい。。。
2009.09.16
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ひたすら読んでます。読む前の友人の評価では、すでにこの巻までに面白さのピークは過ぎたはずだけど、私的にはこの3巻は結構ハマった。 ケイロニア皇帝暗殺の陰謀を未然に防いだグインは一軍を任され、ユラニアの国境へと派遣される。一方、赤い街道の盗賊団の首領となったイシュトヴァーンは、スカール黒太子と戦い、その最中にスカールの愛妾であるリー・ファが殺され、イシュトヴァーンとスカールの因縁が生まれるのだった。面白いほど登場人物の運命が絡み合って、なかなか読むのを一時ストップできなくさせている。そして、負傷したスカールはパロに一時身を寄せ、ここでのナリスVS.スカールの丁々発止は見もの(読みもの?)。私はスカールのファンだけど、アニメのスカールはそう颯爽ともしていない。この25巻の表紙はなかなか♪
2009.09.13
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先般、世田谷パブリックシアターで山本耕史主演のこの芝居を観て上滑りしたので、原作を読んでみようかと思った。ドリアン・グレイの肖像もちろん、映像や舞台にかかっているのでストーリーは知っていたのだけど、あれ・・・なんだかハイスピードでとばしている感じだな、と思った。多分、これは原作を大幅にカットしているなと。案の定、そのとおりだった。それはいいんですけどね。長い芝居はシンドイし。でも、主人公のドリアンがこんなにヘンリー卿に毒されていたということが、芝居では伝わらなかった。ヘンリー卿・・・デカダン派というより、ちょっと毒気のあるユーモアを持っているだけで、‘いい人’のように見えた。ドリアンが、純真な青年から堕落するきっかけがよくわからず、ミステリー風なオチだけ受け止めていたので、「だから、何?」状態だったというか。原作は、デビッド・ボウイの愛読書というだけのことはあると思いました。。。
2009.09.08
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イヤなことがあると、一心不乱に本を読むことにしています。それも、この手のグイグイ読めるタイプ。ところで、グイン・サーガはパロの双子が帰還するまでがヤマ場だ、などと友人に言われていたのだけど、別の知人は23巻まで(「ケイロニア編」とも言うべきくだり)が一番好き!だなどとおっしゃる。今、少しでも時間があると何かに没頭したいこともあって、どっぷりとケイロニアに浸かることにしたのだった。 この3巻で、グインはさらに昇進し、皇后や皇弟の陰謀を暴き、マリウスとオクタヴィアを取り持ち、自分はケイロニア皇女と舞踏会でダンスまでこなしてしまう。この文武両道どころか何でもスーパーにできちゃうキャラも、どこか少女マンガのテイストを感じます。
2009.09.06
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昨日の職場でのショックから立ちなおれず、何にも積極的にはヤル気がしないので、早く退社して、家でグイン・サーガの続きに没頭した。コミック並みの早さで一挙に読めるとは、ある意味すごい作品。**************************************『19 ノスフェラスの嵐』パロ-モンゴール戦役のあと、ノスフェラスへ姿をくらましたアルゴスの太子スカール。彼は、このグイン・サーガの秘密の1つであるノスフェラスの真の有り様を知る。すごい勢いで読んできたけど、気付いたら19巻になっているので、そろそろ秘密の1つは解明してほしかったところ。結構現実的で、まったくあり得ない要因で決着つけてないのは好感。ふわふわしたファンタジーはちょっとつらいと思うタイプなので。『20 サリアの娘』舞台はまたケイロニアへ。グインは一挙に昇進している。(こういうところはファンタジーだわ・・・笑。)マリウスは運命の女性に出会った。グインは首根っこまで陰謀の渦の真っただ中にいる・・・といったところで次の巻へ。『外伝(2)イリスの石』外伝なので、本編とは異なり、単独ストーリー。時期は、グインがケイロニアに向かう途中。先に読んだ本編と時期が逆になった。これは「死を売る都ゾルーディア」での物語で、なんだか薄気味悪い。死霊やゾンビ・ミイラの類はダメなんです。。。まだグインがイシュトヴァーンと別れる前の話で、イシュトも人の上に立つ力量を示し始めていたのが頼もしかった。
