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ビッグ・マム暗殺計画。 5秒間誰もこちらに手出しをさせず、 ママの体が衰弱した状況で、 シーザー作成の猛毒ガス弾”KXランチャー”をぶち込む。 そのためには、お茶会でいつもママの正面の席に置かれる 「マザー・カルメル」の写真を真っ二つに叩き割り、 奇声と共に覇王色の覇気を発動させて、 会場の誰も5秒以上動けず、ママが衰弱した状態を作り出す。そして、始まる結婚式、誓いのキス。プリンがベールをあげると、額には第三の目が。 なんて…… 美しい瞳だ…三つ目の醜い化け物扱いしか受けてこなかったプリンは、涙でサンジに銃口を向けることが出来ない。サンジが、シャーロット・カタクリの攻撃をかわすと、ウェディングケーキの中からルフィー登場。さらに、ジンベエも登場。 未来の「海賊王」の仲間になろうっちゅう男が 「四皇」ごときに臆しておられるかァ!!!写真は、ちゃっかりブルックが破壊。が、ビッグ・マムは何も叫ばず、思考停止状態。会場は大混乱に陥るが、ルフィーが写真を再度見せると壮絶な叫び声。が、ここから始まる、リンリンとシスター・カルメルの物語。そして、KXランチャー発射。が、それをも破壊する叫び声。作戦は失敗し、逃げ場を失ったルフィーたち。ベッジが作り出した城・大頭目の中へ。 ***プリンもリンリンも、こんな過去があったんですね。シスター・カルメルも、なかなかです。さて次巻では、正気を取り戻したビッグ・マムらを相手に、どんな戦いを繰り広げるのでしょうか?
2017.08.27
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今巻は、海の向こう・マーレ側視点のお話です。 中東連合艦隊と前線で戦うマーレの戦士たち。 スラバ要塞を陥とすためには、装甲列車を無力化する必要がある。 「鎧」の継承を望むガビは、単身その破壊に挑み、見事成功させる。 そして、「顎(ガリアード)」と「車力(ピーク)」を投入すると、 空からも「獣(ジーク)」と「鎧(ライナー)」、多数の巨人たちが加わる。 これにより、マーレは中東連合との4年間に及ぶ戦いを制した。 しかし、戦争の在り様と国際状況は、既に大きな岐路を迎えていたのだった。ジークは、パラディ島作戦の再開と「始祖の巨人」奪回を訴える。軍備再編までの空白を埋める時間をかせぐとともに、4年前に「超大型」と「女型」を失った雪辱を果たすために。パラディ島勢力は4体の巨人を運用し、アッカーマン一族も存在する。スラバ要塞での活躍を、仲間たちから讃えられるガビ。しかし、ライナーは「獣」を継承する予定になっているコルトの弟・ファルコに、 ガビを守りたいなら、お前が超えるしかない お前がガビを救い出すんだ この真っ暗な俺達の未来から……家族に囲まれ、島での出来事を語るライナー。しかし、その口から出てくる言葉は、自身の思いとは違うものだった。かつて、名誉マーレ人になるために戦士を目指した日々。そこにベルトルトやアニがいた。 ***確かに22巻の続きです。しかし、視点が変わると、こうも変わってしまうんですね。
2017.08.27
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『問題小説』で、2006年12月号から2009年4月号に連載された作品を、 今年になって、大幅に加筆・修正して文庫化したもの。 零細工場経営者の息子として育った山崎瑛(ヤマザキアキラ)と 大手海運業者の御曹司として育った階堂彬(カイドウアキラ)のお話。 山崎瑛の方は、半沢直樹と重なる部分が多いキャラクター。 それに対し、階堂彬の方は、長男である父と次男・三男の叔父たちとの確執に、 自身と弟も巻き込まれていくという設定。 無ければ無いで、有ったら有ったで、問題は生じ悩まされることになる。二人はやがて、産業中央銀行に入行。新人研修の段階から、同期約300人の中でも注目される存在となる。が、階堂彬は父が亡き後、家業を立て直すために退職。その危機を、山崎瑛と共に乗り切っていくことになる。700ページを超える大作だが、扱っている期間が長いせいか、まだまだ書き足らない部分が多いと感じてしまう。特に、スーパーの仙台対決を制した北村については、もう一冊、別のお話を書いてほしいと思ってしまうほど、気になっている。
2017.08.27
