アラ還の独り言

アラ還の独り言

2020年12月10日
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カテゴリ: 文献発表
ウイルスは変異するのが当たり前のようにいう人がいますが、エビデンスを示さなければ戯言です。

どの部分が変異しやすいかによって、RNA-ワクチンの効果がいつまで続くかの問題になります。ウイルスはランダムに変異を起こして、その変異が生き延びるために必要であった場合にその変異株がドミナントになるという説が正しいのか、現状で生き残るのが難しくなってきたので、進化圧がかかり変異が起こるのかに関しては後者の方がわかりやすいような気がしますが、進化圧が何であるかは分からないことから前者の方が正しい気がします。

変異したことによって生き残るのではなく、多様性を持つことによって環境の変化によって、その一部が生き残るというのが何となく私は気に入っていますが、これを証明するのは大変そうです。しかし、タスマニアデビルの感染性のがんによる絶滅の危機を自ら生き抜いたのは、多様性を保っていたからだと予想していますが、遺伝子解析なりの前後の差が明らかにならないと分かりません。

話がそれました。

今回はCOVID-19ウイルスの変異の話です。
オーストリアでの研究が発表されました。​ 「Genomic epidemiology of superspreading events in Austria reveals mutational dynamics and transmission properties of SARS-CoV-2 | Science Translational Medicine」 ​という文献です。

この文献ではクラスターの同定のために遺伝子解析が行われています。

オーストリアは観光立国なので、ヨーロッパの流行のハブではないかという考えもあります。そのため、観光地とそのたの地域での遺伝子解析を行っています。

結果として混雑した屋内イベントがスプレッダーイベントとして認識しています。

また感染中に体の中で、変異がおこっている可能性も示唆されました。この研究はあくまでも経時的な遺伝子検査による変異を検討していることから、変異によってなにが起こるかは予想できません。

日本では感染者数が毎日新記録を更新しています。しかし、都道府県別に新規感染者の数を眺めてみると、東北地方、北陸地方では感染拡大はなく、新規感染者が0の都道府県も見受けられます。

PCR検査そのものが、比較的行われなかったこともあって、今回のような研究は日本では不可能かもしれません。しかし、オーストリアの人口は880万人で、日本で言えば東京都よりも少ない人口です。

日本では保健所がクラスターを一つ一つ潰していったから感染者の数は少ないという意見もありますが、これもエビデンスがないので、よく分かりません。オーストリアでは検体の保存と共に感染経路の徹底的な調査が行われており、原因は屋内の混雑イベントとしています。

日本ではGOTOをかたくなに政府が中止しないのは(医師会のGOTO中止は、大阪や関東圏での感染拡大で医療資源が不足しているからという訳の分からない理由からなので、否定はしませんが、原因をエビデンスレベルで述べて欲しいところ)実はオーストリアのようなデータを厚生労働省か国立感染症研究所が持っているからかな?しらんけど





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最終更新日  2020年12月10日 13時53分54秒
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