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あわただしい新年度でやることはいっぱいありますが、職務の内容がこれまでほど多様というわけではないので、すでに若干退屈気味です。AXNミステリーで「スウェーデン国家警察特捜班」が始まりました。連続殺人犯捜索のために特別に設けられた「特捜班A」チームの活躍が描かれます。スウェーデンの空気って独特ですね。「警部ヴァランダー」のときと同じような、どんよりした空。素朴な風貌の人々。第一話「靄(もや)の旋律」では、刑事の一人がキリストのように貼り付けになります。風景や人間の持つ雰囲気と異なり、犯罪となると一転して残虐度が増すあたりはヨーロッパ的です。突出した刑事はいないけど、メンバーそれぞれが人生のストーリーを背負っていて、今後の展開は面白そうだと思いました。
2013.04.02
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いや、ちゃんと上映館でも見ているんですが、先般「アリス・・・」を見たときにティム・バートン色ってこの程度だったかな、と思ったものでTV放映を機に今一度見てみたのでした。実を言うと、仕事で疲れきってて(体力だけじゃなく精神的に)、本当に疲れると劇場やコンサートホールへ行く気が失せるんです。家の中にいるの、好きな方ではないんですけど、今年度になって週末は家でうだうだするようになってきました。で、今日もなんとなくTVを見てた、というのが実態に近い。理由はわかっているんですが、いけない傾向ですよねえ。。。ところで、この「チャーリー・・・」を見たら、映画館で見たときより面白かった。気合いを入れて臨まない、くらいでちょうどいいスタンスなのかも。色合いの鮮やかさはデジタルで見て映えるし、何しろジョニー・デップの「毒」がいい。そして、アメリカ・ディズニー社らしく、ちゃんと道徳的家族愛のオチがある。私はウォンカの父が周囲に民家がなくなった土地に相変わらず住んでいて、部屋の壁には息子の成功を取り上げた新聞記事切り抜きが貼ってあるシーンで、前回と同様やっぱり涙ぐみました。予定調和的ですが、こういうの弱いんです。で、「アリス・・・」がなんでつまらなかったか、ちょっとわかった気がしました。ジョニー・デに「毒」がないと、メリハリがつかないんです!最後も「それで終わり?」という感じだったし。お得意の人間愛・家族愛的なところにオチないので、中途半端な気がしちゃったんですね。まあ、3Dを試せたからいいんですけど。その3D効果もそれほどではなかったかと。気分はあまり浮上してはないので、今度はやっぱり「のだめ」を見にいこうかな。
2010.05.15
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年俸交渉でした。昨年と横ばいで決着。少々がっくり。ただ成果があがった部分は評価され、前年の人事考課を反映する夏季賞与は若干増えることになりそうです。(あくまでも若干・・・)疲れ果てて家に帰ったら、NHKで下記の番組が放送されていました。「アルカディ・ヴォロドス ライブ・イン・ウィーン」 4つの前奏曲 作品37 から 第1番 (スクリャービン) 24の前奏曲 作品11 から 第16番 (スクリャービン) 4つの小品 作品51 から 第4曲「けだるい舞踏」 (スクリャービン) 2つの舞曲 作品73 から 第1曲「花飾り」 (スクリャービン) ピアノ・ソナタ 第7番 作品64「白ミサ」 (スクリャービン) 「優雅で感傷的なワルツ」 (ラヴェル) 「森の風景」 作品82 (シューマン) 「巡礼の年 第2年(イタリア)」から ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」 (リスト) 協奏曲 ニ短調 BWV596 から 第3楽章 (ヴィヴァルディ/バッハ) 「子守歌」 作品54第10 (チャイコフスキー/ヴォロドス編曲) 美しい演奏でした。最近、鍵盤をたたきつけるような演奏とか、すごくデフォルメされた演奏を聞いたばかりだったので、聞きほれてしまいました。巨匠風の外見で誤解していましたが(笑)、まだ三十代半ばなんですよね。生で聴く機会もあると思うので、注意しておこうと思いました。ところで・・・シミオナートが5日に亡くなったとか。ニュースに気付きませんでした。(というか、まだ生存中だったと知らなかったのですが。。。)99歳とは大往生です。ご冥福を祈ります。週末は彼女のCDを聴いて過ごそうかな。
2010.05.07
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放送を見ながら、結構生で観た(聴いた)公演が多かったのに自分でもびっくりしました。「ベートーベン 交響曲 第5番 ハ短調 作品67」 (管弦楽)ロシア・ナショナル管弦楽団 (指揮)ミハイル・プレトニョフ「ハイドン 交響曲 第104番 ニ長調“ロンドン”」 (管弦楽)ルーブル宮音楽隊 (指揮)マルク・ミンコフスキ「サン・サーンス 交響曲 第3番 ハ短調 作品78」(管弦楽)フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団 (指揮)大野 和士「ヨハン・シュトラウス ポルカ“雷鳴と電光”」 (管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮)ズービン・メータ「ベートーベン 交響曲 第7番 イ長調 作品92 第1&4楽章」 (管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮)ズービン・メータ「シューベルト 即興曲 作品90 第1番 ハ短調から」 (ピアノ)中村 紘子「ベートーベン ピアノ・ソナタ 第16番 ト長調 作品31-1 第1楽章から」(ピアノ)ペーター・レーゼル「シューベルト ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調D.960 第1楽章から」(ピアノ)レオン・フライシャー「リスト ハンガリー狂詩曲」(ピアノ)辻井 伸行「バルトーク ピアノ・ソナタ」「ショパン 英雄ポロネーズ 変イ長調 作品53」 (ピアノ)ラン・ラン「ポンキエルリ 歌劇“ジョコンダ” 第一幕から」「歌劇“ジョコンダ”から“自殺”」 ジョコンダ…エリサベート・マトス、バルナバ…堀内 康雄「モーツァルト 歌劇“ドン・ジョヴァンニ”から“カタログの歌:奥さん、これが恋人のカタログ”」 レポレルロ…マルコ・ヴィンコ、エルヴィーラ・・・増田朋子「モーツァルト 歌劇“ドン・ジョバンニ”から“ドン・ジョバンニのセレナード:窓べにいでよ”」 ドン・ジョヴァンニ…マルクス・ウェルバ「ビゼー 歌劇“カルメン”から“ハバネラ:恋は野の鳥”」 カルメン…林 美智子「ベルク 歌劇“ヴォツェック”から 第2幕&3幕」新国立劇場 ヴォツェック…トーマス・ヨハネス・マイヤー、マリー…ウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン「ヴェルディ 歌劇“アイーダ”から“清きアイーダ”」ラダメス…ヨハン・ボータ「ヴェルディ 歌劇“アイーダ”から“勝って帰れ”」 アイーダ…ヴィオレータ・ウルマーナ「ボレロ」 東京バレエ団公演「ベジャール・ガラ」よりシルヴィ・ギエム「ヴェルディ 歌劇“アイーダ”から “勝利の合唱:戦いに勝った将軍よ、前に出よ”」「メンデルスゾーン コンチェルトシュトゥック 第2番 ニ短調 作品114」 (演奏)トリオ・ディ・クラローネ「メンデルスゾーン クラリネット・ソナタ 変ホ長調 第3楽章」 (クラリネット)ポール・メイエ、(ピアノ)エリック・ル・サージュ「シューベルト 春の想い D.686」 (メゾ・ソプラノ)藤村実穂子、(ピアノ)ロジャー・ヴィニョールズ「ベルリーニ 歌劇“ロミオとジュリエット”から おお、いくたびか」 (ソプラノ)マリエルラ・デヴィーア、(ピアノ)ロゼッタ・クッキ「ドボルザーク 弦楽四重奏曲 ヘ長調 作品96“アメリカ”第1楽章」 (演奏)パノハ弦楽四重奏団「ラヴェル 弦楽四重奏曲 ヘ長調 第1&4楽章」(演奏)東京クヮルテット 北海道のバーンスタイン教会での演奏「モーツァルト 歌劇“フィガロの結婚”から 序曲」 (管弦楽)宮崎国際音楽祭管弦楽団 (指揮)シャルル・デュトワ「マーラー 交響曲 第5番 嬰ハ短調 第5楽章」 (管弦楽)PMFオーケストラ (指揮)マイケル・ディルソン・トマス「バッハ カンタータ 第78番“私の魂であるイエスよ”BWV78」 (演奏)バッハ・コレギウム・ジャパン (指揮)鈴木 雅明「ブラームス 交響曲 第2番 ニ長調 作品73 第1楽章」(管弦楽)サイトウ・キネン・オーケストラ (指揮)小澤 征爾「ヴェルディ レクイエム(死者のためのミサ曲) 怒りの日」(管弦楽)ミラノ・スカラ座管弦楽団 (合唱)ミラノ・スカラ座合唱団(指揮)ダニエル・バレンボイム「ドボルザーク 交響曲 第9番 ホ短調 作品95“新世界から” 第1&4楽章」(管弦楽)シンシナティ交響楽団 (指揮)パーヴォ・ヤルヴィ「芥川也寸志 弦楽のための三楽章」(管弦楽)NHK交響楽団 (指揮)ワレリー・ゲルギエフ「マーラー 交響曲 第1番 ニ長調‘巨人’から第4楽章」(管弦楽)ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 (指揮)リッカルド・シャイーこうしてみると、改めて印象深かったのは、大野&リヨン歌劇場管の音のキラキラ感と、ピアニスト辻井さんのクリアで真摯な音でした。映像なのでなんとも言えないところはあるけれども、辻井さんはやはり今一度公演に行ってみようと思わせられました。一方、生で観たり聴いたりした分には圧倒的なものがあったのに、映像ではその独自すぎる世界が鼻についたのはラン・ランとギエム。これってなんなんでしょうね。
2009.12.31
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11月にAXNミステリーで放送された「ニーベルングの指環」が録画したままだったけど、やっと前後篇を見終えました出演者:ベンノ・フユルマン、クリスタナ・ローケン 他?2004 Tandem Communications / VIP Medienfonds 2 & 3ワーグナーの「ニーベルングの指環」は北欧神話のまんまじゃないんですね。。。下敷きとなったこの神話の方が、納得のいく点が多い。歌劇はストーリー的にやはりムリがあるし。一番違ったのが、ジークフリートが征服された王国の王子サマだったことかしら。ブリュンヒルデはアイスランドの女王。(上↑の写真)VFXを使ってなかなか見応えのある映像でした。
2009.12.28
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「パリ・オペラ座のすべて」はギリギリにしか見に行けなかったので、こちらはさっさと出かけることにした。でも、初日でもあまり混んでいない。。。2009年スペイン製作監督:アランチャ・アギーレ キャスト:ジル・ロマン、エリザベット・ロス、ジョルジュ・ドン、ショナ・ミルク、ブリジット・ルフェーヴル、クロード・ベッシー、ミシェル・ガスカール、ジャン=クリストフ・マイヨーモーリス・ベジャールの一周忌に当たる日にバーゼルで行なわれた「80分間世界一周」の公演と、その1か月後にローザンヌで行なわれたジル・ロマン振付作品「アリア」のワールド・プレミア上演をカメラが追う。主役はジル・ロマン。彼が何に努力し、腐心しているかを取り上げているので、いろいろ聞こえてくる雑音への、ジルからの返答みたいだ。それは真実なんだろうけど、一方でダンサーのインタビューが優等生的なのが、ちょっと変だなと思う。もちろん、私とてジルへの応援モードには違いないのだけど。そして、ここにも出てくるルフェーヴル女史。。。なんにしても、あまり映画に集中できなかったのは、前の席のオバサマ2人がうるさかったせい。ビニ封筒をずっとグチャグチャしていて、一向に止まない。何か食べてたの??隣の人が注意しても、前の席の人が注意しても止まらない。最後は後ろの私からも申し入れた。逆ギレはされなかったけど、あまりなんとも感じないみたいで、この人たちは生のバレエ公演のときは静かにしているのだろうか、と不思議に思った。
2009.12.19