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久しぶりに高嶋さんの作品を読みました。 『ジェミニの方舟 東京大洪水』以来なので、実に8年ぶり。 『ジェミニの方舟 東京大洪水』のタイトルは、 文庫版では「ジェミニの方舟」は消え、『東京大洪水』だけになってますね。 今回のお話は、富士山が大噴火して山体崩壊、 御殿場を始めとする周辺地域はもちろん、 都心部にまで被害が及ぶというもの。 災害三部作同様、スリリングでリアリティ溢れる展開です。今回のお話の主人公は、御殿場の養護老人ホーム「ふがくの家」の施設長・新居見。彼は、3年前に起こった平成南海トラフ大震災の際に、陸自ヘリパイロットとして、ビルに取り残された妊婦と二人の子供を救出すると、その活躍が全国紙の一面で報道され、首相表彰まで受けた人物。しかし、その救出劇直前、新居見は娘・奈美恵からの電話を受けていました。娘は、数キロ先の津波避難タワーに母、弟と一緒にいるといいます。が、新居見は途中でその電話を切り、ビルに残された親子の救出に向かいます。数日後、ただ一人生き残った娘は、新居見と目を合わそうとはしませんでした。他には、新居見の高校時代の同級生である、静岡日報記者・草加、同じく高校時代の同級生で、ふがくの家理事長兼富士見総合病院副院長・吉川、ふがくの家で母親が過ごしている御殿場市長・黒田久美子、日本防災研究センター副所長・瀬戸口誠治と研究員・秋山有紀等が登場。東京の大学病院で心臓外科医として勤務していた奈美恵も、やがて、被災者の救急活動に従事することになり、そこで、富士見総合病院看護師・安藤絵梨と共に大活躍します。また、奈美恵の婚約者・緒形も、救出劇に深く関わってくることに。また、現在は瀬戸口が育てている小2の翼は、今は亡き陸上自衛隊の一等陸尉・松浦真一郎と衆議院議員・河本亜紀子の子供。「ふがくの家」で過ごしている元高校美術教師・延原も、ポイントになる人物です。600ページを超える大作ですが、一気に読み進めることが出来ました。
2017.08.20
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どういう人が本著を手にするのでしょう? もちろん、ほとんどが就活に臨む学生に違いありません。 でも、数ある就活本の中から本著を選ぶのはどんな学生? きっと、DaiGoさんがTVで繰り広げる心理戦を見たことのある学生たちでしょう。 だとすれば、本著の中で最も強く興味を持つのは、 「第2部 好感度は作れる - 面接を支配する7つの戦略」に違いないです。 かくいう私も、その部分を読んでみるために本著を購入。 第1部と第3部は、まぁ「付録」ですね。 面接をする企業の側に立ってみてつくづく思ったこと。 それは、面接官の能力は極めて限定されている、ということでした。 普通、就職面接では、受験者の人柄や業務をこなす能力、学識、 コミュニケーションの円滑さ、それらの総合的なバランス…… などなどを見ている、ということになっています。 残念ながら、それはすべて嘘、もしくは勘違いです。 面接官にそんな能力はありません。 面接する人は、単に好感度だけで合否を決めています。 実際にその人が有能かどうか、とは関係なしに、 「どれぐらい好感度を与える人間か」によって面接の結果は決まるのです。(p.058)これが本著の大前提。でも、実際のところ、この記述に反論出来る面接官は、そんなにいないと思います。まぁ、面接試験なんて、この程度のものです。さて、面接における7つの戦略については、その締めくくりのページに、それぞれ2~3のポイントが示されています。その中で、主だったものは次の通り。 ・目立った特徴は、その人を優秀に見せ、短所・欠点を見えにくくする。 ・面接で知性的と評価されるためのポイントは、 1.視線 2.声 3.顔立ち - である。 ・面接はQ&Aである、という思い込みをまず捨てよう。 ・嘘はその場で考えるとバレる。事前に考え、人に話して練習した嘘=脚色は、 面接で十分に使える武器になる。 ・男性面接官は美女にもイケメンにも弱い。第1部や第3部は、DaiGoさんの人となりが表れています。同じような生き方を目指す人には、参考になるかもしれません。ただし、これは就職試験直前に読んでもダメかも。特に第1部は、キャリア教育の早い段階で読むとイイでしょう。
2017.08.20
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2004年に発行された『うつ病をなおす』の新版。 12年の月日を経た現時点での、最新の情報が盛り込まれています。 ただし、旧版「1章 症例からうつ病を見る」の 「うつ病性障害」で示された嬉野内子さんと宇都宮晴夫さんの症例は、 本著「2章 メランコリー型うつ病」で、 「双極性障害」における今野弥朗さんの事例は、 本著「5章 うつ病との鑑別が必要な病気」の「双極性障害」で、 「気分変調症」における石野勉さんの事例は、 本著「4章 特殊なタイプのうつ病」の「気分変調症」で、 全く同じものが示されています。