王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

一夏5413

ラノベ好きが乙女系小説にドハマり。少しでも興味を持ってもらえたらとブログを開設してみました。女性向けのライトノベルの感想も上げていこうと思います。ヴァニラ文庫、密猫、ジュエル、ティアラ文庫、ベリーズ文庫＆マカロン文庫、ロイヤルキス文庫等。女性向けラノベは現状ではビーンズ文庫とスターツ出版文庫が多いです。

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2023.07.26

天才ドクターは懐妊花嫁を滴る溺愛で抱き囲う

カテゴリ：ベリーズ文庫

２０２３年７月刊
ベリーズ文庫
著者：蓮美ちまさん

恋愛経験ゼロの羽海は祖母の紹介で、エリート外科医・彗との結婚を勧められる。しかし初対面であり得ない条件を突きつけられ、彼の印象は最悪。丁重に断るが、なぜかトントン拍子に同居がスタート…！　愛のない関係のはずが、ある日を境に彗の独占欲に火がついて…!?　「お前以外考えられない」──加速する容赦ない溺愛に蕩かされる羽海。抗うこともできず、やがてその身に愛の証を宿して…。

　　　　　↑楽天ブックスより、あらすじ引用
登場人物
　成瀬羽海＝メンテナンス会社に勤める清掃員。
　　御剣彗＝総合病院の跡取りで心臓血管外科医。

派遣先の総合病院に、唯一の肉親である祖母が怪我で入院。
羽海が心配していたのも束の間、ある日、その祖母に呼び出されて部屋に赴くと、そこには彼女でさえ知っている外科医・御剣彗の姿が。
驚いたことに、互いの祖母同士が女学校時代の同級生とのことで、年回りも丁度良いし結婚を前提に交際してみては？と薦められた。
奥手で恋愛に縁のない羽海だったが、別段焦ってはいない。しかも、相手が悪い意味で有名な御剣先生なら尚更冗談ではない。
彼は優秀な上、外見もすこぶる良い。加えて大病院の跡取り。モテないわけがなく、来る者拒まず去る者追わずでしょっちゅうお相手が変わると聞いている。
それでもここ最近は落ち着いているそうだが、そんな彗と結婚前提のお付き合いなんて、遠慮したい。

早々にお断りしたものの、祖母たちは何が何でも二人を一緒にさせたいようで、祖母の入院中に家をバリアフリー仕様に改築するからと羽海を追い出し、彼女の荷物を彗の部屋に送りつけてしまった。
さすがに一ヶ月以上ホテル暮らしをするわけにもいかず、渋々彼と同居することになったのだが、その性格は噂に違わず最悪。
俺様で自分勝手な物言いに、キレてお説教をかました所、彗の態度が軟化。
どうやら、自分の祖母に取り入って同居に漕ぎ着けたのでは、と勘違いしていたらしい。
モテる故の弊害だったのは判るが、恋愛慣れしていない分、急に甘くなった彗に戸惑う羽海。しかも、玉の輿を狙う看護師達からの嫌がらせが激化し、仕事の邪魔をされてほとほと困っていた。

同居しているうちに、最悪な性格だと思っていた彗の人となりも段々判って来て、噂を鵜呑みにしていた自分の考えを改めた羽海は彼と向き合うことを決意。
意外と子供っぽい所や、自分が作る料理を気に入ってくれた彗に惹かれて行った彼女は、ある時つい流されて一線を越えてしまう。
それから一ヶ月ほど経ったある日、地方の介護施設の所長になっていた彗の双子の兄・隼人が羽海の前に現れ、彗が院長だけでなく理事長の座に就くには祖母の決めた相手との結婚が条件なんだと告げられ・・・。

勿論、これは隼人の勝手な思い込み＆嫌がらせなんですが、その頃、羽海は妊娠が発覚し、体調のせいで疑り深くなっていました。
おまけに隼人は御剣の祖母が羽海を気に入っているなら、自分が彼女の夫になれば跡を継げると、羽海を手に入れようと強硬手段に出ようとします。
妊娠を逆手に取られ、俺の子だと言われピンチに陥る羽海。
でもまぁ、彼女の性格を熟知している彗にはさほど効果なく、隼人は墓穴を掘る羽目に。
後継者争いに巻き込まれかけた上、この結婚の真意とやらを誤解して拗れかけたものの、結局は仲直りをして終わっています。

互いの祖母たちの思惑など色々とまだ事情はあるんですが、大まかな展開はこんな感じ。気になる方は読んでみてください。
顔も良く金持でドクター。モテ要素てんこ盛りな彗もこれまで大概嫌な目に合っていて、おかげでトラブルも多く女を信じられなかった彼が気に入ったのは入院患者たちからも大人気な清掃員の羽海。真面目で気立てが良く、可愛い彼女に惚れてからはあの手この手でアプローチし始めてて、その辺りの彗目線のエピソードが何気に面白かったです。
何せ物に釣られる子じゃないから、ブランド物のバッグを贈ってもにべもなく突っ返されるしで、読んでて気の毒に。とは言え、結婚後はちゃんと受け取ってもらえたようですが。

巻末書下ろしの番外編は、無事長男も産まれての３人での生活の様子が描かれています。

評価：★★★★★
ヒロインの性格が媚びの欠片も無くて好きなタイプです。

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