全17件 (17件中 1-17件目)
1
終電繰り上げ 「働き方変わる」と期待 「身勝手」と批判も JR東日本、21年春にJR東日本が来春のダイヤ改正で、東京駅から100km圏内にある在来線の終電を30分程度繰り上げる。その影響は大きく、仕事の残業や飲食店の営業時間、飲み会を終えるタイミングと幅広く及びそうだ。「身勝手な感じだ」。JR新橋駅近くの料理店のおかみは終電繰り上げの方針を耳にした時、率直にそう思ったという。店は1978年から40年以上、夫婦で切り盛りしてきたが新型コロナウイルスの感染拡大で状況は一変、客が1日1人という日も。客足は新型コロナ前より9割減った。こうした中、発表された終電の繰り上げ方針。JR東は、新型コロナの影響で午前0時台の山手線利用者が6割以上減るなど深夜帯の乗客が大きく減少する中、終電後に設備の保守・点検をする作業員の労務環境を改善するためだと理解を求める。終電が早まれば、飲食店には早く閉店するところもありそうだ。JRの利用者らはどうか。新橋、新宿、渋谷の各駅前で聞いてみた。金融会社役員の男性は「利用者が少ないのに電車を走らせるのは無駄だ。繰り上げには賛成」「飲みに行く人が多い金曜だけ終電を遅らせてもいいのでは」と提案する。会社員時代は週1回程度、飲み会で終電に乗っていたという主婦は「終電まで飲むのは昔のやり方。夫も今はそんな飲み方はしないし、時代が違う」。新型コロナの感染拡大前は仕事や遊びで終電を使っていたという男性会社員も「帰宅時間をむしろ終電に合わせていたところはある」と繰り上げに理解を示す。広告関係会社に勤める女性は「終電が早くなれば働き方や社会も変わるかも」と期待した。一方、士業をしている男性は「JRも商売。保守点検のためと言うが、もうからないから繰り上げるようにしか見えない」と指摘する。旅行会社事務員の女性は「終電を繰り上げて、密が発生しないか心配。郊外に住んでいるので、終電繰り上げは厳しい。JRの都合だけで決められるのは困る」と話した。---JR各社が次々と夜行列車を廃止していったとき、本当は終電も早くしたいのかも、と思ったことはありますが、実際そうだったみたいですね。もちろん新型コロナの影響はあるでしょうが、ある意味それは「最後の一押し」でしかないのでしょう。私は通勤にはJRを使っていないので直接的にはこのダイヤ改正の影響はありませんが、私鉄、地下鉄もやがてJRの動向に追随するところも出てくるでしょうから、そうなると私にも影響は出てきます。とはいえ、「新型コロナの影響で午前0時台の山手線利用者が6割以上減る」というのは驚きました。そこまで終電近くの乗客は減っていたのですね。かくいう私も、4月以降、外で飲んだのは数えるほどの回数(0ではないけれど)で、最近は仕事が忙しくて帰宅が遅いことはあっても飲み会で遅くなったことは一度もない、という状況です。仕事で遅いといっても、10時11時ということはないので、終電は全然乗っていません。電車の混雑度も、4~5月頃に比べると乗客は増えましたが、コロナ以前には戻っていない気がします。3年前の足のケガ以降、満員電車を避けるために始業時間の40分前には職場に着くようにしているので、コロナ以前もぎゅうぎゅう詰めの満員電車には乗っていなかったのですが。終電の繰り上げは残念なことです。いろいろな面で不便になることは間違いないでしょうから。長距離通勤の人にとっては死活問題というのも分かります。ただ、乗客の需要があってこその交通機関ですから、深夜の利用者が6割も減っているというのでは、終電の繰り上げも仕方がないのかな、という気がします。もちろん、保線の時間確保と作業員の労働環境改善も必要なことですし。日本中の至るところで衰退局面に入って、これまでの活動を維持できなくなりつつある、その一つの現れが終電の繰り上げということなのだと思います。少し前までは、首都圏の鉄道は終夜運転をすべき、という意見もあり、実際都バスの終夜運転の実験が行われたこともありました。しかし、あっという間にそれも今は昔になってしまいました。
2020.09.30
コメント(2)
自民・杉田議員「女性はいくらでもうそ」 性犯罪に関し党会議で発言 記者団には否定自民党の杉田水脈衆院議員は25日の党の内閣第一部会などの合同会議で、女性への暴力や性犯罪に関し「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言した。被害者を蔑視する発言で批判が出るのは必至だ。杉田氏は会議後、記者団に「そんなことは言っていない」と述べて発言を否定したが、会議に参加した複数の関係者から、杉田氏の発言が確認された。杉田氏は、会議で来年度予算の概算要求を受け、女性への性暴力に対する相談事業について、民間委託ではなく、警察が積極的に関与するよう主張。被害の虚偽申告があるように受け取れる発言をしたという。---予想された人物が予想された発言をした、という意味では驚きはないものの、あきれ果てた話です。本人は否定していると言いますが、会議に出席していた複数の関係者から発言が確認されたということですから、否定は空々しいというしかありません。すでに多くの人からのツッコミが入っていますが、「女性は」ではなく、「杉田水脈は」いくらでも嘘をつく、ということでしかありません。それにしても、自民党の内閣第一部会などの合同会議での発言ですから、その発言があったと証言した関係者も、みんな自民党の議員かその関係者(秘書など?)ということになります。つまり、今のあんな自民党内にあってさえ、とても庇い切れない発言と見做されている、ということになります。そりゃ当然でしょうが。杉田と言えば、極右、ネトウヨ思想の持主であることは言うまでもありませんが、多分それだけではないように思います。大勢の関係者の前で発言した否定しようのない事実を「言っていない」と言い張る、今回だけではありません。「結婚しなくていい」とヤジを飛ばした際、報道陣からの質問を「エア電話」で無視した件をはじめとして、子どもじみた対応が多すぎます。確固たる信念をもっていて、それに基づいて発言しているはずなのに、それに対する反論に対しては一切正面から向き合おうとはせず、ただ逃げる。その姿は、その発言が一体どれだけ「確固たる信念」に基づくものなのか、いささか疑念を抱かせるものです。ネトウヨ相手の商売としてのポーズで言っているだけだから、掘り下げた反論ができないだけなんじゃないか、という疑念を抱かせるに足るものです。しかも、その逃げ方が、まるでお子ちゃまレベルです。エキセントリックな発言と後始末の低レベル、それらの言動を総合的に判断すると、この人もあまりマトモな精神の持ち主ではないのだろうと思われます。境界性人格障害とか解離性障害(ヒステリー)とか、そこまで行かずとも、いわゆる「サイコパス」的な人柄であることは間違いないだろうと思います。彼女に限らず、その手の人物は政界に多そうですから。「このハゲー」で辞職した人とか。ちなみに、杉田は最初は2012年維新の党から出馬し、小選挙区では落選したものの比例区で復活して1期目を務めています。しかし2014年、維新の党が分裂した次世代の党から出馬したものの、このときは落選して再選できませんでした。その杉田を口説いて自民党から出馬させたのは安倍、それに萩生田光一と櫻井よしことのことです。「類は友を呼ぶ」ということなんでしょうかね。
2020.09.28
コメント(6)