同様に、旧版「3章 特殊なタイプのうつ病」における「仮面うつ病」の小松多代さん、「子供のうつ病」の矢田学子さん、「マタニティーブルー」の倉井ようこさん、「非定型うつ病」の田之島内子さん、「季節性うつ病」の冬野倉子さんも、若干の加筆部分があるものの、本著「4章 特殊なタイプのうつ病」で同じものが示されています。しかし、本著「3章 現代うつ病」における立野九朗さんと、「5章 うつ病との鑑別が必要な病気」の「適応障害」の駒田文太さんの症例は、旧版では見られなかったものです。また、旧版「3章 特殊なタイプのうつ病」の「血管性うつ病」は、「老年うつ病」として書き改められています。旧版の「4章 うつ病の治療メニュー」と「5章 うつ病にかからないための性格改造法」は、新版では、新たな知見を元に「6章 治療メニュー」と「7章 うつ病にかからないための考え方改造法」に書き改められています。また、旧版の「6章 うつ病者への社会サポート」は、新版では姿を消しましたが、「7章 うつ病はなぜ生じるのか」が16ページを費やしていたのに対し、新版の「8章 うつ病はなぜ生じるのか」は、24ページを費やしており、著者の現時点での考えや思いが伝わって来る内容となっています。本著は旧版を土台としながら、現時点での最新の情報を盛り込んで書き改められたものですが、旧版を既に読んだ方も、読む価値は十分にあるものです。もちろん、旧版を読んでいない方には、ぜひお薦めしたい一冊です。
2017.08.20
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ハードカバーで読みました。 けれど、先月、文庫版が出ました。 そちらには「解説」等も掲載されていると思われます。 これから読むなら、文庫版ですね。 カスタマーレビューの評価はすこぶる高いです。 まぁ、だからこそ文庫化されたわけですが。 第37回吉川文学新人賞受賞作です。 薬丸さん、とても期待されているようです。 ***6年前に離婚した妻と暮らしている中学2年生の息子が、同級生を殺害した容疑で逮捕された。息子が中学生になってからは、3ヶ月に1度ほどしか会っていなかった。そして事件の日、息子がかけてきた電話に、同僚と飲んでいた自分は出なかった……逮捕された息子は、誰に対しても、黙して何も語ろうとはしない。「どうしてお父さんとはふたりで会えないの」弁護士へのこの一言をきっかけに、息子に真実を語ってもらうべく、自分は付添人して審判に臨むことになった。息子から送られてきた今年の年賀状には、『1カ月前にペロが死にました。拾った場所に埋めてやりました』とあった。しかし、実際に飼い猫のペロが死んだのは、その半年ほど前。思えば、その頃から息子からのメール返信が来ないことが増えていた。少年院を出た後、息子は居酒屋でアルバイトを始め、後に正社員となった。しかし、事件のことを知られると、周囲の態度は一変する。そして、殺害した級友の父親との対面。「ぼくは優斗だけじゃなくて、優斗を大切にしてた人たちの心も殺したんだね……」
2017.08.12
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今年の大河ドラマは井伊家が舞台。 昨年の真田家が、どんなお話でも常に主役級で登場するのに対し、 どちらかと言うと、常に脇役に回る家柄。 最も有名なのは、安政の大獄や桜田門外の変で教科書にも登場する直弼か。 しかしながら、我が家系にとって、彦根は出自の一つという所縁の地。 なので、昨年までと同様、リビングのTVでは毎週その映像が映し出されている。 ただし、私はと言うと、これも例によってパソコンに向かいながら、 チラチラ見るだけという、実にいい加減な視聴態度である。が、最近になって、少々興味が湧いてきた(やっと今川が崩壊する)。これも毎度のことで、凡そこの時期からしっかりと腰を落ち着けて、TVに向かうようになるのである。それ故、話の流れがどうにも分からないところが出てきてしまう。そこで、これも結構毎度のことだけれど、NHK出版から出されている原作やノベライズを読むことになる。最も気になるのは、やはり小野政次。ちゃんと見ていないから、この人物の行動の根底にあるものが分からなかった。 「お前はわしを卑しいと思うておるじゃろ。 なりふり構わぬ嘘つきの裏切り者、己はこうはならぬと、 じっとわしをさげすんでおる」 否定できなかった。父の言うとおりだったからだ。 「じゃがな、言うておく。お前は必ずわしと同じ道をたどるぞ」 「……和尚様のお心遣いで、私には、次郎法師様や亀之丞様との間に育んだ 幼き頃からの絆がございます。 井伊の縁戚となりますからには、井伊のお家を第一に考えていきたいと考えております。 その中で小野はさすがに頼りになると言われることこそが、まことの勝利かと存じます」 「……お前はめでたいやつじゃのぅ」 青臭い正論を吐く息子があわれで滑稽でならぬというようにつぶやくと、 政直は目を閉じた。 それからまもなくして、小野和泉守政直は息を引き取った。