2009.09.02
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日曜なので、一挙に読み進んだ。アニメ表紙の新書版は16話までらしいので、ここから文庫版に切り替え。 久々に登場したグインは、イシュトヴァーンとマリウスとともに、北の強国ケイロニアへとやってくる。ここでグインは千竜将軍ダルシウスの傭兵となり、マリウスはイリスと出会い、イシュトヴァーンはグインと袂を分かったりと、色々な出来事が起こる。双子のパロへの帰還で、そっちの方は一段落したので、肝心の主役に話が戻る。モンゴールを除けば、パロと並ぶほどの強国なので、どうやらこの国でしばらくは話が続くのだろう。外伝↑ではグインはすでにケイロニアの豹頭王。どうやらイシュトバーンもゴーラの王のようで、国境をはさんで争う関係になっているようだ。筆者が亡くなる直前に書いていた時代らしいが、その一部を30年近く前に外伝として書いていた・・・とは構想の持続力に恐れ入る。もっともずっと「グイン・サーガ」を読んでいる友人によると、あとで辻褄合わせが大変なんだろうな、と思う部分もあったとか。現時点で読む私は、「魔道」の色合いが濃くて、ちょっと辟易。ファンタジーを越えて、最近のアニメっぽい展開のように思う。でも、これが書かれた時代からすると、「すごく先取り」と言えるのかもしれない。
2009.08.30
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『トーラスの戦い』『パロへの帰還』を収録。クリスタルが奪還され、聖なる双子はパロに帰る。レムスは王座へ。ここで、アニメ表紙の新書版は終わりなので、NHKで放送されているアニメもここまでなのだろうか。だけど・・・グイン・サーガなのに、グインの話はアルゴスへとたどり着いたあたりからなくなった。このままでは止められない(笑)ので、やっぱり続きを読むことにした。
2009.08.28
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今週は残業せずに劇場通いをしたら、案の定今日は深夜残業になってしまった。ちょっとヘロヘロ。。。『クリスタルの反乱』『復讐の女神』を収録。クリスタルの反乱は功を奏し、総大将アリド・ナリスがクリスタル・パレスに入場。一方、アルゴスのスカール&ベック公は、人が想像できない進路をとって、モンゴールに痛手をあたえる。。。佳境ですね。「これからグイン・サーガを読むの」と友人に言ったら「勢いがあるのは、王子と王女の双子がパロに帰還するまでかなあ」と言われたので、あともう少し先までがヤマ場なんでしょうか。表紙は、草原の国アルゴスの王弟にして、草原の部族を率いるスカールの、気合いの入った姿。
2009.08.21
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『草原の風雲児』『紅の密使』が収録されている。一方で国を追われたパロの聖双生児リンダとレムスは、縁戚アルゴスにたどりつき、その支援を得て奪還軍を起こす。新王の名乗りをあげたが、未だ実績のないレムスが心中焦るところに、共感を感じます。そして、草原の国アルゴスの黒太子スカールが、ぐっと主役級に躍り出た1巻。スカールは、奇策を弄するが、それゆえになんとなく「大河ドラマ」の主役っぽくて(笑)非常に魅力的。
2009.08.14
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2日続けて残業しないと、しわ寄せがいっぱい。。。この新書版5巻めには『紅蓮の島』『死の婚礼』を収録。パロの王位継承権を持つアルド・ナリス公爵と、征服者モンゴールのブラド大公の娘アムネリスの婚儀はとんだことに。。。物語は佳境。通勤時にもすごい勢いで読んでます。
2009.08.12
