王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた

PR

プロフィール

一夏5413

一夏5413

コメント新着

aki@ Re:個人的に面白かったと思う作品ランキング 1月中旬まで(01/21) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023.09.16
XML
カテゴリ: ルネッタブックス


​​
2022年3月刊
ルネッタブックス
著者:ととりとわさん

デザイン事務所に勤める愛莉は、最近できた取引先の社長の顔を見て驚いた。それは家同士の取り決めで結婚し、すぐに破局した自分の夫、詠一郎だった。「俺のわがままだ。もう一度だけチャンスをくれないか?」淡い憧れを抱いていた相手に熱く迫られて動揺する愛莉。お試しの同居の提案を受けると詠一郎はたがが外れたように彼女を溺愛してきてー!?

​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
 北園愛莉=本名・東條愛莉。姑との確執で夫の実家から家出して上京。伝手を頼
      りデザイン事務所で働いている。
東條詠一郎=老舗百貨店の御曹司で愛莉の戸籍上の夫。
 各務享子=愛莉の大学時代の先輩。
東條真紀子=詠一郎の母。愛莉を虐めて夫婦別居の原因を作った。


祖父同士の取り決めにより結婚した詠一郎と愛莉。
だが、室町時代からの名家だと言う東條家と違い、愛莉の実家はサラリーマンの一般家庭。姑の真紀子は嫁いで来た娘が気に入らず、音を上げて出て行ってくれれば幸いと、花嫁修業と言う名の虐めは日に日に酷くなるばかり。
間の悪いことに、詠一郎は出張続きでほとんど家におらず、妻が受けている仕打ちを全く知らなかった。まだ彼が傍にいてくれたなら姑からの扱いも多少は違ったであろう。
だが、とうとう愛莉は耐えきれなくなって、義実家を飛び出した。その際、素直に実家に帰れば良かったのだけれど、両親に心配を掛けたくなくて、結局頼ったのは大学時代に良くしてくれた先輩の享子だった。
彼女の口利きによって、都内のデザイン事務所に勤め始めた愛莉は、心機一転、気の良い先輩たちに囲まれて仕事に打ち込んでいた。

そんなある日、事務所に新しい取引先の社長が挨拶にやって来た。
なんだか聞き覚えのあるその声に、まじまじとその社長を見ると、何と別居中の夫・詠一郎ではないか。
まさかの再会に内心パニくっていると、彼がこっそりと話があるからと声を掛けて来て、仕方なしに就業後に会うことに。
そりゃ、出張中に妻が離婚届を置いて出て行ったら、理由くらいは知りたいはず。
彼は母親の苛烈な性格を知っているだけに、愛莉の出奔理由についてもある程度は予測は付いているようで、改めて彼女が姑から受けていた仕打ちを聞くと真摯に謝ってくれた。そして、出来ればやり直したいと言う。一ヶ月間彼の暮らすマンションで同居して結婚の継続を考えてくれないかと。
義実家に戻るとかでない分マシだし、彼のことも正直嫌いではない、そもそも夫婦らしい生活もしていなかったこともあり、事務所にいるときは他人を装うことを条件に、愛莉はその申し出を受け入れたのだった。

二人の同居生活は思いの外順調で、彼の人となりも漸く判って来た。頼れる面もあってドギマギしたり、そういえば出会いの頃から優しくてカッコイイお兄さんだと思ってたんだっけ。
始めから彼との二人暮らしだったならきっと出て行こうとは思わなかったろう。それに、詠一郎の昔の写真に写っていた美女との仲を勘ぐるぐらいには詠一郎が好きなのだ。
例の美女・榊とはその後思いがけずに会うことはできたが、なるほど顔に性格が出ている強かそうな人だった。詠一郎はきっぱり彼女とは何でもないと言い切っていたので信じることにして、このちょっとした嫉妬によって、二人の関係は進展。元々お互い両想いだったことが判り漸く新婚夫婦としての蜜月期に入った。しかし、彼らに新たなる試練が。真紀子が二人が離婚するものと思い込み、詠一郎に新たな縁談を推し進めていて・・・。


この姑が本当に嫌な女で、私だったらいくら大好きな夫の母親でも仲良く出来ないわ、としみじみ。しかも、舅も妻の仕打ちを咎めもせずに嫁いびりを黙認してたってんだから呆れちゃう。
よくこんな親からあんなに出来た息子が出来たもので。反面教師って奴?
勿論、詠一郎は両親による妻への仕打ちに激怒しており、縁談なんか受け入れる気なんてありません。それ以前に、愛莉と復縁して上手く言ってるのに新たな嫁とかふざけてんのかと火に油を注ぐ始末。
なのに、彼の留守中に姑が愛莉の元に押しかけて離婚を迫り、タイミング悪く、榊がオタクの旦那さんと火遊びしてみたいのよねぇ(意訳)的なこと言ってきたものだから、追い詰められた愛莉は一杯一杯になって実家に逃げ帰ってしまいます。
当然、すぐに詠一郎が追いかけて来て、愛莉の家族も交えて東條家側と対峙した二人。
静かにキレていた詠一郎の脅しによって離婚は回避された上に姑から謝罪も貰って一件落着となるのでした。
職場にも結婚を公表して、大団円で終わっています。

鬼ババァな姑が息子の反撃に合い、打ちひしがれている様は読んでてスッキリ。案外孫が産まれれば態度変わるかもしれませんが、今更あの性格は変わら無さそう。
結婚の経緯はどうあれ思い合ってる二人を引き裂こうとか。結婚するのはあなたじゃなくて息子でしょ、と。とはいえ、現実にも自分勝手で信じられない言動の人がいるもんなぁ。
詠一郎さんは、個人的にモロ好みのスパダリ系。でも親がアレなのが唯一で最大の欠点だったと(^_^;)


評価:★★★★★





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.09.16 18:37:51
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: