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きっとちゃんとチラシやHPを見ていたらわかっていたでしょうが、予備知識をほとんど持たずに劇場に行った私には、驚きがいっぱいでした。(出演)シルヴィ・ギエムロベール・ルパージュラッセル・マリファントなんと言っても、一番の驚きはロベール・ルパージュが踊っていること!俳優出身の演出家だと思っていましたが、踊るんですね。だって、昨年からMETで「リング」を演出しているあの方でしょう?「ファウストの劫罰」も演出していました。スタイリッシュな照明が際立つオペラの演出で気に入っていたので、今回も照明に特徴のある演出をするだけだと思っていました。そういえば、METライブビューイングの幕間のインタビューで見た気がします。「演出家なのにカッコイイ」(!)なんて思った記憶があります。その人がゆうぽうとで踊っているなんて、というわけです。3人はジャンルが全然違うので、どうしても演劇的に収斂されます。ギエムの踊りが少なめだったところが、ちょっと欲求不満かな。演出では、浄瑠璃や殺陣のように、ジャポニズムがそこここに取り入れられていて、それがいまひとつだったでしょうか。どっちも、本物そっくりにやってほしいというわけではありません。ただ、日本の文化として完成度がすごく高いものなので、中途半端に似せてほしくないな、と。はっきり言って、奇才3人であっても、そこのところは何か‘おぼつかなげ’だったと思うのです。「シュヴァリエ・デオン」という素材は興味深いです。男であって、女でもある。ギエムがもっと表に出たら面白かったかも。昔からいろんな物語にその数奇な一生が取り上げられて、存在自体がセンセーショナルですから。ボーマルシェがエオンに関係している、ということにもびっくり。私にとってボーマルシェとは、「セビリアの理髪師」と「フィガロの結婚」の原作者です。単なるオペラの劇作家ではなくて、国王の密使でもあったんですね。米独立戦争にも絡んだようで、政治センスもあったんでしょう。 いろいろなことに、へええ~と思っているうちに、舞台は終わりました。楽しめましたが、今後もこの手の作品をずっと作り続けていったほしいとまでは、正直思えませんが。。。
2011.11.20
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「ビントレーの世界が好きなら楽しめる。」謎のような言葉を知人から言われました。ということは、この言葉を言った彼はビントレーが好みじゃないということ。なのになぜ見に行ったんだろう・・・。さくら姫:小野 絢子王子:福岡 雄大女王エピーヌ:湯川 麻美子皇帝:堀 登 私は結構楽しかった。小野さんの可憐さが、特によかった。これだけ衣装や装置がメルヘンしているというだけで、かなりうれしいものです。コールドの雲とか泡とかの衣装が特にすてき。でも、王子はやはり脚さばきがキレイに見えるように、タイツ系の方がイイんではないでしょうか?不満は・・・オケです。あの金管には、ブリテンもびっくりしているかも。惜しいところです。。。
2011.11.06
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どうしても避けられない会議が、夕方に入ってしまいました。通常ならそこであきらめてしまうのですが、今日はお友達が何人も来ているとわかっているので、会議終了後とりあえずスタダン「コッペリア」会場へ向かいました。スワニルダ:吉田 都 フランツ:フラヴィオ・サラマンカ指揮:アンドレイ・アニハーノフ 管弦楽:東京ニューシティ管弦楽団結局、第1幕は見逃しました。でも、第2幕に間に合っただけでも、まあよかった。コッペリウス博士の家でのあれやこれやは、この第2幕ですから。都さんて、こうして見るとホントに上手いんですねえ。足の先まで神経が行きとどいていて、隙が全然ない。「完成形に近いんだな」と感じました。ホセ代役のフラヴィオ君は、‘発展途上’というのがよくわかりました。素材はいいので、今後の醸成を期待しましょう。カーテンコールではっと気付いたら、指揮者はアニハーノフでした。背中に‘怒涛の’とか背負っていそう(笑)。なんだか懐かしく、うれしかったです。
2011.10.31
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直前にチケットをゲットし、ギエムのBプロへ。コンテばかりのプログラムで「大入」だなんて、ギエム様のご威光はすごい。◆「春の祭典」振付:モーリス・ベジャール生贄:長瀬直義2人のリーダー: 柄本弾、森川茉央2人の若い男:氷室友、小笠原亮生贄:吉岡美佳4人の若い娘:高村順子、西村真由美、佐伯知香、吉川留衣◆「リアレイ」振付:ウィリアム・フォーサイスシルヴィ・ギエム、マッシモ・ムッル◆「パーフェクト・コンセプション」振付:イリ・キリアン田中結子、川島麻実子、松下裕次、宮本祐宜◆「アジュー」(Bye)振付:マッツ・エックシルヴィ・ギエム一番圧巻だったのは、もちろんギエムの「アジュー」です。でも、私がマッツ・エックの舞踊言語を好きではないので、スタオベして拍手しまくり・・・とまではいかなかったのでした。ギエムの踊りをじっと見ていたら、今にして思えば、先般のAプロのときの踊りも結構コンテっぽい感じでした。足さばきとか、超高速(笑)。きっともう、古典とかコンテとか区別して彼女を見る意味はないんでしょう。「春の祭典」は好きな演目なんですが、東バのダンサーの一人ひとりを見るとツライところもありました。私は、ずっと以前は、この曲を何度聞いてもピンとこなかったんですが、ベジャールの振付は雄弁で、春の大地の芽吹きを感じさせます。東バの男性ダンサーは小柄なので、今ひとつ迫力の無いところが、ちょっと残念ではあります。
