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2022.09.15
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カテゴリ: 夢中文庫

2021年6月刊
夢中文庫プランセ
著者:北條三日月さん
目覚めたら、夢中でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢・アデルに転生!? どの攻略対象、どのルートでもバッドエンドを迎えるキャラだ。最悪、死亡エンド。それだけは避けたい、誰とも結ばれなくていい、悲惨な結末だけは回避したい! 今はヒロイン降臨前、まだなんとかなる! 穏便に過ごそうと必死なアデルだったが──「私から逃れられるなんて思わないことだ」 我儘だったアデルが急に大人しくなったら、攻略対象で婚約者の王太子・ノアが急接近! ヒロインの邪魔をすれば、破滅がーー。悪役令嬢のままでいるわけにいかないのに、独占欲を隠そうともしないノアから愛され求められると、アデルも幸せになりたくなってしまって……
​    ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
 アデル=乙女ゲーム「溺惑のエフェメラル」のヒロインのライバルキャラ。
     自己中で我儘、そして傲慢と言う美人だが性格ブスな悪役令嬢でどのル
     ートでも
必ず破滅してしまう。
 『私』=ごく普通の会社員。「溺惑のエフェメラル」のヘビーユーザーだった
     交通事故死し、アデルに転生した。

  ノア=王太子でゲームのメイン攻略キャラ。正規ルートではヒロインと恋仲に
     なり、ヒロインを虐めていたアデルを断罪する。
クラウス=ノアの従者で攻略キャラの一人。
 カール=ノアの護衛の騎士。攻略キャラの一人。
片瀬百合=ゲームのヒロイン。
     異世界召喚でグランツ王国にやって来た「聖なる乙女」
リュミエリス
     =最高神官の一人。アデルに興味を持ち、祝福を与える。

悪役令嬢ものです。
死亡回避のために努力していたら、王太子に執着されてってお話。
コンセプト的には「はめふら」に近いかな。(内容やシチュは大分違います)

アデル(アーデルハイド)はヴァルトシュタイン侯爵家の一人娘。蝶よ花よと育てられ、すっかり勘違いなアホ娘になってしまった。
正にテンプレな悪役令嬢キャラなのだが、ヒロインを引き立てるためか、どのルートでもその末路は悲惨。一番マシに思われた王太子・ノアのトゥルーエンドは神殿に幽閉止まりで済むものの、その後神殿が魔物に襲われ、アデルも巻き込まれて死んでしまう。
まさか、よりにもよってそんなキャラに転生するなんて!『私』は内心頭を抱えた。
自分の推しであるノアに断罪されるのは辛いし、それ以前にアデルって性格は褒められたものではないけれど、実際死ななければいけないことなど作中でもしていないと言うのに。
そもそも、金持ちな娘が甘やかれまくって育てば、多少DQNな性格になっても致し方ない。ましてやノアルートでヒロインを虐めたと言うのも、単に粗相を繰り返した彼女を叱っただけ。
しかし、断罪の場では、その時の目撃者もいたはずなのに誰もアデルを庇わなかった。あれだけ自分を甘やかしていた両親さえも。あの子ならばやりかねないと。

現に、アデルは選民意識も強く、屋敷の使用人たちにも当たりはキツい。おかげで専属侍女のメアリーにまで裏切られて窮地に追い込まれ破滅、なんてルートもあったっけ。
悲嘆に暮れても仕方ない。幸いにも、ヒロインが異世界召喚されるまでまだ時間はある。
その間にアデルは人が変わったのだと周囲に知らしめなければ。それこそ使用人たちにも優しくし、貴族令嬢として模範になるくらいに。
あと、生き抜くためにも攻略キャラ達とは関わらない様、ひっそりと暮らすのだ。推しキャラであるノアに会えないのは寂しいけれど、信号無視のトラックに撥ねられて死んだ挙句、転生してまで不幸な死なんてまっぴら。
アデルは破滅回避のために、必死の努力を始めたのだった。

努力の甲斐あって、徐々にアデルの評判が変わっていった。物腰柔らかく勤勉、使用人たちにも優しく声を掛け、勉強の為図書館で歴史書等を読む姿を多くの者たちが目撃していた。
そして、あれほど追いかけまわしていたノアの事も興味が失せたとばかりに、ご機嫌窺いすらしていない。
流石にこの点は不振に思われたのか、ノアの側近であるカールやクラウスが本を読むアデルの元を訪れ、探りを入れて来た。
まるで別人のような受け答えをする彼女に驚き、彼らから報告が行ったのかノアまでアデルに会いに来たのは驚いたが、出来ればお近づきになりたくないので、今までのように自分を無視していて欲しい。
でもやっぱり、最推しはカッコイイ。内心の葛藤と戦いつつその場は何とか逃れたが、この行動がノアの関心を引いてしまったようで、以降何かと理由を付けては彼女の前に現れる。
おまけにクラウスやカールの態度も軟化。
勉強の成果か歴史やこの国の特産物に詳しくなったせいで、特にクラウスには国が抱えている案件に少しアドバイスして以来、かなり好意的だ。しかも、最高神官のリュミエリスまで彼女に興味を示し、滅多に授かれない祝福まで貰ってしまった。
アデルのモテモテぶりにノアは嫉妬心を剥き出し、猛アプローチを開始。

彼はアデルへの好意を隠そうともせず、キスを仕掛けて来て以来、性的な触れ合いが増え、ついには彼がゴリ押して正式に婚約者となった二人。
内心では推しキャラにここまで惚れこまれて嬉しいけれど、ヒロインの百合が召喚されたら自分への興味も失せ捨てられるかもしれない。そう思うと本心を告げられなかった。
そして、運命の日。百合が召喚された。
不思議なことに、彼らは一切百合に興味を示さず、ノアはアデルにベッタリ。自分の努力がゲームの本筋にかなり影響してしまっているようだ。
百合は誰のルートにも入れないなんておかしいと、諸悪の根源とばかりにアデルを責めた。
話を聞いて、アデルはこの百合もまた転生者ではないかと確信し・・・。

このお話のテーマが「幸せになりたいなら相応の努力せよ」(意訳)
アデルは第二の人生の破滅回避のために精一杯の努力をし、幸せを勝ち取ったのですが、百合はゲームのルートを知っているからと高を括って何の努力もせず、上手く行かないからと腹を立てるばかり。
どちらが報われるべきかは丸わかりなわけで、追い詰められた百合によって殺されかけたアデルはノア達によって救われます。
その後一気に5,6年時間が経ってて、ノアは国王、アデルは王妃になっており第一王女・クラウディアも産まれています。
そこで、百合の結末もぼかして語られているんですけど、この辺ははっきりさせてほしかったかも。
エッチシーンが長い分、本編を削ってる感が少々感じられたのが残念。
内容自体は面白いんですが。

終盤の展開は敢えて書いていません。
160ページほどのお話なので、興味がある方は読んでみてください。


評価:★★★★☆





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最終更新日  2022.09.16 00:18:57
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