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2023.06.12
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カテゴリ: 角川ビーンズ文庫

2023年6月刊
ビーンズ文庫
著者:まえばる藤乃さん
戦争で両親を失って、敵対する侯爵家へ形だけの「白い結婚」で嫁いだクロエ。
虜囚同然の五年を終えた彼女を迎えたのは、氷に閉ざされた辺境の主・セオドアだった。
幼い頃に慕った「初恋のお兄さま」そのままの優しさに、ぼろぼろのクロエの心は救われていく。
そんな時、離縁したはずの侯爵家の手が迫り!?
「あの時、駆け出して君を攫いたかった」
叶わなかった運命を再び手繰り寄せるためにーー再会シンデレラ・ロマンス!
​    ↑楽天ブックスより、あらすじ引用


登場人物
 クロエ=とある理由で、敵対する侯爵家の嫡男と5年間の契約で「白い結婚」を
     した侯爵令嬢。
セオドア=辺境伯家当主でクロエの元婚約者。
 ノエル=クロエの兄で宮廷魔術師。
ディエゴ=クロエの夫。


こちらも発売日から日が浅いのでざっくりと。


マクルージュ侯爵家の長女・クロエの幸せな生活は、9歳の時に起きた戦争により終わりを告げた。先ず、国境を守る辺境伯領にいる婚約者・セオドアと連絡が取れなくなり、戦争は膠着状態に。
2年後、侯爵家では当主夫妻が相次いで亡くなった。
兄・ノエルが爵位を継いだものの、この国には兵役ならぬ魔術師役なるものがあり、魔術の才があるものは5年間宮廷に詰め、魔術師として働かなければならない。
マクルージュ家は代々優秀な魔術師の家系で、当然ノエルには魔術師役が課せられたのだった。
しかも、一人残されるクロエは次代の魔術師を産むための駒として、他の魔術師家門の元へ嫁に出す案が上層部で出ており、ノエルは妹を守るべくとある計画を実行した。
それは、マクルージュ家と敵対するストレリッィ家の長男・ディエゴとクロエの婚姻。
だが、飽く迄も「白い結婚」であり、形だけの契約妻としての輿入れだった。
対価としてマクルージュ家の財産全てを譲るからと。
一先ず結婚させてしまえば上層部も手を出せない。
その後間もなく、クロエはマクルージュ家の家令・サイモンを連れ、ひっそりとストレリッィ家に嫁いだ。

それから5年。前ストレリッィ家当主夫妻の介護や、領地管理などすべての面倒事を引き受けていたクロエは漸く無事、契約期間を終えた。
ディエゴには愛人がおり、その間に娘も設けていて、クロエのことは放ったらかし。だが、たまに帰宅すれば暴言や文句ばかりだったし、既に鬼籍に入っている前当主夫妻には相当虐められた。
働きづめで慢性的に体調が悪く痩せ細ってしまったが、これでこの家と縁が切れると思うと気持ちも軽やかだ。
ノエルが迎えに来てくれて、漸く兄と暮らせると思いきや、彼はクロエにヘイエルダールへ行けと言う。そこはクロエの元婚約者・セオドアが治める地だった。
今更自分が世話になっても良いのだろうか。しかし、ノエルの薦めで彼女はサイモン共々、かの地へと向かうことに。

ヘイエルダールでは、久しぶりにセオドアと再会。昔から親交のあったマクルージュ家の娘と言うことで領地民達にも歓迎されたクロエは、セオドアの屋敷で過ごすうちに健康と本来の自分を取り戻して行った。
それから数か月、セオドアが養子にした子供たちとも打ち解け、穏やかに暮らしていたクロエだったが、その裏でセオドアとノエル、サイモンたちは、ストレリッィ家の前当主が企んだ陰謀を暴くべく奔走していた。
それは、マクルージュ家を追い込み、没落の原因となったことで・・・。


不遇ヒロインが、元婚約者のヒーローと幸せになる話です。
元夫の侯爵家の面々がとにかく酷い。元々不仲でお互い敵認識してた間柄だったのもあるんでしょうが、元当主はそこまでする?って感じで、ヒーロー達でなくともヒロインのことを思うとやりきれない。
よく5年も我慢したよ。
あのお兄ちゃんも、そんな家に財産まで譲らずともとは思いましたが、実はこれには仕掛けがあって、頭が悪い元夫はそれに気づかず破産の憂き目に。
でもそれはヒロインと離婚しなければ回避できると、どの面下げてか彼女を連れ戻しに来るんですけど誰が返すかボケっ(ヒーローたちの心の声)ってことで、彼らに散々これまでのことを糾弾され追詰められていた様は痛快でした。
結構なザマァぶり。
元夫の愛人も根は悪い人じゃなかったし、ヒロインのモノローグのおかげで大分印象が変わったかも。

最期は大団円だったけど、この国の規律みたいなものがどうにも馬鹿らしく、そのおかげでヒロイン達は追い込まれちゃったのを思うと、元は小国だったらしいヒーローの領地独自の法律が今後のヒロインの身の振り方の助けになって良かった。


評価:★★★★★
セオドアの一途ぶりがイイ。





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最終更新日  2023.06.12 11:32:39
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