2011.10.30
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ギエムの22日のAプロには行けなくてチケットを他の人に譲ったのに、あまりに周囲の評価が高いので、平日ながら急遽行くことにしました。【第1部】◆「白の組曲」シエスト:乾友子、高木綾、渡辺理恵テーム・ヴァリエ(パ・ド・トロワ):奈良春夏、木村和夫、柄本弾セレナード:小出領子プレスト(パ・ド・サンク):岸本夏未、高橋竜太、小笠原亮、長瀬直義、宮本祐宜シガレット:田中結子マズルカ:後藤晴雄アダージュ(パ・ド・ドゥ):上野水香、柄本弾フルート:西村真由美◆「マノン」より第一幕(寝室)のパ・ド・ドゥシルヴィ・ギエム、マッシモ・ムッル◆「スプリング・アンド・フォール」よりパ・ド・ドゥ吉岡美佳、高岸直樹【第2部】◆「田園の出来事」ナターリヤ:シルヴィ・ギエムベリヤエフ(家庭教師):マッシモ・ムッルラキティン:後藤晴雄ヴェラ(養女):小出領子コーリア(息子):松下裕次イスライエフ:アンソニー・ダウエルカーチャ(メイド):奈良春夏マトヴェイ(従僕):永田雄大ギエムはすばらしかった。ダンサーも、‘進化し続ける’ということが可能なんですね。以前は「何を踊ってもギエム」という感じでしたが、今では舞台上では別の存在になりきっていました。彼女の動きは、振付があるようには思えません。私たちが日常の動作をしているのと同じように、ギエムは踊るのです。それはあの圧倒的な身体能力の賜物でもありましょう。バレエという芸術が、こういうものになりえるんだという、すごい驚きを持って会場を後にしました。熱に浮かれたようになったので、文化会館に業務用PCを置き忘れ、あとで真っ青になったというおまけ付きです。(もちろん管理事務所に探しに行き、無事見つかりましたが。)
2011.10.26
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朝から外部で会議を4つこなして直帰→文化会館へ。すべてはルグリ様のための段取りです。【第1部】◆「現代のためのミサ」より"ジャーク"(バレエ「ダンス・イン・ザ・ミラー」より)東京バレエ団◆ニネット・ド・ヴァロワによる詩「満ち足りた幽霊」「子どもの言うには・・・」朗読:アンソニー・ダウエル◆「ルナ」シルヴィ・ギエム◆「アルルの女」より マッシモ・ムッル◆「火の道」舞踊:花柳壽輔 横笛:藤舎名生 太鼓:林英哲【第2部】◆「ダンス組曲」より マニュエル・ルグリ チェロ:遠藤真理◆「十五夜お月さん」「五木の子守唄」「シャボン玉」「赤とんぼ」「さくらさくら」歌:藤村実穂子◆「ボレロ」シルヴィ・ギエム 東京バレエ団指揮:アレクサンダー・イングラム演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団錚々たる出演者の方々ですが、私の目的はやはりルグリ。演目が「ダンス組曲」のみというのは若干寂しいけど、こういう機会に踊ってくれたことへの感謝が先に立ちます。しかし・・・久しぶりに見ても、つま先がキレイで、からだのしんだけでなく、末端の動きまでがとても優雅でうっとりです。やっぱりギエムの「ボレロ」が圧巻だったでしょうか。翌日から出張予定の私は、ルグリの演目の後は会場から抜け出そうと考えていましたが、プログラムの流れ上どうしてもムリでした。最後までしっかり見てしまったのですが、「ボレロ」はすごく感動しました。ギエムほどになるともう進化しないかと思っていたのに(笑)、そして「ボレロ」は毎回同じインパクトを受け取ると思っていたのに、過去に見た「ボレロ」と全然違いました。(少なくとも私には)以前のギエムの「ボレロ」は、シャーマンのように超自然と交感して天の意思を伝える存在のように見えたのですが、今日は逆に神に復興の祈りを捧げる存在のように思えました。無機質な媒体から、生への強烈な意欲を放つ存在へと変わっていた、という感じです。「来てよかった!」・・・そう思いながら、会社に戻ったのでした。
2011.10.19
