アラ還の独り言

アラ還の独り言

2020年11月30日
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テーマ: 働き方(62)
カテゴリ: 妄想
マインドフルネスという言葉は最近はやりです。瞑想法です。実際に始めてMindfullnessという概念を使ったのは(諸説あります) 1977年発表 のcounterclockwise studyを立案したランガー博士だと私は思っています。

counterclockwise studyは比較試験で、1958年の話を行った老人と1958年にも取ったようにテレビやラジオ、新聞、住居を変えて過ごした老人の認知機能や生理機能を比較したものです。

心を満たすためには思い出を話すよりも、思い出の世界に放り込んだ方がいい という、現在地またにあふれている瞑想法としてのマインドフルネスとは違ったアプローチです。

実験結果は認知能力、免疫力、肌のはりなどが20年とはいいませんが、10年程度は若返ったそうです。この試験の目的は高齢化社会でも高齢者が老いなければ問題は生じないという目的から実施されたものです。

目的は果たされました。しかし、運用を考えると過去に閉じ込めてしまうという見方もできることから、それに類似した方法が色々試され、インド由来のヨガや仏教の禅の思想が混じって現在のマインドフルネスにいたっているようです。ウィキペディアなどではこのcounterclockwise studyの効果が触れられていないことから、マインドフルネスの作用機序が多説林立となっていてわかりにくくなっています。

ここまで大がかりな実験は再現性を試すにはコストがかかりすぎますが、 ホテルの従業員が運動不足を訴えている場合 に、自分の労働がどれほどの運動になっているかを教育したところ、運動不足に基づく体の不調は回復したとの研究もあります。

脳を騙してやれば病気が治る
また パイロットは視力が高いと いう前情報を与えた群と与えなかった群でフライトシュミレーターを使用後の視力の改善度が前者で高かったという研究もあります。

最近はやりの言葉でいえば」可能性があるかもしれません。これはプラセボ効果も含まれますが、与える情報の強さによって差があることから、だまし具合によって、病気の治り具合は違うと言うことになります。

ここからは妄想ですが、色々なサプリメントを飲むよりも バーチェルリアリティーで定年前の世界で1週間過ごせば、定年前の年齢相応の仕事ができるようになるかもしれません。 その中で ゲームの役割は多くなるのではないでしょうか。e-sportsは競技としての意味だけではなく、本当にアンチエイジングの方法として、効果があるのではないでしょうか。副作用としては脳に体がついていかなくて筋肉痛が想定されます。

今読んでいる本
ワールドデータの解析が大きな役に立つという俗説があります。
ワールドデータの解析は一筋縄ではいかないとうことを理論武装しようとして読んでいます。
最終章のデータのバリデーション部分は心が折れそうです。
昔、保健のデータからスタチン系薬剤とCVD(心血管障害)の発生率の検討を行ったことがあります。
薬剤に関してはコード化されているので、(アドヒーランスは別として)処方の状況はかなり分かったのですが、CVDを定義するのにとても迷いました。1年名に過去10年ぐらいのデータでスタチンを飲むことによってCVDのリスクは下がったというデータになったので、これは来年もやらされるということで、CVDの抽出プログラムは仕様書をしっかり書いて、プログラムを残しておきました。
翌年、1年間のデータが追加されて再解析すると結果は有意差無しになりました。データを切り出すときに間違いがあったようでした。(去年のカットオフで同様のCVDの抽出を行ったら結果が違う) データカット会社に差し戻しましたが、結局一致せず、続報を書くのを楽しみにしていた先生は、データカット会社に怒鳴り込んだそうです。







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最終更新日  2020年11月30日 12時13分26秒
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