(p.124)父・政直が死を目前にして、息子である政次との間に交わした言葉である。政次の次郎や亀之丞に対する思いが、端的に示されている。しかし、実際には父の予言通りの状況に、政次は追い込まれていくことになる。ここはとても重要なシーンなのだが、ドラマで見た記憶が全くない…… 不敵に笑っている男を見て、政次ははっきりと理解した。 はかられたのだ。 張り子の虎の氏真にできることではない。 恐らく、すべて寿桂尼のはかりごとだ。 「もう一度聞く。そなたはまったくあずかり知らぬことなのじゃな?」 「……」 「まさか、目付でありながら、加担しておったのではあるまいな!? 答えられよ」 喉が張り付いたように声が出てこない。 政次の額に冷や汗がにじんだとき、 「答えを選ばれよ」 寿桂尼が言い方を変えてきた。 薄氷を踏む思いで目を上げると、 奸計に長けた老女は、ぞっとするような冷笑を浮かべていた。(p.267)まさに危機一髪、絶体絶命の大ピンチ。ここでどういう態度をとったかが、政次という人間をよく表している。もちろん、政次は生き延びることを選択し、今川家の犬として振る舞うことになる。ここは、超重要なシーンだが、やはりドラマで見た記憶がない……そして、第1巻は直虎が城主となったところで終了。
2017.08.12
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『おやすみラフマニノフ』以来、 本当に久しぶりに中山さんの作品を読みました。 ピアノ演奏の場面は、相変わらずスゴイですね。 文字で音楽を奏でることのできる、稀有な存在だと思います。 高校生の岬洋介も、なかなか魅力的に描かれており、 本作の語り手となる鷹村亮についても、キャラが良く立っています。 ただし、ミステリー作品としてのレベルとなると、どうでしょう? また、高校生の集団って、ここまで幼い存在なのかな? 印象としては、文庫化に際して書き下ろされた洋介の父・恭平を主人公とする『Concerto コンチェルト ~協奏曲~』の方が、コンパクトながらも、インパクトのある作品でした。まぁ、こちらもトリックとしては……ですが。
2017.08.11
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『旧約聖書を知っていますか』を読み終えて、すぐに本著を読み始めたのですが、 なぜか、後から並行して読み始めた『やさしいダンテ<神曲>』や、 『コーランを知っていますか』を、先に読み終えてしまいました。 本著が読みづらいとか、面白くないというわけではないのですが…… イエスの母・マリアのお話から始まって、 イエスに洗礼を与えたヨハネと、その命を奪った妖女サロメのお話、 イエスがガリラヤ湖で起こした奇跡のお話、 イエスの12人の直弟子について、阿刀田さんが綴っていきます。さらに、イエスの復活予告とその変容、最後の晩餐と磔刑、イエスの復活とマリア、ペテロ、パウロ、ヨハネと黙示録。 新約聖書は一見してわかるように、 はじめから一冊の本として書かれたものではない。 27巻がバラバラに記され、 のちに編纂されてキリスト教会の正典となったものである。 イエスの死後20年ほどたった西暦50年代に、 まずパウロの手紙がつぎつぎに書かれ、 60年代に<マルコによる福音書>、 80年代に<マタイによる福音書><ルカによる福音書>が書かれている。 <ヨハネの黙示録><使徒言行録><ヨハネによる福音書>は、 90年代であろうか。 2世紀の初頭までにすべてが書き終えられている。(p.283)なかなか複雑……しかも、同じ名前の別の人物が頻繁に登場する……。その全体像を俯瞰することは、簡単なことではないのでしょう。でも、イエスの残した言葉がどんな感じのものだったかは、本著でイメージできました。
2017.08.11
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リーマンショック後の2009年12月に、中小企業金融円滑化法が施行されて以来、 約40万社の企業が、銀行からの借金返済猶予を受け、延命されたという。 倒産企業は、2010年以降7年連続で減少しているそうだが、 それでも、2016年に倒産した企業の数は8,164件にのぼる。 本著は、2015年5月から日本経済新聞電子版で掲載が始まった 「企業信用調査マンの目」という、倒産事例を扱った記事をまとめたもの。 234ページの紙幅の中に、37の事例と4つのコラムが記されているが、 1事例当たりの文字数に制限があるためか、淡々と事実が示されていく感じ。社会や消費者のニーズの変化に対応できなかった……と、後から言うのは容易いこと。時代は放っておいても確実に流れ過ぎ去っていくし、人々の心情もそれと共に移ろっていく。同じものが、ずっと必要とされ続けることなど、そうそうあることではないし、次に何が必要とされるかなど、誰もが簡単に推し量ることが出来るものではない。それ故、次々に古きものは消え去り、新たなものが生まれてくるのである。長きに渡って生きながらえることは、相当に難しい。
