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2024.03.04
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カテゴリ: マーマレード文庫


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2024年2月刊
マーマレード文庫
著者:木登さん

唯一の家族である父を失った万里花は、幼なじみで海上自衛官の東助を前に、揺れる感情のまま長年の恋心も溢れ出てしまう。すると彼は予想外の激情を返してきて…!とある事情から、あれは一夜の慰めだと悟った彼女は、身ごもった双子を一人育てると決意。しかし再会した東助に子どもごと過保護に甘やかされ、万里花は一途な愛を刻まれていきー。

​     ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
  栗澤万里花=父と二人暮らしの事務員。
        幼馴染の東助に長年恋心を抱いていた。
  久留見東助=万里花の3歳年上の幼馴染で海上自衛官幹部。
栗澤凪沙&潮音=二卵性の双子の姉弟。万里花が女手一つで育てている。


作家の父に連れられて行った子ども劇団にて万里花は東助と出会った。正直第一印象は最悪だったが、面倒見の良い彼は何かと万里花​の世話を焼き、やがて超人見知りの彼女はすっかり絆されてしまった。
だが、小学生の時に思い切って告白してみたが見事にスルー。
お互い子供だったのもあるのだろうが、東助にしてみれば万里花はそういう対象ではないらしい。判り易くフラれたと言うのにあれから20年経っても彼女は東助に未だ片想いをしていた。

29歳になった東助は俳優の道には進まず自衛官になった。
何でも災害支援活動をしている自衛官の姿をテレビで見て以来憧れたそうで、今は海上自衛官の幹部だと言う。任務によっては一ヶ月以上会えない期間があるものの、彼は帰還すると万里花を食事に誘い、子供の頃のように世話を焼いた。
相変わらず過保護な彼に呆れつつも、東助が好きな気持ちは変わらない。
そんなある日、万里花の父が急逝。
ここ最近随分痩せたと気にしてはいたのだが、どうやら余命宣告されていたらしい。それでもまだ猶予はあったようなのだが、急に容体が悪化したのか劇団の稽古場で倒れてそのまま。
父は、一人残される娘の為に保険金含め、かなりの金額を残してくれたけれど寂しさとショックで万里花は暫く茫然としていた。
東助は休暇中を取り、彼女に付き添っていたが万里花に請われ、二人は一線を越えてしまった。

その翌日には彼は基地へと帰り、万里花は二人の関係が変わってしまったことを自覚。順序が逆になったもののまた自分から告白すれば良い。
東助はこれから数か月ほど任務に入るらしく、時間によってはSNSでも連絡が取れなくなるが、彼が帰ってきたら想いを伝えよう。
父のいない家に一人で暮らすのは寂しいが、またいつもの日常に戻って1ヶ月ほど経った頃、自宅前に見知らぬ女性が。
女性は万里花をじろじろ見ると何故か勝ち誇り、自分は東助の婚約者だと告げた。話を聞くに女性は自衛隊のお偉いさんの娘だそうで、父親の紹介で交際に至ったのだと言う。
見せられたスマホには女性と写る東助の姿。
万里花は衝撃を受け、女性が帰った後に東助に事実確認のメッセージを送ってみたが一向に既読にならない。なら彼の両親に話を聞こうと久留見家に出向くと、彼の母は東助がついに結婚する意志を固めたみたいでと大層喜んでいた。
まさか、彼は父を亡くした自分を慰めるために抱いたんだろうか。
ここ最近体調が悪く嫌な考えばかり浮かんでしまう。あまりにも吐き気が収まらないので診察を受けると妊娠していると医師から告げられ、東助の迷惑にならない様、マンションを引き払い万里花は姿を消した。

そんなことになっているとは露知らず、東助は任務で万里花に連絡できない事に内心そわそわ。
漸く帰れることになりスマホを見ると彼女から、あなたの婚約者が会いに来たとメッセージが来ていて心当たりのない東助はパニックに。
慌てて万里花に電話をすると何度かけても通じない。埒が明かないと急ぎ帰ればマンションには別人が住んでいて、母親から彼女が急に引っ越したと聞き目の前は真っ白。
母は万里花と結婚するって言ってたくせに、婚約者とかどういうことかと問い詰められたが本当に身に覚えが無い。
心当たりを探してみたが彼女は見つからず、友人たちの協力を仰ぐと、まず婚約者についての経緯が判明。
なんと、艦長の娘が将来有望な海上自衛官の何人かに目を付けては近付き、恋人がいようものなら婚約者のフリをして別れさせると言う行為を繰り返していたとのこと。
そういえば艦長に頼まれ、娘と写真を撮ったことがあった。事情を知らずにそれを見せられれば誤解するだろう。実際、彼女のせいで別れた者たちもいるようで、このことについては彼なりの方法で落とし前を付けさせた。問題は万里花の行方だ。
任務があるので探しにも行けず、興信所に依頼もしたが綺麗さっぱり痕跡を消されて途中までの足取りしかつかめなかった。

あれから3年が経ち、万里花は栃木で男女の双子を育てていた。
マンションの管理人の女性が世話好きでしかも元保育士と言うことで随分と世話になった。忙しい毎日であっという間に時が過ぎ、子供たちも2歳。
車で父の墓参りも行けるだろうかと、思い切って故郷に戻った万里花は墓地近くのコンビニで熱中症で体調を崩し座り込んでいた東助の母と再会。
介抱してくれた礼をしたいと久留見家に招かれた万里花は、母親から連絡を受けたのか急ぎ帰宅した東助とも再会し・・・。


シークレットベビーものです。
一線を越えた時、東助がちゃんと気持ちを万里花に伝えていればもう少し誤解が解けるのも早かったんじゃないかと思います。いやほんと、両親に万里花と結婚すると報告する前にまず本人に告白しなきゃ。
そんなわけで恋人ですらないので、当の本人は婚約者と名乗る迷惑女に易々とだまされてしまったのでした。ってか、この艦長の娘マジでなんなの。
結局脈無しと判断したのか早々に東助はターゲットから外し、ちゃっかり別の自衛官にすり寄り本物の婚約者になってたと言う。
しかもそっちも略奪婚だって話だからなぁ。
でも、流石に罰も当たり、東助の目論見により相応の報いを受けます。
正直言えば訴えられてもしょうがない案件ですもんね。
事態の顛末を東助から聞き、誤解も解けたのだが、人見知りの万里花に似た潮音が東助を怖がり懐かない為、時間を掛けて様子を見てから入籍することに。
その後、とある事件をきっかけに潮音も東助に懐き始め、仲も深まって無事家族になって終わっています。絶対に会えるとは判ってたものの、あの艦長の娘がはた迷惑すぎて二人が再会した後も何か納得いかなくてモヤってました(^_^;)

おまけの番外編は中学生になった潮音目線の家族の話でした。


評価:★★★★★





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最終更新日  2024.03.04 09:00:08
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