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2023.12.14
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カテゴリ: 角川ビーンズ文庫


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2023年12月刊
ビーンズ文庫
著者:綾束乙さん

推し活中の事故で転生した公爵令嬢エリシア。
黒髪黒目のせいで「邪悪の娘」と蔑まれる日々--だけど聖女とバレずに推し活に励めるなら問題なし! 
憧れの王太子レイシェルト様を推す資金稼ぎに、変装してこっそり祓いの力を使って街で働き中。
ところが謎の美青年レイに出会った後から、なぜかレイシェルト様と急接近!? 
陰から見守るだけで満足なのに推しが甘すぎて死にそうです!

​    ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
  エリシア=公爵家の長女ながら黒髪黒瞳のせいで「邪悪の娘」と家族から疎ま
       れている。前世の記憶があり元は現代の日本人だった。
レイシェルト=王太子。清廉潔白な性格で皆に慕われている。
  ジェイス=伯爵家の子息で町人街の警護隊長を務めている。
  セレイア=エリシアの妹。聖女の力を持つ。
   マルゲ=エリシア付きの侍女。


出来の良い兄と比べられ母に疎まれていた細瀬絵里。
ある日彼女は外出先で機嫌の悪い​母と遭遇。唯一の癒しだった推し活を咎められた上に応援グッズを詰め込んだカバンを捨てられそうになり、弾みで川に転落した挙句命を落とした。
わずか17歳で幕を閉じた絵里の人生だったが、気付くと彼女は異世界の公爵家の長女に転生していた。前世では母と折り合いが悪く何かと抑圧されていたけれど、今度こそ幸せにと思いきや、エリシアと名付けられた今世もなかなかのハードモード。

聖女が産まれると予言されていたサランレッド公爵家。夫人はそれはそれは喜び期待していた。
が、いざ産まれてみると女児ではあったが黒髪黒目のなんとも不吉な子で半狂乱に。聖女ではなく「邪悪の娘」が産まれるなんてと夫人はエリシアを嫌い、産まれたばかりの我が子を抱くことも無く遠ざけた。2年後、夫人は金髪碧眼の第二子を出産。
神殿の鑑定の結果、その子は聖女の力を持つことが証明され、両親はセレイヤと名付けた次女を溺愛、それこそ自分たちの子はこの子だけとでも言うように。

一方、エリシアは邸の敷地内にある小さな離れで育ち、身の回りの世話係は専属侍女のマルゲのみ。
15歳になり、妹のついでに2年遅れで社交界デビューしたものの、公の場では貴族達からの視線が痛い
この国の建国神話に登場する悪役・邪神ディアブルガが黒髪黒目だったそうで、黒は不吉の色とされており稀に産まれるエリシアの様な子は差別の対象だった。
親でさえいない者扱いしているのだから、そりゃこうなるよね。
針の筵状態な場ではあったものの、何とか無事終にわり帰ろうとした彼女は、王太子・レイシェルトと遭遇。その見目麗しさと前世の推し様そっくりの美声に衝撃を受けた。
そして何より彼はエリシアを嫌悪の目で見ることもなく気遣いの言葉までかけてくれた。
この人こそ、今世での私の推し様っ。
家族に疎まれ、何の楽しみの無い人生を送るのかと思っていたエリシアは、こうして唯一の生き甲斐を見つけたのだった。

あの出会いから2年、マルゲに呆れられながらも推し活に励むエリシアは、そのための資金調達のために顔を隠し特技を生かしたバイトに精を出していた。
産まれて早々に遠ざけられて育ったので、家族は彼女が聖女の力を持っていたのに気付かなかった。おかげで聖女のお務めはしなくて済む。巷では封じられている邪神から滲み出る黒い靄が人間に取りつき心身を蝕んでいるらしい。体に不調も出るので、悩み相談と称して礼金を貰いそれを浄化しているのだ。
割と繁盛していて、これでまたレイシェルト様が運営している救護院にも寄付できるし、画家に依頼した彼のデッサン画も買えると言うもの。
今日もそこそこ稼げたと、マルゲに怒られる前に帰らねばと思ったら、フード姿の一人の青年が診て欲しいと言う。悩みを聞くに、色々功績を挙げているものの、称賛されるのは自分の身分のせいではというもの。高位貴族出身の騎士かと思い、手を見れば努力の跡とすぐ判る剣によるタコがあちこちにあった。ちゃんとみんな分かってますよ、と青年も靄に侵されかかってたので浄化してやると、彼は感動していた。それにしてもこの声。
お礼に銀貨もくれて送るとまで言われ丁重に辞退したが、殿下がこんなところにいるわけがない。

しかし、後日、レイシェルトを見るために参加した舞踏会にて起こったトラブルを切欠に、王妃とレイシェルト、その弟・ティアルトのお茶会に招待されたエリシア。
当日は王太子自ら屋敷に迎えに現れて公爵家は騒然。彼はエリシアの扱いが良くない事を察したようで、家族に釘を刺していた。やはり清廉潔白な方だと推し様の尊さに内心打ち震えていた彼女だったが、いざお茶会ではレイシェルトはエリシアに随分と甲斐甲斐しく、愛しくて仕方ないと言う態度。
それを王妃が微笑ましく見ていて、この好待遇ぶりが解せない。
本人は気付いていなかったが、あのまじない師がエリシアだと彼にはしっかりバレていて・・・。


不遇ヒロインが王太子に見初められるというシンデレラストーリーです。
それにプラスして転生、聖女、と人気ジャンルてんこ盛りな今作。公爵家の面々に腹が立ちますが、ラスト間際でエリシアも聖女と知れてしまったのとレイシェルトの恋人になったので手のひら返しそうな予感。
読み終わってなんか色々解決してないなと思ったら、どうやらシリーズものっぽいですね。そりゃそうか、多分エリシアが伝説級の聖女なので、後に邪神復活みたいな大事件が起こるはず。
レイシェルトがエリシアに惚れたのは、身分コンプレックスを拗らせていたのを、彼女のアドバイスで昇華できたからなんですが、初対面時にも好感を抱いていたからでした。
可愛いからね、エリシア。
ジェイスにも惚れられてたし、続編にはまた当て馬キャラが出て来そうな予感。


評価:★★★★☆
最近の女性向けラノベの傾向かコメディっぽいタイトルながら割とシリアスな内容でした。





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最終更新日  2023.12.14 12:08:11
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