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上映は18日までなので、滑り込みセーフな感じでやっと観に行った。「ル・シネマ」に行って初めて3時間弱の上映と知り、睡眠不足気味な私はすごく不安になった。監督:フレデリック・ワイズマン延々とパリ・オペラ座バレエ団の日常が映しだされているだけ・・・と聞いていたが、なかなか面白いじゃないの!というのが正直な感想。あまり長いとも思わなかった。でも、これはバレエファンじゃないとツライかも。友人や家族に連れられていった方はお気の毒です(笑)。主役はルフェーブル女史なんだわ。。。この人がコンテ重視なので、私の好きなダンサーがなかなか浮かばれないちょっと恨んでいたけど、この映画の中でのルフェーブル女史・・・その気持ちわかるワと思うことが多かった。オペラ座は芸術の殿堂だけど、マネージメントってああいうこと言わなくちゃいけないのよねぇ。。。そしてその次によく出てくるイレール。私はうれしい。彼の声は素敵なバリトンで、映画映え(?)する。レッスン中にダンサーへの指導をしていても、彼のつま先があまりに優雅でほうっとため息をついてしまう。ダンサーへの教師陣の厳しいコメントもあり、興味津々。最近あまりお見かけしてないダンサーの、レッスン風景だけでも見られるのはありがたい。やっぱりルグリはもうあまり出てこない。当たり前といえば当たり前だけど、ちょっと悲しかった。
2009.12.17
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またしても深夜残業。。。ここのところ、家に帰るとこの『ムーンウォーカー』を繰り返し見ている。ムーンウォーカー(これ↑はDVDジャケット)1988年 アメリカ製作マイケル・ジャクソン(ムーンウォーカー):マイケル・ジャクソンショーン:ショーン・レノンケイティ:ケリー・パーカージーク:ブランドン・アダムスミスター・ビッグ:ジョー・ペシ本人:ミック・ジャガー監督:ジェリー・クレイマー、コリン・チルヴァース製作:デニス・ジョーンズ、ジェリー・クレイマー製作総指揮:マイケル・ジャクソン、フランク・ディレオ製作当時はさして面白いとも思わなかったけど、先般の「This is it」を見た後だと、この頃がマイケルも頂上だったよね、としみじみする。そもそもストーリーがあってないような気がしていたが、「世界中の子どもたちをドラッグ中毒にして地球征服をたくらむ悪の組織を倒すため、マイケルが巨大ロボットに変身して立ち向かう」という筋がそれとなく(?)あった。ジャクソン・ファイブ時代からのいろんな映像もところどころに取り入れられていて、今となっては記録映像としても貴重。それにしても「マン・イン・ザ・ミラー」はやっぱりいいなあ。。。
2009.12.15
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仕事のトラブルで残業になり、レニングラード国立オペラ「オネーギン」に行けなかった。ガックリして家で海外TVドラマの録画を見たのだった。最近こういうことが多いなあ。。。CS-AXNミステリー「THE TUDORS~背徳の王冠~」 ヘンリー8世:ジョナサン・リース=マイヤーズトマス・ウルジー:サム・ニールアン・ブーリン:ナタリー・ドーマートマス・モア:ジェレミー・ノーサムキャサリン・オブ・アラゴン:マリア・ドイル・ケネディトマス・ブーリン:ニック・ダニングチャールズ・ブランドン:ヘンリー・カヴィルトマス・クロムウェル:ジェームズ・フレインテューダー朝のヘンリー8世が主人公。私は、妃を6人も娶ったことと、エリザベス1世の父として認識している。以前ロンドンでヘンリー8世が身に付けた鎧を見たことがあるけど、現在の基準からしても身長・横幅ともに大きかった。巨漢と言ってもいいくらい。でも、このドラマではスリムでハンサムな王様として描かれている。女性関係はやりたい放題で、あからさまなシーンも盛りだくさん(!)。結構面白いのに、地上波では放送されないかも。もちろん、私生活だけでなく、その頃の仏・西・神聖ローマて帝国・バチカンなどとの駆け引きもかなり堪能できる。衣装やセットが豪華なのも見ていて楽しい。NHK-BS2「魔術師マーリン」アーサー王子:ブラッドリー・ジェイムズ マーリン:コリン・モーガン ガイアス:リチャード・ウィルソンウーサー王:アンソニー・ヘッド グウェン:エンジェル・コウルビー モルガーナ:ケイティ・マクグラス こっちは、タイトルからは今ひとつピンとこなかったのだけど、アーサー王伝説の魔術師マーリンの若かりし頃のストーリー。従って、アーサー王はまだ世継ぎの王子として登場する。ちゃんと魔剣エクスカリバーも出てくる。中世の騎士が出てきて、こっちも結構趣きの違ったコスプレを見られて楽しい。
2009.12.11
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風邪引きで、昨日の二期会「カプリッチョ」も、今日の新国立「ヴォツェック」も行けなかった。「カプリッチョ」はさておき、「ヴォツェック」は行きたかったんだけど。でも、咳き込んでいるし。。。家で大人しくTV録画など見ていました。第13回「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で優勝した、辻井伸行さんの20日間の舞台裏。最初はあまり気合いを入れて見てなかった。衆知のごとく彼は全盲なので、そのこと自体が興味を引いたり、逆にアドヴァンテージになる(ことはないだろうけど、そう思えてしまうような)ことがありはしないかと懸念したのだった。撮影者のローゼン氏が「最初は全盲という興味で撮影を始めたが、次第に一人の偉大なピアニストの演奏に魅せられていった。」というように、やはり誰でもが最初はちょっと垣根越しに見てしまうのは仕方がないのかも。しかし、そのうちどんどん番組に引き込まれた。もともと、こうした著名なコンクールの舞台裏は興味深いもの。そこで辻井さんが全盲であることは、舞台裏が劇的になるのにあまり大したファクターではなかった。強いて言えば、室内楽やコンチェルトの際に、彼と組む指揮者や楽団員がどう間合いを取ろうか悩んだところくらいか。それも、辻井さんが「お客さんが静かになるからわかる」「指揮者の息づかいでわかる」ということで難なく解決。やはり参加者の、それもファイナリストたちの闘志を感じるところが、この放送の一番面白かったところ。だけど、その中にあって、辻井さんはかなり戦闘意欲低め(?)と言おうか、音楽そのものに向かい合っているように受けとられた。それは彼が作り出す音にも現れていて、「ピアニスト辻井伸行の音を聴いてほしい!」というより例えば「ショパンはこうだと思うんだ」と彼に紹介されているような、そんな感じ。コンクールが「プロとして成功するピアニストの発掘」が1つの大きな目的であるなら、辻井さんはどう受け取られるのだろう、と途中からはそちらに興味があった。私は・・・そうねえ・・・作品がデフォルメされるくらいの奏者の個性は好まないけど、もっとインパクトがないと今後彼を好きになるかどうかわからないなあ(今はどっちでもない)と言うところかな。そういう意味では、ファイナリストのブルガリアの彼の抒情性が好ましかったな、なんて思う。
2009.11.23
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監督:ケニー・オルテガ全世界同時公開で2週間だけの上演ということだったので、当初はスケジュール上行けなかったのだけど、期間延長され、やっと観ることができた。どうせならIMAXで観たい、と川崎まで出かけた。私は2日前に予約したけど、当日行ったらもう「完売」だった。これは、2009年に6月25日に急逝したマイケルが、ロンドンでの実施予定だったコンサート「THIS IS IT」のリハーサルとビハインド・ザ・シーンの映像を構成したもの。本番のコンサートを録画したわけではないので、往年の映像を思い浮かべると物足りなくもあるけど、それならそれで市販の映像を見ればいいこと。感動するのは、コンサート数日前だというのに、まだダメ出しを思い切り出すマイケルの姿勢だ。指示内容のキメ細かさ、スタッフへの気配りに、ひたすら感心。もちろんリハなのでフルヴォイスでは歌わないけど、私が想像していた以上にちゃんと歌って踊っていた。もっとも、バックで演奏するミュージシャンやダンサーたちは、そこにマイケルがいるというだけで、すでに全力投球しているように見えたけれど。それにしても過去のヒット曲いっぱいのメドレーになっていて、実現していたらそのフィルムはすごく興奮したことだろう。ここ10年ほどマイケルのコンサートはなかったように記憶しているのに、声はさておき、ダンスがこんなにキマルにはなぜ?50歳になろうとしていたという年齢は本当だったのだろうか。すごくファンというほどでもなかったけれど、まぎれもなく私の青春の1ページだったマイケル・ジャクソン。熱い気持ちが沸きあがってきたけれど、上演が終わってみると泣いている人が多くて、彼を悼むとともに誰しもが去って行った自分の過去を振り返っているのかな、とも思った。
2009.11.21
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今日はインバル&都響でマーラーのはず・・・だったけど、残業で22時まで会社を出られず。ストレスが溜まるなぁ・・・。自宅で録画したゲヴァントハウス(これも仕事で公演に行けなかった)の録画を見ることにした。 「ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV102」バッハ(アンコール)「ピアノ・ソナタD.664から第二楽章」シューベルト「交響曲 第1番 ニ長調 “巨人”」マーラー (ピアノ)キット・アームストロング(管弦楽)ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(指揮)リッカルド・シャイーシャイー&ゲヴァントハウス管の前に、ピアニストのキット・アームストロングに驚く。正確で濁りのない打鍵なのに、タペストリーを織るような演奏をする。子どもみたいに見えたけど、一応17歳なのだそうだ。(天才少年なのらしい!?)このバッハがなかなか良くて、気に入って何回もリピートしたのだけど、当日聴いた知人によると、会場ではあまり聞こえなかったのだとか。NHKホールでバッハはキツイでしょうね。。。録画でよかったのかも。すごく楽しみにしていたマーラーの「巨人」。なんか“劇的”だった。巨人の足音が聴こえてきそう。何より音色が明るい。ドイツのオケではないみたい。ご機嫌な感じで聴けた。
2009.11.19
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CS放送のFOXで「BONES」のシーズン4がスタート!ブースとブレナンがロンドンに出張したところから初回スタートだった。主人公が大人なのに、関係が発展しそうでしないところが、やきもきさせられる。いまどきの米国ドラマなのに。しばらくは自宅でのお楽しみが増えました♪
2009.10.16
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今日のショックは・・・10月から会社で組織変更があって、営業っぽい部分も担当することになった。それはいいんだけど、10-11月にもういくつも接待が予定されてて、「その日は大事な公演日」とはとても言えない。(というか、もう前任者がクライアントと調整してセッティングされてる。。。)何枚ものチケットを売らねば。いや、実はそのことよりも、今後ともそれは急に発生しそうなので、平日にはそんなに公演を入れられそうにないことが、あまりにショック。正直、うちひしがれています。。。今日はまっすぐ帰れたので、2008年のウィーン・フィル来日公演の録画を観てみました。ロッシーニ : 歌劇「セミラーミデ」 序曲ストラヴィンスキー : バレエ音楽「妖精の口づけ」 によるディヴェルティメントチャイコフスキー : 交響曲 第5番 ホ短調 作品64(アンコール)ヨーゼフ・シュトラウス : ワルツ「マリアの思い出」ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮 : リッカルド・ムーティ収録 :2008年9月23日、サントリーホール今年聴いたメータ&ウィーン・フィルとあまりに違うので(映像と生という違いはあるけど)、流し聞きするつもりが、最後まで座り込んで聴いてしまった。ムーティの細部まで作り込んだ音が好ましいと思う。メータの反動かしら。指揮者だけでなく、メンバーも古参が多いまま。コンマスはキュッヒルだったし。顔を真っ赤にして、弾丸のように弾きこむキュッヒルの統率力が映像でも伝わってくる。やっぱりいいなあ。。。
2009.10.15