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今週はずっと、しっかり残業続き。(あ、タマラの「白鳥」は観に行きましたが。)週末の今日はそろそろエネルギーが消えそう。だって・・・お昼時にまで「ランチ・ミーティング」が入ってて、身動きできないスケジュールなんだもの。。。さて、このシリーズは若干ナメてかかって読み始めたのだけど、「読む本がない」状態がつらい私には、格好の読書の対象なのだった。『望郷の聖双生児』『クリスタルの陰謀』を収録。文庫本の表紙はそれなりのイラストだったのに、このアニメアニメした表紙はいかがなものかと思っているのだが、まあ今回は我慢できるかな。表紙のコはパロの王子サマ・・・もとい、父王が亡くなった今はパロの世継ぎの王様でした。この巻では、この王子サマの従兄であるクリスタル公アルド・ナリスが一挙に主役級の扱いとなる。類まれな美貌の貴公子で、武勲も知性も抜群で趣味も高雅となれば、少女漫画の世界なら主人公の恋人役はこちらで決まり、というところ。こういう設定は、やはり女性作家だなあ、と思う。パロを征服したモンゴールは、自国の公女アムネリスとアルド・ナリスの婚姻を画策し、一方でパロと姻戚関係にあるアルゴスもモンゴールに立ち向かうべく開戦し、いよいよ大きな争乱のさなかに入っていく。日曜にはNHKのアニメを見なくちゃ。アニメのスピードを追い越すには、もうちょっと頑張る必要があるなあ。
2009.08.07
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間にいろいろな本をはさみながら、上巻から読み継いでいる。主人公たちに次々に苦難が降りかかり、ある意味ジェットコースター・ドラマ的なので、分厚いわりには勢いよく読める。大聖堂ー果てしなき世界(中)マーティンは崩れた橋の修復を依頼されるまでになるが、元親方は修道院長と手を組んで彼から仕事を奪いとる。一方で恋人のカリスは、羊毛市を立て直すために、キングズブリッジを修道院の支配下から王の直属の自由都市にしようとして、逆に魔女裁判にかけられる。死罪を避けるために、結婚式前日にもかかわらず、心ならずも修道女の道を歩むことに。失意のままフィレンツェに去ったマーティンは、今度はペスト禍の中を生き延び、娘一人を伴ってキングズブリッジに戻る。この間英仏の百年戦争が始まり、カリスは、戦火の中を教会の権利(男子修道院長に女子修道院のお金を盗まれた!)を主張するために司教に会いにフランスに出向く。このストーリーは次の下巻でどこに落ち着くのだろう。エドワード3世とその息子エドワード黒太子が出てきて、歴史的な背景も面白い局面。カリスは現代の女性でも圧倒されそうな力強さがあり、彼女の今後の選択肢も気になる。次の下巻も図書館で予約しなくちゃ!
2009.07.31
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果たして楽しめるのかと思ったのに、読みすすんで3巻め。新書版1冊は、文庫本2冊相当なので6巻まで読んだことになる。タイトルどおりの「辺境」での戦いは、前半の『辺境の王者』で終了し、後半の『アルゴスの黒太子』からファンタジックな展開に。『アルゴスの黒太子』から登場した超美形の若き公爵サマなどは、やはりアニメの力を借りた方がイメージが湧く。(注:そのイケメンはタイトルのアルゴスの黒太子ではない。。。)これまで森や砂漠の中で怪物ばかり登場してたので、後半からはじまったクリスタル・パレスでの政治的陰謀が人間的でなんだか懐かしい(笑)。読むスピードが上がってきた。※表紙のアニメの絵が妙に子供っぽくてなんでかなーと思っていたら、5頭身くらいに頭でっかちだからだと気付いた。この3巻の表紙は、モンゴールの公女にして将軍という設定の宝塚も真っ青な美少女なんですが、この頭の大きさは損。
2009.07.20
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まるでコミックを読んでいるような勢いで、進んでいく。TVアニメを見てから読み始めて正解だったかも。イメージが頭の中でアニメ映像にセットされているので、具体的な形を伴ってキャラクターを想像できる。これだけ異質な辺境の化け物や怪人たちのイメージを、自分で膨らませるのは大変だったに違いない。豹頭の怪人と滅ぼされた王国の王子&王女、傭兵と小猿人の少女という組合せではなんとなく地味な1巻めだったが、ここで美貌の公女将軍や彼女が指揮するハデな軍勢、銀色の狼王などが出てきて一挙にファンタジックになった。すぐに飽きるかと思ったけど、通勤時の気晴らしになるのでもうちょっと読み進んでいこうと思う。だけど・・今度の表紙もバーチャル・アイドルのような女の子(王国パロの王女サマ)なので、アキバ系と思われそうで、やはり通勤電車の中では遠慮気味なのだった。。。
