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2026.02.10
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カテゴリ: メディア
瀬戸内寂聴さんが亡くなられて久しいが、寂聴さんと横尾忠則がとの交友が面白いので・・・
以下の通り復刻して見てみましょう♪



<『老親友のナイショ文』(復刻)>
瀬戸内寂聴さんが亡くなられましたね。その遺徳を偲んで、10日ほど前にUPした記事を復刻します。
不撓不屈で頑張ってこられた寂聴さんでしたが、お疲れさんでした。



図書館で『老親友のナイショ文』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、90年、80年生きた人間というのがやたらに出てくるわけで・・・これこそ老人むけの書である。





横尾忠則×瀬戸内寂聴著、朝日新聞出版、2021年刊

<「BOOK」データベース>より
百歳目前にして日々ペンを走らせる瀬戸内寂聴と、八十代半ばにして現役バリバリ横尾忠則。半世紀ほど前に出会った二人による、週刊朝日連載の往復書簡をまとめた書籍。〝老親友〟の二人が昭和からの交流を振り返り、世相を見抜き、奔放にユーモラスに生きること、長寿の悲喜こもごもを互いへの手紙形式で伝えあう。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、90年、80年生きた人間というのがやたらに出てくるわけで・・・これこそ老人むけの書である。

amazon 老親友のナイショ文


横尾さんの文才のあたりを、見てみましょう。
p165~167
<ヨコオさんの文学的才能 見抜いたのは私>
 ヨコオさん
 今回の手紙は、はからずも「小説」の話になって面白いですね。それに、嵐山光三郎さんが出てきたので、思わず「ヨーッ」と叫んで、おでこを叩いてしまいました。 

 嵐山さんの名前で書かれた活字の文章は、目につく限り、すべて読んでいます。別に義務があるわけでなく、彼氏の作文は、何を読んでも、断然、面白いからです。第一に、文章がよろしい。内容が気が利いている。必ず途中で笑わされる。すべてが粋である。こんな文章を見逃すのは、よっぽど運が悪いか、アホーな人間である。

 仰せの如く、嵐山さんは、物書きになる以前は、雑誌「太陽」の編集長だった。私もヨコオさんも、その頃の嵐山さんが初対面であったようですね。嵐山さんは30代になっていたのだろうか。粋で、おしゃれで、言動のすべて、気が利いていた。

 向かい合うと、いつの間にか、自分が常以上のおしゃべりになり、あること、ないこと、面白おかしく喋くりまわっている。喋り疲れて口を閉ざすと、間髪を入れず、
「では、その話を、6枚のエッセイにまとめてください。締切は××日です」
 とか言う。こうして、私はいくつエッセイを「太陽」に書かされたことか。取材の度に何度一緒に出掛けたことか。

 私は内心、この人はきっと作家になるだろう。でなければ、出版社を造って、社長になるかも…と思っていた。

 ヨコオさん、私の直感は、かくの如く凄いのよ。ヨコオさんの文学的才能をいち早く認めたのも、私だったことを忘れないで!
 井上光晴さんが、いきなり電話をかけて、ヨコオさんにはじめての小説を書かせたのも、私が井上さんに、
「天才がいるよ、若いけれどホンモノよ、あなたの雑誌“辺境”に彼の最初の小説を貰いなさい。歴史的事件になるよ!」
 とわめいて、井上さんが何の紹介を持たず、いきなり、あなたにあの大声で電話をかけた次第だったのです。

 私は昔から、天才が好きで、天才に憧れていました。未来の天才の若きヨコオ青年の身内にひそむ天才の本質を、すでに私は、見抜いていたというわけです。(もっと、尊敬しろ!)


この本も 老人力あれこれ に収めておくものとします。

『老親友のナイショ文』3 :戦争体験
『老親友のナイショ文』2 :瀬戸内さんの返信
『老親友のナイショ文』1 :老年の価値





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Last updated  2026.02.10 00:26:16
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