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連休3日めも寝込んでいました。風邪薬を飲みすぎて胃がギリギリ痛いし、吐き気も止まらない。国立劇場で染五郎サマを観に行くはずだったのに。。。昨晩録画したビリャソンのコンサートを聞くことに。1. オラトリオ「ソロモン」からシバの女王の登場2. 歌劇「クセルクセス」から若く美しい木の葉よ ~ なつかしい木陰よ、恐怖のふちから噴き出た激怒よ3. 歌劇「ロデリンダ」から私の心は地獄になった ~ 羊飼い4. 組曲「水の上の音楽」第1番 ヘ長調 から5. 歌劇「タメルラーノ」から天と地、おお 私はなんと幸せ ~ 荒れ狂い、脅し ~、娘よ ~ 無慈悲な男6. 組曲「水の上の音楽」第1番 ヘ長調 から7. 歌劇「アリオダンテ」から不実な女よ 戯れるがよい、夜の後に( 以上 ヘンデル作曲 )テノール:ロランド・ビリャソンソプラノ:レベッカ・ボットーネカウンター・テノール:ティモシー・トラヴァーズ・ブラウン演 奏:ガブリエリ・プレイヤーズ指 揮:ポール・マクリーシュ[ 収録: 2008年10月, セント・ポール教会 (イギリス・ロンドン) ]ビリャソン・・・もととも中音域がよく響いていたけど、今日は「えっ?バリトンに転向したの?!」と思うほどの太い声。高音はキツそうだし。オン・ブラ・マイフはあまりノレない気がしたが、後半の「タメルラーノ」「アリオダンテ」になると、その迫力に圧倒された。熱い(暑苦しい?)ヘンデル。もう高い音なんか出なくてもいい(笑)。ビリャソン&ヘンデル・・・ちょっとした発見でした。あ、伴奏もしっかりバロックしていて、こちらだけでも聴きごたえがある演奏だった。
2009.10.12
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数日前にCSでやっていたので録画した。映画館に観に行こうとして遂に行けなかったのでありがたい。もうすでにDVD↓も出ているんですね。レンブラントの夜警2007年 イギリス、オランダ、カナダ、フランス、ポーランド製作監督:ピーター・グリーナウェイ脚本:ピーター・グリーナウェイ出演;マーティン・フリーマン(レンブラント・ファン・レイン)エミリー・ホームズ(ヘンドリッケ)マイケル・テイゲン(カレル・ファブリティウス)エヴァ・バーシッスル(サスキア)ジョディ・メイ(ヘールチェ)トビー・ジョーンズ(ヘラルド・ダウ)ナタリー・プレス(マリッケ)もともと観たいと思っていた理由は、単に「レンブラントの夜警」という魅力的な絵がストーリーの主軸になっているから。謎解きと言えばそうと言えなくはないけど、謎の提示の仕方がわかりにくい。結局、後になって「実はこういうコトだった」と登場人物に整理させていて、「わかりにくい」ってわかってるんだなーと不思議に思う。芸術的な感性を示そうとすると、こういう映画になるのかしら。それにしてもレンブラントの「夜警」を実物を観てみたいあなあ。
2009.10.06
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ただいま実家へ帰省中。ちょっと息抜きに、両親と3人揃って映画に行こうということになったけど、これがまた選択が難しい。最大公約数的な選び方(映画ってそんな風に選ぶもんじゃないと思うけど・・・)をしたら、この映画になった。監督 中野裕之出演 小栗旬、柴本幸、田中圭、やべきょうすけ、池内博之、本田博太郎、松方弘樹、近藤正臣、萩原健一小栗旬が好きなミーハーな母と私は「まあいいんじゃない」、時代劇が好きな父は「思ったよりいい」と、ほんとにバランスを取ったようにまあまあな評価。私的期待は、芥川の「藪の中」が原作ということはちょっとミステリな仕立てだと思ったのに、多襄丸(たじょうまる)という盗人とその妻のレイプ(未遂かも?)という設定だけを拝借したようなストーリーに?然とした。誰の言っていることが真実なのか、誰もが嘘つきなのか、1つの事実が人によって見方はこれほど変わるということなのか・・・と妙に真理を突いたあの原作をここまで骨抜きにできるんだ、と感心した。「藪の中」が原作、と言わなければいいのに。お家騒動の後、おぼっちゃまが自由を求めて愛する人と旅立つ、というただの時代劇になっちゃっている。それも小栗旬主演だけあって、どことなく現代タッチだし。まあ、いろいろ割引が効いたことだし、「休日の午後のひと時を過ごすには許せる」といったところかな。そして、当然かもしれないが、同じ原作を映画化した「羅生門」の心理描写には遠く及びませんでした。。。
2009.09.23
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あ、今日も仕事です。それが何か?もちろん、オフィスには誰もいない。。。明日から実家に帰ることになったので、今日中になんとか終えておかなくちゃ。ここのところ3日ほど、スカラ「ドン・カルロ」のNHK録画を観ていた。今回のスカラ来日引っ越し公演が、どうしても納得いかなくて、やっぱり今一度観ておこうかな、と。フィリッポ二世:フェルッチョ・フルラネットドン・カルロ:ステュアート・ニールロドリーゴ:ダリボール・イェニス大審問官:アナトーリ・コチェルガ修道士:ディオゲネス・ランデスエリザベッタ:フィオレンツァ・チェドリンスエボリ公女:ドローラ・ザジック合唱:ミラノ・スカラ座合唱団管弦楽:ミラノ・スカラ座管弦楽団指揮:ダニエレ・ガッティ演出:ステファヌ・ブロンシュウェグ[ 収録: 2008年12月7日, ミラノ・スカラ座 ] フルラネットが一番良かった!これこそがフィリッポ二世。ルネ・パーペは大好きで、来日公演で彼はとても熱唱していたし、今回フル出演の敢闘賞ものなんだけど、でもやっぱりヴェルディには向かない。舞台を観てるときはそうはっきり違和感があったわけじゃないけど、フルラネットを観てしまうと「やっぱりこっちだ」(笑)と思ってしまう。 来日公演ではステュアート・ニールの出演日は避けたけど、それは正解だった。声は出てるけど、あの体型は見るに堪えないな。ロドリーゴのダリボール・イェニスは、しげしげと映像を観ても、とりたてて特徴のないバリトン。悪くないけど、スカラの初日に出てくるほど??ガッティの指揮は、来日公演のときより録画の方がマシかな。どこがどうと細かいこというより、はっきり言ってイケテナイ。なんかダルイんだよね。そして、この演出も「悪くないけど、全然良くない」。意図はわかるけど、だからなんなのと思うことがいろいろ。歌手も棒立ちが多いし、合唱のフォーメーションもバタバタしている。お子ちゃま出演は、改めて観ても全然必要ないわ。あぁ・・・来日公演の間たまってたストレスを一挙に発散した感じ・・・。正直言って、こっちはそうそう海外遠征はできないし、「スカラが来てくれる」というだけでありがたい。NBS以外に招聘できるとも思えない。(佐々木さん、元気でいてくださいね・・・)だけど、やっぱりガッカリした。私にとっては‘天下のスカラ’だったから。だれか、ここらですごい「立役者」がスカラに入ってくれないかなあ。今のままじゃキビシイよねえ。
2009.09.20
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自分って本当に会社に雇用されているサラリーマンなんだな・・・と1年に1回くらい思い切り実感するときがあるんだけど、今日はまさしくそんな日で、ほぼ1年前に味わったのと同じくらい運勢カーブが落ち込んだ気がしました。こんなことなら、渡航禁止を打ち破って、5月にルグリのアデューに行けばよかった(実はまだ会社の規定を恨んでる。人生に何回とない楽しみだったのに。。)イヤ気が差したので、早々と帰宅して先日録画した映像を見たのだった。************************************出演: ジル・ロマン, エティエンヌ・ベシャール, ジュリアン・ファヴロー, エリザベット・ロス, カトリーヌ・ズアナバール監督: 芸術監督:ジル・ロマン(収録:2008年2月 パレ・デ・スポール)タイトルは、ジュール・ヴェルヌの「80日間世界一周」と、彼の80歳という年齢をかけたもの。結局、この映画も観に行かず、DVDも購入しなかったので、クラシカ・ジャパンでの放映はいいチャンス。・・・目を皿のようにしてましたが、どのシーンがどの国かはあまりわからなかった。最初はアフリカ(どうやらベジャールの曾祖母の国セネガルらしい・・・)から始まり、音楽から察するに中国とオーストリア(ウィンナ・ワルツ)も判別。イタリアは「ベネツィア!」とダンサーが叫んでいたので、ああそうかな、と。私はあまりプリミティブな音楽は好きではないので、打楽器でリズムを取る民族系の音楽が多いのが、ちょっとね。。。でも、ワーグナーの音楽が途中で出てきて、「え?これで踊るわけ?」と思ったけど、ローザンヌのダンサーは難なく踊った。というかベジャールが、あの多少現代音楽っぽい粘着性を持った音楽に、ちゃんと振りつけているのがすごい。いまさらながら、ベジャールの才能を実感した次第。私は彼の振付作品に詳しくはないんだけど、「確かに見覚えがある!」と思えるシーンが随所にあって、どうやら引用も多いようだ。知っているダンサーも多くはないのだけど、インパクトが強かったのは、やはりジュリアン・ファヴローとエリザベット・ロス。ベジャール・ダンサーの存在感て並みじゃない。ジュリアンは、一昔前の可愛げな風情から、今や風格を感じるダンサーになった。「エジプト」(には思えなかったが)のグリーンの衣装が映えること!そしてロスは、先般のバレエ・フェスの「ブレルと・・・」より断然こっちのがいい。彼女はタイツ姿が似合うと思う。身体そのものの圧倒的な存在感を駆使して踊ると、それはすでに誰もがまねできない領域の踊りになっている。身体が雄弁なのだ。もちろん、ずっと出ずっぱりのエティエンヌ君は美しさの権化のようだった。そしてそして、それでも誰より唯一無二な感じを漂わせるジルは、やはり至高でした。そんないろんな思いを抱いていたのに、舞台は突然雷鳴とともに終わる。ベジャールの旅(=人生)の終わりを表わしているんだよね、きっと。雷鳴のような突然さだったのは事実。いろんな人の思いの交錯しそうな映像でした。
2009.09.01
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吉田都さんは、サブタイトルのとおり、まさしく‘ロイヤル・バレエの精華’だと思った。NHKスーパーバレエレッスン「“ジゼル”第1幕からバリエーション」【講師】吉田都【生徒】茂田絵美子【出演】ピーター・ライト【ピアノ】蛭崎あゆみルグリのときと違って、先生も生徒も小粒だけど、双方が日本人なので、指導が阿吽の呼吸で細やか。字幕がいらないせいで、こっちにとって情報量が多くなるからそう思うのだろうけど。呼吸の仕方について、のっけから適格な指摘。アラベスクで立ってから→上へ伸びる、など端的だが、それを守っただけで明らかに踊り方が変わるのはさすが。だけど、生徒さんは最後まで‘発表会’的だったな。今回、最後のお手本は都さんが自分で踊る。・・・当たり前だけど、全然違うんですね。ロイヤル・バレエの演技性をすごく感じた。日本と海外では、ダンサーの育て方が違うんだろうなあ・・・と素人でも思ってしまうような、吉田さんの指導ぶりでした。
2009.08.28
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えっ?と思うエンディングでシーズン2が終わってしまった。(週末の放送を録画してあったので、やっと見たのだった。)このままじゃあ、やりきれない・・・と感じいたら、12月にシーズン3が開始とのこと。このシリーズ、英国制作にしてはイケメンぞろい。(でもヒロインはやはり今ひとつだったけど。)だから毎週の楽しみでしたシーズン2最終回の今回は、なんと十字軍遠征中の王を暗殺しにパレスチナ・アッカまでやってきた代官を追いかけ、ロビン・フッド御一行もパレスチナへ。ロビン・フッドがシャーウッドの森から出て、国際的な活躍をするとは思わなかった。英国版勧善懲悪ストーリーと理解していたので、あんまり時代背景を気にしていなかったけど、先回は王の母アリエノール・ダキテールが出てきてびっくり。では、「キング」とはリチャード1世で、「ジョン公」とは王と反目する王弟ジョンで、「十字軍」って第三回十字軍のことだったのね。。。大学で「西洋史」を取ったら、その教授が1年間十字軍ばかり講義していて、さすがにこれくらいは覚えている。サラディンと和解して、十字軍帰りにオーストリアに誘拐されて身代金を払うことになった、あの有名な「獅子心王」ですね。。。「ロビン・フッド」の中ではリチャード1世はなにげに登場しているので、いまさら「へえ、そういう時代設定なんだ・・・」と思った次第。NHKの大河と同じく時代考証はしっかりなされており、当時の風俗はこうだったのねーと興味深いところがいろいろある。そういう意味でも結構面白く見ていた。シーズン3では、せめて「勧善懲悪」を完遂してほしいな。ヨーロッパの物語は、そうは問屋がおろさないのだけど。。。
2009.08.04