菅首相のブレーン・竹中平蔵氏、「生活保護&年金廃止」「一律7万円支給」提言が物議菅首相のブレーンの一人、パソナグループ会長の竹中平蔵氏の「ベーシックインカム」構想に批判が殺到している。竹中氏は所得制限付きのベーシックインカムを提案した。「国民全員に毎月7万円支給」「所得が一定以上の人は後で返す」「マイナンバーと銀行口座をひも付け所得を把握」などというもの。問題はその内容。「7万円」という額面や「所得制限」の実施、財源を生活保護や厚生年金を廃止にすることで、捻出するという「自己責任論」の第一人者らしい竹中氏の構想だったため、インターネット上では批判が殺到している。竹中氏はインタビュー記事で、以下のように語っていた。「これまでは偏差値の高い大学を出て、大企業に入って管理職になれば安泰だったが、今はそういう人生の海図が描けなくなっている。チャレンジし続けなくてはならないが、チャレンジにはリスクがつきもので、『究極のセーフティーネット』が不可欠だ」「(財源の)基になるのはミルトン・フリードマンの『負の所得税』の考え方だ。一定の所得がある人は税金を払い、それ以下の場合は現金を支給する。また、BIを導入することで、生活保護が不要となり、年金も要らなくなる。それらを財源にすることで、大きな財政負担なしに制度を作れる。生活保護をなくすのは強者の論理だと反論する人がいるが、それは違う。BIは事前に全員が最低限の生活ができるよう保証するので、現在のような生活保護制度はいらなくなる、ということだ」 つまり、自身がこれまで推し進めてきた労働市場の規制緩和の一層の促進を合わせ、財源を新たに捻出せず、既存のセーフティーを簡略化し、しかも政府支出も抑えるということだ。(以下略)---ゴリゴリの競争原理主義者の考えそうなことです。全国民(所得が一定以上の人は後で返すとはいうものの)に月7万円を支給という、その事実だけを見れば、いい話のように思えますが、もちろん美味しい話には裏があります。全国民に月7万円を支給するには膨大な予算を要します。無制限に支出を増やせるならよいのですが、現実にはそうはいきません。この制度の導入には、代わりに何かを削る必要があります。その財源は既存の「生活保護や厚生年金を廃止にすることで捻出」というのだから、これは大問題です。「チャレンジにはリスクがつきもので、『究極のセーフティーネット』が不可欠」「BIは事前に全員が最低限の生活ができるよう保証する」という、言葉はもっともらしく聞こえますが、月7万円では、セーフティーネット、最低限の生活の保証にはとてもなりません。ちなみに、単身世帯の生活保護基準は、級地区分と年齢によって異なりますが、生活扶助だけで6万から8万程度です。それ以外に住宅扶助(家賃)や住宅修繕料、医療扶助、介護扶助などがあります。つまり、月7万円というのは、持ち家で家賃がかからず、医者も介護も不要で、しかも家が損傷したりしない、という極めて限られた条件下で一部の地域(保護基準の低い2級地、3級地)、年齢(保護基準が少し低い高齢者)で「生活保護並み」になる場合がある、という程度の金額です。賃貸住宅だったり医療費や介護費がかかれば、この金額は生活保護水準よりはるかに低い水準になります。とうてい健康で文化的な最低限度の生活を送れるような金額ではありません。逆に、ちゃんと働いて一定以上の収入を得て生活できている人にとっては、別に月7万円のベーシックインカムは、「あれば助かる」としても「なければ困る」というものではないでしょう。つまり、「帯に短し襷に長し」ということです。あえて言えば、超低賃金で働くワーキングプアの人たちの何割かは、月7万円が命綱になる可能性がある、無収入になったが手持ち金は一定額ある人は、月7万円で破綻を先延ばしできる、という程度です。そういった層は、全国民の一体何割でしょうか。少なくとも5割よりずっと少ないことは確かです。ならばその層の、その状態にある期間だけに対象を絞ればよいのに、全国民を対象にすることで、薄く引き伸ばされて、大半の人にとって役に立たないものとなります。引用記事の後段の方(引用範囲外)に竹中がぶち上げたベーシックインカム構想と、フィンランドが2017~18年に実施した社会実験としてのベーシックインカム制度の違いを指摘しています。フィンランドの例は、対象は25歳から58歳までの失業手当受給者のうち無作為抽出で選ばれた2000名に、失業手当とほぼ同額のベーシックインカムを支給するという内容です(再就職しても期間内は支給が止まらず、求職状況の報告も不要という点が失業手当との違い)。フィンランドの実験も失業者に対象を絞って行われているわけです。結局、竹中が会長を務めるパソナなど派遣業界が、人を安くこき使って給料の足りない分はベーシックインカムで補填させよう、それ以外の人たちがどうなろうが知ったこっちゃない、という損得勘定からきているようにしか思えないのです。しかも、ベーシックインカムを全国民に支給するには、実のところ「生活保護や厚生年金を廃止にする」だけでは全然足りないのです。現在、日本の社会保障給付費は年間120兆円ほどです。内訳は、年金が55兆円くらい、医療が40兆円弱、介護が10兆円、生活保護4兆円弱、児童手当その他が10兆円くらいです。それに対して、全国民に月7万円のベーシックインカムを支給するのに要する予算は110兆円にもなります。所得制限がどのラインで引かれるのかで、実際の必要額は変わりますが、年金+生活保護の60兆だけを原資にした場合、対象者は7000万人にしかなりません。1億2600万人にベーシックインカムを支給して、あとから5千万人に返還させるのは、手間も経費も壮大な無駄(その分の振込手数料だけでも何百億円にもなる)なので、もっと高いラインを想定しているはずです。そうすると、介護も児童手当も比率から言えば社会保障給付費全体の1割にもなりませんから、介護保険も児童手当も廃止して更に医療にも手を付けないと、とてもまかないきれない、ということになります。年金を廃止して、生活保護も介護保険も廃止して、医療保険制度も大幅に後退させて、月7万円のベーシックインカムだけというのでは、ほとんどの高齢者あるいは長期間の無収入状態が続いた人は、手持ち金が尽きたところで野垂れ死にするしかなくなります。私自身、1X年後に厚生年金がもらえる、はずです。その時65歳から支給開始かどうかは分かりませんが、支給開始年齢が引き上げられていたとしても、20年後にまではならないはずです。その時に、厚生年金を月7万のベーシックインカムに替えられていたら、と思うとゾッとします。まったく恐ろしい提言と言うしかありません。
2020.09.26
コメント(2)
元TOKIO山口達也さん「もうアルコール依存の治療をしませんか?」 芸能人に多いアルコール問題元TOKIOメンバーの山口達也さんが酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕された。日常的に飲酒しており、すでに相当アルコール依存が進んでいることが理解できる。アルコール依存症の疑いが濃厚で、治療やケアを早急に入れなければ、生命の危険もあるのではないか、と不安に思わせる状態だ。お酒を飲む人であれば、誰でも一度や二度はアルコールに関する失敗をしたことがあるかもしれない。しかし、アルコール依存症は単なる酒好き、酒癖が悪い、というレベルではなく、飲酒量をコントロールできないことによって、日常生活や人間関係が円滑に営めない状態を指す。つまり、精神疾患に該当する病気である。病気を発症していて体調が悪い人は病院に行って治療したり、治らない病気や障害がある人は継続的に福祉的なケアを受けることが一般的だ。ただ、残念ながらアルコール依存症などは「治療が必要な病気」という認識が広がっておらず、適切な治療やケアに結びついていない人が膨大にいる。 (以下略)---山口容疑者がアルコール依存症であることは歴然としており、各方面から指摘されています。ただ、アルコール依存って治らないのです。「アルコール依存症の治療をしませんか?」とタイトルにありますが、そして確かにそうすべきと思いますが、ただ世の中一般の病気と違って、依存症は治療といっても薬もない※手術もない、ある一線を踏み越えたら、どうにもなりません(ということは、記事の後段にも触れられていますが)。※アルコール依存の治療薬として、「抗酒剤」というものはあります。