2009.07.14
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都議会選挙も行ったし、肩こり解消にマッサージにも行ったけど、今日も遠出する気にならず(またチケットを流した・・・)、最近刊行されたこの文庫本を読んですごす。ところで・・・こういうの読んでると「スペインにまた行きたい」と思うのだけど、しばらくはかなわないかも。セビリアのアルカサルは、主人公のドン・ペドロが建てたものだったと思うけど、10年以上前に見学した記憶はすごく薄く、ほとんど覚えていないのが悲しい。週末はこんなふうに傷口をなめるように過ごしてきたし、週明けには今度こそ復活したいなあ。。。
2009.07.12
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100巻を超えた長大なサーガで、「今さら読むもんか」と思ってた。だけど、この春からNHKで始まったアニメを見て、原作を読んでみたくなった。・・・というか見ることができなかった回があるので、ストーリーがどうなっているか気になったというところだけど。この新書版は今年の3月から出ているもの。読みやすいけど、表紙がちょっと恥ずかしい。まるで‘タイガーマスク’みたい(豹だけど)。カバーもかけずに通勤電車で読みふけるのは勇気がいるわ。まあまあ面白かったと思う。でも知人は、「双子の王子と王女が故郷へ帰るあたり(新書版だと8巻めあたり?)で、今後も読み続けるかどうか、考えた方がいいよ。」と謎のようなことを言う(笑)。??私は作者が亡くなられているので、ついに未完になった長~いサーガを読むことそのものが恐ろしい。だって遂に解決しない何かが残る、ということじゃあないの・・・と思うのだった。
2009.07.08
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先般見たTV映画の最後があんまり急展開して違和感があったので、原作を読んでみることにした。ノーサンガー・アベイものごとの関係性はよく説明されているので映像ほど唐突感がないけど、あっさり端的なので、あんまり面白くないかも。かえって、映像の方が原作を補足して人物描写していた。有名作家も若書きだとそれなり・・・。
2009.06.29
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ずっと前から「チャンドラーの『さらば愛しき女よ』はいいよねえ」と年輩の男性からはよく言われていて、「そうですか」と気のない返事を返してきた。村上春樹の新訳が出てるなら読んでみようかな、と前作に懲りずにトライ。さよなら、愛しい人清水訳の『さらば愛しき女よ』は読んでいないし、比べてみようとも思わないのだけど、こっちのタイトル『さよなら、愛しい人』はハードボイルドにしては力が抜ける。マーロウものを読んで2作目にして気付いたのは、ヒロインはいつでも美人でスリムで豪奢でセレブで知性にはちと欠けること。そういう平板さが、ああハードボイルドなんだな(笑)と。一方で登場する男性は、可愛いキャラクターが多い。恋い焦がれた女性に撃ち殺される元銀行強盗も、女性に尽くす大金持ちで老人の夫も。世の中の男性の支持が多い理由がちょっとわかる気がするけど、私の共感はまだ低めかな。※だけど、最近ミステリチャンネルで始まった「私立探偵フィリップ・マーロウ」は見ています。マーロウ役はパワーズ・ブース。83・86年英=カナダ制作のTV番組のデジタル・リマスター版で、日本初放送中。他の映像を見てないこともあって、私の中ではこの↑彼がスタンダードなイメージとして定着しつつある。しょっちゅう殴られて気を失っているので、情けない感はあるけど。。。
2009.06.19