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クレーム対応のため出勤でした。(涙)それでも16時には切り上げ、新国立劇場へ。『マノン』全幕は久しぶりなので、楽しみにしていました。マノン:島添亮子デ・グリュー:ロバート・テューズリーレスコー:奥村康祐ムッシューG.M.:後藤和雄レスコーの恋人:喜入依里娼家のマダム:大塚礼子ベガーチーフ:恵谷彰 看守:冨川祐樹デ・グリューのテューズリー・・・すばらしかったです。つま先がキレイだし、優雅なのに存在感があります。身体の筋肉の付き方まで(?)デ・グリューっぽい。そういえば、9年前も新国立ではテューズリーはデ・グリューだったんですよね。アクロバティックな3幕はどうだろう・・・と思っていましたが、島添マノンにそんなことは杞憂でしたね。難なくこなして、これが初役とは思えませんでした。レスコーの奥村康祐さん、ムッシューG.M.の後藤和雄さん、看守の冨川祐樹さん・・・みなさんハマリ役と思えるほど、ピッタリのキャストでした。物乞いのリーダーの恵谷彰さんも、激しいダンスをピッタリのカウントで付けていて、見応えがありました。私的には、彼は新発見です。結構男性ダンサーが充実していた公演でした。本当に観に行ってよかったと思います!※ところで・・・9年前の新国立上演はどういう布陣だったのかしら・・・と確認してみました。それ以来、生で全幕『マノン』を見ていないのに、すっかり忘れていました。「アレッサンドラ・フェリ&ロバート・テューズリー」「酒井はな&ドミニク・ウォルシュ」「クレールマリ・オスタ&デニス・マトヴィエンコ」・・・すごいキャストでしたね。確か、ローラン・イレールがデ・グリューの1人でしたが、都合でキャンセルになり、とてもガッカリしたのを覚えています。結局、複数のキャストを見にいきましたが、フェリのときは、ストーリーも忘れてひたすら彼女を目で追っていました。いい時代(?)でした。
2011.08.27
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体調不良なのに、打合せを午前に入れていたので、渋々フレックスで出社。最低限やらないといけないことだけ処理して、さっさと五反田へ向かいました。ちょっと意識が朦朧とするけど、久々のヴィシニョーワですもの。ジゼル:ディアナ・ヴィシニョーワアルブレヒト:セミョーン・チュージンヒラリオン:木村和夫【第1幕】バチルド姫:吉岡美佳公爵:後藤晴雄ウィルフリード:柄本弾ジゼルの母:橘静子ペザントの踊り(パ・ド・ユイット):高村順子-梅澤紘貴、乾友子-長瀬直義佐伯知香-松下裕次、吉川留衣-宮本祐宜ジゼルの友人(パ・ド・シス):西村真由美、高木綾、奈良春夏、矢島まい、渡辺理恵、川島麻実子【第2幕】ミルタ:田中結子ドゥ・ウィリ:西村真由美、吉川留衣ヴィシニョーワがジゼルにぴったりかと言われると、以前は考え込んだかもしれませんが、彼女はもはや何をやっても‘完璧’というレベルに近づいているようです。バランスがすごいので、鉄のしんが身体に入っているかのようですね。それでいて柔軟性のある動きもすばらしいです。村娘のかわいさを感じないのは残念だけど、狂気はかなり‘いっちゃっている’系でした。「さすがはヴィシ」と思ったのは、やっぱり第2幕。サポートされて運ばれるところが、からだがしっかり流線型に流れて、本当に空中を漂っているようでした。チュージンはそうですねえ・・・久々に若いダンサーでアルビレフトを見たので(ここのところ引退間近で完成度の高いダンサーを見ることが続いていました)、多少いたらなさがあっても「若気のいたり」のような気持ちで見ることができました(笑)。サポートがもっと上手くなって、細かい動作1つ1つに気を抜かなければ、かなりいいのにと思います。しかし、ジャンプのダイナミックさなどは青年らしさがあって、死者であるジゼルとの対比がより際立ったと思います。主役2人が2日間とも同じなのにこの日にしたのは、実はヒラリオンが木村さんだったから。1幕の最後などは、感情表現まだまだなアルブレヒトより、胸をぐっと剣の前に差し出す木村さんのヒラリオンの方に目がくぎ付けでした。2幕のウィリーへの懇願シーンなども、これまでのどのヒラリオンより熱情を感じました。木村さんがアルブレヒトでもいいけどなあ。お盆で、体調もいまいちな中、観に行ってよかったと思える公演でした。
2011.08.17
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先週半ばから胸の下あたりに鈍痛を感じ、どんどんひどくなってきました。お盆なので診療しているクリニックも少ないし・・・大病院に行ったら4時間待ちになりました。この鈍痛は以前肋骨を折ったときと同じ・・・と整形外科に行ったのですが、「骨は何ともありません」と言われ、じゃあ次ぎは何科?と思ったら、診療時間がすぎていました。来週に持ち越しでしょうか。。。おかげで会社は予定せずに休みとなり、17時には家に帰ったので、18時からUstreamでインターネット中継された「オール二ッポンバレエガラコンサート2011」を見ていました。お休みにしないとこの開演時間には間に合わなかったので、ケガの功名でしょう。日本人トップバレエダンサー達による震災復興支援である、このガラコンサートはに興味はあったのですが、何気に微妙なプログラムで、チケット購入しませんでした。「復興支援」なら、そこからスタートでしたね。演目とキャストは↓http://nippon-balletgala.com/images/20110707.pdfコンテンポラリーが圧倒的に多い構成で、そこに復興にかける情熱を感じます。だけど、純粋にバレエ公演として楽しめたかというと、私の力量(?)ではちょっと苦しい。インターネット中継は、PCのせいか回線のせいか、結構断続的でした。無料だから何とも言えませんが、イベントの共有にはなったものの、視覚的な感動を得ようとすると難しいですね。それでも、見てよかったなと思ったのは、酒井はなさんの”瀕死の白鳥”と西島千博さんの”ボレロ”。酒井はなさんの華奢だけど筋肉質な白鳥がなかなか美しかったし、バレエから遠ざかっていると思っていた西島さんのエンタメ性のあるボレロが見ていて魅力的でした。