抗酒剤を飲んでいると、酒が飲めなくなる、という薬です。でも、「酒を飲みたい気持ち」を「治療」する薬じゃないので、服用をやめてしまえばそれまでです。そういう例は非常に多いと聞きます。田代まさしが、あれだけ社会的注目を浴び、薬物依存克服のある意味テストケースのようにして取り組んでいたけれど、結局また薬物に手を出して逮捕されてしまいました。もちろん、薬物依存に転落してしまったその最初の経緯は、本人に非があることは歴然としているでしょうが、一度転落してしまうと、そこから抜け出すことは、よほどよほど難しい、ということです。薬物は、摂取すること自体が違法ですが、飲酒はそれ自体は違法ではないので、酒をめぐる誘惑は薬物より深刻かもしれません。アルコール依存は通常「自傷他害の恐れ」があるとはみなされないので、そのために入院しても精神科でも閉鎖病棟とか身体拘束ということはありません。「退院させろ」と言えば、説教、説得くらいはするにしても、退院させるしかありません。そういう人は入院させておいてもまったく無駄ということになるでしょう。アルコール依存がもとで死んだ中川昭一元財務相も、何度も治療を行ったようですが、結局治らなかった。かつて、ある依存症者について、AA(アルコホーリクス・アノニマス、アルコール依存克服のための自助グループ)の本部に電話で聞いてみたことがあります。その人物は熱心にAAに通っていたのですが、明らかに酒が断てていない。間違いなく飲酒している、と判断せざるを得ない状態でした。それで、AAの担当者に「こういう人はどうにかならないものですか」と相談したことがありますが、あっさりと「どうしようもありません」と言われてしまいました。そんな人は大勢いる、と。本当に難しい病気です。自分の意志だけでも、周囲のサポートだけでも直せない。その両方がマッチングして、それでも完全に治ることはない、何とかギリギリ踏みとどまっているだけで、一滴でも飲めば、元の木阿弥への持ちまっしぐらです。そういう状況にまで至った人は、生きてはいるけれど、もう社会的生活能力がご臨終状態になっています。そしてもちろん生命自体も、酒に蝕まれているのでそう長くはもちません。公然非公然にアルコール依存症が疑われている人に、長生きの人なんてまずいません。山口容疑者も、まだ40代なので、さすがにすぐではないにしても、こんな状態を続けていけば、いいところあと10年の命、ということになっちゃうのではないか、と危惧してしまいます。
2020.09.24
コメント(5)
防衛費、GDP比2%以上に 米長官が同盟国に要請、対中国でエスパー米国防長官はカリフォルニア州のシンクタンク「ランド研究所」での講演で、中国、ロシアとの大国間競争に備えるためには同盟・パートナー国との連携強化が必要と強調し、日本を含む全同盟国に防衛費をGDP比2%以上に引き上げるよう求めた。安全保障面で同盟国に「応分の負担」を求めるトランプ政権は、ドイツなどNATO加盟国に対し、国防費をGDP比2%以上に引き上げるよう求めてきた。NATO以外の同盟国に同様の基準を提示したのは、今回が初めてとみられる。エスパー氏は講演で、米国が急速な軍備拡大を進める中国に対抗し、今後も軍事的優位性を維持していくためには産学官一体となった取り組みが必要だと指摘。その上で「世界中の同盟・パートナー国に対しては、共通の利益や価値を守り、安全を維持するという目標を達成するため、国防費を少なくともGDP比2%に増やし、軍事力向上に必要な投資を行うよう求める」と述べた。---このような米国の要求に従ってのことなのでしょうか、防衛省が来年度予算要求で、過去最高の5兆4千億円の防衛費を要求すると報じられています。もちろん、予算要求ですからまだこれが全部通ると決まったわけではないにしても、コロナ禍による不況で大幅な歳入不足も懸念される時期、他の予算は軒並み圧縮されるであろう中で防衛費が過去最高額というのは疑問を感じます。しかも、上記の米国の要求に屈するとすれば、これはまだ始まりで、今後さらに防衛費を増やす、ということになりかねません。防衛費を2倍以上に増やすということは、その分は国債を増発する(つまり借金を増やす)か、またはほかの予算をその分だけ減額するか、どちらかしかありません。国民生活を圧迫するか財政を圧迫するか、どちらにしても、非軍事的な側面で日本の「防衛」を危機に陥れることになります。しかも、その増えた防衛費で何をするのか。結局米軍の駐留経費(思いやり予算)を増やし、米国製の兵器の購入を増やすだけのことです。日中のGDPが逆転したのは10年前の2010年のことですが、それからたった10年で、日中のGDPは3倍に近い差が開いています。もはや中国の存在なしに日本の経済は回らない時代になりつつあります。もちろん、だからと言ってなんでも中国の言い分に従うべきである、などと言うつもりはありませんが、中国と正面から衝突するのは自殺行為である、ということは言えます。それは、米国と正面から衝突するのは自殺行為である、というのは同じことです。相手が中国であれどこの国であれ、現下の国際情勢下で独立を守るのに自衛隊が必要であることは否定できません。しかし、過大な軍事力を持つこともまた、百害あって一利なしです。過大な軍事力は、しばしば国家の命運を破滅に導いてきました。75年前の日本がそうでしたし、もっと直近で言えば、旧ソ連の崩壊だってそうでしょう。日本は(衰退しつつあるとはいえ)経済大国の一角にいるので、「GDP比」という指標では目立ちませんが、絶対的に見れば自衛隊の戦力は、世界でも有数のものです。特に海空自衛隊はそうです。そこから更に防衛費を倍増させるべき必要性などどこにもありません。何度か指摘していることですが、本来、こういう場合には「そこまで要求するなら日米安保なんてやめにしましょうか」と言える選択肢があるべきですが、日米安保体制があまりに長く続いたため、日米安保体制しかないという固定観念に日本中がとらわれており、米国の要求に唯々諾々と従う以外の発想がなくなってしまっています。発想の転換は、きっとできないんだろうなあ・・・・・。
2020.09.22
コメント(4)

8月に、多重録音で動画を撮影したので公開します。曲はボリビアのクエッカのメドレーで、El Regreso - Vuela a ti(帰還~あなたの元に飛んでいきたい)です。超苦手なチャランゴを超久しぶりに弾きました。遊びではなくちゃんと弾くのは多分9年ぶり。個人的に、クエッカが一番きれいに聞こえる調だと思っているF/Dmで吹きました。しかし、ギターはセーハセーハでキツイ。El Regresoは、このキーでよく弾くので良いのですが、Vuela a tiは一度もF/Dmで弾いたことがない。B♭C7FGmB♭C7FGmB♭・・・・・、何度も間違えて撮り直して、指が吊るかと思いました。チャランゴに至っては、推して知るべし。ただ、チャランゴだとFとGmがセーハじゃないので、握力的には少し楽なんですけど。なお、本動画は今日初めてアップロードしたものです。直近の過去にどこかで配信したものではない(諸事情によりそういうことにしています)のでお含みおきください。余談ですが、同時期にアップロードされた動画で最高傑作がありました。それがこちらです。演奏:NARIKAWASY con TETSUROKUMPI私も一人で多重録音しましたが、私のレベルをはるかに超越する、多重録音の最高傑作です。傑作すぎて、笑いが止まりません。何がすごいって、もちろん各楽器全てすごいのですが、そこは絶対にまねできないとまでは思いませんが、これだけは絶対に真似できないと思うのが女踊りです。これだけは、私にはできない・・・・・。もちろん、演奏の腕前が素晴らしいことは言うまでもありません。3年ほど前に、キラ・ウィルカとカンチャ・ニャンのジョイントライブの際、私は骨折、チャランゴ奏者がインフルエンザというピンチに陥ったことがあります。