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あのベストセラー『大聖堂』の時代から200年後の、前作と同じキングズブリッジ修道院が舞台。(と言いながら、『大聖堂』の内容はすっかり忘れているんだけど。。。)大聖堂ー果てしなき世界(上)(上)(中)(下)3巻セットの第一巻。図書館では1冊づつ借りることになるので、気長に読んでいくことに。キングズブリッジ修道院は今では保守的な修道院。町の人々は、市の繁栄のために、老朽化して落ちた橋の再建に取り組む。そのために選ばれた、革新的で有能な大工(建築士?)であるマーティンがいろいろな困難に立ち向かっていく。上巻はここまでだが、ここではまだストーリーそのものより、中世の人々の意識と暮らしがとても興味深い。中世に時代設定してありながら、とても現代的な精神を持つカリスと、生命力の強いグウェンダという2人の女性がいきいきと描かれている。カリスの結婚観などは、どこかで聞いたような話だな(苦笑)、と妙に共感した。
2009.06.03
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短編集。映画「ラスト、コーション」の印象が強くて、原作も読んでみようと思った。ラスト、コーション短編だとは知ってたが、思ったよりずーっと短くてびっくり。映画のあらすじのよう。いや、短いのに説明(登場人物の考えていることとかその場の状況とか)が多いから、解説みたいと言った方がいいかな。あの濃厚なベッドシーンは映画の中にしか出てこないから、それもちょっとモノ足らない(笑)一因か。映像の方がはるかにすばらしいと思った作品。その他の作品も、私には肌が合わない。血縁や因習にとらわれがちなところと、緻密な女性心理の描写が、俗っぽい感じを漂わせる。好き嫌いをはっきりさせる前に、あともう1回だけ今度は長編にトライしてみようとは思う。
2009.05.19
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今朝は「今頃はパリではルグリのアデュー公演の真っ最中よね」、と悲しかった。そのせいか、ベッドの中からなかなか起き出す気にならず、ウィーン・フィルの一般発売では出遅れてしまい、安い席は早々とSOLD OUT。。。踏んだり蹴ったりの気持ちで、この本を読了。アラトリステのシリーズの中では、第一巻と同じくらい面白かった。アラトリステ(5)やはり大時代的な時代劇は、女性関係が絡まないとね、と思う。でも、主人公アラトリステが国王フェリペ4世と恋敵になったことより、それを政治的に利用された、というストーリーの構造の方が面白かったけど。今出版されてるのは5巻まで。映画は1~5巻までをよくまとめて1つの映画にしてあったな、と今でも思う。17世紀スペインの時代考証がしっかりされすぎてて、すぐに入り込めなかっただけだ。スペインでは国民的な人気のこのシリーズだから、まさかここで終わりってことはないよね。手法としてはすでに壮年期(老年期?)に差し掛かった、アラトリステの従者のイニゴが過去を回想していることになっているので、回想している時点まではたどりついてほしいと思う。
2009.05.16
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観劇の予定だったけど、チケットが手元にない。WEBで予約した覚えはあるけど、チケットが送られてきた記憶は・・・ない。記録を見ても購入したことになっていないので、カードの認証ページの前に予約作業を中止してしまったのかも。風邪も芳しくないし、この本を読んで過ごした。オーケストラの経営学面白かったのは前半で、「音大に行くまでにかかる費用」「日本のオーケストラ楽団員の平均年収」「チケット価格のコストと実態」などの数字が挙げられていた。でも、「音大に行くまでにかかる費用」は想像に難くなかったし、これ以外は外部資料が出典であることを考えれば、あんまり内容的には掘り下げてないように思う。部外者には舞台裏が(特に金に絡むお話は)面白い、といったところか。本書の立ち位置としては、「オーケストラを経営学の視点から解説し・・・(中略)オーケストラに直接携わる人だけではなく、企業で働くすべての人に有益な示唆を与える。」ということらしいが、オーケストラが一般企業に学ぶことはあっても逆は少ないように思えた。以前、ある在京オケに仕事上の提案をしたことがあった際に、えらく依頼公演に乗り気だったのが「?」だったのだけど、そのナゾは少々解けました。
2009.05.06