2011.08.15
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どうしてもカレーニョのバジルをもう一度見ておきたくて、出張ついでに(というのを自分への言い訳にして?)、兵庫県立芸術文化センターでの公演へ向かいました。バジル:ホセ・カレーニョキトリ:パロマ・ヘレーラメルセデス:ヴェロニカ・パールトエスパーダ:コリー・スターンズ ガマーシュ:クレイグ・サルステインロレンツォ:アイザック・スタッパス花売り娘:メラニー・ハムリック、ヒー・セオジプシーのカップル:ミスティ・コープランド、アロン・スコット森の精の女王:ヴェロニカ・パールトキューピッド:サラ・レイン管弦楽 ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団東京でのラスト公演にコンディションの山場を持ってきていると思いましたが、今日のカレーニョの完成度はさらにすごかった!まさしく‘自家薬籠中のもの’というところ。もう振りなんて頭で考えているというより、あるべきところに腕が脚が伸びていく・・・そんな気さえしました。優美さとラテンなノリの相互作用状態が、これほどのダンサーは他には知りません。24日には4階席だったところが、今日は2階バルコニー前方だったので、前にだれもいない状態で彼を見ていると、自分のために踊ってくれているような錯覚さえしてしまいそう。お約束どおり、カーテンコールに何回も呼び出されましたが、彼の首にレイのような花輪がかけられ、なんて似合うんでしょう・・・とすでに私は涙目。優雅なしぐさで、客席に向かって膝をついて挨拶する彼を見ると、感謝しているのこっちなのに、彼からかなりの謝意を感じました。関西での幕切れもとても感動的でした。それにしても兵庫県立芸術文化センターは、素敵なホールでした。文化会館よりは小ぶりなのでぐっと舞台が見やすいし、壁の材質が木材で、音響がとてもいいように思います。ここで見るオペラもきっとすばらしいに違いない。新幹線は最終になってしまい、家に着いたら1時でしたが、満足のいく週末の遠出でした。
2011.07.30
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カレーニョの日本での実質的な最後の舞台だと思うと、やっぱり行きたいな~という気持ちが抑えられず、急遽4階席をゲット。キトリ : パロマ・ヘレーラバジル : ホセ・マヌエル・カレーニョガマーシュ : アレクサンドル・ハムーディメルセデス : クリスティ・ブーンエスパーダ : ゲンナディ・サヴェリエフジプシーのカップル : ルシアーナ・パリス、ダニール・シムキン森の精の女王 : クリスティ・ブーンキューピッド : 加治屋百合子ホセは「スペシャル・ドンキ」のときより、さらに調子がいいように思いました♪この日に焦点を合わせた調整をしたのだったら、さすがです。上方の階から見ると、ホセの回転はホントにキレイですね。完璧な同心円を描いておりました。ここまでの回転は見たことがないです。ホセばかり見ていて、あとはあまり記憶がありません(笑)。ぼーっと見ていたら、ジプシーですごく上手な男性ダンサーがいて、すごい喝采を浴びていました。「若手にもすごく有望なダンサーがいるのね~、今後が楽しみ」と思っていました。4階からは見えなかったのですが、どうやらこれはシムキンだったらしい。あとでキャスト表を見て気付いた次第。主役として見るのと、脇として見るのでは、ダンサーに対する基準が変わるものなんですね・・・。最後のカーテンコールは感動的でした。お友達が「ホセの目にも涙が」と言っていましたが、そこまでは4階からわかりませんでした。ホセと私たちは、いい時間を共有できたのでしょうか。
2011.07.24
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本当は、イーサン・スティーフェル見たさに1枚チケットを追加しておいたのですが、イーサンが降板してホールバーグに。彼を主役級のソロで見たことがなかったので、まあいいかとそのままにしてありました。ドン・キホーテ : ヴィタリー・クラウチェンカサンチョ・パンサ : ジェフリー・ガラデイキトリ : ジリアン・マーフィー バジル : デイヴィッド・ホールバーグガマーシュ : アレクサンドル・ハムーディロレンツォ : ロマン・ズービンメルセデス : ステラ・アブレラエスパーダ : サッシャ・ラデツキー花売り娘 : メラニー・ハムリック、ヒー・セオジプシーのカップル : ミスティ・コープランド、アロン・スコット森の精の女王 : ステラ・アブレラキューピッド : ジェマ・ボンド毎日ABTのドンキを見ていて、感想が混じってきつつあります。というか、ホールバーグの端正さが、バジルにはちょっと違うかなーという気がして、他のバジルダンサーより私には印象薄めです。今回、スケジュール上、ロメ&ジュリを見られないので仕方ない選択だったんですが。ジリアンは、太陽のように輝いておりました。強靭なテクニックとそこからくる余裕がまぶしいくらいでした。オケの音がすごくはずれていて、先日は「ドンキのにぎやかさを出すために、わざとやっているのかしら?」と思っていましたが、もはやツライくらいです。だんだん、「これは本気だ」とわかってきました。いくらバレエ伴奏でも、ブラスバンドのような金管はないでしょう。。。