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クラシカ・ジャパンで放送中。ヴェルディ:聖歌四篇~「スターバト・マーテル」「テ・デウム」ロッシーニ:「スターバト・マーテル」 [指揮]リッカルド・ムーティ[演奏]フィレンツェ5月音楽祭管弦楽団及び同合唱団エレーネ・アルヴァレス(ソプラノ)オルガ・ボロディナ(メゾ・ソプラノ)マリオ・ゼフィリ(テノール)イルダー・アブドラザコフ(バス) [収録]2008 年7月7日マザラ・デル・ヴァロ(シチリア島) 「スターバト・マーテル」=悲しみの聖母をヴェルディとロッシーニで。2007年の「東京のオペラの森」でも豪華なソリスト陣で演奏してくれたのに、「よかったぁ!」という感想以外はあまりはっきり覚えてない。人間の記憶ってむなしい。。。この2つの「スターバト・・・」はどっちもオペラティックで、全然宗教曲っぽくない。というか、聴きようによっては、「演歌?」と思わせるような‘こぶし’もあったりして、‘悲しみの聖母’なのにノリよく歌いたくなる部分も多い。この放送でも歌手はなかなか良いが、アブドラザコフの声が低く伸びて、屋外によく響いているようだった。2年前にすみだトリフォニーでもっとよく聴いておくんだったなあ。
2009.08.03
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公開されるやいなや映画を見に行くってことは、あまりない。でも、今日は仕事に余裕ができて早く帰れそうだったので、ついつい予約してしまった。最近はネットでギリギリまでシネコンの席予約ができるから、こっちも直前まで職場にいることができて都合がいい。キャストがみんな大きくなったなあ。。。もともと「ナルニア」に比べると可愛いコが多かったけど、成長してもイケてるかというと、それって難しいことなんだなーと思ってしまう。正直言って、ハーマイオニー役のエマ・ワトソン以外は大したことない。ドラコ役のトム・フェントンは端正な顔の子役だと思ってたのに、それほどイケメンにはならなかったし。顔と言えば、11歳のトム・リドルと16歳のトム・リドル(もちろん別々の子役&俳優)がよく似ていて不思議だった。他人がこんなに似るのか!?全体的な映画としての出来はどうなんだろう。。。もちろん原作は読んでいるのだけど、上映が終わったあとゾロゾロと席を立つ観客から漏れる言葉は「もっと続きをやってほしい」。なんだか中途半端に終わったような感じなのだ。これって、プロモーションする側から言えば「次への期待感をもたせた終わり方」とかって表現するんだろう。家に帰って、原作を端折ってないか、ついついチェックしてしまったくらい。原作の最後を読み返したら、原作の方がダンブルドアの喪失感が大きいような気がした。彼の死の悲しみと、それによる影響を、登場人物がヒシと感じている。映画は、そのあたりが比較的アッサリしていて、最後の作品へのつなぎだったのねーと思わせてしまう。まあ、おかげで次の2010,2011に封切りが予定されている『ハリー・ポッターと死の秘宝』前後編への期待は高まったけど。勢いでパンフを買ったのに(これも私にしては珍しい)、写真とイラストの割合が多く、読むところが少ないので、これも不満に輪をかけた。
2009.07.16
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ヘンデルを聴いていたら、録画したままだったこの映像を思い出した。~クラシカ・ジャパンHPより~1985年ヘンデル生誕300年を記念し、音楽映画の巨匠トニー・パーマー監督、イギリス現代演劇を代表する劇作家ジョン・オズボーン脚本で制作された、ヘンデルの生涯を描いたテレビ映画。 [出演]トレヴァー・ハワード(晩年のヘンデル)、デイヴ・グリフィス(中年のヘンデル)他 老境のヘンデルが人生を回顧する。若い頃はイケメンで遊蕩三昧だったが、それなりに各国を渡り歩いて苦労し、英国で国際的な名声を得る。老後はハッピーだったかと思いきや、失明したせいで作曲もままならなかった。脚色はあるだろうけど、ほぼ知られているとおりの人生をなぞっている。ブクステフーデが引退を控え、その後釜に立候補しに行ったら、(映像では)父親そっくりの娘まで付いてきて(娘との結婚が条件)、必死で逃げだすヘンデルがおかしかった。スカルラッティのとの腕比べなどの逸話も興味深い。映画としてはエンタメ色がなくて、あまり面白いとは言えないけど、全編を通じてヘンデルの(それもメジャーな)音楽が流れていて、なかなか効果的。なかでも「メサイア」からよく引用されていた。「ユダス・マカベウス」の中の「見よ勇者は帰る」は女声の二重唱で歌われて、それは美しかった。こうして聴くと、「表彰台の音楽」とは思えないほどヒロイック。先年のBCJの演奏会では、この曲を聴く前に退出する用があったので残念だったのだ。最後の方で、アンドレイ・ガヴリーロフが「パッサカリア」を弾いてて(もちろん現代の服装)、それが劇中のヘンデルと交錯するように構成されているのだけど、この「パッサカリア」がポップスのようなノリでなかなかいい。CDがあれば購入するところだ。
2009.07.13
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今週も職場ではいろいろあった。精神的に疲れると週末に起き上がれない、ということを実感する昨今。今日も芝居のチケットを流しました。歌舞伎に続いて芝居もしばらくやめておこう。。。で、自宅で録画してあった海外ドラマを片っぱしから見た。大好きだった「犯罪捜査官 ネイビーファイル」がシーズン10終了。このシリーズでドラマそのものも終了。長かったなー。主役のラブ中佐がカッコイイのが見続けた一番の理由だが、海軍法務部(JAG)の様子がわかって面白かった。この10年間に進行した米国の対戦行為がドラマに影響したのも興味深かったし、法廷ドラマとしても臨場感があってよかった。そしてお定まりの主役級の恋愛模様もドラマに色合いを添えていて、美男美女の海軍&海兵隊中佐の恋の行く末にハラハラしたものだった。ハラハラさせてくれた2人↓なのに・・・最終回でそれぞれ昇進&転任を言い渡され、途端につかず離れずの関係から「結婚」まで話が進む。おまけにそのためには、どっちかが海軍をやめて相手に付いていかねばならない。それをコインの裏表を決める。。。いいんですけどね。そういうのもありでしょう。だけど、これまでの9年間、モメにモメたのはなんだったのか!お互いの気持ちはもう明らかだったけど、仕事のキャリアや、相手に対して張り合う気持ちがハッピーエンドにしなかっただけ。そういう状態の方がリアリティがあって、はがゆいけれど「あるある」って思っていた。なのに、コインで決めるなんて脱力ものだ。思えばシーズン10はなんとなく中途半端だった。いろんな人間関係が形成していく過程だったり、一方では壊れそうになったりしているのに、唐突なエンディングのように思える。まあ、カッコよかったラブ中佐の額がこれ以上、上にあがる前に区切りが付いた方がよかったのだろうと自分をなだめることにしたのだった。
2009.07.11
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帰宅したら、シアテレでちょうどこの番組をやってた。旧ソ連時代を生きた舞踊家4人の波乱の生涯を追うドキュメンタリー。ロシアバレエの伝説4 『アレクサンドル・ゴドゥノフ』 ~行き先のない逃亡~2006年 / 露語出演:アレクサンドル・ゴドゥノフ、マイヤ・プリセツカヤ、ジャクリーン・ビセット ほかあまり知らなかったけど、アレクサンドル・ゴドゥノフ(1949~95)はリガのバレエ学校でバリシニコフとともに学び、後に「ボリショイ・バレエ」に入団、プリセツカヤのパートナーとして活躍した、旧ソ連のスター・ダンサー。金髪さらさらロン毛で、スラリとした長身。外見はバリシニコフよりずっと正統派美形。17歳のときに一挙に背が伸びた彼を、バリシニコフが羨ましがったとか。そして、「とにかく上手い」とプリセッカヤに言わせたほどの力強い踊り。しかしそのヒロイックさは、ボリショイ向きではあったかもしれないけど、亡命した米国では光が当たらなかった。「亡命しないように」とバリシニコフが言ったというのは、旧知の友人の性格やその踊りの傾向を知りぬいていたからか?確かにミーシャは米国向き。結局ゴドゥノフは映画俳優に転向したが、脇役のまま悲劇的な死を迎える。ゴドゥノフの往年の踊りをもっと見たくなって、この番組を視たあと、ついプリッセカヤと主演した「アンナ・カレーニナ」のDVDを楽天で買ってしまった。それくらい印象的なダンサーだった。↓思わず購入してしまったDVDロシアバレエコレクション::アンナ・カレーニナ マイヤ・プリセツカヤ
2009.07.10
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(特に精神的に)疲れるとバッハが聞きたくなり、そうだ!録画しっ放しのものがあったとHDDを探して、この『ミサ曲ロ短調』を見た。プロテスタントのバッハが作曲したカトリックのラテン語のミサ曲。それを、カトリックの総本山の一つであるパリのノートルダム大聖堂で演奏した、という面白い試みの映像。[演目]J・S・バッハ:ミサ曲ロ短調BWV232[指揮]ジョン・ネルソン[演奏]アンサンブル・オーケストラル・ド・パリノートルダム大聖堂聖歌隊ルース・ツィーザク(ソプラノ)ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)ダニエル・テイラー(カウンターテナー)ポール・アグニュー(テノール)ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)[収録]2006年3月27日~30日ノートルダム大聖堂(パリ)『ミサ曲ロ短調』はそんなに何回も聞いたことがないのだけど、バッハの作品は(バッハには限らないけど)他の作品の転用が多いので、「あれ?聞いたことある・・・」と思うものが多い。既視感ならぬ既聴感かと思ったら、明らかに他の作品として聞いたことがあったようだ。「グロリア」も「クレド」も、それぞれ真ん中の曲「ドミネ・デウス」「クルシフィクス」を中心に左右対称を成すようになっているはず。でもどっちも後半の曲群の方がドラマティックだと思う。そんなに聞き込んでいないので、他の演奏と比べてどう・・・という感想はあまりないけど、やや早めの小気味いいテンポを維持していて、歌詞の内容とは違い、楽しく明るい(?)気持ちになった。
2009.07.09
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私の最近のお気に入りのTVドラマがこれ↓。(画像はDVDのもの)日本語題名が「ザ・ホワイトハウス」、原題が「THE WEST WING」。地上波でもう放映されてないと思うけど、スカパーではシーズン6まで放映されていて、今ちょうど最終回放送の週。私はこの最終回など、すでに4回繰り返して見た。主人公バートレット大統領の後継大統領選がスタートし、この最終回が民主党全国大会での候補者確定のシーンで終わる。結局何らかのバトルがあるストーリーが好きなのだけど、この民主党大会は大統領候補サントスの演説で最高潮となる。共和党の大統領候補は早々に決まっているにもかかわらず、民主党はこの党大会までラッセル、ホインズ、サントスの三つどもえ。そして、いつまでも一人の候補に収斂しない事態に、サントスが候補から辞退しようとした演説(結局、辞退しなかったのだが)が絶品。「私は辞退しない。できない。名候補を決めるのは代議員の皆さんだから」と。妻の精神疾患歴を指摘された他候補を擁護し、「われわれは誰もが完全ではない。誰もがままならない人生を送っている。なのに国のリーダーには完全な人間を求めるのは間違いだ。」とも。そうなんですよね。。。‘誰もがままならない人生を送っている’・・・ドラマのセリフながら、そのとおり!と思ってしまう。「だから利益をもたらす人物ではなく、夢や希望や理想を分かち合うことの出来る人物を選んで欲しい。この国の強さと自由を守るために必要なもの、それをもっとも体現する人物に投票してください。」なんてアメリカ的。「ザ・ホワイトハウス」の脚本家はアル・ゴア元副大統領の元スピーチライターだというから、こういう演説シーンはお手の物なのかも。もう有名な話だが、この三番手から民主党候補に躍り出たマシュー・サントス議員はオバマ大統領をモデルにして書かれたんだとか。(脚本家は本当にオバマ大統領が上院議員だったときのスピーチに感動してこの役を書いたらしい。)そして、共和党の大統領候補ヴィニック議員は、マケイン議員がモデルとのこと。現実の大統領選を先取りするかのようなドラマだったのだ。どこかの国のちまちました政治と違うなあと思いつつ、あまりにストレートなスピーチに心が動いて、次のファイナル・シーズン(7月下旬から放送)がすごく楽しみ!