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実家でゆるゆると過ごした1日。水戸室内管弦楽団と巡るヨーロッパ音楽紀行水戸室内管弦楽団の3度目のヨーロッパ演奏旅行の記録。1回目・2回目と異なるのは、指揮者小澤征爾が急性椎間板ヘルニアで参加できなくなったこと。結局オケは指揮者なしで演奏旅行をする決断をし、そのツアーを終了させた。指揮者がいないということが、こんなに名手ぞろいのオケにも多大な影響を与えるんだな、とこの本の文章を読んで実感が伴ってきた。当初5都市で予定されていた公演は小澤氏が参加しないことでウィーンとパリはキャンセルとなり、ミュンヘン・フィレンツェ・マドリードのみに。それでも、3都市のホールに合った音楽を奏でるために各地で調整を繰り返すオケ。真に楽器を弾く技巧的なことのみでなく、ホールの共鳴との微調整に経験と力量と時間がかかるものだと知った。各地での賞賛はそうした影の努力に対するものもあったのかも。惜しいのは、この本が、水戸室内管弦楽団の快挙だけに言及したものでなく、各地での音楽的歴史や環境について言及しているのだけれど、それがちょっと余計だったかな、と思うこと。書こうとしていることが分散したと思うし、普通に音楽旅行記みたいなところもあって新鮮味が少ないような気がした。
2009.04.30
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今年の新入社員が本日配属。4月初めからずっと研修続きで、やっと職場へ配属されたというわけ。新人は手がかかるから、小規模な部門にいることもあって、即戦力になる中途社員ばかり配属してもらってきたけど、今年はなんとなく1人引き受ける羽目に。昨今の環境下で入社したコたちなので、‘ものおじ’(死語?)もしないし、自信にあふれていて、昔の自分を思い出し、このタイトルみたいなことを一瞬感じてしまった。。。これもいつもの例にもれず、図書館で何気に手にした1冊だった。日の名残り英国の貴族にずっと仕えてきた執事(現在はアメリカ人の富豪に仕えている)が休暇に旅に出て、過去の思い出を振り返る。古き良き(だったかどうかは?)時代の英国の精神を表すのに、執事という存在を介するというアイディアはほんとにすばらしい。まず、その手法が見事。知性も教養もマナーも品格も備えているけど、視野の広さと自分の立つポジションをうまく把握できない。そして、ジョークで会話を潤すような真の心の余裕もあるわけではない。執事はある時期の英国の姿を現しているのだと思うし、前述のようなタイプの人間そのものを表現しているのだとも思える。人生の夕暮れに差し掛かって、信じていた人間の本当の姿、自分を愛していた者の存在とその思い・・・が突然明らかになり、この本のタイトルどおりであまりに切ない。救われるのは、主人公のその執事が、最後にまだ取り組める課題(ご主人に対するジョークの練習)を見つけて前向きに対処しようとする姿であり、「もしかして、これまでの人生で私は取り返しのつかない選択をしてきたのではないか」と思う読者(誰でもそういったことがちょっとはあると思うのだけど・・・)を励ましてくれているように思うのだ。
2009.04.27
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日本のバレエの黎明期の状況がよくわかる。バレエに育てられて個人的に大受けしたのは、東京バレエ団の佐々木忠次氏について書かれている部分。牧さんは佐々木さんを「ライバル」とみなしているのが、婉曲な表現の中からも伺える。(同じ年齢なんですよね・・・)ただ、プロデューサーとしては、圧倒的に佐々木さんの方が国際感覚があって、華やかで凄腕だと認めている。佐々木さんの戦闘的な性格についても、他の人の言葉を借りて言及しているところが面白い。(牧さんの文章はとても女性的で、平易なんだけど、言いにくいことは他人の言葉を借りている。普通のおしゃべりを聞いているようで、違和感はあまりないけど、文体としては好きじゃないなあ。。。)活躍している日本人バレエダンサーの大勢が、牧阿佐美(か母の橘秋子)につながる人たちなのだと知って、とても感心した。
2009.04.15
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