結局私は頑張って座った状態で笛を吹いたのですが、さすがにインフルエンザのチャランゴ奏者はどうにもならず、急遽、「カンチャ・ニャン」のギタリストであった彼に助っ人をお願いしたところ、当日1回リハーサルしただけで、8曲全部伴奏してくれちゃったのです。ところで話はまったく分かり、上記動画とは関係のない話になりますが、以前より告知していました、「オンライン・コスキン」昨日無事終了しました。朝10時前から夜9時過ぎまでの長丁場、事務局はいろいろ大変だったと思います。飯田利夫さんをはじめとして司会陣の皆様お疲れさまでした。YOSHIOさんが司会者として登場した時にはびっくりしましたが。飯田さん、御年80歳を過ぎて、まだまだお元気で何よりでした。漏れ聞くところによりますと、今回の「オンライン・コスキン」は、著作権使用料をめぐってJASRACからかなり厳しい要求があったそうです。「その曲を配信するなら著作権使用料1曲10万円」と言われて、曲目変更を余儀なくされたグループもあったと(曲目変更を余儀なくされたグループの当事者から聞いた話です)。いやー、1曲10万円って、いったいどういう計算でそういう金額が出てくるんだか。関係者によると、JASRACそのものではなく、そこから管理を委託されている業者がそういうことを言ったらしいのですが、いずれにしても、JASRACあるいはその周囲の事業者にとっての「守るべき音楽文化」ってのは、JASRACの金づるになる音楽文化でしかないのだろうな、と。金づるにならない音楽文化は根絶やしにしてもなんとも思わないんだろうな、と。そう思えてしまいます。
2020.09.21
コメント(4)

9月は、ここまでに葛西臨海公園にもいったのですが、見せられる写真は三番瀬海浜公園(2回)のみ。まず9月5日の三番瀬海浜公園オオソリハシシギ。2羽いました。で、オオソリハシシギの写真を撮りながら、ふと反対側を見たら、足元にミユビシギの群れが。ミユビシギ。三番瀬では一番数の多いシギですが、小さくてかわいい。ミユビシギオールスターズ。全7羽。右端だけがちょっと大きい。別の種類かとも思ったけれど、どう考えてもミユビシギ以外になし。色合いの違いは、夏羽から冬羽への換羽の進行具合による差です。左オバシギ、右コオバシギオバシギ2羽とコオバシギ1羽。3羽あわせてオバさん。一番手前と一番遠方がオバシギ、真ん中がコオバシギ。小さくて白っぽい2羽はミユビシギ左コオバシギ、右ミヤコドリ。私が小中学生だった1970年代から80年代にかけては、ミヤコドリは東京近辺ではまず見られない、非常に珍しい鳥だったのに、40代後半になって野鳥観察再開したら、三番瀬と葛西臨海公園で普通に見られる鳥になっていました。もっとも、私が子どもの頃はまだ京葉線がなかったから、東京湾岸の干潟に行くのは簡単ではありませんでしたが。セッカ最近あまり言われなくなったけど、相棒によく「せつかちお」と言われ、私は「陳鱈子」と言い返していました。だって、行動のスピードが私の方が早く、相棒の方が遅い、間に合いそうな電車には歩速を速めて乗りたい私と、急ぐのが嫌いでわざと(としか私には思えない)ゆっくり歩いて次の電車にしようとする相棒、まあそんな私にぴったりな名前の鳥がこれ。「セッカ」です。セッカ。初めての撮影です。そして本日9月19日再び三番瀬前回はセッカの写真は撮ったけど、逆光気味で色はちょっと潰れていました。今回はセッカ。順光で撮影したので色もはっきり。でも遠い。2羽いて、葦原を飛び回っていました。なかなか1か所に落ち着いていないので、遠くからやっと撮影できただけです。セッカ日本一番腹黒いシギの仲間です(笑)ハマシギ。ただし、夏羽では腹黒ですが、冬羽になると腹白になります。オバシギとコオバシギ。左手前はダイゼンオバシギは三番瀬では定番のシギで、春秋にはいつも、少なくとも数羽、多いときは20~30羽いますが、コオバシギはずっと珍しく、1羽渡来したりしなかったり。幸運にも去年今年と2年続けて渡来しています。コオバシギ左オバシギ、右コオバシギ両者夏羽ではかなり異なりますが、冬羽はそっくり。オバシギは、背中の羽が1枚1枚白い縁取りなので、白っぽいまだらが目立ち、コオバシギは背中に白い部分が目立たない。(白い縁取りが皆無でもないけれど)このコオバシギは若鳥らしく、最初から夏羽ではなかったようです。左端奥がオバシギ、右端奥がコオバシギ、手前の小さいのは1羽黒っぽいのがハマシギ、残りの白っぽいのはミユビシギこれらすべて、同属のごく近縁同士です。左コオバシギ、右オバシギ、手前ミユビシギメダイチドリ
2020.09.19
コメント(0)
弁護人解任…分離、異例の展開 河井夫妻裁判、判決後ろ倒し必至参院選広島選挙区をめぐる買収事件の公判は、元法相で衆院議員、河井克行被告が弁護人全員を解任し、裁判を開けなくなる異例の展開を迎えた。妻で参院議員、案里被告の裁判は「応急措置」で分離され、予定通り続いている。今後、克行被告の新たな弁護人が決まるなど準備が整えば再開は可能だが、案里被告の裁判と再び併合するか、分離したまま審理するかの選択肢があり、年明け以降と見込まれていた判決は、さらに後ろ倒しになることが必至だ。前任の弁護人によると、15日の公判後に接見した際、克行被告から「申し訳ないけども、解任させてもらいます」と告げられたという。理由は明かされなかったが、関係者によると、克行被告は過密スケジュールで証人尋問が続く中、保釈が認められず準備が思うようにできないことなどに不満を抱いていたという。刑事訴訟法では、3年を超える懲役・禁錮に当たる事件の裁判は弁護人がいないと開けないと定めている。今回の事件で克行被告は総括主宰者として起訴されており、法定刑が加重され上限が4年となることから、この規定に該当する。克行被告は今後、自ら弁護人を選ぶか、裁判長が職権で国選弁護人をつけることになる。ただ、100人を超える証人は案里被告と重複している。準備が整い次第、併合して審理する可能性もあるが、分離された状態が続けば、証人にそれぞれの公判で尋問する「二度手間」となる可能性もある。検察幹部は「弁護人解任は時間稼ぎという意味では最高の方法だ。出廷する証人らには迷惑極まりなく身勝手だ」と憤った。(要旨)---これが法務大臣だったというんだから、本人は言うまでもなく、任命者の責任も重大であると私は思うんですけどね。それはともかく、弁護人解任は「迷惑極まりなく身勝手」な作戦であることは確かです。ただ、法的に認められていることなのも事実であり、またこの選択は結局本人の不利益に返ってくるのではないでしょうか。河井夫妻は保釈が認められていないので現在も拘留中です。したがって、裁判が止まれば拘留期間も長くなります。通常であれば未決拘留期間は刑期に算入されます。ただ、今回のこの例はどうなのでしょうか。未決拘留期間の刑期への参入は、裁判所の裁量だそうです。慣例による目安は「実務上、未決勾留日数のうち、審理に通常必要と考えられる期間を超える分を懲役刑等に算入することが多い。」とのことです。このような事態において、「審理に通常必要と考えられる期間」をどう算定するか、そういう前例があるかどうかは知りません。でも、裁量である以上、弁護人解任によって審理が長引けば 、その分も「審理にどうしても必要な期間」とみなして刑期に算入しない扱いをすることも可能でしょう。裁判所の心証も最悪でしょうから、そういうことになる可能性もそんなに低くないのではないか、という気がします。しかも、引用記事が指摘するように、私選弁護人を解任して後任の弁護人が決まらないと、裁判所が職権で国選弁護人を付けることになります。国選弁護人は自分で勝手に解任することはできません。裁判所に解任請求をして認めらた場合に解任できますが、このような理由での解任請求が通るとは思えないので、多分2度同じ手は使えません。引き延ばし作戦のための切り札を、もう使ってしまった、というわけです。そういう意味では、本人は裁判引き延ばしのために知恵を絞ったのかもしれないけれど、判決の引き延ばしにはなっても、無罪になる可能性が高まるとは思えません。実質的な拘留・服役期間は無駄に伸びる可能性が高まるし、裁判所の心証は確実に悪化するだろうし、本人にとっては利益より不利益の方が大きいんじゃないでしょうか。別報道によれば、河井被告は公判中に証人を威嚇するようなこともあったそうです。それもまた裁判所の心象を著しく悪化させたでしょう。それも本人の選択の結果です。自ら望んで不利益を選択するというんだから、そうさせておけばいいんじゃないか、と思います。そのツケは本人自身が払うことになります。というわけで、もはや河井は実刑以外になし、と私は思います。ともかく、河井夫妻にはぜひ実刑判決が下ってほしいものです。そして、その河井に買収の原資を提供した前政権の闇(その中心は官房長官じゃないのかねえ)も明らかにしてほしいものです。