2009.07.07
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昨晩はウィンブルドン男子決勝を衛星中継で最後まで見てしまった。あれで途中で寝られるわけがない!試合はフルセットにもつれこみ、最終第5セットなど30ゲーム!見ているこっちがヘロヘロになった。大方の予想どおりロジャー・フェデラーが勝利を収めたが、その内訳は全然予測していなかったものだった。ファイナル・セット前は互角、というか雰囲気的にはアンディ・ロディックの方が押し気味だった。ファイナル・セットでは双方善戦した、というのを超えて、もはや‘死闘’に近かった。最後までどちらもほとんど疲れを感じさせず、(若干ミスは出たものの)精神的プレッシャーも感じられず、私には超人的に思える。ファイナルセットも、このまま何時間も続くのではないか、と何回思ったことか。力を出しきったロディックへの声援が熱かったけど、守りの姿勢を貫き、最後にわずかなチャンスをものにしたフェデラーにやっぱり王者の風格を感じる。運命の女神って不公平よね・・・というありきたりな感想も沸くけれど、勝利ってこういうものだから、チャンスをずっと待つことも勝者に必要な要件なのだと思える。にしても、彼らの尽きぬ体力と精神力に参りました。。。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ところで、6月のシアテレで何度か(数か月前にも放映されたけど、興味が無く放っておいた)放映されたこの『ロシアバレエの伝説』シリーズのヌレエフの回の録画を観た。旧ソ連時代を生きた舞踊家4人の波乱の生涯を追うドキュメンタリー・シリーズで、3回目がこの『ルドルフ・ヌレエフ~死との契約~』。ヌレエフの伝記的な書籍も出ているし、自伝的映像も観たことがあるけど、それらよりもっと赤裸々。エリック・プルーンとの長い間の恋愛関係や、公私ともにマーゴと一緒に過ごした期間のことなどが語られ、ロシア製作だとあけすけになるのかしら・・と勘繰ったほど。身近にいた人々の証言だと、有名な亡命劇も違った色合いで語られ、改めてエキセントリックな彼のエピソードの数々を興味深く聞いた。2006年/露製作
2009.07.06
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今週は忙しいというほどではなかったけど、先週から職場では精神的にマイることもあったので疲れ気味。家で、先月放映された映画をゆっくり見ることに。監督 - ジェームズ・アイヴォリー原作 - カズオ・イシグロ脚色 - ルース・プロワー・ジャブヴァーラジェームズ・スティーヴンス:アンソニー・ホプキンスミス・ケントン:エマ・トンプソンダーリントン卿:ジェームズ・フォックスルイス:クリストファー・リーヴウィリアム・スティーヴンス(スティーヴンスの父親):ピーター・ヴォーガンカーディナル(ダーリントン卿が名付け親になった青年):ヒュー・グラント1993年イギリス製作先般原作を読んだばかりなので、映像が原作の雰囲気を保っているか気がかりだったけど、その心配はいらなかった。それどころか、1950年代になっても残る貴族の館の内部を垣間見ることができてうれしい。執事のスティーヴンスを演じるアンソニー・ホプキンスと、ミス・ケントンのエマ・トンプソンがすばらしい。アンソニー・ホプキンスは私が思い描いていた執事像とは違ったのだが、ここまで自分の感情を抑制した執事の‘本心’がちらりと見え隠れする演技ってすごい。そしてこの執事はきっと自分で自分の本心に気づいていないのだろうと、見ている者にわからせるのだ。原作ほどには哀愁感がなかったが、それでもかなり原作に忠実に描かれていて、ハリウッドとは一線を画すこういう映画っていいなあとしみじみ。(↓買おうかと迷っているDVD)【ペンギンリーダーズ】【映画】The Remains of the Day(日の名残り)[L6]
2009.07.03
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ジャルスキーが気になっていたけど、聴いたことないのでチケットを買おうかどうか迷っていたところ、先日NHK-BShiで放送されたのでその録画を見ることにした。フィリップ・ジャルスキー リサイタル~17世紀の肖像~ 「シャコンヌ」カッツァーティ作曲「このひどい痛み」フェッラーリ作曲「ソナタ 第2番 “満足したルチミニア”」ウッチェリーニ作曲 他 (カウンターテナー)フィリップ・ジャルスキー(合奏)ラルペッジャータ(テオルボ、指揮)クリスティーナ・プルハル~フランス・アンブロネ修道院で録画~ 評判が高いので気にはなってたけど、実はカウンターテナーがそう好きではない。多分気に入らないだろうなあと思いつつ、せっかくなので映像だけでも見るかとDVDを見始めた。・・・すごく透明でふんわりした声で、ホンの数秒で画面に釘づけ!映像ナシだったら、すごく美しい女声(アルト?)と思ってしまう。声の雰囲気が古楽に合っていてステキ。 会場が修道院のせいか、残響の大きさがミステリアスさを際立たせている。本人のCDジャケ↓《送料無料》フィリップ・ジャルスキー(CT)/オピウム(阿片)~フランス歌曲集(CD)写真ではすごく損してる。実物は(といっても録画の画像では)こんなに濃ゆい顔でなく、優しげな長身痩躯の美青年。かなりのイケメンと言って差し支えない♪昨日は「低くて重い声が好き」とブログに書いたばかりなのに、節操なくも大いに気に入り、決して行かないだろうと思っていたコンサートのチケットを購入してしまった。
2009.06.22
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原作をずっと以前に読んだときに、「ダ・ヴィンチ・コード」よりずっと面白かったので、この映画を絶対観ると決めていた。水曜のレディス・デーで、今日なら1000円だし、思い切って夕方に会社を脱出。監督 ロン・ハワード出演 トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド、コジモ・ファスコ、カーメン・アルジェンツィアノ、アーミン・ミューラー=スタール2009年アメリカ途中で眠ってしまった。。。誘拐された4人の枢機卿のうち、最初の2人が殺されるところは記憶がない。。映画で寝るなんて滅多にないんだけど。(ゲオルギュー主演の「トスカ」以来か。)前作と同じように、映画になると原作の小説より格段に面白くなくなるのはなぜ?トム・ハンクスもユアン・マクレガーも上手いとは思うけど、あまり魅力的に見えない。アイェレット・ゾラーも科学者とは言え、華がない。だけど、それだけではないはず。ストーリーはテンポよくすすむし。原作の細部は忘れてしまったけど・・・映画の人間描写が表面的な気がする。カメルレンゴには大きな出生の秘密があったはず。一番の大ドンデン返しだった。それが省かれてるなんて。暗殺者も、もっと狂信的な人物だった。映画の制限や効果のために、原作をある程度変えるのは必要なことだと思うけど、‘換骨奪胎’とはこのことだ。唯一楽しんで観ていた要素は、ローマ市街やヴァチカンの内部の様子、ベルニーニの作品群など、観光気分を味わえたこと。この作品のロケをヴァチカンが許したことには、現代的な寛容さを示したようで、ちょっとびっくりした。一度観光したきりなので、内部を覗けてうれしい限り。そういえば、この2月に、ヴァチカンがガリレオをたたえてミサをしたのを覚えている。17世紀に、「地動説が聖書に反する」として宗教裁判で有罪として以来。名誉回復に400年もかかっていることを思うと、ヴァチカンも進んだものだと思う。
2009.06.17
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クラシカ・ジャパンの今月の特集の1つ、LFJナント(2005)の映像を観た。本家本元の様子を見てみたい、というのもちょっとあったりして。ラ・フォル・ジュルネ・ド・ナント2005 Vol.1『ベートーヴェンと仲間たち』[演目]ヴィルムス:交響曲第7番ハ短調~第1楽章「アンダンテ」、第4楽章「アレグロ」、べートーヴェン:合唱幻想曲ハ短調[指揮]デヴィッド・スターン[演奏]コンチェルト・ケルン、アクセントゥス合唱団、アレクサンダー・メル二コフ(ピアノ)ラ・フォル・ジュルネ・ド・ナント2005 Vol.2『ベートーヴェンと仲間たち』[演目]フンメル:トランペット協奏曲、ベートーヴェン:ロマンス第2番、ウェーバー:ホルン協奏曲、サリエリ:『スペインのフォリア』他[指揮]ペーター・チャバ[演奏]シンフォニア・ヴァルソヴィア、デヴィッド・ギュエリアー(トランペット)、イザベラ・ファウスト(ヴァイオリン)私はメルニコフを聴いたことがなかった。たとえ映像ででも。最近、ピアニストには、期待したりがっかりしたり見直したりが続いているが、彼はなかなか気に入った。私の好きな、クリアで音の粒の1つ1つがはっきりしているタイプ。いつものごとく‘ながら聴き’していたら、普通のピアノだと思っていたのだが、どうやらコンチェルト・ケルンに合わせてフォルテ・ピアノだったよう。それって、グランドピアノと変わらない音がするものなの??不思議。このベートーヴェンの「合唱幻想曲」は、聴いていると「あ、第九の原型だ」と気付くのだが、ピアノと合唱の絡みがなかなか面白い。2つの番組を続けて観たが、このメルニコフのベートーヴェンが一番ステキだった。この秋の来日公演も聴きに行こう♪こういうことがあるから、ドンドンコンサートに行ってしまう。(一方で絞り込みの努力もしなくちゃ、とは思っている。)
2009.06.16
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録画しておいたオランダ・バッハ協会「ヨハネ受難曲」を聞く。1年前には、友人たちから「どうして来なかったの!」と責められるくらい、周囲には評判高かった。「ヨハネ受難曲 BWV245」 (ソプラノ)マリア・ケオハナ(テノール)ゲルト・テュルク、アンドルー・トータス(カウンターテナー)マシュー・ホワイト(バス)ステファン・マクラウド、ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(合唱)オランダ・バッハ協会合唱団(管弦楽)オランダ・バッハ協会管弦楽団(指揮)ヨス・ファン・フェルトホーヴェン~2008年2月東京・紀尾井ホールで録画~ TVの前で座り込んで聴いてしまうほどインパクトの強い演奏だった。管弦楽も合唱も小ぶりで、各パートがぐっと際立つ。演奏された1年前は、確か音の響きがちょっとね・・・という声もあったのだけど、それは多分にホールのせいかも。少ない人数でパートを歌っているのに、残響で変わった効果が出ていたようだ。それが冒頭の「Herr」のところはなかなかに荘厳な感じの効果をあげていた。同じように感じたのは、ピラトがイエスのことで民衆とやりとりしている時の合唱。地の底を這い上がってくるような感じで面白い。会社から帰ってくると、寝るまでにいろいろすることがあるものだから、どうしても‘ながら聴き’になるのだけど、思わず手を止めて耳を傾けることになる。ソリストの歌唱は、「成し遂げられた!」と「わが心よ!涙の川となって・・・」という2つの有名なアリアがやはりよかった。特にソプラノは心に響く透明感があった。できたらやはり生で聴きたかったと思う。
2009.06.15