2017.08.11
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ルポタージュ。 取材記者やジャーナリストが、自ら取材した内容を各種メディアで報告すること。 ですから、本著は著者の石川さん自身の体験を綴ったものではありません。 あくまでも、石川さんが当事者らに取材をし、その内容をまとめたもの。 『ツレうつ』は、夫が心の病となり、それを漫画家の妻が支えるお話。 そこで描かれるのは、あくまでも病となった夫の姿がメイン。 本著はその真逆で、妻が心の病となり、それを夫がどう支えたかという内容。 主として描かれるのは、支える側の夫です。こういった描き方をしたものは、実は少ないのではないでしょうか。私も、本著が初めてのような気がします。でも、考えてみれば、支える側に回る人間の数の方が、絶対に多いのです。なので、こういった視点のものは、もっと数多く出版されて然るべきかと。 ***本著は、冒頭の「はじめに」からズシンときます。「適応障害」と診断された皇太子妃雅子様に対する批判は、「心の病」に対する社会の無理解や本音を、今更ながらに思い知らされます。そして、それを支える皇太子殿下への著者の思いやりに、強く共感しました。本著では、心の病となった妻を支える夫の辛さ・苦しさが痛いほど伝わってきます。病気となった妻だけでなく、場合によっては子どもたちの日常を支えながら、家計を維持すべく、社会人としての活動を継続していくことの難しさ。援助者を得ること、そしてその援助を継続してもらうことの難しさ等々。自身が病となったときよりも、妻がそうなったときの方が色々と難しい……「それは、そうかもしれないな」と思いました。そして、夫婦の一方が心の病となったとき、もう一方もそれに近い、あるいはそれを越える状況になっていることが多々あるとも。本著では、スッキリとした解決策は示されてはいません。逆に、スッキリとした解決策など存在しないのかもしれません。他のことは全て現状を維持したまま、心の病だけを治すなんていうことは、不可能なのかもしれません。心の病となった人を支えることは、一筋縄ではいきません。一人で悩まず、救いの手を差し伸べてくれる人や場所を探しましょう。そして、それでも一番辛くて苦しい思いをしているのは、病となったその人だということを、忘れないでほしいのです。
2017.08.06
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勘違いしたまま、読み進めていました。 『ツレうつ』も、『うつヌケ』も、 『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』も、 当事者が描いた作品でした。 なので、本作もてっきりそうかと思っていました。 そう思い込んでしまったのは、作者の画力に一因があるような気がします。 だから、「ナースがこんな内輪話を作品にしていいの?」って、 真剣に思いながら(多少憤りながら)読み進めていました。そして、「あとがき」を見て、すっかり脱力。「なるほど、取材した内容を漫画化しただけなのね……」って。でも、このテーマを作者が商業ベースで捕らえ、作品化したという事実を知り、改めて「何だかなぁ……」という感じになってしまいました。扱っている内容が、とても深刻なものを含むものだけに、もし、続編を刊行されることがあるとするならば、そのあたりの認識を、再度高めていただいてからにしてほしいと感じます。決して、興味本位で、上滑りなものになりませんように。
2017.08.06
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やっと読みました。 映画も上映中だけれど、原作を膨らませたものになっている様子。 こちらの方の評価は、今のところ結構イイ感じ。 でも、原作の方のカスタマーレビューは、かなり厳しい……。 確かに、読み始めた時に、 「随分、過剰に狙った表現だなぁ」とか、 「これって、日本語として正しいのかなぁ?」とか、 感じさせられてしまう部分が所々にありました。でも、お話そのものは、十分に楽しめるもの。だからこそ、たくさんの読者を得て、映画化までされたのでしょう。桜良については、そんなに悪いイメージはないです。まぁ、エンディングについては、どんな作品でも難しいものですよね。その部分を、映画では補ってくれているのかな?
2017.08.06
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