2020.09.17
コメント(0)
麻生副総理兼財務相、再任へ調整 総裁選で菅氏を支持自民党総裁選で新総裁に選出された菅義偉官房長官は14日、麻生太郎副総理兼財務相を再任させる方向で調整に入った。「安倍政権の継承」を掲げて総裁選を制した菅氏としては、「骨格」としてともに安倍政権を支えてきた麻生氏を引き続き重要閣僚に置くことで、政権の安定化を図りたい考えだ。---菅官房長官が安倍の後任の自民党総裁(したがって首相)に決まったみたいですね。実際にはとっくに勝利が確実視されていたので、何の驚きもありません。正直なところ石破や岸田に何かを期待する気持ちなど皆無なので、「ああ、そうなったの」という以上の感想は特にありません。自民党の二階幹事長は留任で、一時菅との不仲が言われた麻生蔵相(副総理)も留任とか。安倍のお友達連中も引き続き重用されるみたいです。「新しい内閣」への期待など、なにも抱きようもありません。第3次安倍政権、ということなのでしょう。しかし、そんな内閣でも、野党に力がないだけに、選挙では勝つのでしょうね、きっと。政治に何かを期待しても、がっかりな結果しか起こらないので、何かを期待する言葉を書くことすら気力がわかなくなりつつある、最近の私です。
2020.09.15
コメント(0)
福島県川俣町で毎年開催されている、日本最大のフォルクローレ・フェスティバル「コスキン・エン・ハポン」。東日本大震災の起きた2011年も開催されましたが、昨年は台風19号のために中止を余儀なくされました。そして今年も、残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ステージでの演奏は中止となってしまいました。が、それに代わり、日本全国から各グループが動画によって出演する「オンライン・コスキン」が開催されます。9月20日(日)9時45分から、演奏は10時からおよそ130グループ、各5分間で、午後9時25分終了予定となっています。ちなみに、私は「ひとり多重楽団El Bosque」として午後1時45分から配信の予定なっています。ただ、コスキン・エン・ハポンの実ステージでの演奏は、ほとんどの場合タイムスケジュールより遅れるものですが、今回のオンライン・コスキンの場合は、このタイムスケジュールより早く進行するかもしれません。なお、私は当日川俣で行われる場合には出場する予定はなかったのですが、オンラインになったため自分で川俣まで行く必要がなくなったため、急遽出場することになりました。ただ、締め切りまでに他のメンバーの意向を確認できなかったので、グループではなく私ひとりで演奏しました。(多重録音)なお、この配信は当日1回のみで、アーカイブで後から見ることはできないとのことです。自分自身の演奏は、当然自分で動画を所持しているので、それを後日公開することはあるかもしれません。ただ、もし公開したとしても、諸般の事情により「コスキンで配信した動画」と分かるようには公開しませんので、悪しからずご了承ください。オンライン・コスキンのURLはこちらです。https://www.youtube.com/channel/UCatAiuk48GXmtyIq96geGWQ
2020.09.13
コメント(0)
湯沢に菅氏の銅像を 「新首相」可能性に計画再び浮上菅義偉官房長官の出身地である秋田県湯沢市で、菅氏の銅像を建てようという計画が再び動きだした。3年前に話が持ち上がってから足踏み状態だったが、首相就任の可能性が出てきたことを受け、機運が高まった。建立を計画している市民有志は「盛り上がっている今がいい機会。多くの市民が関われるよう改めて寄付を募りたい」と話す。建立の発起人は、菅氏が卒業した湯沢高校の2年先輩に当たる前市長の斉藤光喜さん。市長時代に陳情などで菅氏に度々会い、古里を大切にするところや政治家としての実行力に心を打たれたと語る。「ふるさと納税制度の創設や東北中央自動車道の整備推進は市にとって非常にありがたく、心強い存在だった。感謝の気持ちを示したかった」と斉藤さん。市長を退任した2017年から、建立へ向けた活動を始めた。---例の森友学園が作ろうとした小学校の名前が「安倍晋三記念小学校」だったのは有名な話です。安倍はそれをいさめるどころか、特別な便宜を図ったのがモリカケ疑惑だったわけです。そして今度は、菅が首相になりそうだ、というので(まだなっていないのに)地元に銅像を作る話が進んでいるそうで。世の多くの人はそこまで自己顕示欲が強くはないから、自分の名前を冠した学校だの銅像だの、そんなものを作られるのはあまりうれしくはない、という人の方が多いと思うのですが、この人たちは(別に安倍や菅に限らず、政治家一般に、だろうけど)自己顕示欲の塊みたいなものだから、嫌とは思わず、嬉しいんでしょうかね。蓼食う虫は好き好きで、人それぞれの好みは好きにすればよいのですが、ただ、現役中の政治指導者の名を冠した学校だの、銅像だのは、「好み」で済ますわけにもいかないのではないかと思います。それって、北朝鮮の「偉大なる首領様」がやっていることと、いったいどこが違うの?と思ってしまいます。例えばどこかの街に「枝野幸男の銅像を建てる」「志位和夫の銅像を建てる」という有志が現れたら、批判を浴びること必定だろうにねえ。ところで、キューバには、故フィデル・カストロの発案で、「存命中の人物の肖像画や銅像を公共の場に掲げてはいけない」という法律があるそうです。だから、フィデル死後の今はどうか知りませんが、存命中には彼の銅像や肖像画はキューバの公共の場には一切ありませんでした。キューバのどこにでもゲバラ(1967年ボリビアで戦死)の肖像画が掲げられているのは、その代わりという側面もあったようです。日本にはどうやら、キューバより劣る政治的見識しかないようです。
2020.09.12
コメント(2)