2011.07.23
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こういう組合せでキャストを入れ替えるのは、いかにもABT的であざといわ・・・と思いながら、ABTの中では私が最初に取ったチケットでした(笑)。何を期待しているか、はっきりしちゃいますね。会場も、オープニング・ガラより大入り。私から見える範囲は満席でした。【第1幕】 パロマ・ヘレーラ、ホセ・カレーニョ【第2幕】 シオマラ・レイエス、アンヘル・コレーラ【第3幕】 加治屋百合子、ダニール・シムキン【各幕共通】 メルセデス:ヴェロニカ・パールトエスパーダ:コリー・スターンズ森の精の女王:ヴェロニカ・パールトキューピッド:サラ・レインでもね・・・これに行ってよかったです。カレーニョとコレーラという、もう今後は見られない(あるいは見られなくなりそう)な2大スターをドンキで見ておきたい。それに、シムキン君・加治屋百合子さんの活躍も気になる。だけど全部にはとても行けない。そういうニーズにドンピシャでしょう。さて、そんな下心とともに見たスペシャル・ドンキは、私的にはやっぱり最初からカレーニョにやられ、ガラでそれなりだったWelcomeな気持ちが、ぐっと盛り上がったところでアンヘルが登場し、見せ場の多いドンキをさらに派手にしてくれました。カレーニョ・・・やっぱり引退は惜しい。ラテンの陽気さと、天性の(あるいは後天的な?)エレガントさが健在で、ほうっとため息が出ます。コレーラも頂上期ではないのに、まだエンタメ性を見せてくれることに感謝!です。彼のバジルは本当に楽しい!彼ら2人のパートナーも、ヘレーラとレイエスとあっては、雰囲気もテクニックも見どころは満載の【第1幕】~【第2幕】でした。【第3幕】は、注目の加治屋さんとシムキン。はっきり言って、‘売り出し中’なのがわかります。応援モードでもあるので、どっちも頑張ってほしいですね。
2011.07.22
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ABTはどれに行こうか迷ったあげく、オープニング・ガラとスペシャル・ドンキのみチケットをゲットしていました。《アレグロ・ブリランテ》 パロマ・ヘレーラ & コリー・スターンズ《トロイカ》 サッシャ・ラデツキー、ダニール・シムキン & トーマス・フォスター《「くるみ割り人形」のグラン・パ・ド・ドゥ》 ヴェロニカ・パールト &アレクサンドル・ハムーディ《ディアナとアクテオン》 シオマラ・レイエス & ホセ・カレーニョ《チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ》 イザベラ・ボイルストン&アンヘル・コレーラ《「椿姫」第3幕(黒)のパ・ド・ドゥ》 <振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:F.ショパン>ジュリー・ケント & マルセロ・ゴメス《Thirteen Diversions》 ジリアン・マーフィー 、デイヴィッド・ホールバーグ、マリア・リチェット、ジャレット・マシューズ、ヒー・セオ、コリー・スターンズ、シモーン・メスマー、アレクサンドル・ハムーディ他最初の2演目は、不覚にも意識不明となってしまいました。咳をしないように風邪薬を直前に飲んだからでしょうか。それとも・・・。やっぱり若手より、カレーニョとコレーラの演目がよかったです。《ディアナとアクテオン》のカレーニョを見たら、引退は早いのではないかと思ってしまいました。美しくて力強いですね。《チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ》は、当然ながら、フォーゲルとかなり違いました。見た日が日が近いから余計そう思うのでしょうが、ここまで別物になるとは。コレーラのチャイパドしか見たことなければ、これはテクニックを見せつけるための作品だと思ったことでしょう。オープニング・ガラというと祭典の始まりとしての華やかさを期待しますが、それはちょっと足りなかった気がします。
2011.07.21
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今日は前から2列目センター。至福です♪◆「ビフォア・ナイト・フォール」 振付:ニル・クリスト、音楽:ボフスラフ・マルティヌ ニーナ・ポラコワ、ミハイル・ソスノフスキー、東京バレエ団◆「ドン・キホーテ」 振付:マリウス・プティパ/ルドルフ・ヌレエフ音楽:ルドヴィク・ミンクス リュドミラ・コノヴァロワ、デニス・チェリェヴィチコ◆「モペイ」 振付:マルコ・ゲッケ、音楽:C.P.E.