GE ヘルスケアと武田薬品、肝疾患に関するアライアンス契約を締結
2014年11月11日、GEヘルスケアと武田薬品工業は、肝疾患の診断・治療における肝線維化の診断技術に関するアライアンス契約を締結したこと明らかにした。
GE ヘルスケアは武田薬品工業が進める肝疾患に関する研究・開発において、線維化測定のためのイメージング診断技術を武田薬品へ提供。両社協力のもと、各々の強みを活かすことによって、治療薬のより早期の開発および新たな肝疾患診断技術の開発を目指とのこと。
C型、B型慢性肝炎ウイルスの感染が減ったことにより、C型、B型慢性肝炎から肝硬変、肝不全になるケースは減少している(ただし、時期の関係で肝臓がんは増加傾向にある)、またウイルス性の場合にはウイルスは血液検査により検出可能。
メタボリックシンドロームの増加により、非アルコール性脂肪肝肝疾患(NAFLD)が増加している。この場合に、診断を確定するためには、侵襲性の検査である針生検しか、診断方法はない。そのため、GEヘルスケアのイメージ技術による肝線維化の診断は非常に重要な技術になる。GEヘルスケアが開発し、2009年より米国で(日本国内は2012年から)使用が開始されたMR エラストグラフィーでは、肝臓組織の相対的な硬さを MRI による非侵襲的な方法で鑑別することができるようになっている。
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の治療薬の開発には針生検が必要とされていたが、GEヘルスケアの技術を用いて針生検事故による危険性を減らせることから、開発も容易になる可能性を持つ。
現在NASHの治験薬としてはobeticholic acidのPOC試験が終了している。中間解析で効果の点からプラセボ群の中止が勧告されたが、実薬群においても掻痒感と総コレステロールの上昇のが問題となり、投与は中止とし、すべて、後観察期間に移行し、最終解析が行われることになった。
その結果は、有効性が高いがコレステロールの上昇はLDL-コレステロールの上昇とHDL-コレステロールの低下が明らかであった。
今後については明言されていないが、NASHは増加している疾患であり、肝移植の原因疾患の第3位になっていることから、心血管リスクの上昇と肝硬変リスクの減少でどちらが、患者にメリットがあるかを証明する非常に難しい試験を要求される可能性がある。
子ども庁に関して 2021年04月09日
少年庁 いい人 奇策 2021年04月02日
麻生大臣 物忘れ 自閉症スペクトラム 2021年03月22日