船長釈放「菅直人氏が指示」 前原元外相が証言 尖閣中国漁船衝突事件10年 主席来日中止を危惧前原誠司元外相が産経新聞の取材に対し、10年前の平成22年9月7日に尖閣諸島沖の領海内で発生した海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件で、当時の菅直人首相が、逮捕した中国人船長の釈放を求めたと明らかにした。旧民主党政権は処分保留による船長釈放を「検察独自の判断」と強調し、政府の関与を否定してきたが、菅氏の強い意向が釈放に反映されたとみられる。(以下略)---政治の意向で船長を釈放したなんて、別に今はじめてわかった話でもなんでもなく、当時の時点で誰もが分かっていた話です。とはいえ、国交相という立場にあった人間(しかも、その後外相もやっている)が、たった10年で政治的な計算か何か分からないけれど、こういうことをペラペラしゃべっちゃっていいのかね、というのは大いに疑問です。そもそも、このような国家間の紛争の種になるような案件で、検察が完全に「独自の判断」で起訴や釈放を決めるはずがないのは、何もこの時に限った話ではありません。2004年小泉政権時代にも、尖閣諸島に中国人が上陸したことがありましたが、その時も逮捕して即強制送還でした。2010年の時は政治の意向で釈放を決めたけれど、2004年の時は政治の意向によらずに釈放を決めた-そんなはずがないのは明白です。2004年の事件の際は、当時の記事を読むと、尖閣諸島に上陸した中国人を逮捕した沖縄県警は、当初、魚釣島での実況見分などを基に、島にあった社に焼かれたような跡があるなどとして本格的な取り調べのために送検する方針だった。とあります。それが、法務当局から「他に罪を犯した恐れがあるとしても、特定の人物が犯人だという証拠がない場合、引き渡しを妨げるものではない」「不法滞在の外国人はできるだけ国外退去させるのが望ましい」と言われて方針転換して釈放しています。その「法務当局」というのが検察なのか何なのかは書いていないので分かりませんが、政治のトップ判断を受けての指導だったことは明白です。ただ、この当時の政権中枢にいた人間が誰も、そんなことをペラペラしゃべらない、というだけのことに過ぎません。この当時の中国側の態度には大きな問題があったとは思いますが、それに対して日本側が強硬策でやり返すことが正しい対応だったとも、まったく思いません。中国側が、言ってみればこの件の仕返しとして中国で日本人を拘留していました。その状況で強硬策の応酬をしていれば、事態は収拾のつかない状態に陥っていたでしょう。そもそも、2010年の事件の時、海上保安庁が問題の船長を逮捕した容疑は公務執行妨害です。その罰則は、3年以下の懲役または禁錮、または50万円以下の罰金です。かなり微罪なのです。日本在住ではなく従って初犯であることを考えれば、実刑の可能性は低く、罰金または執行猶予付判決で即強制退去で、実刑判決で服役、とはまずならなかったでしょう。であれば、2004年の時と同様、逮捕して即強制退去処分とするのが最も妥当な解決法だったし、どんな政権だろうが、同じ解決を図ったはずです。2010年当時も今も、この問題への菅政権の対応を「弱腰」だという人が多いわけですが、明らかに違います。確かに、この時の対応は拙劣だったと私も思います。しかし、それは「弱腰だった」ということではない、逆です。ひとことで言うなら、「後先考えない無謀な強硬策」です。当時野党だった自民党の谷垣総裁も、菅政権の対応について「(中国人船長を)直ちに国外退去させた方が良かった。最初の選択が間違っていた」と言っています(Wikipediaより)。他のことはともかく、この点の指摘についてはそのとおりと私は思います。結局、場当たり的な強硬策の結果、日中間で強硬策合戦のチキンゲーム状態に陥ってしまい、そこから日本側が先に降りざるを得なくなってしまったわけです。そこでチキンゲームから最後まで降りずに激突すれば、ネトウヨたちの自尊心は満たされるかもしれないけれど(もっとも、民主党政権がそんなことをしても、ネトウヨは舌打ちするだけで拍手喝采などしないでしょうが)、日本が失うものは巨大だったでしょう。そういったところを見通した上で、端的に言えば強硬策で勝てるのかどうか、その場合の出口戦略を冷静に判断した上で対応を決めなければならないのに、まるで感情に任せたかのように場当たり的に強硬策を振りかざして、あとになって振り上げた拳をおろす、そんなことになった原因の少なくない部分は、国交相であった前原自身にもあります(海上保安庁を所管するのは国交省)。過去のこともさることながら、このように「弱腰外交怪しからん」という感情的キャンペーンは、今後への影響が怖いといわざるを得ません。今は、この話が旧民主党攻撃だけに結びついているから、やり玉に挙がっているのは2010年の事件だけです。でも、連中は「外部の敵」を駆逐したら、次は「内部の敵」に対する攻撃を始めるでしょう(すでに、石破に対するネトウヨの攻撃の激しさにはその萌芽を感じます)。そうなれば、今度は2004年の件も「弱腰外交」と糾弾にかかるでしょう。そうなったとき、もし次に類似の事件が起こったら、時の政権は、もう強硬策しか取れなくなる。どんな政権でも同じ策を取ると書きましたが、そうすると国中から袋叩きにあう、となれば冷静な対応が取れなくなります。ネトウヨ世論は、そうなれば拍手喝采でしょうが、代わりに失うものは巨大です。無謀な強硬策を振りかざした挙げ句に破滅への道に転落した太平洋戦争の愚を繰り返すことになりかねません。
2020.09.10
コメント(2)
東京五輪は「新型コロナに関係なく開催」 IOC副会長国際オリンピック委員会のジョン・コーツ副会長は7日、AFPの電話インタビューに応じ、来年に延期された東京五輪は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに関係なく開催され、同感染症を「克服した大会」になるだろうと述べた。五輪の中止は戦争以外に一度もないという状況の中、コーツ氏は東京五輪は新しい日程で行われると断固主張した。(以下略)ーーーなんと言うか、この状況でオリンピックやるんでしょうか。しかも、まだ全然克服なんかできていないし、その見通しもないのに、コロナを「克服した大会」になるだろうとか、よくそういうことが言えるなと、ある意味感心してしまいます。私も、個人的には、新型コロナよりもそれによる経済恐慌の方が恐ろしい、と考えています。コロナ対策と折り合いを付けながらではあれ、日常生活と経済活動を取り戻していかなければならないと考えています。だから、「私は自粛しない」をモットーに過度の自粛騒動を批判してきました。ただし、一切何も考えずに普段どおりの生活を送っている、というわけでもありません。そもそも仕事上コロナの影響は非常に大きく、普段とは違う仕事内容に振り回されていますし、仕事以外の面でも、三密回避にはそれなりの注意を払ったうえでの「私は自粛しない」です。しかし、そのような「べき論」はともかく、現実問題として、日本も世界も大勢としては、「コロナ対策なんかもういらない、コロナ前の日常生活に戻ろう」とはなっていません。海外旅行、海外出張がコロナ前のように制約なくできるようになるのがいつのことになるのか、まだ見通せる状況ではありません。オリンピックは本大会だけ開催できれば良いものではありません。出場のために予選があり、それも球技など団体戦の多くは予選も国際試合です。この状況で、その予選が、果たして出来るのでしょうか。また、日本では春先のコロナ流行が5月にいったん終息して、緊急事態宣言が解除された途端に、7月から第2波の流行が起こりました。それもやっと終息方向に向かってきたかな、というのが現在の状況ですが、これで本当に終わりでしょうか?第3波は来ないんでしょうか?いや、どう考えたって来るでしょう。冬になれば第3波、下手すればオリンピックまでにさらに第4波、という可能性は高いと言わざるを得ません。そうなったとき、予選も含めて、オリンピックが開催するのは絶望的に無理、としか思えません。だから、この発言は、単にIOCの願望を示したものに過ぎないものでしょう。今は、最初に「オリンピック中止します」と言い出した側が、キャンセルに伴う費用を押し付けられかねないというので、誰も中止を言わない。まるでチキンゲームのような状態です。だから、上記の発言は、オリンピックを中止してもIOCは何も負担する気はないぞ、という意思表示でもあるのでしょう。でも、そのチキンゲームから日本もIOCも降りずにオリンピックを強行してたら、実際にはいったい何ヶ国が参加できるのでしょうか。参加したとしても、世界のトップアスリートのうち、どれだけが出場するのでしょうか。そうなったら、国体に毛が生えたようなレベルの大会で、日本は金メダル獲得数史上最高記録を更新できるかもしれませんが、そんなものに世界のテレビ局は高額な放映権料を払わないでしょうし、スポンサーもあまりつかないでしょう。「違約金」は発生しないで済んでも、代わりに巨額の赤字が残ることになります。加えて、世界から人が集まれば、感染の再拡大(再々拡大か、再々々拡大か・・・・・)も確実です。選手団とマスメディアだけを選手村とメディアセンターに押し込めて、一般観客は入れない、とすれば感染コントロール可能かもしれませんが、そうまでして開催する意味があるのかは疑問です。オリンピックを中止して、誰かが莫大な違約金を負担するか、形だけは開催して莫大な赤字を残すか、どちらにしても逃げ道はなさそうです。その後始末は誰がするのでしょうか。オリンピックが商業的に成功して収益があがれば、その利益は一部企業と関係者のもの、失敗して赤字(または違約金)が残れば、それは全都民、または全国民の負担、ということになるのでしょうか。だとしたらあまりに理不尽と思います。