バッハ 木本全優◆「椿姫」 第2幕のパ・ド・ドゥ 振付:ジョン・ノイマイイヤー、音楽:フレデリック・ショパン マリア・アイシュヴァルト、フリーデマン・フォーゲル◆「クリアチュア」 振付:パトリック・ド・バナ音楽:デム・トリオ(トルコの伝統音楽)、マジード・ハラジ、ダファー・ヨーゼフ 上野水香、パトリック・ド・バナ◆「マノン」 第1幕のパ・ド・ドゥ 振付:ケネス・マクミラン、音楽:ジュール・マスネ ニーナ・ポラコワ、マニュエル・ルグリ◆「サイレント・クライズ」 振付:パトリック・ド・バナ パトリック・ド・バナ◆「グラン・パ・クラシック」 振付:ヴィクトール・グゾフスキー、音楽:フランソワ・オーベール リュドミラ・コノヴァロワ、ドミトリー・グダノフ◆「カノン」 振付:イリ・ブベニチェク音楽:パッヘルベル、J.S.・.バッハ、ホフステッター、オットー・ブベニチェク デニス・チェリェヴィチコ、ミハイル・ソスノフスキー、木本全優◆「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」振付:ジョージ・バランシン、音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー バルボラ・コホウトコヴァ、フリーデマン・フォーゲル◆「オネーギン」第3幕のパ・ド・ドゥ 振付:ジョン・クランコ、音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー マリア・アイシュヴァルト、マニュエル・ルグリ風邪薬のせいでボーッとしていましたが、前半最後の「マノン」でしっかり覚醒しました。「ルグリの手の平の上」状態のマノンですが、この完成度アンバランス具合に、ふふっと微笑んでしまいます。デ・グリューがルグリのように大成していれば、この物語の顛末のようにはならないわけですが、彼が相手だと「お互いに相手に夢中」モードが中途半端でなく熱く、何度見てもときめきます♪今日の後半は、だんだんと尻上がりに盛り上がりました。フォーゲルの「チャイパド」もよかったです。ほんの少しですが、ルグリ先生の片鱗が垣間見えたような。軽やかさと優雅さと。ウィーンの子たちがまだまだなので、思うに、教えられる方にもレジネスが必要なんですよね。もうこうなったら、バレエ団に関係なく、ルグリ・テイストが継承されていってほしいです。Bプロ最後も「オネーギン」第3幕。センターの前列という席もすごいですね。ルグリがひざまづいて手を伸ばしたら、私に向かって手を差し延べているのかと思ってしまいました。(いや、そんなはずはないんですけどね~笑~)終演後は脱力感でいっぱい。早々と夏が終わりました。。。
2011.07.18
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ルグリの合間にティボーです。『クラシカル シンフォニー』プロコフィエフ 曲 / 関 直人 振付西川知佳子、田中りな、田川裕梨『ラ・シルフィード 全二幕』リーヴェンスキュル 曲 / オーギュスト・ブルノンヴィル 振付 / フランク・アンダーソン、エヴァ・クロボーグ 再振付ラ・シルフィード:宮嵜 万央里ジェイムス:エマニュエル・ティボーエフィー:西川知佳子マッジ:エヴァ・クロボーググエン:クリストファー・リカートファースト・シルフ:小高絵美子前日のルグリ・ガラではラコット版でシルフィードを見ました。今回はブルノンヴィル版。結構違うもんですねティボーもラコット版に慣れていますよね?踊りにくくなかったでしょうか。それでも、かなり見事な足さばきを見ることができて、感嘆しておりました。ジャンプ力もまだまだ健在。デンマーク王立バレエのクリストファー・リカートが難なくグエンを踊るのは当たり前ですが、ティボーもさすがパリ・オペのプルミエと言ったところ。私は結構彼が好きなのですが、パリ・オペだとどうしてもパ・ド・トロワや主役に準じる役でのキャストしか組まれていないので、こういう機会でティボーの演技を見るのが新鮮でした。雰囲気もテクニックも、なかなかハマっていたと思います。来年の夏も来るといいのに~。
2011.07.17
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お友達にチケットを取ってもらったら、一番前でした。「ルグリの視線の中に入ったかもしれない♪」と思うと、うれしくなりました。◆「ホワイト・シャドウ」振付:パトリック・ド・バナ、音楽:アルマン・アマーマニュエル・ルグリ、パトリック・ド・バナ吉岡美佳、上野水香、西村真由美 ほか東京バレエ団初めて見たわけではないのに、ルグリ(とバナ)の衣装と一部の振り以外、全然覚えていませんでした。よくよく見ると、独特の舞踊言語が面白いな~と、今日初めて思いました。◆「海賊」振付:マリウス・プティパ、音楽:リッカルド・ドリゴリュドミラ・コノヴァロワ、デニス・チェリェヴィチコ◆「マノン」 第1幕のパ・ド・ドゥ 振付:ケネス・マクミラン、音楽:ジュール・マスネ バルボラ・コホウトコヴァ、フリーデマン・フォーゲルコホウトコヴァは可愛いマノンでした。フォーゲルは端正な上にセクシーですね。こんなデ・グリューを振りきってお金に走るのは大変そう。前回の来日のことは水に流そう(笑)と思いました。◆「アレポ」振付:モーリス・ベジャール音楽:シャルル・グノー/ユーグ・ル・バル、エリザベット・クーパー ミハイル・ソスノフスキー◆「ラ・シルフィード」 第2幕 振付:ピエール・ラコット(タリオーニ版に基づく)音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファー ニーナ・ポラコワ、木本全優、ほか東京バレエ団木本さんを楽しみにしていました。