対象は年齢、性、人種(日本人) および利き手(右利き)をマッチさせた大うつ病性障害患者307名と健常者294名でした。健常者のデータだけ見ると肥満が認知機能に影響を与えていると考えるのが普通と思われます。
大うつ病性障害では、正常体重の人の割合が健常者と比べて有意に少なかったことです。その分、肥満、過体重、体重不足の割合が高くなっていました。
BMI分類によって認知機能を比較ところ、大うつ病性障害で、作業記憶、巧緻運動速度、実行機能およびBACS総合スコアが、肥満患者17名において非肥満患者290名と比べて有意に低下していました。一方、健常者ではBMIが30以上の肥満だけが認知機能の低下を示すというより、BMIが体重不足→正常体重→過体重→肥満と高くなるにつれて認知機能が低下する傾向がみられました。MRI画像解析では、大うつ病性障害患者の肥満群7名と非肥満群107名の比較を行いました。肥満患者において、非肥満患者と比べて灰白質の体積、白質の神経結合が有意に低下していた脳領域がみられました。
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