2020.09.08
コメント(0)
自助・共助・公助を強調菅義偉官房長官は5日、自民党総裁選で打ち出す政策集「自助・共助・公助、そして絆」を発表した。新型コロナウイルス危機の克服など6項目で構成。「地方の活性化、人口減少、少子高齢化などの課題を克服することが日本の活力につながる」と明記した。5日のメールマガジンで配信した。6項目は、コロナ対策に加え(1)縦割り打破なくして日本再生なし(2)雇用を確保、暮らしを守る(3)活力ある地方を創る(4)少子化に対処し安心の社会保障を(5)国益を守る外交・危機管理―とした。日米同盟を基軸とする外交・安全保障政策や待機児童解消、コロナ禍での雇用確保も訴えた。---少し前の記事で安倍が辞めても次の首相に、誰がなるのか分かりませんが、現在の選択肢からは安倍的な政策から脱却する可能性は皆無と思えるので、何の期待も抱けません。そういう意味では大してうれしくもないニュースですが、それでもこのまま居座り続けられるよりはまだマシというものです。と書いたところですが、なんとまあ、菅官房長官が次の首相になることが確定的のようです。安倍亜流どころか、安倍政権の中枢にいた人間なんだから、何一つ変わりそうにありません。絶望感しかありません。ところで、その菅が打ち出している理念が「自助、共助、公助」なのだそうです。なんと言うか、愕然とします。個人の視点としては、何でもかんでも「自助なんか必要ない、1から10まですべて全部公助を頼る」という態度だとすれば、それはいかがなものかと、私だって思います。だけど、政治、行政の側の視点で、何でもかんでも自助で済まそう、公助よりまず自助だ、というのも同様に問題ありです。それは政治の役割放棄です。「自助、共助、公助」という言葉は、防災対策の面から広がって言った言葉だと言われます。実際、災害においては、まず自分で命を守る努力をしなければどうにもなりません。地震で火が出たら、「すべて消防署にお任せ」で消防車が来るまで傍観、ではなく、まずは自分で火を消す努力、無理なら逃げて自分の命を守る努力、というのは当然のことです。だけど、個人の「自助」でできるのはそこまでです。バケツの水と消火器で消せない火は、もう個人の力ではどうにもなりません。まさか自前で消防車を用意することはできないですから。2~3日の緊急事態に備えて水や非常食等の準備を備えておくことは必要ですが、2週間3週間の緊急事態に耐えられる準備を個人が行うことはできません。まして、災害対策とそれ以外の分野は同じではありません。例えば福祉の分野においては、「お前自分でもっと努力しろ!!」と言いたくなるような例が目立つことは確かです。でも、それは目立つだけです。えてしてそういうタイプの人間は、人数は何十人に一人なのに、担当者の仕事上の労力は3割も4割も割かせることが多いものです。だから目立ちますが、しょせん人数は何十人に一人です。残りの大半は、目立たない、担当者の労力も割かせない、でも、自助なんか最初から不可能な状況の人ばかりなのです。数十人に一人の自助できるのにしない人を駆逐するために、残り大半の、自助できない人も巻き添えにするのでしょうか。端的に言って、どんな人でも年を取ればいつかは仕事ができなくなります。そうなれば年金という公助に頼って暮らすしかなくなる日が来ます。よほどお金持ちで、年金なんか端金だ、と言えてしまう人でない限りは。どんな人でも最後は必ず年金か、無年金あるいは低額年金しかない場合、生活保護等、いずれにしても何らかの公助に頼るしかないのです。重い病気で医療機関にかかる場合も同様です。健康保険という公助システムが頼りです。これは、高齢者に限った話ではなく、私が骨折した時とか、更に前、うちの子が生まれたとき(わが相棒は、うちの子が生後1か月のときに入院しています)には、大いに頼らせていただきました。つまり、現代社会において「公助」は絶対必要不可欠なものです。しかも、元々日本の公助システムは、いわゆる先進国の中では充実した部類ではありません。それにもかかわらず自助を強調するのは、この十分とは言えない公助のシステムすら、更に切下げて行く伏線なのか、と危惧してしまいます。
2020.09.06
コメント(3)

8月の鳥写真です。8月9日から11日の家族旅行、野辺山です。コムクドリ不明の猛禽類。ノスリのようですが・・・・・・。ノスリにしては尾が長い。アオジ幼鳥ホオジロモズ8月22日、東京港野鳥公園にて中央オグロシギ、両脇がアオアシシギ。オグロシギは初めての撮影です。オグロシギオグロシギ飛ぶオグロシギ。名前のとおり尾が黒いのが分かります。キアシシギササゴイ8月29日金峰山ジュリジュリジュリジュリとさえずっていました。メボソムシクイです。登りの長野県側で撮影。同じくメボソムシクイ。こちらは下りの山梨県側で撮影。8月30日葛西臨海公園ハヤブサ!!なんども見逃してきたハヤブサ、ついにカメラに捉えました。ハヤブサ。葛西臨海公園をはじめ、東京湾岸の公園では時々見かける鳥ですが、私は折り悪くずっと見損ねていました。初めての撮影です。ハヤブサ。ちょっと逆光ですが、多分幼鳥と思います。ハヤブサが飛んだ。
2020.09.04
コメント(0)
安倍首相辞任表明後の支持率急伸に「なぜ?」 水に流しちゃいけない悪もある(略)何より気分が重いのは、辞任表明後のニュースがなぜか「なんだかんだ安倍さん頑張った」みたいな優しい姿勢が多いことかもしれない。案の定、共同通信社の世論調査では支持率がいきなり20ポイント以上あがり、56.9%になった。日本人は悪いことも何もかも水に流しすぎる。水が豊富な国とはいえ、流しちゃいけない悪もあるでしょう。ちなみに韓国には「水に流す」という言葉はないそうです。忘れず、記憶し、変えていく。そんな国に対して「早く忘れろ!」と言い続けてきたのが安倍政権がつくった空気だ。さっさと忘れ、水に流し、なかったことにし続ける。そんな国だからこそ安倍政権は8年間、やりたい放題できたのだろう。---私が「辞めれば免罪なのか」という記事を書いたとたんに、辞任表明した安倍内閣の支持率が20ポイント以上上がったという報道を見て、正直言って私は絶望的な気分になってしまいました。経済政策の迷走も、コロナ対策の右往左往も、依怙贔屓政治も、何もかも、みんな、辞めりゃ免罪なんだね。まあ、この期に及んで政権支持と回答したような人は、元々安倍の政策をそこまで悪いとは思っていなかったのでしょうけど、それも含めて、これほどの状況でも安倍の政治手法を許しちゃうのが日本国民というわけです。ということは、当然次の首相(現時点では菅官房長官が確実視されている)も、安倍の政治手法、政策をそのまま続ける、ということになるのでしょう。元々安倍政権を裏で支えていたのが菅官房長官ですし。経済政策の迷走も、コロナ対策の右往左往も、依怙贔屓政治も、強権的政治手法も、何もかも反省すべき点はないのだから、今後も同じ事態を繰り返す、それを日本人の大多数が望んでいるんだから、仕方がありません。だけど、多分それでは今後とも日本が良い方向に変わっていくことなどあり得ないでしょう。