スタイルはすごくいい。ルグリの薫陶を受けているからには、今後もさらに精進してほしいです。◆「白鳥の湖」より、"黒鳥のパ・ド・ドゥ" 振付:マリウス・プティパ/ルドルフ・ヌレエフ、音楽:ピョートル・I.チャイコフスキーリュドミラ・コノヴァロワ、ドミトリー・グダノフ、ミハイル・ソスノフスキーうーん・・・グダノフは生彩がありませんでしたね~。◆「ファンシー・グッズ」振付:マルコ・ゲッケ、音楽:サラ・ヴォーン(「ハイファイ」「ウェイヴ」) フリーデマン・フォーゲル フォーゲルはきれいな筋肉が付いているんですね。ライティングの妙かもしれないけれど、からだに見惚れてしまいました。◆「オネーギン」第3幕のパ・ド・ドゥ 振付:ジョン・クランコ、音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー マリア・アイシュヴァルト、マニュエル・ルグリ言葉もありません。アイシュヴァルトがパートナーでよかった。ドラマが胸に迫ります。やっぱり最後はうるうるしてきました。全体にウィーンの若手は味があっていいのですが、今後は、ルグリのエレガンスまで吸収してほしいなあと切に願っています。
2011.07.16
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バーミンガム・ロイヤルにも、新国立ロミジュリにも行かなかったので、久々のバレエです。そして、久々のルジマトフ。◆「マルキタンカ」 音楽:C.プーニ 振付:A.サン=レオンフィリピエワ、シドルスキー、キエフ・バレエ◆「瀕死の白鳥」 音楽:C.サン=サーンス 振付:大島早紀子白河直子◆「ライモンダ」第2幕より アダージョ 音楽:A.グラズノフ 振付:Y.グリゴローヴィチアントーニチェワ、スクヴォルツォフ◆「ラ・シルフィード」より パ・ド・ドゥ 音楽:H.レーヴェンショルド 振付:A.ブルノンヴィルハニュコワ、岩田守弘◆「シャコンヌ」 音楽:J.S.バッハ 振付:J.リモンルジマトフ ヴァイオリン演奏:マリア・ラザレワ◆「バヤデルカ」第2幕より パ・ダクシオン 音楽:L.ミンクス 振付:M.プティパマツァーク、シドルスキー、キエフ・バレエ◆「扉」<新作日本初演>音楽:O.アルナルズ 振付:V.アルブーゾワコルプ◆「白鳥の湖」より 黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパアントーニチェワ、スクヴォルツォフ◆「ボレロ」音楽:M.ラヴェル 振付:N.アンドロソフルジマトフ ◆「カルメン組曲」音楽:G.ビゼー/R.シチェドリン原振付:A.アロンソ 改訂演出:A&Aプリセツキールジマトフ、フィリピエワ、コルプ、シドルスキー、キエフ・バレエルジマトフは、ますます特別な存在になってきました。空間の中に彼の肉体が存在するとき、美術館の彫刻が周囲の空気を従えているのと同じような緊張感を感じます。もう、そこまで感じるダンサーはほとんど見当たりません。彼が日本に来てくれたことが、本当にありがたいです。もう1人、眼福と思ったのはシドルスキーでした。きれいな足さばきとともに、動いているときのラインの美しさが際立っています。こういうダンサーを見ているのが好き。なかなか幸せな時間でした。岩田さんのジェームズ(「ラ・シルフィード」)は、小気味いいけど、やはりロシア・バレエの薫陶を受けてきたらしい、優雅さを感じます。なんだか今回は、ダンサーとしては年齢高めの方々にドキドキしてしまった公演でした。完成度が高いと、満足度が違いますね。
2011.07.12
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バレエを観たあとまで仕事をするという、我ながら感心な1日でした。台本・振付・演出:ボリス・エイフマン音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー装置・衣裳:ヴァチェスラフ・オクネフ--------------------------------------------チャイコフスキー:ウラジーミル・マラーホフ分身/ドロッセルマイヤー:ヴィスラウ・デュデクフォン・メック夫人:ベアトリス・クノップチャイコフスキーの妻:ナディア・サイダコワ王子(若者/ジョーカー):ディヌ・タマズラカル少女:ヤーナ・サレンコヤーナ・バローヴァ、アニッサ・ブリュレ、エロディー・エステーヴ、ヴェロニカ・フロディマ、マリア・ジャンボナ、ステファニー・グリーンワルド、針山愛美、ヨアンナ・ヤブロンスカ、エリナー・ヤゴドニク、菅野茉里奈、アナスタシア・クルコワ、ワレリア・マナコワ、ニコレッタ・マンニ、サラ・メストロヴィック、ナターリア・ミュノス、クラジィーナ・パヴロワ、クリスティアーネ・ペガド、巣山 葵、寺井七海、ヴェレーナ・サームマルチン・アロヨス、ゲヴォルク・アソヤン、ミハエル・ファトゥラ、アルシャク・ガルミヤン、ドミニク・ホダル、アレクサンドル・コルン、クリスティアン・クレール、マリアン・ラザール、アルトゥール・リル、ウラジスラフ・マリノフ、エイメリック・モッセルマンズ、アレクセイ・オルレンコ、ハビエ・ペーニャ・バスケス、ケヴィン・プゾー、スフェン・ザイデルマン、アレクサンドル・シュパク、デイヴィッド・シミック、フェデリコ・スパリッタ、マルチン・シィマンスキー、ウリアン・タポル、メフメト・ユマク久々のマラーホフ全幕。