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今年の東京でのLFJの放送を観たばかりなので、何となく関連づけたく(?)なり、「クラシカ・ジャパン」で同じようにバロックを取り上げた2006年の映像を観てみた。2006年は「1650~1750年のヨーロッパ各国のバロック音楽」がテーマ。楽屋裏の映像もちょっと入る。 [演目1]J・S・バッハ:管弦楽組曲第4番ニ長調BWV1069、カンタータ第21番『わが心に憂い多かりき』BWV21~「シンフォニア」、管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066[指揮]ピエール・アンタイ[演奏]ル・コンセール・フランセ、アマンディン・ベイヤー(ヴァイオリン)、アルフレッド・ベルナルディ(オーボエ)[演目2]J・S・バッハ:モテット第2番『聖霊はわれらの弱きを助けたもう』BWV226、モテット第4番『恐れることなかれ、れることなかれ、われ汝とともにあり』BWV228、モテット第5番『来たれ イエス 来たれ』BWV229、モテット第1番『主に向かって新しき歌をうたえ』BWV225[指揮]クリストフ・スペリング[演奏]ダス・ノイエ・オルケスター、コルン・ムジクス・ケルン[演目3]ラモー:歌劇『優雅なインドの国々』より、歌劇『ダルダニュス』より管弦楽曲(抜粋)[指揮]フランソワ=グザヴィエ・ロト[演奏]レ・シエクル[演目4]アルメイダ:『ジュディッタ』より、ヘンデル:『水上の音楽』組曲第1番ヘ長調[演奏]コンチェルト・ケルン、アンドリュー・ハレ、ルネ・アレン(ホルン)バッハのモテットと、ラモーの異国情緒たっぷりの舞踊音楽がよかった。バッハは先日のBCJより乾いた感じ。ラモーは一転して、踊りたくなるほどの激しいリズムでノリノリになる。一口に「バロック音楽」と片付けられないほど多様。近いうちに、録画したままになっているラモーの『優雅なインドの国々』を観てみようかな。
2009.06.09
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またしても日曜なのに出勤。「ウリッセの帰還」にはまったく間に合わず。。。休日の仕事の後は、家で録画を観るに限ります(ホント?)。<演目>1.カンタータ「わたしの魂であるイエスよ」BWV 78(バッハ)2.四季(ヴィヴァルディ)3.スターバト・マーテル(ペルゴレージ)4.カンタータ「ただ汝ひとりに、主イエス・キリストよ」BWV 33(バッハ)<出演>1.指揮:鈴木雅明 演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン ほか2.指揮&バイオリン:ファビオ・ビオンディ 演奏:エウローパ・ガランテ3.ソプラノ:バーバラ・ヘンドリクス 演奏:ドロットニンホルム・バロック・アンサンブル ほか4.指揮:ピエール・アンタイ 演奏:ル・コンセール・フランセ ほか<収録>2009年5月4日 東京国際フォーラム・ホールC あ・・・トップバッターのBCJの録画は途中から。そしてあっという間に終わる。時間セットのミスが惜しい。ファビオ・ビオンディとエウローパ・ガランテの「四季」と、バーバラ・ヘンドリクスの「スターバト・マーテル」がよかったな。好みは一般的なので、聴き慣れた曲を新鮮な気持ちで聴かせてくれる演奏が好き。ちょっとポピュラリティも感じるこの2つの演奏のようなのがいい。(疲れてるからかもしれない。)映像って不思議。ビオンディ&エウローパ・ガランテは生の方がはるかに興奮する。だけど、ヘンドリクスの「スターバト・マーテル」は、この放送の演奏にグッときた。最後のカンタータを聴きながら、今年のLFJでは、もっとこういった声楽を聴けばよかったと思った。けど、この古楽器アンサンブルでは、バッハの求道的なところをあまり感じないなーというのも本音だ。聴き比べもすればよかったな。
2009.06.07
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METライブビューイングでずっと告知されてたので、「絶対観る!」と決めていた。2007年のMETのオーディションの準決勝から決勝までの、最もドラマティックな一週間の様子を撮ったもの。2008年/アメリカ [監督]スーザン・フロムキー「出演]マルコ・アルミニアート(指揮)アレック・シュレイダー(テノール)マイケル・ファビアーノ(テノール)ライアン・スミス(テノール)アンジェラ・ミード(ソプラノ)マシュー・プレンク(テノール)アンバー・ワーグナー(ソプラノ)ジェイミー・バートン(メゾソプラノ)キーラ・ダフィー(ソプラノ)ディゼラ・ラルスドティエ(ソプラノ)ライアン・マキニー(バリトン)ニコラス・パレセン(バリトン)ピーター・ゲルブ 他そもそもは全世界から数千人の応募があるのだが、2回の選考で22名に絞り込まれ、準決勝で11名になり、最終的に決勝で5~6名が入賞する。米国版オペラバージョン「スタ誕」(古いか・・・)、アメリカン・アイドルのオペラ編いったところ。取り立てて‘事件’は起きないけど、Auditionということそのものが劇的な要素があるものだし、出演者の真剣さがリアルですごく迫力がある。淡々と撮影されているのに面白い映画だ。準決勝進出した出場者にはレッスンが付く。指揮者のマルコ・アルミニアート始め、声楽指導や演技指導の教授陣が付くなんて力が入っていると思うし、アメリカン・ドリームってこんな風にして生み出されていくんだということが実感できる。なんたって、アルミニアートは出場者の1人に「連隊の娘」ハイC9連発を本番で歌うように勧めてしまうのだもの。たった1週間ではあっても、出場者は悩み苦しみ、そして明らかに歌い方まで変わって決勝に臨む。この過程も見どころ。決勝のときのあの衣装(ドレスやブラックタイ)は、個人負担で用意したものかと思ったら、MET所有の衣装から出場者が選んでいた。あの巨体な面々に合う衣装があるところがさすがMET!と変なところで感心した。決勝の舞台上にセットが置いてあるのもびっくり。METの聴衆へのサービス?それとも出場者の臨場感ある歌唱のため?あるいは(ソファまであったので)演技力と音響を本番並みにするためかもしれない。この映画は11人の決選の歌唱はサビだけは全部聴かせてくれるので、かなり楽しい。極め付けのアリアを力の限り歌ってくれる。おかげで、途中で涙が出そうなほど心が動かされるものもあった。最後に、まるでハリウッド・デビューもできそうな容貌のアレック・シュレイダーが「連隊の娘」ハイC9連発をキメてくれて、映画の中の客席も私も、思いきり盛り上がった。フローレス、シラグーザだけが歌えるレパートリーを、早くモノにしてね!とすでに応援モードに入っている。審査員が「歌唱を中心に判断しよう」と確認し合っていただけあって、女性の入賞者は3人ともかなりの重量級。最近のMETは外見重視?と疑うところもあるだけに、公正な判断をしたんだわと思うけど、新人にしてすでに役が限られているってのもどうかと思うのだが。。。受賞者の1人が昨年11月に闘病生活で亡くなられたというクレジットが最後にあって、アメリカン・ドリームはある程度作られるかもしれないけど、人生は思い通りにいかないものだと改めて思った。映画館にいた人の何人かも、「えっ」と声を出していた。こういう映画の落とし所がどういうものかは予想がつくけれど、予定どおりに引き込まれた。ほんとに2時間近くがあっと言う間で、むしろ短いくらいに思われた。今回の11人は(入賞しなかった人も含め)すでにあちこちの歌劇場でデビューしている人もいるようだ。誰が次のスターか、名前を覚えて楽しみにして待っていようと思う。
2009.06.06
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録画してあったNHK-BS2での「ラン・ラン アット シェーンブルン宮殿」を見る。寝る前にちょっとね・・・というつもりだったのだけど、ラン・ランのショパンのピアノ協奏曲2番はすごく、なかなか寝付けなかった。「歌劇“オベロン” 序曲」ウェーバー作曲「ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 作品21」ショパン作曲「交響曲 第5番 ハ短調 作品67」ベートーベン作曲「ポルカ“軽い足どり”」ヘルメスベルガー作曲「ポルカ“ブレーキかけずに” 作品238」エドゥアルト・シュトラウス作曲「ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調」リスト作曲「ポロネーズ 変イ長調 “英雄” 作品53」ショパン作曲(ピアノ)ラン・ラン(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(指揮)ズービン・メータ~オーストリア・ウィーン シェーンブルン宮殿で録画~[ 収録: 2008年6月28日 ]ラン・ラン・・・一度生で聴いたときに、あまりのオーバーアクションに恐れをなしてしまい、音楽の記憶はあまりないまま、二度と演奏会には行ってないのだった。しっかし、このショパンは面白かった。ショパンには聴こえないが、それも一興。デフォルメした弾き方は本当は肌に合わないのだけど、彼のタッチはクリアで明晰なので、ごまかされている気がしないのもいい。間違いなくテクニックは天下一品だし。「ショパンねえ・・・」と本気で聴いてなかったのに、真夜中にTVに正面向いて座リ直してしまいました。こうなると日本公演のウィーン・フィル&ラン・ランも食指が動くけど、もちろんいまやSOLDOUT。そのうちご縁があれば生で再度聴けるかも。でも、このコンサート、主役はやっぱりウィーン・フィルだと思うのに、メインのベートーヴェンの5番はゆるゆる・・・。野外コンサートだからかしら。そして、そのせいで番組タイトルは「ラン・ラン アット シェーンブルン宮殿」なのかと穿った見方をしてしていたら、アンコールはラン・ランとウィーン・フィルが対等にやりあって(?)いる。このときの主役はやっぱりラン・ランだったのかも。
2009.05.26
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先週の日曜の深夜から月曜にかけてMHK-BS2で放送されたこの番組の録画を観た。「フランク・ペーター・ツィンマーマン~バッハとわたし」 ・・・後半に放送のコンサートのメイキング・ドキュメンタリー。[収録:2008年, ドイツ] 「フランク・ペーター・ツィンマーマン バッハのソナタ」 バイオリン・ソナタ 第1番 ロ短調 BWV1014バイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 BWV1015バイオリン・ソナタ 第3番 ホ長調 BWV1016バイオリン・ソナタ 第4番 ハ短調 BWV1017バイオリン・ソナタ 第5番 ヘ短調 BWV1018バイオリン・ソナタ 第6番 ト長調 BWV1019バイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマンピアノ:エンリーコ・パーチェ[収録:2008年5月, ポリング修道院 図書館 (ドイツ)] この番組を見て本当によかった。何気に録画しただけなんだけど。ピアノのバーチェが語る。「空気の振動にすぎないのに、バッハの音楽は永遠を感じさせる。」(ちょっと言い回しは違ったかも・・・)これまでも同じようなことを思っていたけど、この2人の演奏を聴いていると、まったくそのとおりだと思える。それは、この2人の演奏が絶妙なバランスをもっているからかも。ピアノは単なる伴奏ではないし、かと言ってもちろん出しゃばってもいない。それにツィンマーマンってこんなに巧者だったのね、とも思う。生で聴いたことなかったっけ。ちょっと硬質でクリアーな音が結構私の好み。無知な私はバイオリン・ソナタ 第4番の第一楽章が、マタイ受難曲のアリア「憐れみたまえ」とよく似ているって知らなかった。LFJ以来、まだ頭の中で鳴っている音楽が、TVから流れてきたときには驚いた。もちろん珍しいことではないけど。ツィンマーマンは今年の秋も来日するはず。演奏する曲にかかわらず、コンサートに足を運んでみようと思った。
