アラ還の独り言

アラ還の独り言

2017年08月27日
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カテゴリ: プレスリリース
慢性的なストレスでも急性的なストレスでも、脳の微小炎症が抑うつを起こしていることを別々の研究で明らかにしました。(動物実験)

鳥取大学医学部附属病院の研究によると、慢性的なストレスにより微小炎症ができ、その炎症は
「βヒドロキシ酪酸(BHB)」で抑制可能であることをラットで示しました。急性ストレスによりインターロイキン1βの増加とBHBの事前投与によりこの減少を抑え得ることができることを発見しました。(SCIENTIFIC REPORTS | 7: 7677|DOI:10.1038/s41598-017-08055-1:
Beta-hydroxybutyrate, an endogenic NLRP3 infammasome inhibitor, attenuates stress-induced behavioral and infammatory responses  )

北海道大学の研究によると、ストレスを与えたマウスはautoreactive-pathogenic CD4+ T cellsが増え、脳内に微小炎症が生じて、それが内臓にも影響することを明らかにしました。(Arima et al. eLife 2017;6:e25517. DOI: 10.7554/eLife.25517)

どちらも、ストレスによる微小炎症が臓器に影響を与えること、鳥取大学ではBHBがそれを抑えることを明らかにしました。

BHBは日本ではダイエットサプリメントの商品名で βヒドロキシ酪酸とは全く関係ありません。しかし、欧米では βヒドロキシ酪酸がダイエットサプリメントとして取り上げられつつあります。

BHBはブドウ糖不足状態(飢餓状態)の際に脂肪から合成して、エネルギー源として働くものですから、それがふえると脳はどう感じるのでしょうか?

BHBを外因性に増やして、何が起こるのかは、ちょっと興味があるところです。

めざといサプリメント会社が発売を計画している可能性があるかもしれません。





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最終更新日  2017年08月27日 21時50分35秒
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