民主党政権3年の経済成長率は年平均1.8%に対して、安倍政権の7年の経済成長率は年平均1%そこそこなのだそうです。これは去年までの平均ですから、コロナによる大恐慌状態の今年を計算に足せば、更に悲惨な数字になることは確実です。しかも、安部政権の「経済成長」はインバウンドの影響が大きいことは言うまでもありません。中国の経済成長という、いわば他力本願の影響が大きいのです。安倍支持層が嫌う中国と韓国からが、訪日外国人の約半数を占めているのです。その落とす金がなければ「経済成長」なんて成り立たなかった。一方、民主党政権時は、東日本大震災という不可抗力の災害がありました。当時、民主党政権の震災対応の迷走ぶりが散々批判を浴びました。確かにその全てが故のない批判とは思わないけれど、誰が為政者でもそんなに立派な対応なぞできるわけがない、とも思っていました。案の定、新型コロナ禍に対する自公政権の対応の右往左往ぶりは、民主党政権の右往左往と何ら変わるものではありませんでした。少子化の問題、財政赤字、何も改善方向は向いていません。それでも、民主党政権とその残党は、7年経っても「悪夢の」民主党であり、安倍政権はこの迷走でも「お疲れ様を」なのです。笑うしかありません。このまま、「美しい日本」「中韓に毅然とした態度」でネトウヨ世論の自尊心を満たして、どんどん沈没し続けるのでしょう。それが日本人の選択なのだから、仕方がありませんけど。余談ですが、リーマンショックを上回る景気急降下にもかかわらず、福祉事務所関係の知人によると、まだ保護申請等はあまり増えていないそうです。でも、それはおそらく嵐の前の静けさというものでしょう。リーマンショックのときも、経済破綻が表面化したのは2008年秋でしたが、生活保護の申請が急増したのは翌年春以降と聞きます。タイムラグが半年くらいありました。今回は特別給付金等があるので、さらにもう少し先になるのかもしれません。でも、時間の問題でしょう。遠からず、失業者のうめきが世間に充満する状況がやってくると思います。そのときもまだ、やっぱりみんな「安倍前首相お疲れ様」なのかどうか、少々気になるところです。
2020.09.02
コメント(5)

1回飛ばして29日の記事の続きです。前回アップした写真の再掲です。せっかくここまで来たので、この五丈岩に登ってみることにしました。しかし・・・・・写真中央の白シャツ白帽子の人までは、誰でも行けます。そこから写真左寄りの青いシャツの人までの間、2つの岩の隙間をよじ登るところが最初の難関。そこは通過して青シャツの人までは行ったのですが、その上の白シャツ黒い頭の人までがどうにも登れず、そうしたらあとから来た人が、そこを通らずに、脇の岩からスルスルスルっと登って行ったのです。「あ、そういう行き方があるのか」と思って、あとに続いてみたら(青シャツの人の右側にある小さな岩から登っていく)、最初の1段の小さな岩に上がったところで詰んじゃいました。いや、命がけなら行けるだろうけど、手を滑らせて落ちたらタダじゃすまないわけで、さすがに二度目のケガは冗談ではないので自重しました(と、負け惜しみを言ってみる)実際には、腕力がないと厳しいよね。最上段まで登る人を見ていたら、懸垂で体を引き上げながら、足を岩のくぼみに引っ掛けて登っていた。私の腕力では無理だ。いずれにしても、岩登りの経験がないと、ここを登るのは厳しいです。写真左の背中向きの人のところまでが、どうしても登れず、写真右手の(写っていない)岩から登ろうとしたら、その岩1個登ったところで行き詰ってしまったわけです。で、結局この方も、次の段までどうしても登れずに諦めて引き返していました。私を追い抜いて、スイスイっと登って行った方。この人と同じルートを通ろうとしたら、身軽さが全然違ったのでダメだったわけです。というか、まさに写真に写っているこの岩をよじ登っていったわけですが、どうやって???てっぺんはまだ遠いです。というわけで、今回の再興到達地点から撮影。知らない人が見れば、ここだって相当の絶壁のように見えるかも。結局、山頂には9時ちょうどについたのに、10時20分頃までいました。ずいぶん長居をしてしまった。そして、当初予定では下山は往路と同じルートを長野側に引き返す予定だったのですが、同じルートのピストンよりは瑞牆小屋に降りた方が楽しいかな、と思い急遽予定を変更。瑞牆小屋への下りは、最初のうちは稜線上を進みますが、これが結構アップダウンが大きい。そして、山頂に着いた9時頃はいい天気だったのに、下山を始める前、10時過ぎには怪しい雲行きに。でも、この稜線はアップダウンはきつかったけど楽しかったです。五丈岩を横から見て五丈岩を背中から見る。いや、自然物なので、本当はどっちが表で裏かなんてありませんが、山頂側が表になるんだろうな、と。瑞牆山の稜線の反対端。小川山になるんでしょうか?この時はまだ晴れ間があって視界がありますが。あっという間にガスにおおわれしかし、また晴れ間が出て。岩場のアップダウンが続きます。そんなに危険な場所ではありませんが。そんなに危険な場所ではない・・・・・か?右側は断崖絶壁。近づかなければいいのです。登山道は森林限界を抜けて樹林帯に入ります。大日岩。ここから少し下ったところに大日小屋があり、その付近で昼食。更にそこで少し笛を吹いたのですが、あとから考えるとこのタイムロスがちょっと響きました。大日小屋から更に富士見平を目指して下山中、とうとうパラパラと雨が降り出し、1時前後、ついには土砂降りに。すぐ止むだろうという甘い期待で合羽を出す決断を先延ばしにした挙句、ああ土砂降り。木陰で雨宿りと思ったのですが、まだ亜高山帯針葉樹林でコメツガ、シラビソ、最悪なのがカラマツ。葉が貧弱で、全然雨宿りにならないので、土砂降りの雨宿りをあきらめて下山再開。そうしたら・・・・・・。10分か15分下ったら、富士見平の小屋に着いてしまいました。タイミング的に、もし大日小屋の付近で笛なんか吹かずに昼食後まっすぐ下山していれば、土砂降りになり始める時にここに逃げ込めたでしょうが・・・・・・。まあ、それを言っても仕方がありません。それに、雨雲レーダーを見たら、この時間帯は稜線から南側つまり山梨側だけに雨雲が湧いているのです。他の山に雨雲は見当たらず、金峰山付近だけ、私のいるあたりだけ降っているようで、信濃側は(この時はまだ)雨は降っていないようでした。当初を予定どおり川端下に下山していれば雨に降られなかったかも。もっとも、そのあとしばらくすると、長野側でも、更に八ヶ岳その他あちこちの山域でも雨が降り出していたので、結局どこに下山しても雨に降られたかもね。小屋で雨宿りだけするわけにもいかず、というか例によって喉カラカラだったのでペットボトルの清涼飲料水を購入してがぶ飲み。そうこうしているうちに、雨は止んだので下山再開しました。ここからは、車の走行が可能な(一般車は乗り入れ禁止)林道の間をショートカットするように登山道が走っています。最初は登山道を下りましたが、途中から林道に入りました。一つには、雨は止んだものの、雨水はまだジャージャーと登山道を流れていたので(案外水が流れていてもそれほど滑りやすくはありませんでしたが、警戒はしました)そしてもう一つは、登山道は人が多いけど、林道を歩いている人はいなかった(一般車乗り入れ禁止だから車も来ない)ので。だから・・・・・・。心置きなく笛吹き放題、というわけです、はい。もっとも、そうやって笛を吹いていたら、1組だけ登山者が通ったのでびっくりしてしまいましたが。途中、またで、3時前に下山口瑞牆山荘に到着。全身びしょぬれでしたが下山中に多少乾きました。帰りのバス(中型)も満員でしたが、それ以上に車が大量に止まっていました。ここに来る人の大半は車で来るようですね。なんにしても、最後に雨に降られたとはいえ、山頂では晴れに恵まれ、再興の山登りでした。
2020.09.01
コメント(2)
全17件 (17件中 1-17件目)
1