2009.05.22
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新型インフル、いよいよ東京も。。。ドラッグストアにもマスクがない。でも、業務で社外に出るときには、会社からマスクを支給されることになった。‘業務のときだけ’で効果があるのか?と思うけど、クライアントにイヤな顔をされないためのものらしい。それよか、こんなに残業してたらイザというとき体力がなくなっていそうで気をつけなくちゃ。オースティンの一連の小説のTVドラマ。なんだかんだ言っても、オースティンが好きなのだった。 、監督: イアン・B.マクドナルド出演:ジェマ・レッドグレーヴジェイムズ・ダーシー ビリー・パイパーマギー・オニールダグラス・ホッジ2007年 イギリス制作写真見てわかるとおり、このキャストは容貌があまり魅力的でない。作品の中でそういう設定だという意味ではなくて、俳優さんたちがあまりハンサムでもキレイでもない。美男美女の方が、こういう半ばコスチューム・プレイ的な設定には似合うんだけどな。ドラマとしては、小説の方がずっと面白い。小説では、‘キャラが立って’いた。このTVドラマは、登場人物の性格の描き分けがいまひとつ。主人公はそれほど慎ましやかで従順には見えないし、恋敵の女性もそれほど華やかで男性を惹きつける魅力にあふれているようには見えない。主人公の恋人になる従兄の男性もそれほど素敵ではないし、改心して主人公に求愛するプレイボーイも冴えない感じ。唯一、主人公の兄である海軍士官が一番はじけているっていうのはどうなんでしょ。いつも思うのだけど、英国俳優って美男美女が少ない。体型もいろいろだし。こっちがハリウッド基準の映画スターを見なれたのかもしれないけど。小説自体はまあ面白かったので、印象の希薄なこの作品ではない映像を見てみたい。
2009.05.20
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週末に新インフル感染が関西に広がったなと思っていたが、出社したら会社は大騒ぎ。そうだった。うちの会社は関西に大きな営業拠点があるし、高校生との接触も多い業種。社員の安全、とかいうよりもう「感染を広める」側に回らないためのあれこれの注意があった。大阪への出張も大阪からの出張も×になったのに、単身赴任の人(家族は大阪)が帰京して出社はスルーってのはなんだか。。。。LFJ以来、耳に残って離れないマタイ受難曲をクラシカ・ジャパンで録画して観た。[指揮]ゲオルク・クリストフ・ビラー[演奏]ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団、ゲヴァントハウス少年合唱団マルティン・ペッツォルト(福音史家/テノール)アンドレアス・シュミット(イエス/バス)オラフ・ベーア(ピラト/バス)モニカ・フリンマー(ソプラノ)ボーニャ・バルトーシュ(アルト)[収録]1998年ライプツィヒ聖トーマス教会 どういう「マタイ」がスタンダードなのかよくわからないけど、ビラーの指揮するこの演奏がスタンダードに近いんだろうな、と思う。根拠はないんだけど、デフォルメされた部分がないし、なのにこの福音書の感情がそのまま伝わってくるような気がする。いつも書いてしまうけど、やっぱり「憐れみたまえ」はいいなあ。このアリアが近づいてくると、オペラの聴かせどころのように「さあ、いよいよ」と深呼吸する自分に気付く。最後の「涙を流しつつひざまずき・・・」もお約束のようにうるうるするのだった。
2009.05.18
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年俸交渉でした。今日はお昼休みもおにぎり1コ食べるくらいしか時間がなかったので、これで年俸を下げられたりしたらグレる(?)ところだった。今年度の年俸はまあなんとか。。。と言ったところ。ホッ。ジェイン・オースティン原作「ノーサンガー・アベイ」のTVドラマを観た。出演: フェリシティ・ジョーンズ, パトリック・ライアン, デズモンド・バリット, マル・ワイト, マイケル・ジャッド監督: ジョン・ジョーンズ類型化された人物が登場して、大筋で同じような結末になるオースティンの小説。「ヒロインがお金持ちで知的でハンサムな男性と結婚する」という、究極の女性の願望のようなオチ。ビクトリア朝の英国の女性の地位(確か遺産相続もできなかったはずし、職業として確立しているのは家庭教師と作家くらい?)を思うと当然なのだけど。オースティンの他の作品に比べて、最後があっけない。「結婚してください」→「うれしいっ!」といとも簡単に主人公たちは結婚してしまう。後日譚として、「反対だった父親から爵位と資産を譲られました」みたいなナレーションが流れてジ・エンド。原作はもう少し説明があるようなので、これも読んでみようかな。写真のバックに映っているのが‘ノーサンガー・アベイ’。アベイ=僧院という割にはりっぱなお城。ヒロインの恋人、ヘンリーの実家。こんなすごみのあるお城に住んでたら、性格変わりそう(笑)。
2009.05.14
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LFJ以来耳について離れないバッハの声楽曲。クラシカ・ジャパンでの特集をきっかけに聴き直してみることに。[指揮]ニコラウス・アーノンクール[演奏]ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスクルト・エクイルツ(福音史家)ロベルト・ホル(イエス)トマス・モーザー(テノール)アントン・シャリンガー(バス)テルツ少年合唱団[合唱指揮]ゲルハルト・シュミット=ガーデン[映像監督]ハンフリー・バートン[収録]1985年6月26日~30日グラーツ大聖堂「シュティリアルテ音楽祭」アーノンクールのテンポは合唱やコラールのところが速くて、歯切れよくドラマを盛り上げる。ソプラノとアルトは少年合唱団員が務めているのも、趣があった。(アルトの子は大きくて声量もあり、「少年?」とは思ったが・・・)終盤のアリア、「わが心よ、涙の川となって溶けて流れよ・・・」ではやはり涙が出ます。
2009.05.12
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連休中に会社では「渡航禁止」が発令されていた、本格的な連休明けの今日、自宅待機になった(豚フルの恐れがあるのでなく、単に米国に遊びに行ってたから)メンバーもいて、笑えない状況の昨今。会社の説明は「お客様・取引先に迷惑がかかっては社会的責任が・・・」とのこと。ホントは今週末、Parisでルグリのアデュー公演を観たかったけど、そのチケットたちのお嫁入り先も確定した今、ようやっと気持ちが落ち着いてきました。この状況でパリ行きは私にはあり得なかった、と。残業も早めに切り上げられたので、今日は心の余裕があり、ふらりと『レッドクリフ Part2』なんぞ観てみた。監督 ジョン・ウートニー・レオン (周瑜)金城武 (孔明)チャン・フォンイー (曹操)チャン・チェン (孫権)ヴィッキー・チャオ (尚香)フー・ジュン (趙雲)中村獅童 (甘興)リン・チーリン (小喬)面白かった。そもそもPart1のときに、このあとにPart2が続く、という認識があまりなかった。事前告知もそんなになかった、と思う。メインエベントの「赤壁の戦い」の前で打ち切られ、騙されたような気持ちだったが、やっぱり Part2は Part1より格段に面白かった。なんたっていよいよ決戦なのだ。原作よりはかなり省略されたエピソードもあるが(と言っても私も吉川英治の小説しか読んでないけど)、エンタテインメント映画としては見どころがいっぱい。2人の智将の知恵比べ(敵から10万本矢を収集VS.敵の将軍の謀殺)も中国映画っぽいし、合戦シーンは迫力いっぱい。私は先日の「ラスト・コーション」のトニー・レオンがまだ忘れられなくて、それがこの映画を観た大きな動機だった。しかし、彼はいま1つ本領発揮できてない気がする。体調が悪いのを押して(「ラスト・コーション」の撮影で・・・)の出演だったと聞いているが、やっぱり若干存在感は金城孔明に負けているかもしれない。だけど、監督の支援の眼差しは周瑜=トニー・レオンに注がれていると思った。やっぱりどっちかって言うと、主役の扱いはトニーなのね。キャストでは真っ先にクレジットされてるし。アジアのイケメン2人を主役級の対比で見比べられて楽しい(笑)が、絶世の美女と歌われた小喬役のリン・チーリンが私には物足らない。同性に厳しい?(笑)いやいや「傾城の美女」ともなれば、もっと凄みが欲しかったと思う。音楽は耳につくほど聴き慣れた。あ、都響が演奏してる。。。お仕事の幅が広いのね、と「米・中・台・日」と不思議な連合で制作されたこの映画の最後のクレジットを見つめていた。
2009.05.11
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たった今まで見ていた番組。TVをつけっぱなしでBGMとして聴いていたら、なんだかすごいことになっていた。ジャズピアニスト6人が6台のピアノで同時に共演する「ジャズ・ピアノ6連弾」。出演は、佐山雅弘、小原孝、国府弘子、塩谷哲、島健、山下洋輔。曲目は「ボレロ」「テイクファイブ」「ラプソディ・イン・ブルー」という有名な曲だけわかった。あ、「A列車で行こう」も。昨日の5連弾「ラプソディ」がそれなりだったので、もうこの最後の「ラプソディ」にはTVの前でブラヴォ!と叫びそうになった。ピアノも何台も並べて演奏するってことは、「見て楽しむ」要素も増えるし、本来は必要のない(?)台数で演奏するからには付加価値を付かせるので、エンタメ的要素が入る。的確な表現でないかもしれないけど、通常のクラシックの公演とは違うなーと昨日は思い、じゃあどうだったら満足したのかなと思うと、まさしくこの演奏は理想的だった。このメンツだからこそ、っていうのもあるかもしれないけど。仕事しながらだったので、途中まで気合い(?)を入れて見てなかったのが悔やまれる。そしてどうやら5年間続いたこの6連弾の活動は3月(この番組の収録時)で終了したようなのだった。もう1回放送してほしいなー。そして、どこかで生を聴けるチャンスも欲しい。
2009.05.09
