アラ還の独り言

アラ還の独り言

2017年10月09日
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カテゴリ: プレスリリース
大阪大学は従来のγセレクターゼ阻害薬はが臨床的に効果がなかった理由に関する細胞学的な研究を「 Cell Reports 」に2017年10月4日に​ 発表 ​しました。

大阪大学の研究によると本来のγセクレターゼの役割はアミロイドの産生と細胞外への放出を行っていることが判明しました。

セマガセスタットは第Ⅲ相試験で認知機能悪化が見られたことから中止になった薬剤です。この薬剤の作用をiPS細胞由来の神経細胞やアミロイドβを過剰に産生するマウスの脳を対象に実験を行うと、産生よりも排出機構の阻害が多きく阻害していることから、結果としてアミロイドβが細胞内に蓄積していることが分かりました。従って、セマガセスタットが認知機能悪化につながった可能性が高いとしています。

今後は、γセクレターゼの働きのうち産生のみを抑え、細胞からのアミロイドβの排泄を抑えない薬物がアルツハイマー型認知症の治療薬になる可能性があります。

γセクレターゼはNotchを切断すること、その細胞内領域が転写分子としてシグナル伝達を行っていることから阻害剤の副作用、特に免疫対するものが不安視され、γセクレターゼの阻害剤の開発は難しくなっていますが、今回の発表から選択的にβアミロイドの産生を抑える可能性と選択的にβアミロイドの細胞外排出の促進の可能性が示されたと思います。

頭皮乾癬の新剤型(シャンプ)薬剤のレビューを以下に作成しました。興味のある方は御覧になってください。





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最終更新日  2017年10月09日 17時20分14秒
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