なんかすごく嬉しい。手足のラインがつくるあの独特の美しさがすごく強調された作品で、バレエ飢餓状態の私にはたまりません(笑)。これは、今のマラーホフにとても合っている演目だと思います。一方で、私がチャイコフスキーという作曲家に抱いている印象とは全然違ったのも事実。マラーホフは何を踊ってもマラーホフ。(人物造形ができていないという意味ではありません。)彼の特徴が、役と融合するという感じ。よく言われるように、性的志向からくる自我の崩壊がテーマなんでしょうか。パンフレットの各幕の解説を読む限りでは、わかったようなわからないような。受け取ったのは、悲鳴のようなマラーホフ(=チャイコフスキー)の心の声でした。音楽は確かにチャイコフスキー作曲のもののオンパレードだけど、あまりに有名な曲が並んでいて、耳になじみすぎて陳腐な気さえしました。交響曲5番・6番、弦楽セレナード・・・ですからね。・・・さて、死蔵しているDVD「カラヴァッジオ」も見てみようかな。
2011.01.23
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寒いですねえ。でも、実家のある日本海側の、雪深い映像をTVで見るだけで、東京ってなんて過ごしやすいんだろうと思います。実家では、油断して融雪装置の水道管を破裂させてしまったらしく、この寒空の下で家の中が水浸し・・・と親が言っていました。手伝えなくて心が痛みます。今日は、ベルリン国立バレエの「シンデレラ」でした。--------------------------------------------シンデレラ:ポリーナ・セミオノワゲスト・ダンサー/王子:ミハイル・カニスキン甘いモノ好きのバレリーナ:ライナー・クレンシュテッターアル中のバレリーナ:フェデリコ・スパリッタ元プリマ/仙女:ベアトリス・クノップ芸術監督:バーバラ・シュローダーバレエ・マスター:トマス・カールボルグ衣裳デザイナー:エルフィ・グンプレヒトそのアシスタント:マルツェナ・ソバンスカ春の妖精:マリア・ジャンボナお付きの騎士:アレクサンドル・コルン夏の妖精:エリサ・カリッロ・カブレラお付きの騎士:アルシャク・ガルミヤン秋の妖精:ステファニー・グリーンワルドお付きの騎士:ウラジスラフ・マリノフ冬の妖精:セブネム・ギュルゼッカーお付きの騎士:アルトゥール・リル舞踏会の人々:ヤーナ・バローヴァ、マリア・ボムポウリ、アニッサ・ブリュレ、ソラヤ・ブルノ、エロディー・エステーヴ、ヴェロニカ・フロディマ、針山愛美、ヨアンナ・ヤブロンスカ、エリナー・ヤゴドニク、アナスタシア・クルコワ、ワレリア・マナコワ、ニコレッタ・マンニ、ナターリア・ミュノス、クリスティアーネ・ペガド、巣山 葵、ヴェレーナ・サーム、クセニア・ウィーストマルチン・アロヨス、ゲヴォルク・アソヤン、タラス・ビレンコ、ミハエル・ファトゥラ、クリスティアン・クレール、マリアン・ラザール、エイメリック・モッセルマンズ、アレクセイ・オルレンコ、ハビエ・ペーニャ・バスケス、アレクサンドル・シュパク、デイヴィッド・シミック、ウリアン・タポル、メフメト・ユマク--------------------------------------------ポリーナ・セミオノワが、本当にキレイに踊るようになったなあ・・・と感心しました。2人のバレリーナを男性が踊ることもあって、大きなポリーナがすごく可憐で小さく見えます(笑)。そのための配置ではないと思いますが。マラーホフは‘(受け身で)選ばれる女’としてのシンデレラでなく、‘(自らの努力で)見出される女’としてのシンデレラを描くためにダンサーという世界に読み替えたと言っています。新しい基軸を打ち出すときには、より現代的な設定にする、ということなんでしょう。それはいいんだけど、なんだか‘おとぎ話’の要素が少ないとワクワク感が少ない。「王子サマに選ばれる」ことだけが女の子の夢ではもはやなくなってきているとは思いますが、華やかさの少ない「シンデレラ」は少々ツマラなかったのも正直なところです。分別の無い姉たちを諌めたり、バリバリ政務(?)をこなすお妃サマになってもよかったのでは?これはやはり、ダンサーの成長物語が、マラーホフほどには私にピンとこない、ということなのかもしれません。それはさておき、本当はマラーホフの‘甘いモノ好きのバレリーナ’を見たかった。けれど、会員券の指定が終わったあとに追加でキャストが発表されたので、それは叶いませんでした。マラーホフ本人の存在感が舞台上にあると、はじけ方も違ったかもね・・・と思いましたが、昨日の舞台はどうだったんでしょう?マラーホフ・ガラのチケットはまだ買っていなくて、一昨日まで悩んでいましたが、18日夜は急遽会議が入り、どっちにしても見に行けなくなりました。実は「チャイコフスキー」こそは今回の来日公演で期待していて、すごくすごく楽しみにしています。私としては、「シンデレラ」が先でよかったです。
2011.01.16
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