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録画してゆっくりと観ました。【解説】安達 悦子「“ラ・バヤデール”から」森高万智「“リーズの結婚”から」チン・キ「“ラ・バヤデール”から」ジェミマ・ローズ・ディーン「“白鳥の湖”から」ゲルゲーイ・ルブラン「“ドン・キホーテ”から」チェ・ウニャン「“コッペリア”から」石崎双葉「“海賊”から」ティグラン・ムクルチャン「“ライモンダ”から」根本里菜「“ジゼル”から」スカイラー・キャンベル「“コッペリア”から」カレン・ジョンソン「“ドン・キホーテ”から」高田樹「“ラ・バヤデール”から」ラファエレ・ケイロス・ロドリゲス「“ジゼル”から」池田武志「“コッペリア”から」ヨウ・エイキ「“眠りの森の美女”から」セバスティアン・コンチャ「“ラ・バヤデール”から」ハンナ・オニール「“海賊”から」テルモ・モレイラ「“コッペリア”から」水谷実喜「“白鳥の湖”から」エド・ヴァイネン「“ラ・バヤデール”から」ホウ・チョウセン「ノクターン」森高万智「ヨンダリング」チン・キ「ワスラフ」ジェミマ・ローズ・ディーン「スプリング・アンド・フォール」ゲルゲーイ・ルブラン「ノクターン」チェ・ウニャン「バッハ組曲 第2番」石崎双葉「ヨンダリング」ティグラン・ムクルチャン「ノクターン」根本里菜「ヨンダリング」スカイラー・キャンベル「ノクターン」カレン・ジョンソン「ヨンダリング」高田樹「ワスラフ」ラファエレ・ケイロス・ロドリゲス「スプリング・アンド・フォール」池田武志「ノクターン」ヨウ・エイキ「ニジンスキー」セバスティアン・コンチャ「プレリュードCV」ハンナ・オニール「ロング・ノート・ラグ」テルモ・モレイラ「ノクターン」水谷実喜「スプリング・アンド・フォール」エド・ヴァイネン「ノクターン」ホウ・チョウセンここ2回ほど観てなかったけど、ローザンヌって自国にすばらしいバレエ学校がない国からの参加者が多い。以前よりその傾向が進んだ気がする。賞品が「留学」なので必然なのかもしれないけど。なんだかアジア・オセアニア・アメリカ・東欧に偏っていて違和感があった。決戦進出者20名のうち6名が日本人という快挙。だけど、体型で外国勢に劣るのがどうしても悔しい。男子は特に厳しかったな。(同じアジアでも中国人ってどうしてあんなに手足が長くて顔が小さいんだろう・・・)解説の安達さんは、「中国の人の首の付け方とか拍のとり方が独特」と言っていた。私はそれらが結構気に入ったので、ホウ・チョウセンさんが一押しだった。(結果は2位)ノイマイヤーの振付が、コンテ部門でしっかり観られてうれしかった。女子は「ノクターン」、男子は「ヨンダーリング」が多かったのは感情移入しやすいのだろうか。それと、久々にローザンヌの様子を観たら、クラシックよりコンテの方が見ごたえがあって、世代のせいかな、とちょっと悲しいような気もした。
2009.04.28
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祝日だったので、歌舞伎を昼・夜通しで観るはずだったのに、前夜に「明日はお休み」とばかりにいつもよりさらに残業してたら、起きたときにはもう歌舞伎の夜の部にも間に合わない時間(涙)。体力(気力も?)を過信しちゃいけない。。。起きたら1日が終わっているのが空しくなって、夕方に近くの映画館へ出向いてみた。この映画を近いうちに見ようとは思っていたが、思ったより早く見ることに。監督:ブライアン・シンガー製作:ブライアン・シンガー、ギルバート・アドラー、クリストファー・マッカリー脚本:クリストファー・マッカリー、ネイサン・アレクサンダークラウス・フォン・シュタウフェンベルク:トム・クルーズヘニング・フォン・トレスコウ:ケネス・ブラナーニーナ・フォン・シュタウフェンベルク:カリス・ファン・ハウテンフリードリヒ・オルブリヒト将軍:ビル・ナイヴェルナー・フォン・ヘフテン:ジェイミー・パーカーアルブレヒト・メルツ・フォン・クイルンハイム:クリスチャン・ベルケルルートヴィヒ・ベック:テレンス・スタンプフリードリヒ・フロム将軍:トム・ウィルキンソンオットー・エルンスト・レーマー少佐:トーマス・クレッチマンアドルフ・ヒトラー:デヴィッド・バンバートム・クルーズのファンではないので、彼だけの名前しか気付かなければ見なかったかも。彼以外のキャストも渋くて豪華なのだ。ケネス・ブラナーもテレンス・スタンプも名を連ねている。ビル・ナイって、「パイレーツ・・・」の心臓を他の箱にしまっているタコ船長だった俳優。「戦場のピアニスト」で、主人公よりカッコイイと思ったナチ将校だったトーマス・クレッチマンも出てる。これらのキャストで十分期待は高まった上に、ブライアン・シンガーが監督ということで、どういった仕上がりの映画になるのかという興味もあった。見終わった感想としては、「実話を丁寧に映画にしたのね」という感じ。結局ヒトラーはその後も生きていたので、この暗殺計画は失敗したんだなと最初からわかっているけど、手に汗を握るサスペンスが繰り広げられる。ある意味、単純な暗殺手法なので、ほんとにヒヤヒヤした。暗殺そのものは爆弾を使用するだけだけど、当初の計画では「ヒトラーさえ殺せばなんとかなる」というアバウトなものだった。それではナチスの組織力の前に疑問だと思った主人公のシュタウフェンベルクが、国内のクーデターに備えた危機管理オペレーション「ワルキューレ作戦」を、一部修正して利用することを思い立ったところから大がかりな隠密計画になる。最初のドキドキは、シュタウフェンベルクが、この修正「ワルキューレ作戦」にヒトラーのサインをもらう場面。ヒトラーがつぶやくように、ワルキューレは「死者と生きる者を選ぶ女神」。危機管理や、暗殺計画とその後のベルリン掌握計画に使うにはなんと皮肉な名前だろう。で、サスペンスな雰囲気が思いきり盛り上がった後、不手際からあっという間にヒトラー側に主導権を回復され、その後は割とあっさり首謀者一同は銃殺される。事実ベースなので、そのとおりなのだろうけど、ドラマとしてのもっていき方はもっとあっただろうにと思う。映画全体としては正直言って物足らない。俳優陣は熱演ぞろい。トム・クルーズは期待以上だった。700年以上続く伯爵家出身のドイツ陸軍の大佐を、威厳を持って演じていた。知性とノーブルさも感じさせ、ハリウッドな気配を感じさせなかったところはさすが。シュタウフェンベルクの写真を見たら、外見も似せていてビックリ。
2009.03.20
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先週録画したのを観ました。このオペラの設定と同じ場所・時刻で撮影したという、画期的な映像。歌手がみな若く見えると思ったら、同時生中継されたのは1992年だとか。17年前ですか。。。トスカ: キャサリン・マルフィターノカヴァラドッシ:プラシド・ドミンゴスカルピア男爵:ルッジェーロ・ライモンディアンジェロッティ:ジャコモ・プレスティア教会の番人:ジョルジョ・ガッティスポレッタ:マウロ・ブッフォリシャローネ:シルヴェストロ・サンマリターノ看守:フランコ・フェデリーチ羊飼いの少年:シモーネ・スカタルツィ合 唱:ローマ・イタリア放送合唱団管弦楽:ローマ・イタリア放送交響楽団指 揮:ズービン・メータ撮影監督:ヴィットリオ・ストラーロ美術:アルド・テルリッツィテレビ演出:ブライアン・ラージプロデューサー:アンドレア・アンダーマン監督:ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ[ 制作: rada film (2008年) ] トスカは時代と場所がはっきり設定されていて読み替えようがないから、ここまで場所や時間の設定が徹底しているとオペラの醍醐味もより増す。本音を言えば、聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会、ファルネーゼ宮殿、サンタンジェロ城の中を見られるだけでもうれしいから、単なるオペラ映画でもいいやと思っていたのだけど、音声も悪くない。劇場の舞台でないといいこともあって、テ・デウムの流れる中のカヴァラドッシとスカルピアのやりとりは緊張感いっぱい。聖天使像の前で、ドミンゴの甘い声で「星は光りぬ」はやっぱり堪えられないな。マルフィターノのトスカもライモンディのスカルピアも、配役としては豪華なのだけど、どっちもあまり上品な感じはしなかった。トスカはそれでもいいのかもしれない。けど、スカルピアが爬虫類的なのはちょっとね。でも、まあ、テレビで見られるオペラ映像としては極上かな。
2009.03.18
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会社と家の往復の日々だと、必然的に(でもないか、普通)好きなTV番組が増える。最近お気に入りに加えた番組は、「Dr.HOUSE」。シーズン2の途中から見始めたが、今はシーズン3。週1で粛々と(?)見ていたが、今月からシーズン1と2を一挙に再放送するようになって、ここのところは毎日2時間は見ている。宣伝のコピーは‘アウトローな天才医師が繰り広げる『US版ブラックジャック』’。まさしくそのとおり。白衣は着ないし、薬中だし、患者に思いやりはないし(というか面と向かってバカにする)。でも天才的で、毎回難病奇病を解明する。組織の中にいても一匹オオカミで可愛げないところが、とても魅力的。容貌もカッコイイと思うのだが、友人にはまた「オヤジ好き」と言われそう。この番組を見続けているのは、主役のハウス医師を見たいがため。他人に辛辣なセリフを吐くのだけれど、本音のところで共感するところがあってほんちょっと私と共通項があるように思う。主人公のような天才ではないけどね。。。ヒュー・ローリー ( グレッグ・ハウス医師) リサ・エデルシュタイン ( リサ・カッディ医師) ロバート・ショーン・レナード ( ジェームズ・ウィルソン医師) ジェシー・スペンサー ( ロバート・チェイス医師) ジェニファー・モリスン ( アリソン・キャメロン医師) オマー・エップス ( テイラー・エリック・フォアマン医師) 中心にいる黒いジャケットの医師↓がドクター・ハウス。
2009.03.09
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仕事が忙しい。事業年度は4月から切り替わるのに、組織は3月から変わることになった。2つの部を兼務することになり、大わらわな2月末。。。このバレエはNHKで放映されたものを観たことはあったのだけど、今回のハンブルクの公演のあと、すご~く観たくなった。クラシカ・ジャパンで放映されていたのを見つけ、あわてて録画。【演出・振付】ジョン・ノイマイヤー(John Neumeier)【美術】ユルゲン・ローズ【出演】 王:イリ・ブベニチェクナタリア妃:エリザベス・ロスカヴィオオデット姫:アンナ・ポリカルポヴァ『影』:カールステン・ユングアレキサンダー伯爵:アレクサンドル・リアブコクレア妃:シルヴィア・アッツォーニ王の母:アンナ・グラブカレオポルト王子:ロイド・リギンズジークフリート王子:ヤチェック・ブレスハンブルグ国立バレエ【指揮】ヴェロ・パーン【演奏】ハンブルグ交響楽団【収録】2001年5月 ハンブルク国立歌劇場 『白鳥の湖』を、バイエルン王ルートヴィヒ2世の悲劇に重ね合わせたこの演目は、ルートヴィヒにまつわる一連のエピソードを知っているとわかりやすいものの、何年か前に観たときはよくわからない部分も多かった。2度目(3度目か?)は理解がすすんだ。そういうところもノイマイヤーらしい。イリ・ブベニチェクはルートヴィヒ2世によく似てる。(髪型だけかもしれないけど)欲しいものが手に入らない憂鬱や、その渇望ゆえの狂気が伝わってくる。今回、「椿姫」のすばらしいアルマンを披露してくれたリアブコは、この時期にはまだ初々しさがいっぱい。シルヴィア・アッツォーニともどもラブラブで、幸せそのものなカップルを踊ってくれている。この時点で、この2人はこんなにテクニックに優れていたんだと、ほれぼれと観ていた。部分的に何度もリピートして堪能しました。
2009.02.27
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